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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 この後に及んでパンツァーフォー、第11話。考えてみりゃミーナさん(の中の人)の戦車道もカールスラント……じゃない、ドイツ式がベースだったな。変な繋がりがある。角谷会長はよくわからん。

 最終決戦へ。どのタイミングで芳佳ちゃんの出番があるのかと思ったが、残念ながら魔力残量ゼロのままでの作戦決行へ。どこの世界のミリタリーものも、上層部がアホやから戦争でけへんってのは同じようで、この世界でも、あんだけネウロイに地球を食い尽くされているというのに、未だ各国の威信も面子も大切なようだ。会議は踊るばかりで、進まない。まぁ、それでも今回は戦車部隊がそこそこ頑張ったので、「男連中はほんと役に立たない」で有名なストパン世界線ではまだマシな方だろう。なんだかんだ言って、玄田哲章が頑張れば軍はなんとかなるもんである(幼女戦記を除く)。

 芳佳ちゃんはとりあえずお留守番、ってことで最後への溜めを作るはずだったのだが、あの宮藤が待機命令でおとなしく従うはずがない。なんと、下手したらウィッチ軍団よりも危険度が高い最終兵器の超巨大戦車内部でのメディック活動へ。冗談みたいなサイズだが「もしかしたら歴史上こういう戦車があるのか?!」と思って検索してみたら……流石に無かった。「最大の戦車」でググったらマウスが出てきたし、流石に機動性を考えたらおばかサイズは実現不可能か。でも、今回「陸上型軍用艦」みたいなこと言ってたし、あれって戦車じゃなくて戦艦扱いなのかもしれん。ますます分からんだけだな。この世界の科学水準、どうなってんだろう。魔法がある時点で科学の発展って望むべくもないなぁ。

 まぁ、とにかくそんな最終兵器で突っ込むことにより、ウィッチじゃなくて野郎どもが死地に活路を開いた。相変わらず芸達者なネウロイさんがいちいち盛り上がるような変形ギミックを披露して気を利かせてくれるが、これでめでたく、「鉄火場に取り残された宮藤さんをみんなで救い出せ!」の構図が整ったわけだ。ご丁寧にはるか上空には彼女の専用ユニットを抱えて軍用機で移動している坂本さんまでいる。さぁ、芳佳ちゃんに最終兵器を投げつけてやるのだ。魔力がない? そんなもん火事場のクソ力でどうとでもなるんだよ。いや、もしかしたら最後の最後で服部が芳佳ちゃんのユニットを受け継いで覚醒するっていう流れもあるかもしれないけども。静夏は結局ひよっこのイメージが拭えなかったので、ここいらで宮藤流のお株を奪って「次世代」を強くアピールしてもいいとは思うんだけどね。でも最後はやっぱり宮藤芳佳が決めないとダメかなぁ。

 そういえば、同じ現場にちらっとブレイブウィッチーズの連中がいましたね。結局ブレイブ組はあんまり真剣にアニメを応援してなかったので記憶に残ってないんだけど、ここでの接続から2作品の共同ラインが繋がったりするのかしら。それはそれで見てみたい気もするね。今確認したらブレイブウィッチーズにはローズヒップさんとマリー様がいらっしゃる。空軍じゃなくて、戦車乗ろう。

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 このタイミングの祭り、第10話。なんか、「深刻な状況でクライマックス行くかと思ったらなぜか祭り」っていう展開で「はいふり」を思い出した。あっちは意味不明な赤道祭だったが、こちらも思いの外がっつり祭りやってたな。一時は避難してた市民の手による急ごしらえだったはずなのに、テキ屋とかの裏稼業の人たちが頑張ってくれたんだろうか。

 最初に「祭りやるよ!」と言われた時には本当にアズズと同じく「そんなことやってる場合じゃねぇだろ!」とは思ったが、こうしてみると嵐の前のいろんなフラグ立て行為として正しい行いだっただろうか。次回以降に空戦要素をがっつりやるために、もう1つの柱である女の子イチャイチャ要素を今回フル回転でやっておこうという狙いだったのかもしれない。結局、ミコちゃん×アズズっていうカップリングが鉄板すぎるのよなぁ。そうすると余ったクラウとおソノがくっつくのかというと、決してそんなことも無いのが悩ましい。この世界は残念ながら「ミコちゃんとアズズとその他大勢」で形成された世界なのである。

 冒頭、生まれ変わったおソノとミコちゃんはお風呂でサービスシーンを提供。「爆」のおソノと「貧」のミコちゃんでうまいことバランスが取れているし、髪をあげているミコちゃんも(誰だかよくわからんようになるが)なかなかセクシー。風呂にいなかったアズズはその後着替えシーンでサービス要素を補填してくれているので抜かりなし。今回の作画で一番気合が入ってたのがアズズの下着だったんじゃないか説。サービスのためのサービスサービス回をここで用意してくれていた配慮には素直に感謝しよう。もちろん、単なるエロだけでなくカップル要素の最終確認のためにもね。まぁ、ミコちゃんは全方位型エンジェルなので特定のカップリングなどなくても輝いてしまうのだが……「アズズは天才の正解を出す、あたしはバカの正解を出す」っていうフレーズが良かったなぁ。ミコちゃんからすると、「天才の正解とバカの間違い」ではないんだよね。どっちも正解で、どっちも信頼できるってことを疑っていないから強い。ちなみにそれを受けてのアズズの態度は「私は天才だし可愛いから知ってる」である。なんだこいつら。

 そうそう、一応オーディンが全てをさらけ出したことも注目しなきゃいけないはずなのだが、前回すでに「それは知ってた」で終わりだったことだし、思いの外底の浅い暴れ方だったのでもうあんまり突っ込みようがない。なんかもうちょいヒネた大望があってやってるのかと思ったんだけど……どうなんだろ? まだワルキューレを人類側に残してやってるあたりに、もっと根の深い妙な動機が残ってたりするんだろうか? あんまりこれ以上の底は無いように見えるんだけどね。トータルすると「オーディンはミコちゃんよりアホ」みたいな結論になりそうで怖い。いや、別にそれでいいのか。

 

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 日記に「ナナしゃん」って書いてるってことは、あれは口調じゃなくて純粋にあだ名だったってことか、第11話。「なんで他のサ行は言えるのにナナしゃんだけナナしゃんなんだよ」って文句言ったんだけど、純粋に意志を持ってのナナしゃんだったのか……どういうことだよ……。仲良くなりたいって言っててまだお互い歩み寄れないのに勝手にあだ名で呼ぶやつ……。

 でもまぁ、多分ミチルちゃんは底抜けに良い子ってだけなんだろうなぁ。今回の話見ちゃうとなぁ。そして底抜けに不器用な子でもあるのよね。必死に気を引こうと頑張ってるのに、空気読まずにガンガン言ったら「うちの両親死んでるんだが?」って地雷踏んじゃうあたり、ちょっと精神に難がある部類かもしれない。そりゃま、ここまでそれなりに穏やかだったナナしゃんがいきなりキレ散らかすのはちょっとびっくりしたかもしれんけども。下手したら純粋な親切心から「ご両親がいらっしゃらないのなら、優しいうちの両親が面倒見るですよ」みたいなつもりで言ってるわけで、やっぱり問題には違いない。

 まぁ、ミチルちゃん観察はそれくらいでいいとして、「もう一人の殺人鬼」の謎はなんと週またぎでPART3へ続く展開。謎自体は特に限定要素も無いので考えようが無いのだが、あれだけ他人のアリバイを根掘り葉掘り疑ってるキョウヤが今回はナナをさっぱり容疑者扱いしてないのは気持ち悪いんだよな。まぁ、今までと手口の方向性が違うし、アリバイも比較的成立しそうなので面倒ごとを省略してるだけなのかもしれないけども。今回はガチのアリバイものになる……のかな? 結局「誰がどんな能力持ってるかわからない」時点で考えようはないんだよ。

 そして、想像してた以上にこの学校の能力者連中にはショボいのも多いな? 何クラスあるのか知らんけど、だいたい2030人くらいに見えたクラスの中で役に立たんやつが最低3人はいるっていう時点で本当に玉石混交。すでに殺した連中にボスキャラ級が多数いたことを考えれば、やはりナナが積極的にやべぇ奴から殺していったからこその現状ってことなのかしらね。みんなして能力の設定がみみっちい上に細かいので、むしろこういうどうでもいい能力を使っていかに綺麗に完全犯罪を成し遂げるかを考えた方が楽しそうね。おそらく今回はそういう方向にいくんじゃないかな。まぁ、来週になったら全然知らんとんでも能力の持ち主が突然現れる可能性もあるが。よくある能力者談義の流れで考えれば、磁場が作れる人間って力学的にはめっちゃポテンシャル高いんだけども……。

 

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 「百合の花の夢を見た人は、ピュアな心の持ち主ヨ、素敵な女の子なのネ!」じゃないが、第33話。百合を夢見たらそうなるんか。ほんまか。自分の言動に責任持てよねね(ひどいいちゃもんだ)。

 少しずつ不穏さレベル上げ続けるのやめろ。なんで杉山パートだけあんなにライティング暗くしてんだよ。いや、そりゃそういうキャラになっちゃってるんだからしょうがないけどさ。謎の「弟」の存在を少しずつ薄皮を剥くように明かしていく手口とか、もう完全にホラーもの流れじゃん。知ってはいけないものに踏み込み続けてる感が実にしんどい。とりあえず、今回の夢の中での会話が本当なのだとしたら、杉山先輩と「弟」の歳の差は3歳くらいである(エンドロールで「杉山(3歳)」と表記されている)。流石に2歳の時の弟ってことはなさそうなので、前回不安になった「もし、杉山先輩と朝陽に血縁があったらどうしよう」疑惑は解消した(なんでそんなことで不安になるんだよ)。まぁ、だからと言って何も問題は解決してないのだけども。

 「杉山が何かおかしい」。百合先輩が真っ先に感じ取った杉山先輩の変調は、少しずつ共通認識になりつつある。百合先輩の話を一番よく聞いているゆめちゃんは以前のフリマの件から「確かに何か違和感がある」くらいには思い始めているし、敬意を持って接している朝陽も、「なんでそんなにゆめちゃんのこと食いつくんや?」ってんで、ちょいと嫉妬まじりながらも先輩が「前と違う」ことはどこかで認識しているようだ。

 そうしてコンセンサスが得られたことで行われるのが「とりあえず先輩の夢に入ればよくね?」という作戦なわけだが、本当に今更ながら、この世界に置ける「ユメシンクロ倫理」ってどうなっているんだろう。夢が深層心理を表しているということはゆめちゃんだって了承済みのことであり(でなきゃ入る意味ないからね)、無断で他人の夢に踏み込むってのは相手の了承も得ずに行われる反則級のプライベート侵害。これで万が一、男の子の夢に踏み込んで中身が圧倒的な淫夢だったりしたら色々アウトだし(放送枠とか)、中学生男子なんて、淫夢を見てなんぼみたいなもんである。女の子が入っていい場所じゃない。いや、そういう話ではなくて、とにかく「勝手に夢に入るのって、不法行為なのでは?」という認識はあんまりゆめちゃんたちに無いみたいなんだよね。まぁ、彼女たちが悪意ゼロの集団なのでそもそも「悪いことするんじゃない?」という認識が無いのはしょうがないのだが、そこから手がかりを得て相手の心理を推し量ったり、挙句夢に武力介入して精神面にまで干渉してしまう行為は、考えように寄ってはかなり悪辣である(本当に今更の話だな)。そりゃゆに様がガードしてても文句は言えないだろう。

 しかし、結果的にはこの不法行為がまかり通り、ついにゆめちゃんは杉山ドリームへの初潜入に成功する。そこにいたのは幼き日の杉山先輩と百合先輩。弟の存在をここで確定させているのだが、ゆめちゃんたちはこのちびっこ達が幼き日の先輩達だったということを認識できなかったので「弟」の存在にはギリギリたどり着けずに終わった。そして恐ろしいことに、この情報を与えまいと最後に立ちはだかっていたのは悪夢の女王本人だったのである。女王自らが隠そうとする情報って……ほんとに何者なんだ、杉山……。

 杉山先輩の手には、百合先輩お手製の「ドリーミーチャーム」が届けられた。ゆに様がうっかり開けてしまったそのプレゼントが「悪夢」と真っ向からぶつかる切り札になりそうな気がするのだが、素人のお手製お守りがどの程度の意味を持つかはまだわからない。そして、ゆに様が正式に杉山先輩に許してもらったかどうかも定かじゃない。今回のゆに様の暴走、珍しくツギハギすら止めに回ってるからかなり無茶やってるのよね……家で猫飼うときは、ちゃんとご飯が食べられるようにしておかないとダメだにゅい……。

 

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 収束見えず、第9話。今作は1クールなのだろうか? 下手したら2クール分の流れじゃない? って思い始めたのだが、一体どこへ向かっているのか、全然予測がつかない。

 ヘルマンという最大級の危険因子が倒れ、無事にレオとイヌマエルの間に(とりあえずの)和平が成立。これで当座は問題が無くなったものかと思ったら、全然そんなことはなかった。特にひどい目にあっちゃったのはレオの方で、コンラッドからのライカ病告白なんてのはほんの序の口。そこからさらに全くいわれもない罪を押し付けられての投獄&地下矯正施設行き。一体なんペリカ稼いだら出られるのか見当もつかないが、ジェットコースターでの転落劇には笑うしかない。てっきり、捕まったタイミングでは「ヘルマン殺したのがバレた?」とか「施設での事件を知ってしまった当事者だからか?」とか色々と想像したのだが、マジで単に新しい上司が関係性を悟られたくなかったっていうだけなんですかね。軍人ポジションだから大丈夫だろ、って思ってたらあっという間にアウトロー認定されちゃったのはちょっとかわいそうすぎる。しかし、そうして送られた施設でも様々な偶然の出会いがあり、幾ら何でもこの国狭すぎるやろ、という顔見知りラッシュ。脱獄を企てて巡り巡って、何故かたどり着いた先はなんとシャアケのお母様。もう、どんな習慣施設なのか、組織的にも建物の構造的にもさっぱりわかりませんな。

 レオがそんな惨事に見舞われている中、ヘッドキーパー側はエルフリーデさんが残した手がかりから調査を進める。相変わらずゆるい雰囲気でヘラヘラしている犬丸だが、コンラッドさんの言を信じるなら、イヌマエルも実はライカ病関係がやばいのでは? 彼の言い方からすると、おそらくフリーレンの炎に被爆しちゃうとまずいってことなんだろうね。その理屈で行くと妹さんも結構危なかった気がするんだが……どうなんでしょう? 少なくとも今回の兄妹の様子を見ても何か慌てた様子はなかったのだが……。誰がどこに何を隠してるかもよくわからん。もう、ただ成り行きを見守るしかなさそうだ。

 そして、レオが相談しに行った医学博士友達(?)はCVが杉田なので残念な奴だった。「あれ? 杉田の博士キャラなのにあんまりイカれてないな?」と思って見てたら、順調にウェル博士に寄っていったので何だか安心した(?)。もう何が正義で何が悪だとか考えるだけ馬鹿らしい世界になってしまったが、今後はどこから物語がブレイクするのだろう。コンラッドさんが不幸になるのだけ勘弁してほしい勢。

 

 

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「炎炎ノ消防隊 弐ノ章」 6→6

 今期真っ先に最終回を迎えたのはこちらの作品。コロナ下での2クール作品ということで色々と難題も多かったと思うのだが、そんなビハインドを感じさせずにきちんと最後まで走りきった。まぁ、「こんな時期に終わるの?」と思ったらどうやら来週再来週は特番と言う名の穴埋めの何かが入るみたいだが……余計な引き伸ばしとかをせずに、必要な話数だけでスパッと終わらせたと思えばこれはこれで。

 1期との印象の違いについては番組スタート時に書いたのだが、やはり、素直に面白いと思える作品になっていたと思う。いや、ぶっちゃけ半島に渡っていったあたりのくだりは正直不安で、「え? 風呂敷の広げ方って、そうやって地理的にフィールドを広げちゃうの?」と思って「新大陸編」みたいな途方もないものに繋がるのかと思っちゃったのだが、ちゃんと帰ってきたし、その後のお話の規模も安心してみていられる範囲内だった。ことに灰島に疑惑がかかり、第八・灰島・白装束の三つ巴になっていくあたりの展開が、一筋縄じゃいかないプロットの掘り下げ方として素直にワクワクした。敵に回る連中のキャラがやたら良くて、ピーク時の「白装束(釘宮・内山・大久保)VS灰島(櫻井・早見)VS第八」なんて構図は、もう本当にどのキャラもコッテコテに前に出てくるもんだから各方面からお腹いっぱいになれた。「ソウルイーター」の時からそうだったけど、この作者はゲテモノの造形というか、ヒネててどうしようもないような連中の際立たせ方が愉快なので、やっぱり一癖も二癖もある敵キャラをみてると面白い。

 また、その前段階での因果争奪戦の流れもまたアツい。出てきた時から不穏な空気を漂わせていた因果に対し、「これ、どっちの手に落ちるんだ?!」と固唾を飲んで見守っていたら、最終的に理想的なクソ女ムーブを見せて教団側に転げていくところとか、「堕ちもの」好きとしてはたまらない展開でしたね。要所ではもちろん脳筋一辺倒の根性バトルがありつつも、それ以外の部分での丁々発止のやり取りが少年漫画の枠を超えたドラマになっている。1期の時はそのあたりの膨らみがなかなか見えてこなかったのだが、キャラが固まり、世界が広がったことでいろんな方向から楽しめるようになったのは大きいんじゃなかろうか。

 そうしてわちゃわちゃしてるとどうしたって画面がうるさくなりそうなところだが、本作のメインテーマである「炎」の意匠をしっかりと意識しつつ、バトルにしろギャグにしろ、作画部分での崩れをあまり出さずにクオリティを保っていたのもえらい。davidプロ、やっぱりいい仕事してくれるんだよね。正直、この2期目で普通に好きになったのであわよくばコミックを買ってもいいんじゃないかと思ってるんだけど、3期もあるならこの先の展開は取っておきたい気もするしなぁ……。

 とりあえず、3期があるなら是非ともクライマックスでの白装束の活躍を全力で見せて欲しいですね。わたしゃ一番の推しはアローさんなんですが(中の人のこともありつつ)、因果と守り人のペア(島袋・大久保とかいう強すぎるコンビ)も応援したいし、最終回で登場した白装束が日笠だった時には「こんな濃い集団があるかよ!」って思ってしまった。3期、あるといいなぁ。

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 CRAZY GONNA CRAZY、第11話。そこまで行くのか、上原歩夢……。

 もともと、虹ヶ咲のキャラはこれまでのシリーズよりも「濃いめ」に設定されている気がする。スタート地点がアニメ前提のメディアミックスなのか、それともソシャゲ基盤なのかというところに違いが立脚している気がして、ソシャゲにおけるイベントって、どうしてもアニメに比べると「流れ」は途切れがちだ。シーズンごとに1本ずつのシナリオでそれなりの「違った物語」を作らなきゃいけないし、絵で訴える部分よりもテキストが強くなる。そうした媒体で描かれるキャラに魅力を付与するため、ともすればややクドめの、一目でわかりやすいキャラクター設定が有効になる。その最たるものが璃奈ちゃんボードであり、彼方の睡眠設定やら、せつ菜の隠れアイドル設定であり。振り方を間違えれば「そんな奴おらへんやろぉ」の一言で終わってしまいそうなドギツいキャラクター設定で、ワンポイントの刺激を与える勝負が多い印象。

 幸いにして、これらの設定はアニメ媒体でも決して破綻することなく魅力に添加されており、個人活動を中心とした「ソロアイドルの集合体」たる虹ヶ咲はきちんと魅力的に機能している。この辺りの妙も検討に値する部分であるが、とにかくきちんと個人での活動が認められ、多少の無茶が許容されているおかげで、果林さんが調子に乗って他校の女子に手をつけてもそれは「果林ならしょうがない」になるし、かすかすのウザさ全開かすみんBOXだって、「このダンボールを踏み潰したらかすみんはどんな顔をするんだろう」と想像する楽しみを与えてくれる(いいのかそれで)。みんな違ってみんな良い、を体現している、それが虹ヶ咲である。

 そして、そんな中でもこれまでひっそりと息をひそめながら最大級の牙を研いでいた女、それが上原歩夢だった。彼女の武器は、なんとクレイジーレズである。行き過ぎた友情である。これまでのラブライブシリーズにおいても、いわゆる「百合」の概念は強く根付いていたが、それは単に「世界中に女しかいない」という狂ったラブライブ次元だからそうなっていただけの話。まぁ、初期のことりはだいぶ危なかった気もするし、油断すると「梨子ちゃん、大丈夫?」ってなる時もあった気もするが、あくまでも東條希の滅私の精神は友情から導き出される悟りであるし、渡辺曜は普通怪獣を観測する良き理解者であり続けただけだ。そこに、精神失調をきたすほどの変調は無かったはずだ。

 しかし、上原歩夢はそこにノーブレーキで突っ込んだ。しかも、相手はアイドルではなく「わたし」であるという掟破りのメタ限界突破だ。まぁ、最終的に侑もアイドルの仲間入りする気もするのでどのラインがメタなのかは微妙なところだが、とにかくそうしてメンバー外へ飛び出した感情の矛先が壁をぶち破るというとんでもないことをやらかしたわけである。

 それを受けての侑も強かった。正直、ここまで胆力がある「友人」もいないだろうと思う強さである。何しろ、歩夢の「せつ菜の方が大事なの!?」という「重たい発言ランキング常連」みたいな発言に対し、普通ならば「ハァ?」という反応を返すしかないところだと思うのだが、侑はそれに対し、ノータイムでの「違うよ」だったのである。そんな友情、世の中に存在するんだろうか。そうして見事な居合を見せつけて歩夢を一閃で返したと思われた侑だったが、歩夢のアクセルは止まらない。なんかもう、描写がやばい。その足の絡みは今までアニメで見たことがない奴。スマホを重ねるな。どこへ行かれるのですか(domine quo vadis)

 綺麗な、花火を打ち上げよう。

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 ド・ド・ドナイヤネン! 第22話! いやぁ、最後の展開よ……。文字通りに「あいた口が塞がらない」経験を久しぶりにした気がします。

 いや、「もう無茶苦茶だよ!」と思いつつも、改めて確認したらそれなりの伏線張ってあって笑ってしまった。なるほど、ペンキ塗りに関しては、事務所の改装が目的じゃなくて「急ごしらえの偽事務所に誘導しても石神やアケミに感づかれないように」っていう仕掛けだったわけね。まぁ、それにしたって普段使ってる事務所と違うところに連れて行かれたら流石に分かりそうなもんだが……特にアケミは組長室があれで気づかなかったんかね? まぁ、普段あんまりきてなかったっていう話だったからなぁ……。

 本当にヒリヒリした緊張感がたまらん展開だった。ことにAパートについては、朱雀側、劉側、そしてローラン側という三つ巴の状態で進行しながらお互いが「俺が騙しているのだ」という意識を持って進むために、どこに何があるかも予想がつかなくて一切気が抜けない。さらに視聴者目線だと「ローラン側」と「エダマメ側」も別々になる可能性があるわけで、一体どこから世界がひっくり返るかと生きた心地がしなかった。Aパート終わりの「なんか話が違うんだけど?」って石神たちが首を傾げるところで緊張感がピークに達し、「こっからどうしたらええねん!」って思ってたらそこからはもう、勢いの勝負よ。「警官隊突入はいつもながらのずさんな計画だ」とカッサーノが言っていたが、まぁ、まさにそんな雰囲気で適当に進んでたわね。

 そう、カッサーノである。今回のエピソードの序盤にちょろっとクラークが出てきた時も嬉しかったが、まさかこのタイミングでのカッサーノ復活。しかも流れを見る限りじゃエダマメに雇われた=ローラン側についたってことになるわけで、おじいちゃんも生きるために必死なんだろうな、ってしみじみしてしまう。あそこでわざわざカッサーノを連れてくる必要性はさっぱり無かったはずなのだが、「まぁ、こいつがいるなら確かに日本国内に銃器を持ち込むのも可能かもしれないな……」っていうよくわかんない信頼感があるからね。まぁ、とにかく頭数が増えてさらに混乱度が増す。

 エダマメの反乱までは織り込まれた展開だが、そこからオズが大見得切ってのドス一閃は流石に芝居がすぎるか。わざわざあんな複雑な展開にした意味がまだ分かってないんだけど、単に被害者連中をおちょくるためなのかなぁ。どこからどこまでがローランで、どこにエダマメの手管が介在しているのか。もう、誰も信用できませんわ。個人的には、エダマメさんはアケミに対して何かフォローしてくれてることを期待してるんだけど……今のところぽかーん度合いは劉と変わらんのだよなぁ……。

 ま、とにかく目を釘付けにして見守っちゃったから俺の負け。次回で無事に大団円かな。エダマメ、どんな結末を迎えるんでしょうなぁ。

 

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 楓さんの捲土重来! 第10話。ほらぁ、やっぱりいい女だよ。彼女の人間性が振り切れた素敵なお話でした。

 前回のユリちゃん特攻がさすがについていけず、「ちょっとお話が性急すぎるんだなぁ」と思っていたのだが、今回は一転してゆっくりと時を刻む。ただ髪飾りを探すだけのお話で1話ってんだから緩急の激しさにはびっくりだが、まぁ、あんだけ急転直下でどん底まで叩き落とされた梨璃が立ち直るためには、これくらいたっぷりと時間を費やしたケアが必要だっただろう。そう考えると、前回の5分間インスタントキルも、そのあまりに絶望的な世の無常を刻むための時間だったと考えることもできるな。安易に「悲しみから立ち直ったよ」というだけでなく、その悲しみが簡単に癒えるようなものではなく、今後の梨璃の人生には常に影を落とす事になるだろうが、ちゃんとその意味を考えながら生きていけ、という決着はなかなか含蓄に富んだものである。さらに、そうして「死者と向き合うこと」がテーマとして取り上げられたことで、ラストパーツである夢結のお姉様、川添美鈴へと接続していくことになるのである。うむ、良い引きだ。

 そして、今回はそんなことよりも何よりも、楓さんの独り舞台というのが最大の注目ポイントである。この人、見た目には割と破天荒な言動が多いのに、誰よりも他人のことを考えて、影から支える気遣いがあるんだよなぁ。今回の一件だって、もしことがバレてしまえば自分がレギオン全員から怒られるかもしれないということは最初からわかっていたし、おおごとになってしまい、下手したら学園全体からもフルボッコにされるリスクさえあったというのに、楓さんは当初の計画を曲げることがなかったのである。自分一人で背負い込むことによって、少しでも梨璃が救われればそれで良いと思っていたのである。これだけの無私の奉仕ができる人間はなかなかいないだろう。喜ばしいことに、彼女の頑張りに対して周りの人間はきちんと賛辞を送ってくれたし、最大のご褒美として、梨璃さんがちゃんと気持ちを受け止めて立ち直れそうだとまで言ってくれた(そしてハグしてくれた)。もう、これだけで楓さんは報われたはず。彼女の未来に幸多からんことを。まぁ、残念ながら夢結様がいるのでゴールインは出来ないんだけども……。大泣きし始めた梨璃を見たら、誰もが「最大の慰めチャンス! ここで抱きしめにいけば落とせる!」くらいに思いそうなものなのに、そんな最大級の餌を前にしても、楓さんはきちんと夢結の立場を考えて梨璃に近づかずに見守るだけにとどまっていたのである。鉄の精神と女神の慈しみを持つ女、それが楓・ジョアン・ヌーベルなのだ!

 とまぁ、楓さん一本で引っ張ってみましたが、個人的には工廠課コンビの関係性も割とツボ。モユ様はあんな調子だけど、不思議と二人で支えあってる感じが出るのがね。

 さて、クライマックスはどういう方向に転がっていくのかな……この感じだと最後に夢結様にもう一波乱か。ルナティックトランサーバチバチの姉妹対決みたいな展開が待ち受けてそうだけど、「単に暴れるだけ」のスキルで天下を取れるかどうか……。

 

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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