最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「金装のヴェルメイユ」 5 シャミ子がいなくなって不足した分のツノとしっぽを、新しいまぞくが補充しにきてくれたぞ。ついでに乳は多めにサービスしときました。「これがほんとのちち過度まぞくですね」って、やかましいわ! いい具合に空回ってスタートしてみるくらいには何か反応したくなる作品ではあるんですが、最初に大事なことを言っておくと、今作の乳はあまり好きではありません。まずそこかよ、って話ですが、そういう話です。別に巨乳は嫌いじゃないんですが、デカすぎるとちょっと……魔族さんの体型が執拗にむっちむちだぁ……むしろ太ももの容赦ない描写とかはフェティシズムを感じるので悪くないと思うんですが、おっぱいが脇に流れる描写とか、流石にそれはどうなのかと……。そこまでの巨乳にするなら、バランスを取る意味でピンクツインテの幼なじみはぺったんこにしてくれてもよかったのにそっちも巨乳だったりするし……え? それしか話題にするポイントないのかって? ……ないんじゃない? というわけで、淫魔だか分からないけど淫乱な魔によるおねショタ的雰囲気を売りにしたエロアニメ。タイトルの雰囲気から一瞬なろうなのかと思ったが原作は純粋に「ガンガン」連載の漫画作品だそうで。まー、原作者はなろう出身のようなのでやっぱり根底にはなろうイズムが流れてはいるんですが、少なくとも1話目の導入は「なろうだとか、なろうじゃないとか、そんなのどうでもいいだろ! おっぱいがあるだろ!」と強く訴えかけているので不問とする。これをガンガンで連載してるってのは大したもんだ。今のガンガンってこんなになってるんか? あとはどこまでエロを追求するかだけが焦点になるだろう。お話の方は一応「この淫魔さんが最終的にどういう立ち位置になるのか」がちょっと気にはなるが、別に「To LOVEる」のララはどうにもなってないわけで、どうにもならなくてもお話としては成立する。せいぜい1クールの間に揺らせるだけのおっぱいを揺らして爪痕を残してほしい。ちなみに製作スタッフは監督の名前も記憶に残ってないしスタジオ名も初見。正直どうなるかは全くの未知数だが、1話目の映像部分は上述の通りにそこかしこにフェティシズムは感じられるものだったのでもしかしたら悪くない方向に伸びるかもしれない。一応監督の名前でググったら過去の監督作品に「おさまけ」って名前が出てきたのでそっ閉じしたのは秘密。 あと、まれいたそボイスには巨乳のイメージが一切無いので実はそこが一番の違和感(中の人自身のイメージは一切全くこれっぽっちも関係ありません)。
PR 「まちカドまぞく 2丁目」 ー→7 シャミ子お疲れ様。今はただ、「3期楽しみに待っとるよ」とだけ。 正直、1期に比べると多少のトーンダウンはあったかもしれない。あの狂騒的なテンポはいくらか緩やかにはなっているだろうし、我々が速度に慣れたというのもあるだろう。ただ、そうして多少緩やかになったおかげでより一層多魔の景色が見やすくなったということもできる。ただそこにシャミ子と桃がいる日常。それだけでも、何の不満も無いのだ。 もちろん桜井弘明的狂騒は無くなったわけではなく、話数によってはいつも以上の全開でガンガン回すこともあった。2期に入ってキャラクターが増えたことで騒がしさのバリエーションも増え、桜さんやリコくんや店長がぐいぐい出てくれば、杏里やしおんも負けじとキャラを主張する。そしたら周りに飲まれまいとシャミ子・桃・ミカンだって今まで以上にハッスルしてくれる。人間関係の複雑さが増せばその分笑いの接点も増えるわけで、愉快な町内まぞくは、まさにご町内で出来る最大勢力でのお騒がせを届けてくれるのである。今期のほとんどのエピソードが短い夏休みの出来事だったってのが信じられないよな。 非常に非常に残念なことだが、この番組の終了をもって、2年と3ヶ月に渡る「桜井弘明作品放送期間」が一旦閉幕となる。そう、ミュークルで長期間に渡り繋ぎ続けたバトンがここで途切れるのだ。つらいよぅ、と思ってスケジュールを確認したら、なんと10月からは「令和のデ・ジ・キャラット」が(ショートながらも)配信予定だそうです……。桜井イズムの権化が帰ってきますよ。ぜひ、シャミ子もゲマズに遊びにいってほしいにょ。
○「ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season」 ― 「うたわれるもの」が6年ぶりの帰還、そしてこちらも5年ぶりの帰還という随分長いブランクを経てのようやくの2期目。当然共通している要素は、「なーんも覚えてない」である。「うたわれ」は作品そのものにそれなりの愛着があったから「どれ、設定を少し思い出してみましょうかね」と復習する気も起きるが、そもそもあんまり興味がなかった作品なので、大量に押し寄せるキャラクターを復習する気は当然起こらない。「うたわれ」と違ってキャラに耳も尻尾も生えてない「ふつーの高校生」しか出てこないので識別が難しすぎるしなぁ。 過去の感想を振り返ってみると、1期の時は「この学校どないやねん」という根本的な設定部分がひたすら気になり続けて、それが解決しなかったことで匙を投げてしまった感があるが、設定の根幹すら忘れた状態で、さらに何のフォローもなしに問答無用でスタートした2期を見ていると、なんかもう、どうでも良くなってきた。今更キャラのことを思い出せるわけもないので「なんか知らんやつAと知らんやつBが知らんやつCとゲームを始めた」というくらいの認識なので、とりあえずゲームを追いかけようというモチベは起こった。言うなれば前クールから「トモダチゲーム」がちょっと形を変えて続いていると考えればいいんじゃなかろうか(おおらかすぎるだろ)。まぁ、ほら、トモダチゲームもそのうち船の上で戦い始めるはずだから……。 改めて色眼鏡無しで作品を振り返ると、今作は岸誠二&橋本裕之という無体なタッグでお送りしている作品らしい。全然そんなイメージなかったんだけど、岸ラルケって私の中だと「原作さえあればまともなものが出てくる」っていう認識なんだよね。少なくとも1話目で作画部分に不安はなさそうだったし、5年越しで、改めてどういう作品になっていくのかを見守るのは悪くないタイミングなのかもしれない。まぁ、キャラが分からんことにはどうしようもないので、すぐにドロップアウトする可能性もありありなんだけどね。とりあえず1話目は「富田美憂が竹達をいじめようとする」っていうシチュエーションがちょっと面白かったです。あとここでも奈央坊強そう。 そうそう、オープニングがやたらインパクト強めなのは興味深い部分ですね。がっつり歌詞を盛り込んだ映像部分、いわゆるボカロMVをかなり強めに意識してるデザインになってると思うのだが、アニメのオープニングってスタッフクレジットが乗るから文字情報入れるのむずいんですよ。そこをうまいことデザインとして処理して盛り込んでるのは結構な技術ですよね。この5年で、私もボカロMVとかを少しは観る人になったのだなぁ(配信者界隈の文化を摂取するようになった副産物やね)。 ○「転生賢者の異世界ライフ」 4 ねぇ、わざわざ分かりにくいタイトルにして我々を撹乱しようとしてない? 「バカめ! そっちは残像だ!」みたいなことされて、こっそり1、2本タイトルと中身が入れ替わってても気づかない気がするんだが(一応今作はサブタイが付いてますが、なげぇしタイプするのも面倒なので省略)。 「初回が1時間スペシャルなアニメは名作」という法則も、なろうの前では容易く打ち破られてしまうものである。いや、そもそもその法則が嘘じゃん、って話ではあるのだが、本作の場合は本当に「なんでこれ2本放送したん?」というのがよく分からん。2本目まで見ないと本質が理解できない……わけでもないよなぁ。なろうテンプレなんだから理解も何もねぇしなぁ。作画見ても特に気合入ってる感もなくて、どことなくこだわりは感じさせる風合いにはなっているかもしれないが、「素晴らしい作画」には程遠い。一応面白かったのはその絵柄がはっきり出たエンディング映像だろうか。完全にギャグに振り切ってコロコロと可愛いスライムメインにするならまだ見どころは出るかもしれないが……その方向性だとアレとかソレとかと完全に競合するんだよなぁ……このなろう文化のスライムへの圧倒的信頼感ってどっからくるのよ(それこそその道の開祖だろ)。 予告された3話の「強すぎるって意味だった」から分かる通りに、結局やることはいつものなろうだし、そのセリフが出てくるのが3話ってのも末恐ろしい時代。基本的にはここから先に期待は無い。最近のなろうの定番、「転生にいちいち説明などしない」「転生するやつだいたい社畜」「ステータスウィンドウとレベルアップシステムに疑問を挟まない」などなど、放っておけば頭の上を通り過ぎていく要素ばかりなのであまり深く考えないのが吉だろう。いや、それにしたって今回のチートの理由、今までみた作品の中でもかなりひどい部類だった気がするが……文字通りのチートコード埋め込んだ状態でゲームスタートしてるだけじゃん。この現場で、一人おっさん枠で頑張ってる高木渉が何を思っているのだろう……。 ○「連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ」 5 タイトルなげぇなヲイ。ちゃんと丁寧に読むとだいたいどういう作品か分かるのでいいタイトルだと思いますよ。まぁ、それを言ったらなろう系タイトルの方がわかりやすくはあるが。 結構大々的にCMを打っていたので気になっていた、なんか変なプロジェクトである。あの「ストライクウィッチーズ」シリーズの新作ながら、なんとあの世界観で戦闘を行わず、激励部隊としての音楽を取り扱うという、猫も杓子もアイドルアイドルなこのアニメ業界に、飽きもせずさらなるアイドルユニットをぶっ込んでいこうという、いくらなんでもガバガバすぎやしないかという企画。でもまぁ、ここまで辿り着いたってことは勝算があるってことなんだろうなぁ……。何をもって勝ちとするかは人それぞれですけどね。 プロジェクトに利点があるとすれば、それはもちろん「ストライクウィッチーズ」の世界観を丸ごと踏襲できるという部分。すでに一定数のファンがいるわけで、その世界の中に息づくアイドルという設定がうまくハマれば、苦労してドラマを作り上げずとも勝手に旧作が新たなアイドルのバックボーンを補強してくれる。また、それまでアイドルのアの字もなかったサバイバルでミリタリーな世界にポンとアイドルを投げ込むことによるミスマッチも何某かの刺激になるやもしれん。実際私も、久しぶりにストライカーユニットを履いて宙を舞うウィッチの姿を見て懐かしさを覚えたのは事実である(まぁ、前作はそこまで昔でもないんだけども)。 転じてデメリットがあるとすれば、単にメリットの裏返し、つまりサバイバルでミリタリーな世界でアイドルなんてやっとる場合か! という反感が先んじてうまくハマらないケース。一応簡単に確認してみたが、舞台となっている1944年は宮藤芳佳入隊の年、つまりストパンにおける最も戦争が激化している年代と言える。そんな中で、1話目でみたようなのんびりゆるふわな連中がお気楽に歌謡で遊んでていいのかという齟齬がうまいこと埋められるかどうか。まぁ、ちゃんと隊長が唱える「歌の価値」が認められる展開になればいいのだが……。 個人的には、今までに無い方向性のアイドルプロジェクトなのである程度は成功してほしいと思っているのだが、気になるのはせっかく突飛な設定のアイドルのくせに、オープニングで歌った曲がすげぇ普通のアニメアイドルっぽい歌とフリだったこと。せっかく「戦時中のヨーロッパ主体のチーム」って設定なのだから、当時の音楽性をもっと活かした独自のスタイルを打ち出した方が際立ちはあったと思うのだが……ふつーにスクールアイドルと同じことやってしまっては、結局はアイドル戦国時代に太刀打ちできない気がするのよなぁ。キャスト陣も基本はこのプロジェクトのために集められた新人みたいだし、ポシャったらかわいそうなのだが……さてさて。 制作がシャフト、監督が佐伯昭志という座組みというのがちょっと意外な組み合わせかと思ったんだが、なんとこれ、「アサルトリリィ」と同じ組み合わせ。ってことは映像部分でのクオリティは期待しても大丈夫かな? 1話目は確かに可愛くはできてたんだよね。さぁ、頑張れ新たなアイドルたち。
○「Engage Kiss」 6 今期一発目の、なんかよく分からんオリジナル作品である。一応調べてみたらメディアミックス作品としてソシャゲなんかも連動するってことなので広義の「ソシャゲアニメ」としてもいいのだが、まぁ、1話目の印象は「なんかよく分からん」なのでそのままでいいでしょう。分からんなりにちょっと笑ってしまったので、多少下駄は履かせてるけど加点してみた。 今作最大のポイントは、主人公をどこまでダメダメに出来るかという部分だろう。1話目で女の子といちゃいちゃする主人公が出てくるアニメ、多くの場合は「何でこんなやつが女の子にモテるんだよ」みたいな部分でイラっとすることが多いのだが(僻みじゃないですよ?)、もう、ハナからそのダメさを突き抜けさせてみたらどうなるか? というテストケースがこちら。なんとまぁ、ヒモとしての生活があまりに骨身に染みており、献身的な今カノ、元カノの2人からあれこれと世話を焼かれているのに見事に恩を仇で返し続け、全ての選択肢で「自分はクズですよー」という自己紹介を繰り返してくれる。ここまでやってくれると、もう「何でこんな奴がくぁwせdrftgyふじこlp!」という文句も馬鹿馬鹿しくて突っ込む気がなくなる。というか、ここまで明確に「こいつダメですよ!」と喧伝されると、かえって「まぁ、どこかに彼女らが惚れる格好いいところがあるんでしょ? わかってるんですよ」ってな気になってくるから不思議なもんだ。実際、何か秀でた部分があるのは間違いなかろうし……導入パートでのキャラの描出なんてもんはオーバーに飾り立ててナンボなわけで、「はい、クズ男!」と切り出すなら思い切ってもらった方が気持ちがいい。 そして周りに配置された女の子もそれなりに可愛い要素は多い。最注目はもちろんヤンデレ小悪魔彼女。こちらもキャラを思い切り振り切っているからこそ笑いにも繋がるし、魅力にもなるのだろう。今後この2人の関係をどう構築していくのかを見るだけでもそれなりに楽しみだ。キャラクターデザインはやや古い気もするのだが、要所ではちゃんと描き込みも増えて、それなりにやる気はありそう。これからメディア展開を広めていくつもりなら、是非幸先の良いアニメにしてほしいもんである。まぁ、基本設定部分は「なんか見たことあるやつ」の一言で片付きそうなのであんまりゲームとかに興味は湧かないのだが……。 中の人は、クズ男をやらせたら神の領域、最高のダメを演出してくれる斉藤壮馬。こんなに金をたかるシーンが安定するキャストもない。彼女に合鍵渡すことで覚醒するシーン、世界一格好悪い決めシーンで最高でしたね。そしてヤンデレ彼女役には「大正オトメ御伽噺」のユヅ役で素晴らしい新妻を演じた会沢紗弥。このギャップもまたたまりません。ほどよくエロく、ほどよく笑える展開を期待してます。 「魔法使い黎明期」 4→5 珍しいパターンなのだが、「多分ダメだろなー」と半端な気持ちで観てたら、途中から割と面白くなって「あれ、もっとちゃんと観ておけばよかったのでは?」と反省した作品。ただ、これを「もっとちゃんと」見るにはどこかに片づけられた「ゼロから始める魔法の書」の過去のデータを引っ張り出してくる必要があるわけで……まぁ、そこまでせんでもええか。 「前作の評価が低かった」「前作をそもそも覚えてねぇ」などの要素から低めの採点にして「下手したらフェードアウト」くらいの覚悟で見始めた作品だが、なんかね、思ったよりも随分ちゃんとした作品になっていた。いわゆる剣と魔法のファンタジーな世界での魔法をめぐる冒険譚がベースにはあるのだが、そこに転がってる要素があまり見慣れないものが多くて、判で押したように同じような話しか出てこないなろうに辟易していた身にはとても新鮮に映ったのである。特に「ちゃんと考えて作ってんだな」と思ったのは作中での善悪の概念への言及で、この世界における「魔女」が一筋縄ではいかない存在であることを起点に、「じゃぁ何が正しいっていうのさ? 人を殺すことはいいこと? 悪いこと?」みたいな話をコロコロと転がし、青少年たちの成長譚へと絡めていく。主人公のセブ君が本当に真っ白な状態からスタートする素体みたいなキャラであり、そこに感情やら情動やら欲求やら、いろんなものを詰め込んで育てていく様は、何だか育成ゲームでも見ているかのようであった。 そこに絡んでくるのが、現在の師匠であるロス先生、そして前作主人公にしてもう1人の師匠筋にあたるゼロ。普通の作品だったらどう頑張っても1人で満員になってしまいそうな「ロリババア枠」に2人のキャラが収まり、それぞれ別路線での指導力を発揮して後進育成にあたってくれる。成長するユニットもセブ・ホルト・クドーの3体がおり、それぞれに個性を伸ばす様子にバリエーションがある。暴虐をめぐる倫理的な議論など、単に「魔法のレベルが上がったよー」的なレベルアップだけを見せるのではない、人としての心の成長を見せる部分も抜かりなく、ラノベというか、小説として面白そうであった。あれぇ、もしかして「ゼロ書」の方も面白かったのかもしれんぞ……まぁ、あっちは作画がへちょかったせいで受け入れられなかったってことにしといてください。 というわけでこっちは作画もそこそこ悪くないんだよ。考えてみりゃ桑原智&手塚プロの布陣って「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」の座組みなので、キャラデザをくりくり可愛く描く部分は実績があるんやな。メインヒロインのホルトも可愛かったし、もっとメインヒロインのロス先生も阿漕可愛かったし、もっともっとメインヒロインのゼロさんはゆみり可愛かった。最終的にこのキャラに到着することまで見越して前作時点でゼロが花守キャラになってたとしたら、この采配は素晴らしいな。 年に何回か訪れる瞬間があるけど、やっぱり「アニメ、適当に観てたらあかんよな……」という申し訳なさが去来した作品でした。こんな私に誰がした。 ○「うたわれるもの 二人の白皇」 5 何はともあれ、ようやく放送にこぎつけたことには賛辞と感謝を。前作「偽りの仮面」のアニメ放送がなんと2015年。そこから7年もの時を経て、ついにこの3作目へとこぎつけた。事情が事情なのでこのブランクは致し方ないことだったし、それでもゴールに辿り着けたというのは、いち視聴者としてありがたいという他ない。 7年の歳月はそりゃまぁ残酷で、私のような老人メモリには何一つ記憶が残っちゃいなかった。むしろそれより遥か昔の初代の方ならアニメ・ラジオ・そしてゲームとことごとく関われたので記憶がまだ残ってるくらいなのだが……アニメを通して1回観ただけの「偽りの仮面」は設定も含めて記憶も彼方。今更帰ってこられても追いかけるのは大変だよォ、と嘆いていたのだが、まぁ、何とかついていけそうな第1話。ハクオロさんによる丁寧な導入、そしてじっくりゆっくりの展開のおかげで「もうちょい復習しておこうかな」という気構えもできた(今、ざっくりWiki読んでサポートキャラの来歴くらいは確認してきた)。3幕目の出だしは1時間スペシャルでまとめて放送してくれたおかげでそうした「記憶の回収」のための時間も確保できたし、じっくりゆっくりやろうという姿勢が確認できたおかげでモチベーションもそれなりに上がっている。何がすげぇと言うこともない、教科書通りの導入ではあるのだが、何とかこの物語の顛末を最後まで見守れるように頑張っていこうじゃないか。 それにしても……トネケンさん頑張ってるなぁ……トネケンとけーじくん、そしてオシュトルとハク。まるで運命だったかのように誂えられたこの配置は、正直言ってトネケンからしたらとんでもないプレッシャーだったろう。稀代の名優・藤原啓治の後釜にこんな形で据えられるなんて、その責任は想像を絶するものだが、きちんと「オシュトルとしての役割」を一度咀嚼した後に「その後を継ぐハク」でいくらか先代ハクを意識した役作りも心がけており、なるほどこれが託されたものなのかと納得する次第。是非とも記憶に残るお仕事にしてほしい。 「くノ一ツバキの胸の内」 5→5 えっとね、嫌いじゃ、ないです……むしろ好きです(小声で)。いや、しょうがないじゃん、おっちゃんな、「ネギま!」のファンだったんよ。いろんなところでノスタルジーが刺激されるんよ。正直加点するかどうか悩んだけど、なんか違う気がするから一応自制した。 「美少女動物園」という言葉があるが、本作はさながら「デコっ子保育園」である。箱庭の中に女の子(デコ)という概念を多数放り込んで、それらの相互作用さ変化を観察するというだけの世界。徹底的に「男」を排したその世界は、無いが故に一際意識される異性の存在のために要所ではきちんと性的なシチュエーションを持ち込みつつ、不必要ならば単なる女の子の楽園として、(必要であれば百合も交えながら)きゃっきゃうふふを描いていく。こんなにも真っ直ぐにただ目的のみを追求して作られた世界もなかなか無いんじゃなかろうか。 何も知らずに観た第1話では、「これ、全員名前ありのキャラなの!?」と度肝を抜かれ、「ソシャゲアニメでもあるまいに、こんなに一気に押し寄せられらたら覚えられるわけないし、脳が停止してかえって記憶に残らなくなっちゃうぞ」と思ったものだが、「キャラ多すぎ問題」も閾値が存在しているのだろうか、いくら何でも36名(先生入れたら38名)という「1クラスよりも多い人数」は、マジでスタート時点から覚えることを放棄しているため、むしろ負担にならずに視認性が向上した。だって、「どうせ今回の話で出てきた奴らも来週まで覚えてられないしな」と思ったら、いちいち気にならないでしょ。「基本的に1話で1つの班を取り扱います。でも、気に入らなかったらあんまり覚えなくてもいいです」というアラカルト方式で毎週ダラダラと日常が垂れ流されるだけ。なんなら13話使って全部の班をゆっくり自己紹介させて終わっただけの作品とも言える。このヌルい温度感がアニメ視聴に疲れた身にはたいそう心地よく、別に覚えなくていいと言われているのに、視聴中は気になって公式HPでキャラの概要を毎週確認するようになっていたという。オタクは押し付けられても逃げちゃうので、そっとそこに女の子を置いとくだけなら、気になって見にくるのである。野生動物の扱い方と同じや。 そうしてやんわりと距離を置いて接するだけにとどめ、なんか気になるキャラがいたらそこだけちょっと記憶に残す。そういうスナック感覚の美少女アニメとしてはとても綺麗なデザインでした。CloverWorksによる安定した作画も大きくプラスに働いており、「まぁ、いうてだいたい同じようなデザインやけどな」というデコだったりデコじゃなかったりする女の子に風味程度の個性を与えて魅力を増やしてくれていた。世間的にはどの子が人気なんでしょうね。露出でいえばベニスモモ・モクレン・ヒナギクあたりが筆頭なんでしょうか。私は当然モクレンの声は可愛いと思ってましたが、実は脇のキャラに目を向けるよりも、素直にメインキャラのサザンカ・アサガオペアが可愛かったので良かったと思います(当然リンドウもツバキも悪くないですよ)。 毎週歌詞とアレンジだけ変えてのエンディング方針とか、「ネギまメソッドがまさか現代に蘇るとはなぁ」と思い出をしみじみと噛み締めながら、ウン年たった今でもちゃんと3-Aのクラス名簿を全員分思い出せた自分にちょっと安心したりもしました。今現在リアルタイムで青春真っ只中のアニメファンの子たちは、せっかくなのでこのあかね組のメンバーをちゃんと全員誦じられるようにしておこうね。今作はキャスト配置がめちゃめちゃ強力で「今売り出し中の若手女性声優一覧」としても楽しむことができるので、ここから明日のスターが羽ばたく可能性もありますよ。私は1回目からやたら印象に残ったサザンカ(根本京里)がおすすめですが、その脇で職人芸を見せる鈴代紗弓がMVPだったかもしれません。私の記憶に残る鈴代キャラ、何故か全員「バカ+巨乳」がセットなんですがね。そういう声なんですかね?
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |