忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[305] [306] [307] [308] [309] [310] [311] [312] [313] [314] [315]

○「境界戦機」 5

 サンライズが威信をかけて送り出す新たなロボットアニメ。それにしても、なんでよりによって「コードギアス15周年」で再放送始めたのと同じ時期にこの設定のアニメが始まったのかはよく分からん。もうちょいタイミングどうにかできたやろ。

 前提条件みたいなもんなので突っ込んでもしょうがないのだが、冒頭で説明された21世紀半ばの日本の姿が「どないやねん」とは思ってしまう。これがブリタニア帝国に討ち滅ぼされたイレブンなら「まぁ、そういう世界線もあるかもな」と1つだけ設定を飲み込めばいいだけなのだが、こちらは複数の国家勢力が介入し、日本が分断されてしまっているという。いや、そうはならんやろ。少なくとも2021年の世界情勢からどう転がってもそんな細かく境界はつくれねぇだろ。「北都・南都・西都の3つに分かれてしのぎを削っていた」っていう自治の分割でも無理やり臭かったのに、普通に考えて、複数の勢力が同時に日本国土に干渉を始め、いつの間にか分かれてるってのは想像できない。地理学上一番ありそうなのはロシアと中国に同時に介入されて分断、ってパターンで、その時に日本の主権がアメリカの介入で保持された場合、米中ロ三国の争いになる展開はもしかしたらあるかもしれんけど。オセアニアが云々って言ってたから、わざわざオーストラリアあたりから乗り込んできたのかしら。日本は海洋資源以外にそこまで魅力ないと思うんだけどなぁ。

 とまぁ、冒頭の設定に色々と疑問はあるし、その結果生み出された日本の生活が「生まれた時から相当なハンデ」とか言われちゃう状況は寂しいものだが、まぁ、とにかくそうして荒れ果てた戦場が生まれないとロボットがバトルできないからね。多分今作で一番分からんのは「そんな激戦地区に汎用無人人型兵器が投入されたよ」の部分なんだけどな。あと40年後に、各国がこぞってボトムズみたいな兵器を作り始めるかと思うと感無量やね。まぁ、そこを突っ込む必要がないってのもガンダム以来のお約束ではあるんだが。とにかくそうしてサンライズが新しいプラモの商品を作り出し、コッテコテの新機軸を狙う……と思ったら監督が羽原さんやんけ! ガンダムかギアスと思わせといて正解はファフナーだったというオチ。今確認したら、制作会社のあれやこれやで権利関係や肩書きが色々変わってて、羽原さんがサンライズ子会社の取締役になってるわ。形としてはXEBECからの出戻り……って言うんかなぁ。

 兎にも角にも、そうしてロボット慣れしたスタッフが作る、本当にお手本のような1話目のロボット搭乗回。そのせいでなかなか他の作品との差別化が難しく、「変なAIじゃなくてC.C.拾ってこいよ」とか思ってしまうけども、主人公のモチベーションのあり方とか、適当AIによる適当テロリズムとか、あんまり深く考えずに楽しんだ方が勝ち、という雰囲気が出ているのは良いとも言えるし悪いとも言える。AIが割と好き放題喋っており、ロボットアニメのお約束的あれこれを「そこはAIの悪ふざけなんで」というよく分からない免罪符でゴリ押しする姿勢は案外嫌いじゃない。この後ギアスに成り上がれるのか、それともバックアロウみたいになっちゃうのかは誰にも分からないが、現時点で言えるのは「俺、あんまりロボット興味ないしなぁ」である。グランゾート出てきたら呼んで。

 

拍手

PR

 後半戦スタート、第13話。前回「激闘!ティンガーラ篇」がスタートすると告知したが(?)、あながち間違いでもなかった。

 あれから時が過ぎ、無事にくくるはティンガーラに入社し、面倒を省くために残りの面子も大体ティンガーラにいた。高校生コンビは一緒に新規で採用されてるからいいとして、夏凛ちゃんが有言実行で転職してたのはちょっとびっくりした。地方公務員からの転職、結構ハードルが高そうなんだけどスペックが高いんでしょうかね。とりあえず、これでもともと働いてたのが空也・うみやん・夏凛ちゃんの3名、そこにくくるとカイが入ってきた形で、がまがま「派閥」は5名とそれなりの数になった。そりゃま、どこかしら風当たりが強くなってしまうのもしょうがないかもしれない。身内根性を別なフィールドに持ち込むと疎まれるってのはよくある話だからね。

 とはいえ、やはりガラリと新天地に切り替わったのは間違いない事実である。こういうアニメで、高校生と社会人をまたいで描かれる物語ってのはかなり珍しい気がする。「SHIROBAKO」も一応またがる部分はあったけどあれは社会人になった後からのスタートだったし、2クールの構造を利用して高校時代を「前振り」としてダイナミックに活用している構成はなかなか興味深い。

 そうしてくくるの過去を知っているからこそ、この「新しい環境が始まった時のどうしようもない疲労感」みたいなものが嫌という程ににじみ出るわけで……ほんと、私のような人間嫌いは春のシーズンというのがほんとのほんとに鬱陶しいんですよね。今までなかった刺激に慣れなきゃいけないし、「いつも通り」で過ごすことができない余計な要素が一気に増える。それは例えばバイト初日とかもそうだし、職場が変わるなんてことになったらストレスは想像を絶する。4月5月くらいの間は、ただ無心に就業時間を乗り越え、休日がくるのを待つばかりである。くくるは「まさかの営業!」というので必要以上に心労がデカくなっているが、まぁ、結局あのいじわるねーさん(知夢)や副館長のいうとおり、「前に仕事してたとかいう無駄な記憶は一切捨てろ、ここはティンガーラなのだ」っていうのが真理であり、どこの部署に配属されたとて覚えることや気を使うことの数はそんなに変わらないはず。しばらくすれば嫌でも職場には慣れていく。人間なんてそんなもんである。

 新しくできたばかりの施設ということで既存の社員たちも新人教育にまで手が回らず、そのとばっちりで必要以上の気苦労を重ねているくくる。でもまぁ、勝手な視聴者目線では、少なくとも艦長代理時代よりも才能を活かせそうな気はしている。くくるは考えが足りないところがあるので責任者ポジションだと荷が重すぎるのだが、形はどうあれ新人であればトライアル&エラーが許されるポジションだ。持ち前の負けん気の強さを発揮してのし上がる気概を見せるチャンスがそのうちやってくるはずだ。副館長は散々ひでーことを言う奴ではあるが、館長の信頼を考えれば、「いうほど悪い奴でもない」可能性が高い。まずは彼との連携を取り、信頼を勝ち取るところからだろうね。

 そして、たっぷりとストレスを溜めたくくるのところにやってくるのは、救世主・風花。堂々たる登場シーンはまさに救いの女神である。「姉」との再会に、くくるの巻き返しなるかどうか。そして、風花はどこで何をする気なんだろうか。

拍手

○「テスラノート」 4

 おそらく誰もが思ったことだろうが、こんなところに「エクスアーム」の残滓が感じられようとは……多分、この後の時代においては「しょぼCG」の代名詞としてエクスアームが使われていくのだろう。かつてのMUSASHI-GUN-みたいなもんやな。ちなみに今作は制作体制などはエクスアームと一切関係無い。……と思う。正直、制作スタジオについては見たことないところなので情報が無いのよね。

 先にフォローしておくと、今作は「エクスアームよりは幾分マシ」である。あっちは本当にPS2以下という凄まじいCG技術を見せつけてくれたが、今作は一応、「CGでなんかやろう」という現代的な工夫が見て取れる。例えば表情パターンの貼り付けとか、モデルと背景のバランス調整とか。だからあまりエクスアームエクスアームいうてやるな、という気もする。するけど……でもやっぱりショボい。冒頭、電車落下シーンまではそこまででもないのだが(鳩が気になるくらい?)、その後のヒロインの登場シーン、そして自転車シーンで「あ、これダメなやつだ」と確信するに至る。あとはまぁ、動くシーンはことごとくショボさを発揮してくれるのであまり救いはない。おかげでそっちの面白さばかりで全然話が頭に入ってこないし、ちゃんと観ようと襟を正したら「いや主人公がたっつんやないかい!」みたいなところでもう1回ツッコんでまた白紙に戻っちゃったりした。多分収録はずっと前に終わってるんやろなぁ。

 ヒロインは頑張って顔パターンを増やしてコミカルな部分を打ち出そうとしているし、「スパイアクションもの」ということで権謀術数の部分がシナリオラインで引っ張れればエクスアーム認定から抜け出せるワンチャンスはあるはず。一応監督が福田さんなので大外しにはならないと思いたいのだが……ただ、福田さんってアニメーターとしては一定以上の評価をしてるんだけど、ことに監督業務を任された作品は敗戦処理みたいな作品が多く、あまり芳しい戦績が残せていないのだよな。今作もどうにも……。

 そういえば、ニコラ・テスラの存在がここまで一般に流布したのってどれくらいの時期なんだろうか。私が初めて認識したのは荒木先生の「変人偏屈列伝」の時なので、90年代くらいまでは「知る人ぞ知る偉人」みたいな扱いだった気がするのだが、最近は大体エジソンとセットで出てくるようになった気がする(そして悪役を任されることも多い)。こういう情報の流れってのも、時代性があるんでしょうかね。

 

拍手

○「takt op. Destiny」 6

 指揮者坊ちゃんと戦闘メイド。端的に、「手間・暇・金がかかってそうなアニメやなぁ」と。

 なんかオリジナルアニメが始まったかと思ったら、どうやらソシャゲとのメディアミックスとのこと。古来より脈々と続く擬人化プロジェクトの1つとして今回はなんと「クラシック音楽の擬人化」だそうで。言われてみりゃ艦これあたりで飽和した感のある「何でもかんでも擬人化すりゃいいじゃん」の流れ、最近は割とおとなしくなってたよね。まぁ、集大成とも言える(?)競走馬の擬人化で一つの時代が片付いた感があったからね……。しかし、まだまだ残っている擬人化はあるらしく、今作はだいぶ力が入っているようだ。

 冒頭、「音楽で戦う能力だよ」と言われた時は「ここにもまたシンフォギアの残滓が」と思ったが、さすがに「音楽自体が戦ってる」とは思わなんだ。ただ、残念ながら「音楽自体が戦う」なんて概念は絵にもかけないお話なので、実際のアニメは単に美少女アンドロイド的な何かが戦うというアニメになっている。指揮者とのバディシステムのようで、放っておいてもドタバタコンビ芸が披露できるというのは美味しいところだが、少なくとも1話時点で世界設計が全然見えてこないので、まだ「こいつら結局なんやねん?」という状態で止まっている。まぁ、どうせソシャゲアニメなんて最後まで行ったって大きなゴールがあるわけでもなかろうし、今回みたいに「とりあえずバトルで大立ち回りしときゃ客呼べるだろ」というデザインはわかりやすい。実際、これだけのクオリティを見せておけばとりあえず来週もみてみようかな、と思うお客は増えるわけだしね。

 ただ、そうして目鼻が付いていない状態なので先行きが不安なのも事実である。ソシャゲアニメに成功なしの法則はメディアミックスでもそうなのかはまだ分からないが、ここから例によって大量のヒロイン乱立路線とかにしたらコケる危険性も増してしまう。ただ、だからといって焦点を絞って今回出てきた主人公ペアの珍道中を描けばそれで良いかというとそうでもなくて、私の脳裏をよぎったフレーズは「LISTNERS」である。あれはアニメオリジナルとして攻めた設定を作った上で、音楽とロボットアニメの融合を狙ったが、最終的にはふわっとした観念的な描写が多くなってしまい、終わってみれば「ふつー」くらいになってしまっていたのである。今作はそんな「威勢がよかったのに落とし所がふつー」みたいな評価で終わらないことを祈りたいものだ。しかし、クラシック美少女なぁ……せっかくなのでゲームの公式ページみに行ったけども……これ、結局十把一絡げのキャラガチャゲーで終わる気配しかないんだよなぁ……。

 

拍手

○「さんかく窓の外側は夜」 4

 もう「見える夫くん」とかに改名せぇ。なんの巡り合わせなのかは謎だが、こうやって同一クールでニッチなテーマ設定がかぶることって結構あるよね。

 どっかで聞いたことがあるタイトルだと思ったら、すでに半年ほど前に実写映画が公開済み。多分、どこぞの劇場で予告編とか見てタイトルだけは知っていたのだろう。まぁ、当然中身は知る由もなく、このタイトルで中身が見える夫くんだとは思ってなかったけども。「見える子ちゃん」はホラー×エロの掛け算を狙い、こちらはホラー×BLという掛け算を狙っている様子。みんなしてすぐに結果を出したがるよな。そんな欲しがりなコンテンツ管理でいいのか。

 残念ながら、当然私はエロよりもBLの方が興味は薄いのであんまり惹かれないというか、男同士でいちゃいちゃしながら「失神するほどンンギモチイイィ!」とか言ってるのを見ても「そういうことは家でやれ」としか思えないのであんまりピンとこない作品には違いない。映像部分に関しては濃いめのキャラデザが割としっかり描かれており、普通なら「丁寧な作画!」ってんで加点要素になるはずのものだが、ことBLとなると「そこを詳細に描き込まんでエエ」と思っちゃうのでむしろ及び腰になる傾向。こればっかりはどうしようもない。

 掛け算と形容してみたものの、あんまり「見える」ホラー要素とBL部分に有機的なつながりは感じられず、いわばシンフォギアが「歌って戦う!」と叫ぶのと同様、「いちゃつくと霊が見える!」と言ってるのはかなり強引な絵面。そこが面白みといえばそうなのかもしれないが、1話目段階ではまだ困惑要素だわね。これが馴染んでくるとまた見え方も変わってくるんだろうか。いや、馴染みたいと思わないのだけれども……。とりあえず、こんだけホラーアニメが続いちゃうと、私の日常生活が心配になってくるのである。夜ちゃんと寝られたらいいな。

 

拍手

○「ぐんまちゃん」 4

 右から来たアニメを左に受け流すスタイルなので、気づいたら目の前をこういうアニメも通り過ぎていくのです。てっきりショートアニメかと思って油断してたらがっつり30分あったわ……。

 基本的に私は「ご当地モノ」が割と好きで、例えば「八十亀ちゃんかんさつにっき」なんかも楽しく見られていたタイプだし、我が心の拠り所であった「47都道府犬」なんかも忘れちゃならない。そういう流れでいえば決して今作も嫌いではないのだが……まぁ、30分×1クール見たい内容かと言われると……アンパンマンとかしまじろうを流しているのと同じ気分で見守ればいいのだろうね。あんまり真剣に受け止めるようなもんではないし……。一応、当たり前の話かもしれないが製作統括は群馬県が行なっている。アニメの製作クレジットで地方自治体の名義がこんだけデカデカと出てくるっていう例も希少かもしれんな。

 内容について触れるべき部分はあまりないので、当然話は中の人のことになってくる。ちなみに確認しておくと「47都道府犬」で群馬犬を担当したのは、初代が田中敦子、「R」では小倉唯となっており、私の中で群馬声優といえばこの2人に加えて内田彩あたりがパッと思いついた。案の定2人はレギュラーキャラとして参加していたのだが、メインを務めるぐんまちゃんはまさかの高橋花林。「へぇ、そういや花林ちゃんの出身とか知らんかったけど、群馬だったんか」と思って確認したら全然関係なかった。ヲイ、そこは流石に出身声優にやらしたったらええんちゃうんかい。何故かナレーションも田中敦子じゃなくて本田貴子だったり、微妙にずれてるのが惜しい。そう考えると「八十亀ちゃん」は頑張ってたよな。ちなみに、これで今季の内田彩は「群馬の馬」と「多治見のペンギン」という謎のご当地アニマル縛りである。

 せめて1クール終わった後にちょっと群馬に詳しくなってればいいかな、とは思うが、私の人生において、群馬に詳しくなって役に立つことがあるんだろうか。

拍手

○「吸血鬼すぐ死ぬ」 5

 というわけで謎の吸血鬼つながりという変なスケジュールでお送りしている今期アニメ。まぁ、ここまで毛色が違うと被りとかいう印象は欠片もないが。

 私にしては珍しく原作は割と既読。そしてなんならファンである。ただ、かつてチャンピオンを読んでいた時期には毎週読みつつコミックも買っていたのだが、週刊雑誌を毎週読まなくなり、ジャンプやチャンピオンから離れてしまったために、そこからなんとなくコミックの購入も途絶えてしまっていたので今更熱心なファンとはいえないのが申し訳ない。一応確認したら我が家にあるコミックが8巻までで、刊行は2018年であった。現在最新刊が18巻とのことで、ギャグ漫画にしてはめちゃめちゃ頑張ってるよな。改めて、既刊は買い足そうかとも検討中。ちなみに3年前までは熱心なファンだったことを示す指標の1つとして、我が家には「ジョンの湯のみ」がある。当時チャンピオンストアで通販してたやつを思わず買ってしまったのだ。それくらいには好きだった(主にジョンがだけど)のだが、別に飽きたとか嫌いになったから買うのをやめたわけではないので、その辺の事情はご容赦願いたい。

 というわけで序盤は割とよく知ってる作品なわけだが、アニメ化すると聞いて想像したくらいの順当なアニメーションになっている。予想も期待も裏切らない、といった風で、まぁ、あの絵をちゃんと動かしてくれているな、というので(元)ファンとして大きな不満はない。ただ、その分アニメになって何かがプラスされたというほどでもないので、「まぁ、これはこれで」くらいしか感想が出てこないのはちょっと残念ではある。いや、贅沢な話ではあるんだけどね。アニメになっただけでもありがたいと言わなきゃならんのだから。

 しばらく読み返してもいなかったのでどういう順番で誰が出てくるかも忘れてしまったのだが、次週でもうフクマさんが出てくるのか。そんなに早かったっけ。あと、今Wikiでざっとキャラを総覧してみたのだが、なぜかゼンラニウムだけCVが書かれていないのだが……あれ、もしかして放送コード引っかかった? いや、でももっとヤバい吸血鬼も人間もいっぱいおると思うのだが……。個人的に最大の注目点だった「ジョンのCVが誰になるか問題」は田村少年が採用されたのでまず良しとしよう。正直、キックボードのガキとの兼ね役なのは笑ってしまったわ。

 

拍手

○「月とライカと吸血姫」 6

 とりあえず、「アフレコ現場の緊張感スゲェだろうなぁ……」っていうのが第一印象。若手の中にいきなり何放り込んどんねん。まぁ、今のご時世だと全員別録りだからあんまり関係ないかもしれないけども。ず〜っとメインヒロインが喋らないから「どんな声でしゃべるんかなぁ」って待ってたら、満を辞して出てきたのがあの声でびびったわ。

 吸血鬼アニメは終わらない。これで「MARS RED」→「ヴァニタスの手記」→「今作」と3クール連続の吸血鬼アニメ連打である(さらに、我が家の録画スケジュールでは今作の直後が「吸血鬼すぐ死ぬ」である)。本当にモチーフとして根強い人気があるんだよなぁ。興味深いのはどれもこれも吸血鬼というモチーフの切り取り方が異なっているという部分で、「ヴァニタスの手記」はある種王道とも言える中世〜近世ヨーロッパモチーフの世界だったが、「MARS RED」は大正ロマン+吸血鬼+演劇というなんともモダーンな組み合わせが個性になっていたし、なんとこちらは「冷戦期ソ連の宇宙開発」+吸血鬼である。その発想は無い。1話目観た時点でまだ無いわ。よくもまぁ、こんな設定の作品を書こうと思ったもんだ。どういうとっかかりだったのかは気になるところだ。

 この導入からしてすごく気になる出だしになっており、まずもって近代ソ連のを扱って戦争が絡まない作品っていうだけでも珍しい。「宇宙開発」もアニメのテーマとして取り扱う場合は近未来とか、せいぜい現代くらいの舞台になるもので、この時代の米ソの対立なんてのは本当に歴史の教科書の中でしか扱わなかった代物だ。あえてこの時代に切り込んで作品を作ろうとしているということは、おそらく原作者はきちんとバックグラウンドを調べてから作劇しているのであろうし、細かい説明部分もきちんと史実に沿ったところからスタートしてオリジナルの世界観を生み出していこうという手つきが見て取れる。アニメにした時に地味になるんじゃねぇかという不安も無いでは無いが、色々と見たことのない風景も出てくることだろうし、どんな物語が展開されていくのかは今から楽しみである。

 制作スタジオはアルボアニメーションという聞きなれないスタジオだが、確認したら「モンスター娘のお医者さん」を担当したところ。この時点でさらにもう1点加えてもいいかも。ちょっと硬めの独特の風合いはあるのだが、決してマイナス要素にはならずにしっかりと描くべき風景を切り出してくれている。今回はどれくらい「ソ連の景色」に寄せていくのかは分からないが(一応は架空の共和国だからネ!)、多分それなりにロケハンとかして合わせてるんじゃなかろうか。近いようで遠い国であるロシア(ソ連)にちょっとでも近づける作品になると、どこぞのウォッカ声優も喜んでくれるんじゃないでしょうか。一応、実際のロシアじゃないのであやつはキャスティングに紛れ込んでないけどね。それにしたって軍の上層部に土師さんが紛れ込んでいる率は異常。

 

拍手

○「異世界食堂2」 ー

 「2」って言ってるけど、まぁ、1期目のことなんて覚えてないよね……一瞬「俺、1期目観たんだっけ?」って不安になって確認したんだけど、ちゃんと観てたわ。なんか観てない気がしていたのは、多分放送局の関係で視聴できずに終わった「異世界居酒屋のぶ」の方。

 1期の放送が2017年ということで、なんと4年のブランクを空けての2期目である。リバイバルラッシュの昨今、10年規模での新作も珍しくないのでたかだか4年と思われるかもしれないが、こちらはなんといってもなろう作品である。アニメジャンルとして世を席巻するなろうワールドも、歴史でいえばまだまだ新参。そんな中に「4年選手」はかなり珍しいんじゃなかろうか。例えばあの「転スラ」ですら1期は2018年。リゼロでようやく2016年。オバロで2015年。この辺りの選手と同列と考えると相当なものだということがわかるだろう。

 そうして長い時を経て帰ってきた作品だが……そうか、こんなんだったっけな……。特に引っかかりもないのだが別に苛立ちもしない。単に「うまいもん食ったらうまいよな!」ということを延々やってるので特になろうテイストにはならないという平和な作品。毒にも薬にもならないけど、まぁ、うっすら味があるので噛んでても邪魔にならない。久しぶりに観たら案外映像クオリティは悪くないレベルな気がするのだが、1期の時からこんなもんだったのか、2期で多少余裕ができたのか。ちなみにシリーズ構成・脚本まで神保昌登氏が担当しているという、ちょっと変わった座組みはそのままなのだが、なぜか制作スタジオはSLIVER LINKからOLMに変更になっている。それがクオリティの向上に繋がってるなら結果オーライか。

 

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
04 2025/05 06
S M T W T F S
13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[05/07 とみしの]
[05/02 とみしの]
[04/25 とみしの]
[04/23 NONAME]
[04/20 seachicken]
バーコード