最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「テキストは長いに越したことはない」というコメントもいただいたので、そこはかとなく頑張ります。 ○新規キーワード ・「履修/Learn」 英語だと「Learn」の一語だけ、日本語だと「履修を行う」の形で表示され、その効果は「あなたはゲーム外部からあなたがオーナーである講義・カードを1枚公開し手札に加えても良い。そうしないなら、あなたは手札を1枚捨て、カードを1枚引いても良い」というもの。いわゆる赤ルーターが確定でついてくるので、それだけでも割と便利な能力だが、やはり注目は「講義チューター」部分だろう。「講義」は今回新たに与えられたサブタイプで、今回着目されているソーサリーやインスタントについている。デッキに大量の履修効果を持つカードを入れておけば直接手札に加えられるので実質的なアドバンテージとなるし、選択肢が多ければ純粋に汎用性を高めることができる。実際のゲーム時は「ゲーム外のカード」=「サイドボード」なので、あとはどのくらいサイドボードの枠を割くかというのが問題となってくるだろう。まぁ、これだけの汎用性を与えられたってことは、そこまで爆裂効果の講義カードは登場しないと思うんだけどね。「デッキに必ず入っちゃう!」みたいなカードを作ると、Wizards社が否定したい「繰り返しの単一ゲームプレイ」に抵触してしまうのでね。……でもなぁ、最近の製作チームは信用できねぇからなぁ。ルールス作ってるチームだしなぁ……。 ・「魔技/Magecragt」 「あなたがインスタントかソーサリーを唱えるたび」という、いわゆる「イゼットトリガー」(私が勝手に呼んでるだけだが)に、さらに「その手の呪文をコピーした時も」という余計なまでの気遣いを加えた誘発条件をまとめた能力語。インスタントやソーサリーというのは、標準的なデッキ構築ではそこまで枚数が割かれるジャンルではないため、この手の効果はそこまで制限されず、割と強い能力が与えられることが多かった。イゼットの申し子である「若き紅蓮術士」あたりはその代表と言えるだろう。今回はイゼットの殻を破って全ての色にこの能力が与えられている。そう考えると若干のカラーパイの「折れ」にも見えるが、インスタントやソーサリーが無い色ってのは存在しないのだから、例えば「テーロスだったらどの色もエンチャント多め」とかと同じような環境特性として考えられるんじゃなかろうか。(現時点では、おそらく通常セットよりもインスタント・ソーサリーの比率がどの色でも上がるんじゃないかと想定されるわけだ) ・「護法/Ward」 新たな常盤木能力として登録されたという「護法」。こちらはパーマネント「護法X」の形で与えられ、「このパーマネントが対戦相手のコントロールしている呪文や能力の対象になるたび、そのプレイヤーがXを支払わない限り打ち消す」というもの。過去にもたくさんあった能力をまとめたもので、製作チームの意図はこちらの記事に詳しい。ざっくりいうと「呪禁が強すぎてつまらんからバランス調整した能力を出すわ」というもの。Xにはマナコスト以外のものが入る可能性があり、例えば「現実を砕くもの」だったら「護法(手札1枚)」みたいな表記になるんじゃなかろうか。呪禁との明確な違いとして、唱えようと思えばいくらでも対象にとった呪文を唱えられるということがある。つまり、「打ち消されない」呪文だったら護法能力を無視できるし、強引にスペルカウントを稼ぐことは可能だ。まぁ、あんまり差はないけども。呪禁よりも緩い制限ってことは、今後はこれを持ったゴツいクリーチャーもガンガン作られることになるのだろう。恐ろしい話である。 ・「マナ総量/Mana Value」 別に新規キーワードではないが、新しい用語なので一応触れておこう。これまで「点数で見たマナコスト/Converted Mana Cost(CMC)」と呼ばれていた用語を簡略化したもの。英語だとそこまで簡略化されたイメージでもないんだけど、日本語だと割とさっぱりするかな。これまで用語として統一されてなかったのが遅いくらいの話でね。 以下、個別カード PR 「装甲娘戦機」 4→4 な〜んか散漫な作品だった気がする。でもあれだな、好きな人はすごく好きになるタイプの作品でもあるかもしれない。残念ながら私はいまいち乗り切れなかったけども。 後になって聞いたところによると「マジェスティックプリンスと同じスタッフ」という売り文句もあったらしいのだが、比較すると監督の元永さんは共通してるが、他にそんなに繋がりはない。そもそもマジェプリの場合は「動画工房×オレンジ」っていう(今となっては)信じられないくらい贅沢なスタジオ構成だった部分も魅力だったわけで、そうじゃない時点であまり比較する意味もないんじゃないかな。 一応マジェプリに通底する部分としては微妙な「抜きかた」みたいな部分はもしかしたら意図的に被せてる部分かもしれない。「少女たちの命がけのバトル」という前提があり、キャラクターも本気で戦っている部分はあるはずなのに常にシリアスになり切らずに抜けてる部分はマジェプリの死亡フラグ芸みたいなシュールギャグにつながる部分はあるか。ただ、今作の場合はそうした「ずらし」が狙った方向に刺さった感覚がなくて、「面白いと思って作ってるのはわかるんだけども……」みたいな変な残念さにつながってしまった。ギャグが面白いか面白くないかってのはなかなか説明できるもんじゃないし、受け手としての私の気分次第でもあるので、もしかしたらマジェプリと同じ時代に見てたらこっちも面白かったのかもしれないんだけど、今作の場合は「そういうんじゃないんだけどなー」みたいな冷めた目で見ちゃう部分が多かった。一応理由を考えてみると、やっぱり「散漫」なんだよな。メカ+女の子+ご当地珍道中+オタクギャグ。なんか、各方面に要素を狙いすぎて集約しきれてないような。そして、CGデザインのメインビジュアルが最後まで「可愛い」と素直に思えなかったため、どうしても画面を見てて目が滑る印象が拭えず、集中しきれなかったってのもあるかもしれない。ほんと、いろんな部分で「1点ずつ惜しい」みたいな作品だった。 こんだけ不安定な感想になるってことは、何か1つ軸がずれるとバズれるポテンシャルはある気もするんだ。開き直って続編作ってくれればそれはそれで期待してみたいんだけど。あのエンディングだとむしろ無いかなー。 なんという幕切れ、最終話。結局我々が「ヒト」である限り、この物語に真の理解は及ばないのか。 少年漫画的に言えば「バトルの決着」ではあるはずなのだが、単に戦闘力がどうこういう話ではない。この世界における抗争は、どこまでいっても魂の座の奪い合いだ。リズとレゴシ、2人の肉食獣の決闘は、お互いの主張のどちらに正当性があるかというイデオロギーをぶつけ合い、魂を折った方が勝ちになった。 その立役者となったのは、作中でも唯一と言っていい、肉食獣と対等に渡り合えるだけの信念を持つルイである。しかし、どれだけ高潔な志を持っていたとしても、やはりこの世界では肉食と草食の間には圧倒的な壁がある。そのジレンマをルイに叩きつけ、身の程を知らせる役目を担ったのがイブキであった。彼は命を賭して、ルイの「足抜け」をサポートすることになった。シシ組の未来だってもちろん大事だったはずだが、それよりも何よりも、自分が憧れ、認めた男の未来のために命を費やした。本来の食物連鎖は、草食の命を食って肉食が生きることを意味する。しかし、イブキの捧げた命はまるで逆のものである。最強の肉食獣の命でもって、ルイはこの世界へと「生還」を果たす。 そうして駆けつけたルイは、改めてレゴシという男の異常性を確認しつつ、彼に未来を託す。自分1人の力では世界はどうにもならないという残酷な現実を理解し、自分を、未来を変えるための一助として、レゴシへと助けを求めたのだ。レゴシさえいてくれれば、この世界の草食と肉食の関係性は変わりうる。だからこそルイは、改めて自分を「捧げる」ことによってレゴシの信念を支援する。この世の条理を受け入れ、その上でレゴシが信念を曲げないことを信じた。そして、そんな2人の関係こそが、リズの呪いを打ち破る最後の武器であったのだ。 別にヒグマの力が狼の牙に負けたわけではない。折れたのは牙でも爪でもなく、心だ。リズが必死に抱え続けたテムとの虚飾の関係は、レゴシとルイの関係を見せつけられることで崩壊する。美しかった友情は、歪みきったエゴであったと知る。必死に自分の中の「肉食」と戦い続けた男が、ついに自分の負けを認めた。戦い終わった後にも、レゴシとの友情は変わらないままで。 当然、レゴシは食殺犯の烙印を押されている。「ルイを食った」という事実は曲げられないが、その事実を伝えた上で、ハルがレゴシとどんな関係を続けるのかは気になるところ。物語はきっとまだ終わらない。この後のレゴシの人生は、どんなものになるのだろう。
「SHOW BY ROCK!! STARS!!」 6→5 「デルミンが動いてるだけで満足です」というのが本音ではあるんだが、いっぺんファンのフィルター外して考えてみると……まぁ、それくらいの作品かなぁ。 もちろんいちショウバイロッカーとしてはそれなりに楽しませてもらった作品。最終回の演出は文句なしで楽しかったし、ルフデルを中心とした関係性の掘り下げも悪くない。個々のバンドの描写にはウェイト差はあったが、画面に出てきただけで嬉しかったのは事実だ。ただ、そうして楽しみを見出すのもファンの贔屓目だろうなぁ、というのは認めるところで、今作がゲーム未プレイのファンを新規に開拓できるものだったかと言われると疑問が残る。前作「ましゅまいれっしゅ!」を見て私がゲームに復帰できたことを考えると、今作はパンチにここぞという強さがなかった気はする。 問題はいくつかあって、1つは当然「欲張りすぎた内容」。結局今作も「ソシャゲアニメあるある」を突破できなかったということで、広がりすぎたキャラの多さをうまいこと畳み込めなかった気がする。1話1バンド、もしくは1話で2バンドの競演という構造がベースで、決して駆け足だったとは思わないのだが、1つ1つのチームの絡め方がやや雑。ミディシティの中で互いに切磋琢磨するたくさんのバンドの関係性は、最後のフェスに収束するましゅましゅの大きな物語とは別の軸で描いて欲しかったところである。特にBVLがなぁ……もっと奥行きのあるバンドのはずなのだけど、魅力のかなりの部分がオミットされてしまっていたのは口惜しい。 そしてもう1つの難点は、アニメーション自体のクオリティがそこまで高くなかったこと。サンリオキャラクターなのだからその可愛らしさもばっちり武器にしたいところで、もちろんましゅましゅの面々なんかは毎回可愛らしかったのでOKなのだが、テイストが違う別チームのメンバーと同じ画面に入ろうとするとどこか無理が出ていた。最終話でちらっと見えたウララギさんのデザインなんかが分かりやすくて、複数の世界観を同時に飲み込もうとして、作画で処理しきれなかった部分があったんじゃなかろうか。やはり「元気に動く姿が見たい」というのがアニメ化に対する一番大きな欲求なので、そこがイマイチだと勿体ないと言わざるを得ない。「ましゅまいれっしゅ!」の時は作画面で気になることはあまりなかったし、スポットを当てるポイントが絞られていたので魅力を充分発揮できていたことを考えると、やはり「SHOW BY ROCKのポテンシャルはこんなものじゃないはずッ」という結論にしておきたいのである。 まぁ、それでもやっぱり楽しかったですけどね。次があるなら、さらなる贅沢な布陣を期待したいところ。もちろん、デルルフで1話使ってもらうんですけど。しゅびっ。
「2.43 清陰高校男子バレー部」 5→5 良くも悪くも当初のイメージ通り、という感じの作品。「バレーボール青春作品」だったらこうなるだろうな、という軸がブレず、予想も期待も裏切らない着地点であった。 新番チェックの時と同じように、やっぱり比較してしまうのは「ハイキュー」。改めてこういう作品を見ると「ハイキュー」はジャンプ漫画なんだなぁ、という当たり前の事実を確認できる。それはむしろ良い意味の言葉で、なかなか個性が出しにくい「バレー選手」について、1人1人のキャラに特殊設定というか、少年漫画的要素を盛り込んで描き分け、バトルに絡めていくデザインだ。本作はそうした漫画的な振り切れ方はできないので、どうしてもキャラクターが地味になっていくのは仕方ない部分。最終的に描かれるのは灰島、黒羽、あとはせいぜい部長くらいのもんで、残りのメンバーは割りと空気。コート内での存在感にもはっきりと差があるのであまり多層的な広がりには繋がらない。 もちろんそれは描くものの違いでしかないので、本作が「ハイキュー」に比べて劣っているということではない。1クールの中で最後までシナリオを紡ぐなら余計な要素は削ぎ落とす必要があるし、あくまでメイン2人の関係性を綴ることが目的であるなら、周りのキャラクターは「舞台装置」として割り切って話を進めた方が見やすくなる。実際、最後まで大きな引っかかりもなく、ちゃんと青春バレードラマとして成立するだけの描写が盛り込まれていたと思う。その上で、適宜バレーボールのゲーム描写で良い映像が見られれば不満はないのだ。まぁ、どうしても「ハイキュー」のけれん味たっぷりの超モーションなんかと比べると物足りなくは感じるのだが……「黒子のバスケとあひるの空を比べてもしょうがない」みたいな話である。 そうして大きな不満もなく終わったわけだが、出来ることならもうひと押し何か魅力があればな、と感じたのも事実である。作画面に関しても、肝となるゲーム描写は色々と見るべき点もあったが、それ以外のドラマパートでの作画でちょっと気が抜けてしまうことがあり、キャラものとして見たい視聴者にはちょっと残念だったところもあるかもしれない。高校生のどこかもやもやしたようなえもいわれぬ感情の取り扱いも、何かもう一工夫あれば「こういう青春もあるなぁ」と共感性が高くなったかもしれない。まぁ、具体的に何がってことも思いつかないけどさ。渋めのスポ根、実は意外と面白くするの難しい説。
Do IT happy 大団円、最終話! 予定調和ではあるのだけれど、これで良いのではないでしょうか。 最終話で(ほぼ)全バンド登場ってことで、おそらく各バンドが持ち曲を繋いでいく展開にはなるだろうと思っていたが、やはり30分ではなかなか厳しくもあり、かなりダイジェストな展開にはなってしまう。ことにBVLやクリクリは本当に演奏シーンが一瞬だけで可哀想だとは思ったが、そのために事前にお当番回をやっていたのだから致し方なし。改めて見ると、今回フェスに参加しなかったバンド(トラクロ&霧幻庵)はその分お当番回を1チームずつでもらってるというバランス調整になってたわけだね。さらに、フェスの会場の観客席を見るとほぼ全ての既存バンドの面々が顔を連ねているというサプライズもあった。いちいち確認してないけど、真っ先にゼロティクの姿が確認できたので、おそらく他のコラボバンドたちは大体揃ってたんじゃなかろうか。いないとしたら、単純に会場に来られないっていってたペタルス、そしてまだこのタイミングでは結成していないと思われるクロノアトモスフィアぐらいじゃなかろうか。 そう、「このタイミング」なわけですね。最終回で一気に設定が開示されて明らかになったのは、ジーペがどういう存在だったのかという謎である。突然のラメカ登場から開示されたエピソードは「どないやねん」の塊ではあったが、とにかくジーペは最初は悪い地縛霊だったことが明かされた。つまり、今期のお話は「ましゅまいれっしゅ!」とショバフェスの間の時間軸であることが公式に明かされたわけだ。あれ、だとしたらゼロティクの結成ってショバフェススタートよりも前だったんだな。まぁ、ぎゃらこ達が爆誕したあとにしばらく大学で活動してたんだろうね。 とりあえず、ショバフェスプレイヤーにはきっちりサプライズを提供し、それなりに満足いくエンディングを提供してくれていたと思う。ラストソングとなった「アノカナタリウム」も良い曲だったし、まさかの全バンドボーカル揃い踏みは短いながらも魅力的なシーン。ヤスとクロウが女性ボーカルと同じ高音域で強引に合わせられるもんだから、チタンだけ空気読んでないみたいになったのはちょっと可哀想だったけども。いや、あれはあれでええんやで。いつの間にやらこいつらすっかり仲良くなって、まさかあのシーンで「チタンに謝れ」が出てくるとは思わなかったので笑ってしまった。ハッチン、本当にポジションが可哀想だけど健気で憎めないよなぁ。そしてロムインパクトがメンバーだけでなくどこ指にも効いてしまうことが正式に判明した。双循まであれで丸め込まれちゃうのはどうかと思うのだが……まぁ、そんだけロムが偉大な存在だったということにしておこう。 ラストの演奏シーンはミューモンモデルも悪くなかったし、きっちり作画されたアニメーション部分も情感がこもっていてよかった。特に気に入ったのはサビ入り直前のヒメコの表情とかかな。さっぱり爽やか青春絵巻、ましゅましゅの物語はこれにて一旦幕引き。次、アニメの続編が来るとしたらどんな話になるかなぁ。
「Dr.STONE STONE WARS」 5→5 まぁ、「今回はここまで」ってやつでね。正直、ジャンプを読まなくなった時期が微妙なので今期分くらいから知らない内容かなぁ、と思ってたけどまだ読んでるパートだったので「あぁ、そうそう、こんな感じ」くらいの印象でずっと観てた。 今期分は「戦争編」ということで司とのバトルがメインのお話。おかげでド派手な技術も1期よりもグッと増えて、ぶっちゃけて言えば「胡散臭い」シーンがかなり増えている。クロムの牢破りの展開とか、「いや、そうはならんやろ」という状況が増えて「科学面白漫画」的な説得力はかなり犠牲になりつつあるわけだが、まぁ、多分もっと詳しい人から観たら1期の時点からそこは気にしてもしょうがない部分だっただろうから別にいいんだ。むしろ、戦車だのダイナマイトだのといった派手なアイテムが増えたおかげでアニメ的な見せ方はやりやすくなり、より少年漫画的な分かりやすさが増してアニメとしての存在意義がはっきりしている。トータルで見れば、とてもまっとうで綺麗なアニメ化なんじゃなかろうか。ちなみに「司帝国の連中のキャストが色々好み」っていうのも加点要素といえば加点要素。 ここでまた区切って休憩するってことは、本当に「食戟のソーマ」みたいにがっつり継続してラストまでアニメ化していく姿勢なんだろうね。願わくは、「ソーマ」みたいにどんどんトーンダウンして「BSでしか観られない」みたいな残念な状況にならないように祈っています。
「ゲキドル」 5→5 初回視聴後の感想「なんやこのアニメ?」 最終回視聴後の感想「なんやったんやこのアニメ???」 いや、何かこう……面白かった……かもしれん。自由すぎて何をどう拾ったらいいのかもよく分からんが……酔った勢いで作った脚本をそのまんまアニメにしたら変な味がして「これはこれで美味しいですよ」みたいになった。だってアイドル・演劇だけならまだいいんだけど「サイコ」「レズ」「SF」「地球滅亡」「時空跳躍」まで混ざったら、横暴編集長にしかならんやん。ラスト3話くらいの「なるほど、お前は何を言ってるんだ?」感はむしろ気持ちよかったですね。 「アイドルものと見せかけて云々」やその逆パターンというのは、一応例はあるんですよね。「ゾンビランドサガ」は逆パターンの事例だし、「はいふり」みたいなひねり方もあった。しかし、今作のすごいところはゲキドルの皆さんは最初から最後までちゃんと「劇場のアイドル」のままだったんですよ。最終回では「なんでお芝居を続けてるの……」っていう視聴者目線で至極まっとうなツッコミが作中でもつぶやかれており、どこまで演劇やねん、という謎を抱えつつ、ただひたすら与えられた芝居を続けただけ。たまたまその脚本が宇宙を股にかける時間跳躍者の記録が元になっていて、たまたま演劇と宇宙大戦争のスケジュールが被っちゃっただけなのである。偶然、その主演女優たちがサイコだったり百合だったりして頭のおかしいコラボレーションが実現しただけなのである。いや、自分で書いてても訳わからんようになってきた。 過去には「自分や世界を変えるためにレヴューを行う」という謎の少女たちを引き連れたキリンもいたが、あれは「そういう世界のシステム」があったから成立したお話。この世界にはシアトリカルなマテリアルシステムはあるけど、別にそれは世界システムでもなんでもない単なる技術。演劇と世界が繋がっちゃったことで、偶然にも全ての物語が世界規模で収斂したように見えるのだ。なんだそれ。終わってみれば単なる「良いお芝居」の話になってるんですよ。なんだそれ。アニメーションの上で「関係ないはずの事象をなんかそれっぽいリンクで繋いだら1つの作品世界っぽく見えた」という結末が残る感覚、あまりに不安で不思議と癖になる。いや、多分そのリンクは作品上は明確な意味が与えられているのだろうけど、適当に見てたせいでそこの真相にまでたどり着いてないって判断すべきなんだろうな……もっとちゃんと見ておけばよかったかもしれん。 いやぁ、こんだけむちゃくちゃやられたら「おっ、おう……」くらいしかレスポンス出来ないし、個々の事象について遠慮なくフルスイングしてる様子を見てると、「これはこれでよかったんだろうな……」みたいな不思議な納得感もある。正直、「こんな暴挙が許されるのは一回だけやで」という気分ではあるのだが、一夜限りの夢として、こういう作品があってもいいのかもしれない。……私は間違っているのだろうか。間違ってるかもしれん。
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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