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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 封切り日〜〜〜。いや、ほら、緊急事態でさ、宣言されたらさ、見らんなくなるかもしれないじゃん。だから行ったのよ。別に、そんな、待ちに待ってたとかいうわけじゃなくて。……なるべく早く見たろうと思ってました。

 

 

<以下ネタバレ注意ではあるが、ガルパやってる人間はみんな知ってる>

 


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 やっぱどっかイカれてるアニメ、第3話。これまでよりもサスペンステイストは減った気はするんだけど、的確にどこか狂ってる気がするんだよなぁ。「親はいない、友達もいない、でも、カブがある」じゃないが。

 そもそも「カブ乗り」っていう単語が一般性を持つ世界って正しいんだろうか。「バイク乗り」じゃねぇんだよ、「カブ乗り」なんだよ。これまでバイクのことなんかさっぱり興味がなかったはずの小熊が、何の因果かカブに乗るようになり、もっとも頭のおかしい礼子の影響で、いつの間にか自分のことを「カブ乗り」だと認識するようになっている。いいのかそれで。いや、いいんだけどさ。

 今回も本当に恐ろしいのは、作中で起こった事件がほとんどないこと。「箱がついた」「ゴーグルを買った」の2つは本当にどうでもいいことなのだが、それがさも大事件であるかのように1話を彩るトピックになっている。まぁ、幸い今回は「礼子と『友達』(もしくはそれに類する何か)になった」という一大事件があったおかげで全てはそのための布石だと受け取ることもできるのだが、2話目時点であれだけ接触してたのに、3話終わりでようやく携帯番号なのかよ、っていうのも割と驚きだ。昨今のアニメ界隈の「女子高生どうしの関係」ではなかなか考えられないことである。他にも小熊&礼子の関係性というのは常にどこかで不協和音を奏でているようなザワリとする感触があって、例えば冒頭では礼子の強引な誘いによって小熊がカレーをレンチンできず(おっちゃんからすると高校の教室にレンジがあるのも驚きなのだが)、その結果冷たいカレーを食わされることになっている。平然と「冷たいカレーはうまいか?」と聞いてくる礼子に対して小熊は釈然としない表情を見せており、この2人の関係性が必ずしも100%のマッチングを見せているわけではないと示唆している。これまで「友達はいない」と自認してきた小熊にとって、友達づきあいの距離なんてものはわからず、礼子に振り回されるようにして昼飯に付き合わされるのも、決してプラスの感情ばかりではないはず。

 その後にも、例えば小熊がメットのことが知りたくて「メットを見せて欲しい」といった時も、小熊は礼子がパンを食っている途中だってんで気を使って「食べ終わってから」と一言添えているのだが、礼子は完全無視で即座にメットを引っ張り出している。礼子からすれば自分の持ち物を自慢できるタイミングなのでできる限り早く見せたかったというのもあるだろうが、この辺りも二人のリズムがかみ合っていない印象を与えるのだ。世にある「女子高生の関係性アニメ」の中では異質な、「友達未満」の濃密な関係という変な図式。そうして「まだずれてんなー」という印象を与えておいて、最終的に携帯の番号を渡してステージを1つあげるのである。変なとこに注目しすぎだ。

 こうして事件性に欠けるはずの画面なのだが、何故か30分が長くは感じない。比較対象として面白いのは前クールの「のんのんびより」の演出方向で、あちらは確実に「止めている」ことを意識させる作劇である。「止まってるな、ちょっと異質だな」ということを視聴者に気づかせた上で、「いつまで止まるんだ?」「何で止まるんだ?」ということを意識させてそこにある「時間」を汲み取らせようという狙い。それに対し、今作も台詞無しのオブジェクトでつなぐカットがかなり多いのだが、やはり「バイク」がテーマの作品であるだけに、決して「止まる」印象は与えない。常に画面のなにかは動いているか、カメラにモーションをつけるか。そうして「時間のゆるやかさ」を意識させる作劇。また、音響もそうした動静のリズムを敢えて乱しているような印象があり、最初に土産を買いに行った時の無駄にジャジーなBGMとか、音の際立ちが変な方向に尖っている。カット割りも含めて、常に画面に何か1つは「気にさせる要素」を残そうとしているかのようである。

 まぁ、落ち着かないと思い込んでる分、勝手にこっちが読み込んじゃっている可能性もあるのだが……結論としては、やっぱ変なアニメだ。

 

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 今期一番緊張感のあるアニメ、第3話。サスペンスパートのサスペンス感がすごいし、そこから転じる漫才パートの漫才感もすごい。面白いかどうかは別にして。

 いや、でも漫才パートも嫌いじゃないな。ケジャータの流れとか。確実に漫才だって分かる流れの時の小戸川の「完全に用意して持ち込んだ」みたいなツッコミ台詞もなんだか嫌いになれない。今作のこの不可思議なバランスの全てを握ってるのって、結局小戸川のキャラクターのギリギリのラインなんだよな。普段の偏屈な印象はずっと維持したままで、例えば今回ならドブとの対決の時には尋常ならざる図太さを見せつけ、「死をも恐れぬ世捨て人じみたおっさん」という属性があるかと思えば、実はそうしたタマのやりとりなんてものはとんでもないという、明確な小市民根性だってもちろん持ち合わせている。知り合いの名前を出された際に柿花の名前が出てもそこまで動じてはいないのだが、だからと言って完全にどうでもいいと見捨てているのではなく、「柿花には悪いけど、最悪そっちに話が行っちゃったらごめん」くらいの友情は匂わせている。そして、いざ白川の名前が出ちゃうと目に見えて動揺してしまう。その辺りの、「面の皮が厚いから感情がばれにくいけど、やっぱり中身は割と普通の市民ですよ」っていうバランスが良いのである。

 恋愛観についても同じようなことが言えて、もう自分に結婚なんて話はありえないと諦めつつも、どこかでそうした気持ちの種火みたいなものは意識していて、白川の猛烈なアプローチに「自分なんかじゃないほうがいい」という諦めとか自責みたいなものがあるのに、いざ柿花に突かれてしまうとその感情が間違いなくあるということを認めてしまう。そして、いつの間にか木星になっちゃっていることも素直に認める。そういう、及び腰なのか、単に腰が重いのかも分からないような葛藤が寂しい四十路男のリアリティである。

 さて、あとはこのサスペンス部分がどのように転がっていくかで面白さは変わってくるだろう。今回はチンピラ・ドブの登場で話がまた大きく進んでいる。最大の焦点となるのは渦中の女子高生とやらがいったいどこで何をしているのか、という部分。現在考えられるのは1つ目が「小戸川の部屋の押し入れ」なわけだが、あれが正解なのか、ミスディレクションなのかはまだ判断できない。流石に今期2作目の女子高生拾得アニメではない気がするのだが……(上述のような小戸川の性格からして、流石に女子高生は拾わないと思う)。そして、わかりやすい対抗として現れた2つ目の可能性が、柿花と出会った女子高生(?)のしほ。こちらは後ろに何やらチンピラじみた連中が追跡していたことからも単なる気まぐれ女子ではないことが伺える。ただ、こちらももし「失踪女子高生」だったとしたら行動原理がよく分からないという問題がある。さらにゴリラ医師の剛力が行方不明になるなど、まだまだ街には不穏な影が大量発生している。はてさて、どうなっていくものか。

 

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 中高生が気楽に週末を利用した能登旅行するのやめろ、第2話。今確認したら東京ー石川間の往復運賃が3万弱だぞ。目的もなく行って戻るだけでそんな状態、親御さんが認めてくれるはずないやろが。いや、もしかしたらことこ先輩が莫大な特許料とかで既に食うに困らない稼ぎを叩き出してる可能性もあるが……。

 タイトルは完璧にゆに様フィーチャーなのに、結局遭遇することすら無しで終わったため、実質ことこ先輩メイン回である。思い返せば1期の「ことことコトコト」が5話目。改めて出会いの物語を「ユメシンクロ参戦」という形で振り返る展開になっているな。ことこ先輩周りの事象、やはりシリーズアニメとしては割と異質な感じがあって、チームを結成していたメンバーが1人だけ進学して別行動っていう魔法少女もの(?)は珍しい。まぁ、そもそもプリキュアをはじめとして2年以上続くシリーズが稀なのだからそんなシチュエーションはなかなか無いはずなのだが。おかげで今回はことこ先輩もゆめちゃんも学校の授業をサボる羽目になってしまい、なんだかみんなの不良学生感が増している気がする。お空の上のお城にプライベートルームを設けてしまったのもなんだか堕落の一歩目みたいな気がして、「放課後に好きな仲間だけでいくらでもだべることが出来るプライベート空間がある」って、人間にとって一番危険な状態なのだよ……これ、中高生だからまだいいけど、大学生だったらもう2度と授業に行かなくなるパターンだからさ(心当たりなんてありません。えぇ、ありませんとも)。

 そうしてことこ先輩が絡む要素を改めて点検して、今後どのように運用するかを確認するお話になっている。パソコン部は一応在籍部員がいたはずなのだが、カリスマ的存在であったことこ先輩を失って存続の危機。そこを救った(?)のは当然アッキーあったわけだが、その傍らにはことこ先輩のにーちゃんもいる。ことこ先輩が進学して存続が危ぶまれた部活が、さらに年上の兄の加担で成立するってのも随分倒錯した話である。しかも見た感じ、アッキーたちはみんなして自分たちのやってることをわかった上でアックムーに手を貸してるし……今回は悪役側の配置がかなりカオスだ。

 そして、アッキーが遊び半分で悪さをするもんだからアックム-が動き出し、なんと白羽の矢が立ったのは(当然ながら)ゆに様であった。これ……ゆに様の意思はどうなるんやろ……。今回ぺこの野郎が「ゆにがそんな簡単に悪さをやめるとは思えへん」みたいなことを言っていたが、なんかそこんところに誤解がないか? 別にゆに様は根っこの部分で悪い奴じゃないんだぞ? あくまで悪夢の女王が指示を出していたからブラックアビスを操っていただけで……そこのところが解消され、さらには杉山先輩との友情タッグのおかげで人間との関係も良好になった今、彼が悪さをする理由は何一つ無いのだ。それなのに、心ないぺこは……いや、何も考えてないだけだろうけども。またも悪夢サイドからの勧誘がかかってしまうゆに様。単に「悪いことをしろ」だけだと従わないとは思うのだが、アッキーの目的意識次第では、「おやびんの弟さん」というだけで言うこと聞いちゃいそうだなぁ。「あなたさま」言うてたしなぁ……。

 

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○「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω」 ー

 やべ、テキストはすでに書いてたのにあげ忘れてたせいで順番がテレコになってしまった。まぁいいや、こっちが本当に最後の(49個目の)新番チェック。

 1期の放送が2018年の夏なので2年半ぶりの第2期がスタートだぞ! ……とは言ったものの、すまん、一切覚えてなかった……。まさに2、3年前あたりのなろう系列なんて一番覚えるの難しいジャンルじゃん、って思ったけど、今作はなろうではなくてラノベ……えぇい! もう分からんわ!

 とは言えとは言え。1話目を見たら割と「あぁ、あったあった」と思い出すことが出来たのはありがたい話。2年前の自分の記録を参照すると一応評価としては「悪くないよね」くらいのものになっていたようで、2期目1話も実際、「まぁ、これくらいならいいよね」という印象。映像部分は並も並だが、女の子が可愛ければそれはそれでよし。今作の最大の焦点はエロ部分なので、とにかくそこさえなんとかしてくれれば良いんじゃなかろうか。ただ、今調べたら1期が亜細亜堂だったのに今期は手塚プロになって、スタッフも入れ替えがあるのよね……。別に元のスタジオに思い入れがあるわけでもないので構わないんだけど、この変更がプラスに働くのかマイナスに働くのかはまだ未知数。「どっちでもええやんけ」というのが正直なところだな!

 覚えてる、というか脳裏に焼き付いていた要素は何と言っても魔王クリム。その弾けた種さんボイスは度肝を抜いたので今回も活躍してほしいな、って思ったら1話でいきなり居残り命令されてパーティー離脱しちゃった。……新ヒロインはみっくかぁ……うーむ。

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○「EDENS ZERO」 5

 ようやく今期最後の1本にたどり着いたぞ。今期の新番チェックの総数は49本。前クールが一気に息を吹き返したといっても冬クールだったために46本という数だったことを考えると、流石の春クール。これに前クールから引き続きの視聴となる5本を加えた約54本が今期の視聴本数となる。幸い、前クールからは微減であるが、相変わらず50は超えているので引き続き私の視聴人生はハードモードのままである。

 そして、このアニメの話をする前に、関係ない人には本当にどうでもいい話をさせてもらうと、この作品、放送枠が本当にひどくて、録画して視聴するのもかなり面倒だった。調べてみると、関東圏での放送はいわゆる「日本テレビ」で、既に1週間以上前に放送が始まっている。全国の日テレ系列のほぼ全ての局が放送しており、昨今のアニメの中ではかなり「視聴しやすい」部類に入るはずだ。しかし、何故か今作が関西、つまり「読売テレビ」だとやたら冷遇されている。放送が2週間遅れってだけならまだいいのだが、放送枠が今まで新作アニメと一切関係なかった金曜の深夜。しかも、読売名物の「MANPA」と同じような、「複数のアニメを一括りにした枠」での放送である。ちなみに知らない人のために解説しておくと「MANPA」はもともとMONDAY PARKと冠されていた読売のアニメ枠。元が「マンデー」なんだから綴りは「MONPA」じゃねぇかって気もするが、細かいことは気にしないでよい。現在のMANPA枠は「MARS RED」「86」「ドラゴン、家を買う」の3作品を放送している。で、こうした枠でアニメをたくさん放送してくれるのはいいのだが、「何故か録画枠が1つとして認識される」というクソ仕様なのである。つまり、予約録画しようとすると、頭から尻まで、トータル100分以上をまとめて予約することになり、個々の番組の頭と尻が識別できない。今期のように全ての枠が新作なら諦めて3作品セットで保管することになるが、これが再放送などが絡むと、いちいち全部録画した後に、いらん部分を削除するという手間がかかる。コナンとかヒロアカとか、シティーハンターまで再放送で絡む場合があったりなかったり。

 で、今回はそんなMANPAと同じ仕様の「金曜日はシンデレラ」という枠が金曜の深夜に設けられており、その最後に今作が含まれている。ちなみにその前の一時間はまさかの「コナンセレクション」である。いらんねん。そんなんいらんねん。そして、金曜日はMBS、KBS、TVOと他の3局も深夜アニメを放送する激戦区。そんな中で貴重なレコーダーの録画枠を2時間近くも今作に取られるのはたまったもんじゃないのである。この度、1話目ということでわざわざ別のチューナー内臓HDに録画して視聴したが、仮にこれを保管しようとすると、また100分を全部ダビングして編集するという二度手間三度手間が待ち構えており、とてもじゃないがこの状態での視聴はやってられぬ。まぁ、さらに1週間待てば今度はBS日テレで単枠放送が始まるので、おそらく今後の視聴・編集はそちらの枠を使うことになるだろう。おっそろしく長い愚痴になったが、とにかく、何故だか分からないがめちゃくちゃ面倒な作品なのである。読売、ほんとなんとかしろ。

 閑話休題。そうまでして頑張って見た作品は真島ヒロの新作だった。実は私、「RAVE」も「FAIRY TALE」もまともに見たことがないので、一切の予備知識なしでほぼ初めて接する真島ヒロ作品ということになる。これまで何で見てこなかったのかは謎なのだが……最初に興味がないって判断したんだろうなぁ。この度、何の考えもなしにいきなりぶつかったこの新作は、実は案外面白い気がした。出会いの物語はすごく平凡だけど、そこからトントン拍子で冒険の始まりにつながる展開が一癖あって興味を惹かれる。あれ、これ案外続きが見たいかもしれないぞ? まぁ、苦労して視聴に至った分、余計なバイアスがかかってる可能性はあるが……。

 残念ながら、今後継続的に視聴していくにはさらに1週間のブランクが空くので、何とか忘れずに記録出来るように祈ろう。

 

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 いい感じ、第2話。1話で受けた印象をそのままにちゃんと「部屋の外」にお話が拡張している。背景とかディティールがかっちり作られてるし、音響の回し方なんかにも気が向いていることがわかる。

 びっくりしたのは、他のドールたちはシャドーとキャストがセットだったってこと。今回明らかになったのはミア&サラのコンビだったが、公式ページに確認に行ったらメインのエミリコたち以外は全員キャストが2役でやっている。なるほどそりゃそうか……と言いたいところだが、わたしゃまだこの世界の全容をしらないので、これがどういう意味を持っているのかはまだよく分かっていない(もしかしたら誰も知らないのかもしれない)。ここで重要になってくるのは当然、キャストが同じという一般的な組み合わせではなくて、唯一バラバラになっているエミリコたちの存在の特異性だろう。いったいどういうことなのか、その謎が明かされるまでは……アニメではやらねぇだろうなぁ。

 今回はエミリコの目線から見た屋敷の大きさ、そして初めて外の世界と接する興奮と不安、それからこのハウス全体を覆う謎への疑念などといった要素が矢継ぎ早に展開されていく。人形のことでケイトが怒っちゃうくだりなんかはやや性急な感はあったものの、それ以外のパートでは相変わらず間の取り方が丁寧で、決してあくせくしないこの優美なハウスの雰囲気がきちんと維持されている。「ススだらけで汚い屋敷」なのに「荘厳にして優美」というのは両立するのが案外難しそうなモチーフなのだが、そのあたりに違和感が無いし、突発的に始まったミュージカルな流れなんかも浮つかずに「そういう世界だなぁ」と納得できるのも良い。出来ればエミリコの食べるパンがもう少し美味しそうだと嬉しいのだが、残念ながらあれは本当に美味しくはないパンだろうから致し方ないのである。

 ここからもっと世界が広がっていくとなると、ますます繊細なバランス調整が求められるとは思うが、この感じだと以降もいい具合に処理してくれそうだな。

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 人間のカルマを煮詰めたようなキャスティング、第4話。やめろ、このキャスティングは俺が死ぬ。

 3話時点でもかなり良かったんだけど先週はまだ記事立て出来ない状態だったので改めて。いくつか良い点をピックアップしたいが、まず何と言っても作画の力点の置き方が良い。「作中ぜーんぶが超絶作画」とかいうトチ狂ったコストのかけ方ではない作品だと思うのだが、もちろん大きく崩れるようなパートは無いし、アクションシーンやクライマックスなど、きっちり見せるべきシーンでインパクトの大きい作画が映えるようにデザインされている。今回のコンテは「魔法使いの嫁」を監督してた長沼さんである。種さんつながり。

 シナリオラインについても、1話目時点で「SF部分は割とおおらかに見守るべきだよなぁ」と思っていたわけだが、まぁ、そこはそれ。今回のお話だって、いきなりすごく都合のいい(都合の悪い)妹という存在が明かされて謎が解かれてしまうあたりは強引だし上手くもないのだが、ただそれが破綻しているかと言われればそんなこともないし、「そう言われちゃしょうがねぇや」くらいのもんである。そうして用意された「ちょっと都合が悪かったアクシデント」のディティールをあまり気にしなければ、最終的にはちゃんとヴィヴィたちが立ち向かおうとしている「AIの存在証明」への言及にもなっている。「使命」という言葉はいささか便利に使われすぎている気もするのだが、要するにこの世界のAIはロボット三原則など完全に無視できるし、人間同様に個性も感情も伴っているということの表れ。ただ、本当に野放図だとわざわざAIにする意味がなくなってしまう(人間どうしの争いでええやん、ってなる)ので、そこに「使命」というキーワードを設けて差別化を図ることで、作品テーマがブレないように舵を取っているわけだ。少なくとも現時点でのAIの立ち位置は「仮面ライダーゼロワン」の時よりもよっぽど理解できるものではあるだろう。

 また、作中でもかなり執拗に「AIらしさ」を画で見せようとしているのが印象的。先週も効果的に使われていたのが「目」の演出で、彼女たちの目のアップが写るカットは、意図的にタッチを変えて「AIの異質さ」を際立たせるように描かれている。細やかなタッチでその無機質な構造が描かれると一瞬ドキッとするし、改めてAIたちの苦しさが浮き上がってくるかのようである。このデザインはラストまできっちり維持してほしいな。そうそう、それと「歌」という今作のもう1つの要素もそれなりにいい具合に機能しているんじゃなかろうか。最後に姉妹であの歌を歌うっていう締め方はなんとも切なくて、単なるアニメの客寄せ以上の効果をあげていると思える。

 とまぁ、いろいろ褒めてきたが、最大のお気に入りポイントはやっぱりキャストだ。いや、そりゃだってさ、AI種さんの時点で割と楽しかったのに、そこに「人の皮を被った日笠」が現れたところまでが前回で、今回さらに「そんな日笠に恨みを持つ廃棄されたゆーみん」が現れるんだよ? 全員血縁(?)だよ? 種﨑・日笠・内山。もう、この3人がいればどんな世界だって創造できるし、破壊もできるんだよ。特に今回はゆーみんの感情の乗せ方がもう本当にゆーみんで……。いやぁ、幸せ。ちなみに次回予告を見る限りでは次のゲストキャラはあけこだな。またさらなるタマの取り合いやでぇ……。

 

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○「魔入りました!入間くん 第2シリーズ」 ー

 安心の第2期。これ、確認して気づいたんだけど製作のBNピクチャーズって「セスタス」と同じスタジオなのかよ……もう、こっちに全リソース割いてくれればいいんじゃないかな。

 1期が2020年の春までということで綺麗に1年のブランクを置いての2期目。1期が終わった時には「もっと早く帰ってきてもいいのに」と思ったものだが、コロナのゴタゴタを考えればこのぐらいの準備期間は最低限必要なものだったか。幸い、ブランクが空くことで話が分からなくなって困るようなタイプの作品でもなし、久しぶりにまた土曜の夕方が賑やかになるのはありがたい話である。

 基本的には「相変わらず」というだけの話なのであまり追記するようなこともないが、1期は割と大きめの事件で予想外にシナリオ部分でも盛り上がりを見せた。2期目はあの一件からいったいどういう立ち上がりになるかと思ったら、ここで程よいテコ入れがわりの新キャラ登場。適度に復習しつつの新しい流れへの導入はそつがなく親切である。そしてそんな新キャラを皮切りに、ここからアメリ嬢メインのお話に切り込んでくれるのなら喜ばしい限り。今作は何と言ってもクララ・アメリの2大ヒロインが際立った作品なのでね。いや、1期分のお付き合いで割と他のキャラも立ってることはわかってるけども。もっと彼女を困らせてくれ〜。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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