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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「黒の召喚士」 3→3

 点数で序列をつけると「転生賢者」→「これ」→「異世界ハーレム」という順番ですね。あ、下からカウントしてるよ。

 「転生賢者」との違いは色々あるのだが、とりあえず作画部分が普通。キャラ作画がちゃんと成立してて最低限の「剣と魔法のファンタジー」アニメに見える、そこは及第点。まぁ、バトル描写のCGが浮いてたり、積極的に褒めたいようなもんでもないのだけども。

 キャラ造形も、こちらの方が真っ当な少年漫画的テンプレートが成立している。「極度の戦闘狂」というのは案外面白い設定で、やれやれ系で面倒ごとを避けたがるなろう主人公も多い中、この主人公は利益もなさそうなのに自分から火中の栗を拾いに行くこともある。この性格をもっと面白い方向に活かすこともできたかもしれないのだが……結局「勇者パーティーに説教するため」とかに使っちゃうのはなんとも。「バトルがしたいから勝手に戦ってたら世界のためになってました」みたいな形になっちゃうと、やっぱり「なんか俺やっちゃいました?」と本質的には変わらんのだよな。

 「召喚士」というのもなろう系主人公の設定としてはお約束だが(スライムと狼が何故かセットで付き従うが)、今作はなんとその召喚スキルを活かして「異世界から勇者を呼び出してやろう」なんてことを思いついた。チートもチートだが、その発想は無かったので無双能力の活かし方としては面白い。ただ、その結果召喚した勇者が結局主人公好き好きのハーレム要員ヒロインだったらなんの意味もないのだが……。なんだろ、端々に「他とは違うんや」という意地が見える気がするのに、最終的に落ち着くところはやっぱりなろうなのである。そうしないと怒られる決まりでもあるんかな?

 そんなわけで、多分3ヶ月後には「どれがどの作品だっけ?」って分からなくなってると思います。

 

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「組長娘と世話係」 4→4

 日本中のヤクザもんは、全員がCV細谷佳正になるよう、法整備が進められているらしいですよ。

 これもまぁ、予定調和の極みとなった一本。「どーせお嬢の可愛さだけの一点突破でくるタイプのアニメでしょ。流石にそんだけじゃ騙されないんだからねッ」と思いながら見始めたわけですが、まぁ、割と騙された気もします。お嬢は徹頭徹尾可愛かったです。そこは間違いない。個人的にはCV和多田美咲という時点で相当な危険物扱いであり、本当にわただボイスが先鋭化して人を殺せる兵器にまで昇華されているのがよくわかるキャラクター。ロリボイスの極北といえば今期は久野ちゃん大旋風が吹き荒れており、あれはあれでどうしようもない地獄であるが、この和多田ボイスも代えの効かない一点もの。その鋭い切っ先が、最も効果的な形で喉笛に突き刺さるような作品であった。

 そんだけやられちゃったんだから点数上げても良かったんじゃね? とは思うのだが、それもやっぱり癪なんだよな。こんだけ可愛いお嬢がいて、きっと本人も周りの人たちに愛されて幸せに育っていると思ってるんだろうが、それでもやっぱりヤクザはヤクザなんだよ。どんだけ霧島がいい奴だとかこえぇ奴だとか言っても、いざとなったら指詰める奴に幼女のお世話を任したらあかんのよ。「いや、そういうネタやんけ」ってのは頭ではわかってるのだが、やっぱり究極的に「暴力で物事を解決する輩」はロリっ子萌えの精神とは相性が悪いと思います。

 お嬢はこのまま大きくなって、どこかで自分の家のシノギについて悩む時がくると思うのだが、そうして思春期のお嬢が悩んでいる時に、霧島は適切なアドバイスをしてやれるんだろうか。それができたら世話係として認めてやってもいいわ。霧島、10年後にまたアニメやれや(どういうことやねん)。

 

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 麦穂あんなに仕事があるとなんとなく嬉しくなりませんか? 第10話。ラブライブはいつだってアニマルパラダイスさ。

 ついこないだ夏休みの練習の話をしていたと思ったのに、落ち葉の季節を超えてあっという間に冬休み。間の日常パートがもっと観たいよう、とは思うものの、尺には限りがあるし、ラブライブ自体がそういう季節ごとのイベントなのだったら仕方ない。あとはまぁ、こうしてガンガン年月を積み重ねておかないと、いくらなんでも1年生連中が実力をつけていることの説得力が無いですからね。我々視聴者には見えないところで、若者たちはみっちり特訓して実力をつけているのだろう。まぁ、本来ならそこを見せてくれよ、って話なのだが。

 とりあえず、前回がヘヴィー級のお話だったので今回は東京大会本戦とはいいつつも、そこまでのお話は軽めの「繋ぎ」。限られた時間の中で、9人のメンバーがどのようにコミュニケーションをとっていたのかが描かれている。やはり最大の興味のポイントは1、2年生間の交流がどのように行われていたかの部分だろう。どうしても「1年生と2年生の差」ばかりにスポットが当たるお話が続いたので、そこを埋め合わせる光景はなんとしても入れてもらわにゃならん。今回は合宿中の交流ということで、作業を行いながら4つのセクションに分かれてのグルーピングである。まずはダンス振付チーム。これまでその仕事を一手に引き受けていたのは当然千砂都だったが、「動ける」メンバーってことで四季とコンビを組んだ。まぁ、四季からしたらたまたま1年生の中でフィジカルがちょっと良かったくらいで、いきなりその道でトップを極めた千砂都と組めって言われても困ってしまうし、心情としてはまさにミヤマクワガタとダンゴムシだったのだろうが、千砂都は別に一緒のクオリティのダンスを踊れと要求したわけではない。というか、多分千砂都だって「ダンスの振り付けを考えるプロ」じゃないんだし、その辺はむしろ客観的な分析が得意な四季の方が強い可能性だってある。適材適所、マンツーマンだと面倒臭そうな四季との絡みでもなんの問題もないコミュ力部長万歳。でも、どっかのタイミングで「なんで四季はサイエンティストガチ百合フィジカルモンスターになったの?」というよく分からん背景を追ってみたいよね。

 二組目はゲーミングチーム……じゃなくて作曲チーム。こちらも恋が一人で受け持ってきたところだが、「ちょっとピアノやってます」ってんでメイが駆り出されることに。当然恐縮してしまっていたが……落ち着けメイ、隣にいる馬鹿が今までやらかしてきたことを思い出せば、先輩ゆーても大したことないってことはすぐわかるはずだ。

 三組目はヨガチーム。否、作詞チーム。こちらは元からほんわかムードだったかのん&きな子なので雰囲気は良さげ。改めて、高校時代に仲間に自作の歌詞を見せるのってすげぇ恥ずかしいだろうな……って思うよね。ミュージシャンだったらそういうのって普通なのかしら。バンドリ見てても「友希那とか蘭はどういう神経で曲作ってるんやろ……」っていっつも不思議に思うから。

 そして残るのは……あまりもんチーム。いや、一応「演出&美術担当チーム」か。オニナッツはさ、このパートでくーすみにあてがわれて、次の遊びパートではかのちーにあてがわれて、いちいち病的な関係性の観察者にされるよね。単に余ってるってことなんだろうか……先輩たちの濃厚な絡みを見て、色々な人生模様を学んでほしいです。今週はちーちゃんのちょっとした病み要素が垣間見えるシーンが素敵でしたね。くーすみの場合は……もうこの関係性で周りからもすっかり認知されてしまったからなぁ……今更多少ツンモードで喧嘩しても「ハイハイ」てなもんでなぁ。

 この後、レクリエーションでも別なチーム分けでちょこちょこ別学年を絡めており、流石にこんだけ描写を割けば「1、2年生の間の埋められない溝」なんてものは感じられなくなったんじゃないでしょうか。9人でワンチーム。その状態が確たるものになってからの本戦勝負です。なんか変な子がいちゃもんつけにきたけども……ここで負けるようだとちょっと立つ瀬がないないにゃぁ。かのんがそれほど親しくもない相手の言うことに怒りを露わにするのって珍しい気がするんだけど、彼女なりの信念を今回のライブで貫き通せたんでしょうか。ソロアイドルと9人チームじゃぁあまりにも違いすぎてジャッジする方もめちゃめちゃ難しい気がするのだが……。

 追伸:今週もリエラのうたがたいそう可愛い。

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○「機動戦士ガンダム 水星の魔女」 6

 正確には今回放送されたのは「PROLOGUE」とのことなので「番組は始まっていない」のだけども……まぁ、今回だけを区切る意味もないだろうし、せっかくなのでこれを記念すべき今期新番チェックのスタートとさせてもらおう。その他の作品のスタートまでまだ間がありますがね。

 そんな記念すべきポジションに立てたのは、なんとお久しぶりに日曜夕方に復活したガンダムシリーズ最新作である。確認したら「鉄血」が7年前ということで、私自身もかなり長いことガンダムからは離れていたことになる(ビルドシリーズはあったけども)。なんかね、ユニコーンが結局よく分からないまま接点を得られなくて、劇場版のハサウェイとかがちょっと話題になってたけど「やっぱガンダムシリーズ分からんからなぁ」ってんで観に行かず。どうも相性の悪い媒体に対しては腰がひける。鉄血が最初は入れ込んでたけど尻すぼみになっちゃったのもネガティブな印象になったよなぁ。ビルドシリーズも作品を重ねるごとに視聴が適当になったしなぁ。

 ってなわけで今作についても、「日曜昼はちょっと抵抗があるよ」というスタンスを先に示してはるか大昔、SEEDシリーズを思い出しながら牽制しつつの試聴であるが、なんと今回は「女の子ガンダム」という思い切った作品で勝負を仕掛けてきた。まぁ、今のご時世なのだから女の子が主人公でガンダムに乗るのも必然といえば必然。仮面ライダーシリーズなどではまだ女性主人公がいないので、そういう意味ではガンダムが他ジャンルに先駆けて切り込んだ形になる。まぁ、別にヒロイン勢が活躍するガンダムはこれまでもたくさんあったのだし、そこまで突飛な転換とも思われないが……どちらかというと、プロローグで披露された史上初の「4歳児で虐殺ガンダムパイロット」という設定の方がヤベェだろう。こちらは間違いなく衝撃展開だし、タイトルに「魔女」の名を冠するのも致し方ない。ラストの展開のためにわざわざこのプロローグを作ってくれたのだとしたら、なるほど良い番宣になったんじゃなかろうか。

 正直、ガンダムシリーズってのはどれもこれも設定がいきなり山盛りになり、その上で富野御大へのリスペクト故だろうか、あえて分かりにくく、持って回った見せ方で設定を飲み込むのが大変な印象がある。その辺を取っ払ってシンプルにしたのがSEEDシリーズだったと勝手に思っているんだが、あんまり設定を平易にしちゃうと「アホっぽい、なんも考えてなさそう」っていう印象になるし、複雑にしちゃうと今度は「訳わからんで追いかけられへん」ってことになるので、どこまで親切に設定を配置していくかが難しいところ。今作の場合、いきなり軍事兵器としてのガンダムをめぐる設定がバババっと出てきて、さも当然のように業界人たちがその実情に絡んでいくので、どちらかといえば「分かりにくい」方向の見せ方になる気がする。「最初から専門用語が多いよぅ」と涙目になってしまい、「こりゃぁやっぱりガンダムとの相性は悪いままで進むかな……」と思っていたのだが……最後の展開でポーンと弾けてしまいましたね。「ここさえ観てもらえばいいんです。来週からはこの子の物語が始まるんです」という強烈なメッセージ。なるほどこれは期待しちゃうよね。

 今作で監督に抜擢されたのはなんと小林寛。かつて私が「デス・パレード」のコンテワークで目をひかれ、その後はTRIGGER作品「キズナイーバー」でさらにインパクトを強くし、「ひそねとまそたん」というとんでもない作品までやっちゃった、なかなかかっ飛んだクリエイター。なるほどこの人に白羽の矢がたったというのは途端に気になる作品になってきた。当然ガンダムなのでサンライズが全勢力を注いで映像を作ってくれるだろうし、1話目は多大なプレッシャーを跳ね除けるような満足行くクオリティに仕上がっている。あとは成長したメインヒロインがどんだけ可愛い女の子になっているかの勝負だ。よりによってガンダムに市ノ瀬加那を乗せてしまうという業の深さよ……。その子、こないだまで同社制作の「境界戦機」でアメインに乗ってたんですよ。あと彼女の経歴のスタート地点は「ダーリンインザフランキス」なのでフランクスにも乗ってる。こうしてみると案外ロボットに縁の深い役者だな。

 そんで彼女の運命に呪いを与えてしまった母親役が能登麻美子っていうのがまたね……。「日曜日に能登麻美子が母親(マザー)な作品」といえば、「ヘボット!」「ドンブラザーズ」(今期でいうならラブライブも一応)。…………………………絶対変な神力が関わってる。

 

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「それでも歩は寄せてくる」 5→4

 高木さん・ツバキと続く山本崇一朗三部作のトリを務めた、将棋アニメっぽい顔をしながら将棋は全然重要じゃないアニメ。まぁ、ツバキのくノ一要素だって重要ではないわけだしな……。高木さんはせいぜい頑張ってからかってくれ。

 何も悪い所はない。放送開始時から、なんなら放送前から「こういうアニメになるんやろな」って思った通りのアニメだったし、最後までその空気感は変わらずに維持されていた。「先輩は可愛いなぁ」と思えばそれで全てが事足りるし、最終的に距離が近づいた2人を観て「はいはい、爆発爆発」と思ってればそれでいい。

 ただ、本当にただそれだけというのも……ねぇ。高木さんには「実は今作で一番やべぇのって西片だよな」という不可解な高木さんへの同情(?)があったし、ツバキにはただひたすら女の子どうしで絡み続けるパライソ状態があった。今作においては……うーん。ほんとに無いんだよなぁ……。もうちょい将棋を深掘りした絡め方があるのかと思ってたんだけど、これ、別に将棋じゃなくてもいいんだ。チェスでも囲碁でもオセロでも、なんならテニスやバドミントンでも成立する話だろう。せっかく将棋という妙なテーマ設定にしたんだから、そこはもうちょっとオリジナルな何かがあれば嬉しかったのだが。でもまぁ、アニメの画面を作るに際して、多分最低限盤上が成立するくらいの気遣いはあったのかな? 映像品質はCloverWorksによる「ツバキ」には流石に敵わないが、高木さんには負けてないくらいのクオリティは維持できていたと思う。周りを固めてる女の子も可愛いといえば可愛かったし、いや本当に「積極的減点」は無いのだけど……環境音楽にするにもなぁ……。たまに羊宮ボイスが聞こえてくるから、それだけでソワソワするんよ。あ、部長役の中村カンナはこれが事実上のデビューみたいなもんだけど、それなりにいい仕事ができたと思うので次につながるといいですね。

 個人的に今作における一番のツボは、何故かwikiのページに「将棋の駒一覧」っていう謎の項目があり、しかも何故か金が載ってなかったことです。どういうことぉ?

 

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Extreme Hearts」 3→4

 すげぇ、本当に実体を一切伴わずに1クールアニメとして成立させてしまった。途中からもう、いっそ怖くなったよ。「俺は何を見せられてるんだろう」って思索が哲学の領域に突入しそうなレベル。

 点を上げるのもどうなんだろうと思ったのだが、最初に抱いた嫌悪感というか、諦観みたいな感情がどんどん薄れていくのは感じたんだよね。それが「プラスに転じた」ってんじゃなくて、本当にあらゆる感情が「無」になっていく感覚。もう俺にもその実態は分からん。ただもう「この世界はこれでいいんだろうなぁ」と受け流し、豆乳鍋に浮かんできた湯葉だけを掬いあげるように、上澄に出てきた「味がしそうな部分」だけを摘むという行為を、脳が受け入れてしまっていた。もし制作側がこの「無の摂取」という哲学的行為を前提として今作を作り上げたのだとしたら、それはそれで凄まじい戦略だ。どこぞの国の秘密結社とかマッドサイエンティストの人体実験の一種かもしらん。

 結局最後までスポーツパートでなんのスポーツをするのかということの意味は一切得られなかった。「3人で野球したら、相手チームは人数が多くて絶対敬遠策をうってくるよ!」「4人目が入れば大丈夫だ!」←??? などといったミラクルロジックが飛び交い、「結局サポートロボってのは役に立たんっていう認識でいいんだな?」と思っていたら途中でエンジニアが登場してロボの性能がアップしたりもする。その結果やるのがバスケだったりするのだが、結局生身の人間が一番大事なはずなのに、足を痛めたプレイヤーは謎ブーストがかかるドーピングバッシュで加速して得点したりする。もう、「スポーツアニメ」という概念では絶対に収まりきらないし、多分「物語の雛形」にも収まっていないと思う。

 アイドルパートもアイドルパートで、こんだけ虚無の活躍を続けるチームながらも着実にファンを増やし、ラストはライバルチームたちと一堂に介して感動のライブを繰り広げる。最後は見たことのない演出を施されて不覚にもちょっと感動してしまったのだが、すぐに「俺は何に感動させられているんだ?」と自分の脳と喧嘩を始める。本当に「アイドルアニメだったらこういうシーンあるよね」をスポーツごっこの合間に埋め込んだだけのはずなのに、何故か脳はそれを「アイドルアニメ」として認識してる部分がある。なんだこれ、錯視、騙し絵か?

 どこまで「それっぽい類型」だけで作品として成立するかを試みた社会実験。いわばタコの入ってないたこ焼き。粉のかかってないハッピーターン。小麦粉の味がするはずなのに、脳は「だってたこ焼きの形してるし」ってんでそこにタコを感じたり、ハッピーパウダーの幻影を見る。我々アニメ視聴者は何を試されているのか。今作はもしかしたら、今後のアニメ文化への警鐘なのかもしれません。

 俺は何をいっているんだ? 病室に戻るか……。

 

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Engage Kiss」 6→6

 楽しかったです(素直)。今期2人目の契約しちゃう系悪魔ヒロインにして、今期2人目の記憶失っちゃう系ヒロインでもある。みんなして悪魔と契約しすぎ。

 1話目でもたせた期待にきちんと応えてくれた作品と言えるんじゃなかろうか。映像のクオリティは維持されており、バトルシーンは毎度見応えがあったし、ヒロイン勢は毎回可愛かった。地上波セーフの限界を見定めるようにエロシーンも積極的に盛り込んでいるが、タイトルの示す通りにキスが大事な要素になってくるおかげで、開けっぴろげな裸とかじゃなく(まぁ、それも大いにあったが)ねちっこいキスシーンで煽ってくる姿勢もこだわりがあって良い。そして、主人公のシュウは遠慮なく女の子を取っ替え引っ替えしてキスできる立場にいる。眼福とはまさにこのこと。

 1話目で「こんだけはっきりとクズヒモって描かれる主人公も清々しいな」と思っていたわけだが、シュウのヒモ設定がきちんと物語の根幹に関わっている、というかキサラとの関係性に紐づけられており、「ヒモです、だからムカつくやつです」じゃなくて、「ヒモなのはどこからどうみても間違いないんだけど、そうなっちゃった理由もあるし、そうすべきだったからやってるんです」という大義名分の通るヒモ。シュウがクズ人間として振る舞ってくれないと物語が進まず、彼がいろんな女と寝たことで世界がひらけてくる。まぁ、冷静に考えればそれってエロゲーの設定なんじゃないかという気もするが……。とにかく憎めないクズ野郎という主人公像が際立っていたことで試聴時に軸がぶれなかったのはまずありがたい。

 そしてそんなシュウを取り巻くヒロイン勢。メインとなるキサラ・アヤノの丁々発止の三角関係がまず見どころ。人間ってのは下世話な話が大好きなので、クズ男を取り合って今カノと元カノが醜くキャットファイトしているのを見るのは楽しいのである。これが「かのかり」みたいに遠回しな牽制合戦が続くと疲れてくるのだが、今作はキサラのベタベタっぷりが一切隠れておらず、それにツンデレ風味強めのアヤノさん(とても苦労人)が絡んでくる構図。そこに淫乱シスターが横入りしたり、最終的に妹が家を爆破したりと、とにかくハーレムものを賑やかに爆裂させたらこうなった、という構図が分かりやすくて愉快。ラスボスが「悪い虫にお兄ちゃんを取られたことにイラついて世界をぶっ壊そうとした妹」っていうのも良いじゃないですか。まぁ、ちょっと前に「お兄ちゃんよりカードゲームの実力があがっちゃったせいで嫌われ無視されたことを嘆く妹」っていうもっと訳のわからんラスボス(?)もいたけども……。妹も彼女も悪魔っていう条件付き四角関係、結論の出しようがあるんでしょうかね?

 そんなわけで最後までドタバタハーレムに決着がつかず、仲良く喧嘩し続ける女の子が見守れたという満足感だけが後味すっきりで楽しめる。まぁ、この世界観をベースにしたソシャゲがリリースするってことで「悪魔ガールズがうろついてる変な島」という舞台の紹介が目的だったと考えれば、これで何一つ不足はないのです。ごちそうさまでした。会沢紗弥が立て続けに良いヒロインをゲットしてるこの流れは是非のっかりたいところだなぁ。

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「シャドーハウス 2nd Season」 ―→6

 ここで終わるんかい……。まぁ、ほぼ確実に3期はあるんでしょうね。3期も面白いぞ〜、あの辺の話とか、あの辺の話になってくるぞ〜。

 てなわけで、1期と違って原作を全部読んだ上での2期目、それでも充分に面白かったので一安心です。先の展開を知っているからこそ楽しめる要素なんかも多いのが特徴の作品なので、知らないなら知らないなりにハラハラしながら観られたんでしょうが、こちらの試聴体制でも文句はないです。唯一心残りなのは、1期と比べるとちょっと作画部分でパワーダウンしたことでしょうかね。崩れってほどではないのだが……CloverWorksの本気はこんなもんじゃないだろ、というので歯痒い部分はあります。3期をやるなら、多少充電期間長めでもいいので、しっかり人員を整えた上での制作をお願いしたいです。

 毎週感想を書いていたので特にまとめることもないので最終話の感想と一緒にしてしまうんですが、マリーローズの退場がケイト・エミリコの2人にどのように影響を与えたのか、というのが見どころになっていますね。ケイトはまだクレバーな部分があるので「いかにしてマリーローズの遺志を受け継ぐか」ということを考え、いよいよ自分の足で本格的に歩き出しているのだが、エミリコの方で印象的だったのは、双子のことを考えていた時に脳裏によぎった「失った仲間」というのがラムとローズマリーだったこと。そうか、エミリコ目線だと確かに同じ班だったこの2人の仲間を失ってしまったことになるんだものな……必死にベルを助けようとする気持ちはよく分かる。

 また、ラストシーンが交差するケイトとバーバラだったというのも印象的。これから先、ケイトはなんとか星付きとうまい関係性を作っていく必要がある。原作ですらまだそこまで辿り着いていいないのでなんとも言えないのだが、おそらく彼女が身近な人物の中で一番関係性を結ぶべきはバーバラのはずだ(多分彼女を味方につけられればベンジャミンあたりはついてくると思うし(スザンナは知らん))。

 本作2期目がお見事だったのは、マジで2期を計画していなかったのかもしれない、1期のアニオリ展開から多少強引ながらも原作の流れに引き戻し、なんとかお話を繋げきったこと。感想でちょいちょい触れてた通りに若干の無理は出ているのだが、それでもなんとか「先のある作品」の未来を見出したというのは大きな功績だ。まぁ、そんなんいうなら1期の時からアニオリにしなきゃよかったじゃん、という話なのだが、尺の問題とかもあるしねぇ。1クール分で微妙に足りなかったんでラストにちょっとした冒険を付け加えたら、まさかの2期がすぐにきちゃって接続が大変だったっていう……まぁ、おかげで原作既読でもちゃんとアニメなりの楽しみ方もできたし、結果オーライとしておこうじゃないか。

 改めて、3期をお願いしますね。そしてその際には是非、テーマソングはReoNaの続投で。ほんと、1期も2期も曲の中身がいやらしくて最高なんですよ。

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 いいシーンになると「キミガタメ」のアレンジ流すのやめてもらっていいですか……第14話。あかんねんて、あの曲を聞くだけで条件反射で涙腺が緩むのよ。あれから15年以上経ってるのに……人間、大きく心を動かされた体験ってのは色褪せないもんですね。

 というわけで、いよいよ「大戦」が繰り広げられる準備が整い、サブタイトル通りにそこに至るまでの「精算」を描いたお話。諸国との関係性は良好のようで、一度問題が解決した地域に関しては全部味方に回ったと考えて良さそう。ついでにこの局面で朝廷側に付き従うことが必ずしも正解にはならないってんで、勝手に離反してエンナカムイ側についてくれる国もあるらしく、流れは確実にこちらに向いている。ただ、それでもなお互角かそれ以下くらいの戦力になるであろうというのがヤマトの恐ろしいところ。敵軍軍師にして中心に座るはライコウ。それに先陣を切るミカヅチ、采配を振るうマロロなど、布陣も抜かりなしだ。一応オシュトル側にもムネチカさんが加わっており、諸国の貴族とのつながりが密なことを考えれば本当に盤面は五分なのかもしれない。あとはそれぞれのトップがどのように戦を展開するかってことなんでしょうね。

 というわけで政治や軍略については次回以降にたっぷり見せてもらうとして、今回はオシュトルの身の回りの整理である。クオンに言われて初めて気づいたが、確かにこの戦が終わった後、「オシュトル」はどうなってしまうのだろう。本人もそのことには全く気が回っていなかったようだが、「ここで命が終わるかもしれない」という心配だけはあったらしく、実家への挨拶だけはきちんとしにいくのが「らしさ」ではある。でもまぁ、そりゃ気づかれてるよね……前回の訪問でも「おかん、うまいこと騙されてるのはそれはそれで寂しいな」と思ってたんだけど、そんなこたぁなかった。実の息子を間違える母親なんていないってことよ。例によって母親絡みのエピソードなのでその時点で涙腺にきてたんですが、そこに「キミガタメ」てダメ押しされて思わずもらい泣き。こういう話を見るたびに「親孝行しないとな……」って思うんだけど、思うだけで動かないのが、多分一番の親不孝。

 そうして1つの問題が片付いてしまったオシュトルだったが、なんとまぁ、その傍らにはうっかり聞いちゃったルルティエさんまで。これまでクオン・アトゥイのように「察した」面々はいたのだが、ルルティエさんはそうして自分から気づきにいくようなキャラではなかったので、今回のように「不測の事態で知ってしまう」という流れになっている。これで周りのガールズたちにはだいたいバレてしまったわけだが(ノスリは?)……まぁ、その方が自然な状態ではあるよなぁ。これ、ヒロイン勢は互いに「他の子たちは知らないし……」ってんで黙ってる状態なんだよね。なんか、それも不健全ではあるんだが。ルルティエさんも「待っています」と受け身の姿勢になったのは、戦局がまさに最終局面だからという判断なのだろう。面倒が全て片付いた後にオシュトルがどう動くのか。きっとみんなはそれを固唾を飲んで見守っていることだろう。もちろん、一番気になってるのはクオンさんだろうけどね。

 今回はシリアスが重たかったので、アンジュのコミカルな動きにいちいち癒されました。聖上、可愛いですよ。

 

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