最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
タイトルのとこ、「映画」と書くでもなし、なんて書いたらいいかよく分からないな。そんなよく分からないものを、よく分からないうちに観に行ってしまった。いや、そりゃ観に行くでしょう。磯光雄の完全脚本オリジナル新作って言われて観に行かない理由もない。あとから確認したらネトフリで全部配信してるみたいなのだが……まぁ、そこはそれ、せっかくなら劇場で。と思ったのだが……こんなん、1回観て終われるか? たまったもんじゃねぇな。この形での公開はあまりに残酷だが……地上波アニメにするって選択肢はなかったんやろなぁ。いや、ほんとに前編でお預けくらったら途方に暮れてしまう……しかし、仮に前後編一気に公開されてたらそれこそ情報の激流に押し流されて粉微塵になって死んでしまうだろうし……なんとも悩ましい。もう、これ6話ぽっきりでいいから地上波放送してくれよ。現代の放送スタイルだったらどうにかなるだろ、頼むよNHK。 まぁ、人類は観るしかないよ、ほれ、観に行け。
<以下ネタバレとか含むかもしれないけど、まだ何も終わってねぇんだよ>
PR ○「デリシャスパーティ♡プリキュア」 5 それでは参りましょう、せーの、ブンドルブンドル〜〜〜〜。なにあのくだり、クセになるやん。 結局新番チェックがばらけてプリキュアまで繋がってしまったが一応恒例なので確認しておくと、今期新番チェックの本数は35本。これに前期からの継続などを合計した46本が今期視聴本数ということになる。あれ、意外と減ってるな……。秋クールが53、夏クールが47だったので、意外なことに最近では少なめ。コロナショックをダイレクトに受けた20年の春夏ほどではないにせよ、冬クールということでやや控えめな本数に落ち着いた。これは私の視聴環境のせいでネット独占配信などがカウントされてないことによるものかもしれない。そうなると、やはりアニメのメインはテレビ放送からネットに移りつつあるってことなのかしらねぇ。おっちゃんは追いかけづらいのでちょっと寂しいわ(週に40本超えてる時点で何言ってんだって話だが)。 閑話休題、年に1度のお楽しみ、プリキュアである。正直、トロプリが好きすぎたせいでまだロスから抜けきれてない部分はあるのだが、幸いにして新作も割と朗らかな印象の元気が出そうなタイトルになっている。テーマが「食」ということもあり、適切なタイミングで飯テロを挟みつつ、お子さんたちに食育を施す作品になってくれれば良いね。ちゃんと食い物の作画が美味しそうに見えたのは1話目でポイント高いわよ(トンカツの断面がとても良い)。 ま、それ以外については正直「オーソドックスな1話目だし」というのでまだまだ様子見ではあるのだが、一応今後の注目ポイントをチェックしておくと、一番気になるのは王子ポジに位置するキャラの扱い。オープニングを見る限り、今作は3人キュア(とりあえずはね)であり、そこにマリちゃんと男の子が加わって5人での集合絵となっている。どうやら野郎もがっつり参加するスタイルのようで、「ゴープリ」のカナタ以来、久しぶりの参戦になりそう。プリキュア男子にありがちな子供っぽいタイプではなく、天真爛漫な主人公・ゆいとバランスを取るためにちょっとクールぶった中学2年生なのも新鮮で良い(お母さんとの関係を見るに、全然悪い子じゃなくてちょっとゆいと正面から話せないくらいの距離感よね)。2話目でまだ2人目が変身しないということは比較的ゆっくり進行するプランのようだし、前作に無かった恋愛要素も交えつつの展開になればちゃんと差別化は図れるんじゃなかろうか。何しろ2年連続でフィジカルに極振りっぽい主人公だからな……まぁ、夏海さんと違ってオツムがゼロってこともなさそうだし、もりもりカロリーを消費しつつの新しい活躍ぶりに期待しよう。 その他はまだまだ様子見だが、青キュアが1話目で発した一言が「青……」っていうのは示唆なのかなんなのか。あとマリちゃんが戦闘時に領域展開するってのもプリキュアとしては新しい概念で、これで周りの人に迷惑をかけずに好き勝手やれる環境が整った。相手が怪盗ということもあり、これまでと違って積極的に戦闘を挑んで来ない可能性があるので、こうして捕縛からの戦闘というプロセスをふむ必要があるのだろう。今んところブンドル団が幹部(?)2名っていう構成になってるのは気になるところだが……まぁ、すぐに追加幹部が来るかね。 そして最後に黄キュアであるが、満を辞して(?)の井口裕香である。朝から元気がもらえるゆかちパワー助かる。今作で一気に2名のシンフォギア奏者がプリキュアに参戦したことになるわけだな。今のところ翼、セレナ、響、未来(あと友里さんと創世)がプリキュアサイド、そして奏、クリス、切歌が敵サイド。うーむ、やはりややプリキュア有利か……どうせ切歌もプリキュアだろうし……(まだ分からない、まだ分からないよ)。今後、調はあんまり関わらない気がするので、マリアさんがどう関わるかに注目が集まります。まぁ、キャリアから考えて、今後参加するとしたら敵幹部か、もしくはママキュアあたりになると思うけども。 だいぶ邪念が混ざったが、とりあえず期待を持って見守っていきましょう。怖いとすれば、今回キュアライスの向上が「ほかほかご飯」だったので、残り2人が「ふわふわパン」とか「つるつる麺」とかになるんじゃないかということくらいである。和洋中の3人キュアってすげぇ構造だよな……4人目は何になればいいんだ……(世界三大料理からとってトルコにするか)。
田舎の名門女子中学を受験する子なんてモテない子しかいない、第5話。そうだったのか勉強になるわ。(個人の感想です) 引き続きクラスメイト観察。まぁ、多分このままずっと観察し続けるアニメになるのだろうが、今回はまさに「観察」という内容なので今まで以上に小路の興味対象が分かりやすくなっている。こないだまでが文芸部・写真部といった面々からの人文学的観察、そして今回は生物オタクを率いての生物学的観察……ってわけではないのだけども、結局ダイレクトに観測者が干渉者になってしまう小路には、あまり学術的な観察行為は向かないみたいですね。 というわけでAパートの中心は生き物大好き、ナチュラル志向な大熊さん。どこぞの秋山殿みたいな癖っ毛に目が行きがちだが、実は今作ではもっとも普通の目の持ち主でもある(?)。今回中心になった2名はあんまり怖い目の描写がないのですごく普通のアニメキャラっぽい。おかげで小路の眼力が発揮されるシーンではいつも以上の大迫力。最初に邂逅するところとか、ギアスでもつかってくるんじゃねぇかってくらいの禍々しさに満ち溢れてたもんな。ただ、今回地味チームの目の描写が普通だったことを考えると、もしかして小路の目の描き込みって「美人」の表れなんですかね? 確かに「目がぱっちりしている」って現実世界では割と美人の条件になることが多いけど、そうした顔の際立ちがあの目によって表現されてるのか。……だとしたらもうちょい遠慮した方がいいとは思うのだが……でもまぁ、作中人物が感じる小路の「魔力」みたいなものがばっちり出ているとも考えられる。なんであれ、「気にさせる」作劇になっていればそれはそれで勝ちなのかも。 大熊さんの中の人は小原好美。訥々と語る彼女の純朴さがすっと入ってくる良い配役。そしてBパートは怒涛の津軽弁少女・峠口さんのターン。これまでもちょいちょい挟まってはその独特な口調でインパクトを残していた峠口さんだが、まぁ、キャラとしては今まで出てきた中では割と普通なのかもしれない。いや、中学受験に対するイメージはおかしいのだけども……別にゴリゴリの津軽弁だからって自分の方言を恥ずかしがってる、みたいなキャラになってないのもホッとするところで、こんだけ田舎の学校なら、多分見えないところに彼女のような方言キャラもたくさんいるんだろう。それが普通であると思える環境はとても良い。津軽弁といえば当然三上枝織ということになり、いつも以上にフル回転で見せてくれている。やっぱ方言声優はこういう時にきっちり役が回ってくるので有利ではあるが、みかしーの場合は単に方言ができるってだけじゃなくて、ちゃんと「津軽弁で、かつ可愛い」がキープできてるのがでかいね。 他にもロリやらおっぱいやら、いろんなところが充実している1年3組。小路の観察はまだまだ続きそうね。
結局全部のカード書いてるやんけ、と呆れてるみなさん、安心して下さい。私が一番呆れてます。 記憶の担い手/Bearer of Memory 「リミテッドでマナフラッドを緩和するために作ったのさ」というマローの顔が見えるようなわかりやすいコンセプトのコモン。ただ、なんでそんな小梅太夫みたいな格好しているのかは分かりにくい。ってか分からない。お前モンクなのかよ。どういう流派だよ。とりあえず3マナ3/2エンチャントとして使っておき、終盤にはサポートに回って盤面を切り崩す役割。最悪でも自身にカウンターは置けるので引きゲーになった時でも一応勝負にはなる。でもまぁ、3マナ域が激戦区になるようなら優先順位は下げめでも良さそうな気はする。チクショー! 入念な栽培/Careful Cultivation 二方向からマナ加速を狙うちょっと前例がないタイプのカード。メインのエンチャントとしての用法はまぁ分かる。クリーチャーへのマナ能力の付与ってのは珍しいが、現環境の「自然の抱擁」の二つの効果ががっちゃんこした姿だと思えば理解はできる。タフネスを上げることで生存率を高め、なんとしても次のターンのマナ爆裂まで生き残って欲しいというやる気が感じられる。これがうまくつながれば4ターン目に6マナに到達可能だ。しかし珍しいのは魂力の方。こちらはエンチャント先のクリーチャーがいない場合に備えてなのだろうが、2マナでマナクリーチャーが出せるのは普通にそっちメインでも構わないくらいの性能である。そりゃ最近のマナクリーチャーは「2マナで出して、ちょっと何かボーナスがあるくらいの1マナ生産クリーチャー」が主流なのでこのトークンは決して強くはないが、魂力なのでカウンターされづらく、相手のターンエンドにインスタントタイミングで出せるマナクリっていうだけでも意味はあるんじゃなかろうか。エンチャントカウントにも貢献できそうだし、リミテッドなら優先順位高めでいい気がするけどね。 精霊との融和/Commune with Spirits 神河世界が産んだ地味な功績ってのがあると勝手に思ってるものがあって、それが「自然との融和」という1枚のソーサリーだ。名前を見て分かる通りにこの呪文と同じ路線で、「1マナソーサリー、ライブラリを5枚見てクリーチャー1枚を手札」という効果。今なら各セットに1枚はあるだろう、緑の「濾過」と言われるカード。何故これが功績かというと、実はこれ以前にはこうした効果のカードがほぼ無い(と思う)から。一応類似の概念はあるのだが、軽量のソーサリーとして形になったのはこれが初な気がする。そして、その後またしばらくこの手の呪文は作られなくなり、Wikiによればゼンディカーあたりからは割とコンスタントに生み出されるようになった。つまり、「自然との融和」は早すぎる「緑の新しい姿」だった気がするのだ。……という長い前振りを使って無理やり神河の歴史と接続してみた。今回は見られる枚数が4枚に減ってしまったが、土地も選べるのでハズレくじのリスクは低い。その上でピンポイントでエンチャントを狙いにいくので、白緑あたりでは便利な1枚。ちなみにこれが「エンチャントかクリーチャー」だとテーロスの「神々との融和/Commune with the Gods」になる。カードの効果に歴史あり。 「古代への衰退/Fade into Antiquity」(テーロスから再録) 最初のテーロスより、約10年の時を経て舞い戻った万能対策カード。このセットのリミテッドにおける重要度の高さは説明不要。その辺にいるクリーチャーの多くがエンチャントかアーティファクトなので、下手なクリーチャー除去より強いまである。このカードのコスト調整を見ると製作チームもまだまだカラーパイの扱いに悩んでるのかなぁ、という印象があり、全く同じ効果が白だと「存在の破棄」の2マナ。そしてこれが割と最近まで再録されてるのである。まぁ、今回は全部の色に対してエンチャントかアーティファクトのどっちかが必ず刺さるため、より重要な存在ということなのかもしれないが……「帰化」を経てなお、未だ緑はこの辺りのジャンルで白の後塵を拝しているのだろうか。 樹海の好意/Favor of Jukai それに好かれて嬉しいのか……というちょっと怖いスピリットが目印。まぁ、多分真ん中にいるのは樹海のモンクだろうし、キモいのと交流するのに慣れてるのだろう。とりあえず神の好感度が上がると素直に増強してもらえるよ、というオーラ。最近じゃ珍しいくらいに無骨なオーラだが、到達を持っているので一応独自の存在意義は見いだせるだろうか。まぁ、多分このカードも魂力がメインっていう扱いだろうけどね。おまけ感覚で「活力の贈り物」が手に入っちゃうってのはズルい気がする。今回の魂力、本当に節操がないな。 融合する成長/Grafted Growth イクサラン、灯争大戦と2つの環境で緑を支えてくれた「新たな地平」のほぼ同型再版。一応、今環境に合わせて機体にもカウンターがおけるようになってるのがちょっとだけ強化。単なるマナ加速はどうしても引きに偏りができてデッキを薄めてしまうが、「新たな地平」はカウンターを置くことで盤面のサポートにも回れるため、様々なシナジーと噛み合って良い仕事をしてくれる。今回はもちろん「改善」との絡みがあり、マナ事情とクリーチャーのどちらも同時に解決してくれる名脇役となる。さらに破壊されづらい土地へのオーラというのも高評価で、これ1枚で様々なシナジーを補強できるはずだ。私のような多色スキーは何もなかったとしても引くんですけどね。 調和した出現/Harmonious Emergence 赤にもあった「源獣」のような「ゼンディコン」のような土地変化クリーチャーオーラ。このサイクルは赤緑の2枚だけなのだが、何故この色かというと、今回の赤緑は「改善」がテーマだから。そう、このカードを使った土地は間違いなく「オーラが貼られたクリーチャー」なので、生まれた瞬間に確定で「改善」しているのである。赤よりもやや重く、速攻があると言っても実際に殴れるのは5ターン目だが、4/5警戒はそのあたりのマナ域でも充分主力と言えるサイズ。手軽にコモンで集められるので、多少のマナフラッドを受け止めつつもしっかりクリーチャーの圧をかけることが可能だ。ところで、このイラストはどの辺が4/5なんだろう。全部合わせて? 古霊招来/Invoke the Ancients 招来サイクルのトリを飾る緑のクアトラプル。そしてなんだか、久しぶりに僕らの憧れる馬鹿ででかい緑が帰ってきた気がするぞ。他の色の招来が必死に色の個性を見せようと変なことにチャレンジする中、緑は「知るか! クリーチャーだ! でかいクリーチャーを出せ!」ってんでとにかくサイズを追求した。その結果、なんとたった5マナで合計8/10。単純に足し算しちゃダメなんだろうが、この数字はやっぱり異次元な気がするぞ。さらに各々のトークンに自分好みのアレンジまで出来ちゃうおまけ付き。こんな楽しそうな緑は久しぶりだ(そうでもない)。ただ、なんでこのトークンが4/5になったのかはちょっと不思議。これまでの開発チームは余計な混乱を避けるためにトークンは極力正方(パワー=タフネス)にしていたのだが……4/4だと物足りなくて、5/5だとやりすぎだったんでしょうかね。 珠眼の寺守り/Jugan Defends the Temple 昇る星の残影/Remnant of the Rising Star 今回の再訪まで全然知らなかったんですが、旧レジェンドドラゴンサイクルで特別扱いされてたのって珠眼さんなのね。具体的には、神の乱で味方が次々と死んでいく中唯一生き残ったのが赤の流星だけだったらしいのだが、その後、樹海を守るために大蛇人が珠眼を復活させ、流星と一緒に世界を守ったという。その後「再誕」のために残り3匹の龍の精髄を集め、生まれ変わりを先導したのも珠眼。そういう効果はやっぱり赤の流星よりも緑の龍の方が得意そうだもんね。というわけで、人々のために最後まで戦ってくれた珠眼の勇姿を葉っぱに刻んだのがこの英雄譚。いきなり1章でマナソースが出てくるあたりでびっくりだし、2章のサービスも単体で完結する強さ。そして裏返った後のドラゴンは優しさを履き違えて凶暴になりすぎたような危険な能力を持っている。クリーチャーが出たら、余ったマナで好きなように増強していいんだってさ。頭おかしいよ。おもて面が充分強く、裏返ると英雄譚にあるまじきイカレ野郎が飛び出してくる。そりゃ神話レアだろうよ。珠眼さん、絶対に当時の神河で「やっぱ緑が一番使えないわww」って言われたこと根に持ってません? 樹海の保護者/Jukai Preserver ガーデニング大好きおばあちゃん。「ババアが一人で花いじりかよ!」とか思って突っ込むと3/3と意外にマッシブなので返り討ちにあいやすい。お前のようなババアがいるかよ。能力は場に出た時のカウンター付与なので、今回のセットに限っても白の「七つ尾の導師」と仕事が被っている。あっちは2/3で死亡時にもカウンター付与、こちらはババアが3/3だが生涯で置けるカウンターは1個だけ。トータルで1点分負けている。しかしそれは別な方向でエネルギーを使ったせいだった。魂力を使えばなんとあの「旅の準備」がインスタントで使用可能。普通に考えたらこいつも魂力メインのインスタントカードだと思った方が良さそうである。いや、でも自分にカウンターおけば4マナ4/4(改善済み)だし、クリーチャーとしても平均値はクリアしてるのか。やっぱ魂力呪文のバランスが色々おかしいな。 樹海の練習生/Jukai Trainee ブシドー! 今回唯一収録されている、旧神河のキーワードである「武士道」を受け継いだクリーチャー。侍というクリーチャータイプを引き立てるための面白い能力ではあったのだが、マローの記事によれば「プレイ感は悪くない能力なんだけどね、あんまり大量のクリーチャーに持たせてもな」ということで残念ながら再登場は叶わず、結局ここに残るのみとなった。1200年前の武士道を持ち続けているのが、樹海の奥に隠遁してる侍だけってのもちょっと寂しいものである。とりあえず2マナ域どうしでの戦いなら一方的に負けることはまずないだろう。ただ、それ以上になったら後は知らんし、今回赤の火力は最低でも2点なので狙われたらコロリ。まぁ、2マナ域ならそんなもんか。緑だと特に侍シナジーもないんだよなぁ。 無常の神/Kami of Transience なかなかにエキセントリックな見た目の神様。英語の「transience」は「一時的な、はかない」という意味の言葉らしいが、あまりにもインパクトがありすぎる見た目にはそうした印象がない上に、能力も儚さとは無縁でだいぶ名前詐欺の感が強い。ベースは「セテッサの勇者」っぽい「星座」による増強クリーチャー。流石にドローはできないが、この次元なら放っておいてもすぐにすくすく成長してくれるはずだ。そして、そんなデカブツになられてたまるものかとすぐにでも除去られるわけだが、これが大して難しくもないトリガーですぐに手札にカムバックする。そして2マナで出したら、再びの育成期間スタートである。もう、どっちかっていうと「恒常の神」とか「永遠の神」に改名した方がいいかもしれない。武器となる部分が純粋にサイズだけなのでそこまで優先順位は高くないかもしれないが、エンチャントデッキの主軸としての活躍が見込めそう。ま、最近は追放除去の数も多いけどな。 達人の咎め/Master’s Rebuke 師匠に怒られちゃう系除去。多分、破門された生徒さんが敵軍の中ボスポジションになってるフラグである。格闘系除去の新作だが、もうこのジャンルを「格闘系」というのも問題があるな。カード品質の全体的な向上により、格闘本舗の緑もすっかり「一方的格闘」が主流になってきている。今回はついに、セット全体でも格闘呪文が姿を消し、緑除去は全てこの形式になってしまった。ま、使う側としては安心できるから別にいいのだが。しれっと登場した新作の割に、一方的格闘のベースとなる「狂気の一咬み」と比べると「インスタントである」「PWも狙える」と2箇所もパワーアップしている。特にインスタントになった部分は大きく、現在活躍中の「狼の一撃」のより手軽なバージョンとして今後もお世話になる所存。お願い見捨てないで師匠。 更生の季節/Season of Renewal 今回の墓地回収呪文。このジャンルはもともと黒の専売特許だったが、いつからか緑が少しずつシェアするようになり、今回は珍しく黒にこの手のコモンがないという状態。そしてこの呪文は結構な事件で、まず、効果はかつてテーロス次元で作られた「蘇生の旋律」と全く同じ。3マナとそれなりのコストだが、状況次第ではアドが取れるようになっているいつも通りのデザイン。ただ、決定的な違いが2つあり、1つはインスタントになったこと。そしてもう1つは、レアリティがコモンであること。そう、かつてはこれのソーサリー版がアンコモンだったのだ。緑のアドの取り方として、リミテッドでそんなに頻繁に起こらない効果だと認識されていたはずなのだが、今の時代ならこれがコモン。今回のセットはクリーチャー・エンチャントも多いので、ここからアドを取るのはかなり簡単なはず。これが時代の流れなのね……。 春葉の報復者/Spring-Leaf Avenger 緑の忍者はこれで4体目。内訳がコモン2、アンコ1、レア1となっており、実は緑もそこそこ忍者派閥があることが判明した。ちなみに他の色はというと、白がアンコ1だけ、青は2、3、1の6枚、黒が一番多くて4、2、2(と神話レア1)という内訳になっている。コモンの数を考えると、ギリギリ黒緑とかでも忍者デッキらしさは演出できるのかも。そしてこちらはレアなので、忍者デッキがどうとかいう必要がない能力になっている。4マナ忍術で飛び出す6/5というだけでも結構な理不尽だし、ダメージ誘発で雑なアドバンテージ。相手としてもさっさと処理しなきゃならんのだが、仮に先手4ターン目にこれが繰り出されてしまったら、相手は全力で止めようとしてもシンプルにフィジカルで突破される可能性すらある。さすが緑だ。ちなみにこいつ、大蛇人かと思ってよく見たら、なんとクリーチャータイプは「昆虫」。……え? もしかしてバッタの改造人間ですか? そんなところまで日本文化のオマージュ? タミヨウの保管/Tamiyo’s Safekeeping タミヨウママが「ほら、貯金しといてあげるからお母ちゃんに預けな」って言ってる「注目のストーリー」。ではなくて、皇から現実チップを預かってるシーンだが、平和そうな印象とは裏腹に、これが後の悲劇のダイレクトな伏線になってるという、なんともやるせない呪文である。もちろんこの時のタミヨウに悪気があったわけじゃないので、呪文としては間違いなく安全確保できている。たった1マナで呪禁・破壊不能・2ライフと3方面への配慮が行き届いており、これ1枚が通ればターゲットは絶対安全。現在主流の「蛇皮のヴェール」のような増強効果こそ無いが、こちらなら全体火力への耐性ができるし、サイズ差のでかい戦闘でも生き残れるのが売りだ。甲乙つけがたいところだが、現在の緑単のように攻め気優先のデッキなら「蛇皮」、ミッドレンジなどのある程度中〜長期戦まで見込んだデッキならタミヨウという棲み分けができるんじゃなかろうか。ちなみに「蛇皮」とのもう1つの違いはパーマネントならなんでも対象に取れるところ。つまりこれで皇やタミヨウを守ることも可能。まぁ、タミヨウはもう……。 百節棍のムカデ/Chainflail Centipede 形から入るタイプの換装クリーチャー。まぁ、確かに多節棍っぽくはあるので、このメカがシャキンシャキンと形を整えて武器になる図はイメージするとちょっと楽しそうだ。ただ、そういう棍がどんな能力の装備品になるかがよく分からんかったため、「攻撃時だけパワーが上がる」という変な能力になってしまった。別にブロックで使ってもええやんね。換装能力の中では比較的コストが軽く、効果がそこまで大きくないのもやむなし。むしろクリーチャーとして見ると3マナ4/2のアタッカーなのでブイブイ殴り込むタイプの黒デッキでニーズがあるかもしれない。 鷲掴む苦悩/Clawing Torment ほんのり邪魔なエンチャント。−1程度では殺せるクリーチャーはあまりいないだろうが、着実に邪魔はできているし、さらにライフが勝手に減り始めるのでトータルで2点分くらいは仕事をしてる計算。実はこれ、リミテッドで渋い活躍をした「刺し傷」の親戚筋。あちらは−2と2ダメで3マナだったので、一応こちらの方がコスパには優れるのだが、やはりカード1枚使うならもうちょい派手な効果が欲しいと思ってしまうのが人情。除去としてもダメージソースとしても半端なこのカードは普通に考えるとデッキインしづらい。ただ、今回のリミテッドにおいて、黒はエンチャント・アーティファクトの両取りボーナスがあり、「相手も処分せずになんとなく残しておくかもしれないくらいのふわっとした妨害オーラ」はいくらかその仕事を任せやすくはある。ま、結局相手陣営に張るオーラは確実性がないのであまり計算できないのだけど。あと、どう見てもイラストはわしづかんでない。 神への債務/Debt to the Kami ここ最近黒が力を入れはじめている「限定的エンチャント対策」の新作であり、同じくエンチャント環境だったテーロスで開発された「ファリカの献杯」の調整版。効果もコストもほぼ同じだが、解決が生贄から追放に変更されてちょっぴり強化されている。今回の環境はエンチャントやアーティファクトに触る方法を増やすことが必須であり、アーティファクトに触れる色は白緑赤、そしてエンチャントに触れる色が白緑だけ、という旧来のカラーパイだとやはりバランスが悪いということなのだろう。まだまだ器用とは言えないが、黒もこうして少しずつエンチャント対策力をあげているのである。リミテならとりあえず入れとけ。 毒血勢団の口封じ/Dokuchi Silencer ねぇ、後ろのやつ何? マジで何? 気になってテキストが全然頭に入ってこないんだが……この男のスタンドかなんかですかね……どうにも「写真……焼いて……ね、写真……」とか言ってるようにしか見えんのだが。さておき、なんとダメージ誘発でクリーチャーを除去できるというめちゃめちゃ強力な忍術の持ち主。これがブンブン回るようならニンジャ業界最強を名乗ってもおかしくないくらいのありえへん効果である。ただ、もちろんその強さには裏もあり、コストとして自分はクリーチャーカードを1枚捨てる必要がある。相手には「これでお互い、損失はイーブンですね」とニッコリ握手を求めるわけだ。そんなんブチギレられて終わりだろうが。ま、しょせんは貧弱な2/1なので通せるのは本当に忍術1回分ピンポイントだろうが、それでもやはり除去は除去。相手からしたらこいつが戦場に残ってる間は怖くてかなりアタックに慎重にならざるを得ないだろう。危険度Sの要注意スタンド使いだ。 魁渡の追跡/Kaito’s Pursuit イラストだけを見れば魁渡とテゼレットが2人して「うふふふ、捕まえてごらんなさぁい」ってやってるシーンに見えなくもないが、実際にはこのあとテゼレットが決定的な悪業をやらかす前の緊迫の場面を描いた「注目のストーリー」である。いや、でも次元橋は初見では対処できないって……しかも今回は現実チップまで絡んだしなぁ。対PW戦が初めてだった魁渡を攻めるのは流石にかわいそう。で、そんなチェイスシーンのカードがなぜかハンデスになった。いわゆる「精神腐敗」型で3マナコモンからの2枚捨て。いつの環境でも「決して弱くないのは知ってるんやけど、結局デッキに入らんなぁ」くらいの立ち位置になることが多いジャンルだが、今回のボーナスは「忍者に威迫」。これで能力持ちの忍者を忍術以外の方法で通すチャンスが生まれ、ハンドで確定アド、さらに盤面でもういっちょ、という二面作戦が可能になった。なるほど、これなら忍者デッキは積極的に採用できそうだ。綺麗に決まった時の踏んだり蹴ったり感は結構なものなので、是非リミテッドで1回くらいは決めてみたい。こないだアリーナで試合してて、相手の「頭狙い」があり得ん刺さり方したんですよね(オリヴィアの付き人とデーモン落とされた。マジで)。 眠らぬ影の神/Kami of Restless Shadows そもそも神って睡眠必要なんですかね? って話ではあるんだが。とにかく不眠不休であなたの墓地をチェックしてくれてるみたいですよ。4マナ3/3とコモンにしても物足りない性能だが、忍者デッキなら登場時に墓地から回収。つまりちょっと大きな「グレイブディガー」だ。忍者デッキじゃなくても一応回収モードはあるのだが、シノビ以外にはあんまり興味がないのか、カードは手札じゃなくてライブラリに戻る。アドにもならんのでよっぽどのボムを抱えていない限りはそこまで歓迎されない性能。トータルで見ると……別に忍者デッキでもそこまで評価をあげる必要はない気がする。ご本人はどこかしら忍者っぽさをアピールしてくれてる気はするんだけどね。 恐るべき秘密の神/Kami of Terrible Secrets 恐れた方がいいのかどうかよく分からんビジュアルの神。例によってキモいのは間違いないが……「秘密」の部分に「壁に耳あり障子に目あり」みたいなデバガメ根性が表れるんでしょうかね? そんなパパラッチな神が監視しているのは、「お前、アーティファクトとエンチャントのどっちも使ってるか?」というよく分からない審査だった。うまいこと条件を満たせばキャントリップになり、さらにライフもちょっとくれる。ステータスはそこまで大きくもないが、キャントリップについてくるなら文句のないもの。黒のくせにドロー時にライフを持っていくんじゃなくてくれるってのも新しい。是非とも気に入られたいものだが……どれくらい狙って達成できるもんかねぇ。「レジスタンス部隊」くらいの難度だったらあんまり考えずにデッキインできたけども……こいつ自身は出したところでエンチャントシナジーにもアーティファクトシナジーにも絡まんのよな。 夜の長い陰/The Long Reach of Night 夜陰の意図/Animus of Night’s Reach 旧神河では5色サイクルを形成していた「明神」たち。その中の黒い神が「夜陰明神」である。結局明神連中はどういう存在だったのかはよく分からんのだが、そんな中で夜陰明神がやったことが描かれている……のかどうかはやっぱりよく分からん。まぁ、1章2章で手札を捨てさせているあたりに、明神さんの面影が残っているだろうか。一応ハンデスは選択式でクリーチャーも選べるが、どちらにしろリソースが削れるので問題なし。最終的に4マナで2枚のリソスを削り、こちらはクリーチャーが1体残るのだからコスパは悪くない。出てくるクリーチャーは相手のデッキ構成に依存するためになかなか評価が難しいが、リミテなら1章2章の効果も鑑みれば3/4くらいは期待できそう。平均値は超えていると考えていいんじゃなかろうか。お好みならば他のカードでブリンクしたり、戻したりして相手の手札をジリジリと攻め続けるというのも面白い。こうして各方面からの締め付けてるのを見ると、リミテッドで「最古再誕」に泣かされた日々のことを思い出しますね。まぁ、こっちはあそこまで強くはないが。 無孤勢団の霊裂機/Mukotai Soulripper 黒に突如現れた半グレたちの極悪マシン。2マナ4/3ととりあえず打点が高く、2ターン目にこいつ、3ターン目に適当なパイロット出して出撃の流れは緑単にも負けないパワーヒッターっぷりである。加えて人の命を粗末にする能力が与えられ、適当なリソースを食い潰すことでサイズアップ、貫通力アップが狙える。まぁ、そんなにバカバカ使えるもんでもないが、やはりここでも最適解は宝物トークンじゃなかろうか。1ターン目「よろめく怪異」3ターン目「スカルポートの商人」からのアタックなら宝物デッキに速度をプラスした形になるだろう。リミテッドでも普通に強いが、こうして生贄装置が出てくるとどうしても赤との共闘を考えたくなる。今回の誘拐呪文は……コモンだけど5マナです。そっちはダメかぁ。 勢団の揺さぶり/Reckoner Sakedown 単なるハンデスじゃなかなか使ってもらえないということで、最近はこうして色々と複雑なモード選択が可能になっていますね。ベースはいつも通りに「困窮」で、今回の選択肢は「捨てさせたいカードが見当たらないなら増強スペルとして使ってもいいよ」という全く異なるベクトル展開である。ハンデスも増強も3マナの呪文としてはそれなりの効果だが、どっちも選べるという利便性を買うか、主義の見えない半端な呪文として敬遠されるか。当然デッキが「改善」要素を多く求めているならニーズは上がることになるが、手札を見るのは確定なので、「カウンター置こうと思ってたのにヤベェカードが見えちゃった……」みたいな展開も多そう。いや、それならそれでいいんだけど。やっぱり、手札みたら捨てさせたくなる気がするんだよなー。 いい感じ、第2話。1話目だけで出落ちになる作品もあるのでドキドキしながらの2話目だったが、ちゃんと面白さが持続しているので一安心である。 なかなか切り出すのが難しい面白さではあるが、一番手応えがあったのは試合シーンの描写かな。1話目はそこまでがっつりバドの試合が描かれていなかったのだが、2話目では記念すべき主人公バディの初試合。限られた時間でどこまで見せるかってのが難しい部分だったと思うのだが、シーンの取捨選択がうまいというか、全部が全部全力作画の気合いれまくり、みたいな作りにせずに抜くべきところをきちんと抜いて、緩急織り交ぜた描画になっている。「ハイキュー!」みたいに全部の行程が全力だったらそりゃ凄まじい画になるに決まっているだろうが、毎回そんなんしてたら普通はガス欠起こして死んでしまうだろうし、そもそもバドのダブルスでそこまでギッチギチに全てのターンがキメシーンになるわけがない。端折れるところをはしょりつつ、それでも「ちゃんと試合してるなぁ」と思わせるバランスを維持するのが肝要である。 カットの見せ方に関しても、例えばシャトルがどこに行ったかが見えないアングルなんてのも結構あって、全てのシーンで「どっちのポイントになったか」を同じように見せることをしていない。シャトルの飛び方を色々と切り替え、他の要素から「あ、得点出来たんだな」と自然に見えるようになっているし、もちろん重要な局面であればゆっくりとモーションを重ねてがっつりシャトルが叩きつけられるところをカメラで抜いたりもする。やっぱりバドって「重み」もそうだけど一番の見せ場ってその軽快さというか、スピーディーに様々なフォーム、陣形が入り乱れるところだと思うのよね。その辺りの柔軟な演出がちゃんと出来てるなぁ、と感じる作品である。 次第にキャラが増えてきたが、最大のハードルは女の子が1人も出てこないような状態でキャラを識別しながら追いかけられるか、という部分。今んところ味方チームも敵陣営も潔くキャラを描き分けているので問題なく行けそうな気はしてるよ。さすがにハリセンスマッシュはどうかと思うが。 ジョースターの血統、第5話。うむ、主人公の克己シーンはバッチリ決まってて一安心である。このあたりの世代の交代劇は素直に上手いと思えるところだなぁ。 改めて「ジョースターの血統」という便利フレーズの力を認識させられる展開。冷静に考えりゃ世代が繋がってる分だけ「ジョースターの血」はどんどん薄まってる(?)はずなのだが、そのあたりはあんまり気にしない一子相伝のジョースタースピリット。間違っても「スージーQの血統」とか「空条貞夫の血統」とか、まして「名前もよく分からんアメリカ女の血統」とか言われることはないんだよな。……この中でそれなりに説得力がありそうなのは「スージーQの血統」だけだな(あいつはあいつで胆力あるし、ババアになった後は素直に格好良かったし)。結局、承太郎の結婚生活がどんなものだったのかは分からず終いなのだが、まー、やっぱり家族を作るのには不向きな性格だったんだろうなぁ。いや、でも小学生くらいまではすくすくとまっすぐに育っていたはずだし、家庭の愛情はちゃんと身に受けていたはずなんだが……。嫁さんに対する執着がほとんどないっぽいし、下手したらデキ婚とかなのかもしれん。彼の結婚に際し、ホリィさんはいったいどんな顔をしてたんだろうか。ホリィなら何も考えずに素直に喜んでくれただろうし、いい姑さんになると思うのだが、嫁さんのあの態度からして、嫁姑以前の問題だったんだろうな。 承太郎のこれまでについてはさておき……問題は今後であるが、今回の対戦をけじめとして、承太郎はここで退場。強すぎる先代主人公をスムーズになかったことにする名采配である。きちんと「敵が二人がかりで攻めてきている」とか「愛する娘の身代わりになることを選ばざるを得ない状況を作られた」とか、決して承太郎をSageすぎないようなバトル展開で無力化してるのは少年漫画のシナリオとして上手いところだよね。いや、この時点で既に「ホワイトスネイク万能すぎね?」という疑問はあるにはあるんだが、まぁ、そこはラスボスなので多少下駄を履かせてもらったということで。実際能力は高いスタンドみたいだし、ジョジョにありがちな「なんか意味深な登場」で多少盛ってたとしても我慢してあげよう。この時点での最大の見どころは、やはりそのイカれた外見じゃなかろうか。当時はマジでしばらく爆笑してたな……「CTGAが……CTGAがwww」。 親父を無力化され、徐倫にようやく家族愛、そして正義の心が芽吹く。まぁ、この後も問題行動は多いので完全に正義ってわけでもないが、今回の1話分だけで、承太郎の「もうちょっぴり左がいい」からのジョンガリAオラオララッシュの流れは綺麗。こんなに分かりやすい「似た者親子」もないだろうよ。今後の徐倫の人生で承太郎と差があるとするなら、多分「あんまりいい仲間に恵まれなかったかもしれないこと」かな……ま、場所が刑務所だし……徐倫パーティの中で一番いいやつって……もしかしてアナスイ?
終わったところまで、今日は白と青。 刃吹雪の狐/Blade-Blizzard Kitsune 史上初の白い忍者。今セットにも白忍者はこいつしか収録されておらず、しばらくは「唯一の白忍者」というポジションになりそうだ。3マナ2/2二段攻撃というアンコモンらしいスペック。過去には二段攻撃は強い能力だってんでかなり制限され、同じステータスでも「炉火のホブゴブリン」のようにマナコストが厳しかったものだが、最近じゃ能力が追加されてもこのコスト設定である。ただ、能力がついたとはいうものの……なんかよく分からん設計だな。なんと素出しよりも忍術の方が重たいという。つまりこれが忍術で出ることが強いという認定だと思うのだが……いうほど強いか? なんのサポートも無かったら単に4ダメ通すだけだし、それなら前のターンに素出ししてから殴った方が手っ取り早いと思うのだが。白が推しているタイマン戦術は忍者とはかみ合わず、周りに忍者がいないのでサポートも受けにくい。正直、なんで忍術を身につけようと思ったのかよく分からん存在だ。ただ、素出しして単独で殴る分には強いので、むしろ侍戦術の矢面に立つのには向いている。忍びなれども、忍ばない。 蜻蛉鎧機/Dragonfly Suit どうやらこの世界ではこうしたパワードスーツのことを「鎧機(ガイキ)」と呼ぶようである。ま、英語だと単に「スーツ」なんだけども。3マナの機体の割にはそこまでステータスに優れるわけではないが、乗り込むのが簡単なので活かし方はちゃんと用意されている。最大のポイントはこの世界の機体の多くが搭乗3程度に設計されているという部分で、つまりパワー1のトークンだろうが市民だろうが、これに乗り込めばより大きな機体に乗り込むことができるのだ。機体デッキは乗り手とマシンの分配が難しそうだが、こうして間に挟まるカードがあることによっていくらか管理しやすくなるんじゃなかろうか。もちろん単純にパワー3のフライヤーなら殴るだけでも文句はないだろう。 永岩城の模範/Eiganjo Exemplar 侍のタイマンギミックは賛美っぽいと思われていたわけだが、そんな中で、元祖賛美と同じ(侍限定)能力を持つのはこいつただ1人。とりあえず雇っておけばタイマンでの戦績がアップするありがたいガヤ要員である。そうでなくとも、2ターン目に出して3ターン目に殴った時に3/2なので序盤のアタッカーとしても安牌。戦術を組み立てるには、まず2マナコモンからだ。 告別/Farewell ちょっとアンニュイなイラストが印象的な、「今回のラスゴ」のコーナー。モード選択で様々なパーマネントタイプに対応できるデザインは過去にもちょいちょい存在しており、「浄化の輝き」や「質素な命令」あたりが近いカードだろうか。「次元の浄化」のように区別なく全てを吹き飛ばすカードとは一長一短で、デメリットは当然対処する方向性が制限されること。例えば相手が機体を駆使するデッキの場合、どうしても機体かパイロットのどちらかしか狙えないというのはリスクになるだろう。逆に言えばそれはメリットにもなり、自軍の戦力と相手戦力のタイプが異なれば、相手側だけを一方的に虐殺することが可能になる。振れ幅が大きく、当たった時の見返りがでかい除去、と認識すればいいだろうか。もちろん、全てのモードが追放になっていたり、墓地掃除のおまけモードがあるなど品質は悪くない。基本的に「損しない取り引き」さえ選べばいいのだから、やはり存在感を見せてくれるカードではあるはず。 金之尾の門弟/Golden-Tail Disciple 旧神河にいた狐の剣豪、「金之尾師範」の流れを汲む者。師範本人は当然亡くなっているが、彼が源流となった武道の一派は1200年の時を超えて「金之尾学院」として立派に残っているようだ。さぞかし鍛錬にも身が入っていることだろうと思ったが……うん、まぁ、普通だな。降霊が無くなった「慈愛の祖霊」だな……。後ろ盾をガチガチにつけてタイマンで殴れば絆魂が輝きますよ。 諸行無常、第4話。重盛にとっては救いとも言える死。しかしそれは、事実上の平家の死の暗示でもあり。 前回が「奢る平家」の終わり、影が差し始めるお話だったわけだが、今回はもう、遠慮なしにその影が次々に画面を覆っていく。清盛と朝廷の関係が鹿ケ谷で事実上の終わりを告げ、これ以降は平家といえば災厄の体現でしかなくなってしまっている。清盛の隆盛に天変地異が追随し、武士が打ち立てたはずの太平の世を切り崩していく。いかにこれまでの栄華が仮初めのものだったのかが分かるというものだ。とうの清盛は京都から離れていることもあり、未だ平家の世を疑うことすらしない。徳子の奮闘によって「未来」すら手にし、全てが手に入ったものだと思っている。しかし、今や平家の中においてすら、そんな清盛の独善を認めるものもおらず……。 こうしてみると、重盛の持つ「目」も物語をわかりやすく進めるための重要なファクターであった。当たり前の話だが、別に重盛の目はなくても話は進行できる。ただ、未だ政も教も分離し難い時代のこと、政にも様々な霊的要因が絡んでくる。そして、そんな人々の世であれば、間違いなく霊的なものは「存在する」のである。それは明確に現代人の生活とは違うところ。だからと言っていくらアニメとてそこらへんにフラフラとおばけが彷徨っているような世界を描くわけにもいかないので、視点人物である重盛のみが、そうした要素を「事実として」間違いなく認識し、描写できるのである。 そしてその目も、いまやびわの中へ。父の所業と己が正義の間で苦しみぬいた重盛。彼はすがるもののない世の中で、必死に神に祈った。そしてそれは「見たくない未来」を見ないという切実な願いだった。彼の徳を讃えてのことか、どうやら天は彼の願いを聞き届けた様子。びわと維盛の見守る中、重盛の魂は天へと召し上げられた。あちらとこちらを繋いできた「目」の役割を果たす重盛の死は、もはやそうした要素を拾ったところで平家には取り返しのつかぬところまで来てしまっていることを表している。「今」を見る重盛の目は、なんとかその事実を清盛に伝えてすがろうとしていた重盛を離れ、未来の全てを知り、ただ「見る」ことしかできぬびわに受け継がれていく。あとはただ、見守るだけである。
|
ブログ内検索
リンク
最新記事
(02/10)
(02/10)
(02/09)
(02/09)
(02/08)
(02/08)
(02/07)
(02/07)
(02/07)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
アーカイブ
|