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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「イジらないで、長瀞さん」 5

 高木さん、宇崎ちゃんに続く第3の矢。なお、この矢が本当に3番目かどうかも良くわからんし、残弾がどれだけあるのかもわからない。上野さんはカウントされないですかね?

 いきなり書いておくと、正直残念な気持ちがある。そう、私は黒沢ともよ派だった。これはもう、巧拙とかの問題でなく、解釈の問題だ。私の中ではともよ版長瀞さんが「実写でもいけるやん」くらいの親和性を発揮してしまったため、もうそれ以外の長瀞さんはフェイクに見えてしまうのだ。普段の素行とか、八重歯の感じがあまりに長瀞要素を持っていたため、是非とも黒沢版が見たかった。しかしこればかりはしょうがない。公式との解釈違いである(スケジュールの都合ともいう)。別にすみぺ版を貶めるつもりは無いのだが、すみぺが「からかう」とか「いじる」とか言い始めると、なんかもう、それは悪ふざけではなくてタマの取り合いになるしか無い気がするのだ。的確に精神の一番弱いところを効率的に狙って壊そうとする気がするのだ。声オタの勝手な妄想は以上である。

 というわけで、原作はやや既読。例によって漫画喫茶などなどでのフォローであるが、今作に関しては多分1巻分くらいを積極的に手に取っている。いや、別に作者のことは知らないですが、たまたまそっくりな絵を書くエロ漫画家は知っていたので、そこからの派生である。あとはまぁ、ちょいちょい公言している通りに私の基本属性はMなので、この手の作品は肌に合うのだ。多分高木・宇崎・長瀞と並んだら、一番隣にいて欲しいのは長瀞さんだ。

 そんなわけで原作のテンションも嫌いじゃないのだが、それをアニメにして欲しいかと言われるとまた別問題。毎回同じようなことをやってる漫画だし、ショート枠ならまだしも、1クールも持続できるんかい、という不安があった。まぁ、それこそ高木・宇崎は成立しているのだから大丈夫なんだろうけど。1話目を見る限り、特にAパートは間を持たせる演出がちょっともたつき過ぎていて期待していたものとは違った。ただまぁ、こればかりは尺の調整が必要な部分だし、初回からいきなりフルスイングで連続攻撃されると初見のお客さんが耐えられないかもしれない、という配慮も働いている気がする。どこでどう気遣ったところで、合わない人には絶対合わないタイプのラブコメだとは思うのだけども。

 結局「これを1クール続けて大丈夫かいな」という不安は残っているが、一応「長瀞さんらしさ」みたいなものは出せてたんじゃないかな、とは思っている。クリッとはっきりした線のキャラデザは再現されているし、エロさとかイタさみたいな部分もちゃんと絵に乗っている。特徴的な774眼(片目だけ異様に肥大化するデザイン)はアニメにしちゃうと怖いのでもう少しソフトにしてもいい気もするんだが、あれもあれで持ち味なのでしょうがないか。あとはここから長瀞さんが少しずつ揺れていく様子がちゃんと描かれることを期待しよう。

 ここまで書いてて気づいたが、俺、普通に原作好きだな?

 

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○「東京リベンジャーズ」 5

 今期2本目となるリベンジアニメ。もしかしたら空前のリベンジブームが来ているのかもしれない。

 マガジン連載作品ってことで名前くらいは聞いたこともあったと思うし、絵も見たことはあるんだろうけど、一切興味が無かったため完全にノータッチの作品。そもそも、ヤンキー漫画って1ミリも興味が湧かないし読みたいと思わないのよね。マガジンにしろチャンピオンにしろ、何でこんなに根強くヤンキーが生き残ってるんだよ、って思ってるタイプの人間です。

 そのため、内容は全然知らなかったわけだが……まさかのタイムリープものかよ。流石に意外だったわ。ホームから転落しての転生劇、こんなところでも見られるとは思わなかった。「ゼロから始めるヤンキー生活」みたいな勢いがある。

 で、問題はそれが面白いのかどうかって話だが、正直現時点ではあまり乗り気ではない。やっぱりヤンキー漫画の作法がどうにも受け付けず、主人公がその道の人間っていうだけでいささかの拒絶反応が出てしまう。加えてその主人公がいざ社会に出たら単なる不適合者としてくすぶった生活を送ってるとか、何一つ応援したい要素が無いのである。おとなしく死んでても別に誰も文句言わなかったのに、くらいの第一印象。それが、何の因果か時間を遡って中学生になり、運命を変えていくために立ち上がることができたってんだから何とも都合がいい。メンタリティが12年後のままで転生しているわけで、普通に考えたら冒頭のように「喧嘩なんてしたくない」という腐った思考のままでダラダラと生きる気がするのだが、何故か突然吹っ切れたように行動が激しくなる。そのあたりのメンタリティの差は全く理解も共感もできないので、お話のスタート時点からかなり違和感がある。おめぇ、中学時代を「全盛期」と称してそこにすぐ立ちもどれるくらいの根性があるなら、現実世界でも何とかしろよ。

 とまぁ、色々とハードルの多い作風ではあるのだが、一応、あんまり見たことのない組み合わせなのは間違い無いので、今後の展開が気になるのも事実。「このまま中学生続けられても、それって単なる中学生漫画では……」って思ってたらちゃんと現代に戻ってきて設定確認が入るみたいだし、「僕だけがいない街」みたいなテクニカルなサスペンス要素とかも入ってくれば面白くなってくるかもしれん。……そういう作風とは思えないけども……。どうなるかしら? リベンジできるかしら?

 

 

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○「美少年探偵団」 4

 驚くほどに興味がわかない! なんか久しぶりのこの感覚!

 タイトルからしてどないやねんと思っていたら、これってば西尾維新作品なのね。しかも担当はいわゆる新房シャフトで、「アサルトリリィ」に新房テイストがあまり入っていなかったので、「新房シャフト」的方向性はなんだか久しぶりな気がする。

 基本的に「化物語」以来、ネームの多すぎる西尾維新作品と止め絵のパース芸などで見せる新房演出は相性がいいと思っているのだが、今作の場合にはあまりそうした部分の噛み合わせが良くない。プラス要素がない。脚本はいつも通りの思い切り耳を滑るタイプの西尾維新脚本で、画面の情報量の多さがなんだかさらに摩擦係数を下げているかのようにスルスル滑っていく。アホみたいな設定なのもいつも通りなのだから別に耳に留めていなくてもいいような気もするが、そうなると後に残るものは何もなくなってしまう。どうしろと。

 物語シリーズと何が違うのかと言われれば、正直「あんまり変わらないけど」としかいいようがないのだが、とりあえず1話目時点での問題は、結局何も解決せずに本当にキャラの紹介(紹介できてるか?)だけで終わってしまって依って立つところがないということじゃなかろうか。「探偵団」のタイトルだし、なんか調査っぽいことをしているのだから、大事な引きとなる1話目は、やはり何かそれなりに説得力のある展開が欲しかったところ。それが見事に何にも解決しないままに次に続いてしまったので、「現時点では評価できない」ということでもあるし、「評価しづらい1話目にすんな」ということでもある。

 ま、判断できないってことは可能性も無限大ということかもしれない。こちらの予想もしないようなものをぬるっと出せてしまうのも西尾維新である。ここからワンステップ、ステージが上がることを期待しよう。正直、あんまり期待はできないと思ってるけども。

 

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○「バトルアスリーテス大運動会 ReSTART!」 4

 流石にこれは元ネタ作品までは押さえてないよ。私がオタクになるよりも昔の作品なのでね。一応入門期くらいにちらほら名前は見えていたので、レンタルビデオ(ビデオ!)とかで借りて観るチャンスもあったのだろうが、結局特に触れることはなかったなぁ。だから何となくキャラクターイメージは見覚えがある、というくらいの作品。

 そんな作品がまさかのリブート。最近はいろんな作品がこうしてリメイクされているが、多くはやはり「ビッグタイトル」と呼ばれるものであって、こうしたいかにもオタク向けのニッチな作品が復活するというのは珍しい事例なんじゃなかろうか。せっかくなので確認してみたら、元の作品は199798年がアニメ放送で、23年前ということになる。面白いのは、当時のキャスト陣がまさに現在50代の大ベテランたちであり、新規キャストに23年足すと大体同じくらいの年代になる。「当時はこの辺りがアイドル声優だったのかなぁ」なんて思えるジェネレーションギャップ。いや、まぁ、どっちかっていうと俺も過去世代の方な気もするけど……。

 さらに調べてみると、元作品の制作スタジオはAIC。「あれ? そういやAICって最近全然名前みないな……」って思って確認したら、こちらが何と6〜7年前に事実上業務を解体していた……。私が最後にAICの制作だって触れてるのが2013年の「幻影ヲ駆ケル太陽」……。もう、気分は浦島太郎やん。うーむ、歴史ですなぁ。

 とまぁ、関係ない話題に色々触れていることからわかる通り、本編に触れるべきポイントはほとんど無い。せっかくのリブートだというのに、製作がセブンっていう時点で真面目に作る気無いやん。知らない人のために補足しておくとスタジオ・セブンっていわゆる「僧侶枠」と呼ばれるショートアニメなんかを製作しているところである。最近だと「エタニティ〜深夜の濡恋ちゃんねる〜」とかだ。直近での30分アニメの元請けは笑える背景が売りの「京都寺町三条のホームズ」。およそ「力を入れて作る作品」を任されるスタジオではない。そして、その結果は1話目を見れば明白。まぁ、別に悪いってほどでもないが、「せっかくのリメイクならもっと現代風にビシッとやってくれればいいのに……」とがっかりすること請け合いだ。これ、走ったり跳んだりを見せるスポーツアニメになるんだよね……ねぇ、大丈夫? どうして企画進めた?

 まー、もしかしたらそういう作画部分を一切気にしないシナリオ展開になるかもしれないし……でも、そうなったら駄目なんじゃないかな……。あ、近藤玲奈ってアーティストデビューしたんや。へー(逃避)。

 

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○「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」 4

 かつて「ダンガンロンパ」で主人公役に抜擢された高山みなみは、ボイスを収録している時に推理パートになり、音響から「あの、すみません、もうちょっと推理慣れしてない感じでお願いします」と言われたという笑い話がある。今作における悠木碧もそんな感じじゃなかろうか。「すみません、もうちょっと転生慣れしてない感じでお願いします」。

 頭から尻、北は北海道から南は沖縄まで、徹頭徹尾のなろう作品。だから何でこんなにアニメ化されるんだっての。まぁ、最近はなろうアニメの中でも少しずつ「ここが違って面白いかも」みたいな見方は出来るようになってきた気がするので、今作ももしかしたら今後どこかに違いが出てくるのかもしれないが……制作側にそれを見せる気があるのかなぁ……。多分原作はそうした差別化を考えてない気がするんだけどなぁ……。

 ツッコミどころはなんぼでもあるが、あえてあげるとするならやはり「不老不死」という能力設定が一番の疑問点だろうか。普通の日本人なら、「不老不死」という概念がどれだけ恐ろしいものかということはどこかできっと学んでいる。「火の鳥」読んでねぇのかこいつ。そんなとんでもない「罰」を自らに課し、主人公は「スローライフ生活」(この日本語も変だ)を送ろうとしている。そして300年を何もせずに暮らして幸せそうにしている。あんな娯楽も何もない辺境の田舎村でだ。どう考えても現代人がそんな生活を「楽しい」と感じるとは思えないのだが、その辺は全く説明は無い。だってなろうだから。しょうがない、不老不死の部分には大した意味などなく、あくまで「レベルMAXにするための設定」としてしか使わないのだから、不老不死についてのディティールなど書く必要がなく、それなら考える必要もない。「そういうもの」で流してしまって問題ないのだ。たとえそれがどれだけ作品世界を破綻させていようとも、概形はすでに作品外の「なろう」という媒体自体に担保されている。そこを突っ込んだり真面目に考えたりするのは、愚かな行為である。

 ただ、そこを読み取ることを求められていないとするなら、今作はどこを観たらいい作品なのか。「こいつがこの世界で最強ってことは、平均値をとっちゃった女の子は勝てないんだろうなぁ」とか、「そういや最近どっかで魔王になったスライムがいたし、そいつと戦えよ」とか、「そのスライム、洗濯に使えんじゃね?」とか、「主人公がイレイナさんみたいな格好してるけど、イレイナさんみたいな声のメイドラゴンが弟子入りしてきたな」とか、「蜘蛛じゃないですが、何か?」とか、そういうことを考えるしかないのだろう。なろう文化って、他の作品が列挙されている状態で、複数を同時並列で味わうことが前提になってるんだろうな。

 ま、観てるぶんには飽きや呆れはあるけど不快感はそこまででもない。このまま世界中のスライムを刈り尽くすまで、黙って見ていくしかないのだろう。

 

 

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○「SDガンダム ワールドヒーローズ」 ー

 流石にこれはスルーしてもいいかな……もう、概念の根本的なところがワカンねぇや。

 SDガンダムのアニメ、実は過去にも新番チェックに登場したことが1度だけあり、それが11年前(?!)の「SDガンダム三国伝」である。ただ、そちらの作品はかなり早い段階で「もうええかぁ」ってんで脱落してしまい、最後まで観てはいない。アニメの本数が現在の半分程度だった時代にリタイアしてるわけで、現在なら本数削減のためにリタイアするのはやむなしである。

 なんでそういう判断になるかというと……コンセプトが理解出来ないからである。考えてみりゃおっそろしい過程を経ている概念である。まずガンダムがある。そう、機動戦士ガンダムだ。そして、そこからSDガンダムが生まれる。SDはもともと「スーパーデフォルメ」の略であり、めっちゃちっちゃくしてマスコット的にアレンジされたガンダム。もともと「コミックボンボン」などでギャグ混じりのメディアやガチャポン、カードダス(懐かしいな!)などで展開されている。「騎士ガンダム物語」とか、懐かしいことこの上ない。ここまでなら幼き日の私も履修している。

 そこからさらに「三国伝」になると、「ガンダムのキャラをデフォルメしたSDに三国志をやらせる」というよく分からない概念に成長していく。何故その組み合わせが生まれたのかはよく分からないし、ガンダムが三国志をやって面白いのかどうかも分からない。「劉備ユニコーンガンダム」とか「諸葛亮フリーダムガンダム」って何。この時点で私は振り落とされたわけだが、この度、さらにそうしたプロジェクトが統合され、「様々なワールドからやってきたSDガンダムの物語」らしい。公式ページを見ると「悟空インパルスガンダム」だの「信長ガンダムエピオン」だのといったキャラが紹介されている。……これはいったい何の作品なんだろう? SDガンダムでやる意義はなんなんだろう??? すまん、おっちゃんには理解できない。いや、それで何か面白いドラマが描けるならなんでもいいじゃん、という話にはなるわけだが……そもそも、画面に出てくるキャラが全部ガンダムだから、キャラの区別がつかんのだ……。完全CG描画だからあんまりキャラのメリハリも感じないし、何を描けば正解なのか分からないので「楽しい」と「おかしい」の区別ができない。つまり、まとめると「さっぱりワカンねぇ」になるのである。

 まぁ、そういうアニメがあってもいいじゃない。ほら、私ニチアサなんかでもスルーしてるジャンルは結構あるし(アイカツ・プリパラ・ヴァンガードに遊戯王)。今作もそういう作品の1つってことにさせてもらう。

 ちなみに、何故かオープニングのタイアップはTrySail。……ほんとなぜ?

 

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○「BLUE REFLECTION RAY/澪」 5

 タイトルをどう読んだらいいのかちょっと困るんだけど、普通に「ぶるーりふれくしょんれい」でいいんだよね。「レイレイ」って重なってないよね。

 なんかもう、すごくバエないキャラデザの作品。事前にMBSではちょいちょい番宣やってるのを見かけていて、画面に出てくるたびに「何じゃこのキャラデザ?!」ってびっくりしてた。この度いよいよ放送を開始したわけだが、開始一番、いきなり「キャラクターデザイン・岸田メル」って出てきて「これメル絵なのかよ!?」ってめちゃめちゃびっくりした。

 一応、公式ページの1枚絵とかだとそれなりに見栄えはするのだが、動画になってキャラが動き出すととにかくキャラ絵が不安定で、ほそっこくてどうなってしまうかハラハラしながら見守ることになる。お世辞にも魅力的とはいえず、「この絵はダメじゃないかなぁ……」と序盤は諦め気味だった。ただ、一応フォローしておくと、後半の謎の領域展開(樹海化と表現したい)が起こった後の画面の装飾がとんでもなくゴテゴテしており、「GoHandsが頑張ったプロジェクションマッピングかよ」みたいな絵面になったため、あの謎空間で動き回るために極限まで線を削って差を明確に出したデザインなのかも、とは思った。理由があるならそれは受け入れるしかないし、正直、この細さも30分でそれなりに慣れた。可愛いと思えそうもないのが残念だが、意外と理にかなったデザインになっているのかもしれない。岸田メルファンからしたら受け入れがたいとは思うが……。「花咲くいろは」を参考にしてくれればよかったのに。

 そうして細い少女たちを使って描かれる物語は……まだ何も分からん。DMMの製作って描かれてたからまたソシャゲなのかと思ったんだけど、どうやらコンシュマーゲームのメディアミックスらしいわね。「女の子がいっぱい集まって過度に友情を育みながら謎の敵と戦うバトルゲーム」ってんで、一番近いのはアサルトリリィ……なのかな。衣装だけ見てるとWIXOSSっぽさもあるけどな(監督がLostrageの人なのよね)。登場順だけ見てコミュ障ロングが主人公なのかと思ってたら、どっちかっていうと後からきたショートの子の方が主人公ポジっぽく見えるわね。みんなして謎の力で変身し、最終的にはラーゼフォンみたいなロボまがいの生命体と対決することになりそう。うーむ、何が何だかさっぱりやな。まぁ、もしかしたら気に入る要素は案外多いかもしれないので、辛抱強く見守っていきましょう。

 

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○「すばらしきこのせかい The Animation」 4

 先週の番宣特番は面白かった。木村昴の取り回し、雑に笑えるのが良い。

 原作ゲームはさっぱり知らない。当時なんかこんな映像を見た気もするが、既にゲーム文化から足を洗った後だったので興味もなかっただろうし。10年以上もの時を経てわざわざアニメ化されたということはそれなりに話題性のあるタイトルなのだろうが……1話目では刺さる要素はなかったな……なんか、ほんとに「ゲームやってるのを見てるだけ」みたいな1話目。これが「ゲームをやってるんだ」っていう意識なら別にいいんだ。チュートリアルが無いと困るだろうし、ゲーム中は実際にキャラを動かして戦ったりミッションを考えたりするわけで、体験中の作業量が桁違いだ。しかし、そんなゲームから「体験」を取り除いて流れだけを切り出されても、元のゲームと同じだけの楽しさを提供することは出来ないだろう。

 すごく悪い意味でゲームっぽいのよね。シナリオ展開がぶつ切りだし、お遣いはそのままお遣いだし、おそらくゲームファンをそのまま取り込むためにゲームを思い出させる演出を意識してるんだろうけど、それって未プレイの人間にとっては全く意味がないし、要素をゲームに寄せれば寄せるほど、わかってない要素がカットされてハードルが上がっていく。細かい例をとると、例えば最初に主人公が「どこも壁で囲まれている」と発言しているが、その前の段階でそうした「壁による閉塞感」を表すくだりがなく、視聴者目線だと「え? 壁? 何それ?」となる。何故そこで説明をサボろうとするのか。

 一応「デスゲーム系」の文脈ではあるのだろうが、都度展開されるミッションが単なる「雑魚敵を倒せ」では緊張感も無い。敵がカエルだったり狼だったりと姿を変えていたが、ゲームではそこに差があったかもしれない部分が、アニメでは「単なる雑魚」で一括り。1話の中で同じ展開を何度も見せられる羽目になる。全体的に、「アニメにしよう」という意識が薄い作劇に見えるのだが、ここから真相に迫っていくことでドラマとして盛り上げることができるのだろうか。現時点では割と怪しいと思う。映像部分の特徴がうまいこと活かせるかどうかにかかってるかなぁ。

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○「究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら」 5

 まだまだ続くなろう系……と思わせて実はなろうじゃないパターン。究極進化したなろう系ラノベは本物のなろうと見分けがつかない。これをナロベと呼ぶのはどうじゃろう(どうじゃろうってどうじゃろう)。

 タイトルで全部説明しちゃってるのでいじりにくいいつものパターンだが、正直、前半2/3くらいだと3〜4点くらいの評点。この手の作風で一番気に入らないタイプの主人公で、せっかく「超リアルなVR」世界にダイブしたって言ってるのに、その世界のキャラとやたら「NPC」だの「設定」だのという言葉で接して全然空気を読まないパターン。この手の主人公、ゲーム慣れしてるんだからさっさとゲームに没入すればいいのに、やれやれ系の系譜のせいで、やたら設定だの何だのという言葉を持ち出したがる。その辺の察しの悪さって何なんだろね。

 主人公のデザインは典型的なキリト系。そしてやってることだってSAOと同じで、今更「痛覚まで再現したVR」とか言われても「まぁ、そうじゃね?」くらいのもの。現実に嫌気がさした主人公がゲーム世界にいったらよりクソゲーだったっていう展開、マジでそのままSAOとタイトルを入れ替えても通じるくらいに擦り倒されているわけだ。そんなもん面白くないだろうし、キャラの置き方もつまらん……と思っていたけど、ラストの幼馴染豹変展開がやたら面白かったのでそこだけで評価あげてしまった。悔しい。突然発狂して襲いかかってきた幼馴染、CVがここにもファイルーズあいっていう。彼女の特技の1つに「デスボイス」ってのがあるんだけど、デスボイスってのは相手を殺そうとして襲いかかる時の呪詛のことじゃねぇからな。考えてみりゃファイルーズの「普段の声普通に可愛いのに本気出すと頭がおかしい」っていう特性をフル活用した役だな。

 その他、エンディングテーマを見るとゲーム内でもう1人参加すると思しき悪魔っ子が井澤詩織、現実世界で着替え覗かれてた妹が古賀葵という配置で、これをVRMMOの先輩である竹達が統括している形。竹達、ここでもフェアリーアバターなのかよ。このキャスト配置だけで割と楽しかったので、1話目はそこだけ見て満足することにした。今後ろくでもない展開になったとしても、ファイルーズが何とかしてくれることを期待しよう。ベルト姫みたいな一点突破型のキャラがいれば、どんなクソゲークソアニメでも何とかなるはずだ。

 まぁ、実際のところ映像部分は悪くないしね。制作体制を見るとスタジオと監督は「けものみち」→「宇崎ちゃん」というスタッフらしい。まぁ、平均点はキープできるような気がしてきた。

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