最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
帰ってきたよ、最終話。あれだけのトンチキな世界を駆け抜けて、戻ってきた最終話がこの日常。これもまたこの作品らしさか。 「二年間」というサブタイトルに首をかしげる。長良自身も「2年間の漂流」と言っており、前回までの話に出てきた「2000年」とかの感覚はどこいったんや、と思いかけたが、あんまりそこは問題じゃないのだろう。あの世界に飛んだ時点で、既に時間が意味をなさなくなっている。彼らが何年間に感じたとしても、長良の中ではそれは「二年間」だ。確認したら「十五少年漂流記」の原題訳が「二年間の漂流」なのね。ここまでちょこちょこ有名な文学作品などをサブタイトルに使ってきた本作の締めはまさに「漂流記」そのものであった。 今更、今回の長良たちの「帰還」に野暮はいうまい。戻ってきた世界。しかしそれは本当に「元の世界」なのか。戻ってきた長良自身、本当に長良なのか、それすらふわふわした状態に思えてくる。全ての世界は漂流などと無関係に存在しており、一番の支えだったように思えた希の存在さえ、漂流をまたぐ前と後で何が変わったということもない、ただの「2人の学生」でしかなかった。それでも、長良の中で間違いなくあの「二年間」はあったことになっており、そのわずかばかりの記憶のカケラは、一緒に帰還した瑞穂の中にだけ残っている。瑞穂は瑞穂でなんだかドライに現状を受け止めているようにも見えるが、この距離感が彼女なりの接し方。間違いなく、漂流したことによる「蓄積」はあるはずだ。 面白かったのは、ロケットやら観覧車やら、あの手この手を使ってようやくたどり着いた果ての希の「光」。満を辞して最後のひと駆けに躍り出た長良たちの前に立ちふさがったのが朝風だったこと。あんだけ頑張ってたどり着かなきゃいけなかった「ゴールポイント」に、あっさりと割って入る朝風ってどないやねんと。一瞬「そういう幻影」とか、「長良が勝手に後ろ髪引かれる思いを朝風に具現化した存在」とか色々考えたが、多分、あれはやっぱり朝風本人だったのだろう。彼の能力を使えば、きっと「光」の手元に近づくことはそれほど難しくはなかったのだ。思い返せば、漂流当初に世界の真実に一番近いと言われていたのは朝風だった。しかしそこから次第に彼は株を落とし、いつしか長良たちの後塵を拝する形になっていた。それって結局、朝風の気の持ち方次第だった気がするのだ。彼が長良や希たちと心の底から理解しあって手を取れていれば、案外「脱出」はものの数日でかなっていたのかもしれない。そんな妙な納得を見せてくれる朝風の最後のお別れ。それもまた一つの選択であり、若者たちは、いつしか道を違えていくのである。朝風がしれっといってた「ラジダニは森になって」があまりにもそれっぽくて笑ってしまった。そうか、死を超越するって、そういう方法もあるのか……。 戻ってきた長良の生活に、何も潤いはない。漂流世界より辛いかどうかは分からないが、刺激の量は段違いだし、長良は心の中で「戻ってこない方がよかったかも」と思ったこともあるだろう。しかし、間違いなくこの世界には「実感」がある。地を這いずるように、べしゃりとした存在感がある。そしてその存在感の先に瑞穂がいて、溌剌と笑う希がいる。それだけで、きっと長良の選択には意味があったのだ。成長は選択の繰り返し。少年はまた1つ、大人になっていく。
PR いい最終回だったぁ……第12話。まぁ、終わらないみたいなんですが。ギリギリまで分かってなかったんだけど2クール作品なのね。1クール目の締めがこのデザインってのはちょっと斬新かも。ちなみに、関西は一番放送が遅いせいで、これ書いてる段階で既に最速では13話が放送されているみたいですが、ネタバレは見たくないのでそっとしておいてくださいね。 というわけでがまがまの閉館。一応くくるの心情は前回処理できたので、あとは粛々と最後の時を迎えるだけである。考えてみりゃ「水族館の閉館」ってそうそう見ないシチュエーションだし、どれだけ小さな施設だと言っても結構劇的な幕引きにはなるよね。1羽ずつケージに入れられて輸送されていくペンギンたちがちょっと可愛い。「ほとんどの生き物はティンガーラに行く」とのことだが、そのティンガーラはくくるがバイクでひと駆けして行ける距離にあったわけで、少なくとも同じ島(沖縄本島なんでしょうかね)にある大規模新興施設なのは間違いない。冷静に考えてみりゃ、施設の老朽化がなかったとしてもがまがまは新しい水族館に客を取られてそのうちに閉館する流れだったんじゃなかろうか。おじいは多分そこまで分かった上で速やかに閉館の判断してるよね。水族館業界の関係者たちの間でその辺の話し合いは全部片がついてるだろうし。そもそも、がまがまからそれなりの量の生き物を引き受ける前提でティンガーラが開館するのだとしたら、それって受け入れ前提でのオープン準備のはずなので、もし万一くくるが奇跡を起こしてがまがまの閉館が伸びてたりしたら、それはそれで困った事態になったんじゃなかろうか。そう考えると、やっぱりくくるの籠城作戦は本当に子供っぽい判断だったのだなぁ。 でもまぁ、おじいはそれも含めての人生経験として孫に学ばせてくれたのだろう。詩の朗読まで含めたおじいの最終演説、とても良いものでしたね。さすが伝説の名を持つ人間は器が違う。くくるはその辺りの人間関係で自分が恵まれているってことをもう少し認識した方がいいな。ティンガーラに就職した後にも、その辺りのことは羨ましがられたり、やっかまれたりするかもしれないしね。あの当たりのキツいおねーさんとの再会も遠くないんだろうな。 そしてもう1つ、くくるが抱えていた謎の母子手帳の真実は意外とあっさり解決された。おばあは「くくるが事実を受け止められるくらい大きくなるまで」と思って「成人したら」という取り決めにしていたのだろうが、偶然風花から聞いた「お姉さん」発言や、くくるが見たキジムナーの幻のことを踏まえて、もうここでカミングアウトしても大丈夫だと判断したのだろう。まぁ、知ったからって何か劇的に変わるような事実でもないしね。視聴者目線では「だいぶ引っ張った上で大した事実じゃねぇなぁ」という気もするのだが、くくるからしたらそれなりにショッキングではある。自分が失った家族が2人じゃなくて3人だってことなのだから。 そうしてくくるにまた1つ大きな「欠け」が出来てしまったところに、すぽっと収まるのが風花ということになる。彼女が飛行機をほっぽり出した時には「沖縄に骨埋める気か?!」とびっくりしたが、単に飛行機1本遅らせただけだった。でもまぁ、あそこでくくるにフェイントをかけて「風花もいなくなってしまった」と思わせることで本心を引きずり出すことにつながったと考えれば、ギリギリでのキャンセル作戦もそれなりに効果的だったのではなかろうか。果たして風花の方が「姉」と言えるほどに立派な存在かはまだ分からないが、今回の告白で、二人が互いに掛け替えのない存在となったことは確認できただろう。ひとまずは岩手に旅立った風花だが、戻ってくるのはそう遠くない未来なのではなかろうか。閉館が済みガランとしたがまがまのショップの壁に、最後に残されていたのがファーストペンギンだったのがなんだか印象的。ラスト・ファーストペンギン。2人にとって、お互いが最初で、最後なの。 次回から、「激闘!ティンガーラ篇」がスタートします。いや、知らんけど。 「かげきしょうじょ!!」 6→7 とりあえずコミックは全巻買いました。アニメ続編発表が無いので心置きなく買えるのです。いや、なんの報告やねん、と思われるかもしれないが、これくらいしか私には良いと思った作品へのお布施の方法が無いからね……。昔はアニメが終わった作品のコミック買うっていうのは結構なハードルがあって、実行した作品は指折り数えて覚えてるくらいの量しかなかったのだけど、電子書籍という領域に手を出してからはだいぶハードルも低くなって良かったわ。 というわけでとても良い作品でございました。決して派手さは無いのだけど、着実なストーリーテリングでしっかりと物語を見せてくれるという安心感がある。各話の感想でも何度か触れているが、まだまだキャラクターが出てきたばかりの序盤戦(?)、何を見せるものかという状況ではあるのだが、1人1人のキャラがしっかり生きている感じがする。下世話な言い方をすれば、全員が「推せる」存在に見える。考えてみりゃほとんどのキャラが「紅華に合格した人間」ばかりで、選ばれし者たちのお話ではあるはずなのだが、そこに全然嫌味はないし、ちゃんと等身大で少女たちの悩みや楽しみ、生き様が伺えるシナリオになっている。愛ちゃんばかりがブーストしまくるかと思って偏った見方をしようとしてた部分があったはずなのだが(そういう見方の方が楽なのよね)、主人公のさらさは一筋縄ではいかない厄介な内面を持ったパワフルな屋台骨であったし、まさかのメロドラマを演じた星野さんの思い出、そして最終話で一気に主人公の地位まで狙いに来た杉本さんの強かさ。みんなして「選ばれし者」であるからこその苦闘がある。各キャラクターに自然な形でスポットを当て、「次のスタァは誰だろう?」と見守るその様子は、まさに宝塚に推しをいっぱい抱えて観劇しに行くような気分でもあろう。 こうしてちゃんと面白い漫画が面白いアニメになるのってありがたい話ですね。私はどうにもアンテナが低い人間なので、ただひたすらに流れてくるアニメだけを受け止め続けるだけの存在。アニメ業界の皆さん、じゃんじゃん良い原作を見つけてください。
「円環乙女」は流石に問題がすぎる、第9話。トップアイドルになる前に概念になってしまう可能性があるのよ。「人々に夢を与え続けるアイドルは、人々から消費され続ける存在。その成れの果てに人々を喰らう魔女になるんだ」。 さておき名付け回。振り返ってみれば先達たちも名付け回ってのは結構印象的なエピソードが多かった気がする。ラブライブプロジェクトは公募からユニット名を決めるのが伝統なので、他のアイドルグループに比べると名前に対するこだわりがひときわ強いのかもしれない。今回もきちんと納得できるところに落とし込めたし、μ’s、Aqoursと並んでも遜色無い存在感を持たせられたんじゃなかろうか。そして何より、今後ちゃんとユニット名で彼女たちを呼ぶことが出来るようになったのが助かります。お気づきの方もいるかもしれないが、まだユニット名が決まってなかったので文中で「彼女たち」を総称する手段が無くて結構不自由してたのよね。 前回までのお話がなんかもやっとする展開だったってのはどうやら視聴者の大半が感じていた部分のようで、ラブライブ名物の「なんかトラブルがもっさりしてて釈然としない回」だったのは事実のようだ。初代の留学云々、そしてサンシャインでは割といろんなところ。そうした「ちょっと強引すぎる展開」ではあったかもしれないが、全てはレンを加入させて5人体制になるための通過儀礼。無事に全員が出揃ったことで改めてメンバー間の関係性が描かれ、またドタバタと楽しいシーンが戻ってきた。レンがこのメンバー内でどのような立ち位置になるかは不安なところもあったのだが、どうやら「極度のお嬢」設定がポンコツ部分として押されていくようだ。いきなりリモート接続を多用し始めたり時代に即したシーンが多くなった中、「PCが何もしていないのに壊れました」とか言い出しそうなレンはそれだけで個性になるってのも時代の流れ。でもまぁ、一応Zoom(みたいな何か)に音声だけの接続はできてるんだよな。あれってスマホからの接続なのかしらね。ちゃんと背景とかでそれぞれの個性が出ているあたり、本当に「今風」の女子高生描写になっている。 そのほかにも5人の立ち位置が色々と更新されており、あまり抜けが無いと思われていたちーちゃんも「極度の丸フェチ」という「そういやそんな設定あったな」という部分がクローズアップされてちょっとにぎやかな要素をプラス。「すべては丸から始まる」という彼女の理論、人類史で考えると結構深いことを言っているはずなのだが、まぁ、見た感じは「単に丸いものってかわいいじゃん」というところからスタートしてるだけだろうからあんまり掘り下げる部分ではないだろう。ただ、彼女の真面目な性格を考えると、「丸は素晴らしいものだ。しかし、何故こんなにも素晴らしいと感じるのだろう」という部分から「円と人類の歴史」とかはちゃんと履修してそうな気もするけど。 ギャグメインのエピソードになれば各人がこぞってポンコツアピールを始めるわけだが、そんな中でも役割は明確に。5人だけなので分担はわかりやすく、作詞のかのん、作曲のレン、ダンスのちーちゃんに衣装・コンセプトの可可。そしてグソクムシのヘアンナ……。なんか1人おかしい奴がおる。ただ、このユニットって今回のお話を見てわかる通りに、ベースが「かのん支持者」によって成立してるのよね。可可は言わずもがなだし、ちーちゃんの偏執もすでに明かされた通り。この2人は強烈な「かのん信者」であり、そんな2人に押されるようにして、レンも前回のエピソードを受けてかのんに頭が上がらないだろう。そうなると今回のように「全部かのんに押し付けて負担をかけてしまう」という歪な関係性になってしまうリスクがあり、そこを中和してくれる可能性があるのは我らが平安名すみれさんだけなのである。なんとか可可からの冷遇を改善し、もうちょいグループ内での地位を高めてほしいところ。まずはギャラクシーを封印するところから始めてはどうだろう(流石に使いすぎだと思うの)。 まぁ、何はともあれ準備が整い、この世界のシンボルである「ラブライブ」というタームにたどり着いた。どうせ2期とかがあるだろうから慌てる必要もないが、今期のお話のラストにLiella!がどこまでたどり着けるのか、要注目だ。
「現実主義勇者の王国再建記」 4→4 これはこれで面白かったよな。笑うしかない、というのが正しい表現かもしれんが。 「内政もの」というのはなろうの支流の1つとして生み出されたものなのだろう。なるほど、どうせ異世界転生する連中は頭でっかちで知識マウント取ろうと虎視眈々と狙っている奴らばかりなのだから、「弱すぎるって意味だよな魔法」でチートを発揮する何かやっちゃう系勇者が飽きられたら、次は人の上に立って指示を飛ばすだけのキャラにしてしまえばいいのだ。ごくごく自然な流れから、この傾向は出てきて然るべきである。 ただ、方法論としては自然ではあるが、さてそれを描こうとすると……難度はさらに上がるよね。魔力や武力でドーン!バーン!も簡単というわけではないが、「戦略、軍略で見せるよ」なんてものはさらなる知識の裏打ちが必要になるハードなジャンル。他の作品との差別化を図るほどの「理想の内政もの」なんてのは、よほどの知識と文才がなければ成立し得ない形式なんじゃなかろうか。そして、残念ながらそんな先鋭的なセンスが今作に感じられるわけもなく……。 まぁ、元からなろう作品にそんなとびきりのものを期待してはいなかったが、だからと言って諦めて楽しめるかと言われたらそんなわけもない。マウントを取ろうにも、主人公はあくまで単なるリーマン上がりの日本人男性。実際に戦場で指揮をとったことなど無いし、国の運営を担っていたこともない。そんな人間が国民を説得しながらマウントを取ろうとしたら、聞きかじった頭でっかちな知識でマウント「まがい」をやるしかない。そしてそれを成立させようとすれば、国民の方のIQを下げなきゃいけないというのもなろう的お約束。こういうのって、見ていて楽しくもなければ嫌悪感が湧くでもない。ただただ、悲しくなってくるのである。いっそハーレムに全振りしてる方が諦めがついてよかったかもしれないが、今期はそっちジャンルが「精霊幻想記」で足りてたしな……。 いや、でも突き抜けた情けなさはファニーすぎて楽しいと思える部分はあるよね。個人的には、エンディングの「なんかそれっぽい文言を並べておけばいいだろ」っていう演出の頭の悪さが最高に好きなんだよな。あのエンディングはまともな感性じゃ作れねぇよ。誰の仕業かっていうと、監督なんだよな……渡部高志はこの業界も長いし、もう細かいことは気にせずにただただ心を無にして作業してそう。 あと、この手の作品でいっつも気にしちゃうのが言語がらみの設定なんだけど、料理関係の概念とかがいちいち面白い。主人公が言語に不自由していないということはおそらく転生時なんらかのデバイスが組み込まれて「適切な概念」を翻訳しているはずなのだが、「リリーってことは百合か」→「百合根じゃなくてリリー根」みたいに「なんで英語の同一概念が混ざるの?」っていうバグが発生する。あと、醤油のことをヒシオって言ってて「そこは微妙に古称が混じるのか……」って思ってたら「佃煮」だけまんま使われてるっていう。おかしいやろ! 地名が残るのはおかしいやろ!! ほんと、理想的ガバガバ。まさかこれは2期はやらんやろ。え? やるの?
正直、何してんのかはさっぱり分からんアニメなのよね。バックグラウンドにある「マギレコの設定」に関しては1期での説明を踏襲してるからあんまり覚えてなかったし。ただ、そうして「何が起こってるか分からんアニメ」ではあったんだけど、画面のしっちゃかめっちゃかを見てるだけでもなんか笑ってしまうような、そんな妙な高揚感を持つ作品ではあった。 「2期もの」としては正直不満なのさ。いや、「マギレコの2期」としてではなくて、「まどマギの系譜を継ぐ2作目」としてね。今期はメインキャラ勢揃いで、先輩ポジションで見滝原魔法少女軍団大集合という豪華な配役なのだが、頭のおかしなマミさんを筆頭に、あんまり「やった! あのキャラ達が勢揃いだ!」という満足感は無いのよね。マミさんがああなっちゃうっていうのは「別にいいけど同人でやれよ」って話だし、メガほむとまどかが揃い踏みしたというのに、その部分に関してはあまり劇的な掘り下げがあったわけでもないので旧作ファンからしたら肩透かしというか、無駄遣いというか。そういうものを期待してたらがっかりする人も多い気がする。 ただまぁ、本作はおそらくそういう立ち位置にある作品ではない。あくまでソシャゲの「マギレコ」世界が中心線であり、元祖の魔法少女たちはあくまで添え物のファンサービス。後輩となる若手達の物語を中心に描きたかったはず。それなら、勝手に杏子たちに期待して「裏切られた!」と思うのはわがままってなもんだろう。「わぁい、ティロフィナーレ」っていうくらいで満足するしかないのだ。「マミさん」って概念、すでに作品を離れてなんらかの完成形にたどり着いてるよな……そういう意味ではまどか以上の存在かもしれない。 そして、本線となる魔法少女達の物語については、結局どれだけ背伸びしたところでまどマギ本家のスケール感には太刀打ち出来ないわけで、「まぁ、ソシャゲシナリオだし」くらいで妥協する必要がある。アニメスタッフもその辺りは分かっているのだろう。アニメ化に際し、シナリオラインについてはあまりゴテゴテと飾り立てる気はなさそう。いわゆるシャフト演出で間を埋めつつ、「アニメになったらここを見てよ」というオリジナルのセールスポイントとして、とにかくサイケデリックなイヌカレー空間で飾り立てた。ハイパーな動画部分も含め、アニメとしてぐりんぐりん動き回るキモい魔女やけれん味たっぷりの魔法少女アクションがあるなら、それはそれでいい気がするのだ。まぁ、ここから先さらに続くとなると、ますますキャラの立ち位置が追えなくなってくるので困りはするが……。 「ソシャゲアニメ」ってんで一絡げにしちゃうなら、単に作画が突出しているというだけでもプラス要素になるのはお得なのか、そうでもないのか。
「迷宮ブラックカンパニー」 5→5 なかなかにファニーな作品であった。自信家こにたんのキャラ、毎回迷いがなくて本当に強い(カミナとか、ケモナーマスクとか)。 スタート時は「異世界転生やんけ、なろう文化の一端末か?」と思っていたのだが、もともとこれはなろう作品ではなく、きちんと差別化が図れている作品だったと思う。イメージとしては「戦闘員、派遣します」と同じくらいに差別化は図れている。こちらの作品はタイトル通りに「ブラック企業」というのが常に根底にあり、それをベースにネタを回していくので依って立つところがある。単なるチート主人公ではなく、単なる「強欲資本主義のし上がり男」なので、(多少無茶なところはあるだろうが)暴れまわるシーンでも一応の説得力は持つように出来ているのだ。あとはまぁ、どれくらい「ブラック企業ネタ」を笑い飛ばせるかって話でね。私の場合はそもそも企業勤めすらしていないので身につまされるような部分は何一つないのだが、その分ストレスもかからないので単なる「よく聞くネタ」くらいの扱いで処理出来た気がする。 その上で、割とお話の起承転結をガン無視したような無茶苦茶なこともやってくれていて、途中で未来に飛んだ時は「何が起こってんねんこれ」と困惑したものである。多分、型にはまったなろう作品ではこの破天荒な展開はなかなか描けないんじゃなかろうか。最終的にキンジが勝ち組になるところまではお話は見えているわけだが(まぁ、こち亀みたいなオチもありそうだが)、最序盤で感じた「流石にこの企業をどうにかするのは無理じゃね?」という規模の違いをいつの間にやらひっくり返すほどの大騒動を起こしてくれたのはお見事である。決して好きなキャラにはならないだろうが、なかなか憎めない主人公であった。 あとはまぁ、ヒロイン勢が可愛ければなんとかなるっていうやつですよ。個人的にはライザッハの上役のねーちゃんを応援したかったんだけどねぇ(中の人補正)。でもまぁ、ドラゴン2匹とかポンコツ騎士とか、ミラクルボクっ娘とかが可愛かったのでそれはそれでいいんじゃないでしょうか。今季のM・A・Oはこれと「現実主義勇者」とこれの2作品で異世界活躍をしていたのだが、片方が変な顛末で加わった味方、片方が一応敵サイドだったので「こいつ、もしかして裏切らねぇかな……」みたいな妙な不安感があったわ。世界中のM・A・Oが「ラスダン」みたいなキャラに収束する未来。もしくは「ラストピリオド」。
2章です。今回は割とすぐに観にいくことが出来ました。感想をさっさとまとめると、「デコ出しブロンドロリは可愛い」です。6章立てという構造がガルパンと同じなので不安があったのだが、幸い、1章と2章の間は約半年、どこぞの万策監督と違ってこちらの作品は着実に進捗をあげてくれている。まぁ、ガルパンに比べれば作劇の負担が軽いってのもあるんだろうが(それにしたって限度があるだろが)。安心して観に行けるのは感謝だが、まぁ、基本的には1章と同じくらいの感想になるよね。「別に悪くは無いけど、OVAでよくね? もしくはこの6本をシリーズに落とし込んで2クール目やって欲しかった」。
<以降、一応ネタバレ的要素を含むので未視聴時は注意>
「魔法科高校の優等生」 5→4 深雪さん、最後まで元気そうで何よりでした。それが確認できただけでこのアニメの存在意義ってのは充分なんでしょうね。 一応点数を下げたのは、やっぱりあんまり思い入れのない作品だからいまいちキャラの絡みに旨味が感じられなかったため。多分、きちんとシリーズを追っているファンの人からみればもう少し色々と拾う部分はあったんじゃなかろうか。まさか、作中の大部分がたった1つの運動会だけで進行するとは思わなんだ。その内容が、「結局どういう種目で、何が見どころで、どんだけすごいことしてるんや?」っていうのがよくわからんので、どうしたって焦点がぼやけてしまうのは致し方ないところ。起こっている現象としては、それこそ「大運動会」とだいたい同じような状態である。まぁ、あっちと比べるとまだ作中競技の意義が分かるようになっているし、多少なりとも「必死に戦ってるんやで」感は出ている。また、最大の違いとして「作画は最後まで至極真っ当」というセールスポイントがある。何かびっくりするような作画が飛び出すような作品ではないが、多分最後までスタッフが気をつけていたのは「女の子がかわいくかけてりゃいいや」だろう。その部分についてはやるべきことをきちんとやっている。 まぁ、結局どんな舞台を用意したところで、どんなキャラを中心に据えたところで、最終的に今作が描かなきゃいけないのは「素敵ですわお兄様」に帰着してしまうので、そこに価値を見出さないと本当にどうしようもないのだが……こればっかりは、「レモンが嫌いだからレモネードは飲めません」って言ってるようなもんなのでしょうがない。このままシリーズを重ねりゃ、そのうち伝統芸能として評価されるようになるのかもしれん。
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Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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