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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ぐんまちゃん」 4

 右から来たアニメを左に受け流すスタイルなので、気づいたら目の前をこういうアニメも通り過ぎていくのです。てっきりショートアニメかと思って油断してたらがっつり30分あったわ……。

 基本的に私は「ご当地モノ」が割と好きで、例えば「八十亀ちゃんかんさつにっき」なんかも楽しく見られていたタイプだし、我が心の拠り所であった「47都道府犬」なんかも忘れちゃならない。そういう流れでいえば決して今作も嫌いではないのだが……まぁ、30分×1クール見たい内容かと言われると……アンパンマンとかしまじろうを流しているのと同じ気分で見守ればいいのだろうね。あんまり真剣に受け止めるようなもんではないし……。一応、当たり前の話かもしれないが製作統括は群馬県が行なっている。アニメの製作クレジットで地方自治体の名義がこんだけデカデカと出てくるっていう例も希少かもしれんな。

 内容について触れるべき部分はあまりないので、当然話は中の人のことになってくる。ちなみに確認しておくと「47都道府犬」で群馬犬を担当したのは、初代が田中敦子、「R」では小倉唯となっており、私の中で群馬声優といえばこの2人に加えて内田彩あたりがパッと思いついた。案の定2人はレギュラーキャラとして参加していたのだが、メインを務めるぐんまちゃんはまさかの高橋花林。「へぇ、そういや花林ちゃんの出身とか知らんかったけど、群馬だったんか」と思って確認したら全然関係なかった。ヲイ、そこは流石に出身声優にやらしたったらええんちゃうんかい。何故かナレーションも田中敦子じゃなくて本田貴子だったり、微妙にずれてるのが惜しい。そう考えると「八十亀ちゃん」は頑張ってたよな。ちなみに、これで今季の内田彩は「群馬の馬」と「多治見のペンギン」という謎のご当地アニマル縛りである。

 せめて1クール終わった後にちょっと群馬に詳しくなってればいいかな、とは思うが、私の人生において、群馬に詳しくなって役に立つことがあるんだろうか。

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○「吸血鬼すぐ死ぬ」 5

 というわけで謎の吸血鬼つながりという変なスケジュールでお送りしている今期アニメ。まぁ、ここまで毛色が違うと被りとかいう印象は欠片もないが。

 私にしては珍しく原作は割と既読。そしてなんならファンである。ただ、かつてチャンピオンを読んでいた時期には毎週読みつつコミックも買っていたのだが、週刊雑誌を毎週読まなくなり、ジャンプやチャンピオンから離れてしまったために、そこからなんとなくコミックの購入も途絶えてしまっていたので今更熱心なファンとはいえないのが申し訳ない。一応確認したら我が家にあるコミックが8巻までで、刊行は2018年であった。現在最新刊が18巻とのことで、ギャグ漫画にしてはめちゃめちゃ頑張ってるよな。改めて、既刊は買い足そうかとも検討中。ちなみに3年前までは熱心なファンだったことを示す指標の1つとして、我が家には「ジョンの湯のみ」がある。当時チャンピオンストアで通販してたやつを思わず買ってしまったのだ。それくらいには好きだった(主にジョンがだけど)のだが、別に飽きたとか嫌いになったから買うのをやめたわけではないので、その辺の事情はご容赦願いたい。

 というわけで序盤は割とよく知ってる作品なわけだが、アニメ化すると聞いて想像したくらいの順当なアニメーションになっている。予想も期待も裏切らない、といった風で、まぁ、あの絵をちゃんと動かしてくれているな、というので(元)ファンとして大きな不満はない。ただ、その分アニメになって何かがプラスされたというほどでもないので、「まぁ、これはこれで」くらいしか感想が出てこないのはちょっと残念ではある。いや、贅沢な話ではあるんだけどね。アニメになっただけでもありがたいと言わなきゃならんのだから。

 しばらく読み返してもいなかったのでどういう順番で誰が出てくるかも忘れてしまったのだが、次週でもうフクマさんが出てくるのか。そんなに早かったっけ。あと、今Wikiでざっとキャラを総覧してみたのだが、なぜかゼンラニウムだけCVが書かれていないのだが……あれ、もしかして放送コード引っかかった? いや、でももっとヤバい吸血鬼も人間もいっぱいおると思うのだが……。個人的に最大の注目点だった「ジョンのCVが誰になるか問題」は田村少年が採用されたのでまず良しとしよう。正直、キックボードのガキとの兼ね役なのは笑ってしまったわ。

 

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○「月とライカと吸血姫」 6

 とりあえず、「アフレコ現場の緊張感スゲェだろうなぁ……」っていうのが第一印象。若手の中にいきなり何放り込んどんねん。まぁ、今のご時世だと全員別録りだからあんまり関係ないかもしれないけども。ず〜っとメインヒロインが喋らないから「どんな声でしゃべるんかなぁ」って待ってたら、満を辞して出てきたのがあの声でびびったわ。

 吸血鬼アニメは終わらない。これで「MARS RED」→「ヴァニタスの手記」→「今作」と3クール連続の吸血鬼アニメ連打である(さらに、我が家の録画スケジュールでは今作の直後が「吸血鬼すぐ死ぬ」である)。本当にモチーフとして根強い人気があるんだよなぁ。興味深いのはどれもこれも吸血鬼というモチーフの切り取り方が異なっているという部分で、「ヴァニタスの手記」はある種王道とも言える中世〜近世ヨーロッパモチーフの世界だったが、「MARS RED」は大正ロマン+吸血鬼+演劇というなんともモダーンな組み合わせが個性になっていたし、なんとこちらは「冷戦期ソ連の宇宙開発」+吸血鬼である。その発想は無い。1話目観た時点でまだ無いわ。よくもまぁ、こんな設定の作品を書こうと思ったもんだ。どういうとっかかりだったのかは気になるところだ。

 この導入からしてすごく気になる出だしになっており、まずもって近代ソ連のを扱って戦争が絡まない作品っていうだけでも珍しい。「宇宙開発」もアニメのテーマとして取り扱う場合は近未来とか、せいぜい現代くらいの舞台になるもので、この時代の米ソの対立なんてのは本当に歴史の教科書の中でしか扱わなかった代物だ。あえてこの時代に切り込んで作品を作ろうとしているということは、おそらく原作者はきちんとバックグラウンドを調べてから作劇しているのであろうし、細かい説明部分もきちんと史実に沿ったところからスタートしてオリジナルの世界観を生み出していこうという手つきが見て取れる。アニメにした時に地味になるんじゃねぇかという不安も無いでは無いが、色々と見たことのない風景も出てくることだろうし、どんな物語が展開されていくのかは今から楽しみである。

 制作スタジオはアルボアニメーションという聞きなれないスタジオだが、確認したら「モンスター娘のお医者さん」を担当したところ。この時点でさらにもう1点加えてもいいかも。ちょっと硬めの独特の風合いはあるのだが、決してマイナス要素にはならずにしっかりと描くべき風景を切り出してくれている。今回はどれくらい「ソ連の景色」に寄せていくのかは分からないが(一応は架空の共和国だからネ!)、多分それなりにロケハンとかして合わせてるんじゃなかろうか。近いようで遠い国であるロシア(ソ連)にちょっとでも近づける作品になると、どこぞのウォッカ声優も喜んでくれるんじゃないでしょうか。一応、実際のロシアじゃないのであやつはキャスティングに紛れ込んでないけどね。それにしたって軍の上層部に土師さんが紛れ込んでいる率は異常。

 

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○「異世界食堂2」 ー

 「2」って言ってるけど、まぁ、1期目のことなんて覚えてないよね……一瞬「俺、1期目観たんだっけ?」って不安になって確認したんだけど、ちゃんと観てたわ。なんか観てない気がしていたのは、多分放送局の関係で視聴できずに終わった「異世界居酒屋のぶ」の方。

 1期の放送が2017年ということで、なんと4年のブランクを空けての2期目である。リバイバルラッシュの昨今、10年規模での新作も珍しくないのでたかだか4年と思われるかもしれないが、こちらはなんといってもなろう作品である。アニメジャンルとして世を席巻するなろうワールドも、歴史でいえばまだまだ新参。そんな中に「4年選手」はかなり珍しいんじゃなかろうか。例えばあの「転スラ」ですら1期は2018年。リゼロでようやく2016年。オバロで2015年。この辺りの選手と同列と考えると相当なものだということがわかるだろう。

 そうして長い時を経て帰ってきた作品だが……そうか、こんなんだったっけな……。特に引っかかりもないのだが別に苛立ちもしない。単に「うまいもん食ったらうまいよな!」ということを延々やってるので特になろうテイストにはならないという平和な作品。毒にも薬にもならないけど、まぁ、うっすら味があるので噛んでても邪魔にならない。久しぶりに観たら案外映像クオリティは悪くないレベルな気がするのだが、1期の時からこんなもんだったのか、2期で多少余裕ができたのか。ちなみにシリーズ構成・脚本まで神保昌登氏が担当しているという、ちょっと変わった座組みはそのままなのだが、なぜか制作スタジオはSLIVER LINKからOLMに変更になっている。それがクオリティの向上に繋がってるなら結果オーライか。

 

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○「見える子ちゃん」 5

 ミエルコチャンって響き、なんかアイヌ語っぽくない? そうでもない? そっかぁ……(杉本っぽく)。

 知らんタイトルだと思ってたけど、もしかしたらネットで何枚か画像だけ見たことあるかもしれないな。調べてみたらもともとTwitter発祥とのことなので、どこからか流れてきたのかもしれん。いかにもTwitter漫画って感じでワンアイディアとしては秀逸で、「霊的なものが見えちゃうけど、見えた時にリアクションしたらとり殺されるかもしれないからひたすらに無視し続けなきゃいけない女子高生」というシチュエーションだけで勝負をしている。この時の恐怖の表情とか、怯えながらも日常を維持する姿勢なんかがフェティシズムにつながり、端的にいえばエロくなるわけだ。アニメ画はありえへんくらいに女子高生の衣類のシワを徹底的に描き込むという方向性でエロさを助長しており、「フェティシズムエロ+ホラー」という本作の一点突破のアイディアをしっかりと成立させるように作り込まれている。制作は最近安定して評価を得ているパッショーネ、そして監督はなんと「異種族レビュアーズ」の人だそうな。そう言われるとすげぇな、っていう気がしてくるから不思議なもんである。

 徹底してフェチに振り切った作劇になっているし、狙った効果はバッチリ出ていたと思うので通常ならもう1点くらい評価をあげてもいいところなのだが、残念ながら2つのネガティブ要素がある。1つは「出落ち感が強すぎて、ここから延々同じような話を見たいのか」という不安。確認したら現在コミックは5巻出ているということなのでそれなりに物語的な膨らみもあるのかもしれないが、「不安の種」みたいな完全オムニバスでもないので絶対にヒロインを中心に据える必要があり、なかなか一発目と同じ方向性で伸ばすのは難しいんじゃないかと今から余計な不安がある。そしてもう1つが致命的なのだが……、うん、私にまつわる77の秘密の1つとして……私は、あり得ないくらいにホラーが苦手なのだ! ……この話は多分別な作品の時にも書いてるんだろうが、ほんと、私はホラーとつく全般がとにかく駄目。たとえどれだけ金を積まれても、今後の人生においてお化け屋敷には絶対入らないと心に誓っているし、ホラー映画などもってのほか。ちょっとでもホラーの匂いを感じたらすぐさま目を背けるようにしている。それがたとえ「闇芝居」であったとしても、正面からは絶対に見ないで、何かの作業のついでに横目でこっそり眺める、それくらいのビビリなのである。

 これは絶対に良いことのはずだが、本作はホラー部分が割とかっちりしていて、トラディショナル・ジャパニーズ・ホラーの基本に忠実な構成になっている(化け物デザインがうのまことってのがよく分からんが)。最初の怪異がはっきり見えるまでほぼAパートまるまる使い切るという「引き」の美学など、あまりでかい音なんかでビビらせるんじゃなくて「いるの? いるかも!」という恐怖をみせる、その方向性が定まっている。まさに「見える」というその事実だけを怖がれる作劇である。それがちゃんとしているからこそ、私は正面から見られない。1話目は全然警戒してなかったもんだからいつものように正面からテレビと向き合ったのだが、「あ、これヤバいかも」と思ったところで電気の量を増やし、斜めから見るようになった。そんな状態で、今作を十全に楽しめるかというと……ねぇ。ごめん、俺が本当にノミの心臓なばっかりに……。

 いや、でも音を聞いてるだけでも「やっぱり天さんにリアクション任せとくと安心感あるな……」とか得られるものは多いじゃない。見える子ちゃんは、聞ける子ちゃんやで。

 

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○「無職転生〜異世界行ったら本気だす〜(第2期)」 ー

 インデックスさんはどんな世界でもお腹を空かせておるな……。やたらとキャストの元気のいい作品である。

 半年空けての2クール目。久しぶりに観たけど、正直1期のラストがどんな風になってたかあんまり覚えてなかったので「あ、浪川ハゲたんだっけ」とかいうところからなんとなく思い出していく必要があった。まぁ、そんなにややこしい設定がある話でもないけども。とりあえず映像がとにかく尖っているので、そこを観てるだけでも退屈はしないね。

 気になる部分があるとすれば、1話目からいきなり「神」がちょっかい出しに来ちゃったところ。こうして特に理由もなしに神が舞い降りて予言を与えることが認められちゃうと、何をしようにも理不尽なオレツエーのわがままがまかり通ってしまう。そこの設定はもうちょい締め気味にしないと際限なくなっちゃうぞ。でもまぁ、それ以外の部分では割と地に足がついた設定になっているし、キャラがそれぞれに個性を出す方向に動いているので退屈もしない。特にエリスはもともと「理不尽暴力お嬢様」だったのが、いつの間にやら人知を超えた武術も身につけて、暴力にも理由がついて個性が尖ったわね。幼女のアクションシーンに使う作画枚数じゃねぇんだよなぁ。

 ここからは、あとはどれだけ「しょせんなろうだなぁ」と思わせない展開を作れるか。変な期待の仕方だが、ある程度はそれをやってくれるとは思ってるのよ。

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○「86 -エイティシックス-(第2期)」 ー

 こんなにストレートに癇に障る久野ちゃんは久しぶりかもしれん。いつだって幼女にブレはない。

 正直、1期が終わった時点では「胸糞悪りぃ終わり方だけど、これはこれで物語として成立していたし、2期とかやっても全部蛇足ちゃうんかい」と考えていたのだけど、このスタートを見て全部ひっくり返った。なるほどそういう展開なのか。これは普通に続けてもらって構わないわ。

 1期を見ていて、あまりにもそのテーマ設定がシュートというか、悪い言い方をすれば視野が狭いものだったおかげで「世界が閉じてしまっている」という部分には全く意識が向かなかった。考えてみりゃ、国をかけた戦争、世界をかけた生き残り合戦を繰り広げていたはずなのに、レーナとシンという2人の主人公の視界を合わせても、見えている部分というのは本当にわずかなものだったのだ。レーナはそれこそシンたちとの交流で蒙が啓かれたはずで、「世界の真実」に触れたことで一気に世界の見え方が変わったのだが、その実、彼女がたどり着いた「真実」というのは、これまたシンたちというエイティシックスの狭い狭い世界の中から見えた世界でしかなかったのだ。閉じた国、閉じたコクピットの中、どこにも行けぬ戦場暮らし。結局、2人の視野にはそこまで大きな差は無かった。しかし、世界にはもっと別な側面があったのである。

 残念ながらレーナの世界はまだ変わっていない。スピアヘッドを失い、彼女は自分の使命を果たすため、また新たな少年少女たちとの交流を持ち、来るべき終末に抗うために、必死に自分の出来ることをやり遂げようとしている。ただ、残念ながらその執念は妄念でもある。シンたちの霊に取り憑かれ、彼女は必死に償いと、責任を果たそうとしている。

 転じて、「実は生きてました!」というちゃぶ台返しを繰り広げたシンたち一行。もちろん在りし日に比べたらその数は激減してはいるが、それだけにコアメンバーが残っていたとも言える。そして彼らは彼らで、偶然にも「外の世界」へとたどり着いたのである。戦争を繰り返していたこの世界には、また別な国があり、別な思想があった。新たな世界を見て、シンたちは何を思い、これからなんのために生きていくのか。そして当然、このまま人生を歩み始めた時に、シンとレーナが再会するのはどんな状況になるのか……。

 ふむ、なんだか明るいシーンが多かった1話目だが、当然、今作でそんな幸せなことが続くとも思えない。ここからまた丁寧に鬱々とした話に沈んでいくのだろうか。もう、今から恐ろしくもあり、楽しみでもある。分割2クールにしたおかげで映像面に文句なし、楽しみな一本と言えるんじゃなかろうか。

 

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 最近の翻訳アプリの性能はすげぇな、第10話。あの状況ですぐに起動して対応できたってことは、常に中国語翻訳が必要な状態でスマホがセッティングされてたってことなんだよな。さすがショービジネスの世界で生きてきた女は違うぜ……。

 色々と納得感の強い、印象深いお話。まず、「なるほど、5人のチームで構成されたアニメはこういう進み方があるのね」という納得が1つ。9人チームよりも1人1人に筆を割く時間が多く取れるというのは想定していた部分だが、その掘り下げ方として、今回のように1対1の関係性をしっかり刻んでいくというのはとてもありがたい進行だ。やはり関係性を重視したい青春友情活劇の中では、こうして固定されたメンバー間の感情のやりとりを見るのが最大の楽しみと言えるだろう。すでにかのんを中心としたやりとり(かのん×可可、かのん×ちーちゃん)あたりは描かれているので、今度はその脇同士でのやりとりということになってくる。メンバー全員の組み合わせは10通り、それだけでも1クール分の内容があるってことだからね。

 そして、今回選ばれたカップリング(あえてこの呼び方にしようね)はすみれ×可可という、ここまで正直「なんでこうなってるんだろ?」と不安定だった部分であり、ここにきてがっつりと楔を打ち込むことで基礎部分の安定を図っている。このチョイスも実に理にかなっており、チーム内でのヒエラルキーを再確認する意味もあるし、そうして作られた関係性を脱却し、新たな一歩を踏み出したことが一番はっきり見える組み合わせでもあっただろう。ここですみれがステップアップすることでLiella!全体の地力が底上げされるというのは、今後ラブライブの全国レベルでの戦いを勝ち抜く上では必須の行程だったのではなかろうか。

 可可とすみれ、この2人の人間性から見ていっても面白い。まずは当然、今回文字通りの「センター」となったすみれ。彼女は元々「自分がセンター!」と叫んでいたはずの人間なのに、気づけば脇のポジションに甘んじており、そのことに不平不満を漏らさない。挙句他のメンバーからは「引っ張り上げようとすると遠慮するんだよね」みたいなところまでがっつり看破されてしまっており、虚勢の裏にある自信の無さも見切られてしまっていた。彼女の「サブキャラ根性」みたいなものは長年の「ショービジネスの世界」で培われたものであり、払拭するまでにはかなりの荒療治を必要としたが、そこで今まで犬猿の仲だった可可が自発的に動き出したわけだ。可可は何よりもラブライブを神聖視しており、そこで勝ち残るために手段を選んでいられないことを一番理解している。だからこそ、個人的な好き嫌いなど無視して、すみれの改造手術に着手したのであろう。ちなみに、「なんで可可はそこまですみれのことを下に見てたの?」という疑問が前からあったわけだが、おそらく今回露呈した彼女の自信の無さについて、可可はすでに読みきっていたのであろう。「口では大きなことを言いながら、結局怖気付いて前に出てきやしねぇ、こんな輩じゃラブライブに通用しないデス」ってなもんで。そう考えると、彼女が跳ねっ返り精神の強そうなすみれを徹底的に叩いて、浮き上がるのを待とうとしていた姿勢はこれまでずっと継続していたと見ることができるのではなかろうか。

 そしてそんな可可も、どうやら国の家族との秘密の約束があったらしい。留学やら転校やらとラブライブにはつきものの問題だが、今回は「帰国」。うーむ、こればっかりはご家庭の事情もあるだろうしなぁ……しかし、そんな可可の秘密がすみれにだけ漏れてしまい、一種の共犯関係になってしまったというのは気になるところだ。チーム全体のことを考えると可可の秘密は明かした方がいいのか、それとも彼女のいうように「気にしないように黙っている」方がいいのか。その決定権はすみれに委ねられた。クライマックスまでにこの2人の間ではもう一回くらい対決の必要がありそう。

 なんにせよ、感情の坩堝が増えていくに越したことはない。さて、次はどこにラインができる?

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 「連立方程式の夢の中へ」とかいうパワーすぎるワード、第26話。連立方程式は夢を見るか。概念系のお話になるとことこ先輩が食いついてきそうで怖い。そして、あんだけ大量の数式を出題されたのに結局1問たりとも解いてないゆめちゃんたちもすごい。

 さらっと平常運転でショッキングな事実を展開してくれる異次元作品。今回はなんとサブタイトルにも登場したアクムー様の生い立ちが何の伏線もなかった状態から一気に解説された。いや、一応こないだ登場した「ドリーミー王国の歴史書」の存在が伏線だったわけだが……せっかく古代文字で書かれてるのにことこ先輩のパワーで秒で解かれるとは思わないやん。もうちょいもじょもじょへにょへにょで時間稼げよ。

 アクムーちゃんの正体は、ドリーミー王国の太古の住人・オモロー。それが何の因果か悪夢大好きのアクムーになってしまったわけだが、その過程に特に理由はなく、「悪夢が気になったからアクムーになったんだよ」という本当に釈然としない展開だ。もうそれって、もともと住人だったとかいう話はどうでもよくて、単なる悪人なんじゃなかろうか。今作は最終的にはアクムーちゃんも交えてのハッピーエンドになるに決まっているのだが、こいつの生い立ちは別に救済の必要性はないぞ。加えて、そんなアクムーが復活したのは元悪夢の女王様のやらかしが原因と判明したため、基本的にドリーミー王国の住人ってのは一五町に迷惑しかかけていないことになる。たくあん作ってる場合じゃねぇぞこの野郎。

 さらに、その勢いのままにアクムー様が直々に出陣。廊下ですれ違った青井先生はアクムーちゃんを余裕のスルーだった。そのくせXとYを相手にしたらちゃんと生徒の避難誘導はできていたので、この世界の防犯意識がどうなっているのかはよく分からない。その果てに飛び込む「連立方程式の夢」とかいう哲学概念。今回の敵キャラはプチトマトマンみたいにはっきりした概念を媒介にしたわけではなく、黒板の問題からXとYが具現化してきたわけで、一応、この二人のコンビが作り出した空間だとするなら、それは確かに「連立方程式の世界」と呼称するしかないのか。いや、あってんのか? ちなみに、「連立方程式ってこんな時期に習うんだっけ?」と思って一応確認したら、確かに中2の2学期に習うらしい。そんなとこだけちゃんと事実に即してるのが無駄にはらたつな。

 アクムー様の出陣、直接の対面からの示威行為。これはピンチと思われたが、なんと最強の武器はちあちゃんだったというオチ。事前に「ちあちゃんが最大の脅威となるに違いない」と読みきっていたアクムー様はある意味優秀。そして相手の戦力に恐れを抱いたアクムー様は、追加戦力を呼び出すことに。なるほど、間違いなく一五町最強の布陣……。かつてのおやびんが再び戦地へ赴くとなると、ゆに様の心境やいかに……(なんか嬉しそうだったよな)。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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