最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「魔道祖師 前塵編」 5 ぶっちゃけ、なーんも分からん。やっぱりさ、人名が人名として認識できないのってハードル高いんだよな。 これも厳密には今期アニメではないらしい、ざっくり調べると中国での配信は2018年、そして「日本語字幕版」で去年放送があり、今回は「日本語吹き替え版」としてBS11で放送が開始したという、一から十まで全部中国産のアニメである。これまで「中国のアニメ」という触れ込みの作品はいくつか視聴していたが、純粋に中国で作ってたのってたしか「凹凸世界」だけじゃなかったかな。「霊剣山」も「悪偶」も作ってたのは日本だったはずだから。そうして「中国産」もだいぶ日本に入ってくるようになったわけだが、やっぱり「凹凸世界」の時と同じように、「色々違うもんだなー」という印象はありつつ、今作の場合は「かなり日本のアニメに寄せてきたな」という印象も同時にある。細かい技術論は全く分からないのだが、少なくとも「どこかしら日本のアニメの影響を受けたクリエイター」が作っているのは間違いないだろう。 そして、パッと浮かぶ「似たようなデザイン」はufotableあたりだ。映像に思い切り撮影効果を乗せる方向性が似てるのかな。カメラの動かし方なんかもどこか雰囲気が似ているし、主題歌がAimerだったのも関係あるかもしれん(つまり、完全に印象の話だ)。これはもちろん「日本のパクリやんけ」などという意味ではなく、中国のアニメが、ufotableを感じさせるくらいに完成度をあげているということ。映像部分に不自然な点はなく、描き込みの丁寧さは劇場クオリティといっても差し支えない。こういうのを見ていると、本当に日本もうかうかしてられないな、と思うわけである。 ただ、そうして作られた物に手が込んでいることは分かるのだが、いかんせんお話の方がなかなか頭に入ってこない。人名が認識できないというハードルもあるが、やっぱりベースにおいている世界観が擦り合わせられないんだろうなぁ……。不思議なもんだよね。日本人だって「昔の日本」を舞台にした創作はするけど、時代劇なんて多くは歴史フィクションになる。それに対し、中国で作られる「昔の中国」が舞台の作品って、やたら仙人とか呪術が転がってる気がするんだよね。歴史観の違いってあるのかなぁ。まぁ、日本人も陰陽師とか好きだけども。そうしてナチュラルに中華ファンタジーが展開する世界を、今度は我々が歩み寄って理解しに行かなければならない。そうして考えると、日本のアニメを見てくれてる中国の人って偉いなぁ。 1話目だけではまだ何も分からない状態だが、とりあえずこれこそアニメ国際比較のためには面白そうな題材である。せいぜい振りほどかれない程度に追いかけつつ、何か得られるものがあればよいな。
PR 新番チェックで忙しいからスルーしようと思ってたのに……第36話。やっぱりこれは記録しとかなきゃいけない回じゃん……。 手短に書くと、とにかく杉山先輩のバックグラウンドが思いの外まともだったことが一気に解明された。まず、彼がダークサイドに落ちた理由の大部分は単に悪夢の国の女王様の仕業だったらしいこと。「心を奪った」とのことで、杉山がクールにドリーミーストーンを狙い続けるのは、彼自身の意思ではないという可能性が高まったわけだ。まぁ、だとしても女王さまが何故杉山先輩をピンポイントで狙ったのかがよく分からないのだが。 そして、最大の謎だった「杉山家の弟」の謎。なんとまぁ「海外留学」なのか。なるほど、だとしたら私室が閉ざされていてもおかしくないし、別に後ろ暗いところもないので周りから触れられないのか(多分、百合先輩は知ってるんだろうね)。……だったら今までの思わせぶりな態度はなんだったんだよぉ! その辺の意味も、いよいよ来週迫っていくことになるんでしょうね。何しろ「杉山先輩のひみつ」だからな! あとはまぁ、クッキーまで作っちゃう朝陽なんなんだよ、とか、この速度で年末年始を駆け抜けたってことは流石にこの辺りで1話分のショートカットしたのかな、とか、おぺぺ? とか……。いよいよゆめちゃんが「別れ」を意識し始めた。まぁ、すでに来年度の継続は決まっているはずなのだが……ここから1年目の総決算に向けて、どんな進行になっていくんだろうか。なんでこの歳になって幼女向けアニメの展開にハラハラせなあかんねん。
○「怪病医ラムネ」 4 この期に及んでまだ鬼頭明里がゲストで出てくる……仕事減らさんなぁ。そして、この手のロリ演技だと、一気に誰だかわからなくなるのすげぇなぁ。 タイトルだけでなんとなくどんな話なのか想像がつく作品で、実際、中身もどっかで見たことがあるものの総体みたいなもの。一番近いのは「不機嫌なモノノケ庵」あたりかな。一応強引に鬼頭繋がりで「地獄少年花子くん」あたりに近いと言えなくもなくもない。嘘、そっちはあんまり似てない。別に見たことがあるのは悪いことじゃない。全く新規の作品なんて期待する方が無茶だし、定番デザインでも要所で底上げしてオリジナルの魅力を発揮してくれればいいだけだ。 ただ、今作にはまだそうしたオリジナルの魅力は感じにくい。特に主人公ラムネのキャラがテンプレ気味だし、「怪病医」という独自の役職についても、特に因果の説明もなしに「こういう病気にはこの薬」っていう処方だけなので、いわば「笑ゥせぇるすまん」みたいな、もしくはドラえもんみたいな「ひみつ道具を出すだけの人」になっているのである。まぁ、1話目でそんなにいきなり設定を積まれても困るので、むしろこれくらいの導入が1話目としては正しいんだと思うけどね。せっかく「目から調味料が出る」っていうヘンテコな設定を作ったのに、そこから「何故調味料なのか?」という部分に一切の説明を与えず、「そういうもんなのだ」と言って終わっているのは勿体無い気がするんだよね。そのあとの治療に関しても、なんでお母ちゃんの持ち物があんな風になっちゃったのかが全然説明されないし。雰囲気だけで押し切る作品なのだとすると、あんまり一歩先の深みは求められないかなぁ。 とはいえ、次回予告でいきなりむちゃくちゃなもんを投げつけてきたので、本当の勝負は2話目か、という気もする。マジで「とにかく変な設定だけ考えて、あとはそれを適当に処理する」っていう話作りなのかもしれんな。 神聖なる計略 Divine Gambit (W)(W) U ソーサリー 対象の、対戦相手のコントロールするアーティファクトかクリーチャーかエンチャントを追放する。そのプレイヤーは、手札からパーマネント・カードを1枚戦場に出しても良い。 さて難しく、怪しげなカードである。白は「万能除去だが相手に相応の見返りを与える」系のカードを持つ伝統がある。「剣を鍬に」から始まったこの伝統は、近年でも「残骸の漂着」などの理不尽な取引を迫るカードで結果を残している。今回もその亜種といえばそうなのだが……この「相手が手札から好きに出しちゃう」系のデメリットは、元来緑のものである。「狩り立てられたウンパス」に端を発し、その系譜は混沌を旨とする赤の「ボールドウィアの重量級」などにも引き継がれたが、あくまでクリーチャーのサイズ自慢が多い緑赤のイメージだった。しかし、この度これが白にも移植されたわけだ。ざっくりとパーマネント1枚を出せてしまうので、手札を確認していない状態では完全なる博打。明らかに「相手のデッキの中で一番強い」と分かっている対象を除去しない限り、常に上を行かれるリスクを伴っている。少なくともリミテッドでは適当なクリーチャーの除去に使っちゃうのは怖すぎるだろう。逆に、相手の手札がインスタント・ソーサリーだらけだと判断できるなら、このカードはわずか2マナで難敵を根絶できる最強兵器にもなる。一番確実なのは手札破壊なんかで安全を確認してから使う方法だが、その場合には白黒に限られてしまう。となると、おとなしく相手の手札が尽きるのを待つしかないわけだが、その場合には2マナという軽さがあまり活きないことになってしまう。悩ましいところだが……正直、デッキに組み込むにはややリスクが上回るんじゃないかという気はする。リミテッドでは、本当に終盤の局面で使えば問題ないし、そこまで危険度の高いカードはそう多くはないので、例えば「5マナ以上のカード限定で使う」などの制限を設けておけばそこまでのリスクはなくなるかな? 巨大雄牛 Giant Ox (1)(W) C クリーチャー・雄牛 0/6 〜はパワーではなくタフネスを用いて機体に搭乗する。 その発想はなかった。なんと、搭乗専用のクリーチャーである。まぁ、牛だし……この世界は馬車じゃなくて牛車がメインウェポンってことなんでしょうかね。とりあえず、搭乗デッキにおいてはほぼどんな機体でも乗りこなす敏腕ドライバーとして戦場を駆け回ることになる。少なくとも歴史上この牛が一頭で乗りこなせない機体は存在していないのだ。そして、2マナでタフネス6というイカれた壁性能も優秀といえば優秀で、コモンでこの条件を満たせるカードは過去に2枚だけ。そのどちらも壁だったことを考えると、防衛なしは史上初の快挙とも言えるのだ。用途がピーキーに見えるが、ボロス機体で採用が見込めることに加えて青白なんかの受けのデッキでも案外悪くない働き。馬車牛のように働くがいい。 (執拗な追跡)Dogged Pursuit (3)(B) C エンチャント あなたの終了ステップの開始時に、各対戦相手は1点のライフを失い、あなたは1点のライフを得る。 かつて「ラヴニカの献身」環境で猛威を振るったスーパーエンチャントである「不正相続」と同じような効果を持つカード。ただし起動型能力は削られ、決定力は低減している。一応、その分誘発タイミングがアップキープから終了ステップに変更され、1点分はお得になっているのでバランスとしてはそれなりか。ロングゲームが許容される環境である場合、ドラフトでひたすらこれをかき集めて3枚4枚と連打する戦術は相変わらず通用する気はする。ちなみに、こちらのカードは「注目のストーリー」に登録されており、ケイヤが正体不明の謎の敵を必死に追跡する姿が描かれている。多分、この後でヴォリンクレックスさんを突き止めてぬっ殺す展開なんじゃなかろうか。
死の神、イーガン Egon, God of Death (2)(B) R 伝説のクリーチャー・神 6/6 接死 あなたのアップキープの開始時に、あなたの墓地からカードを2枚追放する。そう出来ない場合、〜を生贄に捧げ、カードを1枚引く。 & (死の玉座)Throne of Death (B) R 伝説のアーティファクト あなたのアップキープの開始時に、カードを1枚切削する。 (2)(B)(T)、あなたの墓地からクリーチャーカードを1枚追放する:カードを1枚引く。 神様なんてみんなして人類の味方だと思っていたが、こういう偏屈な神も登場するあたり、神と人間の距離が近いカルドハイムならではのデザインと言えるのかもしれない。アップキープコストを払い続けないと死ぬタイプのクリーチャーで、コストに墓地のカードがあてがわれるのは、同じく氷の世界から「ヨツンの兵卒」あたりが近いだろうか。あとはオデッセイ大好きマン的には「ガージゴスト」なんかも思い出されるね。常に墓地が2枚というのは割と燃費が悪い方で、専用のデッキでなければ出てきてワンパン入れることすら容易ではない。ただ、こいつのために下準備をしていたらせっかくの3マナ6/6というステータスが持ち腐れになってしまう可能性もある。そうなるとやはりゴルガリ的には序盤からガンガン墓地を増やして運用したいところだが、最近の切削カードはカニをはじめとして自分を削れないカードも多く、悩ましいところだ。リミテッドではちょっと運用が難しいかもしれない。構築では4積みできるのでまずはアーティファクトの方から展開することでかなり運用は楽になる。裏面単体でも十分強いので、リミテッドなら裏面を前提に使っていくのが正しいんだろうな。
○「はたらく細胞BLACK」 6 これはもう、作品単体でどうこういうよりも、プロモーションの勝利でしょう。この並べ方、絶対わざとだろ。 過去に前例があったかと思い出そうとしたけど何も思いつかなかったですね。こうしてスピンオフなどの関連作品が連続する枠で、しかも両方とも新作で放送された事例ってあっただろうか? ショート枠とかならもしかしたらあったのかもしれないが、多分こんな思い切った放送形態は初めてなんじゃなかろうか。それも当然のことで、売る側としては出来るだけ長期的に作品を印象付けたいわけで、仮に可能だったとしても、同じIPの作品なら時期をバラして長期的に運用していくことを狙うはず。倍以上の労力をかけて2本同時に作り上げ、それを一気に流すなんてのは普通は「勿体無い」のである。そもそも「同時に2本やる」時点でかなりヘヴィーだしね。 しかし、この作品はあえてそれをやった。無印の「はたらく細胞」の2期をまず放送し、続く枠で一気にこちらの「BLACK」へ至る。おそらく、この放送形態にするにあたり、製作側では「どっちの順番にしようか?」みたいな会議は一度は行われたはずだ。そしてもちろん、こちらの答えしかないことが瞭然であった。逆にした場合には、後からあんなほんわか世界観を見せられても全部茶番にしか見えないからだ。せっかくあれだけ血小板ちゃんがひしめき合っていたというのに、それを全て消し去る残酷なブラックの波。まるでサウナの温冷浴のごとく、刺激に身体が過剰反応を示してしまう。 これもまぁ、原作時点でのアイディアの勝利みたいな部分はあるだろう。「はたらく細胞」が話題になり、そこから「もっと深刻な身体の場合どうなるの?」というのを別タイトルとしてスピンオフさせ、その模様を「はたらく」細胞のブラック企業版というモチーフに落とし込む。私のようにブラック企業と縁がない(そもそも企業と縁がないが)人間に「ブラック企業あるある」はもしかしたら刺さらないかもしれないが、そこで描かれる「身体の地獄絵図」は、誰しも不安を抱えたことがある、まさに「自分に聞いてみろ」な案件だ。正直、アニメ視聴中も心臓がズキズキしてしょうがなかった(気のせいです)。こんなもん見せられて、いったい誰が得をするというのか。 そうして、誰もがいつかはぶち当たる健康の問題に容赦無く切り込み、残酷な世界を作り上げていくというコンセプトはその時点でアイディア賞だったわけだが、この二作品を並べることによって、絶望感は何倍にも膨れ上がる。おかしい、俺の体の中には可愛い血小板ちゃんはいないというのか。花澤ボイスの赤血球がドタバタ騒ぎながらも毎日賑やかに酸素を運んでいたんじゃないのか。全ては幻想、どう考えても俺の体の中は、黒い方だ。いや、幸いにして酒も煙草も一切やらない人間ではあるのだが……いや、もう何もいうまい。 というわけで、もう、この枠の並べ方に脱帽でした。もちろん、「ナレーションが能登麻美子から津田健次郎になるだけでこんなに簡単に地獄って演出できるんだな」とか、きちんと対比できる部分が際立ってるのはこだわりだろう。これ、本編とは製作スタッフもスタジオも全然違うんだけど、二つのチームで連携とって作ってるのかなぁ。色々考えるもんやなぁ。 ○「はたらく細胞!!」 5 頑張って働いておる。今期は「天地創造デザイン部」で生物の進化について学び、こっちの作品で細胞の働きについて学べるのです。アニメは学びになるなぁ。 こちらは1期の放送が2018年の夏ということで2年半ぶりの復活。1期も割と人気があったように記憶しているので、これだけ間が空いての2期になったのは「あぁ、原作ストックができたのかな」とか考える。間に流れるCMで「コミック5巻」って言ってたし、別に終了してるわけでもなかろうにあんまり話数が重ねられない作品には違いない。 こちらも「天地創造デザイン部」同様、教育テレビでやるような内容に適当にキャラ付けして話を膨らませる作風であり、これこそ「よく思いついたな」っていうアイディアの勝利。アニメにしてどれだけ盛り上がるかと心配もしていたが、キャラが立ってる上にわりかしシャキシャキ動く部分もあって、予想外のヒットに繋がった。第2期となる今回は監督をはじめ多少のスタッフ変更はあるものの、制作はdavid proのままだし、テイストは似たラインを維持できているんじゃなかろうか。 そして1話目からして血小板チームがメインの話ってのがまた阿漕でな……。1期の時も血小板ちゃんがやたら話題になってたしなぁ。今回はさらにCV石見舞菜香のうしろまえちゃんを追加して破壊力は倍の倍。大量の血小板がひしめくシーンでは、あまりにロリロリしいボイスに脳が破壊されそうである。ちなみに、今回オープニング歌唱が前作の4人に追加して「乳酸菌(吉田有里)」というパワーワードが含まれており、クレジットの時点で「ゆーきちがwwww乳酸菌wwww」って笑ってしまった。その上で血小板ちゃん大集合のところでゆーきちみたいな声も聞こえてきたもんだから「血小板と兼ね役かー」って思ってたんだけど、実際にはゆーきちじゃなくて森永千才だったっていう。もう、この2人の聞き間違いはどうしようもないよ。今後とも、いつでもどこでも人外ボイスでわちゃわちゃしてほしい。 ○「バック・アロウ」 6 Oh, It’s funny tales. こういう作家性がどうしようもなくダダ漏れしちゃうタイプの作品、最近はあんまり多くないのでそれだけでちょっと嬉しくなりますね。 谷口悟朗と中島かずきという、ありそうで無かった禁断のタッグ。ともにクドすぎる作家性を持つクリエイターで、しかもその方向性は全然違うのにどこか重なる部分もある気がする不思議な関係。この2人が手を組んだ時に、いったい何が出てくるものか。……いや、マジで何が出てきたんだろう。すっげぇ無責任な第一印象だけでいうと「ギアスっぽい道具立てでどうしようもないくらいにグレンラガン」みたいな作品。ベースにあるのはやっぱり中島かずきテイストだと思うのだが、それを谷口さんが咀嚼することでこれまでの中島作品の持っていたアクの強さを、アニメ的に別な方向に発散させたような印象なのだ。いや、自分でも何言ってるかよく分かんないけど。 設定だけみると「壁に囲まれた世界の中で、人間が巨大化したりしなかったりするし、なんならその壁をまたいで行き来してるのが梶裕貴だ」というよくわからない進撃っぷりを展開している。共通項の多さから「進撃のパクりか?」とか思うのは自由だが、結局「閉鎖世界をぶっ壊す」というのは割とありがちなテーマではあるので、むしろ中島かずき作品の方が先だったという考え方もある。それこそグレンラガンでもキルラキルでもプロメアでもおんなじようなもんだしな。ただ、人間が巨大化して変身するのが巨人ではなくてメカ寄りの何かであるという部分にアニメ的な異質さがある。ほんとバカバカしいんだけど、このゼロ年代くらいの感性がもろに残ったデザイン性は、やっぱりおっちゃんたちにとっては嬉しくなるものなのだ。 まぁ、古臭さをマイナスに捉えられちゃうとやっぱり損なので、できればここからさらにもうワンステップ、とんでもないネタを繰り出して欲しいということまでは期待しちゃうかな。2人のクリエイターが互いに異次元のマリアージュを見せるか、お互いのアクの強さを消しあって無難なところに落ち着いちゃうか。今後はもしかしたらそんな究極の2択が待っているのかもしれない。でもまぁ、この2人なら大コケはしないんじゃないかという期待を持ちながら見守っていこう。やっぱりね、わたしゃ谷口さんの作品は好きなんですよ。みんな、アクティヴレイド観ろよ。
ドゥームスカールの信託者 Doomskar Oracle (2)(W) C クリーチャー・人間、クレリック 3/2 予顕(W) あなたが各ターンに2つ目の呪文を唱えるたび、あなたは2点のライフを得る。 エルドレインではイゼットカラーのテーマとして与えられていた「各ターンに2つ目の呪文」ギミックが、今回はどうやら白黒に与えられているらしい。何でその色なのかはよくわからんのだが……なんでだろ? イゼットカラーはインスタントの割合が多いし、ルーティングもできるからそのテーマに噛み合ってるのは理解できたんだけども……まぁ、他のカードも並んだらわかるかしら? 単に軽い呪文を連打するウィニー構造を推してるってことなのか、もしかしたら軽めの予顕呪文が多くスタンバッているのか。例えばこの呪文は予顕しておけば1マナで唱えられるため、続けて別な呪文を唱えるのもかなり簡単。少なくともその時点で2ライフはもらえるので、最低限の仕事はできる……のかな? 2ターン目にやることがないなら構わないが、3ターン目に予顕すると同じターンに唱えることができないので注意すること。まぁ、そんなことする意味ないけど。
神の間の守護獣 God’s Hall Guardian (5)(W) C クリーチャー・猫 3/6 警戒 予顕(3)(W) シンプルな予顕。普通、白のこういうタフネス偏重の高コストカードってのは不人気になるものだが、予顕経由で4マナ3/6警戒って、普通にでかいのでは? もう、周りの人もみんなして予顕で同じようなムーブを次々繰り出してくるの? 2ターン目に2マナクリーチャー出すのはもう古いの?
鉄の評決 Iron Verdict (2)(W) C インスタント 〜は対象のタップ状態のクリーチャーに5点のダメージを与える。 予顕(W) 多少の違いはあるが、おおよそ「砂漠破」などの亜種と見ることができる呪文。いわゆるレンジストライク(コンバット中のクリーチャーのみを対象に取れる呪文)と違ってブロッククリーチャーには使えないが、その分タップ能力を持つシステムクリーチャーなんかは除去れるので利便性はとんとんである。そして注目すべきはやはり予顕。こちらの呪文は本当に使えるタイミングが限定されているピンポイントの呪文であり、必ず戦闘が絡むのであまり隙を見せずに対応したいのは間違いない。そこでこのコストである。わずか1マナで劇的に盤面に干渉できるので、トリックとしてはかなり強めと見て良さそうだ。まぁ、今のところ今回はコモンクラスでもかなり優秀な除去もクリーチャーもひしめいているのだけども。
ケイヤの猛攻 Kaya’s Onslaught (2)(W) U インスタント 対象のクリーチャーはターン終了時まで+1/+1の修正を受けるとともに二段攻撃を得る。 予顕(W) カードとしてはさ、「それなりに優秀なコンバットトリックやん」で終わりなんですよ。二段攻撃がつくカードが強いのは当たり前で、さらに予顕があるから1マナで使えたら強いじゃん、でいいんです。問題はこのカードのイラストである。ケイヤさんが猛攻を加えているのは、どう見てもヴォリンクレックスさんなんですよね……「お前の旅もここまでだ」とか言われとるし。せっかくミラディンから出てきたのに、ここでPWにやっつけられちゃう運命なのかしら……何しに出てきたんや……。ケイヤたちPWの間で、ファイレクシアっていうやばいやつらがおるんやで、っていうのはどれくらいシェアされてるものなんでしょう。ケイヤがミラディンにいったっていう話はしらないけど、灯争大戦の時にカーンなんかと集まってるので、その時に話聞いてるのかな(カーンにファイレクシアの話聞くの、ちょっとしたいじめだよな)。 兵員の結集 Rally the Ranks (1)(W) R エンチャント 〜が戦場に出るに際し、クリーチャー・タイプを1つ選ぶ。 あなたのコントロールする選ばれたタイプのクリーチャーは+1/+1の修正を受ける。 一瞬「あれ?」って思った人は例によっておっさんプレイヤー。このカードをみた瞬間に素早く「共同の功績」っていうカード名にまでたどり着いた人は、間違いなく私と同じオンスロートスキーだろう。そう、このカードは「共同の功績」と全く同じ……と思ったら、ちゃんと違っていた。当時は部族システムが割と荒くて、戦場に出ている全ての該当部族に同じ影響を与えていたのだ。つまり「共同の功績」は相手のクリーチャーまで増強していた。その部分をちゃんと現代風に修正したものがこちらになります。ふむ、安心して使えるようになったので完全上位互換だろうが、約20年を経てこの形にたどり着くとはね。いや、でも当時の雑な環境も楽しかったですよ。お互いにゴブリンデッキだった時に「火花鍛治」を起動して自殺したり、ゾンビデッキ対決で「腐敗を導く者」を起動して引き分けが連発したり……。
栄光の探索 Search for Glory (2)(W) R 氷雪ソーサリー あなたのライブラリから氷雪カードか伝説のカードか英雄譚を1枚探し、それを公開して手札に加える。その後、あなたのライブラリを切り直す。あなたは、この呪文を唱えるために支払われた氷雪マナ1つにつき1点のライフを得る。 開発チームが「ドミナリア」の時に見つけた、「2つだとダメだけど、3つだと新たなカテゴリになる」理論の残滓。当時は「伝説か英雄譚」という2つをくくって能力に使おうと思ったのに、その2つの結びつきをどんな風に説明したらいいかわからず、しかも十分な枚数が確保できずに悩んでいたが、そこにアーティファクトも加えて「歴史的」という名前をつけることでスッキリとメカニズムに落とし込むことができたという。このカードはそんな「歴史的」をカルドハイム風に曲げたもので、アーティファクトの代わりに氷雪を入れることでサーチの選択肢を充分なものにしている。後ろのライフゲインは別になくてもよかったのだろうが、より氷雪との関係性を明示するためのものだろう。単純に伝説のカードを引っ張るだけの「緊急時」が2マナだったのだから、このくらいのコストは至極妥当。リミテッドでもピンポイントでボムに接続できる可能性があるので、実は案外バカにできないかもしれない。まぁ、これ自体もレアなんだけど。
霊体の鋼 Spectral Steel (1)(W) U エンチャント・オーラ エンチャント(クリーチャー) エンチャントされたクリーチャーは+2/+2の修正を受ける。 (1)(W)、〜をあなたの墓地から追放する:対象の、あなたの墓地にあるオーラか装備品カードを手札に戻す。 赤白の装備品・オーラ応援団の一種。これ自体がオーラなので手軽にアーキタイプに組み込むことができるし、仕事が終わった後にもきっちりアドバンテージを稼いでよりコンセプトを密にしようというデザインだ。今回のボロス戦術は戦場に同時に何枚の装備品やオーラが展開できるかが勝負どころ。しかしデッキに入れられる当該カードには限りがあるわけで、こうしたカードで頭数を増やしながら、さらなる連携を生み出すギミックは多方面にありがたい。ぜひ、墓地にこれが落ちていることを忘れないようにしておきたい。フラッシュバック用の墓石マーク(これの左上のやつ)つけといてください。 「無効/Annul(THS)」 C 定番のカウンター、って思ったけど、よく見たら最後に収録されたのが初代テーロスだった。定番でもなんでもねぇや。これまで、このカードが収録されているセットってのは当然エンチャントやアーティファクトにフィーチャーしたセットだった。初登場のウルザブロックはエンチャント、1回目の再録はアーティファクトまみれのミラディンで、2度目はエンチャントだらけのテーロス。それぞれの次元で、「1マナでギミック潰せるなんて偉いやん」というのでリミテッドではそれなりに価値が高かった。しかし、今回はそこまでアーティファクト・エンチャント推しではない世界。メインで使えるかどうかはちょい微妙。相手が機体・装備品の赤白の場合には大きく加点出来るが、あとはどうしようもない英雄譚が来るとわかってる時のサイドとかじゃなかろうか。 星界の軍馬 Cosmos Charger (3)(U) R クリーチャー・馬、スピリット 3/3 瞬速 飛行 予顕(2)(U) あなたが手札を予顕するコストは(1)少なくなり、どのプレイヤーのターンにも行える。 予顕大好きな馬。世界設定によると「星界/Cosmos」はカルドハイム内に多数存在する「領界」の間にある不定の空間とのことで、人間は頑張ればそこを渡ることも可能だがかなり難しく、星界内には人間よりもずっと大きく、長命な生き物たちが存在しているという。そんなおっかない世界に生きるのがこのお馬さんということになる。4マナ3/3瞬速に加えての予顕。さらに登場後には2つの方向で予顕大サービスで、予顕デッキが実現するならこんなにも至れり尽くせりの効果もないだろう。本人が4マナとやや遅めのスタートなので構築クラスのコンセプトとして成立するかどうかは五分五分ではあるが、周りのカードのクオリティ次第では充分キラーカードになり得る。多分リミテッドだとおばけ。 巨人の護符 Giant’s Amulet (U) U アーティファクト・装備品 〜が戦場に出た時、(3)(U)を支払っても良い。そうしたなら、4/4で青の巨人・ウィザード・クリーチャー・トークンを1体生成し、それに〜をつける。 装備されたクリーチャーは、+0/+1の修整を受けるとともに「このクリーチャーはアンタップ状態である限り呪禁を持つ」を持つ。 装備(2) 装備品のフリしたナイスファッティ。1マナで出して2マナで装備、タフネスと呪禁がもらえる装備品というのはそれなりの設定。最近だと「鏡の盾」がほぼ同じくらいの性能で、そこまで優先度は高くなかったがいざ使われると「うっざ」ってなるくらいの強さはあった。今回はそんなそこそこのカードがクリーチャーとしても運用できるという、いわば生体武器である。5マナで4/5(条件付き)呪禁の巨人。普通にリミテッドで使うクリーチャーとしては文句のない出来である。惜しむらくは装備品サポート系の効果が今回白赤に集中しているので青はあまり噛み合わないという部分だが、そこは青赤の巨人サポートのギミックだと割り切って使う方がいいだろう。また、今回はコモンに2色ランドがあるおかげで割と3色は組みやすいかもしれないので、白青赤の3色で「装備品巨人」みたいなデッキができる時の良い橋渡しになってくれるはずだ。 リトヤラの同族探し Littjara Kinseekers (3)(U) C クリーチャー・多相の戦士 2/4 多相 〜が戦場に出た時、あなたが3体以上のクリーチャータイプを共有するクリーチャーをコントロールしているなら、〜の上に+1/+1カウンターを1つ置き、占術1を行う。 多相を活かして割と好き放題やってくれるコモン。普通に考えて「同じタイプのクリーチャー3体」はあまり楽な条件ではない。だからこそ成功すれば4マナ3/5というがっちりボディとおまけが付いてくるのだ。ただ、今回は見た目よりも多少難度が下がっていて、こいつ自身が多相なので戦場に出た時に最大派閥は2体いれば足りる。それくらいなら、この環境のデッキがちゃんとチューンしていれば難しくはないだろう。多相は出した後にも役に立つのだから、自分がちゃんと部族デッキを組めたんや、という自信がある人は採用してみるとがっちり。
鴉変化 Ravenform (2)(U) C ソーサリー 対象のアーティファクトかクリーチャーを追放する。そのコントローラーは、1/1で飛行を持つ、青の鳥・クリーチャー・トークンを1体生成する。 予顕(U) えぇぇ……。これいいのかよ。青がソーサリーとはいえ、無条件でクリーチャーを叩き潰せる除去をコモンで与えられてしまった。一応相手に見返りを与えるので「猿術」などのバリエーションとは言えるが、通常、完全除去は青のカラーパイの範囲外なので、最低でもアンコモン以上の設計になっていたはず。それが今回はなんと「アーティファクト破壊にまで手を伸ばす」「追放除去なので後腐れなし」「与える見返りがそこまででかくない」「予顕でいざという時にお手軽キャスト」とボーナスてんこ盛りでのご提供。ここまでくるとカラーパイとしては「曲げ」ではなく「折れ」なんじゃないかと心配になってくるのだが……大丈夫かWizards。こんなんリミテで使えると壊れちゃうよなぁ。やっぱりインフレ具合が尋常じゃないなぁ……。
Rune Ashore (4)(U)(U) C インスタント 次のうちから1つか両方を選ぶ。 「対象の土地でないパーマネントを、そのオーナーはライブラリの上か下に置く」 「対象の土地でないパーマネントを、そのオーナーの手札に戻す」 まとめバウンス。6マナと重たいが一気に2枚戻せるインスタントなので影響力はそれなり。ちなみにこの効果、「渦巻く激流」とほとんど同じなのだが、あっちはソーサリーでアンコモン、こっちはインスタントなのにコモン。微妙なところでのアップグレードが確実に行われているのがわかる。まぁ、上のモードで戻す位置を相手が選べるようになったのは微妙に弱体化ではあるのだが、当然邪魔する目的で戻すんだから大体は相手だって上に置くんじゃないかな。インスタントなので、相手ターンエンドにトップに送り、なんらかの方法で切削してやるなんて嫌がらせもいいかもしれない。あとは相手の占術に対応して使って蓋してやるなんてちっちゃい嫌がらせも。
吹雪の乱闘 Blizzard Brawl (G) U 氷雪ソーサリー 対象の、あなたのコントロールするクリーチャーは、対象の、あなたのコントロールしていないクリーチャーと格闘する。あなたが氷雪パーマネントを3つ以上コントロールしているなら、その前者はその際に+1/+0の修正を受けるとともに破壊不能を得る。 今回の格闘呪文。基本デザインは1マナ格闘の「捕食」だが、氷雪条件を満たせば格闘が一方的なリンチに変わる。まぁ、「狂気の一咬み」みたいな一方的格闘でも似たような状況になるので、そこまで驚くようなボーナスでもないのだろうが。
「壊れた翼/Broken Wings(ZNR)」 C なんと、「ゼンディカーの夜明け」からの最速再録。今後はこの能力が緑のスタンダードになっていくのだろうか。必死に「垂直落下」が再録され続けてたのがアホみたいやんけ。1枚入れとくだけで安心感が随分違う。今回はオーラや装備品がテーマのデッキがあり、影響力の大きな英雄譚も散見されるため、もしかしたらメイン1枚以上が定番になるかも。
樹の神、エシカ Esika, God of the Tree (1)(G)(G) M 伝説のクリーチャー・神 1/4 警戒 (T):好きな色のマナ1点を加える。 あなたのコントロールする他の伝説のクリーチャーは、警戒を持つとともに「(T):好きな色のマナ1点を加える」を持つ。 & 虹色の橋 The Prismatic Bridge (W)(U)(B)(R)(G) M 伝説のエンチャント あなたのアップキープの開始時に、クリーチャーかPWカードが公開されるまであなたのライブラリのトップを公開する。そのカードを戦場に出し、残りを無作為にライブラリの下に置く。 エシカは世界樹と関係が深いためにこの世界でもかなり重要な神様だと思われるのだが、カードとしてはかなりネタ要素に走った潔い神様になった。1/4警戒という神性のかけらも感じられない身体に「極楽鳥」レベルのマナ能力。そして、その力は他のレジェンド全てに伝播していく。そうしてめでたく2体3体とレジェンドが並べば準備OK。2枚目のエシカは裏向きに展開し、新たな領界への架け橋となるのである。適当にめくってクリーチャーが飛び出すハズレなしのくじ引き抽選が毎ターン行われるってのはシンプルに終わってるが、まぁ、5色であることを考えればこれくらいやってもいい……のかなぁ。ちょっと前まで4色のレジェンドがホイホイ場に出て禁止食らってたんだが……。 エシカの戦車 Esika’s Chariot (3)(G) R 伝説のアーティファクト・機体 (4/4) 搭乗4 〜が戦場に出た時、2/2で緑の猫・クリーチャー・トークンを2体生成する。 〜が攻撃するたび、対象の、あなたのコントロールするトークンのコピーであるトークンを1つ生成する。 にゃーん。とりあえずイラストが良い。こんなにも丁寧にモフみの強い猫が書かれれているカードは貴重だ。幸い、画面の縮尺もわからないのでもしかしたら超絶可愛い子猫の可能性だってあるんだ。まぁ、流石にそんなサイズには見えないけども……。4マナで最低でも2/2トークンが2体の時点で元が取れている。そして次のターンから殴り始めれば、あのセレズニアのギルド能力だった「居住」が発動し、ネズミ算ならぬネコ算でトークンが増えていく。居住と違ってクリーチャー以外もコピーできるので、なんならもっとヤバいトークンでも平気で増やして他のカード次第ではモフみどころじゃない大騒ぎになる。攻めてよし、守ってよし、愛でてよし、モフって良しの隙のないカードだ。 輝く霜 Glittering Frost (2)(G) C 氷雪エンチャント・オーラ エンチャント(土地) エンチャントされた土地は氷雪になる。 エンチャントされた土地がマナを出すためにタップされるたび、そのコントローラーは好きな色のマナを追加で1点加える。 氷雪版の「肥沃な大地」。マナ加速呪文は序盤に使えてナンボみたいなところはあるので、残念ながら氷雪ってだけで2マナから3マナにコストアップしてしまったのはちょっと辛いところだが、逆に言えばそれだけ氷雪マナというのは価値があるということだ。特にこのカードの場合、土地を氷雪にし、なおかつこれも氷雪なのでトータルで氷雪マナが2つ増えることになる。これでかなり運用幅の広がるカードが出てくるだろう。マナ加速カードとしてもエンチャント(土地)は邪魔される可能性が低くて安定感があるので、リミテッドで氷雪土地が集めきれなかった場合には貴重な1枚になりそう。 護衛の林歩き Guardian Gladewalker (1)(G) C クリーチャー・多相の戦士 1/1 多相 〜が戦場に出た時、対象のクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1つ置く。 とってつけたような多相クリーチャー。どう見ても「不屈の生存者」だが、そこに多相をつけるだけであら不思議、この次元にぴったりの優秀コモンに早変わり。まぁ、もともと「不屈の生存者」もデッキを選ばず採用できる名脇役だったのだし、そこに部族シナジーまで絡んじゃったらリミテッドでは引っ張りだこだろう。むしろ、パーティが組みたくて悪戦苦闘してたゼンディカーでなんでお前がきてくれなかったんだ、っていうレベル。哀れ、「不屈の生存者」はリストラを余儀なくされるのである。いや、採用してるデッキは無いが。 種族の神、コルヴォーリ Kolvori, God of Kinship (2)(G)(G) R 伝説のクリーチャー・神 2/4 あなたが3体以上の伝説のクリーチャーをコントロールしている限り、〜は+4/+2の修整を受けるとともに警戒を持つ。 (1)(G)(T):あなたのライブラリを上から6枚見る。その中から、伝説のクリーチャー・カードを1枚公開し、手札に加えても良い。残りをライブラリの下に無作為に置く。 & リングハルトの紋 The Ringhart Crest (1)(G) 伝説のアーティファクト 〜が戦場に出るに際し、クリーチャー・タイプを1つ選ぶ。 (T):(G)を加える。このマナは選ばれたタイプのクリーチャー呪文を唱えるか、伝説のクリーチャー呪文を唱える時にのみ支払える。 集まれ動物王国。この中に伝説の熊とか伝説の蛇とかがいるんでしょうかね? ステータスはごく普通だが、こいつの他に2体の伝説が援軍として駆けつけると友情パワーで突如6/6へと変貌する。今回の次元はアンコモンレベルのレジェンドもそれなりにいるので、マッスルがバーストするのもそこまで非現実的な話ではない。デッキにレジェンドが含まれてさえいれば、下の能力でさくさくリクルートできるので安心だ。多少手間はかかるかもしれないが、堅実に緑らしいレジェンドである。 そして裏面は……なんだろ、流石にこれはやっつけくさいな……。まぁ、2マナのマナソースが弱いわけないしね。とりあえず4枚積んでおいて、最初の1枚がマナソース、そして3ターン目にはご本人登場という流れが綺麗なのかもしれない。……もうちょい派手なお土産残してくれてもよかったのに。 世界樹への道 Path to the World Tree (1)(G) U エンチャント 〜が戦場に出た時、あなたのライブラリから基本土地・カードを1枚探し、それを公開して手札に加える。その後、あなたのライブラリを切り直す。 (2)(W)(U)(B)(R)(G)、〜を生贄に捧げる:あなたは2点のライフを得て、カードを2枚引く。対象の対戦相手は2点のライフを失う。〜は最大1体までの対象のクリーチャーに2点のダメージを与える。2/2で緑の、熊・クリーチャー・トークンを1体生成する。 カルドハイムを象徴し、数々の領界を繋ぐ太い柱となっている世界樹。そこへ至る道がこんな愉快なエンチャントになってしまった。場に出た時の効果は完全に1マナ重たい「地勢」でしかないので、このカードをわざわざ使うということは下の能力を期待してのもの。この効果を見て「最後の抵抗」を思い出した人は僕のお友達認定をしてあげましょう。わざわざ5色のマナを揃えて使うんだからさぞかしスゲェことが起きるに違いないと思ったら、単にそれぞれの色の効果をちょっとつまむだけっていう……。いや、強いよね、トータルすりゃ結構な効果ですよ。たださ、7マナかけてすることとしてはね、地味だよね。下手したら除去にもならないかもしれないしね。一応カード2枚引けることが確定してる部分が「最後の抵抗」よりも強いところではあるけども。まぁ、リミテッドなら上の効果のためだけに使う可能性はあるか。あとは例によってヨーリオン的な出し入れができるデッキ向けかな。 冬を掘る者 Sculptor of Winter (1)(G) C 氷雪クリーチャー・エルフ、ならず者 2/2 (T):対象の氷雪土地をアンタップする。 氷雪マナクリーチャー。もともと、氷雪をテーマにしたコールドスナップでは1マナ1/1で無色マナ(氷雪)を出す「ボリアルのドルイド」が登場し、コールドスナップのドラフトでも血みどろの氷雪マナ誘致合戦が引き起こされたために重宝した。これをさらに現代風にアレンジしたものが、少し前にモダンホライゾンで登場した「霧氷守り」で、こちらは氷雪パーマネントのアンタップから結果的に氷雪マナを増やすデザインだった。今回はほぼ同じ役割をこなせるクリーチャーだが、流石にモダン用のカードをそのまま再録しちゃうと強すぎると判断されたのだろう、氷雪の中でも土地だけが起こせるこのクリーチャーが作られたというわけだ。最近の基準で言えば2マナ2/2のマナクリーチャーは立派に構築クラス。いよいよスタンでも氷雪デッキが組めるようになり、このクリーチャーにも声がかかる……かどうかは分からないが、リミテッドの氷雪ユーザーは喉から手が出るほど欲しい1枚になるに違いない。これなら氷雪に興味のないプレイヤーはたとえ緑を使っていたとしてもグルグル流してくれるので確保しやすいのもよいね。
蛇皮のヴェール Snakeskin Veil (G) C インスタント 対象の、あなたのコントロールするクリーチャーに+1/+1カウンターを1つ置く。それはターン終了時まで呪禁を得る。 なんだかクリーチャーも除去もインフレ傾向に見えるこの次元、当然それに対抗する形でコンバットトリックだって品質向上に余念が無い。よく見るタイプの呪文のようだが、よくよく見ればその品質は史上最高クラス。対抗するのは同じ1マナで+1修正と呪禁をつける「レインジャーの悪知恵」。ご存知の通り、構築クラスでも活躍する緑の隠し玉の1つだ。1マナで呪禁がつけられる緑の呪文はこれ以外だとアンコモンの「顕在的防御」のみであり、どちらの呪文も構築クラスであることが確認できる。そして今回は「レインジャーの悪知恵」の上位互換(ただし相手がヴォリンクレックスさんをコントロールしている場合を除く)がこうしてコモンで登場したという。カウンター関係のシナジーまで見込めるようになり、現在主流の除去である「無情な行動」への事前の防護策になったりも。今後の緑デッキなら、何枚かは常に検討されるだろう。
アルダガルドのスピリット Spirit of the Aldergard (3)(G) U 氷雪クリーチャー・熊、スピリット 0/4 〜が戦場に出た時、あなたのライブラリから氷雪土地カードを1枚探し、それを公開して手札に加える。その後、あなたのライブラリを切り直す。 〜はあなたのコントロールする他の氷雪パーマネント1つにつき+1/+0の修正を受ける。 くまクマ熊ヒヤー。冷たそうだけど、氷雪クリーチャーってそもそも「氷でできたクリーチャー」ではないよね。とにかくそんな氷の心臓には、暖かいマナを伸ばす心が秘められている。まぁ、ぶっちゃけこれまた「地勢」でしかないのでおまけ効果としてはちょっと物足りないのだが、その分は自身のステータスで賄うしかないだろう。残念なことに、何故かこのクマは自身をカウントしてくれない。最悪0/4からスタートして、サーチしてきた土地をおいてようやく1/4とかだとちょっと頼りない。がっつり氷雪で固めたデッキでちゃんと殺意を高めに維持して欲しい。くまクマ熊こわー。
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