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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 そろそろまとめサイトとかが欲しくなってきた、第5話。悔しいなぁ、1話目時点ではまさかこんな方向性の作品だとは思ってなかったってのもあって、序盤に出てきた伏線がすでに記憶から消えてるんだよなぁ……樺沢とか、1話限りのゲストキャラだと思うじゃんよ。

 こうしてみると、そもそも「タクシー運転手」っていう小戸川の設定がおいしいというか、上手いというか。タクシーの運ちゃんって、放っておいてもたくさんの関係ない人と接することになるし、距離感が絶妙なのでそれぞれの乗客と近づくのも近づかないのも自由自在。小戸川みたいなタイプの運転手は基本的にそこまで乗客に絡みに行かないとは思うのが、だからと言って完全に無干渉かっていうと、そうでもない絶妙な下世話さとか、変なところでの面倒見の良さみたいなものがあり、付かず離れずの距離感で様々な厄介ごとに巻き込まれていってしまう。いや、「様々な」っていってるけど、最終的にはそれが1つのラインで繋がることになるんだろうけども。

 前回登場した田中のおっそろしい復讐計画は、なんとよりによって今回お預け。しかも田中が小戸川の自宅を確認するところまで進めておいて、だ。もしかしたら当日の夜に何かあるかもと思ったが、すぐあとのシーンで小戸川は剛力の病院を訪れていて無事だった。剛力もこないだ面倒に巻き込まれたみたいな話だったはずだが……その面倒は病院の薬の話だけだったんだろうか。結局白川がドブとつながっているというラインがはっきりしてしまえば、そのあたりの厄介ごとは全部ドブのヤクザ業にまとめられる……といいな。多分ドブが言ってた「カシラの大切なもの」って、以前白川が握ってた消しゴムのことなんじゃなかろうか。これでまた奇妙なつながりが広がってしまう。

 そして今回サブタイトルで扱われている「アイドル」が一応中心的存在となっているだろうか。特に垣花と何やらよろしくない関係になってしまった市村しほはかなり危険な存在。垣花が完全に入れ込んでしまって破滅に一直線なのも怖いけど、彼女自身の野心がどこまでのものかわからないのも恐ろしい。アイドルなんて面倒だからやめたいって言ってるわけで、そこまで自己顕示欲の強い子でもない気がするのだが、これで垣花の正体がバレたり、垣花との関係が世間にバレたり、いろんな方向から火種を持ち込みそう。さらに、そんな市村のチームメンバーである三矢の動向も何やら怪しい。小戸川のタクシーの座席にスマホをねじ込んでいたようなのだが……あれはいったいなんなんだろう? この世界、スマホとか動画サイトとかSNSとか、そういうツールがバッチリ事件に絡みまくっているのがいかにも現代劇らしくてとてもめまぐるしいのよね。新しいものに疎いってのは小戸川だけじゃなくておっちゃんみたいな人間も同じなのだが、さて、今後の事件の早さと大きさについていけるだろうか……。

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 「仲間が増えていく過程」はやっぱ見てて楽しいよね、第4話。こういうくだりでなんとなくワクワクしちゃうの、やっぱジャンプ漫画の血筋なのかしら。まぁ、これも一応「ジャンプ漫画」ではあるからね。

 原作読んでる時に感じたかどうかは覚えてないんだけど、こうしてアニメを見ていると不安になってくるのが、「このハウスの設定、最終的に全部辻褄が合う形で回収されるんやろか……」ということ。例えば今回はエミリコが地図を広げており、ぼんやりとではあるが確実に館の見取り図が確認できる。「メモした大まかな地図」であるという言い訳はできるけど、将来的にこのハウスの全貌が明らかになった時にそのデザインに整合性が取れるかどうか不安になるのだ。玄関歩こうとしたら突然トラップが発動するところとか、「流石にそんな設備が常在してるのはおかしくね?」と訝しんでしまうのだ。矢が射出されるトラップってことは自動巻き直しとかじゃないし、あれって設備を管理してる係の者がいて、定期的にメンテしてるってことなんだよね。生き人形対策でそこまでしてるってことだけど、お影様があれに引っかかることはないんだろうか……。

 まぁ、今の段階でそんなこと不安がってもしょうがないんだけど、とにかくこの黒く、暗い空間をなんとなく盛り上げるために出し惜しみせずにいろんな設定をぶっこんでるなぁ、という印象。少なくとも現段階で見ていて楽しいのは間違いないので、話作りの方向性としては正しいんだろうな。個人的にお気に入りなのは、これだけホラー寄りのテイストになってるのに1ミリも空気を読まずにすっとぼけるエミリコの底抜けの明るさ。壁ダッシュの後にショーンに指摘された時の「ほんとうにその通りですね」は不覚にも爆笑してしまった。こいつ、本当になんも考えてないな……可愛くて大変良い。

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 全方位に切ない、第6話。本当に、全てのパーツがハマるべきところに(ハマって欲しくなくても)カチリカチリと収まっていく端正さ。この筋立ては……上手い。

 結局元を正せば「人間が悪いやんけ」というところに帰結してしまうのはこの手のお話のお約束で、グレイスと冴木博士の悲恋は、人間の浅はかな行動が原因だった。そして、その原因となったのはさらに元を正すとヴィヴィがサンライズでとった行動であり、ここまで気にしていた「バタフライエフェクトがどれくらい働くデザインなのだろう?」という懸念をいくらか解消してくれる展開にもなっている。バタフライエフェクトってのは「蝶が羽ばたけば云々」の言葉の通り「些細な変化から大事件」の喩えなので、今回のように「大事件から大事件へ」ではあまりそこのフォローにはなっていないのであるが、それでも今作の基盤となった「未来から来たメッセンジャーによる過去改変」という構造をきちんと使っていることの表れにはなっている。「ディーバ」が最初にあった女の子の妹がサンライズにいたことでサンライズの事件に影響を及ぼし、最初の事件でとっさに救助したテロリストとは末永いお付き合いになり、負の影響を止めるために行ったサンライズの計画が今度は別な角度から新たな悲劇の引き金を引く。こうした因果の絡み合いが見えてこその時間跳躍ものである。

 やはりどう考えても、人間の考えの浅はかさは救いようがない。ヴィヴィ・シスターズはどうやら想定以上に優秀だったようで、サンライズ事件以降、自立思考型AIの展開が「正史」よりも急速に早まることになったという。そこで「じゃぁ量産しようぜ」にするなら話はわかるのだが、そういう体勢が取りづらい製品だったのだろうか、「すでにある製品の用途を変えて流用しようぜ」というとんでもない提案があっさりと通ってしまったという。その辺の病院で地味に仕事をしていたグレイスに白羽の矢が立ち、誰もお上の決定に逆らえないままに、彼女はAIの発展の犠牲となって消えた。冴木博士が止められなかったのはやむなしであるが、「1つのAIに1つの使命」が絶対原則であったとするなら、こんなにも酷い横紙破りが人間の手で率先して行われるのはとんでもないことである。願わくは、今回のメガフロートの事件を受けて、少なくとも「使命の改変」に対しての問題意識だけは後世に残ってほしいものだ。

 そうしてAIへの勝手な期待のために「殺されて」しまったグレイス。そしてそんな彼女が「生きているかどうか」という問いのために今回のお話はグルグルとどうしようもないことを考えながら回り続ける。博士の中で、グレイスは「生きている」(もしくは生きていて欲しい)。AIなのだから姿形を変えるのは問題ないが、その「意識」がメガフロートで生きているかどうかに関しては、(少なくともこの世界においては)おそらくマツモトの説明が真なのだろう。拡散し、粉微塵になったグレイスの意識はもう、集まって元に戻ることはない。この問題を描写するために扱われたのが「歌」であるというのも首尾一貫した演出姿勢になっており、小型ロボット・Mたちを通じてそれぞれの「残滓」は歌を通じて確認できるのだが、逆説的に、そこまで分散し、そこかしこに散らばってしまった「歌」では、もうそれを「歌」と認めるわけにはいかなかった。マツモトがヴィヴィに問うた「それは歌と呼べるものなのか」という問いかけは、歌うことを生業とし、そこから幾多のシスターズを生み出してきたヴィヴィにはあまりに残酷なものである。エステラとエリザベスは、歌で救われた。しかし、グレイスの歌は、救いにならなかった。この対比がヴィヴィに与える影響は、想像することも叶わない。

 「グレイスは死んだ」とみなしたあとのアクションパートも、劇場版もかくやという力の入った描写で嫌でも惹きつけられる。メガフロートの特性を活かして作っちゃったマツモトのマインクラフト飛行機も愉快なアイディアだし、ヴィヴィが「歌」の呪縛から使命を一段上に引き上げ、マツモトと息のあった連携を見せる展開も圧巻。しまいにはマツモトの意気すら超えて、「AIを滅ぼすAI」として動き始めるヴィヴィ。すでに亡骸に等しいグレイスのコアに一撃を加えた際にも、そこに迷いはない。いや、同情や葛藤はあったのかもしれないが、その拳を止めるまでには至らない。「グレイス」は最後まで何も語らない。バックに流れる音楽は、彼女が好きだった歌のアレンジバージョンになっており、歌が終わり、書き換えられることで、その「音階」は意味を消失していく。声もなく停止したグレイスが最後に「意識」を持っていたのか。彼女は停止させられたことをどう感じたのか。それはヴィヴィにも、誰にもわからない。

 AIの命を奪った青い右手。人の命が消えるのを止められなかった赤い左手。ヴィヴィの手には何も残らない。人とAIの未来は、交ることがあるのだろうか。

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 無職が休みたくて何が悪いッッ!!! 第5話! 無職にだって無職の事情があるんだよォ! そっとしといてくれよォ! ……全く本筋と関係ないところでキレてしまった……まぁ、私は残念ながら旦那持ちの女性と二人きりで飲みに行く予定ができたことはありませんでしたが……。

 相変わらず色々クセがすごいまま。もう、どっち方面に振り切れたギャグなのかもわからなくなってきた。今回個人的に推したいシーンは何といってもチュロスのシーン。画面動かさずは当然として、ヨモギの台詞回しとか、2人の声の音量とか、もう、本当に「空気をお届けします」という製作側の姿勢がダイレクトに伝わってくるカット割りである。今回はヨモギとユメがこうして微妙すぎる距離感で絡むシーンが多かったおかげで、今作のこだわり溢れる音響部分が何度も味わえたのはとても良かったね。相変わらずアフレコ現場は全員での収録は出来ていないと思うのだけど、これだけ絶妙な空気芝居を演者たちはどのように共有しているんだろう。メインの掛け合いくらいは一応リアルでやらせてもらってるのかしら。

 前回・今回とちせの活躍シーン(?)も色々と増えていて楽しくなってきた。このままダイナシリーズの乗り手として定着してくれると嬉しいのだが、何故かヨモギと入れ替わるっていう案は出ていないようだ。コントロールの技術でちせが追い抜いてるって可能性はないんだろうか? 流石にそこは男の子に任せた方がいいという判断だろうか? ガウマがそんなことを気にするとも思えないのだが……あくまでちせは補欠要員。そこは変わらず。

 しかし、今回は一応水着回ということもあり、(あんまりエロくはならなかったが)さらにちせに食い込んでいく展開も見られた。彼女の左手を覆うカバーはいったいなんなのか。ユメは気になっても踏み込まないタイプなので聞かなかったようだが、普通に考えてあの部分を隠すとしたら、まぁ、線が入っていると考えるべき。ちせさんの過去にももうちょい掘り下げ部分があり、そこでセンパイとの関係性も見えてくるってことなんでしょうかね。ガウマと優生思想、ヨモギとユメ、ちせとセンパイ、そしてユメとその姉。いろんな関係性がただひたすらに「空気」で伝達され、気づけば5話目も終わったのである。そろそろ大きな変化があるところで……ほんとに気になる引っ張り方だけは心得てやがる……。

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 まだ知らないルール多いな、第5話。まぁ、常に視聴者は宵越目線でしか見られないのでしょうがないよね。それこそ素人に一気に全部のルール叩き込まれても覚えらんないし。ウマ娘の時の「いきなり解説モブ」みたいな役割が、今作ではごく自然に客席に生み出せるのはマイナースポーツ・カバディならではの恩恵である(恩恵か?)。

 そしてマイナースポーツなので、やっぱり「よその学校の強豪カバディ部」とかが出てくるとちょっと笑ってしまう。「まぁ、そりゃ探せばどこかにはある部活なんだろうけどさ」って思って試しに「カバディ部 高校」でググってみたら「日本唯一の高校」ってヒットしたんだけど。え、「高校カバディ」って架空の競技なのかよ。スケートリーディングと同じなのかよ。正直そこはびっくりだわ。マイナースポーツの次元が違った……。一応、日本に唯一存在するカバディ部は「全国学生選手権」とかで大学生、社会人を相手に戦っているようだ。まぁ、流石にそれだと漫画で描きにくいからなぁ。ソースによって差はあるが、一応「日本の国内競技人口は300人ほど」とのこと。まぁ、そりゃ「素人」でものし上がるチャンスはあるか。あんだけ作中でマイナーいじりされてるってのに、まだ作品内世界の方がよっぽど恵まれた状況だったっていう。逆にここまでされると「いっそやってみたいかもしれんな……」くらいに思えてくるのが不思議なものである(絶対やらねーけどな)。

 さておき、そんなマイナースポーツでは国内でどれだけ頑張ったところで限界があるので、部長たちはなんと「世界に行ったことがある」という肩書きの保有者。そんな部長も世界ではボコられて帰ってきたとのことで、今後作品が続いたら「世界編」に突入して本場のインドに乗り込んだりする未来もあるんだろうか。「世界のカバディプレイヤー」、もう何も想像できない。インド人だと腕とか足が伸びるくらいしかイメージできない。そりゃ強いわ。まぁ、しばらくは宵越たちには国内で頑張ってもらうしかない。そして、そんな宵越の前に初めて現れた「ライバル」みたいな存在だが、こちらは水泳経験者だったからキャントがやたら長いという能力をもっているとか。まぁ、確かに体力的にも時間的にも余裕があるってのは純粋に強みだよな。普通、どんな競技でもお互いに使える時間なんて一緒なものだが、カバディはそこをキャントという身体行為に置き換えているのは面白いところ。カバディ初心者が思わずひいてしまうあのつぶやきも、実はゲームを構成する大きな要素なのだと理解できる。まぁ、やっぱりみてるとちょっと面白いんだけども……。

 宵越が思い切りいいところを見せて次回から本気の試合といったところ。気になるのは畦道のスタンスよね。宵越からみたら「いい仲間」だし、相応の実力も持ち合わせてるのだろうけど……こうして続々天才型のキャラが出てくると、ああいう地味な性格の味方キャラはどうやって活躍のチャンスを作るか……。

 

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 バンドでドリームじゃん、第4話。まぁ、ドラムとエレキだけの集団をバントと呼ぶのかどうかは知らんが。

 前回のタイトルが「愛と青春の〜」で今回が「純情」なので頭文字を取るとばっちり「純愛」になるのが良い。無事に純子の熱烈なプロポーズが愛に届くというお話である。一応純子がラストに突きつけたギターヘッドは「愛へ向けて」でもあり、その愛を通じて向こう側にいるアイアンフリルに叩きつけた挑戦状であるとも見ることができる。やっぱり純子のイケボはこういう曲調でバリバリに響くのう……。河瀬茉希、最近は割とイケメン方向というか、おしとやかじゃない役回りが多くなっていたので純子ポジはかなり久しぶりだと思うのだが、普段が純子で、本番になるとゴリっと前に出てくるギャップがあるのがとても良い。あと、フランシュシュの武器っていうとやっぱり単純に「曲が良い」ってのがあるよね。今回の新曲も純子のイケボをフル活用出来る強めのバンドサウンドからの押し出すようなロック&ポップスである。どれだけイロモノだとしても「アイドルもの」であることは間違い無いので、ライブシーンが映えるというのは欠かせない要素に違いない。

 そして、前回に引き続いて今回も「2期ものの味」がちゃんと旨味になっているのが良い。蓄えられ、繋がってきたからこそ改めて問われるフランシュシュの絆、純子の成長。かつてアコースティックギターで「昭和フォーク」を奏でていた純子が、そのギターをエレキに持ち替え、「令和ロック」を奏でるというシンプルな重ね合わせが心憎い。また、単に新曲披露で終わらずに2曲目に目覚めRETURNERを入れ込んでくるというのもうまいところで、やはり1期の印象があるだけにこの曲の「Return」要素が色々な方向への繋がりを喚起させている。ボカロ調のエレクトリック・テクノサウンドになるので2曲の間でガラリと雰囲気を変えて大きな変化を生み出せるのもインパクトを大きくする仕掛けだ。これだけのステージがあれば、そりゃ何も言われずとも「アイアンフリルに負けないインパクトを残して歴史を刻めたのだろうな」ということが伝わってくるだろう。

 そうそう、この向こう見ずなパワーこそがフランシュシュ、ゾンビランドサガである。次回はまさおのお当番回となるのだろうか? 軽めの息抜き話でもいいけど、是非とも「イズム」を忘れないでほしい。そういや今回、まさおのパピーもライブ会場に来てたっけな……。

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 女子高生が虚空に向かって「ざまあみろ」と言うアニメは名作、第4話。ソースは某南極。

 でさぁ、このバイトなんなの? ごめん、全く知らない概念だったから理解が追いつかなかったのだが……クーリエ? って何? 作中では「2つの高校が書類をやり取りする時に運送する業務」となっていたわけだが、それを学生バイトにやらせるっていう文化がどこかにあるのか。私は寡聞にして聞いたことがないのだが、そういうのが一般的な地域があるんだろうか? あの書類、一体なんの書類なん? 夏休み期間中、ずっと2つの高校が実際の紙の書類を、電信以外の方法で直接やり取りする必要性ってなんなんだろう。しかも学生バイトに任せてるってことはそこまで機密性は高くないんだよね? 流石に毎日運搬する必要がある書類が発生するとは考えにくいのだが……何かそういう場合もあるんだろうと思って「クーリエ 高校生」とかでググっても特にそれらしい実例が確認できなかったんだよなぁ。さらにいうと小熊のバイト初日が7月8日なんだけど、その日って流石にまだ高校あるよね? 夏休みには早すぎるよね? 一応「テスト期間から」って言ってた気もするんだが、その期間の朝一で小熊の手が空いてるのってなんでなんだろう。お前はテスト関係ないんか? どっちの学校にも人の気配がなかったから、多分生徒はもう登校してない前提なんだろうけども……ダメだ、よくわかんねぇ。

 まぁ、とにかくそういうバイトがあるのだろう。どこからの紹介なのかもよくわからないが、「君はカブに乗っているらしいね」から会話が始まるのがこの世界の特徴。「バイクに乗ってるらしいね」じゃないんだよな。そこはカブじゃないとダメなんだ。女子高生がバイク通学をしていると聞き、「それなら運送のバイトやりなよ」って公式に依頼していくる学校、謎である。1往復2000円で、基本は2往復、つまり日給は4000円(引く経費)。一応、相手先との往復時間が1時間半くらいとのことで、経費を引くことを考えても時給にすれば1000円超えとなり、高校生には悪くないアルバイトだろうか。普通のアニメだったらコンビニとかハンバーガー屋とかになりそうなところを、徹底してカブに乗る姿だけで「バイトしてます」という事実を伝えるのは、もう病的と言えるこだわり具合である。惜しむらくは、普段小熊がどこから財源を得て生活しているかがさっぱり分からないので、今回のバイト代の収入が、彼女にとってどれだけの大事件なのかが分からないところだが。

 そうしてバイトをすることで生じるバイクのメンテも見どころで、今回はオイル交換だけでたっっっぷりと尺を取っている。単にレンチで必死にボルトを外すというだけの行為でも、初めてやるなら大冒険。オイルの汚れも落ちぬ黒い爪を見ながらのガッツポーズに小熊の達成感が伺える。ああして1つ1つ、自分ができなかったことができるようになるという快楽というのは、別に大冒険をせずとも日常でいくらでも味わえるものだ。「行動範囲が広がった」というシンプルな充足感もあり、本当に、ただ走っているだけでも物語が成立するあたりは相変わらず珍妙すぎる作品である。

 なお、バイトを始めるにあたりコメリでシューズを物色する女子高生もなかなか他の作品ではお目にかかれない。この世界のコメリ万能説。

 

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 ひりつく切迫感、第4話。やっぱ今期随一の緊張感がある作品だ。なんでこんなユルいキャラデザなのにキリキリするような空気になるんだろう。

 やっぱりイメージは「デュラララ!!」が近いんだよね。こうしていきなり1話まるまる今までと関係なかったキャラクターのエピソードが挟まるんだけど、雑踏の中では他のキャラクターとの干渉があって、それが次第に煮詰まっていくかのように折り重なる感覚。もしかしたら作者はデュラのアニメを参考にしてるんじゃないかと思うくらいにテイストが近い。まぁ、俺が知らんだけで世の中にはこういうデザインの作品がいっぱいあるのかもしれないけど……少なくともアニメだとここまで大胆な構造はあまり見たことがないな。

 今回の主人公は、冴えないサラリーマンの田中。前回ちょろっと登場した時に「誰やねん」と思われただけの存在だが、今回はなんとほぼまるまる田中の自分語りだけで終わるというとんでもない展開になった。そして、この田中の取り止めのない自分語りがまた引き込むんだわ(斉藤壮馬ボイスのキチガイは最高だよな!)。始まった時には「どこに着地するんだこれ」くらいのものだったのに、あれよあれよと転がる彼の人生に多大な恐怖とちょっぴりの同情を覚え、後半一気に流れ込むメインシナリオとの重なりに息を飲む。今回は特に「ソシャゲ」という現代世相を表すツールを扱っており、身につまされたり、言いようのない強迫観念に怯えたりする。よりによって私、プレイしてるソシャゲでイベント始まってどかどかガチャ回したあとに観ちゃったもんだから、「おめぇ、そんなこと……」ってすごく切なくなってしまった。おそらく人類のほとんどは、そこに意味はないとわかっていながら、一時の快楽を満たすためだけにガチャを回し続けている。これも1つの時代の病巣だ。

 田中のエピソードは、1つ1つの断片だけを切り出せば厳密にはつながりなどないはずだし、最終的には「何言ってんだオメェ」で終わってしまっていいもののはずなのだが、彼の語りがまた絶妙で、それぞれの事象の因果が、「なんとなくある」と思えてくる。消しゴムの話、オークションの話、ガチャの話、インコの話、そしてドードーの話。何よりも語っている当人が「これは関係ないかもしれないけど自分の人生においては全てが繋がっている」と思ってしゃべっているのが不気味なところで、本人がそう思っちゃってるんだから、それは全て因果を紡ぐものなのだ。彼の「失われたドードー」は、もう、取り返しがつかないくらいに彼の中で大きな存在だった。そのことに、外野は口を挟むことができない。ご丁寧に「鳥」という彼の執着を表すモチーフがさりげなく散りばめられており、彼がドードーを「失う」直前にカラスが飛び立っている様子など、世界のつながりがさりげなく演出されているのも心憎い部分だ。今回は特にいつものような漫才パートがほとんどなかったので、シナリオの言葉選びにも余計な匂いがつかずにのめり込むことができた。延々続く一人語りを聞いていると西尾維新作品みたいな風味もあるのだが、こちらの作品は余計な言葉遊びに腐心しない分、その言葉が今後どこに繋がってくるのか、というのが気になってしょうがない。

 一応確認したのだが、例の消しゴムは1話時点でなぜか白川が持っていた。「なんでそんなもの持ってんだよ」と小戸川に突っ込まれた時には言葉を濁していたので、彼女が所持している理由は、何か後ろ暗いところがあったのかもしれない。そして、普通に考えれば田中の見ていた2つの「datch-11」は同一人物であるとみるのが自然である。つまり、15年前にその消しゴムを持っていた人物が、現在もソシャゲで1位に君臨する立場にあり、なおかつ白川とはどこかで接触している。これがいったい何を意味しているのか。

 そして、そんな白川の消しゴムは自然に小戸川の手に渡っている。その小戸川を付け狙い、命を取ろうとしているのが田中。この2人の接触時には間違いなく消しゴムが影響を与えるはずだ。さて、どんな展開になっていくのだろう。1話先が全く予想できないっていう強烈なアニメである。

 それにしても、この世界に「動物園」って概念が普通にあるの怖くね?

 

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 阿本牧場がちゃんと再登場するあたりが流石、第3話。今後の乳製品は全部あそこから出荷されるんだろうな。ちなみにいちご町で売られているいちごは「一五いちご」。宜なるかな。

 まぁそんなことはどうでもいい。今回ショックだったのは、ゆに様が普通に悪事に復帰してしまったことだ。まぁ、そりゃそうなるって分かっちゃいたんだけど、前回ぺこの野郎が言ってた「ゆにが悪いことせんでじっとしてる訳が無い」みたいな話が本当になっちゃったのは残念である。ツギハギも合わせて、「この感じ久しぶりィ!」って普通に楽しんでたみたいだし……いいのかよ、おやびんとの友情はそこには無いのか? 普通に隣の部屋で生活してるんだし、アッキーに頼んだらすぐにでも会いに行けるはずなのに、ゆに様から直接杉山先輩にアプローチしないし、杉山先輩もゆにっちハウスを見つけて「さわらんとこ」みたいなこと言ってるし……お前らの友情はそんなものだったのかぁ!? まぁ、ゆに様が「おれっちのおやびんはおやびんだけだから」って言ってたのは素直に嬉しかったのだが……それでもあっさりアッキーに丸め込まれちゃったのはなぁ……。しかもアッキーの入れ知恵なのか微妙に賢い立ち回りも見せていて、AIロボットとは他人(他ロボ)であると先に言ってるせいで「新しいボス」の正体が特定できないようになっている。いや、普通に考えたらモロバレなのだが、多分この町ではあの適当な言い訳でも充分通用してしまう。また暗躍を始めてしまうと、結局ゆめちゃんたちからのヘイトを買っちゃうんだよなぁ……嗚呼ゆに様、なんとか幸せになってくれ。まー、杉山先輩と同じく、アッキーだってゆに様のことを悪く扱おうとは思ってないのだろうけども……。

 そんなゆに様の心配ばかりしてしまうせいで、せっかくのときわちゃんお当番回の印象は霞んでいる。でもまぁ、自分の誕生日の尊厳を自らの手で(足で)取り戻そうとするあたりはいかにもときわちゃんらしくはあったか。ユメシンクロの衣装は微妙にキュアサマーに気を使ったカラーリング(そんなことねぇよ)。考えてみりゃ、すでに朝陽はユメシンクロコスチュームを公開しているため、今回のときわちゃんで最後なんだな。「なんとなく気持ちが高ぶる」とゆめちゃんとユメシンクロを合同で行えるとのことだが、今後は残りのメンバーも自由に出入りできるようになるんだろうか。複数人同時介入も可能なのだろうか? お空の上の女王様たちがまた何か企んでたので、ユメシンクロのパワーアップイベントは普通にありそうだな……。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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