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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 オギャァン! 助けて! 第12話! もう、何もかもが繋がっちゃう……。私、嬉しかったり悲しかったりしてアニメ観て泣くことはしょっちゅうなんですが、悲しくもねぇのに訳も分からず涙出たの初めてかもしれん。

 どこがやばかったかって、そりゃもう、田中よ。どのキャラも際立ちまくる今作において、やっぱり俺の中のオンリーワンは田中。こいつだけキャラの造形がおかしくて、彼が動くだけでなんか俺の中の情動がヤバい。今回、いよいよ10億を巡る策謀が幕を開け、ヤノが先手、そしてドブが後の先を取る白熱の攻防。全てが狙い通りに進行して、軍配はやはりドブ側にあがる。そりゃそうだ、情報量も人数も完全にドブが上をいっていたのだから、どれだけヤノがしたたかだとて、この状況をひっくり返すのは難しい。大門兄の登場から、ヤノの化けの皮が剥がれるところの勢いがなんとも痛快で、登場から数週が経っているというのに、初めてヤノが韻を踏み忘れて取り乱してしまう様子が実に生々しい。いや、「普段から韻を踏み続ける奴」の時点で生っぽさはないはずなのだが……こんな無茶苦茶なキャラ造形が、この場面のためにあったのかよ、っていうだけで爆笑してしまった。どうせだったら関口の「韻踏めてません!」の台詞もいらなかったと思うんだけどね。視聴者目線からも「韻踏まなくなってる!」っていうのはかなりの衝撃だったから。こんな簡単に、「あ、ヤノは負けたんだ!」って分かる造形、意味わからない。

 そうしてドブが勝ちを確信し、小戸川の必死の「他人のふり」もさらりとかわして勝利宣言をあげる。しかし、そこで出てくるのが田中! そう、このシーンで待ち構える田中を見て「ここでの田中かぁ!」と飛び跳ねてしまう。そうだね、あのGPSは田中のものだね(入れた時にはすっかり忘れてた)。もう、田中が出てきて錯乱状態でものを言うだけでも緊迫感がヤバい。ドブが冷静に残弾数をカウントしていたというのがドブの狡猾さを下支えしている(彼にとって、銃の所在とその扱いは誰よりも重要なファクターだったのだろう)のに、我々視聴者は「埠頭での狙撃は田中じゃなかったこと」を知っているので、「ドブ! 違うねん! 撃てるねん!」とハラハラしながら見守る。

 その後の丁々発止のやり取りで、どうやら田中は錯乱しながらも自分の置き所が分からなくなっている様子が描かれ、ここまで「なんか半端に小戸川を付けねらってた割に致命的な行動とってなかったなぁ」という謎の答えがさらりと明かされている。小戸川もヤベェ奴の扱いは常識的に心得ており、「とりあえず謝ればなんとかなりそう」ってんでそれっぽい謝罪に臨み、「これで田中もおとなしく銃を収められる……」と思ったところでの呑楽消しゴムである。

 「ここで田中かぁ!」の上をいく「ここで消しゴムかいぃぃぃ!!!」という怒涛の連鎖。多分、私この辺で泣いてる。もう、何もかもが綺麗に並びすぎて泣いてる。その後の丁々発止のやり取り、流れるように進むせいでスルーしそうになるんだけど、ドブがけろっとした顔で「ゲームとかやってないし」って誤魔化そうとする手管とかあまりにもドブっぽくてエグいし、そのドブのばっくれをキャンセルしちゃったのが例の小戸川の能力っていうのも「どこまで伏線繋げてくんだ!」って気持ち悪すぎて気持ちよくなってくる。ドブさん、そんな昔から小銭稼ぐ商売してなければこんなことにならなかったのに……。今更ながら英語の「ditch」を調べたらまんま「溝・どぶ」って出てきて絶望したわ。

 全ての感情が煮詰まって文字通りに「引き金を引いた」田中。そしてドブも退場することになり、最後の一幕は小戸川とヤノの後始末となるか。いやいや、まだ小戸川についての謎は一切解決してないもんな。剛力先生がここにきて何を伝えてくれるのだろう。白川さんの未来はどうなるのだろう。そして今回急転直下、あまりに切実なホモサピエンスの行く末、それに連なるミステリーキッスの将来、そして大門兄弟の未来……。次回のタイトルは「どちらまで?」。ねぇ、このタクシーはちゃんとお客を目的地まで連れて行ってくれるかい?

 

 

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Vivy -Fluorite Eye’s Song-」 6→8

 良いアニメになりましたね。僕はとても満足している。また1つ、種﨑敦美ヒストリーが人類の規格の外へ飛び出していくのである。

 毎週感想を書いていたので今更何かを追加するものでもないが、こうしてアニメオリジナル作品がかっちりとした手堅い出来になったのはなんだか久しぶりな気もするので、それだけで割と嬉しい。しかもかなり滑りやすいジャンルである「アンドロイドと人間の関係性を描いたSF」で、いい具合に落とし所を見つけてくれたというのは渋いながらも評価されるべき点なのではなかろうか。今作の最初の感想で「プラスティック・メモリーズ」の話とか「仮面ライダーゼロワン」の話とかを出して「AIの心のお話、絶対すっきりしない説」みたいなことを提唱していたのだが、なるほど、「心の有る無し」を問題にしない一番手っ取り早い手段は、アンドロイド自体を主人公にしてしまえばよかったのか。今作のヴィヴィの苦悩と葛藤を見て、「心があるかないか」なんて問題は全く意味をなさないものね。

 タイムトラベルを巡るSF設定についてもうまいこと「ごまかして」いるのでそこまで気にならなかった。まぁ、最後に「泣きのもう1回!」みたいなことになった部分に関しては「脚本原作者が死に戻ることに抵抗なさすぎるのでは?」なんてことも考えたが、まぁ、理屈の上では別に問題ないんだよな。100年飛んでる全体があるんだから、そりゃ数日戻すくらいの猶予があっても構わんだろう。そうした部分がとってつけたような展開になっちゃ減点要素にもなるが、今作はそうした「時代の繋がり」に関するあれこれをうやむやにするために、わざわざ100年という時間の幅を設けたのだろう。こんだけ長い期間を戦い続けるタイムリープものというのはこれまで見たことがなくて(トータルの経過時間じゃなくてループ1回分の話ね)、ここまで長いとバタフライなエフェクトがどうこうとかいう部分もあまり気にならなくなる(もうそういう尺度の問題じゃなくなる)し、事件が起こるタイミングを10年単位で区切っていくことにより、いちいちステージが変わるので伏線の仕込みが大雑把でも気にならなくなり、経過時間の長さのおかげで勝手に壮大さまで感じられるというおまけ付き。なるほど、かなりおいしい設定になったもんだ。作中で描かれた事件なんて最初の旅客機墜落をカウントしても5つくらいしかなくて、それぞれの事件に設定される要素も多くはないので全体像が見やすくなっていたのは脚本構成の手柄だろう。1クールアニメという、普通なら縛りになる尺を、うまいこと「強制的に視点を改める区切り」として機能させている。こんな時代だからこそ、まだまだ地上波アニメのデザインというのは可能性が残されていることを感じさせてくれる作品だ。

 映像部分に関しても気合が入っており、はっちゃけアンドロイドアクションがダイナミックなのはもちろんだし、それぞれのキャラの表情の作り方も丁寧。特に、今作で最も特徴的だったので個人的に「ヴィヴィ的カット」と名前をつけたいとすら思っている「眼球部分のズーム」の使い方が抜群にうまい。必ず1話に1回は入るあのデザイン、想像以上に様々な効果を発揮していて、1番の効果はあのカットの止め絵だけでもとにかく筆の数を増やしてディティールにこだわることで、なんとなく作品全体の作画がすごく高品質に思えるということ。いってしまえば看板詐欺みたいな手法で、実はよく見ると今作は不必要なところでの作画枚数はそれなりに省エネな部分もあるのだが、必ず要所で「おっ」と思えるあのカットが入ってくるので、その度に「やっぱ綺麗な作画だなぁ」と思ってしまい、他のカットで「休む」余地が生まれるという。また、ヴィヴィの眼球アップは彼女が機械であるということを嫌という程思い出させるという効果もあり、冒頭で書いた通りに「もう、こんだけ感情を持って動いてたら人間と一緒やんけ」というツッコミに対し、「いやいや、それでもやっぱり彼女は機械だから」という念押しを挟み込み、本作の中枢部分をブレさせないのである。もちろん、そんな彼女の目に見える世界を反映することで、次々に歴史のバージョンアップを重ねていくという意味も含まれているだろう。とにかく、細かい部分で心情に訴えかける作劇がいちいち理にかなっている。

 改めて、お手本として提示されるべき1クールアニメだったと思う。こういう可能性を提示されると、今後もオリジナルアニメは全部触っていかないとダメってことになるので大変だけども……嬉しい悲鳴だと思っておきましょうね。

 

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「恋と呼ぶには気持ち悪い」 5→5

 ちゃんと気持ち悪かったですね。最後には丸め込まれることは分かってるんだから、その間、どこまで「イケメンだけど気持ち悪い」を維持できるかって勝負だったと思うのだが、なかなかどうして、気持ち悪かった。

 正直、特筆すべきことはない少女漫画展開である。イケメンだったら何をやっても大丈夫、というか、少女漫画世界のイケメンはイケメンな上に誠実なので基本的に外野は太刀打ちできない。これにさらに稼ぐ能力まで持ち合わせた完璧超人が主人公とあっては、そりゃどんだけ頑張ってもクラスメイトの男子高校生が太刀打ちできるわけもない。半端にいい奴で理解力が高いだけにさっさと手を引く選択をした彼があまりに不憫であった。

 ただ、そうした「誰がどう見てもそうなるやん」と分かっている展開の中にあっても、「気持ち悪い」というタイトル要素がかなり頑張って維持されてるってのはわざわざ今作を視聴するための大きなモチベーションになる。女性目線で今作をどのように見ているのかはどうあがいてもわからないのだが、男目線では、「気持ち悪いと罵りながらも少しずつ陥落していく女子高生」を楽しむものであり、「気持ち悪さもいつかは美徳になるのかもしれない」というよく分からない儚い希望を持って、冷たい視線にドキドキすれば良いのである。うん、一花ちゃんは空気を読んできちんと拒否できる良い子。そして今作の場合、周りの人間にもすごく恵まれているというのが大切なポイント。人格に難を抱えているキャラクターって、強いてあげるなら有馬家の親父さんくらいだと思うのだが、あの親父さんも決して単なる悪役ではなくて、「人の親ならしょうがないかな」という範疇に収まった敵キャラだからね。気づけば周りの人間はそれまでの亮の遍歴も忘れるわけではなく、それを踏まえた上で「女子高生とよろしくやればいいじゃん」というスタンス。そこに至るまでに、ちゃんと必要な手順は踏まえていただろう。結局、恋愛ってのは根気の勝負なのだなぁ。

 女子高生は拾わずに、きちんと正面からのお付き合いから始めましょう。

 

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「戦闘員、派遣します!」 5→5

 お気楽ファニー作品。後を引く部分も特にないが、さっぱりと終わってくれると切り替えは楽でいいですな。

 点数で見れば「このすば」には及ばないが、まぁ、作品の立ち位置が違うので当然といえば当然か。作者の中でどういう扱いなのかは分からないが、今作に見え隠れする特性がうまいこと一点突破型で突き抜けた上で、アニメ製作にも恵まれて一気にブレイクしたのが「このすば」であり、今作はその習作みたいな扱いだったんじゃなかろうか。あんまり比較しても意味ないのかもしれないが、やっぱりこの順番で見せられた視聴者はどうしたって比べてしまい、そこになんらかの理由を見出したくなるもの。見当はずれなのかもしれないが、やっぱりその辺りのポイントをいくつか確認してみたい。

 本作で一番勿体無いと思ったのは、それぞれのヒロインの際立ちである。私は1話目視聴後に「ヒロインが美味しいポジションなのは相変わらずだな」と書いているのだが、その時に「ヒロイン」と名指ししているのがスノウなのである。まぁ、そりゃ素直に見たら駄女神ポジションはスノウに決まってるからね。ただ、実際にはスノウはあくまで「数多のヒロインの1人」であり、ウェイトで言えばロゼやグリムと大差ないし、盤外にはアスタロト様みたいな特別な存在もいる。6号と誰の関係を中心にいじるかというのをはっきり定めずに「悪行ハーレム」を構築していったため、良い言い方をすれば満遍なくいろんなキャラを楽しめるようになっているが、嫌な言い方をすれば浅く広くで止まっている。このすばのあの濃度と練度はやはりアクア・めぐみん・ダクネスという3人のヒロインにあらゆる残念要素を詰め込んでネタ化している部分にあると思うので、その分だけ鮮烈さでは劣る。もしかしたら今作でのスノウの立ち位置に磨きをかけて先鋭化させたのがアクア(&ダクネス)なんじゃないかと勝手に思ってるんだけど、実際の製作理念はどうなんでしょうね?

 また、これも状況としては裏表の関係だが、6号の主人公設定にはまだまっすぐさが残っている。普通に戦闘力が高く、紳士的な部分での格好よさが案外見え隠れしたりする。すけべで無責任で怠惰であるというクズ要素はたっぷり持ちながらも、一応、ハーレムを形成するにたる魅力を持った人物として描かれているわけだが。その辺りは純正クズニートのかじゅま様とは一線を画すだろう。まぁ、カズマはカズマで格好いいところを見せたりもするのだが、やはり彼には3大ヒロインと渡り合うだけのゴミクズっぷりが不可欠。6号の見せる男前ポイントは、まだまだなろう的なニュアンスを残した部分だったと見ることができるだろう。

 もちろん、そんな6号もクズであるという部分は疑いようがなく、それこそこのすばで爆発するギャグリソースの根幹はここで築き上げられたのだとも言える。6号が持っていた「悪」という便利な免罪符すら奪い去り、全ての要素を人格に還元させたが故に逃げ道を失った純正クズのカズマは、悪行ポイントの代わりに人並み外れたラックという武器を与えられた。もう、ネタにするなら余計な理由などつけず、理不尽なくらいに勢いに任せてしまおうってことだ。そう考えると、6号が加速した最後の弾丸が、もしかしたらカズマという天性の英雄を生み出したのかもしれない。そう考えると、やはり興味深い作品であった。

 なお、最終的に私が一番好きなヒロインはリリス様。

 

 

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「セブンナイツ レボリューション -英雄の継承者-」 5→5

 今作最大の難点は、タイトルを声に出して読もうとするとどうしてもイントネーションがゴー☆ジャスっぽくなってしまう部分である。そォれ!

 えっとね、案外嫌いじゃなかった。そこまで奇をてらったデザインでもないし、「まぁ、そういう感じやろな」くらいのお話ではあるのだが、要所要所でしっかり視聴者を手放さないような展開を用意してくれていたおかげで、ソシャゲアニメで陥りがちな「もうこれ、観なくてもいいじゃね?」というトーンダウンが発生せずに済んだ。いちいち「へぇ、そういう展開になるのか」となんとなく気にさせてくれるバランスはソシャゲやらなんやらを抜きにして、ファンタジーアニメとしては模範的な構成だったと思う。具体的にはありがちな「敵キャラ3人衆」的展開が嬉しいレダの扱いとか、毎度おなじみ(?)ソフィーティアさんの逆転劇とか、満を辞して前に出てくる主体性のない女とか、きちんと「一本のお話を作るよ」という責任感が感じられる。そりゃまぁ、全編通して「どっかで見たことはあるわ」と言われたらそれまでだが、別にどっかで見たことがあることは減点要素にはならないのである。「見たことある気がするけど気になるからやっぱり見るわ」になれば勝ちだ。個人的には「オルタンシアサーガ」と似たような立ち位置ではあるが、全体的な均整を考えるとこちらの方が評価は高いかもしれない。

 作画もそれなりのラインで安定していたし、女の子が可愛らしい部分は積極的に打ち出せていたというのも評価を支えるポイントになるだろうか。推しはレダさん(キャラデザのやけっぱち感が好き)だが、やっぱエレンさんの美味しい立ち位置も見逃せないだろう。最初は百合キャラまっしぐらっていう意思表明なのかと思っていたが、まさかそんなバックグラウンドを抱えていたとはね(そして綺麗に百合的ゴールインに帰結するという)。あと、これは完全に中の人の評価になりそうだが、ソフィーティアさんは登場時からそこはかとなく「私、怪しいキャラですけどね」って雰囲気を匂わせているさじ加減はうまい。包容力のキャラに振るか、腹黒ラスボスに振るか、そのあたりの変幻自在のプランは圧巻の17歳である。人として生まれたからには、定期的に悪い井上喜久子を摂取したくなるもんですからね。まぁ、今期はどこぞのピエロもいたのでやや過剰摂取気味ではあったけど。ちなみに私が初めて摂取した「悪い井上喜久子」は「キディ・グレイド」です。なんで今作の感想が最終的に17歳トークになってるのかは謎。

 

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 スタジアム利用料が半日で25万ってそこそこリーズナブルじゃないか? って思ったら割と相場だった、第11話。適当に検索した味の素スタジアムの場合、休日利用で半日20万程度。スタンドを利用しない場合にはもう少し安いのが相場のようだ。

 まぁ、そんなこたぁどうでもいいのだが、むしろ近所の公園でイベントを開催する際にきちんと自治体に許可とってる杉山ファンクラブが偉いな。無茶苦茶な団体だと思っていたが、そうした配慮があってこそこれまで存続できたのだろうな。……いや、推しの対象が変わったのに活動続けてるのはどうかと思うが……兄弟をセットで推す際に「2代目」っていうカウントはどうなのよ。初代だって割と近所にいるんだから推し続けろよ。杉山先輩、こういう状況でもあんまり動じないのは単なる慣れなのか、人徳なのか……。ゆに様との関係性がすごく微妙なのがもどかしい。

 というわけで、杉山兄弟を交えたゆに様メイン回である。ゆに様メイン回はとにかくゆに様の甲斐甲斐しさが際立つことが多いので、もうそれだけで涙を誘う。今回も非常にまっすぐなおやびんへの想いに満ち満ちており、ホワイトゆに様が全開であった。単身(+ツギハギ)であれだけの規模のイベントの企画・運営を全部まかなっちゃう行動力は尋常じゃない。場所を借りる許可はファンクラブの面々がやってくれたとして、テントなどの備品、ケーキの材料なんかはどこから調達したのだろう。本気出したらゆに様はいくらでも強力な作戦プランが立案できそうなんだよなぁ……そう考えると、ワルぶってるけど根っこはいい奴だからアックムー配下になっても無茶してない、っていう説はある程度正しいのかもしれん。

 今回はそうしてホワイトなゆに様が際立っていたため、みゅーたちとも手を組んでのお楽しみイベントであった。しかし、ずっとこの関係が続けばいいのに、と思っても、残念ながらアックムーがそれを許さない。というか、アッキーも別にそうならなくていいと思ってるみたい。そんでさらに、おやびんが望んでるんだったらホワイトだったゆに様だって平気で悪事に手を染める。うーむ、この辺の倫理観なぁ……。しかも下手したらシリーズ史上最も不穏な終わり方になってるやんけ。ちあちゃんだけが異常に気づいているっていう状況もなんだかやるせない。アッキーの作戦、いちいち説得力があってゆめちゃんたちなんぞが太刀打ちできない状態になるのが怖すぎるんだよな。ほんと、こいつが何を目的としているのかを早く教えて欲しい。でないと夜も安心して寝られない(おもにゆに様が)。

 

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 「まなつさん、そろそろ溺死すんぞ」って思った人どれくらいいます? 第17話。どうやら今年のプリキュアチームは水中戦闘もデフォで行える性能のようだな……。歴代で水中戦をフィーチャーしたプリキュアとかおらんから、過去のプリキュアがどうだったのかはよく分かりません。

 さてトロプリ。毎週楽しく見ておりまして、個人的には後から入ってきたメンバーが当初の想定よりもいいキャラになってる感があるのがとても嬉しいですね。みのりん先輩に関しては初期設定見た時に「この手の黄キュアは専門外だからパスかな……」とか思ってたんだけど、普段の性格が存外素直だったもんだから変身前の可愛さが担保されていて、変身後の姿とのギャップでキャラに磨きがかかっている。もうちょいヒネてやる気のないデザインだと思ってたのに。毎週日曜日の楽しみの1つは、オープニング冒頭で無表情に踊るみのりん先輩を観ることです。そして想像以上にアホだったためにこれはこれで美味しいポジションになったのがあすか先輩。最初に設定を見た時に「キュアフラミンゴってかわいそうな名前やなwww」とか思ってたんだけど、恥ずかしげも無く変身できる先輩のキャラにやたらハマってたのが笑ってしまった。これまでのプリキュアの歴史だと年上キュアは問答無用で頼り甲斐のある連中ばっかりだったのに、あすか先輩は下手したらチーム内の馬鹿筆頭になれる可能性があるのがすごい。まぁ、まなつがいる限りは筆頭にはならんのかもしれないけども。いや、とにかく4人ともいいキャラなんですよ。

 そしてここにきての追加戦士。ローラの変身は第1話以前からわかっていたことだろうが、今年は17話と割と早めの追加戦士加入。まぁ、1話目からべったりのキャラだったので、追加時に説明する必要もないからね。戦隊ヒーローでいえば17話あたりでの加入は近年では鉄板ですわね。そしてまぁ、このローラの変身にいろんな想いがこもっているのですよ。今回ぶっちゃけ作画はそこまで張り切ってないのだが、ローラの変身バンク時の演出だけで満足してしまった。かなり意図的にペディキュア塗るシーンがクローズアップされてるんですよね。さらに、記念すべき第1回となる今回の戦闘シーンでは、さりげなく彼女のキックにスポットが当たるような作劇になっている。ローラが友情の証として手に入れた「足」が最大の特徴のプリキュアなのである。いい変身エピソードであった。

 あと、今作の特徴として「敵幹部とやけに距離が近い」っていうのもあるよね。後回しの魔女の一団、基本設定が「後回し」なもんで、みんなしてやる気がない。今回みたいに直接ラスボスと対面しても、「まぁ、後回しで」って言ってくれるもんだから対面してもなんとかなっちゃうのよね。このままの関係性だとクライマックスでいまいち盛り上がらない可能性があるのだが……魔女様、どこかで性格を苛烈に爆発させてくれるんでしょうかね。残りの幹部連中も、命がけで戦ったりはしないタイプの連中だが……まー、考えてみりゃ幹部つってもコックや医者やメイドだしなぁ……。理想的には、魔女本人以外のキャラとは和解エンドかな。

 

 

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SSSS.DYNAZENON」 6→7

 あいも変わらず、と言いたいところだが、その実けっこう新しいポイントも攻めていけるスタジオ、それがTRIGGER

 やはりこの独特の面白さは「狙わらないと出せない」部分だろう。音響の使い方や芝居の間の取り方。独特の空虚な構成のはずなのに、そこに一番似つかわしくない「巨大ロボVS怪獣」なんてモチーフをぶっこんでくる。いや、どちらかというと本筋がそっちで、「怪獣アニメなのになぜか周りが空虚」と言った方がいいのだろうか。この「どこか虚ろな世界」は、もちろん前作「グリッドマン」から踏襲しているものであり、グリッドマンの場合、「この世界は電脳の中にある神に作られた世界なのだよ」ということを表すため、いわば本筋の最重要ポイントとしての虚無であったわけだが、今回はすでにそうした虚無には大きな役割は求められていない。それでもなお、きちんと作品のつながりを見せ、ファンに「続編なのだなぁ」ということを伝えるために、しっかりとこの世界を守り続けている。公式の言葉でいうなら、これこそが「GRIDMAN UNIVERSE」だ。

 興味深いのは、そうして「虚無」自体がそこまで大きな意味を持たなくなった世界で、今度は何を描くのかというテーマ設定だった。グリッドマンの場合は「この作られた空間と神」という背景自体が最後の最後まで物語を支えるパーツだったが、今回は視聴者が最初から「そういう世界なんだよなぁ」とわかった上で視聴しているわけで、残念ながら2回続けて同じプロットでは引っ張れない。そこで、今回は同じ世界をつなげながらも大胆に舵を切り、今度は「そんな虚無の世界だけど、頑張って生きてる人たちがいっぱいいるんだよ」という物語を作ってきたわけだ。高校生という設定自体はグリッドマンのときと同じだが、彼が常に外を外を目指し続けていたのと対比的に、こちらの世界は「外」をどれだけ提示されたとて、その「外」にはあまり興味を持たず、例えばちせちゃんはゴルドバーンとの別れを素直に受け入れた。今作で描くべきは、世界構造ではなく、その中でのドラマだ。

 また、これはだいぶ下世話な話になるが、グリッドマンの方は六花&アカネという2大ヒロインが、そりゃまーけしからん方向に評判をぶち上げてしまった。おっさんたちに響く昔懐かしい特撮ヒーローの帰還アニメだったはずなのだが、別な意味でおっさんに(も)響く太ももおっぱいえちえちアニメになってしまったのである。そりゃま、キャラ萌えとエロで釣るのは製作側だって望んでやってるんだろうから結果オーライなのだが、「いやいや、そこばっかりウケても、それって円谷さんに申し訳なくない?」ってんで、今回はそうしたキャラ萌え要素はかなり意識して削ってきたものと思われる。何しろオラついた5000歳の変人やら、30過ぎた引きこもりニートやらの活劇なのだ。まぁ、やっぱりムジナさんはエロかったとは思うが……そういう引きではなく、あくまで夢芽とヨモギには、プラトニックでまっすぐな恋愛を紡いで欲しかったわけである。そして、それは成就したと思われる。

 こうしてきちんと続編としての縦軸を繋ぎながら、2期目という高いハードルを綺麗に飛び越える作劇ができるのは、やはり自分たちの持っている道具立てに自信があるからこそなのだろう。むせ返るほどに暑苦しいロボット活劇でも、どったんばったん大騒ぎな怪獣騒動でも、やはり画の説得力があればこその作品。今後とも、そこはぶらさずに新たなUNIVERSEを作り上げて欲しい。 ……まぁ、おっぱいはあってもいいけどね。

 

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 歌がある、最終話。これで良い。これが良い。

 何を語っても野暮になってしまうとは思うのだが、せっかくなのでいくつか。個人的にグッときたポイントをあげるとするなら、ラストステージとナビの存在。「ゲームスタート時の場所がラストダンジョンになる」ってのはドラクエⅠの昔から引き継がれる伝統で(あれはちょっと違うけども)、巡り巡った物語の終末として感慨深いものがある。そして、そこで迎え入れてくれるのがナビだったというのも実に心得たものである。ヴィヴィの過ごしてきたこの100年(とちょっと)。全てを見守ってきたのはマツモト、そしてアーカイブくらいだろうが、それに続いて多くのシーンで付き合い続けていたのは実はナビだった。「ディーヴァ」に与えられた使命である「歌で人々を幸せにする」という大命題を一番理解し、最後まで彼女にそれを貫き通すように言っていたのはナビだった。もちろん、ナビは本当に「お仕事で」それを言い続けてきただけなのかもしれないが、最後のステージに関しては、きっと彼女も「心から」ヴィヴィにメッセージを伝えようとしていたはずだ。でなければ、あそこでわざわざモモカのホログラムまで使ってヴィヴィに立ち向かう必要もなかったはず。ディーヴァとヴィヴィが歩んできた道行き、その最後の最後で「歴史が変わった」ことを証明するのに、これほどふさわしい人材もいないだろう。ナビは、果たしてヴィヴィが変わってしまったことを憎んでいたのか。それとも、歌を届けたその果てにヴィヴィが辿り着く運命を憎んでいたのか。今となっては誰にも分からない。最後にステージで奏でられたのはディーヴァの歌ではなく、ヴィヴィの歌である。そしてその歌は決して最後まで紡がれることなく、100年の重責を果たしたボディとともに終りを告げる。一世一代の大舞台を果たし、彼女の命は解放される。彼女の「Fluorite Eye」が灯を消し、最後の最後にヴィヴィを見送ったのはナビであった。

 世界は変わった。多くのAIはその活動を終えたが、「修正後の世界」に立ち続けたAIの名はエリザベス。間違いなくヴィヴィの意思を受け継いだ「シスターズ」。ヴィヴィの役割は終わっても、彼女の意思は、彼女の使命は受け継がれていく。また、前回助けられなかったおっちゃんがきちんと生き残って、後世に彼女の意思を伝えている。災害の規模は甚大だったが、未来への希望がここに繋がれる。

 新しい世界では、新たなAIが、新たな使命を持って生まれてくる。次の世代にこそ、きっと「心を込めて」人にもAIにも、歌が届くはずだ。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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