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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 私のお休み明け、久しぶりのたほいやです。思い返せば、前回プレイした時はすでに罹患者だったんだよなぁ……。

 


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 ドブさんの主人公気質、第9話。もう、説得の様子とか立ち回りは完全に主人公なんだよな……まぁ、悪辣な部分はやっぱりあるのだけども……。最近のイキったなろう系主人公なんかよりはよっぽど好感が持てるよな。

 事件は収束し始めているのだろうか? 気づけばもう9話目なのだからそろそろゴールに向かっている頃なのだろうが、小戸川の出生周りについては謎が深まるばかりである。剛力が最後にインタビューしてた大家さんとの会話で「財団法人」という言葉がちょこちょこ出てきていたが、よくまぁ、何の団体なのかも分からない状態で「財団法人」って言葉を使い続けられるものだ。剛力サイドからすればそれはおそらく孤児などの支援をする機構という意味で使われているのだろうが……なんか、話を聞く限りでは単なる慈善団体とも思えないのよね。子供の自立支援っていうだけならまだしも、「すでに一生分の家賃を払っている」は流石に小戸川1人への援助としてはおかしすぎるだろう。小戸川のよく分からない技能も次々に明らかになっており、カタギを超えたしたたかな立ち回りは、やはり何か異能系の主人公のようでもある。まぁ、素直にビビるところはビビってるので小市民感は抜けてはいないのだが……でも、やくざ者との対決で迷いなく埠頭の倉庫に乗り込めるメンタルはやっぱりすごいけどな。

 わざわざドブをボディガードとして引っ張り出しての垣花救出劇。幸いヤノ本人がいなかったおかげで、ドブ単体でも事態は解決できた。垣花を奪還し、そのまま小戸川は逃走。あわよくば呼び出した樺沢を使ってのドブ討伐も狙うが、まぁ、樺沢ごときではドブに勝てるわけもなく。啓発セミナーまがいの逆説教から、まずは樺沢がリタイアだ。ただ、ここで気になるのはドブ視点で「誰が樺沢に情報を漏らしたのか」が明確になってしまっているということである。何しろ、ドブを埠頭に呼び出したのはまぎれもなく小戸川本人。垣花救出という動機を考えるなら、わざわざ危険な埠頭に飛び込もうと思うのが小戸川だけであり、そこにドブが付いてくることを知っているのも呼び出した小戸川だけ。となれば、樺沢を誘い出してドブを叩こうとした人物は小戸川しかいないことになり、このことはドブにも容易に推理できるのだ。小戸川はまだドブとのうわべの関係性を切っていないはずなのだが、次の「銀行強盗」の件でドブのガードが上がってしまうのは問題があるんじゃなかろうか。

 また、埠頭でドブが突然撃たれたことも気にはなる。ドブは「ドクロッ!」と漏らしていたが、おそらくあそこで発砲したのは田中ではない。発砲時の映像は白手袋をしているのに、バンで追跡してきた際の田中はそうした防護を一切気にしていなかったのだから。まぁ、そもそも田中では流石に小戸川の追跡が困難、と言う問題もあるだろうし。普通に考えればあそこに駆けつけたのは大門弟だが、もしかしたら兄の方、という可能性もゼロではない。拳銃一丁を巡ってもこれだけの可能性がまだ残されてるのよなぁ。田中がサイコになったおかげでいい感じに事態がかき回されている。

 あと、どうでもいいけど指輪いっぺん放り投げといてやっぱり回収に行っちゃう垣花がほんと垣花で好き。

 

 

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電結の投槍兵/Arcboud Javelineer
 「時のらせん」でタイムシフトにも選ばれた「アイケイシアの投槍兵」のリメイク。イラストはあんま似てないな、と思ってたけどPWデッキで再録された新規絵の方は割と似てた。「+1/+1カウンターの使用効率悪すぎでは?」と思うかもしれないが、もともと「投槍カウンター」とかいうよくわからんカウンター1つしか使えなかったところを、接合技術によって次弾の装填が可能になった分だけ汎用性が高くなっている。それにしても、アタッカーかブロッカーにダメージ飛ばせる能力(専門用語でいうレンジストライク)のクリーチャー、久しぶりに見たな。
 
 
電結の試作機/Archbound Prototype
 なんの特徴もない無味無臭の電結クリーチャーかぁ、と思ってよく見るとクリーチャータイプが組立作業員という小ネタ。想像するに、ミラディンに接合能力が誕生するきっかけとなったのがこのクリーチャーだってことなんだろうね。もともと「組み立てる」ことを使命とした機械がいて、そこから系譜が別れていった的な。
 
 
逆刺の針/Barbed Spike
 基本セットで作られて成功した「色付き装備品+トークン」セットの新作。こちらは素で2マナ2/1フライヤーというのが優秀。ただ、0/0トークンを出す生体武器と同じセットに入れるのは分かりにくくないか、という気もする。イラストを見ればこの装備品がカラデシュの製品であることが分かるので、トークンが健全なカラデシュ、不健全なミラディン(ファイレクシア)という違いがあるのは面白いかも。
 
 
鍛冶屋の技/Blacksmith’s Skill
 カードとしては別にどうでもいいのだが、イラストに描かれた「鍛冶屋」はダッコンの在りし日の姿らしいというのが今回のセットの特徴。この時点ですでにムキムキ。
 
 
花咲く沈静/Blossoming Calm
 これ、地味にエグくモダンレベルなカードよね。ハンデスや本体火力に対して1マナでカウンターになり、それが2ターン持続する(こちらのアップキープに動ける相手には隙があるが)。なんらかのサイドボードとかに使えそう。
 
 
金属山羊/Caprichrome
 しれっと「アーティファクトの貪食」とかいう新能力(?)が記載されている。このくらいの捻りはモダホラなら当然ということなんだろうか。
 
 
太陽の信奉者/Disciple of The Sun
 「え〜っと、これの元ネタは……」って考えようと思ったところで、フレーバーに答えが書かれてた。コモンとして作られたちょっぴり「太陽のタイタン」なクリーチャーだ。この感じだと他の色にもサイクルがいるのかと思ったけど白だけだった。一応リアニテーマだからなのかしら? だとしたらせめて戦場に戻す部分はキープしても良かった気がするが……。
 

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電結の斬鬼/Arcbound Slasher
 マローが解説していたが、今回隠しテーマ的に開発されているのが「複合デザイン」と称するデザインで、かつて交わることがなかったメカニズムを単純に足し算することで新しいギミックにするというアイディア。こちらは+1/+1カウンターがらみの電結と暴動が噛み合った綺麗なデザイン。電結デッキの良いファッティ。
 
 
猛火のルートワラ/Blazing Rootwalla
 名作マッドネスクリーチャー「日を浴びるルートワラ」の翻案。素のコストとマッドネスコストは同じだが、色が変わったのでパンプ性能が代わり、1マナでパワーのみが上がるようになった。耐久力が下がったので総合的な性能はやや落ちるのかな。
 
 
血編み髪の匪賊/Bloodbraid Marauder
 複合デザインの例として取り上げられたクリーチャー。見ての通り「血編み髪のエルフ」のリメイクだが、マナコストが一気に軽くなったことが続唱との絡みで大きく影響している。続唱しても1マナ(or 0マナ)の呪文しか唱えられない、と考えるとマイナス要素だが、「必ず1マナ呪文が唱えられる」というのは尖ったデッキならプラスとも言える。ただ、速攻デッキ向きのステータスだが最序盤は昂揚が達成困難なのでアドがない。うーむ、なんという絶妙なデザイン……。
 
 
リプリー・ヴァンス船長/Captain Ripley Vance
 「ヴァンスの爆破砲」に名を残す火の玉船長。爆破砲が変身した後のカードである「火を吐く稜堡」がフレーバーテキストに登場している。また、「爆破砲」の変身条件だった「1ターンに3つの呪文を唱える」が船長自身の能力にも採用されており、とにかく手数で勝負する人物だったということがうかがえる。何のサポートもない状態だと1ターンに呪文3つは厳しいが、今回は待機ギミックを使えば1回くらいは達成できるか?
 
 
信仰無き回収/Faithless Salvaging
 名前からわかる通りに「信仰無き物あさり」の翻案。ルーティングの枚数が1枚減ったが、フラッシュバックじゃないので自動でもう1回使えるドン。ただ、残念ながらルーター性能が青ルーターから赤ルーターになってしまったのは時代の流れか。やはり先輩に勝てるほどのポテンシャルではなさそうだが、インスタントで小回りが効くのは悪くないかも。そういや反復もストームカウント稼ぐのに使えるんだな。
 
 
疾走/爆走 / Fast/Furious
 分割カードのお約束として「fast & furious」でググったら映画「ワイルド・スピード」シリーズの原語タイトルだということがわかった。どっから持ってきてんだよ。
 
 
ガルガドン/Gargadon
 名前を見て笑ってしまった1枚。かつてガルガドンの名を持つカードは2枚存在しており、それが「レッサー・ガルガドン/Lesser Gargadon」と「大いなるガルガドン/Greater Gargadon」の2枚である。「おいおい、レッサーとグレーターがいるならその真ん中はどうなるんだよ」と思われていたわけだが、要望に応えて「無印ガルガドン」がここに爆誕したわけだ。きちんとパワー/タフネスについても上から6/4→7/5→9/7と、パワーとタフネスの差が2点で維持されている。まぁ、性能としては単なる待機クリーチャーになっちゃったので地味なんだけどさ。
 
 
ゴブリンの罠走り/Goblin Traprunner
 ゴブリンらしいギャンブル精神にあふれたクリーチャー。1回殴るだけで3回もコインが投げられるので、今回再録された「偶然の出会い」を使いたいなら必須カードと言える。使いたいなら、ね。
 
 
万華焼/Kaleidoscorch
 どうでもいい自慢を1つさせてほしい。このカードの日本語版だけを見た時点で、「えぇと、つまり英語名は……カレイド……スコーチ!」と当てることがが出来たんですよ。scorchなんて単語はなかなかレベルが高いと思うので、パッと出てきた僕の英語力高くないスか? まぁ、「Magicのカード名でしか見ないお馴染みの単語」の1つなのだけども。みんなも英語の勉強にMagicを活用しよう。あ、収斂とフラッシュバックの複合デザインで、フラッシュバックコストが重くなることをプラスに転じさせた面白いデザインだと思います。
 
 
稲妻の槍/Lightning Spear
 これもわかる人ならニヤリとさせられるネタ。装備品としては目立った特徴もない普通の性能だが、サクった時に3点のダメージを飛ばせる。この3ダメージがポイントで、過去に火力としてデザインされた「2マナインスタントで3点ダメージを与えるだけのカード」は同型で2枚存在している。それが「稲妻の一撃/Lightning Strike」と「灼熱の槍/Searing Spear」である。このカードは、そんな2マナインスタントへのオマージュとして、2つの名前をがっちゃんこした装備品なのである。おかげで名前がめっちゃ普通。
 
 

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 Bパートまでで最終回で良かったじゃん、良かったじゃん…………第10話。まぁ、そうなるよなぁ……そうなるんだろうとは思ったけど、緩急がさぁ……。

 結局、ディーヴァの消失以降にヴィヴィは歌うことに戻れなかった。「心を込めて歌う」という、ディーヴァならば「簡単なこと」を、ヴィヴィは最後まで実現できなかった。そんな無体な使命を与えられてしまった人生というのも不憫だが、今回ふと思い立って確認しに行った自分のオリジンが、どこぞの研究者の益体もない思いつきからのスタートであったというのがなんとも。あのおばちゃんが何か深遠な目的を持ってディーヴァに使命を与えたのだったらまだ許せるが、なんか、その場の思いつきみたいにして与えられてたんだよな。既に「現代」であのおばちゃんは死んでるだろうし、彼女の思いつきのいく末を見届けるには至っていない……いや、どうだろう、自分の記憶をAIに移植して生きながらえた垣谷という存在があるので、もしかしたらあのおばちゃん研究者もどこかでAIのふりしてぬけぬけと生き続けてシンギュラリティ計画の失敗まで見守っていた可能性もあり得るのだけど。

 でもまぁ、やっぱり今回のお話の印象では「ヴィヴィの使命は、もう充分に達成されたし、きちんと松本博士に出会ってそれぞれにゴールを見出せたんだからそれでいいじゃん」という結論に見えるんだけどな。あれだけ長年思い悩んだヴィヴィの「心」を探す旅も、ちゃんと納得行く形でゴールにたどり着くことが出来、使命を果たしたヴィヴィはそのまま眠りについた。それで、終われば良かったのに。

 終わらないのよなぁ。ダイレクトな形での失敗報告。この結末が「正史」と比べてマシなものなのか、変わらないものなのか。少なくともヴィヴィの周りの環境を見るだけでも凄惨なのは間違いないし、多少規模が変わった可能性があるとしても、そりゃ失敗には違いない。少なくともオフィーリアの一件までは「うまく行っていた」とマツモトは言ったが……そこの原因が分かってない時点で放置しちゃダメな案件だったんだろうなぁ。最大の謎である「啓示」の与え手が分かっていないのだし、多少史実が捻じ曲げられていたとしても、それはマツモト同様に歴史に介入した勢力があったら逆転の一手を打たれておしまい。どこまでいっても、「タイムワープを実現できる奴がいる時点で他の勢力だって同様に介入するだろ」という問題は解決しないのである。

 さて、あと3話くらいでどこにたどり着くことになるのか。ヴィヴィの幸せなエンディングって、どこに目標を定めたらいいんだろうなぁ。

 

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 念願かなってちせちゃん回、第9話。……ただ、残念ながら扱いはやたら軽かった……。

 せめて暦くらいの掘り下げはあるかなぁ、と思っていたのだが、ちせちゃんの過去についてはほとんど触れられないままに終わってしまった。なんとなく「学校で孤立して不登校になったんやろなぁ」程度のことは分かるが、そこにあまりエピソードを重ねるつもりはないようで、本当に「なんとなくはみ出した」というくらいの情報しかない。その上で、今回改めて怪獣を「友達」として迎え入れることになり、ちせちゃんの過去もこれで雪がれた……ことになるのかしら? 流石にそれは適当すぎる気がするのだが……。そもそもゴルドバーンの登場も割と急で、怪獣がちせの中の感情から誕生するってのはいいとして、それがなんで他の怪獣と差別化され、よりによってグリッドナイトやダイナゼノンとの合体パーツにまで成り上がったのかはよくわからない。全てちせの「仲間になりたいなぁ」という気持ちの表れということなのだろうか。ちせサイドからそれを受け入れたとしても、ガウマたちがそれを飲み込むのがあまりにも早かったような気がするのだけど。こんだけあっさり「怪獣も味方」っていう展開が確定するなら、前回のエピソードあんまりいらんかった気がするんだけどな。

 まぁ、そんなわけでちせちゃんにもようやく担当パートが与えられ、「全員で」の合体が実現。ロボットアニメとしては至極真っ当な方向でのクライマックスを演出している。今週のアニメはどこぞの大戦艦も合体してたし、特大合体ブームみたいなものが来ているのかもしれない(まぁ、大体同じくらいのタイミングでクライマックスを迎えるということなんだろうけども)。

 ついでに夢芽のお姉ちゃんのことも、なんだか吹っ切れたような、そうでもないような描写が盛り込まれており、少なくとも夢芽がヨモギのことを今までとは違う見方で見始めたことだけは示唆されている。姉の死について、「自殺だった→何か原因があるのでは?」という方向性で理由づけしようと必死だった夢芽だが、最後にたどり着いた情報では「やっぱり事故だったんじゃね」と言われ、感情をぶつける先を見失った。そこに、文字通りぶつかりに来てくれたのがヨモギだった。2人の関係性についても、ぼちぼち結論めいたものには辿りつきそうだ。

 さて、そうなると残るのはやはりガウマの過去か……うまいこと前作の世界と絡めた大きなクライマックスを狙って欲しいところであるが、こんだけ荒唐無稽な物語だと、どこに着地させたらいいのかは見当もつかんな。

 

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 まさかの2年生エピソード、第9話。まぁ、2年生を掘り下げるふりして、いちいち「やっぱ部長化け物やんけ」ってのを確認させる話だった気もするけども。

 今回の主役はなんと水澄。失礼な言い方をするなら、今まであんまり注目されずに伊達とニコイチで処理されるだけのモブ寄りのキャラだ。前回1年生がまとめて加入し、ここから新キャラをまとめ上げる話になっていくのかと思いきや、まずは既存の戦力へのテコ入れ、ってんで水澄を中心とした2年生の掘り下げが行われることになったわけだ。伊達とのコンビについては「どっちも単なる筋肉バカでは?」みたいな印象しかなかったのだが、一応自己紹介の時にカバディ歴で水澄の方が長かったという違いがあった。どういう導入だったのかはちょっと気になってはいたが、なるほど、加入までの流れはだいたい宵越と同じだったわけだ。井浦の野郎がその辺から適当にガタイの良さそうなのを見つけて脅迫して部活に突っ込む。うまいことハマればそこから正式な部員だ。水澄がなかなか実戦で活躍できていなかったことを考えると、井浦も部長も実力で選別して残したり残さなかったりを決めたわけではないのだろう。他の助っ人連中がたくさんいたけど定着しなかったことを考えるなら、井浦は各方面に声をかけていたが、最終的に残る人間はカバディと相性がいい連中ばかりだったということなのだろう。

 実際、これだけ激しいスポーツのこと、合う人間であれば気持ちよくなれる要素は多いだろう。ただ、水澄のようなタイプはやはり第一に「勝つこと」がモチベーションになるような気もするので、負けてどん底まで落とされながらよく残っていたものだとは思う。それもこれも、たった1人で戦ったわけではなく、隣に伊達がいたことは大きかったのだろう。馴れ初めは本当に適当だった2人だが、いざバトったりしてみれば、これほどウマの合う人間もいなかったのだと思われる。出来れば伊達目線からの掘り下げもどこかでやってほしいとは思うが……まぁ、今のところは2人きりの学年だけどそのコンビはうまいことやってますよ、という話だけで充分だ(3年生のコンビの因縁の深さはもうたっぷり見せてもらったしな)。

 今回のお話で、無事に6人分のエピソードの厚みは出揃った。新入部員3人が置いてけぼりだったのはなんだか不思議な構成だが、次の初練習試合でいくらか存在感を発揮してほしいところである。人見ってさ、部長特攻練習の時にどっちのチームにも参加してたから練習量ものすごいことになってそうな気がするんだけど、それでもやっぱり一番弱いのかしらね。

 

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 まじで佐賀の歴史が勉強できるアニメ、第8話。どうしよう、自分の出身県以外のマイナー都道府県の歴史なんて、普通の日本人は興味のないところだが……佐賀の歴史に詳しいオタクだけは生み出されてしまうかもしれない。これこそが佐賀アニメの本懐といったところだろうか。

 今回が「其ノ壱」で次回は当然「其ノ弐」。前後編かと思ってたけど、もしかしたらそれ以上続く可能性もあるのか。もう、2期のメインボディがここだといっても過言ではない気合の入りようだな。まぁ、それだけゆうぎりさんのエピソードが大事だということでもあるだろうが……それに加えて今作最大の謎にも迫れちゃうかもしれないので無視できないエピソードになってるのよね。

 ゆうぎりさん以外のメインキャラはほとんど登場しない。「誰かに似てるほにゃらら」は多数登場しているが、あれは完全に偶然の産物なので伏線だったりする可能性はゼロだろう。せいぜい「リリィの扱い、それでいいんか?」と思うくらいで、後は全部おまけだと思って無視することができる。ただ、唯一ゆうぎりさんと同様に時代を跨いでいるキャラクターがいる。ロメロである。キャストロールでも「ロメロ」と表記されていたことを考えれば、間違いなく明治時代の時点で「ゾンビ犬」としてのロメロが存在していた。これは割と大事な事実なのではなかろうか。

 そんなロメロを飼育しているのは、今回中心人物となった喜一を育ててくれたじいさんだが、キャストロールにはなんと「徐福」と書かれている。いやいやいやいや、なんでここで徐福やねん……と思って調べたら、なるほど、確かに佐賀には徐福に関係した伝説が残っているという。まぁ、単に「徐福」でググってウィキを見ただけだが、「徐福が発見したとされる植物が自生する」というよく分からない接続がある。加えて、お隣福岡にも徐福の渡来伝承が残っており、徐福が巡り巡って佐賀の片田舎でボケ老人として生活していた可能性はゼロではない。そして、徐福といえばもちろん「不老不死の法」である。佐賀に流れ着いた徐福のお供であったロメロがゾンビ犬だというのもそれで説明がつくし、喜一に関してもゾンビがどうこう言っていたのは「そういうこと」だ。不老不死の呪法があるならもっと効果的な使い方があっただろ、とは思うが、すでにボケてしまっているようなのでそのあたりは考えても仕方ない。素直に考えるなら、現代の幸太郎が操るゾンビィの秘術は、この徐福に端を発したものが佐賀に代々残っていたと考えられるわけだ。

 ただ、そうすると気になることがもう1つあり、「何故幸太郎がゆうぎりをゾンビ化したのか」という部分のエピソードがまだ語られていない。少なくともゆうぎりが一度死んでいるのは間違いない事実であり、幸太郎はおそらくフランシュシュのメンバーをほぼ同時期にまとめて蘇らせている。ゆうぎりだけ先に蘇っていたなどということはないはずだ。となれば、ゆうぎりの遺体は復活可能な状態でどこかにしばらく眠っていたということになるのだが……それが明治期の徐福とゆうぎりの関係にどのようにつながってくるのか。

 謎はまだ多いが、まさかこんなに真面目に切り込む話になるとは思っていなかったので、あと1話か2話か、黙って見守るしかなさそうだ。


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 イタリア・アメリカ・ドイツなど各方面に無差別に喧嘩を売っていくアニメ、第8話。同時並行で黒森峰とアンツィオをディスるとか……食べ物でいえばアンツィオが圧勝なのに。

 相変わらず「なんかよく分からなくて怖い」が持続している作品。いや、本当にすごいと思う。8話目に至って、まだ「よく分からねぇ」という感想が持続してるんだから。例えば今回のお話は椎ちゃんという新キャラを掘り下げるために彼女の家庭の事情を覗き見るお話と、それとは別に小熊たちが冬支度をする話がミックスされているわけだが、それぞれのお話に何かゴールがあるというわけではない。そりゃま、いわゆる「日常系アニメ」ならばゴールなどなくて当然ではあるのだが、本作の場合、見るべき主線がどこにあるのかもよく分からず、常に目を見開いて画面全体をぼんやりと眺めているような、そんな不可思議な印象で通過していく。この取り止めのなさは色んな要素から生まれるものだと思うが、例えばいまだに小熊と礼子の関係性というのは何か名前がつくようなものになっていない。礼子のキャラは以前の富士山のお話である程度掘り下げられたようにも思えたのだが、小熊から見える礼子は、ぶっちゃけあの富士山の話の影響を受けていないはずなのだ(小熊は礼子の回想を見ていないのだから)。その上で、礼子は今回はなぜか自転車について突然うんちくを垂れ出したり、お店の内装についても的確にその様子を表現したりと、謎の博学さで世界にラベルづけを行なっていく。小熊は、そんな礼子という存在を受け入れるでもなく、拒否するでもなく、ただひたすら見ている。そこにあるのが信頼なのか依存なのか、何も語らないままに。一応、グッズオフでの一幕なんかを見れば「百合」の文脈で解体することも可能なのかもしれないが、本作にその作業はあまり求められていないように思う。結局残るのは「なんだかよく分からねぇ」関係性である。

 今回はキャラ作画が割とショボく、画面全体の魅力に乏しいお話になってしまっているのだが、もともとキャラ絵の動きで攻めるような作品でもないのでダメージは大きくない。テンポが微妙にズレたような呼吸の取り方も「引っかかり」にこそなれ、気持ち良さにつながるわけでもないので「なんだこれ、なんだこれ」とずるずる変な方向に引きずられる感覚がある。普通に考えたら気持ち良い作品ではない気がするのだが……これはこれでいいような気がする。今回やたらインパクトが強かったのはなんといっても小熊がコーヒーの一口目を飲んだカットで、今作独特の白くぼやけたような色彩が、何故かコーヒーの一杯で一気に色を鮮明にした。なんだったんだろう。意味は分からないが、そこで何か、「目が覚めた」かのように小熊の世界が変わったことが分かるのである。こういう「よく分からねぇ」が散りばめられているせいで、どうにも放っておけない作品になっているのが……なんかムカつく。

 

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