最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「勇者、辞めます」 4 「まおゆう」ってもう10年近く前の作品なのかぁ……アニメはアニメで色々悩みの多い作品だったが、久しぶりに思い出してなんだか懐かしくなったわ。なんでこういう世界の魔王って女の子なんでしょうね。 なろうと思わせて実はなろうじゃないパターンの作品。こちらはカクヨム原作とのことだが、同じ「小説投稿サイト」でも風土が違ったりするのだろうか。私はどちらも全く接点が無いのでよく分かりませんが。とりあえず、こちらの作品は「なろうかな?!」と思って見ててもあんまり差は無いのでそのままなろうだと思ってみてました。一応、異世界でも転生でもない、単なる「ファンタジー」なのだが……だからこそ「まおゆう」を思い出したのよね。直近だと「天才王子」も同じようなフェイントなろうのカテゴリに入るなろうじゃない作品だったな。 なんとも評点の難しいところで、とりあえずアニメとしては割といい滑り出し。映像はかっちりしてるし、キャラデザもパリッとしててあんまり崩れの心配はなさそう。制作のEMTスクエアードってのは「アサシンズプライド」とか「くまクマ熊ベアー」のところらしいのだが、そう言われてもあんまりピンとは来ないっすね。直近の作品は「チート薬師」。……ケモ尻尾少女が得意なスタジオかな? 総監督名義で最近何かと変な仕事が多い信田ユウがクレジットされており、監督名義の人とのタッグは「くまクマ熊ベアー」と同じらしい。そう言われると微妙に不安だけども、まぁ、映像部分は大丈夫なんじゃなかろうか。 ただ、そうして描かれている物語は結局のところチート勇者のお話で、「主人公の性格がなんかイラっとくる」というだけでネガティブな印象を抱いてしまう。世界設定が肝となる逆転ネタを採用したシナリオラインだが、「勇者が魔王軍に寝返るぞ!」という一番のポイントの動機がどうにも追いにくく、人間社会がなんであんな形になっていたのかもピンと来ない。そこにちゃんとネタがあるならいいのだが、今のところ理不尽に理不尽を重ねた展開になってしまっており、ギャグであるかのように魔王軍に接している勇者のテンションと噛み合っていない。魔王軍の「人材募集」の件とかは、勇者の反応を見る限り何か理由がありそうではあるが、勇者がそこにわざわざ来る必要は全く無いはずなんだよな。最強なんだったら、魔王は上司じゃなくて部下に置くべきだし。な〜んか細かいところが腑に落ちない、そんな印象の1話であった。 とりあえず「ファンタジー世界にはとりあえず稲田さんおいとけばいい」のノルマはさっさとクリア。1話目で死ななかっただけで「天才王子」の時よりも扱いは良い。 PR ○「パリピ孔明」 5 まさか令和の世にmihimaru GTの楽曲が復活するとは思わなんだ。なつかしす。ちなみになんで私が縁のなさそうなmihimaru GTなんて知ってるかというと、アニメ「ガラスの艦隊」でOPを担当していたため。確認したら今から16年前だってさ。ってことは俺とツダケンとの出会いが16年前。植田佳奈による雀荘植田のスタートもこの時……歴史だ。 さておき色々と話題の豊富な1本であるが、私としては兎にも角にも「あのP.A.Worksが漫画原作付きのアニメを!?」というのが一番の事件。一応過去には「Another」という例があるので初では無いのだが、がっつり漫画原作での制作担当は非常にレア(厳密に漫画原作なら初)。監督もどうやらスタジオ生え抜きという人材でもないし、全体的に見てP.A.らしさというと……作監が関口可奈味っていう部分くらいだろうか。実際に作品を観ていてもあまりP.A.らしさみたいなものは出ておらず、P.A.Works大好きおじさんとしてはちょっと寂しいのである。まぁ、最近はオリジナルも苦戦続きだったし、人気原作があるならそれにあやかって再起を図りたいってのはよく分かるのだが。「っぽさ」が無いからといって、別にクオリティが低いわけではないし。むしろ平均よりも上を維持できてんだからそこはP.A.らしさと言えるのかもしれない。 意外なことに原作は割と既読。以前ヤンマガで1話目だけ掲載された際にたまたま立ち読みし、そこから誘導されてコミックも電書で無料のタイミングがあったので2巻まで読んだ。「転生ものなんてどうせ大したもんじゃなかろ」と思っていたが、割と愉快で少なくとも2巻までの展開は嫌いじゃない作品だったように記憶している。ただ、そこから気になって続きを買おうとまでは思わなかったのだけど。さて、アニメになったらどうなるものか。 アニメになったことによる最大の武器は「クラブ漫画」というトンチキなジャンルを画と音楽の両面から補強できる部分だろう。。特に演奏シーンに関してはかなり気合いを入れて作っているようで、曲もしっかりとそれ専用に書き下ろし、「パリピ」感を出すために演出も凝っている。英子の天賦の才をアニメで見せるためにはやはり「良い音・良い歌」であることが必須なので、そこに力を入れているのは真っ当な判断だろう。歌キャスを分けてるあたりに本気っぷりが伺える。アニメにはなかなかならないジャンルなのは間違い無いので、ここからきっちりこのクオリティを維持できるなら、独自の魅力を打ち出すことができるんじゃなかろうか。 余談だが、私の中の孔明像は間違いなく「三國無双」なので、同じ青二プロ声優でもおっきーの声ではない。「あれ? でもおっきーって無双に出てなかったっけ?」と思って確認したらまさかの遠呂智だった。そうかー。ちなみにナレーション担当の増谷さんは関羽である。 ○「ゼロの日常」 ー 録画してたから一応1話目は観たんだけど……これは流石に観ない方がよさそうだな。 別に面白いとかつまらないとかいう問題じゃなくて、俺、こいつのことしらんのよ。アムロがコナンにいるってのは流石に見聞きしてるし、毎年うっとうしいほどに流れる映画のCMなんかで顔はちょくちょく見かけていたのだが、私はコナンの原作が多分10年単位の昔で止まってて、その時点でこいつ、多分出てきてない。赤井の方は出てきてた気がするけど、こっちは結局どういう素性のどんなやつなのか、(まぁ、ネタバレはガンガン受けてる気がするけど見なかったことにして)知らないのである。となると、このアニメだけを見るのは色々アウト。っていうか1話目時点でもうアウトだけど。事前知識無しの状態でフラットに見るなら、このアニメは単なる「喫茶店で働いてるあんちゃんの日常」である。なんでそんなもん見なあかんねん。 あと、すげぇどうでもいい話だけどウェイトレスの子の声すげぇな。知らん人だったので名前確認したら、本当にコナンの原作から「この役」しかやってない人だった。どういう来歴なのかさっぱり分からん。 さ、今年も頑張るか……何を頑張るって、もちろん省エネ化をね。去年は「なるべくテキストを短くしていく」という目標を立て、前年比で約1万文字の削減に成功。今年もその努力を継続し、作業量を減らすのである。いや、そんなに作業が嫌ならそもそも書くなって話だが。それは出来ない相談だ(相談するとしたら多分病院だ)。 (以下去年までの記事からのコピペ)一応毎年のことなので約束事をコピペしておくと、タイトル賞の選出は何故か毎年「仮装大賞」の賞に依っており、タイトル部門以外の賞は、基本的に3位まで取り上げてある。(コピペ終わり)最近は加齢のせいか物忘れも激しくなっており、去年の記事を読んで「あれぇ、俺こんなこと書いてたっけ……」みたいな現象も頻発するようになってきている。もう、無責任に書き捨てていくしかないな。 今期エントリーされたのは、「2021年4月期以降に終了した、もしくは現在放送中である」ことを条件として、ある程度最後まで視聴していた以下の155作品。……まぁ、数字だけを見ればだいたい「例年通り」って量かな。一応昨年比で言えば微減に見えるのだが、今年あたりから5分枠のショートアニメとかは面倒で切るようにしはじめ、その数がダイレクトに影響している。具体的に見ると、去年は「通常枠141本、ショート枠19本で合計160本」という換算だったが、今年度は「通常枠148本、ショート枠7本で合計155本」なので視聴時間だけで言えば増えてすらいる。まぁ、これでも全盛期よりはマシな数よ……。理想的には、週40本前後まで数を落とせれば多少楽になるんだけど……。 一応過去のデータと接続すると、本数の増減はこんな感じ(括弧内がショート枠を除いた数字) 76→74→59→67→90→ 103(93)→132(121)→149(133)→152(129)→ 170(148)→170(150)→183(157)→157(135)→ 160(141)→155(148) 一応個人的な事情が混ざるとはいえ、およそコロナの影響からは抜け出し始めているとみていいんじゃなかろうか。 続いて劇場作品だが、こちらも19本という数字は去年から大幅増で回復傾向。やはり去年はコロナダイレクトで外出すること自体がためらわれていたために大きく数字を落としたが、今年は(一時的とはいえ)解放されたこともあり、およそコロナ前まで数字を戻した感じ。業界全体で劇場版商法の旨味は認知されているので、コロナの問題が解決すれば、また数は伸びる気がしますね。一応、これまでの数字の変化は以下の通り。 7→4→6→12→8→6→ 9→17→15→17→22→7→19 なお、毎年のことだが劇場作品については基本的にこのグランプリの選出基準からは外すようにしている。「基本的に」はね……過去に例外となる事例がね、出てますのでね……。(察し) ○一応ある程度見ていたエントリー作品(アイウエオ順・ショートアニメは【】で表示) 「アイドリッシュセブン Third BEAT!」「明日ちゃんのセーラー服」「ありふれた職業で世界最強 2nd Season」「イジらないで、長瀞さん」「異世界食堂2」「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω」「ヴァニタスの手記」「Vivy -Fluorite Eye’s song-」「ヴィジュアルプリズン」「うらみちお兄さん」「86 -エイティシックス-」「EDENS ZERO」「王様ランキング」「幼なじみが絶対に負けないラブコメ」「オッドタクシー」「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X」「オリエント」【オンエアできない!】「怪人開発部の黒井津さん」「海賊王女」【かぎなど】「かげきしょうじょ!!」「彼女もカノジョ」「からかい上手の高木さん3」「鬼滅の刃 遊郭編」「逆転世界ノ電池少女」「CUE!」「究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら」「吸血鬼すぐ死ぬ」「境界戦機」「蜘蛛ですが、何か?」【黒ギャルになったから親友としてみた。】「ぐんまちゃん」「現実主義勇者の王国再建記」「賢者の弟子を名乗る賢者」「恋と呼ぶには気持ち悪い」「ゴジラS.P<シンギュラポイント>」「小林さんちのメイドラゴンS」「古見さんは、コミュ症です。」「殺し愛」「最果てのパラディン」「最遊記RELOAD-ZEROIN-」「サクガン」「佐々木と宮野」「Sonny Boy」「錆色のアーマ -黎明-」「錆喰いビスコ」「さよなら私のクラマー」「さんかく窓の外側は夜」「シキザクラ」「時光代理人 -LINK CLICK-」「失格紋の最強賢者」「死神坊ちゃんと黒メイド」「シャーマンキング」「灼熱カバディ」「シャドーハウス」「ジャヒー様はくじけない!」「終末のハーレム」「終末のワルキューレ」「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」「擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD」「白い砂のアクアトープ」「進化の実〜知らないうちに勝ち組人生」「新幹線変形ロボ シンカリオンZ」「進撃の巨人 The Final Season(第2期)」「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」「スーパーカブ」「SCARLET NEXUS」「すばらしきこのせかい The Animation」「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」「スローループ」「聖女の魔力は万能です」「精霊幻想記」「世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する」「セスタス -The Roman Fighter-」「セブンナイツレボリューション-英雄の継承者-」「SELECTION PROJECT」「戦闘員、派遣します!」「先輩がうざい後輩の話」「その着せ替え人形は恋をする」「ゾンビランドサガリベンジ」「大正オトメ御伽話」「SSSS.DYNAZENON」「takt op. Destiny」「探偵はもう、死んでいる。」「チート薬師のスローライフ」「月が導く異世界道中」「月とライカと吸血鬼」「出会って5秒でバトル」「D_SIDE TRAUMEREI THE ANIMATION」「Deep Insanity THE LOST CHILD」【でーじミーツガール】「テスラノート」「デリシャスパーティ・プリキュア」「天官賜福」「天才王子の赤字国家再生術」「転スラ日記」「転生したらスライムだった件(第2期)」「東京24区」「東京リベンジャーズ」「闘神機ジーズフレーム」「ドールズフロントライン」「トライブナイン」「ドラゴン、家を買う」「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」「トロピカル〜ジュ!プリキュア」「NIGHT HEAD 2041」「七つの大罪 憤怒の審判」「ニンジャラ」「NOMAD メガロボクス2」「バクテン!!」「ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜」「バック・アロウ」「バトルアスリーテス第運動会 ReSTART!」「薔薇王の葬列」【Bang Dream! ガルパ☆ピコひーばー!】「範馬刃牙」「半妖の夜叉姫(第2期)」「ピーチボーイリバーサイド」「ひぐらしのなく頃に卒」「ひぐらしのなく頃に業」「髭を剃る。そして女子高生を拾う」「美少年探偵団」「100万の命の上に俺は立っている2」「ビルディバイド-#000000-」「異世界美少女受肉おじさんと」「Fairy蘭丸〜あなたの心お助けします〜」「フットサルボーイズ!!!!!!」「不滅のあなたへ」「プラオレ! Pride of Orange」「プラチナエンド」「ぶらどらぶ」「プリンセスコネクト! Re:Dive Season2」「フルーツバスケット The Final Season」「ブルーピリオド」「BLUE REFLECTION RAY/零」「平穏世代の韋駄天達」「平家物語」「ぼくたちのリメイク」「僕のヒーローアカデミア(第5期)」【舞妓さんちのまかないさん】「MARS RED」「魔入りました!入間くん2」「マギアレコード 2nd SEASON-覚醒前夜-」「マジカパーティ」「ましろのおと」「魔法科高校の優等生」「マブラヴオルタネイティブ」「見える子ちゃん」「ミュークルドリーミーみっくす!」「無職転生〜異世界行ったら本気だす〜(第2期)」「MUTEKING THE Dancing HERO」「迷宮ブラックカンパニー」「メガトン級ムサシ」「女神寮の寮母くん。」「やくならマグカップも」「やくならマグカップも 二番窯」「結城友奈は勇者である-大満開の章-」【ゆゆゆちゅるっと】「妖怪ウォッチ♪」「ラブライブ!スーパースター!!」「リアデイルの大地にて」「リーマンズクラブ」「RE-MAIN」「ルパン三世 PART6」 ○今期視聴した劇場アニメ作品(視聴順) 「BanG Dream! Episode of RoseliaⅠ:約束」「BanG Dream! Episode of RoseliaⅡ:Song I am」「劇場版 少女☆歌劇レヴュースタァライト」「映画大好きポンポさん」「サイダーのように言葉が湧き上がる」「BanG Dream! FILM LIVE 2nd Stage」「岬のマヨイガ」「プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第2章」「アイの歌声を聴かせて」「すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ」「フラ・フラダンス」「ARIA The BENEDIZIONE」「BanG Dream! ぽっぴん’ どりーむ!」「地球外少年少女 前編〜地球外からの使者〜」「地球外少年少女 後編〜はじまりの物語〜」「鹿の王 ユナと約束の旅」「呪術廻戦0」「グッバイ、ドン・グリーズ!」「ブルーサーマル」 ←前(1/4)へ 第3位 ’10「刀語」 ‘11「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」 ’12「黄昏乙女×アムネジア」 ’13「有頂天家族」 ’14「月刊少女野崎くん」 ‘15「えとたま」 ‘16「RE:ゼロから始める異世界生活」 ‘17「3月のライオン(第2シーズン)」 ‘18「ひそねとまそたん」 ‘19「BEASTARS」 ‘20「無能なナナ」 ‘21「小林さんちのメイドラゴンS」 やはりこの作品は個人的に外すことができない。暗澹たる話題の多かった今年1年ではあるが、復興を物語る作品も着実に登場している。 4年越しの新作となった第2期。その間にあった悲劇は忘れられるものではないが、遺志を継ぎ、新たな傑作が生まれた。「京アニ品質」は厳然と守られており、武本さんから引き継いだ石原さんのお仕事も敬意にあふれた見事なものだった。もちろん、余計なことは考えずにケラケラと笑いながら見られる作品にも仕上がっているので、特盛りの「カワイイ!」を堪能しながらゆっくりとしたファンタジーな時間に浸るだけでも何の問題もない。2期目となった今回は各キャラクターのさらなる掘り下げが行われ、新キャラ・イルルによって「人とドラゴンと」という融和の物語がさらに解像度を増し、そこにエルマとトールの関係が改めて展開されることで「ドラゴンとドラゴンと」の関係性もうかがい知ることができる。描こうとしている物語は非常にシンプルなのだが、それを何気ない日常と度胆を抜くファンタジーという極端な両輪で回すことにより、世界はこんなにも新鮮なものになる。どの方向から見てもしっかりと噛み締められる、そんな作品。 異種間でのコミュニケーションができるなら、そりゃぁ人と人だってさ。 ←前(2/4)へ <アニメソング部門> 意外と真剣、アニメソング部門。こちらは私がカラオケマシーンとなってからだいぶ重要性が変わってきた部門なのだが、今年度はそこにさらにちょっとした異変。というのは、私が健康面の問題を抱えたことにより、下半期はほぼカラオケに行けなかったのである。「どうでもいいわ!」と思わないでほしい。やっぱりカラオケで歌いたい、という欲求があるかどうかで楽曲の評価ってのも変わってくるし、普段からアニソンに触れる時間も去年よりかなり少なくなった。そういう意味ではちょい消化不良の1年だったのだ。 というわけで、例年よりやや少なめでお送りすることになる気がするが、それでももちろん、今年も良いアニソンはたくさん存在しているぞ。この部門では「純粋に楽曲が好き」と「アニメ映像も含めて評価が高い」という2つの評価基準が入り混じってるのでちょっと視点がゴチャつくのはご了承願いたい。あ、あともう某作品のレヴュー曲はここには入れません。きりが無いので。 まずは定番のアニソン歌手部門。私が一押しのJUNNAの楽曲から「海と真珠」(海賊王女 OP)。安定の歌唱力はもちろん、繊細で美麗な映像に嫌でも期待は高まった。高まったのに……。海つながりでやたら盛り上がったオープニングといえば「Viva! Spark! トロピカル〜ジュ!プリキュア」(トロピカル〜ジュ!プリキュア OP)。曲がご陽気なのも良いが何といっても映像である。冒頭、無表情ながら元気に踊るみのりん先輩が見たいためだけに日々を生きてたまである。同様にご陽気な盛り上げだったら「ロールプレイング」(ドラゴン、家を買う OP)は隠れた名曲。ほんとにオーイシマサヨシは気持ちいい音を作るのがうまい。age系オープニングでいえばやはり外せないのは「START!! True dreams」(ラブライブ!スーパースター!! OP)。映像も含めるとエンディングの方がいいぞ派もいるのだが、私としてはやっぱり看板はOPかなぁ。一回聞いてすぐに「これはラブライブだ!」と分かる伝統芸。サビで胸をドンドンやるところが千砂都のアップなのが嬉しい。 続いてちょっと変なくくりだが、「どうでもいいアニメ、なんかやたらアニソンが格好いい」部門。なろう系の粗製乱造アニメもアニソンに罪は無い。例えば「Dark Seeks light」(暗殺貴族 OP)とか実は作品内容と割と綺麗なリンクを見せているし、映像もシュートで良作になっている。直近で好きだった曲は「外道讃歌」(ありふれた職業で世界最強 2nd season ED)。この手の曲で寂しいのは、アニメ見てる人が周りにいないせいで、練習してカラオケで歌おうにも誰にもわかってもらえないところである。「ギャンブル」(月が導く異世界道中 OP)ですでにそういう目に遭った。世間の人間はもっと質を問わずにアニメを見ろ(暴論)。 続いてアニメの内容にダイレクトに食い込むキャラソン部門。インパクト抜群の古き良きアニソン(の枠からすら飛び出しそうなの)は「キスイダ!」(フルダイブRPG ED)。フルで聞くと完全にファイルーズ劇場。キャストの劇場対抗なら「見えないからね!?」(見える子ちゃん OP)。世界はもっと雨宮天をいじめたいと思ってるよ。別方向でキャラソンの秀作といえば「満月とシルエットの夜」(死神坊ちゃんと黒メイド OP)。歌詞に何一つひねりがないストレートなメッセージソングなのだが……かわいいよねぇ。そしてキャラソンの中でも何かを極めた感があるのが「星の旅人」(かげきしょうじょ!! ED)。さらさ&愛ちゃんバージョンも最高だが、是非他のユニットバージョンも味わってほしい。そしてキャラソンって意味ではちょっと異質だがインパクト抜群だったのが「咆哮」(錆喰いビスコ ED)。鈴木崚汰の声の合わせがうますぎるんよ。ビスコはオープニングの方も話題性に飛んでクオリティが高く、アニソンに恵まれた作品だったな。 個性の際立ちで忘れられないのが「負けイベ実況プレイ」(出会って5秒でバトル ED)。これ、別に本編ともあんま関係ないし、なんでこんなカッ飛んだ曲だったんだろう。独自の映像も相まってさらにドラッグ味が強いのは「聖者の行進」(平穏世代の韋駄天達 OP)。こういう映像ってどんな神経から出てくるんだろう。神経が分からんとかいいながらいつも通りなので大体わかるのは「生活こんきゅーダメディネロ」(ジャヒー様はくじけない! OP)。すみぺ、ええとこのお嬢のくせにこんな曲歌いやがって。 残りは最後まで選出を悩んだ最終候補群。まずは映像の格好良さもビビッとくる「境界線」(86 -エイティシックス- OP)。クドいメッセージ性もこのアニメなら適材適所だ。映像でタイトルを差し込むタイミングがほんと好き。アニメの雰囲気を見事に汲み取った楽曲といえば「ないない」(シャドーハウス ED)(リンクはMV)。思い切ってOPをインスト曲にしてエンディングでこれを使ってるあたりがとても良いセンス。好きなアーティストの好きなテイストがハマった楽曲でいえば「DiViNE」(BLUE REFLECTION/澪 OP)。西澤幸奏は「ENDiNG MiRAGE」(終末のハーレム ED)も好きなんだけど、なかなか売れるアニメと噛み合わないのが口惜しい……。売れるアニメといえばやっぱり……「残響散歌」(鬼滅の刃 遊郭編 OP)でしょうね。パワーあるなぁ。あ、あと最後に「ピコたるもの ふぃーばー!」(ガルパ☆ピコふぃーばー!)を……せっかくなのでリンクに18話置いときますね。
<キャラクター部門・女性キャラ> 頑張って短くまとめ甲斐のある部門、それがこちら。男性キャラ部門よりもはるかに視点が散ってしまって大変なのだが、何とかスマートにまとめていきたいところ。 いきなりキャラ単体で評価しにくいのが主人公部門。たとえばヴィヴィ(Vivy -Fluorite Eye’s Song-)はとても良いキャラだったのは間違いないのだが、この部門でさらに選出するのはどうなのかって話よ。他にも古見硝子(古見さんはコミュ症です。)さんもアニメ作品としては革新的な「美少女」だったが、彼女の魅力と作品の魅力を切り離して考えるのが難しい。看板を背負ってくれたメインヒロインは他にもたくさんおり、たとえばアリス(死神坊ちゃんと黒メイド)の阿漕すぎるヒロイン像は命を賭して貫き通す愛を与えてくれるし、同様に無性の愛を提供してくれる正妻には立花夕月(ユヅ)(大正オトメ御伽噺)もいる。ひたすらおうちで愛でていたいと思わせる存在。ちなみにおっぱいが共通項なのは偶然だぞ(ヴィヴィはそうでもない)。 さらなる積極性を持つヒロインとしては、たとえば元気少女の赤城りん(逆転世界ノ電池少女)なんかもいい具合に弾けた正統派ヒロインだった。世の中のオタクは「オタク話が通じる幼なじみ」を求めておる。似たようなお馬鹿元気路線で近いのは根来牡丹(テスラノート)。作品が必要以上に馬鹿だったのでヒロインの彼女もとばっちりで馬鹿のイメージが強いな。そうそう、エミリコ(シャドーハウス)も忘れちゃダメだし、豊川姫乃(やくならマグカップも)も夢に向かって突き進む真っ直ぐヒロイン。どうにも歳をとるとシンプルに元気をもらえそうなキャラに惹かれるようになるのかもしれない。 もうちょい複雑な立ち位置の主人公キャラとしては、たとえば作品世界全てを支え、語り継ぐ存在であるびわ(平家物語)も無視できない存在感を放っている。あれだけの物語を1人で持っていけと言われた少女ってのは大したもんだ。物語の中心に居座りながら、常に奇妙な浮遊感を伴う謎系ヒロインなら小熊(スーパーカブ)さんもいる。ひたすら具の少ないレトルト牛丼を温める系ヒロイン、怖い。孤独な戦いに挑み、最後の最後で報われたヒロインならヴラディレーナ・ミリーゼ(レーナ)(86 -エイティシックス-)が印象深い。彼女の笑顔のために、頑張ってよかったと思わせるだけの存在。あと一応ヒロインといえばヒロインだったのが橘日向(異世界美少女受肉おじさんと)。まぁ、ヒロインは神宮寺だったんじゃないかという意見も甘んじて受け入れるが。最終的にメインヒロインだったと思われる隠れた存在としてクローディア・トゥアハーデ(暗殺貴族)さんもあげておきますね。可愛かったんだもん。主に声が。 こうして並べるとメインヒロインだけでお腹いっぱいだな……。一応サブヒロインというか、ライバル的位置取りのキャラをまとめようと思ってたけど、長くなりそうだから巻きでいきます。主人公以上に引き立ったキャラの多かった作品からは代表して奈良田愛・杉本紗和(かげきしょうじょ!!)の2名。まぁ、原作を読み終わった後だと圧倒的に「野島ァ! 聖ィィィィ!」って感想になるのだが、アニメ部分だけだとこの2人の同級生がさらさを引っ張る役割がドラマティックだったよね。作中でどうにも気になってずっと追い続けてたのはヒリング王妃(王様ランキング)。ほんと、ツンデレの極みみたいな人でねぇ。「実は全員善人」という作品世界の中でも突出して善人で、苦労人だったわ。2期になって一気に解像度が上がった名ライバルではエルマ(小林さんちのメイドラゴンS)も忘れちゃいけない。トールの一部を作ったのはエルマだし、エルマの一部を作ったのはトール。良い関係性だ。どっちがメインヒロインだか分からなくなっちゃったけど注目したいのは宮沢風花(白い砂のアクアトープ)。既存の「アイドル」というヒロイン像からは飛び出した強すぎる適応能力は他作品のヒロインには無い魅力になってたなぁ。 ざっくりイロモノ枠でまとめておくがインパクトがデカかったキャラをいくらか拾っていくと、まずは何といっても2代目(SSSS.DYANAZENON)。まさかあの子がこんなことに……という衝撃が先立つが、ふつーに働く女性として魅力的だったのよね。働く女性といえば、結局働いてたんだかどうかよく分からなかったあき先生(Sonny Boy)。登場時から最後の最後までずっと目がガンギマリという危険すぎるキャラ。結局なんだったのかよく分からんけどインパクトは絶大。存在感があるんだか無いんだか、カオスすぎる存在はナレーション(ぐんまちゃん)。……女性キャラ部門でいいんだよね? 登場シーンだけでいえば数少ないのに一発で場の空気を持っていったナイスキャラだと地獄(takt op. Destiny)なんかも強い。こちらも声が強い。 残りは最終候補として残った悩まし乙女たち。直近だと恋愛描写で一気に好感度が爆上げした神ヒロイン・ジャンヌ(ヴァニタスの手記)。こんなに可愛い恋愛関係見たことない。同様に純愛の強さを見せつけてくれたのは志野亜貴(ぼくたちのリメイク)。シノアキはなぁ、構成する要素全部が可愛いんだよなぁ。純愛の強さがピンポイントで貫かれたのは嵐千砂都(ラブライブ!スーパースター!!)。怖いほどの慈愛。ラブライブキャラの秘めた想いっていちいち強すぎる。中の人要素も強いかもしれないけどグサグサ刺さったダウナー系ヒロインは飛鳥川ちせ(SSSS.DYNAZENON)さん。ニートに優しそうで優しくない、少し優しいヒロイン。中の人繋がりで渥美綾(大正オトメ御伽噺)さん。やっぱこういうやさぐれヒロインが強いなぁ。 他にも好物としてはぶっ壊れ敵キャラ部門ってのがあって、代表選手はミク(平穏世代の韋駄天達)さんだろうか。主人公側がチート設定なのに遥か未来に至るまでの不安要素を忍ばせ続ける隠匿系の敵キャラ、怖すぎる。怖さでいえば圧倒的なのはやっぱりアリシア(フルダイブRPG)さんだろう。ある意味で世界を作った近距離パワー型、世界一デスボイスが似合うヒロイン。憎めない「元敵キャラ」なら山田仁菜(BLUE REFLECTION/澪)さん。百合に翻弄されて心壊される女子高生、良き。心の壊れ具合なら何と言っても郡千景(結城友奈は勇者である -大満開の章-)さん。こちらも本当は強い子だったのだけども……真っ直ぐな悲劇もそれはそれで素敵。 そして最後は……日曜朝の軍師キャラ2名、一ノ瀬みのり(トロピカル〜ジュ!プリキュア)先輩、そして今井ことこ(ミュークルドリーミー みっくす!)先輩。世界中の女児よ、眼鏡を光らせるのだ。
○「BIRDIE WING -Golf Girls’ Story-」 6 なんで広瀬香美なんやろ。一時期はゲレンデにのみ現れる冬の物の怪みたいな扱いだったのに、最近やたらとフレンドリーすぎるおばちゃんになったよな。 「女の子だらけのゴルフアニメが始まるよ」と言われたもんだから、「趣味も特にない高校1年生の私、たまたま出会った先輩がゴルフをやっていて、何も知らないところから急にクラブを握らされる。右も左も分からない中、個性的な部活仲間たちと、ゆるふわゴルフ部ストーリーが幕を開ける……」みたいなきららなゴルフを想像してたのに、始まったのは荒れ果てた街で賭けゴルフで生計を立てる女版プロゴルファー猿だった。まさかこんなんが始まるとは。さすがに想定してなかったわ。 ゴルフという競技そのものにはほとんど興味はないが、ゴルフ漫画って結構面白いのが多い。私は何故か幼い頃に読んだ「明日天気になあれ」が一番印象深いのだが、多分プロゴルファー猿もちょこちょこ読んでたと思うし、少年漫画でも「ライジングインパクト」みたいな無茶苦茶ゴルフも楽しい。リアルに寄せても、思いっきり漫画的にしてもそれなりに融通がきく種目、それがゴルフ。だからこそ萌え系女子ゴルフアニメと言われてこっちの極に振られるのも納得といえば納得。設定は本当に「プロゴルファー猿」が近いので、今後も無茶な相手と無茶な試合をしてほしいもんだと思っているが、1話の展開から見ると、主人公は多少真人間の道を目指して競技ゴルフに進んでいく可能性もあるだろうか。絶壁の上のクソグリーンとか、暴風雨の中で海を超えるコースとかにチャレンジしてほしいのに。まー、確認したらシリーズ構成が黒田洋介という業の深い座組みだし、いっそヘンテコなもんが出てくることを期待しよう。 映像部分は可もなく不可もなくといったところ。制作のBN Picturesは正直クオリティが読めないスタジオだが、1話目のほどよい抜き加減はクオリティの上限を示したものか、それともこのくらいの品質をずっと維持することを目標としているのか。出来れば女の子が可愛く見える方がありがたいのだが……あんまりそっち方向でしゃぶりつくすような作品にはなりそうもないかな。
「平家物語」 6→7 出来れば今作の感想で今期を締めくくりたかったところだが、まだちょっと残ってる作品があるのでこのタイミングで。まぁ、毎週感想(という名のただの泣き言)を書き連ねていたので、改めて書くこともあんまり無いかな。 きっちり期待通りに仕上げてくれたな、というのが素直な感想。山田尚子作品となるとどうしたって京アニ作品との比較になってしまい、作画の次元が違うのでなかなか公平なジャッジは難しくなってしまうが、今作はむしろサイエンスSARUのヌルヌルと溶けたような非常に戯画的なデザイン性を有効利用した作劇ができていたように思う。キャラクターデザインの線の少なさを活かしたモーションが作れていたし、最終回での合戦シーンなどを見れば、神作画・神動画と言われずとも充分に見応えのある画面が作れることを証明してくれている。おそらくSARUの熟練スタッフとの連携が上手くいっていた証拠だろう。これがもし京アニによって作られていたらどうなったかというのも興味はあるが、もともと琵琶法師によって語り継がれ、姿形を変えながらの「伝承」の描画には、もしかしたら京アニは場違いになっていた可能性もある。適材適所、どこか不安を掻き立てるような独自の作画スタイルがベストの選択肢だったのではないかと思えるのである。 画面上も充分楽しい作品であったが、そこで描きたかった「抒情詩としての平家物語」ももちろん成立している。ことに女性を中心に据えたオリジナルの視点と語りの妙は構成として新しいものになっているし、びわ・徳子という2人の女性の周りで虚しくも必死に命を散らしていく男たちの生き様はいちいち胸に刺さるものであった。時間を超えて悲劇の「目撃者」となるための重盛・びわの「目」の力も巧緻な設定で、まさに「物語」を形作るための配置。よくもまぁ、限られた話数の中にこれだけのドラマを押し込めたものである。 今作でもって、山田尚子の辣腕はスタジオの力に依拠したものではないということが裏打ちされた(まぁ、そんなこたぁ分かりきっていたが)。次に彼女が手がける作品はどんなものになるだろうか。今から楽しみで仕方ない。
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男性
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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