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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「見える子ちゃん」 5

 ミエルコチャンって響き、なんかアイヌ語っぽくない? そうでもない? そっかぁ……(杉本っぽく)。

 知らんタイトルだと思ってたけど、もしかしたらネットで何枚か画像だけ見たことあるかもしれないな。調べてみたらもともとTwitter発祥とのことなので、どこからか流れてきたのかもしれん。いかにもTwitter漫画って感じでワンアイディアとしては秀逸で、「霊的なものが見えちゃうけど、見えた時にリアクションしたらとり殺されるかもしれないからひたすらに無視し続けなきゃいけない女子高生」というシチュエーションだけで勝負をしている。この時の恐怖の表情とか、怯えながらも日常を維持する姿勢なんかがフェティシズムにつながり、端的にいえばエロくなるわけだ。アニメ画はありえへんくらいに女子高生の衣類のシワを徹底的に描き込むという方向性でエロさを助長しており、「フェティシズムエロ+ホラー」という本作の一点突破のアイディアをしっかりと成立させるように作り込まれている。制作は最近安定して評価を得ているパッショーネ、そして監督はなんと「異種族レビュアーズ」の人だそうな。そう言われるとすげぇな、っていう気がしてくるから不思議なもんである。

 徹底してフェチに振り切った作劇になっているし、狙った効果はバッチリ出ていたと思うので通常ならもう1点くらい評価をあげてもいいところなのだが、残念ながら2つのネガティブ要素がある。1つは「出落ち感が強すぎて、ここから延々同じような話を見たいのか」という不安。確認したら現在コミックは5巻出ているということなのでそれなりに物語的な膨らみもあるのかもしれないが、「不安の種」みたいな完全オムニバスでもないので絶対にヒロインを中心に据える必要があり、なかなか一発目と同じ方向性で伸ばすのは難しいんじゃないかと今から余計な不安がある。そしてもう1つが致命的なのだが……、うん、私にまつわる77の秘密の1つとして……私は、あり得ないくらいにホラーが苦手なのだ! ……この話は多分別な作品の時にも書いてるんだろうが、ほんと、私はホラーとつく全般がとにかく駄目。たとえどれだけ金を積まれても、今後の人生においてお化け屋敷には絶対入らないと心に誓っているし、ホラー映画などもってのほか。ちょっとでもホラーの匂いを感じたらすぐさま目を背けるようにしている。それがたとえ「闇芝居」であったとしても、正面からは絶対に見ないで、何かの作業のついでに横目でこっそり眺める、それくらいのビビリなのである。

 これは絶対に良いことのはずだが、本作はホラー部分が割とかっちりしていて、トラディショナル・ジャパニーズ・ホラーの基本に忠実な構成になっている(化け物デザインがうのまことってのがよく分からんが)。最初の怪異がはっきり見えるまでほぼAパートまるまる使い切るという「引き」の美学など、あまりでかい音なんかでビビらせるんじゃなくて「いるの? いるかも!」という恐怖をみせる、その方向性が定まっている。まさに「見える」というその事実だけを怖がれる作劇である。それがちゃんとしているからこそ、私は正面から見られない。1話目は全然警戒してなかったもんだからいつものように正面からテレビと向き合ったのだが、「あ、これヤバいかも」と思ったところで電気の量を増やし、斜めから見るようになった。そんな状態で、今作を十全に楽しめるかというと……ねぇ。ごめん、俺が本当にノミの心臓なばっかりに……。

 いや、でも音を聞いてるだけでも「やっぱり天さんにリアクション任せとくと安心感あるな……」とか得られるものは多いじゃない。見える子ちゃんは、聞ける子ちゃんやで。

 

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○「無職転生〜異世界行ったら本気だす〜(第2期)」 ー

 インデックスさんはどんな世界でもお腹を空かせておるな……。やたらとキャストの元気のいい作品である。

 半年空けての2クール目。久しぶりに観たけど、正直1期のラストがどんな風になってたかあんまり覚えてなかったので「あ、浪川ハゲたんだっけ」とかいうところからなんとなく思い出していく必要があった。まぁ、そんなにややこしい設定がある話でもないけども。とりあえず映像がとにかく尖っているので、そこを観てるだけでも退屈はしないね。

 気になる部分があるとすれば、1話目からいきなり「神」がちょっかい出しに来ちゃったところ。こうして特に理由もなしに神が舞い降りて予言を与えることが認められちゃうと、何をしようにも理不尽なオレツエーのわがままがまかり通ってしまう。そこの設定はもうちょい締め気味にしないと際限なくなっちゃうぞ。でもまぁ、それ以外の部分では割と地に足がついた設定になっているし、キャラがそれぞれに個性を出す方向に動いているので退屈もしない。特にエリスはもともと「理不尽暴力お嬢様」だったのが、いつの間にやら人知を超えた武術も身につけて、暴力にも理由がついて個性が尖ったわね。幼女のアクションシーンに使う作画枚数じゃねぇんだよなぁ。

 ここからは、あとはどれだけ「しょせんなろうだなぁ」と思わせない展開を作れるか。変な期待の仕方だが、ある程度はそれをやってくれるとは思ってるのよ。

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○「86 -エイティシックス-(第2期)」 ー

 こんなにストレートに癇に障る久野ちゃんは久しぶりかもしれん。いつだって幼女にブレはない。

 正直、1期が終わった時点では「胸糞悪りぃ終わり方だけど、これはこれで物語として成立していたし、2期とかやっても全部蛇足ちゃうんかい」と考えていたのだけど、このスタートを見て全部ひっくり返った。なるほどそういう展開なのか。これは普通に続けてもらって構わないわ。

 1期を見ていて、あまりにもそのテーマ設定がシュートというか、悪い言い方をすれば視野が狭いものだったおかげで「世界が閉じてしまっている」という部分には全く意識が向かなかった。考えてみりゃ、国をかけた戦争、世界をかけた生き残り合戦を繰り広げていたはずなのに、レーナとシンという2人の主人公の視界を合わせても、見えている部分というのは本当にわずかなものだったのだ。レーナはそれこそシンたちとの交流で蒙が啓かれたはずで、「世界の真実」に触れたことで一気に世界の見え方が変わったのだが、その実、彼女がたどり着いた「真実」というのは、これまたシンたちというエイティシックスの狭い狭い世界の中から見えた世界でしかなかったのだ。閉じた国、閉じたコクピットの中、どこにも行けぬ戦場暮らし。結局、2人の視野にはそこまで大きな差は無かった。しかし、世界にはもっと別な側面があったのである。

 残念ながらレーナの世界はまだ変わっていない。スピアヘッドを失い、彼女は自分の使命を果たすため、また新たな少年少女たちとの交流を持ち、来るべき終末に抗うために、必死に自分の出来ることをやり遂げようとしている。ただ、残念ながらその執念は妄念でもある。シンたちの霊に取り憑かれ、彼女は必死に償いと、責任を果たそうとしている。

 転じて、「実は生きてました!」というちゃぶ台返しを繰り広げたシンたち一行。もちろん在りし日に比べたらその数は激減してはいるが、それだけにコアメンバーが残っていたとも言える。そして彼らは彼らで、偶然にも「外の世界」へとたどり着いたのである。戦争を繰り返していたこの世界には、また別な国があり、別な思想があった。新たな世界を見て、シンたちは何を思い、これからなんのために生きていくのか。そして当然、このまま人生を歩み始めた時に、シンとレーナが再会するのはどんな状況になるのか……。

 ふむ、なんだか明るいシーンが多かった1話目だが、当然、今作でそんな幸せなことが続くとも思えない。ここからまた丁寧に鬱々とした話に沈んでいくのだろうか。もう、今から恐ろしくもあり、楽しみでもある。分割2クールにしたおかげで映像面に文句なし、楽しみな一本と言えるんじゃなかろうか。

 

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 最近の翻訳アプリの性能はすげぇな、第10話。あの状況ですぐに起動して対応できたってことは、常に中国語翻訳が必要な状態でスマホがセッティングされてたってことなんだよな。さすがショービジネスの世界で生きてきた女は違うぜ……。

 色々と納得感の強い、印象深いお話。まず、「なるほど、5人のチームで構成されたアニメはこういう進み方があるのね」という納得が1つ。9人チームよりも1人1人に筆を割く時間が多く取れるというのは想定していた部分だが、その掘り下げ方として、今回のように1対1の関係性をしっかり刻んでいくというのはとてもありがたい進行だ。やはり関係性を重視したい青春友情活劇の中では、こうして固定されたメンバー間の感情のやりとりを見るのが最大の楽しみと言えるだろう。すでにかのんを中心としたやりとり(かのん×可可、かのん×ちーちゃん)あたりは描かれているので、今度はその脇同士でのやりとりということになってくる。メンバー全員の組み合わせは10通り、それだけでも1クール分の内容があるってことだからね。

 そして、今回選ばれたカップリング(あえてこの呼び方にしようね)はすみれ×可可という、ここまで正直「なんでこうなってるんだろ?」と不安定だった部分であり、ここにきてがっつりと楔を打ち込むことで基礎部分の安定を図っている。このチョイスも実に理にかなっており、チーム内でのヒエラルキーを再確認する意味もあるし、そうして作られた関係性を脱却し、新たな一歩を踏み出したことが一番はっきり見える組み合わせでもあっただろう。ここですみれがステップアップすることでLiella!全体の地力が底上げされるというのは、今後ラブライブの全国レベルでの戦いを勝ち抜く上では必須の行程だったのではなかろうか。

 可可とすみれ、この2人の人間性から見ていっても面白い。まずは当然、今回文字通りの「センター」となったすみれ。彼女は元々「自分がセンター!」と叫んでいたはずの人間なのに、気づけば脇のポジションに甘んじており、そのことに不平不満を漏らさない。挙句他のメンバーからは「引っ張り上げようとすると遠慮するんだよね」みたいなところまでがっつり看破されてしまっており、虚勢の裏にある自信の無さも見切られてしまっていた。彼女の「サブキャラ根性」みたいなものは長年の「ショービジネスの世界」で培われたものであり、払拭するまでにはかなりの荒療治を必要としたが、そこで今まで犬猿の仲だった可可が自発的に動き出したわけだ。可可は何よりもラブライブを神聖視しており、そこで勝ち残るために手段を選んでいられないことを一番理解している。だからこそ、個人的な好き嫌いなど無視して、すみれの改造手術に着手したのであろう。ちなみに、「なんで可可はそこまですみれのことを下に見てたの?」という疑問が前からあったわけだが、おそらく今回露呈した彼女の自信の無さについて、可可はすでに読みきっていたのであろう。「口では大きなことを言いながら、結局怖気付いて前に出てきやしねぇ、こんな輩じゃラブライブに通用しないデス」ってなもんで。そう考えると、彼女が跳ねっ返り精神の強そうなすみれを徹底的に叩いて、浮き上がるのを待とうとしていた姿勢はこれまでずっと継続していたと見ることができるのではなかろうか。

 そしてそんな可可も、どうやら国の家族との秘密の約束があったらしい。留学やら転校やらとラブライブにはつきものの問題だが、今回は「帰国」。うーむ、こればっかりはご家庭の事情もあるだろうしなぁ……しかし、そんな可可の秘密がすみれにだけ漏れてしまい、一種の共犯関係になってしまったというのは気になるところだ。チーム全体のことを考えると可可の秘密は明かした方がいいのか、それとも彼女のいうように「気にしないように黙っている」方がいいのか。その決定権はすみれに委ねられた。クライマックスまでにこの2人の間ではもう一回くらい対決の必要がありそう。

 なんにせよ、感情の坩堝が増えていくに越したことはない。さて、次はどこにラインができる?

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 「連立方程式の夢の中へ」とかいうパワーすぎるワード、第26話。連立方程式は夢を見るか。概念系のお話になるとことこ先輩が食いついてきそうで怖い。そして、あんだけ大量の数式を出題されたのに結局1問たりとも解いてないゆめちゃんたちもすごい。

 さらっと平常運転でショッキングな事実を展開してくれる異次元作品。今回はなんとサブタイトルにも登場したアクムー様の生い立ちが何の伏線もなかった状態から一気に解説された。いや、一応こないだ登場した「ドリーミー王国の歴史書」の存在が伏線だったわけだが……せっかく古代文字で書かれてるのにことこ先輩のパワーで秒で解かれるとは思わないやん。もうちょいもじょもじょへにょへにょで時間稼げよ。

 アクムーちゃんの正体は、ドリーミー王国の太古の住人・オモロー。それが何の因果か悪夢大好きのアクムーになってしまったわけだが、その過程に特に理由はなく、「悪夢が気になったからアクムーになったんだよ」という本当に釈然としない展開だ。もうそれって、もともと住人だったとかいう話はどうでもよくて、単なる悪人なんじゃなかろうか。今作は最終的にはアクムーちゃんも交えてのハッピーエンドになるに決まっているのだが、こいつの生い立ちは別に救済の必要性はないぞ。加えて、そんなアクムーが復活したのは元悪夢の女王様のやらかしが原因と判明したため、基本的にドリーミー王国の住人ってのは一五町に迷惑しかかけていないことになる。たくあん作ってる場合じゃねぇぞこの野郎。

 さらに、その勢いのままにアクムー様が直々に出陣。廊下ですれ違った青井先生はアクムーちゃんを余裕のスルーだった。そのくせXとYを相手にしたらちゃんと生徒の避難誘導はできていたので、この世界の防犯意識がどうなっているのかはよく分からない。その果てに飛び込む「連立方程式の夢」とかいう哲学概念。今回の敵キャラはプチトマトマンみたいにはっきりした概念を媒介にしたわけではなく、黒板の問題からXとYが具現化してきたわけで、一応、この二人のコンビが作り出した空間だとするなら、それは確かに「連立方程式の世界」と呼称するしかないのか。いや、あってんのか? ちなみに、「連立方程式ってこんな時期に習うんだっけ?」と思って一応確認したら、確かに中2の2学期に習うらしい。そんなとこだけちゃんと事実に即してるのが無駄にはらたつな。

 アクムー様の出陣、直接の対面からの示威行為。これはピンチと思われたが、なんと最強の武器はちあちゃんだったというオチ。事前に「ちあちゃんが最大の脅威となるに違いない」と読みきっていたアクムー様はある意味優秀。そして相手の戦力に恐れを抱いたアクムー様は、追加戦力を呼び出すことに。なるほど、間違いなく一五町最強の布陣……。かつてのおやびんが再び戦地へ赴くとなると、ゆに様の心境やいかに……(なんか嬉しそうだったよな)。

 

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○「やくならマグカップも 二番窯」 ー

 昨今の分割2クールアニメの中でも一番びっくりしたのが今作の2期だろう。まさかこれが2クール分あるとは思ってなかったからね……まぁ、アニメ部分は15分だから実質1クール分しかないけども。

 そして、第一印象と終わってみての印象の差が大きかったという意味でも驚きの作品。日本アニメーションが作るアニメ映像自体は大したことない、っていうか割とショボい方だし、アニメによる町おこしなんて地雷の匂いしかしないプロジェクト。「とにかくなんでも女の子にやらせとけばいいだろ」という安易な発想から作られたとしか思えないその概形に完全に舐めてかかっていたのだが、1期が終わってみれば「部活青春もの」としてがっつり成立していたという嬉しい誤算。「なんの変哲も無い女子高生が気づいたら陶芸の虜に」っていう無茶な設定が、きちんと入ってくるデザインになってるのよね。考えてみりゃこれも「美術」を巡るお話なのか。私はもしかしたらそういう形のないものを追い求める人種っていうモチーフに必要以上の憧れを持っているのかもしれませんね(吹奏楽部とかね)。

 町おこしアニメとしても実は抜かりなくて、観ているうちになんとなく「多治見に行ってみたいなぁ」と思えるくらいの内容になってるんですよ。ちゃんと「多治見だよ! 多治見の魅力を発信したいんだよ!」っていうメッセージ性はあからさまなのに、それが押し付けくさくなくて、「へぇ、いいじゃん……」くらいの感覚で収まっているのが良い。多分、後に入ってる声優バラエティ部分との相乗効果が前提になっているおかげで、あんまりアニメで押し付ける必要がないから自然な形になるんだろうね。アニメと実写が同じ週にまとめてみられるっていう設計のおかげで、二次元と三次元が接続しやすくなっているのかも。アホな構成だと思ってたのに、実は割と考えられたプロジェクトだったのかも。

 2期に入り、主人公・姫乃の母親の姿がさらに鮮明に描かれ、気づいたらジャンプ主人公もびっくりの「血統の物語」へ。おかんの天才性、どこぞのアイドルバンドのギターに似てるよねぇ……。

 現在2本目のペンギンアニメとしても注目したい一本。今期もよろしく、真土泥右衛門。

 

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○「海賊王女」 6

 「海賊ヒロイン」と言われて「宇宙海賊ミトの大冒険」を思い出すか「モーレツ宇宙海賊」を思い出すかでジェネレーションがわかるかもしれませんが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。ちなみに一般的な日本国民は「どっちも知らんがな」が正解です。

 一発目の画面からグッと引き込まれる期待の新作オリジナルアニメーション。制作はProduction. I.G.ということで品質保証が確約されており、繊細な映像美は近世ヨーロッパ風の世界といってもナーロッパの適当な風景とはエラい違いである。そんな中でもあまりシリアスに固まらずに非常にコミカルな印象を全面に押し出しており、何よりもヒロインの適当かつ粗雑な性格設定が一気にハードルを下げて入りやすくしてくれている。こういうメリハリがあると、「ちゃんとアニメ観てるなぁ」という実感が湧いてくる。

 今作は監督のクレジットの筆頭に個人名義がきていない連名でのプロジェクトになっているようだが、失礼ながらその筆頭を務めている(と思われる)中澤一登氏という名前にはあんまり見覚えがなかった。一応I.G.作品を中心にいろんなところで作画家として参加している人みたいで、来歴を見ると「キルビルのアニメパート監督として知られる」なんて情報も。つまりは割とベテランらしい。どういう座組みでこうしたオリジナルアニメーションが完成したのかはよく分からないが、正直、こういう合同プロジェクトって最終的に着地点が定まらずに尻すぼみになることが多い気がするので、是非とも芯の通った作品になることを願っている。

 「お姫様救出からの冒険譚」というそれなりにベタな書き出しではあるものの、1話目で大活躍するのが2人のジジイっていう時点でまずちょっと面白い。おっさんが活躍するアニメは面白いので、ジジイが活躍するアニメはもっと面白い(どういう理屈だ)。そしてミスターブシドーみたいな頓狂な兜の集団が仲良しチームとして今後「海賊」業務を務めることになると思うのだが、あとはスチャラカな冒険をこの騒がしい姫様と続けてくれることを祈るだけである。1話目から割とキャラは立ってるし、しばらくは退屈せずに見守れそうだ。

 瀬戸ちゃんは最近野薔薇やらあすか先輩やらはねっかえりの役が多かったので登場時には「わぁい瀬戸ちゃんのおしとやかプリンセス」って思ったけど決してそんなことはなかったぜ。愉快愉快。あと、個人的に是非注目していただきたいのはオープニング楽曲。歌唱がJUNNAで、楽曲提供が劇伴も担当している梶浦由記というタッグである。この組み合わせは嬉しいねぇ。一発でそれとわかる露骨な梶浦サウンドはやっぱり好きだわ。良いアニメになってこちらも盛り上がることを期待したいぞ。

 

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RE-MAIN」 5→5

 人間の脳ってすげぇな、っていうアニメでしたね。どうなんだろ、実際にこういう症例ってあるものなのかしら。記憶喪失ってあまりにもフィクションで便利に使われるもんだから魔法みたいなイメージが定着してるけども……案外、実際に起こりうることだったとしたら……怖いな。

 というわけで、「強い主人公」と「視聴者に優しい初心者向け主人公」の2つの側面のおいしいとこ取りしようと思ったら、主人公の脳のスイッチがカチカチと入れ替わることになってしまったややこしいアニメ。そこはもう、いっそアニメ的に振り切れて二重人格とかにしちゃう手もあったような気はするのだが、ドラマの筋立ての関係上、「記憶喪失→記憶復活とともに人格消失」というよりおっかない設定で展開する必要があったのだろう。多分この設定で一番残念なのは、戻ってきた本来のみなとの人格が一番のクソ野郎だったことだ。ただでさえ馴染みの薄いジャンルの話だというのに、主人公の設定についていけないどころかついて行きたくないと思わせるようなとんでもない奴を中心に置いてしまったため、視聴者目線の乖離が甚だしく、なかなか入り込むことが出来ないアニメになっている。

 ただまぁ、そもそも「水球少年」に感情移入することが難しいってのは当たり前の話なので、そこは諦めて思い切りお話的に便利な性格設定にしちゃったというのは案外良い判断だったのかもしれない。好感度は下がるが物語の中での盛り上がりというか「どないやねん」度数は跳ね上がることになったし、水球のあれこれが分からない視聴者目線でも、そんな馬鹿馬鹿しいような記憶障害アニメとしての理不尽さを楽しむこともできたのだ。まぁ、逆にそこで離れていった人もいるとは思うが……私は、アニメならこれくらい振り切れてるアホ設定でも良いとは思う。

 「水球アニメ」として水球の競技人口やファン人口を増やす役には立ってない気はするが、逆にいえばそこまで本質的に水球に触らずに「なんとなく水球アニメ」として最後までやり切れてるし、これはこれでありなのではないかと。ずっと観てて思ったのは、「やっぱ水球キャップつけると誰が誰だか分からんようになるからキャラもんのアニメには向いてないよな……」ってことであった。

 

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○「MUTEKING THE Dancing HERO」 5

 言われてみればさ、「ムテキング」っていう単語、聞いたこともあるし口に出したこともあるはずなんだけど、その実態がなんなのかは一切知らんかったな。単に語感がいいだけの単語だった。

 調べて初めて知った、ムテキングとは1980年に放送されたタツノコアニメ。中身はさっぱり分からないが、Wiki情報によれば当時の「ナウい」をキーワードとしたヒーローギャグアニメだったとかなんとか。へぇ。当然そんな時代の話を知る由も無いが、それでも単語だけ知ってたってことはそれなりに有名なものだったのだろうか。まぁ、当時はタツノコといえばアニメ制作会社としては筆頭の1つだったのだろうし……昭和の時代の思い出のワンシーンといったところだろう。そして、最近のタツノコはいろんなものをとりあえずリブートして数を稼ぐ商売ばかりやっており、もう、過去の代表作はほとんどが新アニメにされてしまったのではなかろうか。残念ながらそれらがあまり話題になることは無いのだが、個人的には土曜夕方枠(タイムボカン、ハクション大魔王など)はそれなりに見ているので悪いもんでもないとは思っている。そして、今回は深夜枠でこの「ムテキング」と相成ったわけだ。

 まー、タツノコはなんかこう、すでに「時代についていかなきゃ!」とか「新しい世界を作らなきゃ!」みたいな義務感からは完全に解き放たれているよね。古いもんは古いままでええねん、というので「似非レトロ」みたいなものをむしろ武器として振りかざし、そこに「現代でなければ出来ない」くらいのちょっとしたリメイク要素を加えている。ポップなのかパンクなのかテクノなのかヒップホップなのか、なんだかよく分からない音楽シーンを作り出し、現代の流行りなど一切追わない独自のキャラクターデザインで突き進む作品世界は、古いけど新しい、新しいけどダサいという絶妙なライン。個人的には思い入れなど欠片も無いしこのテイストがすげぇ面白いとも思わないのだが、わざわざ頑張ってやってくれていることに意義は感じる。このバランスで「ちゃんと見られる」画面を作るのは結構繊細な作業であるとは思うんだよね。ちゃんと見た人に「よく分からんけどアホっぽくてなんか楽しい」と思わせれば勝ち。ただ、この手の雰囲気づくりって、結局お話が陳腐だと2、3話くらいで飽きちゃうからなぁ……。過度な期待はせずに薄目で見守るくらいが吉か。

 

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