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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「WIXOSS DIVA(A)LIVE」 4

 えっ……なんですか、これ。……いや、マジで、なんだこれ……。

 僕の知ってるWIXOSSじゃない。俺たちのWIXOSSってのはさ、ルールがさっぱりわからなくて、適当にカードを出してると謎ルールが適当に展開されて、最終的に根性があるやつが勝って……あれ、だいたい合ってるわ……。もともと完全雰囲気バトルしかやってなかったか。

 いや、でも違うだろ。この世界にはあきらっきーなんて絶対出てこないだろ。コイン賭けて身を滅ぼす残念な女子高生連中もいないだろ。なんだよこの世界。シグニがいなくなり、グロウするのが本人になり、なぜかそれがアイドル活動になり……いや、ダメだ、やっぱりどっから突っ込んだらいいかワカンねぇからどうしようもねぇ。そもそも、元からWIXOSSはツッコミどころ山ほどのアニメだったんだよ。それをより意味不明な方向に突き抜けさせてんじゃねぇよ。

 まぁ、ガンダムにおけるビルドファイターズみたいなもんだと思えばいいんだろうか……いや、もともとゲーム空間は似たような感じだったけども……「元からWIXOSSバトルは割と適当だった」っていう部分を両方から差っ引くと、残るのは「残虐女子高生デスゲーム」VS「謎の人気取りアイドルバトル」のどっちが面白いかって勝負なわけだが……やっぱりあっちのドロドロ世界のファンだった身としてはなぁ。受け入れがたいよなぁ。よりにもよってこんなアイドル戦国時代(むしろもうキャパオーバーで飽きられてる時代)に爆心地に攻め込んでこなくてもいいじゃん。なんかまんま優木せつ菜さんみたいなキャラがいるのも笑ってしまったわ。

 何が困るって、映像は割としっかりしてる部分もあって、ちょっとエッジがキツくて個人的にはあんまり好みじゃないんだけど、これはこれでアリだとは思うんだよね。WIXOSSだから当然製作はJ.C.STAFFなんだけど、あんまり今までのJ.C.では見たことがないタイプのデザインだったなぁ……。なんかね、女の子の乳の描き方が気に入らんな。みんなして適当に大きいだけで、愛に欠けている気がするわ。カードショップの店長とかどうしたらええねん(どうかするなよ)。

 まー、見たことないものを叩きつけられて思い切り拒絶反応が出ちゃってる感じよなぁ。とりあえず、慣れるまでは追いかけるしかないですわね。あきらっきーが出てきたら呼んで(出てこられても)。

 

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○「蜘蛛ですが、なにか?」 6

 これは……どうだろう、流行るんだろうか。相変わらず攻めてるなぁ……。

 堂々たるなろう作品なわけですが、これが実は原作既読。まぁ、正確にはもちろん漫画版のみなんだけど、例によって漫画喫茶に行った時に読むやつです。そして、これは割と好きだったので、満喫に行くたびに新刊が出てれば読むクラスの作品なのです。なんでこれが琴線に触れたのかは正直よくわからないんだけども……多分、すげぇストイックな作風がいい具合にハマッたんだと思う。今はゲームとかさっぱりやらなくなったんですが、もともと私はやりこみ系のゲームが好きなんですね。「ディスガイア」みたいな終わりのないレベル上げ作業を、ただ黙々とやり続けるという非生産的な行程が不思議と快楽に感じられる体質。そういう「ただひたすらレベル上げ」の感覚が楽しめるのがこの作品だったのです。いや、だってすごいよ。多分コミックは7巻か8巻くらいまで読んでると思うんだけど、ほとんどが暗いダンジョンの中でスキルを磨いてレベル上げするだけの話だからね。「このスキルとこのスキル組み合わせてこっちのツリーに派生する」みたいなことをひたすらやり続けて、最初はどうあがいても全滅エンドやんけ! みたいなクソでかい敵モンスターに対し、経験値を積みまくって、覚えゲーにして地味に地味に攻略していく。なろう系につきもののチート性能とか、周りから褒められまくりの人生なんてものは皆無なのだ(まぁ、一匹しかいないからね)。おかげで私の中ではなろう作品の中でも特異な立ち位置にあり、こっそり今回のアニメ化を楽しみにもしていた。

 ただ、アニメになるにあたって読めない要素が2つあった。1つは、なんと製作が板垣伸&ミルパンセになったこと。正直、僕は板垣さんの作品作りは嫌いじゃないんですよ。多分他の作品の時にもこういう話題には触れてると思うんだけど、逃げずに無茶に突っ走るタイプのクリエイターで、ちゃんと「見たことないもの」を見せてくれるんだ。ただ、あまりに無茶がすぎてそれが完遂できないことも多々あるのが悩ましいところで、スタジオの力が尽きてしまった「WUG」とか、本当に事故レベルで力尽きた「バスカッシュ!」とか、監督の力量とは別問題の要素でケチがついてしまう勿体無い人だと思う(「コップクラフト」だって作画がもっと頑張れればさぁ……)。

 そんな板垣さんが今作を取り扱う時にどうなるんだろうと思っていたら……こうなった。もう、エンディングのあのテンションだけでどうでもよくなったわ。もともと「蜘蛛が主人公」っていう無茶なデザイン部分をミルパンセのCG作画でごまかしてしまい、あとはコロコロとコメディタッチを中心に回しているので存外画面は楽しいものになっているんじゃなかろうか。

 そう、もう1つの読めない要素は「アニメにした時にクッソ地味な作品じゃね?」という部分。だって、他人が洞窟の中で延々レベル上げしてるのを見て面白いと思う人間がどれくらいいるのかっていうと……ねぇ。その辺りのコンセプトの地味さ、画面の地味さはあんまりアニメ向きじゃないんだろうなぁ、という予想があったわけだ。結果的にその2つの要素はうまい具合に融合していて、板垣さんのコンテワークのおかげで少なくとも1話目はあまり「地味さ」を感じずに済んでいる。まぁ、もちろん悠木碧のテンション芸に救われている部分もあるのだろうけども、そこはもう、多分監督も織り込み済みだと思う。おいちゃんのしゃべりをとにかく最大限に活かせるような構造にして、いざとなったら画がなくなったとしても音声だけで成立しちゃう、それくらいの意識で作っちゃっても良いと思うのだ。

 ただ、もう1つ気になる要素があるとすると(3つ目やんけ)、実は……人間パート、俺全然知らん。コミック読者なら知っていると思うが、前述の通り、漫画だととにかく洞窟の中でレベル上げをするだけの作品。洞窟に入ってきた人間と意思疎通ができずに追い返すシーンなんかはあったが、基本的にモンスターの間の弱肉強食だけのお話であり、華々しい晩餐会のシーンなんて見たことない。それが、アニメ1話だといきなり「転生者同士の会話」が登場している。あれ、いったいなんなんだろう……もしかしたら、原作の小説版だとああいう要素があったのをコミック版では削ってるのかしら。その辺りのことがよくわからないので、今後アニメがどう展開していくのかが全くわからないのが心配ではある。まぁ、多分これも「画面地味すぎ問題」を解決する一貫なのだろうね。あとはおいちゃんの喉がぶっ壊れるのを防ぐために多少労働力を分散させる目的とかかなぁ……。

 まぁ、何はともあれ話題は尽きなそうな作品にはなってると思いますよ。今度こそ頑張って作品が成立することを祈っております。

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○「五等分の花嫁∬」 5

 まだまだ2期目が続くよ。こちらも1期の放送が2019年で、「約束のネバーランド」と同じく2年置いての2期目ということになる。だいたいこのくらいの充電期間をおけば2期を作れるっていう目安だろうか。ちなみに今期は「おそ松さん」も放送しているため、六つ子の兄弟と五つ子の姉妹が同時にアニメ放送されているというよく分からないシーズンになっているぞ。

 もともとさっぱり興味がなかった作品。凡庸な筋立てもそうだが、特にヘナヘナの作画が見るにたえず、せっかく五つ子のキャストにゴリゴリの本気面子を集めているにも関わらず、まったくもってキャラ萌えの方向に加速できないという致命的な欠点を抱えていた。個人的には近い時期にアニメをやったマガジンラブコメなら「ドメスティックな彼女」の方が好きだった、というのが漠然と残っていた記憶。今回は2期目ってことで相変わらずどうでも良いだろうなぁ、と思っていたのだが……。

 なんか、めちゃくちゃ雰囲気が変わっていてびっくりした。流石に前作の手塚プロダクションではダメだと判断したのだろうか、なんと今回はアズレン、プリコネといったソシャゲアニメを繰り出してきた新進気鋭のスタジオであるバイブリーにパスされ、当然のようにスタッフも一新されている(流石にシリーズ構成だけは一緒)。監督にはなんと「ゆゆ式」「えんどろ〜」のかおり監督が起用され、なんとも思い切った仕様変更。流石に続き物のアニメで2年程度でここまでガラリと変わる例は珍しく、しかもスタッフはあまり前の作風に寄せようと思っていない様子。「進撃の巨人」なんかもスタジオやスタッフが一新されて再スタートを切った作品だが、あちらは前作に寄せようという意識が大なり小なり感じられるし、普通はそういう気遣いがあるものだ。しかし、今作はもう、「リスタートかな?」と思うくらいに違う。キャラがCGベースになっているというだけで全然違う見え方になるのは当たり前なのだが、キャラ絵がこざっぱりとして、コテコテの漫画イラストを動かす手法としてはかなり異質な感じ。見る人によっては前作の手書き風の方が良いと感じる人もいるかもしれない、割と難しいラインだ。

 個人的には、確かにどこか違和感は覚えるものの、これで崩れが極力無くなるというのなら新版の方を歓迎したい。CGベースにはなったが表情芝居などが劣化したという印象もないし、余計なことを考えずに五つ子の掛け合いを楽しめるようになり、ぶっちゃけ前作よりもかなり印象はよくなっている。まぁ、2期目だから既に関係性が出来上がっていてアクセルを踏みやすいから、っていうのも理由としてはあるだろうが、私は前作後半部分についてはろくに覚えてもいないので、やはり加速した理由はそれ以外にもあると思うのだ。なんだか嬉しい方向に予想外であった。

 まぁ、例によってシナリオライン次第でここから上がるも下がるも自由自在であるが、さて、今作の向かう先はどんなものやら。原作は確か終わってるらしいので、今期でゴールできるのかしら? まだ無理なのかしら?

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○「弱キャラ友崎くん」 6

 かつて、まだ2ch文化が存命だった頃、スレタイだけで勝負する謎の文化があったが、そんな中で印象的だったものに「ベイブレード強いのに何故か彼女ができない」というのがあった。スレタイという短い文章の中にエッセンスが収まっているデザインが良い。そして今作は、そんなスレタイからとってきたように「スマブラ強いと何故か彼女ができそう」である。オタクの妄想、いつの時代にも変わらず尽きることなし。

 正直、これに高得点をつけるのはなんか悔しい。へんなコンプレックスを刺激されて渋々つけてる感がある。まずもって、序盤は気に入らない要素ばかりで絶対に点数さげたろうと思っていた。特に主人公・友崎のキャラは見ていて素直にムカつくものになっており、典型的な陰キャがゲーム由来の耳障りな言葉を並べ立てて必死に自己肯定している様は、純粋に気持ち悪いのに加えて、アニメの題材としても陳腐なので「どうせまたこうやってオタクをバカにしたところからスタートして最終的に陰キャ礼賛する流れでしょ」と辟易していた。

 そして極め付けは、ゲームだけ強かったもんだからオフで誘われて、行ってみたらクラスの美人女子というあまりにもテンプレめいた展開。「よくもまぁ、こんだけありきたりな作品で今更アニメ化しようとか思うよな。『ゲーマーズ』の2期やれよ」とわけのわからないことを考え始めるに至るわけだが、そこからちょっと流れが変わる。クラスの美人さんはCV金元寿子というわかりやすいキツめ設定。そしてそんな彼女が叩きつける正論正論&正論。何もそこまで陰キャをいじめんでもええやんけ、と思うくらいにボコボコにするが、もちろん鬱エンドなんかで終わるわけもなく、そこからは一気にキャラが転じて救済へと至る。引き続き「オタクの妄想」の極致であり、うじうじしてたら可愛い子が助けに来てくれるなんて絶対にありえない話なのだが、そんなファンタジーの極みの中に、プライドをめためたにされたが故の光明が光る。彼女は正論しか吐いていないので、彼女が言う言葉はすぐさま絶対になるのだ。友崎にとって、人生が「挑戦すべきゲーム」になっている裏で、実はヒロイン・日南葵の中では、新たに「陰キャ育成ゲーム」がスタートしている。彼女が何故、冴えないクソ陰キャをこんだけ気にかけてくれているかというと、そこに、明確に成果がみられる「ゲームの対象」そのものがいるからだ。そんなゲーミングな関係性が、なんだかこれまでにない嫌な刺激に感じられた。

 まぁ、思い切りぶっちゃけると、単に性癖の問題で「彼女に調教される展開っていいよね!」っていう話でしかない気がするのだが、金元寿子に人生を矯正してもらえるというご褒美をただ浴び続けていたいという欲求がある。そして幸いにも、そんな極まってしまった物語がアニメとしては割と良い仕上がりで見られているのである。製作がproject No.9、監督は柳伸亮。あの「ロウきゅーぶ!」やら「りゅうおうのおしごと!」の座組み(キツい妹役で日高里菜が参加しているのは必然と言える)。是非とも、性癖を満たす充実した隷属ライフを展開してほしいものである。

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○「約束のネバーランド(第2期)」 6

 こちらは第1期の放送が2019年で、まる2年ぶりの2期目。だいぶ間が空いてしまったので「分割2クール」ってわけではないのだが、スタッフもほとんど変わらないので1期と同じクオリティを維持できると期待しても良さそうだ。間に実写映画なんかも挟んだりしてるが……まぁ、そりゃ関係ないな。

 先に気になった点をあげておくと、とにかく1話目は画面が暗い。そういう舞台なのでどうしようもないのだが、見辛い(物理)という理不尽なノイズがちょっと視聴時の快適性を低減していたのは残念。いや、そこはてめぇが頑張って見ろよって話なんだけども。ただ、ここで明度を上げてしまったら台無しになるのも間違い無いので、できることならエマたちには今後できるだけ明るいところを歩いて欲しいですね(台無しやんけ)。

 とまぁ、気になったのはそれくらいのもんで、たっぷり準備期間をとったのだから、今回も1期と同程度のクオリティで進行していくことになるんじゃなかろうか。ここからの不安があるとしたら「シナリオが盛り上がるかどうか」って部分で、おそらく私は原作漫画をちょうどこの2期目の途中までしか読んでいないので、この先どうなるのかをさっぱり知らんのだ。そして、序盤の盛り上がりに比べると後半はそこまで話題になっていなかったような気がするのはやや不安な部分ではある。ちゃんと良い形で完結できた作品なのだろうか。まぁ、この2クール目ではまだまだアニメも終わらないだろうし、気長に見守っていくしかないけどね。

 そうそう、割とどうでもいい話だけど、改めて見て、グレイスフィールドの子供達の中の人連中が少しずつキャリアを積んでるのが面白かったですね。2年前当時は全然意識してなかった河野ひよりとか白城なおとか、そういうキャストがここにいたんだなぁ、っていうのが改めて発見になった。苦しい状況下ではあるが、頑張れ若手声優。

 

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○「2.43 清陰高校男子バレー部」 5

 わぁ、ノイタミナのオープニングロゴが変わってるぅ。随分長いこと同じやつだったけど、何年ぶりの変更なんだろう。

 作中でハイキューの名前出てくるのはすげぇな。確認したら原作が集英社文庫の小説なのね。競合他社だと思ったら競合同社だったっていう。どうしたって「ハイキュー」と比較してしまうのはしょうがないことだろうが、決してそれでダメだという判断にはならない作品。あまり予断を持った状態で観るのはよろしくないなぁ、と思いながらも「やっぱ試合の描写はハイキューに太刀打ちできるもんじゃないかなぁ」なんてことがすぐに頭をよぎりながらみてしまっていたが、そこはそれだ。描こうとしているものが違っていれば同じジャンルだろうがちゃんと差別化は出来るわけで、たまたまバレーという珍しいテーマを持っているからといって、全部が全部ハイキューと同じ土俵で戦う必要もない。そもそもハイキューの方はバレー漫画とはいえジャンプ漫画でもあるので、能力バトル的な要素が入ってくるトンデモバレーの側面もあり、小説原作のこちらの作品と真正面から比べる意味もないのだ。

 小説原作ってことは、アニメをさておいてとりあえず脚本部分での勝負を見守りたいところで、部活の立ち上げから青少年の心の悩みまで、「まぁ、そういうスタートになるかな」という印象の1話目。いきなり部員が集まって「1ヶ月後」になったのはちょっと驚いたが、部員集めの部分なんかを描きたい作品じゃないんだろう。というか、タイトルが「高校」なのにまだ中学の話だから、中学編は単なるプロローグでしかないんだろうし。「野郎2人の関係性」を中心に話がスタートするとどうしても「大丈夫かな?」という不安が先に立つが、少なくとも1話目では2人とも悪いやつには見えないし、すんなりキャラが入ってくるので観やすい部類なんじゃなかろうか。

 唯一難があるとすれば特徴的な方言のせいでどうしてもキャストの演技が引っ張られ気味になってしまう部分で、そこらへんは(キャストもこちらも)慣れるしかないかなぁ、という感じ。主演の榎木淳弥、ここのところ引っ張りだこだけど、今回は「福井弁の主人公」っていう部分が求められたのかどうか。いや、そもそも彼がどの程度福井県に縁があるのか。従兄弟が福井県出身なわけで、親戚づきあいとかで福井弁に接する機会はあったんだろうけどね。いや、オーディションでそこ聞かれるかどうかしらんが。

 

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○「BEASTARS(第2期)」 7

 出し惜しみゼロ。帰ってきていきなりのフルスロットル、平然とこのクオリティを叩きつけてくれることへの絶対的安心感。地上波で、ただでこんだけのアニメが見放題のこの時代には感謝しかない。

 まぁ、この作品に関しては何の心配もせずに1話目で太鼓判を押してしまっても問題ないだろう。1年半ぶりの再開だが特に振り返りなどはなく(エンディング映像がその役割だったかも)、あの壮絶な事件から2ヶ月が過ぎた日常からのスタート。視聴者側としてもリハビリというか、この世界に馴染むための時間がちょっと欲しいかな、と思うくらいのスパンだと思うのだが、この画面を見たら一気に世界にたちもどることができる。一分の隙もない映像美に、CGだのなんだのという手垢のついた議論が馬鹿馬鹿しくなるモーション作画。これだけでも現代アニメの技術の粋を集めたものだ。さらに、今回改めて認識させられたのは映像をも上回るリアリティで迫ってくる芝居のテンポだ。確認したわけじゃないんだけど、これって間違いなくプレスコ収録だよね? このご時世なのでもしかしたら同じ部屋での同時収録は実現していないかもしれないが、それでも画の枠にとらわれない「芝居優先の芝居」が、今作のどうしようもないくらい卑近で地続きの世界観をより際立たせている。これだけ珍奇なケモの世界の物語だというのに、どんな作品よりも生きている実感が湧くというのは本当にどうしたことだろうか。わずか30分の時間の中で、クタクタになるほどの実在があるというのに、描かれているのはあくまで少年少女の青春譚。本当に頭のおかしな作品である。

 久しぶりに見たこの世界、レゴシは全くブレずにレゴシのままで安心しちゃうし、ハルはなんだかその色気にますますの罪悪を伴うかのよう。そしてジュノさんのちょっと危険なそのハートも今後の動向が楽しみだ。映像・芝居といった部分に何一つ心配がないので、あとは脚本部分がどう広がるかだけど……多分、今作はそこも心配いらないんじゃないかな。今期も精魂尽き果てるまでお付き合いさせていただきます。

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○「装甲娘戦機」 4

 タイトル、デザイン、コンセプト、その全てから「ソシャゲでござい」って感じの匂いがする作品。やっぱこういうの多いよなぁ、「お前ら女の子が好きだろ? メカも好きなんだろ? だったら2つ合わせたらもっと好きだろ?」みたいなデザイン。それが戦艦だったり戦闘機だったり色々とあるけど、今回はいったい?

 と思って確認しに行って驚いた。「ダンボール戦機」の派生作品? うーむ、分からんなぁ、「ダンボール戦機」って1ミリたりともフォローしたことない作品だから何一つピンとこないや。見てて「あんまり格好良くないメカのデザインだけやたらこなれてんな」とは思ったが、既存の作品のメカニックをそのまま女の子に転用してるってことなのね。いわばウルトラマンから怪獣娘を生み出すような流れなわけか。まぁ、そのコンセプト自体は理解できるものだが……そもそも「ダンボール戦機」のフォロワーがどれくらい存在していて、そういう年齢層、顧客層がどれくらいソシャゲでの女の子を望んでるんだろうね?

 バックグラウンドはさっぱり知らないのでアニメ単品として観るしかないんだけど、映像部分については評価できる要素も多い。CGベースでシームレスに戦闘と通常パートを描くメカニック描写は昨今のCG技術の発展の1つの形だろう。メカと女の子の共存をどのように描くかってのは永遠の課題なわけで、数々のソシャゲアニメで失敗したり成功したりしてる中で、また1つ新しい試みが行われているということ。わざわざ変身バンク(?)をがっつり全員分描いたり、「メカと女の子の合わせ技が俺たちの売りなんだぜ」ということがよくわかる作劇になっているし、なるほどこなれているので不自然さはかなり低減されている。今のご時世、CGだから固いだの何だのと文句をいうのは時代遅れになりつつあるということがよくわかる。

 ただ、そこから新しい萌えのデザインが開かれているかというと……うーむ、やっぱり私は古い人間なのだろうか、どうにも女の子のキャラデザがハマらない。こればかりは慣れの問題と切り捨ててしまっても良いのだが……考えてみりゃわたしゃメカっていう要素もそこまで刺さらない人間なのだった。だとすると、あんまりこの作品には独自の良さを見出せないということになってしまうんだよなぁ。

 まぁ、過去には「フレームアームズガール」みたいな意外な方向から株をあげた作品もあるし、今作も何が出てくるか分からないブラックボックスだと思って見てれば思わぬ収穫があるのかもしれない。何となく薄目で見守っていこう。

 

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 新年一発目。一週間お休みをいただいたので、みんな気力が充溢して良い新年たほ初めになったのではないでしょうか。ないですか? ……ないか……。

 


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