最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
激闘は続く、第11話。それにしてもスローモーションの多いアニメだ(競技の性質上しょうがないのだが)。 復活した佐倉のスーパープレイから幕を開ける。部長がいなくなったとはいえ、ここで有無を言わせぬ独擅場を築き上げる佐倉の執念。そのプレイの鬼気迫る様子は迫力があり、有無を言わせぬ力がどれだけ能京の面々の心をへし折ったかというのもよく分かる。こうして「カバディのスーパープレイ」を見せられて、視聴者目線でも「すごいプレイが飛び出した!」と分かるようになっているあたり、やはりストーリーの積み重ねというのは大事である(カバディ教育にとって)。そして、そんな佐倉のプレイを意地で撥ね返そうとする宵越だったが、残念ながらあと一歩のところで成就せず。やはり経験値の差というのはいかんとしても埋めがたいものであり、佐倉の最大の武器である圧倒的な粘り強さの前にねじ伏せられた形。まぁ、宵越がプレイを始めてからの期間を考えれば当たり前の結果ではあるのだけど。 しかし、それでもただじゃ転ばないのが宵越の主人公気質であろう。ここで何か「成長の予感」を感じ取り、そこから新たな次元を目指す手がかりを見出す。それは奇しくも、かつて部長が目指そうと思ったのと同じ方向性。カバディみたいな競技に「必殺技」なんてあったもんじゃなかろうが、それでも、二人の執念が生み出すミラクルプレイが、狭いコートの中での「必殺技」になり上がるということだろうか。 残念ながら今週はまだその完成図は見せてもらえず、最後は佐倉の意地で部長を追い出すところまで。部長、ストーリーの要請に応じて退場させられがち。まぁ、体質の問題はあるけども。そしてあんだけ気を吐いて、先々週の伏線を回収したように見えてコテンパンにされてしまった水澄は流石にかわいそう。そこには埋めようのない才能の差が……あるのかなぁ。どうかなぁ。 しかし、当然ここからの展開は「ラスト1分で宵越の必殺技が完成するかどうか」という展開になってくるはず。まー、あくまで練習試合なのでここで完成する必要もないとは思うのだが、アニメは1クールの終わりが見えている。ここで綺麗に一段落つくのかどうか……まぁ、原作は続いているからなぁ。
PR パスパレとの謎コラボおめでとう、第10話。いや、どうせコラボするならパスパレじゃなくてハロハピ(ゆーきちが所属)にしたれよ、とは思ったが、まぁ、アイドルコラボならしょうがないよな。ネクロマンシーのカバーは普通に嬉しい。 さておき、本編の方はいよいよクライマックスへと助走を始めたわけだが、まさかここで総集編じみた構成にしてくるとは思わなかった。しかも新規カットが中心だから、もちろん省エネのための総集編ではなく、2期の根源となった駅スタライブへの道を振り返り、改めて今回の「リベンジ」の意味の重さを伝えている。まぁ、そこで抱えた借金が全部たえちゃんのラッキーでひっくり返ってるんだから、そこまで大きかったのかと言われるとよく分からんのだが……とにかく1期から2期への接続のタイミングで何があったのか、改めて粒度をあげた状態でメンバーの心境が語られる。駅スタってのがアイアンフリルの因縁の場所だったってのは全然認識してなかったわね。普通に考えたらそんな場所に愛ちゃんが「凱旋」したのだから記念すべきイベントになるはずだったのに……そういう結末なのよなぁ。 そして、前回までで掘り下げたゆうぎりさん周りのお話から、徐福・幸太郎・佐賀というさらなる根幹のお話も掘り下げられる。これまで冗談半分で言っていた「佐賀の呪い」とやらが、にわかに現実味を帯びてきて、いざリベンジというタイミングでまたまた不安要素が首をもたげまくる。まぁ、そうならないと最終回のクライマックスが作れないからしょうがないのだけど……すでに天変地異の中でのライブは1期でやってしまっているのだが、今度はどんな逆境でフランシュシュが輝くことになるのだろうか。 そして例の記者さんの動き……まぁ、そりゃゾンビィの真実を突き止めたら記者としてはテンションが上がるのはわかるのだが、今のところ彼のモチベーションが今ひとつ分からんのよね。「死者を無理やり働かせて私腹を肥やしている」なら、そりゃダメだと義憤にかられるのも分かるが、現状では少なくともその「死者」の意に反する行いなのかどうかは確認できないはず。そして、実際のところ彼女らは望んでアイドル活動をしているのである。そのあたりにいちゃもんをつける記者の心情面での理由がもう少しはっきりしないと、なんかふわふわした状態でクレームだけ入れてるやつになってしまうのだが……彼は佐賀愛を持ったいい人っていうのが前提のはずなんだよね。ラストで幸太郎とどう絡むかは見ものだ。 もうなーんもわからん、第10話。また1話目から見直さないと、何がなんだか見当もつかない状態だぜ……。もう10話だってのに、あらゆる要素を思わせぶりに引っ張り続けやがる……助けて。 ここで「オッドタクシー」という名称が作中でも登場するあたりがニクらしい演出。「ODD」は「奇妙な」の意で「珍妙なタクシードライバー・小戸川」というイメージのタイトルだと思っていたのだが、ドブのいうような「片方の(もう1つの)」という意味もあるんだね。辞書を調べると他にもいろんな意味があって、今作のことだから複数の意味がかかってるんじゃないかという気もする。「人目につかない、人里離れた」なんて意味もあるらしいですよ。今回も謎の工事現場なんて「人目につかない」ところに行って危ない目にあってましたけどね。 さて、「分からん!」となった要素は大きく2つ。1つは当然遺体で発見された女子高生のこと。ニュースでは「ミステリーキッスの三矢ユキである」と報じていたわけだが、ここしばらく、ちゃんとミステリーキッスは活動してたんだよね? まぁ、仮面つけてはいたけれど……ファンはそれで最悪ごまかせたとしても、関係者はそんなんで騙せるわけもない。ってことは、三矢ユキを名乗る人物が途中から別人になっているということは、少なくとも残りのメンバー2人と山本は認識しているわけだ。人1人の入れ替わりなんてとんでもない仕掛け、ただの芸能事務所ができるわけもなく、三矢ユキ本人が殺害されているなら、確実にヤクザが裏で絡んでいる。というか、ヤノが絡んでいる。わかりやすい筋を想像するなら、市村しほと同じように美人局の仕事を振られた三矢ユキ本人は、ヤノたちヤクザ者の怒りに触れて殺害された。しかし、活動を止めてファンから気づかれてもまずいので、ヤクザたちは「替え玉の三矢ユキ」を立ててごまかしている。その際に仮面をつけることでバレないようにした、というくらいだろうか? 市村しほが今の仕事に辟易しているのはそうしたバックグラウンドがあるなら理解できなくはないが……二階堂ルイの方にそんな様子が見えないんだよね……以前、二階堂以外のメンバーで普通に喋ってるシーンもあったけど、三矢が死亡したのはいつ頃だったっけ? もう、細かい時系列とかシーンの中身とか覚えてない……流石に時系列シャッフルとかまで絡んでたらお手上げだぞ。もしかして、普通にボスの娘=二階堂? そしてもう1つ分からんことは、小戸川のタクシーに仕掛けられた「何か」である。もううろ覚えなんだけど、確か小戸川のタクシーの座席にスマホか何かを埋め込んだのって三矢じゃなかったっけ? あれ、違ったっけ? あの時の伏線からさっぱり回収されないから何が起こってるんだろう、と思っていたのだが、今回小戸川が座席を漁った結果、あの時のデバイスは少なくとももうなくなっているようだ。代わりに仕掛けられていたのが田中の仕業と思しきGPSだったという。こちらは、田中がクラブ発砲事件の前にタクシーを襲っていたので、その時に仕掛けられたと考えられる。もし、三矢が事前に仕掛けたスマホか何かを手がかりに田中がGPSに「取り替えた」のだとしたら、裏で田中とつながっている人間もいるってこと? いや、でもそこに接点は無いよなぁ……。田中はあくまで単独犯だと思いたいのだが……あかん、正直ヤクザの動きの全貌を知る術が無いので、もう答え合わせを待つしかない。 いよいよヤノ・ドブの2名が本格的に動き出し、10億を巡る策謀がヒートアップ。表向きの図式は小戸川・ドブ・山本・大門兄(・今井)が連携したドブ組、そしてヤノと関口のヤノ組というマッチメイクで、小戸川の活動のおかげでドブ組は手駒が多いように見える。しかし、実際にはここからさらに「小戸川組」が分離し、そちらには追加で大門弟も参加する。そして、さらなる別陣営として控える田中。もうカオスもカオス。大門弟の動きが小戸川組の明暗を分けそうな気がするのだが、今回あえて小戸川が無視してた様子があるのはなんだったんだろう。 そして剛力先生が独力で調査を進める小戸川の過去……ゴールはどこにあるのだろう。そして、カポエラ教室ってどこにあるのだろう。
肉球認証のあてが外れたことってこれまであったっけ? 第9話。あの状態で即座に「ゆにが関わってる級の異常」だと判断することこ先輩容赦なし。 このタイトル、この中身でマジで「漫才協会の偉い人」をゲスト声優に持ってくる番組なんなの。どういうコネクションでわざわざ塙を引っ張ってきたのかは全くの謎だし、そんなことして喜ぶ人間が今作の視聴者層にいるのかも謎である。どこまで本気なのかよく分からない世界。そして、そんな世界では「お笑いをテーマにした話」は輪をかけて難しい。かつて「まえせつ!」という作品で「漫才をテーマにした作品で笑いを生み出すのほぼ不可能説」みたいなものを出したわけだが、今作においては、そうして「ネタで客が笑う」という様子を描くためにネタを描くことはほぼ放棄している。いや、まぁ、視聴者層を考えれば別にそれで問題ないのだし、わざわざそこを突き詰める意味もないのだから別にいいのだが、この狂った世界の中で、どこまでも本気で「お笑い」を描こうとしたらどうなるのかというのも見てみたかった気もする。 いっつも気になるのは、結局仲間内でまいらたちのネタの「面白さ」ってどう受け取られているのかということ。だいたい「サムい」扱いを受けて今回だっていろんなところが凍っていたわけだが、それでもまいらが諦める気配も無いし、周りの人間も平常運転で応援している。誰もまいらに面と向かって「お前つまらねぇからやめたほうがいいぞ」とかは言わないのである。世界観を考えれば当たり前の話なのだが、今回のお話の場合は「まいらが本当に面白いのかどうか」というのは割と重要な要素になるので、どのくらいのレベルにおいているのかというのは是非白黒つけておきたかった。その結果が「鐘3つ」というレベル。まぁ、結局は「中学生レベル」という話なのかな。正直、他のグループと何が違うのかはよく分からんかったのだが……そこにリアリティを求めてもしょうがないからなぁ。 「お笑い」を描くのが難しい理由は、この世界ではもう1つ存在している。それは、「世界が元から狂っている」という要素である。もう、お笑いの舞台よりもイカれたトークがそこかしこで展開されているわけで、今更そこに「漫才」を入れられたところでどうしようもないのである。今回だって突然レイがブッ込んできた「プリンスへの道」とか、本当に意味がわからんし、ことこ先輩の平常運転っぷりも狂気を孕んでいていつも以上に元気。ことこ先輩が本気を出せば、ここからお笑いAIの進化は一気に進むんじゃなかろうか。いや、でもアッキーが本気で挑んでダメだったというのなら難しいのかな……アッキー、人の心が理解できない説があるが(それをいうならことこ先輩もじゃなかろうか)。 今週の一コマ:氷の上でがっしりと味方のホールドを受けているゆめちゃん、カバディでアンティに取り押さえられたレイダーに見えてしょうがない。
「顔」の顔がとても良い、第9話。こうして色が出てくると、やっぱりキャラの見栄えが違うなぁ。 今回のキャラ作画は普段以上に活き活きしているように感じた。特にショーンとリッキー。男の子2人のやりとりでこんなにほっこりするとは思わなんだ。他にも主人公ポジで一切ブレずに真っ直ぐな戦いを見せるエミリコが可愛いのは相変わらずだし、ここぞというシーンで見せつけるルウの笑顔は反則である。気がつけばこれだけ短い期間で人形たち5人の関係性が綺麗に構築されたなぁ。 改めて原作漫画を読み進めていたのだが(ポリシーがあるので絶対にアニメ放送された部分までしか読まないが)、以前読んだ時はどうやら3巻までだったようなので、今週分からは知らないお話に突入した。つまりここからお披露目の結末がどうなるかも全然知らないし、シャドーハウスの秘密なんてのは知る由もないので、アニメのラスト数話がどういう展開になるのかは素直に楽しみである。特にケイトが「このハウス、なんか怪しいやろ……自分はすす能力にも目覚めたし、こっそり訓練して強くなったるで」というこれまた主人公っぽいポジションで色々と考えている部分が楽しみ。そして先の読めないシャーリーの正体とかね。 そうそう、先週時点でのエドワードのあれが「そういう」意味だってのは正直よくわかってなかった。いや、あのエンディング見せられたら、もう細かい疑問とか吹っ飛ぶやん。 ベスぅ……第11話! こんな形での再会が叶うとは思わなかったのでちょっと感動してしまう。それにしても、ヴィヴィ・エリザベス・アーカイブと並べた時の「歴代俺の推し声優が寄ってたかって世界をどうにかしてる」感はたまらん……。 ステゴロ暴力AIのびっくりどっきりアクションも見どころ。今回のコンテ担当は宮地昌幸。またえぇとこ連れてくる。ヴィヴィもエリザベスも本当にしゃきしゃき動いて気持ちが良いですね。ヴィヴィが搭載してる戦闘プログラムは博士の謹製だからベスには導入されてないはずなんだけど、ベスはベスで強かったのはトアクのオリジナルなんかね。 改めて確認してみたけど、結局今回起こった暴走事件は、正史のものとほとんど同じであった。マツモトが被害規模がほぼ同じって言ってたし、あと映像が1話のものと同じパートが多かった。明らかに違っているのは、AIたちが奏でる「ヴィヴィの歌」くらいである。結局、歴史が修正力を働かせてしまうのでどれだけ介入しようとも元のゴールに戻ってしまったということなのだろうか。いや、もしそうであるなら、これまで転換点でヴィヴィが接してきた事件だって正史と同じにならなければおかしい。サンライズの事件の結果は変わったし、メガフロートがらみも随分様変わり。オフィーリアの一件も結果はどうあれ中身は異なっていたはずだ。ここまで歴史が歪曲されて、そのゴールだけが同じというのはやはりどこかおかしい。偶然の帰着ではなく、何者かの意思が介在していると考えるべきだ。今週あたりでそうした「大きな意思」がどこにあるのかを教えてもらえるのかと思っていたのだが、今回登場したのは本物の博士と、垣谷のお孫さんという車椅子の女の子だけ。流石に博士が悪いことする人なわけもないし、トアクに加わっているとはいえ、垣谷孫が悪人にも見えない。40年前の垣谷(データ)の残したエリザベスへのメッセージからみても、彼はメガフロートでヴィヴィと邂逅して何かが変わったと考えた方が自然だろう。その上で、あの日に「啓示」を受けたという事実もある。さて、最後のピースは誰が埋めるのか。流石にアーカイブの意思ではないと思うのだが……そういえば、アーカイブの「使命」ってなんなのか、語られてないんだよな……。 まぁ、とにもかくにもベスの復活というのがここまで追いかけてきたファンにとってテンションの上がる出来事なのは間違いない。四面楚歌の大ピンチに駆けつけた助力が、かつて命をかけて戦ったライバルであり、「シスターズ」であるってのはアツい展開じゃないですか。まぁ、その分エステラの不在も際立ってしまうことにはなるが……トアクという組織のこれまでの遍歴を考えるなら、ここで人間側の残存勢力に加勢するのがエリザベスになるというのも納得できる展開じゃなかろうか。サンライズでの記憶が無い彼女となら、一応ヴィヴィも仲良く戦えるってことが分かるだけでも収穫である。どうせならもう一回歴史を遡っていろんなシスターズと仲良くする「if」の物語もみてみたいもんですね。グレイスなんて直接会ってすらいないからなぁ。 さて、あとはここからどのように落とし前をつけるのか。奇しくもベスが見ている前で「衛星の落下」という何処かで見たようなシチュエーションに引きずり込んでくるアーカイブ。衛星そのものの除去は不可能だろうから、なんとかしてアーカイブの命令の方を止めねばなるまい。すでに松本博士は切るべきカードを全て切ってしまった感があるし、こうなってくると最後の鍵を握るのは垣谷の記憶なのかな……。垣谷の映像が再生された時にいつも通りにヴィヴィの眼が大写しになって、そこに反射する画像がちょっと涙の滲みみたいに見えるカットがすごくキュンときました。
祝! アカネちゃん本作初登場! 第10話。まぁ、コンマ数秒だったり、あくまでアンチくんの回想の中だったりするけども……。やはりこの世界には「神」が足りないよな。 しかし作画のクセがすごぉい。今回は尖ったお話なので作画部分から思いっきり個性を際立たせていくってのは充分ありだと思うけどね。冒頭から一発で「なんか今までと違うことが起こるんやぞ」ってことを、オープニングスキップでも予告してるし、作画が際立ちからも伝えている。こういうことをやっても無茶にならずに演出の範囲内にきっかり納めてる(ように認識してもらえる)のは、やはりTRIGGERというスタジオの人徳(スタジオ徳?)ではあるよな。 というわけで、ほぼ記憶世界での戦いである。この手の作品には稀によくある、中盤以降にフィジカルじゃなくてメンタルを攻めてくるタイプの敵。そして過去の記憶に耽溺させるタイプの敵。ただ、普通だったら「懐かしいあの頃の思い出」にズブズブと埋没させて帰ってこられないようにするのが常套手段ではあるのだが、今回の怪獣は別に楽しい思い出だけに束縛しない。あくまで「最大の後悔」へと飛ばし、そこで改めて選択させることで人生の「if」を追わせるという、なんとも手の込んだ攻撃方法である。一体誰の思念で、どんな成長を遂げたらこんな怪獣が生まれるというのだろう。優生思想の連中もがっつり飲まれてるってことは、完全に一人ですくすく育った結果なんだよな。 思い出の世界に埋没するってことは、当然各キャラの過去の掘り下げにつながる。今回キーとなるのは、一応前回までに問題が処理されたと思われていた夢芽、そして当然、ガウマ。夢芽の方は、一応ヨモギという仲間を得て過去を乗り越えたように見えていたのだが、最後の一押しはやはり自分の手で。姉との思い出に自ら選択を与え、きちんと納得する「答え」にたどり着いた。今回の回想シーンはあくまで個人の都合の良い記憶の中での出来事のような気もするのだが、まぁ、それで夢芽に答えが出たのならそれでいいだろう。その裏で頑張っていたヨモギくんもご苦労様である。しかし、ヨモギさんは「後悔」のタネがちっちゃかったからすぐに振りほどくことが出来たのか、それとも夢芽への思いがそれだけ強くなっていたから打ち勝つことが出来たのか。……まぁ、後者だと思っておこう。 こうして並べちゃうと一番しょーもないのは暦。彼の過去の後悔は、バイトリーダーこと橋本さんとの駆け落ち未遂。いや、高校時代なんだから駆け落ちもクソもないが、きっと暦の中では「あそこで女の子と手に手を取って行動していれば、人生はもっと華やかになったかも」という後悔があるのだろう。最後の最後まで未練たらしく、全然清算できてない感があるのは流石の暦さんである。改めてヨモギに感謝せぇよ。正直、この流れならちせちゃんが攻撃を受けるシーンも見てみたかったのだが、残念ながら二代目と一緒に難を逃れていた。最後まで逃げ切ったんだから、あの二人が今回のMVPなのでは。 そしてガウマである。過去の記憶が明らかになり、彼が「姫様」と優生思想の間の軋轢に苦しんでいたことが確認できたわけだ。さて、おそらくその「姫様」は現代にはいないわけだが、これから優生思想の人間とどうやって距離を詰めていくべきなのか。何千年も前の話なんだったら、もう優生思想の連中も水に流して和解すればいいのにねぇ。まー、殺しあっちゃった仲だったら流石に無理かー。残りの話数で、あとはガウマの過去清算編となるのでしょうね。 でもそうなると、もうグリッドマンが絡むチャンスはないかなぁ。全部ナイト君に任せよう。そしたらもしかしたら「神様」が来てくれるかもしないし。ちなみに今回の数あるカットの中で一番好きなのは、二代目をお姫様だっこするナイト君です。二代目、実に良い女である。 なんだこの普通の大河浪漫、第9話。人の死にドラマあり。やっぱこうして並べると一番どうでもいい死に方してるのがさくらなんだよなぁ(まぁ、一番ふざけてんのはまさおだが)。 改めて見せつけられる「佐賀」の特異性。正直、日本の都道府県ってのは割と面白いテーマ性だと思っている。多分よその国を見に行っても、ここまでご丁寧に「行政区分による特性分け」をみんなして意識している国民性ってのは稀有なのではなかろうか。そしてそれだけに、47ある区分けの中で、自分に関係しない地域への興味を持つというのはそれだけで負荷のかかること。近隣の県以外への認識というのはなかなか深める機会もない。 そんな中で、もともと「目立たない」という負い目があったはずの佐賀が、その逆境を武器にして成り上がり始めたのはいつ頃からだったのだろう。某芸人が散々いじり倒したあたりからなのだろうか、「目立たない」というその個性は完全に逆転し、「弄って良い県」として(島根と双璧をなしながら)、佐賀はいつしか我々の記憶に残る県となっていく。そうして手に入れた県としてのアイデンティティがなければ、きっと今回のお話は成立しなかったはずなのだ。例えばこれが(歴史的背景は置いとくとして)「和歌山県を取り戻そう」だったらどうだろう。「いや、そんなん言われても……」でおしまいだろう。「取り戻すって何?」「そんなやつおらんやろ」ってなもんである。しかしこれが佐賀であるからこそ、喜一というありえないキャラクターも成立するのである。「なくなった佐賀を取り戻す」というその必死のムーブメントが、いつのまにやら日本国民からしたら「自然な意識」になっているのである。地域振興アニメの極北となったゾンサガは、そんな佐賀を力強く支えながら、こうして改めて、佐賀を「成り立たせ」たのである。うーむ、お見事。 まぁ、お話の筋としては本当に素直なのだけどね。ゆうぎりさんがどれだけいい女なのかを再確認させる強烈なエピソードだったのは間違いない。「伝説の花魁」は本当に伝説だった。そこに秘めたポテンシャルはトップアイドルとして君臨した愛ちゃんや純子に勝るとも劣らない。国の中枢に関わり、何万という人命のためにその身を捧げるに至った「佐賀の英雄」は、今やアイドルとしてステージ上を舞い踊る。そこにはとんでもない隔たりがあるはずなのに、なぜだろう、今回のお話の流れでは全く違和感なく接続するのである。ゆうぎりさんのアイデンティティであるビンタ芸とかもしっかり活きているし、改めて文脈を含んで魅せられる「佐賀事変」のダンスも実に良いものである。こうしてみると、やっぱり曲の強さは純粋に今作の武器になってるんだよなぁ。 ゆうぎり派にとっては文句なしの2話だったんじゃないでしょうか。さて、これで大体求められていた要素はやりきったはず。今期の着地点はどんなものになるんでしょうね。
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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