最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「86-エイティシックス-」 5 なんともエゴサしにくそうなタイトル。「K」の時以来の面倒くささだ。 猫に優しいアニメは良いアニメなので、きっと今作も良いアニメなのだろう。いや、単に人が死んでるのに猫が死んでないからだけども。猫が可愛いかどうかってのも作画の指針になるし。今作の猫は……普通。 純正のラノベ原作らしいが、なんか、こういうハードなSF路線は久しぶりだろうか。ニュアンスは「君戦」に近い部分はあるけど、多分一番近いところを探したら「鉄血のオルフェンズ」になるんじゃなかろうか。アウトローな子供達の生存競争っぷりとかはかなり近い匂いがある。ただ、こちらはモビルスーツが無いので謎の多脚戦車に乗っているというのが1つ目の違いで、2つ目にして最大の違いは「捨て子どころか、人間とすらカウントされてない」という部分。共和国の欺瞞がこれ以上ないくらいわかりやすく胸糞に描かれており、これまた「素直に辛い」という導入から、あとはヒロインがどのように立身して立て直していくかの物語。 中心に軍人のおねーさんを配しており、銀髪ロングの美人さんではあるが、そこに露骨なエロなんかを入れることもなく、かなり硬派な路線を狙っていると思われる。1話目はそうした匂いみたいなものを感じさせる程度の導入にとどまっているが、今後アンダーテイカーとヒロインの絡みを通じて掘り下げられていけば、色々な方向への広がりが期待できそうだ。映像部分も平均以上の成績になっているし、混乱しがちな1話目の脚本構成も、目移りする状態にはなっているがごちゃごちゃしないギリギリのラインで成立している。インパクトはそれなりにあったんじゃなかろうか。 メインヒロインを務める長谷川育美は、「友崎くん」のみみみ役を担当していた人か。Wiki情報だと4、5年前くらいからそれなりに端役でのアニメ出演を重ねており、今年に入って一気にメイン役を2つゲットして表舞台に出てきた形。いいお仕事を期待したい。
PR ○「不滅のあなたへ」 6 素直に辛いです。(小並感) なんかね、原作読んだことある気がするんだけど定かじゃない。この導入部分、なんか覚えてる気がするんだけど、私が記録している「漫画喫茶データ」に記録が残っていない。もしかしたら別な機会に手に取った可能性はあるかなぁ。そして、今回アニメ1話目を見たのと同じように「これはつらい」と思ってその先を手に取れなかった可能性がある。わたし、こころ、よわい。 でもまぁ、辛いことは決して悪いことではないのです。アニメ1話目を見て素直に「つらい」と思えたということは、作品として果たすべき役割を十全にこなしていたことの表れであろう。自分から積極的にページをめくらないと進むこともままならぬ漫画媒体と違って、アニメならば1回再生ボタンを押せばあとは自動で情報が浴びせかけられるため、私のような心の弱い人間でも安心して作品が摂取できるというわけだ。今後も「つらい」と思うかどうかは分からないが、つらいならつらいなりに、良いつらさを味わわせてほしいと思う。 製作はなんか久しぶりに見る気がするブレインズベース。確認したら私の観たアニメでは「虚構推理」に携わったのが最後だった(その後は「デュエマ」をやっていたようである)。まぁ、もともとそれなりに信頼の置けるスタジオではあるし、監督のむらた雅彦ってのもまた渋いところ。現時点で良い方向に転がるかどうかは全く未知数であるが、とても勝手な思い込みとして「NHKがやってくれてるから多分大丈夫じゃない?」と決めてかかっている。考えてみりゃ「進撃」もNHKだったし、なんだか最近マガジン系列はNHKと仲が良いな。 そうそう、もう1つ触れておくべきは今回主演を務めたキャストの話。多分あの姿に変化したってことは来週以降もこの男の子の声で参加し続けるのだと思うが、川島零士というキャスト名は初めて認識した。そして実際初主演、脇役ですら名前を見かけなかったことを考えると大抜擢ということになるだろうか。最近割といっぱいいる「やたら声高い系男性声優」ではあるのだが、1話目ではしっかり物語のニーズに乗せた良い仕事をしてくれていたと思う。この作品を契機にスターダムにのし上がれるかどうか、要注目。
○「ミュークルドリーミー みっくす!」 ー 2年目のジンクスなど関係ないッ! これからは毎週ミラクルライトを振らないと視聴できないってマ? さぁ、一切休まずの2期目がスタートした。こちらには息継ぎすらさせない地獄の編成。これってもしかしてコロナの影響で放送がずれ込んだことによるものなのだろうか。まぁ、多分そうじゃなくても放送話数調整されてたとは思うけども。それにしても、本当に何一つ変わらぬことによる安心感と疲労感は尋常じゃないな……やっぱりこのカロリーで突っ走るということなのか、それとも1話目だからいつも以上に張り切っているのか……いや、単に監督コンテ回っていうだけの話かもしれないけども。襲い来るツッコミどころの激流に、視聴後にはもう何も覚えてないといういつものクオリティである。ギリギリ覚えてる作中のツッコミが「案件いうなし」だったのはどうかと思う。 どうせまた来週からも感想書かされるんだろうから簡単に2期目の変更点だけまとめておくと、一番の変化はやはり「女王様sによる謎の部屋の貸与」だろう。先週時点で真剣に「ことこ先輩がいなくなったらパソコン部の部室使えなくなるんだよなぁ」なんてことを心配してやったのに、そんな問題は秒で解決。むしろ秘密結社としての強さは増した。女王様、そんな簡単にホイホイ部屋とか貸しちゃダメでしょ。何よその謎生物が地べたで蠢いてる部屋は……。まぁ、こうしてホットラインを繋いでおかないと、どれだけ近所と言っても進学しちゃったことこ先輩とのコンタクトが大変になるからねぇ。全員の家から一直線で同じ場所に通じるということだが、これ、朝陽はそこ経由でよその女の子の部屋に侵入できたりしないもんだろうか? そんな邪な考えはミュークルワールドに存在しない? そうですね。すみません。 そしてもう1つの注目ポイントであった「悪役は?」という問題に関しては、なんとアックムーが早くも人間態(?)を獲得。さらに検索一発目でいちご町最強頭脳であろうと思われるアッキーを発見、すぐさまコネクションを結んだ。兄弟揃って悪夢に加担することになるとはなんと因果な連中か。しかし、洗脳状態にあった杉山(兄)と違い、アッキーがアックムーに手を貸しているのは完全に自由意志。その辺りの違いが今後どのように影響してくるのだろう。まぁ、アッキーのことだから、多分自分の興味対象への調査研究の一環として悪夢サイドに手を貸しているのだろうが。考えてみりゃ、俺らはアッキーの倫理観とかキャラなんてほとんど知らんのだよな。絶対に悪いやつじゃないという確証はあるが(この世界にそもそも悪いやつなんて存在しない)。まいらがこれだけ頑張ってようやくユメシンクロに成功したというのに、ほいほい他人の夢に入れちゃうアッキーっていったい……。 個人的に最大の焦点となるであろうゆに様の処遇については次回へ持ち越し。オープニングとかみる限りではやっぱりアッキーのサポートに回ってるように見えるのだが……ゆに様のモチベーション、今後どうなっていくのだろうか。今年も確認しておくが「ゆに様が不幸になったら許さない」。 ○「シャドーハウス」 5 「ていぼう日誌」の黒岩部長(篠原侑)がまた「となりの吸血鬼さん」の時と同じテンションに戻ってきてて、「やっぱすげぇな」ってなる。 原作はやや既読。例によって漫画喫茶パターンだが、今作の場合はなんとなく手に取ったというわけではなく、周りに割と熱心なファンがいて、面白いと言っているのを聞いたのでなんとなく手に取ったのだ(やっぱりなんとなくやないかい)。正直、1巻を読み終わった時点では「いやぁ、別に……」くらいの印象だったのだが、一応その後も続けて読んでみて、ジャンプ漫画的な展開が発展してからはなるほど面白いと思えるようになった。もし本当に予備知識無しで偶然手に取っただけだったら1巻でやめてた可能性もあるので、そういう意味ではありがたい話である。ただ、漫画喫茶に行った時に出てた分までしか読んでないので、確か3巻か4巻くらいで止まってる。「次に行った時に新刊出たら読もう」と思ってて、気づけば全然行けずに1年近くが経過してしまっているせいである。だから記憶も随分おぼろで、「なんか、確か割と面白いと感じた……はず」くらいのイメージしか残っていない。新たな気持ちでアニメが視聴できるのはラッキーだと思っておこう。 そんなわけで、「序盤は割と平坦にお話が進むぞ」という記憶だけが残っているので、この1話目でゆっくりスタートしても慌てる必要はない。そして、ゆっくりスタートと言っても割と悪くないんじゃないかという感触もある。何よりもまず、今作はその発想自体がアニメにするとすげぇ大変だってことは割り引いて考える必要があるだろう。何しろメインキャラとなる「シャドー」が全身真っ黒けで表情も何もあったもんじゃない。アニメの武器である「動くこと」に意味を見出しにくく、表情演出が使えないので画面を保たせるのだって一苦労だ。通常の手順でアニメにしてしまっては、魅力に乏しい作品となるだろう。幸い、1話目ではそうした部分でのマイナス要素が感じられず、きちんと原作通りの静謐な空気も醸し出しつつ、適宜画面を賑わし、退屈な時間を作らないように意識されている。CloverWorksのお仕事は「約束のネバーランド」である程度の保証はあると信じているし、多分、スタッフもきちんと「この作品に独自の取り組みが必要だ」ということはわかった上での作劇を心がけているだろう。このままのラインでやってもらえれば大崩れはしないんじゃないかな。 あとはこの独特の雰囲気をどうやってアニメで盛り上げていくか。例えばオープニングやエンディングの演出なんかは割と好みのタイプだったし、おおよその解釈は一致しているんじゃなかろうか。昨今のアニメでいわゆる「アニソン」無しのインスト曲だけで飾るのって勇気がいると思うんだけど、雰囲気重視ならそれで押すべき、という方向性はすごくしっくり来るんだ。是非とも、末長く盛り上がる作品にしていただきたい。
○「イジらないで、長瀞さん」 5 高木さん、宇崎ちゃんに続く第3の矢。なお、この矢が本当に3番目かどうかも良くわからんし、残弾がどれだけあるのかもわからない。上野さんはカウントされないですかね? いきなり書いておくと、正直残念な気持ちがある。そう、私は黒沢ともよ派だった。これはもう、巧拙とかの問題でなく、解釈の問題だ。私の中ではともよ版長瀞さんが「実写でもいけるやん」くらいの親和性を発揮してしまったため、もうそれ以外の長瀞さんはフェイクに見えてしまうのだ。普段の素行とか、八重歯の感じがあまりに長瀞要素を持っていたため、是非とも黒沢版が見たかった。しかしこればかりはしょうがない。公式との解釈違いである(スケジュールの都合ともいう)。別にすみぺ版を貶めるつもりは無いのだが、すみぺが「からかう」とか「いじる」とか言い始めると、なんかもう、それは悪ふざけではなくてタマの取り合いになるしか無い気がするのだ。的確に精神の一番弱いところを効率的に狙って壊そうとする気がするのだ。声オタの勝手な妄想は以上である。 というわけで、原作はやや既読。例によって漫画喫茶などなどでのフォローであるが、今作に関しては多分1巻分くらいを積極的に手に取っている。いや、別に作者のことは知らないですが、たまたまそっくりな絵を書くエロ漫画家は知っていたので、そこからの派生である。あとはまぁ、ちょいちょい公言している通りに私の基本属性はMなので、この手の作品は肌に合うのだ。多分高木・宇崎・長瀞と並んだら、一番隣にいて欲しいのは長瀞さんだ。 そんなわけで原作のテンションも嫌いじゃないのだが、それをアニメにして欲しいかと言われるとまた別問題。毎回同じようなことをやってる漫画だし、ショート枠ならまだしも、1クールも持続できるんかい、という不安があった。まぁ、それこそ高木・宇崎は成立しているのだから大丈夫なんだろうけど。1話目を見る限り、特にAパートは間を持たせる演出がちょっともたつき過ぎていて期待していたものとは違った。ただまぁ、こればかりは尺の調整が必要な部分だし、初回からいきなりフルスイングで連続攻撃されると初見のお客さんが耐えられないかもしれない、という配慮も働いている気がする。どこでどう気遣ったところで、合わない人には絶対合わないタイプのラブコメだとは思うのだけども。 結局「これを1クール続けて大丈夫かいな」という不安は残っているが、一応「長瀞さんらしさ」みたいなものは出せてたんじゃないかな、とは思っている。クリッとはっきりした線のキャラデザは再現されているし、エロさとかイタさみたいな部分もちゃんと絵に乗っている。特徴的な774眼(片目だけ異様に肥大化するデザイン)はアニメにしちゃうと怖いのでもう少しソフトにしてもいい気もするんだが、あれもあれで持ち味なのでしょうがないか。あとはここから長瀞さんが少しずつ揺れていく様子がちゃんと描かれることを期待しよう。 ここまで書いてて気づいたが、俺、普通に原作好きだな?
○「東京リベンジャーズ」 5 今期2本目となるリベンジアニメ。もしかしたら空前のリベンジブームが来ているのかもしれない。 マガジン連載作品ってことで名前くらいは聞いたこともあったと思うし、絵も見たことはあるんだろうけど、一切興味が無かったため完全にノータッチの作品。そもそも、ヤンキー漫画って1ミリも興味が湧かないし読みたいと思わないのよね。マガジンにしろチャンピオンにしろ、何でこんなに根強くヤンキーが生き残ってるんだよ、って思ってるタイプの人間です。 そのため、内容は全然知らなかったわけだが……まさかのタイムリープものかよ。流石に意外だったわ。ホームから転落しての転生劇、こんなところでも見られるとは思わなかった。「ゼロから始めるヤンキー生活」みたいな勢いがある。 で、問題はそれが面白いのかどうかって話だが、正直現時点ではあまり乗り気ではない。やっぱりヤンキー漫画の作法がどうにも受け付けず、主人公がその道の人間っていうだけでいささかの拒絶反応が出てしまう。加えてその主人公がいざ社会に出たら単なる不適合者としてくすぶった生活を送ってるとか、何一つ応援したい要素が無いのである。おとなしく死んでても別に誰も文句言わなかったのに、くらいの第一印象。それが、何の因果か時間を遡って中学生になり、運命を変えていくために立ち上がることができたってんだから何とも都合がいい。メンタリティが12年後のままで転生しているわけで、普通に考えたら冒頭のように「喧嘩なんてしたくない」という腐った思考のままでダラダラと生きる気がするのだが、何故か突然吹っ切れたように行動が激しくなる。そのあたりのメンタリティの差は全く理解も共感もできないので、お話のスタート時点からかなり違和感がある。おめぇ、中学時代を「全盛期」と称してそこにすぐ立ちもどれるくらいの根性があるなら、現実世界でも何とかしろよ。 とまぁ、色々とハードルの多い作風ではあるのだが、一応、あんまり見たことのない組み合わせなのは間違い無いので、今後の展開が気になるのも事実。「このまま中学生続けられても、それって単なる中学生漫画では……」って思ってたらちゃんと現代に戻ってきて設定確認が入るみたいだし、「僕だけがいない街」みたいなテクニカルなサスペンス要素とかも入ってくれば面白くなってくるかもしれん。……そういう作風とは思えないけども……。どうなるかしら? リベンジできるかしら?
○「美少年探偵団」 4 驚くほどに興味がわかない! なんか久しぶりのこの感覚! タイトルからしてどないやねんと思っていたら、これってば西尾維新作品なのね。しかも担当はいわゆる新房シャフトで、「アサルトリリィ」に新房テイストがあまり入っていなかったので、「新房シャフト」的方向性はなんだか久しぶりな気がする。 基本的に「化物語」以来、ネームの多すぎる西尾維新作品と止め絵のパース芸などで見せる新房演出は相性がいいと思っているのだが、今作の場合にはあまりそうした部分の噛み合わせが良くない。プラス要素がない。脚本はいつも通りの思い切り耳を滑るタイプの西尾維新脚本で、画面の情報量の多さがなんだかさらに摩擦係数を下げているかのようにスルスル滑っていく。アホみたいな設定なのもいつも通りなのだから別に耳に留めていなくてもいいような気もするが、そうなると後に残るものは何もなくなってしまう。どうしろと。 物語シリーズと何が違うのかと言われれば、正直「あんまり変わらないけど」としかいいようがないのだが、とりあえず1話目時点での問題は、結局何も解決せずに本当にキャラの紹介(紹介できてるか?)だけで終わってしまって依って立つところがないということじゃなかろうか。「探偵団」のタイトルだし、なんか調査っぽいことをしているのだから、大事な引きとなる1話目は、やはり何かそれなりに説得力のある展開が欲しかったところ。それが見事に何にも解決しないままに次に続いてしまったので、「現時点では評価できない」ということでもあるし、「評価しづらい1話目にすんな」ということでもある。 ま、判断できないってことは可能性も無限大ということかもしれない。こちらの予想もしないようなものをぬるっと出せてしまうのも西尾維新である。ここからワンステップ、ステージが上がることを期待しよう。正直、あんまり期待はできないと思ってるけども。
○「バトルアスリーテス大運動会 ReSTART!」 4 流石にこれは元ネタ作品までは押さえてないよ。私がオタクになるよりも昔の作品なのでね。一応入門期くらいにちらほら名前は見えていたので、レンタルビデオ(ビデオ!)とかで借りて観るチャンスもあったのだろうが、結局特に触れることはなかったなぁ。だから何となくキャラクターイメージは見覚えがある、というくらいの作品。 そんな作品がまさかのリブート。最近はいろんな作品がこうしてリメイクされているが、多くはやはり「ビッグタイトル」と呼ばれるものであって、こうしたいかにもオタク向けのニッチな作品が復活するというのは珍しい事例なんじゃなかろうか。せっかくなので確認してみたら、元の作品は1997〜98年がアニメ放送で、23年前ということになる。面白いのは、当時のキャスト陣がまさに現在50代の大ベテランたちであり、新規キャストに23年足すと大体同じくらいの年代になる。「当時はこの辺りがアイドル声優だったのかなぁ」なんて思えるジェネレーションギャップ。いや、まぁ、どっちかっていうと俺も過去世代の方な気もするけど……。 さらに調べてみると、元作品の制作スタジオはAIC。「あれ? そういやAICって最近全然名前みないな……」って思って確認したら、こちらが何と6〜7年前に事実上業務を解体していた……。私が最後にAICの制作だって触れてるのが2013年の「幻影ヲ駆ケル太陽」……。もう、気分は浦島太郎やん。うーむ、歴史ですなぁ。 とまぁ、関係ない話題に色々触れていることからわかる通り、本編に触れるべきポイントはほとんど無い。せっかくのリブートだというのに、製作がセブンっていう時点で真面目に作る気無いやん。知らない人のために補足しておくとスタジオ・セブンっていわゆる「僧侶枠」と呼ばれるショートアニメなんかを製作しているところである。最近だと「エタニティ〜深夜の濡恋ちゃんねる〜」とかだ。直近での30分アニメの元請けは笑える背景が売りの「京都寺町三条のホームズ」。およそ「力を入れて作る作品」を任されるスタジオではない。そして、その結果は1話目を見れば明白。まぁ、別に悪いってほどでもないが、「せっかくのリメイクならもっと現代風にビシッとやってくれればいいのに……」とがっかりすること請け合いだ。これ、走ったり跳んだりを見せるスポーツアニメになるんだよね……ねぇ、大丈夫? どうして企画進めた? まー、もしかしたらそういう作画部分を一切気にしないシナリオ展開になるかもしれないし……でも、そうなったら駄目なんじゃないかな……。あ、近藤玲奈ってアーティストデビューしたんや。へー(逃避)。
かつて「ダンガンロンパ」で主人公役に抜擢された高山みなみは、ボイスを収録している時に推理パートになり、音響から「あの、すみません、もうちょっと推理慣れしてない感じでお願いします」と言われたという笑い話がある。今作における悠木碧もそんな感じじゃなかろうか。「すみません、もうちょっと転生慣れしてない感じでお願いします」。 頭から尻、北は北海道から南は沖縄まで、徹頭徹尾のなろう作品。だから何でこんなにアニメ化されるんだっての。まぁ、最近はなろうアニメの中でも少しずつ「ここが違って面白いかも」みたいな見方は出来るようになってきた気がするので、今作ももしかしたら今後どこかに違いが出てくるのかもしれないが……制作側にそれを見せる気があるのかなぁ……。多分原作はそうした差別化を考えてない気がするんだけどなぁ……。 ツッコミどころはなんぼでもあるが、あえてあげるとするならやはり「不老不死」という能力設定が一番の疑問点だろうか。普通の日本人なら、「不老不死」という概念がどれだけ恐ろしいものかということはどこかできっと学んでいる。「火の鳥」読んでねぇのかこいつ。そんなとんでもない「罰」を自らに課し、主人公は「スローライフ生活」(この日本語も変だ)を送ろうとしている。そして300年を何もせずに暮らして幸せそうにしている。あんな娯楽も何もない辺境の田舎村でだ。どう考えても現代人がそんな生活を「楽しい」と感じるとは思えないのだが、その辺は全く説明は無い。だってなろうだから。しょうがない、不老不死の部分には大した意味などなく、あくまで「レベルMAXにするための設定」としてしか使わないのだから、不老不死についてのディティールなど書く必要がなく、それなら考える必要もない。「そういうもの」で流してしまって問題ないのだ。たとえそれがどれだけ作品世界を破綻させていようとも、概形はすでに作品外の「なろう」という媒体自体に担保されている。そこを突っ込んだり真面目に考えたりするのは、愚かな行為である。 ただ、そこを読み取ることを求められていないとするなら、今作はどこを観たらいい作品なのか。「こいつがこの世界で最強ってことは、平均値をとっちゃった女の子は勝てないんだろうなぁ」とか、「そういや最近どっかで魔王になったスライムがいたし、そいつと戦えよ」とか、「そのスライム、洗濯に使えんじゃね?」とか、「主人公がイレイナさんみたいな格好してるけど、イレイナさんみたいな声のメイドラゴンが弟子入りしてきたな」とか、「蜘蛛じゃないですが、何か?」とか、そういうことを考えるしかないのだろう。なろう文化って、他の作品が列挙されている状態で、複数を同時並列で味わうことが前提になってるんだろうな。 ま、観てるぶんには飽きや呆れはあるけど不快感はそこまででもない。このまま世界中のスライムを刈り尽くすまで、黙って見ていくしかないのだろう。
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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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