最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
最後にサブタイトルが重なるアニメは名作、最終話! ……まぁ、例外は多々あるのは認める。でも、本作は例外扱いしなくてもいいと思いますよ。きちんと落とし前をつける、真っ当なお話になったんじゃないでしょうか。 ぶっちゃけ、先週のお話で全ての事件は片がついていたので、今回はまるまるエピローグみたいなものである。ほぼ全てのキャラクターにスポットを向けて、この島に生きる人たちのこれからをスライドショーのように展開していく。そこには何一つ不安などなく、誰もが希望に満ちた未来を見ている。今まで散々問題を抱えてきたくくるがその中心におり、彼女の頑張りがティンガーラ全体に、そしてこの島全体に力を与えているかのようである。 新しくオープンしたホワイトサンドドーム、ぶっちゃけ「閉所で不特定多数の人間が素足で踏みしめる砂は衛生管理が大変そうだな……」と思わんではないのだが、まぁ、そこをクリアしたからこその最新施設なのだろう。結婚披露宴の舞台としてこれ以上ないお披露目を成し遂げ、「くくるがティンガーラに入社してからこれまでの努力の結晶」としてしっかりと存在感を示している。くくるたちがやりたいのは単なる見世物小屋としての水族館ではない。文字通りに「地に足のついた」、自然の海と地続きの施設である。それを体現するためには、やはりあの砂の大地は必要不可欠だったのだ。館内の地面が海とつながっているとするならば、ティンガーラという閉じた世界も、それは当然世界に接続することになる。「アクアトープ」という言葉は「水辺の生態系」くらいのニュアンスの言葉かと思われるが、くくるは小さな館内施設1つを作り上げただけでなく、そこから広がる新たな生き物の世界を作り上げることになっていくのだろう。うむ、良いタイトルである。 他にもたくさんのキャラがいるので全員に触れていくとキリがないが、唯一不憫な気がするのはカイかもしれないっすね。最後にちょっとくらいはくくるとの可能性を匂わせてあげてもよかった気がするのだが……彼に与えられた示唆は「まぁ、恋愛にも色々あるから……」というなんとも残酷なもの。くくるの様子を見ても……うーん、あんまり目はなさそうな……。空也にすらなんとなく可能性が見えたというのに……。でもここでカイがしゃしゃり出てくると、くくる×風花っていう本線がぼやけちゃうからしょうがないんかなー。 うどんちゃんが館内レストランに食い込み、夏凛ちゃんは要望通りに飼育員の道を進む。朱里ちゃんが正社員として参戦し、獣医の先生まで新しい命を育むという積極的姿勢。なるほどここは生命のみなぎる場所。くくるはついにプランクトンから成長し、さらなる進化を続けていく。海外で新たなスキルを培った風花と薫が帰還し、ティンガーラのプロジェクトは新時代へ。キジムナーの祝福を受け、ここは新たながまがまの姿となった。 世はなべて事もなし。この砂の大地に幸多からんことを。
PR 「takt op. Destiny」 6→6 なるほどそう続く。これはこれで潔いソシャゲメディアミックスの姿か。 とにかく作画は良好で映像も見応えがあった。そこについての評価は1話目の印象から動かす必要もなさそうなので、「無職転生」と同様にアニメとしての下地だけでも充分観る価値のある作品になっていただろう。まぁ、途中で若干崩れてた気もするが、そこに目くじらを立てるようなこともあるまい。ぶっちゃけ中盤のロードムービー展開は作画うんぬん以前にお話としてもダレる部分はあったので……起点と終点がバシッと定まってればシリーズ全体の評価をそこまで貶めるもんでもないわ。 お話の筋は分かりやすいものなので、あとはキャラをどう描くかという部分の勝負。美少女アンドロイド(?)音楽バトルというトンチキなコンセプトの割には「女の子が武器持ってバンバン戦ってればそれでいいんだろ?」というあまりにシンプルな結論はむしろ好印象で、運命、タイタン、そして地獄さんあたりのバトルを見てれば不満は無い。最終話ではいよいよそのバトル要素に全振りされる結果となり、今期2人目の「げんこつで世界を救うヒロイン」が爆誕したのは祝福すべき事象である。他のヒロインたちと違って運命ちゃんは見事にラスボスの顔面をぶん殴っており、「なんか綺麗な女の子たちが顔をぐしゃぐしゃにしながらステゴロしてるー」という楽しさは随一である。男女平等の世の中ならば、キャットファイトもここまでいってしまって良いのだ。プリキュアだったら確実に怒られるやつ。ちょっと前に「女の子の陰に隠れて命令してるだけの主人公って……」という揶揄が巷に溢れたこともあったが、タクトくんは前に出て戦うなんて出来るわけないことにはすでに開き直っており、「指揮者」というポジションに収まることで綺麗にソシャゲのシステムに対応してみせた。「結局ムジカートとコンダクターの連携システムってどういうことなんだよ?」とかいう部分に特に説明は無いのだが、そこは勢いでごまかせる部分。タクトの生まれ育ちがはっきりと「音楽を行使する者」であるため、その辺にあまり文句が出ないのである。そして、そんなタクトと共に旅した運命はその魂を次世代へつなぎ、なんとなんと、まさかのアンナ姉ちゃんに託された。なるほど、ゲーム版の運命のCVってそういう……なかなか面白いギミックではないか。 ソシャゲアニメってのは「キャラが多すぎる」とか「シナリオが完結できない」とか「つまりは一見さんお断り」とか問題点しか無いデザインなのだが、今作は「まだソシャゲにする前のお話だし、これを見たらソシャゲやりたくなるやろがい」というある意味真っ当な販促アニメにまとめあげて諸々の問題をなかったことにした。これはこれで賢い立ち回りなんじゃなかろうか。個人的には「確かにゲーム版も気になるかもな……」と思えるくらいにはなったよ。まぁ、すでに精神のキャパが限界だからインストールはしないと思うが……あー、でも途中のガチャでタイタンとか引いたらちょっと嬉しいかも。地獄ちゃんは……プレイアブルになるかなぁ。どっかで絶対来るとは思うが……登場したら呼んで。
「さんかく窓の外側は夜」 4→5 今期2作目のホラーアニメ。「見える男くん」とか、「見えるし使えるし、なんならはいっちゃう子ちゃん」とかいうタイトルでも放送可能(?)。 第一印象はそこまで良くなかったし、正直中盤までは「やっぱり受け付けないなぁ」と思いながら観ていた部分が多かったのだが、次第に狙いが分かってくると独自の面白みにつながっていった作品だった。ホラーアニメとして何か突出したものがあったわけではないのだが、レディコミ的なドロッドロの人間模様をホラービジョンを通じて描いていく「人間って超怖い」エピソードとしては強烈なインパクトを与えてくれたんじゃなかろうか。こういうこと書くと問題なのかもしれないが、やっぱりどこか「女性向け」だからこそ出来た不気味さとか、真に迫った描写があった気がする。 最初に受け付けなかったのは完全に先入観による部分で、何しろ男2人がべったりくっついてアンアン言ってると怪異が見えちゃうとかいってるんだから、そりゃあかんやろ、と思うのは致し方ない。「その設定は幾ら何でも無いやろ……」と距離を置いてしまったわけだが、実はそうした描写は瑣末な問題で、主人公の冷川の狂気の深淵を描くほんの一部分だったという。確かに「ヤバいやつ」なのは間違いなかったのだが、想定してたヤバさとは全然違う、きちんと作品の要として目を引く方向性のヤバさだった。そして、そんなヤバい奴の問題を解決するためには、そりゃ冷川と三角くらいの容赦ない魂のチャンネル交流がなければ解決にも説得力がなくなる。ディープな絡みは、文字通りに互いを絡めとらんとする命のやりとりだったわけだ。 中心にあるのが重くてイかれた人間模様ってことで、なるほど事前に実写ドラマ化されていたのも納得できる。その上でアニメではアニメなりの武器でも勝負できていて、記憶の断片のやりとりや、異界と現世の接続などの嘘っぽい要素が、少しずつ現実を侵食して「そういう世界」が作られていくのは不思議と飲み込みやすい状態になっていた。近いところだと「裏世界ピクニック」の裏世界が最後までよく分からんもので終わったのと違って、こちらの作品は「こんな世界があれば、そりゃ冷川たちもおかしくなるか」という妙な納得感がある。三角窓が本当に三角窓なのはちょっと笑ってしまうが……まぁ、分かりやすいのが一番ですよ。あとは個人的にヒロインのスタンスが絶妙に可愛くないのが好きですね。まぁ、中の人贔屓なだけかもしれないけど……我の強い女がぶっ壊されかける様を見るのはいつだって蠱惑的である。 中の人でいうと、個人的には諸悪の根源の平田さんがすげぇ好きだった。平田さん、本当にイかれた役をやってる時の「元からこうだったよ?」みたいな等身大の感覚がすごく怖い。
12月24日の午後9時から翌25日の午前3時までの6時間は1年間で最もたほいやをする人の多い「語彙の6時間」です。……とか言って喜んでたあなたの知り合いや友人が、残念ながらたほいやをしていません。きっと君は来ない。一人きりのクリスマスイヴ。サイレントナイト・メア・ボビー・タビ。
「吸血鬼すぐ死ぬ」 5→7 最終回のアラネア、雑談で「ウォッカがどーのこーの」みたいな話してたけど、完全に中の人のアドリブだよな。原作だと一瞬のコマだったし。もしかしてここにも「ロシアの吸血鬼アニメ」が……。 というわけで今期3本並び立った吸血鬼アニメの2本目にして、どうもありがとうアニメ。もともとファンではあったのだが追いかけるのが途絶えていたこともあって、初回の点数は控えめにしていた。ぶっちゃけ、ギャグ漫画ってアニメにした時の当たり外れが大きいので「変に期待して潰しちゃうのも怖いし……」と及び腰で控えめな点はつけてた。実際、1話目を観た時点では「アニメで何かプラスαがあるとも思えないしなぁ……」と考えていたのは事実。 でもまぁ、冷静に考えりゃ「ジョンが喋って動いて丸まる」だけでも加点していい要素だったんだよな。「アニメでアルマジロってどう表現したらいいんだよ」という不安もあったが、ジョンはアルマジロっていうかジョンだった。丸かった。もうそれだけでもOK。そして、「アニメにしてプラスαがあるのか」という問題に関しても、こちらの作品は「とにかく脇のキャラを徹底的に濃くしていく」という至極真っ当な方法で突撃してきた。その並み居る脅威のキャスト陣は今期ナンバーワンの豪華さと言っても過言ではなく、銀英伝もかくやというとんでもない重量級キャストを使って、とんでもなく無駄なキャラを垂れ流している。まさか、アニメが始まった時点では「このままじゃ、Y談おじさんのキャストはいったい誰になるんだ……」なんて話題で界隈が盛り上がることになるとは思ってもみなかったよ。 でもまぁ、キャストだけにおんぶに抱っこのデザインにもなってなかったよね。ちゃんと原作で好きな部分はそのまんま面白かったはず。ファンの贔屓目以外でもきちんと世間の反応がよかったみたいで何よりですよ。次第に盛り上がる変態カオスワールドが止まるところを知らず、あのキャラもあのキャラも、ぜんぶ動いてしゃべっているのが嬉しい。なんとも原初的なアニメの楽しみ方を思い出させてくれた。いや、でも5年前の自分にそんなことを言っても全然伝わらないだろうな……「アニメになって、みんな動いてる姿が見られるんだ! 全裸も! Y談も! 野球拳も! 変な動物も! マナー違反も! マイクロビキニも! 熱烈キッスも!!!!」……今見ても訳のわからねぇ字面じゃねぇか。個人的には(ナギリ・ボサツコンビ以外だと)変な動物が高戸さんっていうのが地味に一番嬉しかったかもしれん。それにしても、これだけの重荷を2人で受け止めきった古川・福山両名にはとりあえずのお疲れ様だ(あと田村少年)。 そして、何がめでたいって、これ、まだ続くんですってね。アニメが放送され、それが無事に良作になり、次のシーズンまで決まった。これが今のご時世どれだけありがたいことか。今回のお話でオータム書店の話があまり無かったのはシリーズ全体の統一感を考えてのことだったんだろうか。2期ではそっちの方にもメスが入ることに期待したいですね(単にボサツの出番が欲しい)。
「月とライカと吸血姫」 6→5 今期3本並び立つ吸血鬼アニメの1本目。点数は下げたけど決して悪い作品ではない。どこか不思議な温かみと晴れがましさのある、変わった肌感の作品であった。 点を下げたのは、中盤で作画リソースが限界を迎えたため。そこまで作画に負担の大きな作品ではなかったと思うが、要となるイリナの表情とか、大事なところでもったいないシーンがちょいちょい出てきてしまったのでそこは事務的に処理させてもらった。とはいえ、そこまで大きな瑕疵になっているとも思わないし、もったいないとは思いつつも、本質的にこの作品の魅力を損なうまでにはなっていないと思う。強いて一番気になった部分をあげるとするなら、「この作風、この結末だったら、あのアリプロのオープニングは違うのでは……」という部分くらいだろうか。 とにかくレフとイリナの交流が描かれ続ける作品。イリナも初期は型にはまったツンデレだし、レフは器がでかいようにも見えるけど、その実何をやっても暖簾に腕押しな感情の乏しいタイプの人間にも見える。「この2人の絡みであんまり刺激的なことは起こらんやろなぁ」と思いつつ見ていると、確かに刺激的なことは多くない。それこそ炭酸レモンのしゅわしゅわ程度の刺激が続き、そんな日常に「宇宙」「吸血鬼」という2つの非日常がゆっくりと混ざっていく。宇宙飛行士の訓練は過酷だが非現実というほどでもなく、現代日本からしてみれば周りを取り巻くソ連の雰囲気の方が非現実的なものに見えるかもしれない。 やっぱりこの「冷戦時のソ連」っていう時代設定が絶妙だなぁ、と思うのですよ。ちょうどこないだ、ニュースをザッピングしてたら「ゴルバチョフ元大統領のインタビュー書簡」っていう話が出てきて、「えっ、まだ存命だったの!?」と驚いた。実はソ連ってのは歴史の1ページのように見えて、意外に今の世界と地続きだったりする。上坂シンパではないのでそこに特別な価値を見出したりはしないが、そうした「遠くて近くて」という絶妙な距離感にある舞台がソ連。そんな世界で描かれるあれこれが、下手なファンタジーアニメなんかよりもよっぽどファンタジーに見えて、そこに純然たるフィクションの吸血鬼という存在が不思議と違和感なく溶け込んでいく。最終的な結論は「人も吸血鬼もみんな仲良くね」という至極当たり前の話なのだが、最終回でも決してイリナ本人から「人間を認めた」なんてことは言わせていない。宇宙飛行という遠大な目的を前にして、たまたま視線を揃えたヒトと吸血鬼の交流。そんな珍妙な道行きが実に味わい深い。異種間ラブストーリーの美味しいところは、きちんと発揮されていたんじゃなかろうか。 最後の最後まで「めぐさんのイリナ」というのがどういう意味を持つのかは悩んでしまったのだけども……(そこに意味を考える時点で間違ってるんだが)、そんなプレッシャーもさらっと流してしまえる内山昂輝の平熱のキャラ作り、本当に強い。考えてみりゃ「takt op」では若手の若山詩音(23)とバディを組んでおり……ヒロインの年の差が30以上っていう……お疲れ様でした!(そのオチであってる?) 「異世界食堂2」 ー→5 ほんと、「毒にも薬にもならない」という言葉がしっくりくるアニメ。しかし、どちらにもならないけどちゃんと味はある。だから口に含むことに抵抗はない。そういう存在。 2期目となる今回のシリーズを見ていて今更気づくことが出来たのだが、この作品って「異世界作品」じゃなくて「食堂作品」なんだよね。「異世界作品」って言われると「すわっ」と身構えてしまうのだが(そもそもその体質に問題がないか?)、この作品を対比させるべきは並み居る異世界転生ファンタジー作品ではない。「孤独のグルメ」とか「深夜食堂」の方だ。1番近いのは「深夜食堂」で、別に誰が何を食おうが問題ではない。食い物にかこつけて、そのキャラが1発限りのちょっとした身の上語りをするのが大事なだけである。そう考えると、本当に引っかかりの少ない「ふつーのエピソードトーク」も環境音楽として不快な感情が生まれないだけで充分意味があるのだ。 もちろん、だからと言って「異世界の意味がゼロ」というわけではない。最近、たまたまテレビのバラエティで「人生のすべての記憶を失っちゃった人」の話をやっていて、その人が「初めて白飯を食った時に衝撃を受けた」と語っていた。「何も知らない人」が体験した話を聞くと、単なる白米でも極上グルメの仲間入りである。食べ物の話を聞くなら、何を食べたかじゃない。誰が食べたかが大事なのだ。そして、当たり前の食堂メニューを食うのが異世界人であるというのはまさに「事前知識がない奴にふつーの飯を食わせる」の分かりやすいセッティング。単なるコロッケも初めて食う奴が丁寧にレポートしてくれれば、それは新しいコンテンツになりうるってことだ。もちろん、その時に「異世界の食堂、素晴らしい文化だ!」なんてことを礼賛する必要はない。あるのは純然たる食の喜び。誰が偉いとかいう話にはならんので、そこには角が立たないのである(まぁ、その分際立ちもないのだが)。ちゃんと「わざわざ作った意味」が活かされるストーリーテリングと、ただそこにあることを阻害しないさりげないアニメーション。それなりに賑やかなキャスト陣。そういうものも、また良き哉。 「海賊王女」 6→4 というわけで、今期、最初から最後まできちんと追いかけていた、残念作品である。素材はよかったんだ、素材は……でも、もっとこう……あるだろ!?(例の画像) 新番チェックの文面を読み返すと、私は以下のように書いている。「どういう座組みでこうしたオリジナルアニメーションが完成したのかはよく分からないが、正直、こういう合同プロジェクトって最終的に着地点が定まらずに尻すぼみになることが多い気がするので、是非とも芯の通った作品になることを願っている」。……ならんかったかなぁ……とっ散らかったなぁ……。いや、こちらが勝手に期待しただけだ、と言われればそれまでなのだが、およそ「海賊」じゃないし「女王」でもない話になってしまった。特に「女王」の方は深刻で、肩書きだけが女王では意味がない。物語の中心としてフェナが存在感を発揮しなければこのタイトルは詐欺である。そして、話が核心に迫れば迫るほど、フェナはフェナという人格を奪われていく(最後には文字通り消失までする)。過去を遡り、運命に従えば、彼女は個体としての存在意義を剥奪され、世界のシステムの一部となっていく。ギリギリでそれを止められたんだか、止められなかったんだかよく分からない雪丸の方はまだ「命がある」存在と言えるが、彼が報われたように見えない時点で物語としては消化不良なんじゃなかろうか。他の忍者連中も今ひとつ活躍に恵まれず、何かを生き抜いたと思えたキャラクターはアベルだけだったんじゃないですかね。 やっぱり「最終回っぽいことをしたら最終回」はダメなんですよ。この感覚、最近もどこかで感じた気がするなぁ、と思ったのだが、近いのは「禍つヴァールハイト」かもしれない。あれはさらに斜め上の投げっぱなしだったが……「序盤に作画演出で期待感が高まり、最終的にオチで顎が外れる」という流れは似ている。そしてヴァールハイトの場合は「ま、ソシャゲ原作って言われたらこうなってしまうものなのか……」と諦めもあったが、こちらの作品はオリジナルアニメ。もうちょい達成感のあるデザインには出来なかったものだろうか。まぁ、「ソシャゲアニメだから」とか「なろうアニメだから」っていうので「それならしょうがない」と諦めて赦すのもおかしな話ではあるんだけどさ。やっぱオリジナルアニメは責任が大きいから、チャレンジングなことをやると大当たりか大外れになることが多いわねぇ。 繰り返すけど、作画は最後までよかった。キャラが綺麗だった。そこは自信を持っても良いところです。あとは、この設定で、ちゃんと楽しいお話を作ってくれ。
「見える子ちゃん」 5→5 これもある意味「ジャヒー様」と同じように予想してない方向に展開していった作品だなぁ。エロティックシチュエーションホラー……ではなかったのか……。 そりゃま、シカト芸だけで1クールアニメを成立させるのは流石に大変だろうし、ちゃんと縦軸のストーリーがあるのは当然の話なのだが、「見える」ことをどう処理するのか、っていうお話を突き詰めちゃうと最終回になっちゃうので、傍にもう1人の主人公(先生)を設定し、そっちの物語でひとまずのけりを付けるというデザインはアニメシリーズとしては正しい判断だろう。おかげで最終的には当初のコンセプトよりもちょっと陳腐になっちゃった気もするのだが……まぁ、そこにびっくりするような新規性を求めるのは酷ってもんだろう。ちゃんと満足のいく結末が与えられたのだからそこは評価するべきだ。 「どうやって続けるんだよ」以外にも当初心配していた部分はいろんな方面で解消されており、例えば「マジで怖いと観られないかも」という個人的な不安に関しては、「結局ばけもんのデザインは毎回だいたいおんなじやな……」っていうので途中で慣れたし、だからといって毎回マンネリってほどでもない適度な刺激は提供され続けていたし。考えてみりゃがっつりと「ホラー」をテーマにしたアニメって最近じゃ案外少ないので、まだまだこの方向性って掘り下げられるデザインなのかも。女子高生とエロは別に必須要素じゃないがな。
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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