最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
もう、全部ダイナマイトで吹き飛ばせばいいんじゃないかな、第10話。色々と考えながら観てたつもりなのだが、もうだいぶファニーになってきたので考えるのしんどくなってきたな……流石に戦闘描写の拙さはキツいものがある。 今回コンテが3人で分業になってるんで、多分製作体制がかなり逼迫してるんだろうな、というのは想像できる。外注でばらまいてる感じもあるし、それが如実にクオリティに出てしまっている。正直、Aパートの時点では「今回は割と作画が作り込まれてんな」って思ってたんですよ。伯爵家での会談からどんどんイミフすぎる真相が明かされていくところなんかは、シャアケがたいそう美人さんになっていて、キャラ絵1枚で随分印象がよくなるもんだとちょっと嬉しくなったりもした。ただ、そこから後半パートに進むにつれて次第にキャラ作画が怪しくなっていき、地下道追いかけっこシーンでは完全にそれが崩壊してしまった。レオくん、誰だかわからんようになってたやんけ。そしてまさかの復活(?)を遂げたヘルマンさんとチェイスのなんと迫力不足なことか……以前のエルフリーデさんの怪物姿もなんかしょぼしょぼだったし、今作においてモンスター姿になってしまうのは作画の終わりを意味するのかもしれん。いや、同時に出てるレオの走り方とかぶっ飛ばされ方も全部ダメで完全にギャグ漫画のノリになってたけどさ。2回3回と「やったか!?」を繰り返す展開のグダグダっぷりもあいまって、ちょっと応援したくなくなる流れが続いてしまったのは正直残念である。もう、坑道追いかけっこはしなくていいんだってば。 その分Aパートで明かされた真相がビビッときたかというと……まぁ、そこは今後の展開次第かな? これまで匂わされながらも判明していなかった「裏切り者」がなんとあの新都のリーダーをやっていた白石稔だったのは割と驚きで、イヌマエルが彼の前に出る時のエピソードとか、割と人情派みたいな演出で登場したからヘッドキーパーの中でも良いやつなんだと思ってたんだけども。まさか、帝都に戻ってきてすったもんだするのも全部仕込みだったとは。まぁ、今回のお話のおかげで誰が敵で誰が味方なのかはだいぶはっきりしたんじゃないでしょうかね。「ぼんやりした予言のために王様が必死に対策施してるわ」っていう大前提はまだピンときてない部分もあるんだけど、そこから大量破壊兵器を手に入れた別派閥が現れ、そいつらが人体実験だのなんだのを繰り返して混沌を生み出しているっていう構図はむしろ見やすくなったはず。あとはヘッドキーパーと騎士団が手を組んでそうした内憂を打倒できるかっていうお話になるわけだ。話のまとめ方にようやく目処がついたな。 しかし、当然イヌマエルはフリーレンの炎に被曝してライカ病が進行している。どうやら実験の産物にそうしたネガティブ要素を抑え込むようなものもあるようなので、うまくいけば助かる(コンラッドもな)可能性はあるのだが……前にも書いた気がするけど、妹さん悲しませちゃダメだぞ。
PR 「体操ザムライ」 5→4 んー、結局、開始時に持った「誰に向けたアニメなんだろ?……」という疑問は解消しないままに終わってしまった。いわゆる「女性向け」とも違う気がするんだよなぁ、別におっさんは格好いいとは思わんし、ニンジャはメインでそこまでシナリオに食い込む要素がなかったので単なる賑やかしだったし……。 時代を「1世代前」にした意味は理解できる。この辺りの時代が実際に日本体操界が足掻いていた時代なのだろうし、現代ではスポ根ってのも本当に脳筋設定で推し進めるのは時代遅れの感が否めない。別に2000年代だって時代遅れだったのかもしれんが、多少時代を巻き戻すことで、そうした「古き良き」に多少でも寄せられるなら意味はあったと思う。ただ、そうまでして「体操」が描きたい作品だったのかと言われると、そこがよくわからない。最終的に競技シーンのクオリティも「それなり」レベルだし、試合展開自体にドラマティックな部分があるわけでもない。何を見せられるかといえば、おっさんが怪我から復帰するための純正スポ根展開のみだし、「ロートルが奮起する物語」としても、途中にレオの話を挟むことで軸がブレた感がある。もちろん城太郎の物語とレオの物語は「克己」という部分で繋がっているのだが、あまりにも2人の精神性が違いすぎて、その2つに重なりが見出しにくいのだ。サムライだのニンジャだのといったファニー要素が導入だったため、どこまでマジになって見ていいのかが測りにくくてテンションが付いていかなかったのも悩ましい点。 まぁ、こうして「ベタなファミリードラマ」みたいなものが作られること自体は構わないとは思うし、意味がないとは思わないのだが、できることなら、もうちょい付加価値が付いて記憶に残る作品にしてほしかったな、とは思う。最終的に全てをロリの愛らしさで埋め合わせようとしてもそう上手くはいくまいよ。 「ハイキュー!! TO THE TOP(第2期)」 6→6 ふむ、やはり文句の出るところはないよ。こんだけの長期作品になったのに、毎回きっちり満足いくものが出てくるっていうのはとても貴重な存在。見てるうちにどんどんどうでもよくなっていった「ソーマ」あたりとは好対照である。 正直言えば、作画面についての陰りが見えて不安になったことはあった。2話だったか3話だったか忘れたが、明らかに作画が致命的なものになっており、「天下のハイキューがどうした?! 流石の大看板もコロナには勝てないのか?」とがっかりしたものだが、そこからは普通に持ち直し、やはり要所での動画モーションなどで他では見られないアツいものを見せてくれている。そして何と言っても、普通に筋書きが面白い。誰がどう見たって烏野が勝つことはわかっているわけだが、そんなことは何も問題にならず、ただただバレーボールの1つの試合を見せられているだけでも毎週見せ場がある。バレーってのはターンテイキングがはっきりしているという性質があるので野球同様にドラマ作りはしやすい競技ではあると思うが、それでも野球ほど展開に多様性は無いし、少年漫画的な誇張表現を加えたとしても、どこかでマンネリ化しそうなもの。さらに烏野メンバーは基本的に入れ替えが効かないわけで、毎回新キャラでテコ入れ、みたいなこともできない。いつものメンツを、どれだけ説得力をもって「成長」させられるかという、本当に漫画の自力の部分での勝負。そこでちゃんとリクエストに応えてくれるのだから、やはりタイトルとして大きな存在なのは間違いないだろう。 さて、ここまで来たのだから是非とも最終回までアニメ化してほしいとは思うのだが……あとどれくらいあるんだろう? 今後の展開でこれ以上の盛り上がりが作れるのかは不安にもなるが、この作品ならそれも乗り越えてしまうんだろうな、という信頼もあるのだ。気長に待って、ジャンプの貴重なスポーツ漫画の雄を楽しみにしようではないか。
「魔女の旅々」 5→6 「ゴン、お前だったのか……」「そう、私です」。イレイナさん構文、割と便利。 まさかここまでファニー突き抜け作品に成り上がるとは思ってもみなかった。1本1本のシナリオを見ればどこかチープな部分も多く、全体をみて完成度の高い作品だとも思わないのだが、ちょいちょい見せる気合の入ったやらかし加減は、的確な狂気を感じさせる。毎週クレイジーは心が疲れてしまいそうだが、このくらいのファニー&マッドならば、エンタメとしてはありがたいばかりである。 しっかし最終話な……私がタイトルをつけるとしたら「本渡決戦」とかじゃないですかね。流石にギャラ五倍くらいもらってもいいと思うぞ。あんなキャストロールが許されるの、世界中で石田彰だけじゃないんかい。本渡ちゃんはねぇ、本当に器用に何でもこなすから……前クールの河瀬茉希に続いて2人目の「なぜかゾンビになっちゃった声優」としてもクレジットされてよいでしょう。もともと本渡キャラは、というか本渡ちゃん本人の適度に気が抜けてあっけらかんとしたキャラは好きなのだけど、イレイナさんはそうしたどっかで醒めたような肝の太い性質が良い方向に出ていたように思う。キャストが毎週豪華だってのはたまに書いてたことだけども、「花澤香菜の直系の弟子」としてこの作品が出てくるあたり、声オタならそれだけで満足してしまいそう。もっと具体的に言えば「伊藤静」→「花澤・日笠」→「本渡・ともよ」っていう世代観でしょ? 多分小さな国くらいなら1つ2つ作れる軍事力ですわ。 これだけのキャスト陣が顔を揃えたということは、それだけ作中のキャラもクドくて、ドギツいということである。特に視聴者を困惑させたのはやはりサヤの存在ではなかろうか。2話で登場した時には「あー、こうやっていろんな街でイレイナさんが爪痕を残していくタイプのお話なのね」と思ったのに、まさかその爪痕が勝手についてくるとは。そして自らも爪痕を残し始めるとは。このキャラ設定にしてすぐさま人格入れ替わりネタを使ったり、思考回路が完全に不条理系のギャグ漫画である。オムニバス形式っていうデザインを、本当に好き放題に利用した結果である。視聴者としては「いいぞもっとやれ」くらいしか言うことがないので、2期は小原好美を加えた上でいいぞもっとやれ。ラストにうえしゃま歌唱のメインテーマを流すのも大変趣味がいいぞ。うえしゃまももっと出せ(あの人形屋が再登場することはないだろうなぁ……)。 1話をみた時点では「キノの旅」を超えることはないんじゃないか、みたいな適当な想像をしていたわけだが、超えるとか超えないの問題じゃなかったな。「あっちがマラソンやるならこっちはポートボールで戦ってやる」みたいなマッチメイクだしな。今後もこのテンションが続いて2期3期とアニメが作られるような作品になったりするんでしょうか。なったらいいな。 「ダンジョンに出会いを求めてるのは間違っているだろうかⅢ」 5→4 紐は、もとい、ヘスティア様は相変わらず可愛かったね……本当に思ってた以上のものは出てこなかったなぁ、という印象。 今回は1クール使ってまるまる1本のストーリーが展開された。「モンスターは心があるのか?」という古今東西いろんなところで展開されているファンタジー理論を改めてこの世界で語るお話で(個人的にはこのテーマでの私のバイブルは「モンスターたちの交響曲」)、そのストーリーの捻り方も、落とし方も、「まぁ、そうなれば、そうなるやろ」という程度のもの。別にやってもいいかもしれんけど、わざわざこの世界で1クール割いてまでやることかね、という印象はぬぐいきれない。もちろんその中にベルの成長とか、この世界で暗躍する「神」の諸々をばらまいて今後に広げていく狙いなんかもあるのだろうが、少なくとも今回の1クールを見る限りではそうした広がりは結実していないわけで、単に「モンスター殺すっていうけど悪いやつじゃないよ! 根拠はないけど俺が見てたから間違いないよ!」という話を堂々巡りさせるだけである。この状態でしれっと「はい、おしまい」と言われてしまうと、「ヲイ、納得いかねぇゾ。温泉回をOVAじゃなくて地上波でちゃんと寄越せ!」と文句も言いたくなるだろう。2期は温泉回あったじゃん!!!! まぁ、こうして文句たらたらではあるのだが、やっぱり「これで終わり」ではないっていうのが本当のところだろうから、あんまり文句を言ってもしょうがないんだよな。ここで「心を持つモンスター」と出会い、彼らを一時ダンジョンへと逃して妥協案とした今回のシナリオは、どう考えても今後ダンジョンに挑む際にモンスターたちの力を借りることの準備段階である。長く続いていくであろうヘスティア・サーガ(ベルクラネル・サーガとは言いたくないな)の1つの伏線みたいなもんである。一応そこを取り出したらそれっぽい物語が形成されているというだけで、このくだりだけを切り取って1本の作品として満足しなさいというのはそもそも無茶なんだと思う。1クールで落とし前つけて「それっぽく」見せたというだけでも、スタッフは頑張ってまとめたんだよ、と認めるべきなのかもしれない。いや、原作読んでないから真相は知らんけども。 こうしてチームメンバーが増えていくワンピース形式のお話って、どうしても各人に活躍させたくて場面が散漫になっちゃうのが悩ましいよなぁ。何よりヘスティア様の出番が減るとなぁ……今回露骨にイチャイチャしてエンドじゃなかったのがなぁ……。結論・最終的に紐に落とせ。
大団円が過ぎる、最終話! ラストシーンのあれは流石にダメなんだろうけど、その方がいいとも思えてしまうあたりが罪作りな作品だなぁ。 前回起こった茶番が一体何だったのかという答え合せをしつこいくらいに見せてくれる伏線大回収。事の顛末は前回時点で大体の視聴者が察しているはずなので多少クドい気もするのだが、「伏線ってのは全部回収しないと意味がないぞ」と偉い人が言っていたので、やはりこれだけ描いてくれるのが親切というものなのだろう。まぁ、全部見せられても「睡眠薬便利すぎだろ……」という感想にしかならんのだけども。 今回の「仕事」についてはそんなもんでいいだろう。あとは2クール分に渡るアニメーションとしての幕引きである。何と言っても、前回のカッサーノに続いて出てきちゃった歴代被害者の会のみなさま。カッサーノは根っからのアウトローだし、どこかでビジネスライクにローランたちのことを飲み込むことはできたのかもしれないけど、プライドが高そうなサムとコールマンはどうだったんでしょうかね……サムに関しては事前にクラークを間に挟んでの和平交渉はできたかもしれない。コールマンは経済的に甚大なダメージこそ与えたものの、彼の面子に表立って傷はつけてないので、どこかで金を渡しての和解案が結ばれたかな? ローランも「仲直りできてよかった」と言っていたので、今後の彼らの活動を考えた時に、大悪党どもと手を結んでおいた方が色々と使えるという見込みもあったのかもしれない。……いや、もともと悪いやつだから懲らしめる、みたいな意味合いもあっての作戦だったはずなので、そこで手を結んじゃダメだと思うのだが……結局、こいつら全員悪党って話でね。 そんな悪党に肩を並べて最後の大立ち回りを演じたエダマメ。彼の心中については最後までハラハラさせられっぱなしだったが、決めてとなったのは生前の母親が大事そうにしていた「魔法使い」だった。結局、彼女は「オズ」のことを全て知った上で息子には黙っていた。エダマメは後になって(今回のお話のどこかの時点で)その事実に気づき、父親を許すことにしたのだろう。枝村家で和平が結ばれれば、あとは計画はトントン拍子である。いや、オズさんは足りない工期にてんてこ舞いだったけども。とにかくこうしてエダマメが自分なりの幸せを見つけたのならよかった……とは思うが、そうなるとアケミさんはちょっと不憫な気もする。まぁ、彼女も悪いやつではあるので因果応報といえばそうなのだが……あの島、地球のどこにある場所なんでしょうね? 無事帰れるといいな。ちなみに今回の冒頭で石神が叫ぶシーンが第1話のエダマメの「ヘルプ」と重ね合わせてあるので、おそらくあの後に朱雀組も劉たちも、何とか生きながらえて国に戻れたのだろう。その後で連中がどうなるかは知ったこっちゃない。 そのほか、よくわからん大統領が出てきたり、後日談の内容はあまりに充実している。確認したらあの大統領ってカッサーノが作ったクソ映画の主演なのかよ。……エダマメは喜びそうだな。結局、あれだけのことをやってもローランはこの仕事から手を引くつもりは無いってことだね。みんなしてジャンキーみたいなもんやんけ。一人だけひたすら肉体的に健全なアビーが実に眩しいな。 結論・アビーはいい女。
よく出来たシュッツエンゲルは、狂気と区別がつかない、第11話。まぁ、夢結様がこうなるかな、って方向に行ってしまったけれども……結構いろんなところで核心を貫いて裏側まで行っちゃってる気がするぞ。 川添美鈴とは結局なんだったのか。そこがすべての問題だ。彼女はどうやらリリィという存在の苦しみにいち早く気づいていた人間だったらしい。戦うために生み出されたかのような性質、そして人類の敵であるはずのヒュージとの共通点。自分はヒュージと何が違うのか。自分は将来に何を残すことができるのか。そんな疑問を胸に抱えた上で、さらに自分の妹である夢結に対して並並ならぬ感情を抱いてしまった。その感情の行く先は行き止まりであるとわかっていてなお、自分たちはリリィだけで何かできることはないかと考えた。その結果、リリィと同等の存在である(と思われる)ヒュージに爪痕を残し、その後の「革新」に望みを託した。ヒュージが外部から手を加えられてその性質を変えるならば、リリィもまた変われるのではないかと。そしてそれが、現在のヒュージの異常に繋がっている。 なんとなく考えてみたけどこんな感じなんだろうか? 美鈴が「死んでいる」のは間違いのない事実として受け入れていいだろう。その上で夢結が見ているものは、ただの白昼夢なのか、夢結の妄念なのか、それともなんらかの美鈴の能力なのか。かなり具体的な部分にまで受け答えしている様子を見ると「夢結の中に思念体を埋め込んだ」という考え方もできなくはないのだが、あくまでレアスキルが1人1つという制限を信じるなら、彼女にできるのは記憶操作。となれば、死後に至るまで夢結を支配し続けるのは難しいのではないか。あくまで、「記憶の残滓」として夢結の脳裏にこびりつき、彼女をかき乱していると考えるのが自然だ。そうまでして亡霊に成り果てた美鈴という存在を、リリィたちは「今の力」だけで打ち破らなければならない。 美鈴の唱えていた問題意識は、実はかなりセンシティブである。何しろソメイヨシノに自らとヒュージをたとえ、「何も残せない」ことを嘆いているのだ(実際には、ソメイヨシノは多種との交配が可能らしいが)。ヒュージはヒュージどうしで子を残せない。そして当然、リリィはリリィどうしで何も残せない。つまり、どこぞの議員が行っていた「生産性」の問題に踏み込みかねない考え方なのである。まぁ、実社会の問題とこの世界のリリィの存在はもちろん接続しないのだけども。 とにかくそんな嘆きから彼女の妄念は末期に「残すこと」への執着を生み出し、チャームによるヒュージの革新へと足を踏み入れたのだろう。そんな美鈴の執着を知っているからこそ、夢結はその亡霊から逃れられない。自分が彼女を死地に立たせなければ、自分がシュッツエンゲルとして彼女と2人で何かを残せていれば、こんなことにはならなかったのかもしれない。そう考えれば考えるほどに、夢結は自分を責めてしまう。ひたすら内へ内へと入り込むその性質は、「ただ暴れるだけ」と評したルナティックトランサーに接続してしまう。自己さえ御しきれぬ自分の能力に自棄を起こせば、他者すら取り込む美鈴の能力、そして我が妹の能力は彼岸の存在。彼女の目に映る梨璃の背後に常に美鈴が現れたのは必然だったのかもしれない。自分がコントロールできない自己を、他人が操っているかもしれないという恐怖に、夢結は壊れてしまう。自分すら信じられない状況で、どうして他者を信じられようか。 あとは、そんな夢結に対して梨璃がどのように踏み込むかの問題だ。ここで梨璃が強く信じるべきは、「美鈴はもういない」というその点に尽きる。そこさえ見間違わなければ、梨璃には「今」という強さがある。これまで頑なに立ち入ることがなかった夢結の自室の左側のスペースに、今回、梨璃と夢結はついに立ち入った。そこは美鈴の領域であり、彼女の支配下である。どうやら夢結はまだ呪縛から抜け出せてはいない。マギを失った彼女の頭によぎるのは、あの日美鈴に託し、舞い戻ってきた忌まわしきチャームの存在。これを打ち払うことで、夢結は初めて「自分」を手に入れられるのだ。どこまでが自分で、どこからが他人なのか。溶け合った百合には、もうそれすらもわからない。
つくづく視力が悪くなりそうなアニメ、第11話。これ、制作側はどれくらいビジュアル面を把握して作り込んでるんだろう。もう、人間の目で認識できるレベルを超えてると思うんだけどね。 ちゃぶ台をひっくり返してはいるのだが、もうハッカー自身の口から「どっかで見たようなありきたりなSFみたいな」って言わせちゃってるからあんまり文句を言う筋合いでもないな。「あ、いつものそういうやつか」くらいのもんだしな。やっぱりというか、よりによってというか、設定としてはダンガンロンパのあの辺とかあの辺とだいたい一緒だ。特に驚くでもなく、その辺に落としとくと色々とぶん投げられるから楽だよね、くらいの印象。冷静に考えるとカントウの動きがこれまでの歴史の中でどうなってたのかよく分からないし、結局兄妹がアクダマたちに助けを求められたのってほんとのほんとに偶然以外の何ものでも無かったわけで、詐欺師からしたらとんだ迷惑だし、奇跡の体現者になったのはラッキーだとも言える。全てはいきあたりばったりである。 解体してしまえば陳腐なお話。ただ、そうして無茶苦茶な設定をぶん投げてしまったことをどれだけこけおどしで埋め尽くせるかっていうのが今作の見どころなわけで、新鮮味がないとか、ディティールがワカンねぇとかいうのはあんまり文句を言うもんでもないだろう。カントウのビジュアル見た時には「うん? イドに潜った名探偵かな?」とか思ったけど(ちょうど1話目で酒井戸が潜ってた富久田のイドと似たようなビジュアルだし。ふわふわ立方体は「正解するカド」っぽくもあるし、最近だったらベルリンの壁ネウロイさんと似たような挙動にも見える。とにかく、どっかで見たことがある気がするようなデザインではあるのだが、それを大量のガジェットで覆うことで「なんかすごいことやってる感」を出して逃げ切ってしまっている。ハッカーさんがチューブ状のステージをボードで滑り出した時には「うわぁ、ロジカルなダイブだぁ」と懐かしくなってしまった。最終的にお守りパワーでのゴリ押しで突破したわけだが、あわやハッカー1人の手で突破されかねないようなセキュリティって、カントウの集合体たるコンピューターも大したことなかった気もするな。まぁ、これまで散々「シビュラでいいのでは?」って言ってきてたし、対人間の性能はシビュラと同じくらいかもしれん(考えてみりゃシビュラだってでかいカントウだもんな)。 さて、無事に(?)カンサイへの直帰が決定し、心配していた「処刑課弟子の出番がない問題」は解決した。ただ、すでにチンピラがいない状態だと弟子は誰を誅滅すれば大義を果たせるんだろう。やっぱりそこは詐欺師になっちゃうのかな……。 どうでもいい話だけど、「髪型が変わるヒロイン」の髪型そのものを時系列の証拠立てとして運用する冒頭の夢パートが割と好き。
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HN:
Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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