最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「Sonny Boy」 6→8 あっぶねぇ……また感想記事忘れるところだったわ……指摘してくださった方、どこのどなたかは分かりませんが、本当にありがとうございます。危うくオッドタクシーの悲劇の二の舞を演じるところだった……まだ放送終了から1週間ちょいだから普通に感想がまとめられるはずや。ちなみになんで最近になってこういうミスが出始めたかというと理由が2つあって、1つ目は、各クールの境目が曖昧になってるので作品リストから「はい、これで今期おわりー!」というけじめを見つけにくくなったこと。実際、夏クールに終わるはずのグループも、現時点ではまだ(我が家のスケジュールだと)「ジャヒー様」「ラブライブ」「EDENS ZERO」の3本が残っており、これらが終わるまでは区切りがつかない。おかげで終わった作品・終わってない作品の管理が杜撰になって抜けが生じてしまっているのだ。そしてもう1つの原因は……多分加齢による処理能力の減衰だ……。 閑話休題、こちらの作品の話をしよう。ただ、「感想がまとめられる」とは言ったものの、なかなか一筋縄ではいかない作品だったので上手いこと着地点は見出せていない。現時点で間違いなく言えることは「刺激にあふれた面白い作品だった」ということだ。何を「面白い」と感じたのかを綺麗に区分けすることはこれまた難しいのだが、多分1番大きな要因はその圧倒的な画作りのセンスだろう。もともと夏目監督の特徴として「刺激的な作画スキル」というのを挙げており、過去作でも「スペースダンディ」みたいなとんでもない作品があったわけだが、今回は脚本まで全てに携わっていることもあり、制約なしで自由自在の画面を展開することが可能になった。「制限の無い自由」というのは「拠り所のない空虚」と背中合わせであり、どこまで作り込んで、どんな風に見せたらいいのかってのは本当にクリエイターの一存に任されることになってしまうわけだが、それを完全に武器として捉え、野放図に広がる「漂流」の世界を作り上げたというのが最大の功績なんじゃなかろうか。間違いなく「アニメでしか実現し得ない映像」であり、今作くらいのレベルになると「最近はアニメに負けないくらいなんでも描ける」なんて言われることもある実写+CGの作品なんかでも太刀打ちできないはず。アニメの絵だからこそ生み出せた世界。それが確固として存在したことに疑いを挟む余地はないはずだ。江口寿史によるレトロなキャラクターデザインも、それを歪ませたり、引き伸ばしたり、ちぎったり、丸め込んだりととにかく野放図にイメージが移り変わっていくこの世界においては、「調理しやすいシンプル素材」として重宝した。のっぺりとした真夏の孤島の風景が、超現実の描写で次々に異界へと姿を変えていくその様子は、これ以上ないほどに「異様」を体現していた。画面を見ているだけで面白いし、その中に無限の可能性が見える。こんなにも愉快な映像快楽があるだろうか。 そして、そんな振り切れたカオスワールドでもって描かれたのは「中学生たちの精神世界」である。漂流という現象自体が瑞穂の能力や長良の能力からスタートしたと言われているが(詳細は今や闇の中だが)、結局陳腐な言い方をすれば、今回の漂流は「思春期の不安定さの顕現」と捉えることができるだろう。まぁ、今作においては「そんな安易な言葉で説明した気になるな」と怒られてしまいそうだが、主要キャラクターが全て中学生で、彼らの自尊心や克己心、そして恋心にいたるまでの心理的な揺らぎの足場の悪さが「漂流」という現象となったことは事実であろう。漂流者が全員中学生だという触れ込みについても、そうした思春期特有の特別感が世界を分断したことを裏付けている。完全に言葉遊びだが、思春期って別な言い方で「春機発動期」っていうんだよね。「発動期」って言葉、まさに今作のためにあるようなフレーズに思えてきません? 物語の構造も想像の埒外に及ぶことが多く、あまたの「1クールアニメ」の構成になれていると、1週間後には予想を裏切られて何度も足をすくわれることになる。印象深かった回はやっぱり猫回かな。「1キャラ1エピソードでいろんなクラスメイトの話を繋いでいくんじゃないの?」と安易なことを考えていたのだけど、気づけば物語はどんどん「長良と瑞穂(と希)」に収束していく形になっていた。終わってみればそれはごく当たり前の構造とも言えるのだが、いちいちこの二人に帰ってくる時に予想もしない切り口から新しい展開に持っていくのがいちいち新鮮なのだ。冒頭から猫がしゃべる話、やまびこ先輩の思い出話、そして偉大なるモンキー・ベースボール……。「これなんなの、説明して」と言われても上手いこと説明できる自信はないが、毎週見始めた時の「は? なんやこれ?!」という困惑とワクワクは代えの効かない感情だ。これだけの「なんやこれ!」を毎週鮮度を落とさず叩きつけるなんてこと、そんじょそこらのアニメーションでは出来ないだろう。個人的には、構造の妙の類似もあるせいか、我が人生最高のアニメと掲げている「妄想代理人」に近い何かを感じ取った気もする。おそらく、どちらの作品も徹底的に計算づくで、自分の描きたい世界を磨いて磨いて研ぎ澄ませた結果という作劇法は共通しているんじゃなかろうか。 機会があればまた1から見返して1つ1つの断片の意味を考えてみたい作品。世界中でたくさんの人に頭を抱えてほしいね。
○「プラオレ! 〜PRIDE OF ORANGE〜」 5 アニメファンにあるまじきことなんだけども……「この内容でそれなりにアニメの出来がいいのなんか腹立つなwww」って思ってしまった。でも、大真面目に観てたら馬鹿馬鹿しくなるやん。 タイトルに「オレ」がついてるもんだからてっきり野郎主人公の何かだと思って見はじめたらガチガチの萌え系作品。その出自はメディアミックスを目論みソシャゲを出そうとしてるタイトルであるという。これまた変な話だが、間に挟まってるCMのソシャゲ・ゲーム部分を観てちょっとだけ「面白そうやんけww」とも思ってしまった。今時逆に珍しいくらいのゲーム画面である。 なんと「アイドル+アイスホッケー」という訳のわからない組み合わせ。ここまで様々なアイドルアニメが展開されてきたが、いよいよヒネリにヒネリすぎて訳が分からなくなってる感じが伝わってくる。いったいどういう流れでこんな作品にたどりついたのだろうか。(以下勝手な妄想→)「まだアニメとかゲームになっていないジャンルって何が残ってるかなぁ……」→「そうだ、アイスホッケーとかいいんじゃないですか? スケートとかなんか綺麗なイメージもあるし、女の子にやらせたら花があるんとちゃいます?」→「でもアイスホッケーってガチガチにプロテクタとマスクで固めるやん。女の子の顔が見えなかったら意味ないやろ」→「確かに……よし、そんなら同時にアイドル業もやらせて、試合に勝ったら氷上で踊るってのどうです?」→「新しいッッ!」…………気持ちよくなるハッパやってんのか? いや、多分こんな企画会議ではないだろうけども……逆バージョンもありえるかもしれん。「アイドルアニメ作りたいんやけど、もう、やれるジャンルは全部やっちゃったからなぁ……なんか目新しいアイドルないかなぁ……」→「アイスホッケーやらせたらどうですか?」→「新しいッッ!」…………気持ちよくなるハッパは気持ちいいなぁ……。 まぁ、偉い大人たちが額を寄せ合って生まれた作品には違いないのです。どう考えてもアイドル要素だけ余計なのでそこを取り除いた「アイスホッケー女子」のアニメなら成立してる気はするんだけど、なぜそれでダメだったのだろう。しかも、多分これって万一当たったらきっちり中の人にアイドル活動やらせるところまで勘定に入ってるよね……どうにもピリッとしないキャスト勢のおかげでアニメの中身は今ひとつ印象がよくない。ただ、映像はちゃんとしてる。メットかぶった時の顔部分の描画が怖いことを除けばしっかり動くし、丁寧に描き込まれている……今からでも遅くないから、純正ホッケーアニメか、純正アイドルアニメのどっちかにしません? ……まぁ、始まってしまったからにはこの魔の足し算から奇跡が生まれることを期待するしかないか……。 主人公の子がなぁ……「観光地の旅館の娘、髪がオレンジ色で、ご当地名産の果物が好物」って、どこぞの沼津で見たことがある主人公なんだよなぁ……。ちなみに、ゲーム制作がCraft Eggということもあり、公式ページを見ていくと明らかに「響所属声優だけで固めた忖度チーム」が存在しているというお約束。
俺だって書きたくてこんな文字列書いてるんじゃねぇよ!!! でもさ、作品タイトル間違ったら申し訳ないしさ、ちゃんと一言一句確認しながら書いたよ。精神を平静に保つ訓練みたいなものだよ。写経と一緒だよ。 なんかもう、ね。タイトルを見て「好きにしたらええがな」って言ったら全部終わったことになりませんかね? これは……なぁ……。いや、先に書いておくと、アニメとしてはめっちゃ普通。特によくもなく悪くもないが、多分1話目の時点でこんな感じだと、残りの十数話は特に話題性もなく、だらだらとこの状態が続いていくんだろうなぁ、って言うだけのお話よ。その上で、何をモチベーションに見たらいいのか分からないわけで……誰が観たいんやろなぁ。美味の味を訴えてくれる犬娘かなぁ……。 正直予想外ではあった。まず前提知識として、最近(なのか一昔前なのか分からないが)のなろうには「追放系」と呼ばれる一流派が存在しており、「俺の実力を理解してない馬鹿なパーティが俺を切ったのでチート能力で見返してやったぜザマァ」みたいな作品が一時雨後の筍のように大量に存在していたということを聞いている。今後、このタケノコが書籍媒体を離れ、1つまた1つとアニメになってくるであろうことも知っている。しかし、当然私はそんな作品を読んだことがないので、初期微動の「盾の勇者」や「回復術士」を超え、「これからいよいよやってくるのだな……」と覚悟を決めて待っていたのだ。まぁ「回復術士」はその系統だったかもしれないけど、あれはもう、別次元に突き抜けちゃったので今度こそはという身構えだ。 しかし、なんか色々違った。まずこのジャンル、「異世界」でなければ「転生」でもないのね。ふつーに「そういうファンタジー世界があって、その中で生きてる主人公がいます」から始まる。まぁ、どうせ異世界転生っつっても速攻で意味がなくなるパターンの方が多いのでそこはあってもなくてもいいのだが(無い方がいいのだが)、そうなってくると「あからさまにゲームっぽいステータスシステムとかどう言う概念やねん」という話になってくるのである。加えて、追放系の真骨頂(??)である追い出しのくだりだが、なんとなんと、まさかの「普通に主人公の実力が足りてないから追放された」という顛末だった。え、それってマジで自己責任じゃん……単なるダメなやつじゃん……。妹を置いて最前線からドロップし、まだ魔王やらなんやらが生きてて世界が不安定な状態だってのに「終わったわー、スローライフ送るわー」って、単なるクズじゃん。どゆこと? そもそも魔王「軍」と戦ってるなら「パーティ」なんて小規模な編成単位は割とどうでもいいはずで、「軍」の切り盛りなら一個人のスキルが多少優れてようが劣ってようがあんまり関係ない気がするんだが。それなのに「メインパーティより弱くなったからお前いらない」って言われて「わかった。でも、実力が足りなくて抜けたと思われたら情けないから、戦死ってことにしといてくれ」って、単なるわがままでダメなやつじゃん。向上心も何もなく、ただ逃げた結果として「スローライフ」を選んでいるキャラ。そんなん主人公に立てられても……。 まぁ、もうちょい観ていけばそのあたりにもフォローが入るってことなのだろうが(……だよね?)、少なくとも1話目時点では「どないやねん」しか出てこなかったし、フォローが入ったところでこの「スローライフ」という名の傲慢に何か楽しみが見いだせるとも思えない。今期はこの辺りからなろうの怒涛の攻めが始まるので、耐えられるかどうか自信がないわ。 ○「境界戦機」 5 サンライズが威信をかけて送り出す新たなロボットアニメ。それにしても、なんでよりによって「コードギアス15周年」で再放送始めたのと同じ時期にこの設定のアニメが始まったのかはよく分からん。もうちょいタイミングどうにかできたやろ。 前提条件みたいなもんなので突っ込んでもしょうがないのだが、冒頭で説明された21世紀半ばの日本の姿が「どないやねん」とは思ってしまう。これがブリタニア帝国に討ち滅ぼされたイレブンなら「まぁ、そういう世界線もあるかもな」と1つだけ設定を飲み込めばいいだけなのだが、こちらは複数の国家勢力が介入し、日本が分断されてしまっているという。いや、そうはならんやろ。少なくとも2021年の世界情勢からどう転がってもそんな細かく境界はつくれねぇだろ。「北都・南都・西都の3つに分かれてしのぎを削っていた」っていう自治の分割でも無理やり臭かったのに、普通に考えて、複数の勢力が同時に日本国土に干渉を始め、いつの間にか分かれてるってのは想像できない。地理学上一番ありそうなのはロシアと中国に同時に介入されて分断、ってパターンで、その時に日本の主権がアメリカの介入で保持された場合、米中ロ三国の争いになる展開はもしかしたらあるかもしれんけど。オセアニアが云々って言ってたから、わざわざオーストラリアあたりから乗り込んできたのかしら。日本は海洋資源以外にそこまで魅力ないと思うんだけどなぁ。 とまぁ、冒頭の設定に色々と疑問はあるし、その結果生み出された日本の生活が「生まれた時から相当なハンデ」とか言われちゃう状況は寂しいものだが、まぁ、とにかくそうして荒れ果てた戦場が生まれないとロボットがバトルできないからね。多分今作で一番分からんのは「そんな激戦地区に汎用無人人型兵器が投入されたよ」の部分なんだけどな。あと40年後に、各国がこぞってボトムズみたいな兵器を作り始めるかと思うと感無量やね。まぁ、そこを突っ込む必要がないってのもガンダム以来のお約束ではあるんだが。とにかくそうしてサンライズが新しいプラモの商品を作り出し、コッテコテの新機軸を狙う……と思ったら監督が羽原さんやんけ! ガンダムかギアスと思わせといて正解はファフナーだったというオチ。今確認したら、制作会社のあれやこれやで権利関係や肩書きが色々変わってて、羽原さんがサンライズ子会社の取締役になってるわ。形としてはXEBECからの出戻り……って言うんかなぁ。 兎にも角にも、そうしてロボット慣れしたスタッフが作る、本当にお手本のような1話目のロボット搭乗回。そのせいでなかなか他の作品との差別化が難しく、「変なAIじゃなくてC.C.拾ってこいよ」とか思ってしまうけども、主人公のモチベーションのあり方とか、適当AIによる適当テロリズムとか、あんまり深く考えずに楽しんだ方が勝ち、という雰囲気が出ているのは良いとも言えるし悪いとも言える。AIが割と好き放題喋っており、ロボットアニメのお約束的あれこれを「そこはAIの悪ふざけなんで」というよく分からない免罪符でゴリ押しする姿勢は案外嫌いじゃない。この後ギアスに成り上がれるのか、それともバックアロウみたいになっちゃうのかは誰にも分からないが、現時点で言えるのは「俺、あんまりロボット興味ないしなぁ」である。グランゾート出てきたら呼んで。
後半戦スタート、第13話。前回「激闘!ティンガーラ篇」がスタートすると告知したが(?)、あながち間違いでもなかった。 あれから時が過ぎ、無事にくくるはティンガーラに入社し、面倒を省くために残りの面子も大体ティンガーラにいた。高校生コンビは一緒に新規で採用されてるからいいとして、夏凛ちゃんが有言実行で転職してたのはちょっとびっくりした。地方公務員からの転職、結構ハードルが高そうなんだけどスペックが高いんでしょうかね。とりあえず、これでもともと働いてたのが空也・うみやん・夏凛ちゃんの3名、そこにくくるとカイが入ってきた形で、がまがま「派閥」は5名とそれなりの数になった。そりゃま、どこかしら風当たりが強くなってしまうのもしょうがないかもしれない。身内根性を別なフィールドに持ち込むと疎まれるってのはよくある話だからね。 とはいえ、やはりガラリと新天地に切り替わったのは間違いない事実である。こういうアニメで、高校生と社会人をまたいで描かれる物語ってのはかなり珍しい気がする。「SHIROBAKO」も一応またがる部分はあったけどあれは社会人になった後からのスタートだったし、2クールの構造を利用して高校時代を「前振り」としてダイナミックに活用している構成はなかなか興味深い。 そうしてくくるの過去を知っているからこそ、この「新しい環境が始まった時のどうしようもない疲労感」みたいなものが嫌という程ににじみ出るわけで……ほんと、私のような人間嫌いは春のシーズンというのがほんとのほんとに鬱陶しいんですよね。今までなかった刺激に慣れなきゃいけないし、「いつも通り」で過ごすことができない余計な要素が一気に増える。それは例えばバイト初日とかもそうだし、職場が変わるなんてことになったらストレスは想像を絶する。4月5月くらいの間は、ただ無心に就業時間を乗り越え、休日がくるのを待つばかりである。くくるは「まさかの営業!」というので必要以上に心労がデカくなっているが、まぁ、結局あのいじわるねーさん(知夢)や副館長のいうとおり、「前に仕事してたとかいう無駄な記憶は一切捨てろ、ここはティンガーラなのだ」っていうのが真理であり、どこの部署に配属されたとて覚えることや気を使うことの数はそんなに変わらないはず。しばらくすれば嫌でも職場には慣れていく。人間なんてそんなもんである。 新しくできたばかりの施設ということで既存の社員たちも新人教育にまで手が回らず、そのとばっちりで必要以上の気苦労を重ねているくくる。でもまぁ、勝手な視聴者目線では、少なくとも艦長代理時代よりも才能を活かせそうな気はしている。くくるは考えが足りないところがあるので責任者ポジションだと荷が重すぎるのだが、形はどうあれ新人であればトライアル&エラーが許されるポジションだ。持ち前の負けん気の強さを発揮してのし上がる気概を見せるチャンスがそのうちやってくるはずだ。副館長は散々ひでーことを言う奴ではあるが、館長の信頼を考えれば、「いうほど悪い奴でもない」可能性が高い。まずは彼との連携を取り、信頼を勝ち取るところからだろうね。 そして、たっぷりとストレスを溜めたくくるのところにやってくるのは、救世主・風花。堂々たる登場シーンはまさに救いの女神である。「姉」との再会に、くくるの巻き返しなるかどうか。そして、風花はどこで何をする気なんだろうか。 ○「テスラノート」 4 おそらく誰もが思ったことだろうが、こんなところに「エクスアーム」の残滓が感じられようとは……多分、この後の時代においては「しょぼCG」の代名詞としてエクスアームが使われていくのだろう。かつてのMUSASHI-GUN道-みたいなもんやな。ちなみに今作は制作体制などはエクスアームと一切関係無い。……と思う。正直、制作スタジオについては見たことないところなので情報が無いのよね。 先にフォローしておくと、今作は「エクスアームよりは幾分マシ」である。あっちは本当にPS2以下という凄まじいCG技術を見せつけてくれたが、今作は一応、「CGでなんかやろう」という現代的な工夫が見て取れる。例えば表情パターンの貼り付けとか、モデルと背景のバランス調整とか。だからあまりエクスアームエクスアームいうてやるな、という気もする。するけど……でもやっぱりショボい。冒頭、電車落下シーンまではそこまででもないのだが(鳩が気になるくらい?)、その後のヒロインの登場シーン、そして自転車シーンで「あ、これダメなやつだ」と確信するに至る。あとはまぁ、動くシーンはことごとくショボさを発揮してくれるのであまり救いはない。おかげでそっちの面白さばかりで全然話が頭に入ってこないし、ちゃんと観ようと襟を正したら「いや主人公がたっつんやないかい!」みたいなところでもう1回ツッコんでまた白紙に戻っちゃったりした。多分収録はずっと前に終わってるんやろなぁ。 ヒロインは頑張って顔パターンを増やしてコミカルな部分を打ち出そうとしているし、「スパイアクションもの」ということで権謀術数の部分がシナリオラインで引っ張れればエクスアーム認定から抜け出せるワンチャンスはあるはず。一応監督が福田さんなので大外しにはならないと思いたいのだが……ただ、福田さんってアニメーターとしては一定以上の評価をしてるんだけど、ことに監督業務を任された作品は敗戦処理みたいな作品が多く、あまり芳しい戦績が残せていないのだよな。今作もどうにも……。 そういえば、ニコラ・テスラの存在がここまで一般に流布したのってどれくらいの時期なんだろうか。私が初めて認識したのは荒木先生の「変人偏屈列伝」の時なので、90年代くらいまでは「知る人ぞ知る偉人」みたいな扱いだった気がするのだが、最近は大体エジソンとセットで出てくるようになった気がする(そして悪役を任されることも多い)。こういう情報の流れってのも、時代性があるんでしょうかね。
○「takt op. Destiny」 6 指揮者坊ちゃんと戦闘メイド。端的に、「手間・暇・金がかかってそうなアニメやなぁ」と。 なんかオリジナルアニメが始まったかと思ったら、どうやらソシャゲとのメディアミックスとのこと。古来より脈々と続く擬人化プロジェクトの1つとして今回はなんと「クラシック音楽の擬人化」だそうで。言われてみりゃ艦これあたりで飽和した感のある「何でもかんでも擬人化すりゃいいじゃん」の流れ、最近は割とおとなしくなってたよね。まぁ、集大成とも言える(?)競走馬の擬人化で一つの時代が片付いた感があったからね……。しかし、まだまだ残っている擬人化はあるらしく、今作はだいぶ力が入っているようだ。 冒頭、「音楽で戦う能力だよ」と言われた時は「ここにもまたシンフォギアの残滓が」と思ったが、さすがに「音楽自体が戦ってる」とは思わなんだ。ただ、残念ながら「音楽自体が戦う」なんて概念は絵にもかけないお話なので、実際のアニメは単に美少女アンドロイド的な何かが戦うというアニメになっている。指揮者とのバディシステムのようで、放っておいてもドタバタコンビ芸が披露できるというのは美味しいところだが、少なくとも1話時点で世界設計が全然見えてこないので、まだ「こいつら結局なんやねん?」という状態で止まっている。まぁ、どうせソシャゲアニメなんて最後まで行ったって大きなゴールがあるわけでもなかろうし、今回みたいに「とりあえずバトルで大立ち回りしときゃ客呼べるだろ」というデザインはわかりやすい。実際、これだけのクオリティを見せておけばとりあえず来週もみてみようかな、と思うお客は増えるわけだしね。 ただ、そうして目鼻が付いていない状態なので先行きが不安なのも事実である。ソシャゲアニメに成功なしの法則はメディアミックスでもそうなのかはまだ分からないが、ここから例によって大量のヒロイン乱立路線とかにしたらコケる危険性も増してしまう。ただ、だからといって焦点を絞って今回出てきた主人公ペアの珍道中を描けばそれで良いかというとそうでもなくて、私の脳裏をよぎったフレーズは「LISTNERS」である。あれはアニメオリジナルとして攻めた設定を作った上で、音楽とロボットアニメの融合を狙ったが、最終的にはふわっとした観念的な描写が多くなってしまい、終わってみれば「ふつー」くらいになってしまっていたのである。今作はそんな「威勢がよかったのに落とし所がふつー」みたいな評価で終わらないことを祈りたいものだ。しかし、クラシック美少女なぁ……せっかくなのでゲームの公式ページみに行ったけども……これ、結局十把一絡げのキャラガチャゲーで終わる気配しかないんだよなぁ……。
○「さんかく窓の外側は夜」 4 もう「見える夫くん」とかに改名せぇ。なんの巡り合わせなのかは謎だが、こうやって同一クールでニッチなテーマ設定がかぶることって結構あるよね。 どっかで聞いたことがあるタイトルだと思ったら、すでに半年ほど前に実写映画が公開済み。多分、どこぞの劇場で予告編とか見てタイトルだけは知っていたのだろう。まぁ、当然中身は知る由もなく、このタイトルで中身が見える夫くんだとは思ってなかったけども。「見える子ちゃん」はホラー×エロの掛け算を狙い、こちらはホラー×BLという掛け算を狙っている様子。みんなしてすぐに結果を出したがるよな。そんな欲しがりなコンテンツ管理でいいのか。 残念ながら、当然私はエロよりもBLの方が興味は薄いのであんまり惹かれないというか、男同士でいちゃいちゃしながら「失神するほどンンギモチイイィ!」とか言ってるのを見ても「そういうことは家でやれ」としか思えないのであんまりピンとこない作品には違いない。映像部分に関しては濃いめのキャラデザが割としっかり描かれており、普通なら「丁寧な作画!」ってんで加点要素になるはずのものだが、ことBLとなると「そこを詳細に描き込まんでエエ」と思っちゃうのでむしろ及び腰になる傾向。こればっかりはどうしようもない。 掛け算と形容してみたものの、あんまり「見える」ホラー要素とBL部分に有機的なつながりは感じられず、いわばシンフォギアが「歌って戦う!」と叫ぶのと同様、「いちゃつくと霊が見える!」と言ってるのはかなり強引な絵面。そこが面白みといえばそうなのかもしれないが、1話目段階ではまだ困惑要素だわね。これが馴染んでくるとまた見え方も変わってくるんだろうか。いや、馴染みたいと思わないのだけれども……。とりあえず、こんだけホラーアニメが続いちゃうと、私の日常生活が心配になってくるのである。夜ちゃんと寝られたらいいな。
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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