最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
じわりじわりと緊張感、第21話。いよいよもってクライマックスを迎えると分かっている展開だけに、そこまで持っていくための準備が入念である。虚実の入り混じる戦いの中に、どこまで人の「情」が入り込むのか、実に気になる展開だ。 まずは作戦の簡単な答え合わせから。当然分かっていたことだが、さっさと明かされたアビー・シンシアの生還。そりゃま、オズが生きてた時点で確定してたわけだけど、具体的にどうやって助けたのかがあんまり明確に描かれなかったのが怖いとこだな。「銃が偽物」「水中でダイバー(シウォン)が回収」ってことなんだろうけど、いつ狙撃の場面が訪れるかも分からない中、沈んだら一刻も早く助けなきゃいけないって状況であれをフォローするのはかなり大変だったんじゃなかろうか。船で追走してることに気づかれてもダメだし、ある程度離れたところから、いつ3人が沈められてもいいように全力で潜行しなきゃいけなかった。しかも3人分の救助用具を準備して。作中ではシウォンだけが潜ってたような描写になってるけど、流石にサポート要員で何人かが同時に潜ってないと無理な作戦だな。ちなみにあの時点でエダマメには何も明かされていなかったことも明言されており、あそこでエダマメがオズの銃を拾って撃ったのは「たまたま」だったことも判明している。綱渡りってレベルじゃねぇぞ。まー、その辺りのディティールはツッコミ出したらしょうがないのであまり追求しないのが吉である。 今作はそうした細部に適当なところは見られるものの、基本的にはそうして生み出した「大げさな嘘の物語」を盛り上げるのが目的であるので、本筋が盛り上がるなら大した問題ではない。今回の見どころは何と言ってもあまりに大胆すぎる通訳芸を使った欺瞞のシーン。最初はエダマメがちゃんと台本通りに進めるかどうかってのも注目点だったが、一度話が転がり出してからの「おいおい、そこまでやんのかよ」という大胆すぎる嘘通訳は、作品が違ったら完全にギャグである。まぁ、特に劉に関しては「通訳の重要性」というもの繰り返し訴えてきており、信頼できる通訳をそれぞれ1人ずつ立たせているという状況もそれなりに説得力があるものにはなってるんだけど。これ、お互いにちょっとでも相手の話してる言葉に分かる部分があったらアウトなんだよな……その部分についても、例えば石神は外国語がさっぱりな様子なんかも描写されて「綱渡りだけど成立する要素はあるんですよ」ということが提示されているからこそのシーンである。ただ、1つだけ気になるのは、その前に劉が「英語をちょっと勉強中だ」と言っていたこと。普通に考えると、彼ほどの人間が英語を学ぼうという意識を持っていて、その上で最大の取引相手である日本の言葉を勉強していないということがあるのだろうか? これまでは勉強していなかったとしても、ローランが不在の間、独学で進めていた可能性が示唆されているような気もするのだが……ここからもう一波乱あるとするなら、多分朱雀会の方からじゃなくて劉の方から逆転の一手が出てきそうな気がする。 そして、朱雀会の方での懸念材料はもちろんエダマメの存在。彼の心の天秤はどちらに傾くのだろう。血の繋がりか、情の繋がりか。ここに来てアケミから送られたネクタイが「息子」という言葉を匂わせており、オズに裏切られたと強く感じているエダマメがどちらに転がってもおかしくないという傍証になっている。っていうか、心情面を考えたら、普通はオズを裏切る方向に動くモチベーションの方が高い気がする。まぁ、朱雀会は純粋なヤクザだし、これまでその悪行の数々を見てきたという部分もあるので、社会的な道徳観念に照らし合わせるならローラン側につく方が正しいのだが……エダマメの気持ちを考えると、彼がアケミ側につくのもしょうがない気もするんだよなぁ。その辺りの判断に、ちゃんと納得できる理由がついてくれば良いのだが。これでローランが完璧な図面を引いているという保証があれば安心できるんだけど、チラチラとドロシーの亡霊が見え隠れしているせいで、ローランもまた何かに囚われ続けている部分が押し出されているので……最終的に勝つのは、どんな思いなのだろう。
エエェ……第9話……。その展開は生き急ぎ(死に急ぎ)過ぎじゃないか? いくらなんでももうちょい間に挟んだ方が……。 うーむ、想定された展開の1つではあるのだろうが、流石に展開が急すぎてついていけない。普通に考えたら今回は「逃走劇+すったもんだの末に人権獲得→めでたしめでたし」までで終わらせるべきだったと思うんだけど、尺が詰まってるのかしら。それとも、ここからもう一回梨璃とユリのいちゃいちゃを描くのは時間の無駄だし、次の話数の冒頭で展開させると流石に勿体無いってことで無理やり詰め込んだんだろうか。ただ、どうしても最後のパートだけはユリの心情が理解できなくて……。 いや、一応無理やり説明をつけられないこともない。彼女は逃走中、何度も繰り返し「自分はヒュージなのか?」ということを梨璃に尋ね続けていた。大人たちからそのような烙印を押され、もともと出自が分からず自己というものが希薄だったユリは、自分が梨璃に迷惑をかけているという罪悪感もあってか、自分の中に罪があるのかどうか、自分はどんな存在であるのかを問い続けた。それに対する梨璃の返答は「ユリはユリである」というシンプルなもので、もちろんそれで納得できればなんの問題もなかったのだろうが、残念ながら彼女はそれを支えるだけの後ろ盾が存在していない。ただ一つ出来ることがあるとすれば、梨璃に認めてもらうこと。梨璃が自分を見ていればこそ、ユリはユリであることが認められる。彼女がどこまで意識してそんな風に考えたかは定かでないが、「ユリはヒュージではなくリリィである」「気高いリリィの精神は夢結から受け継がれる魂である」という2点を理解すればこそ、彼女は目の前のヒュージを倒すことで自分の存在を示すことに躍起になったとも考えられる。数々のレアスキルをそのままコピーして突っ込んだ彼女は、最後にはまるでルナティックトランサーまでコピーしたかのように、ただ一心に敵を殲滅したのである。 そう考えると彼女の暴走にもある程度の納得はできる……かもしれない。いや、でもやっぱり、残り5分でやる展開じゃねぇよ。なんで突然あんな特大ヒュージが飛び出してきたのか分からんし。港町を破壊した氷山ネウロイよりもでかくて、館山司令部を吹き飛ばしたファーストピラーのトールハンマーよりもエグい。そんな化け物が突然リリィが集まっている場所の近くに表れて、まるでユリを誘うかのように暴れまわった。そのことに、次回以降に何か理由はつけてくれるんだろうか。ネウロイさんは空気を読むことで有名だが、ヒュージさんの空気の読み方はあまりよろしくないようだ。 まぁ、そもそも本当にユリの存在が消されてしまったかどうかもまだわかんない状態ではあるのだけどね。でもあのエンディングでしれっと帰ってきたらそれはそれで顰蹙もんだし、いきなり他のリリィを突き離しての圧倒的戦闘力を誇ったぶっ壊れキャラをそのまま放っておくのも問題があるし。そして、今回ユリがあれだけの化け物じみた力を発揮してしまったことは、考えてみりゃ開発側にはとんでもない情報を与えてしまったことになるんじゃなかろうか? ヒュージから培養したリリィは、仮に使いきりになったとしても、1体で世界を揺るがしかねない戦力になる……これ、誰が望んだことなんだ? なお、なんか不満げなことと楓さんが思ったほど活躍できなかったことには関係ありません。えぇ、ありません。 黄前久美子VS滝昇、最終章、第9話。だから、どっちかっていうとテンションは松野家長男だっての。こういうストレートにぶっ壊れた櫻井孝宏は久しぶりに聞いた気がします。楽しそうで何よりだ。 前回も確認した通り、アクダマたちが十把一絡げの仲良し集団ではなくなったおかげでストーリーに色々と刺激が多くなってきた。それはもちろん詐欺師と殺人鬼の関係にも表れているし、今回なら医者とチンピラのびっくりベッドシーンにも表れている。チンピラさん、喧嘩屋の前では霞んでしまってたけど、脱いだら割といい身体してるのね。懲役5億年は嘘だとしても、もうちょい頑張ればそれなりのアクダマになれたのかもしれない(なりたくはないだろうが)。そして、そんなチンピラは半ば脅されるようにしてベッドインしたであろうことは想像できるが、医者の方のモチベーションはというと「単なる気まぐれ」っぽいのがなかなか。色気も何もあったもんじゃないが、さて、医者は実際にはおいくつなんでしょう。彼女の物言い(と要所の顔の作画)からしてそれなりのお年にはなっているようだが……この世界の超絶科学がどの程度のレベルなのかが定かでないので、彼女が不老不死の研究にどこまで肉薄してるかはわからんな。とりあえず、北九州プラントでは一部の不老不死化には成功してるわけなので、頑張ればそこそこのレベルには到達できるって認識でいいのかしらね。 そうしてチンピラと医者がランデブーしている間、残りの面々は兄妹(兄)を救出するために策を練る。運び屋のモチベーションはいまだによくわかっていないのだが、百戦錬磨の彼の手管に詐欺師の熱意がプラスされて確実なベクトルが生み出されている。詐欺師は思いつきでやったとのことだが、ネットによる民衆扇動作戦は想像以上の効果を発揮し、見事に活路を切り開いた。彼女自身が気づいているかどうかは定かでないが、ネットにちょろっと情報を流すだけで民衆の不安を煽り、あれだけの惨状を引き起こしているのだ。すでにもう立派な詐欺師に成り果てている。目の前で多数の人間が死んでいく様を見て、彼女は一体何を思うのだろうか。正直あんまり気にしてる様子は無いのだが……彼女の中で確実に「アクダマ」が育っているということなのだろうか。今週になって今更気づいたけど、エンディングのキャストクレジットでは頑なに「一般人」なのよね。もう、そんな名乗りも虚しいだけだが。 そして、それに対応する形で動く処刑課も必死である。課長のCVのせいで「もうシビュラに任せた方がいいのでは?」みたいなことを考えてしまうが(そういやだいぶ質が違うけど槙島さんもおるやん)、残念ながらこの世界の統治システムは随分脆弱なようだ。もともとカンサイはスラムまがいのギリギリの治安で成り立っていた場所のようなので、扇動されてタガが外れた民衆をコントロールすることは難しい。警察は警察で頭を抱え、その間になんとか処理しようとしていた処刑課には殺人鬼がダイレクトアタックを仕掛ける。“師匠”相手にはアクダマが束になってもやっとだったのに、処刑課の基地に詰めてた連中はやたら弱いな。手負いの殺人鬼相手に文字通りに死体の山を築くのは流石に戦力として頼りなさ過ぎる。まぁ、殺人鬼は殺人鬼でなんか変なスイッチが入っちゃった可能性はあるけども。 そんな殺人鬼が血眼で求めていたのはやっぱり詐欺師。彼女が背負う「赤い天使の輪」は、どうやら殺人鬼の妄言ではなく、何かしらの「見える」対象ではあるようだ(そうでないと殺人鬼が処刑課基地に殴り込んできた理由がわからない)。他のアクダマももちろん大したもんだったが、もしかしたら詐欺師ももともと何か特大の業を背負った人間だった可能性がある。彼女の「輪」の正体が明かされるかどうかは微妙なところだが……できれば殺人鬼の冥福を祈るためにも何か意味を与えて欲しいもんである。 さて、アクダマの数はさらに減り、いよいよ詐欺師・運び屋コンビと医者・チンピラ組を残すのみ。次回予告からすると、チンピラさんが危ない感じはあるのだが……彼はあんまり悪い死に方して欲しいとは思わんなぁ。処刑課弟子がどこで仕掛けてくるか……。 オチの必要性よ、第9話。もう、事前にあの謎燃料が出てきた時点で「えぇ……」ってなってたけど、あんな激アツ展開からまさかそこに持っていくとはおもわないじゃん……。ちなみに「服までとかしちゃう溶液」は確実に人体に害があると思われるので、ズボン(パンツ)だけ心配してる場合じゃない。多分、ラストシーンの後に死傷者が出てる。 さておきタイトルに堂々と冠されたミーナさんメイン回。今期はエイラーニャやルキシャリのように(いつも通り)ニコイチでお当番回を任された人間が多かったわけだが、坂本さんがいなくなったこともあり、ミーナさんはめでたく単身でのお当番である。これが引退前のセレモニーみたいに見えてしまうのが辛いところだが……こうして進退を問われる展開があるのも今作ならではと言えなくもないね。おそらくこの世界観を作る最初の最初で「なんでうら若い女の子ばっかり戦場に出るんだよ!」っていう当然のツッコミを回避するために「ババアはウィッチになれねぇんだよ!」という設定を作ってしまったがために、こうして「二十歳過ぎたら引退ですよ」という余計な枷が生まれてしまったわけだ。まぁ、坂本さんの時もそうだったし、引退がらみですったもんだするのも立派にドラマになるので、これはこれで美味しいかもしれん。普通に考えたら、高校が舞台の部活モノとかは常に引退問題がつきまとうわけだしな。これを回避しようとしたら、サザエさん時空を用意するか、とにかく時間の進行を遅らせるしかない。どこぞの戦車アニメのように1つの試合に2年かければそうそう引退せずに済むわけだからな(向こうの世界ではミーナさんの中の人は一応引退扱いなんですかね?)。 もう自分には時間が無いと意識せざるを得ないミーナさん。別に小隊のみんなは元気だし、きっと後進だって育ってきてるだろう。たった1人の退役にそこまで大きな意味は無いし、ミーナさんだって引き際はある程度わきまえているのだろうが、今回ばかりは祖国の命運がかかったオペレーションということでやきもきが抑えられない。長年の悲願をなんとか自分の手で成し遂げたいという思いがミーナさんに無茶をさせる。そして、程よい無茶を提供してくれるネウロイさんは本当に空気を読んでくれる。なんか、こうして見てると他のアニメの敵性存在と比べて、ネウロイさんは随分感情豊かな気もするよな。今回のタスクだって、なんかすげぇ情感がこもってて、「せっかくの巣を壊されたく無いんですわー」っていう素直な生物種としての本能が見える気がする。 しかし、そうしてネウロイが頑張るからこそ、ウィッチはもっと頑張れるわけで。久しぶりの登場と相成ったウルスラも加えたカールスラント軍団は、ミーナのサポートのために全力でのワンチーム。今期はバルクホルンさんの活躍シーンが多いのは嬉しいですね。かなり巣に肉薄している様子も見て取れるし、いよいよクライマックスという緊張感が高まる。ただ、よく分からんのは今回の作戦ってロケットネウロイを1発撃ち落として終わりではなかったはずなんだよな? 仮にあそこでネウロイが掃射状態に入らなかったとしたら、多分毎日1発ずつ精度が上がったロケットは撃ち続けられたはず。その上で、ミーナさんたちの射出位置はすでにバレているわけで、2日目以降の攻撃阻止は多分無理だったような気がする。どういうプランでわざわざ敵軍お膝元まで出てきてたんだろうね。まぁ、結果オーライといえばそれまでなんだけども。 今回の全力放出で、おそらくミーナさんの見せ場は終わりだろう。彼女も坂本さんと同じ引退組にクレジットされることになるとは思うが、そうなれば新入りが頑張る展開に……なるのか? ならんのか? 大丈夫か服部。
Survival of the Fittest、第8話。ナナさんはどんなクリーチャーをサーチするんでしょうか。カード名を聞くとなんとなく英語で言い直しがち(MTGプレイヤーあるある)。 無茶に無茶を重ねていくスタイルはおさまるどころか勢いを増していく。前回のキョウヤの圧倒的推理の前にどう切り抜けたものかと思った冒頭部分、切り抜ける方法は「物理的時間トリックでした」という正直やや拍子抜けの解決だった。いや、別にトリック自体はそこまで問題視しない。「死体が溶けるってそんな早さで? ユウカの能力の全容が明らかになってないのにそこで博打かける意味ある?」とか、「そもそもそれでスマホが反応するか?」「時間調整絶対むりやん」などなどのツッコミがガンガン脳をよぎるが、まぁ、そこはミステリ的なお約束部分でもあるので大きな問題ではない。問題は、HOWDONEITの方ではなく、むしろWHYDONEITの方である。何故、そこまでのリスクを犯してまで、ナナは危なっかしい物理トリックを選んだのか? 一応ナナ自身が説明している通り、「死体のそばにスマホが必要」「自分が持っていてば決定的な証拠になる」という2つの問題を解決する策であり、今回は見事にそれが功を奏したわけだが、特に後者のリスクに関しては、「死体発見時以降、とにかくキョウヤが付きまといまくった上で、ナナの犯行であるという真実にたどり着き、理詰めでトリックを暴いた上で証拠の存在を追求してくる」という、とんでもないレアケースでしか発生しないものである。幾ら何でも、ユウカの死体発見から推理劇に至るまで、1秒たりとも目を離さずに監視し続けられるなんてことは想定できるわけもなく、そして今回用意したトリックが意味を持つのは、本当にキョウヤがそうした無茶な監視網を敷いた時のみなのである。ちょっとでもキョウヤが目を離し、「まぁ、見てないタイミングでスマホを処分したかもしれないな」と思ってしまえば、わざわざこのトリックを使う意味はない。偶然に偶然が重なったおかげで、苦心のトリックが最大の効果を発揮したというだけのラッキーなのである。まぁ、そのラッキーを狙うからこそのナナなのだと言われてしまえばそれまでだが……。一応、先週考えていた「瞬間移動を何かに使うだろう」という推測が、ナナの事前の作戦タイムに影響を及ぼしてた部分は面白かったかな。結局、能力者たちの無茶苦茶な特殊技能についてはどこまでが本当かもわからない状態で前提を組み上げる必要があるので、ナナからすればどんなプランも全部博打でしかないんだよね。 そして、そんなナナが「想定しきれない」能力者がまだまだ登場する。今回はなんと、クラスや学校という縛りからも逃れるという、最大級のイレギュラーがいよいよ登場。そして残念ながらきっちりナナに対する敵意を持っている。流石にもうどうしようもない気がするのだが……まだここからなんとかなるってんなら、本当にナナさんは能力者級と言ってしまっていいだろう。これ、常時キョウヤをコピーされて不老不死が維持されたらどうしようもない気がするのだが……。
このタイミングで衣装コンテスト? 第31話。締め切りが12月中頃で、「受賞作の洋服は作中でゆめちゃんが着てくれるよ」とのことなので、製作スケジュールを考えると春頃がギリギリのはず。今作は1年4クールだと思われるのだが……果たしてどうなる?? さておき、なんとストレートなデート回。そのくせ、今作始まって以来のドキドキスリリングでヒリついた空気が感じられるのはだいたい杉山のせい。いやぁ、薄皮を剥ぐように少しずつその生態に迫っている杉山先輩。ラスボスっぽさはありつつも、絶対にこの朝の時間を不愉快にしないようにってんで最大限に配慮した行動してるあたりがナチュラルジェントル。れい君や朝陽はやっぱり先輩を見本にしたらいいと思うよ。ゆに様に対する態度も毎度のことながら気配りがあるし、こんなおやびんなら確かにゆに様だって頑張れる。そして、これまで「杉山先輩の隣の部屋」という謎空間があり、両親の発言からほのめかされていた杉山先輩の兄弟の存在がいよいよ明言された。兄か弟かはこれまで不明だったが、正式に弟であることが判明。そして、おそらく「隣の開かずの部屋」はその弟さんがいる部屋なのだと思われる。確かご両親が「うちの子たちはみんな良い子」的な発言をしていたはずなので引きこもりなどの問題を抱えているとは思われないのだが、一体何が理由でここまでひた隠しにされているのだろうか。両親に後ろ暗いところがないのなら、別にどこかで登場してもおかしくはないだろうし、少なくとも幼馴染の百合先輩なら知ってるはずなのだが……。一番ありそうなのは、病気とかが理由で単に部屋から出られないってくらいかなぁ。でも、それで部屋に鍵かけてるのは意味がわからんなぁ……こんだけシリアスを避け続ける作品なので、闇が深かった場合が怖くてしょうがないのじゃ。 まぁ、とりあえずそういう問題は先にとっといて、今回は素直に「おめかししたゆめちゃん、可愛くない?」という部分をクローズアップしたい。普段はいろんなところでポンコツなゆめちゃんであるが、考えてみりゃこんだけまっすぐで快活な女子中学生である。可愛くなろうと意識して可愛くならないはずがない。しかもバックアップにつくのはその道のプロであるまいら先生。こちらも珍しくモデルとしての本領発揮。いささかお節介すぎるきらいはある気がするが、ゆめちゃんは全てを感謝とともに受け入れているのでこれだけの過干渉でもベストの形か。ときわちゃんも「面白そうだから一緒に応援するぞ」だし、ことこ先輩はきっと「後学のために見てる」なのだろう。科学者キャラにありがちな世間とのズレみたいなものがなくて純然たる完璧超人なことこ先輩ずるいよな。 おしゃれな衣装で着飾り、可愛くなったゆめちゃんがドギマギしながらも初デートでは気遣いを忘れず、秘密任務である百合先輩の依頼を果たそうと奮戦する様子も健気。のらりくらりとかわす杉山に対し、ゆめちゃんは何を思っただろうか。いや、絶対大したこと考えてないんだろうけど、ここまで肉薄したら、そろそろ杉山先輩のどこかがおかしいことには気づいてもいい頃かもしれない。問題は、それが悪夢の国と結びつくかどうかってことなんだが……多分、露見するとしたらゆに様からじゃないかなぁ……。 常に向上心を忘れないゆに様は、前回の反省を元にきゅうちゃん対策を整えてのリベンジ。成功したかに思われたが……ダメだったつぎ……。いや、でもつぎはぎの薄さを利用すれば玄関のロックは乗り越えられるということがわかったのだから、あとはチャンスを見ての窃盗行為はいくらでも可能だよね。手っ取り早いのはゆめちゃんがきゅうちゃんの散歩に出たタイミングで寝室を襲うのがベストなのだろうが、果たしてゆに様はそれに気づくだろうか?(気づいちゃダメだよね) 今週もどりーみーげきじょうがあったわけですが、やはり意味はわからずじまい……意味なんて、ないんや……。
犬丸くん、アンラッキーな人生なのにどこかついてる、第7話。いや、もう現状でラッキーもクソもないのだが……ギリギリで自分も生きてるし、ギリギリで周りの大切な人たちも案外生きてる。今回の流れだとまるでモンスターが味方みたいにも見えちゃうけどな。 だいぶ混迷を極めてきたので、正直あとは黙って見守るしかないかな、みたいな気持ちになっている。そもそも「フリーレンの炎」っていう重要(っぽい)ワードが何を意味してるのかもよくわかってないのでな。一応、話の流れからするに魔のものに関するエネルギー溜まりみたいなものなのかな? でも、そこからモンスターが湧き上がるってわけでもなさそうだし……まぁ、とにかく帝国が忌み嫌う何かということなんだろう。さらに王族の皆さんも裏で何かやってるんだかやってないんだか。今回メインで出てきてたおばちゃんって前に「議員」って言われてた人よね。その人が、何かモンスターがらみの良からぬプロジェクトの中心にいて、王様はそれを知った上で推し進めている? うーむ、王様に至っては初登場だしなぁ……。王妃様が身ごもってるらしいんだけど、この状況下での妊娠って、なんか怖い意味を想像する以外になくない? 一応、朗報……ともいえないレベルの朗報としては、ようやくイヌマエルが妹の所在を認識した。割と話がわかる適当な方の軍人であるコンラッドが最初に接触できたおかげで、割と無理なく軍部側の情報がもらえたのはラッキー。これ、最初にレオと接触してたらどうなってたかな。レオも割と軍の姿勢には懐疑的になっているので、イヌマエルの話くらいは聞いてくれたか? いや、でも先輩の仇ってポジションは変わらないからなぁ。本人も「俺が殺しちゃった」って認識してるし。イヌマエル、悪いこと考えてないのに悪いことやっちゃってるから立場が難しい。そんで悪いことしまくりのヘルマンに迫られてるのでさらに難しい。結局、このアニメのラスボスはヘルマンになるんでしょうかね?
○「虫籠のカガステル」 5 まず、何故こんな時期に新番チェックやねん、という話からしておくと、本作は例によってNetflixによる配信アニメとして製作されたものである。確認したら配信は今年の2月。私は基本的に「テレビで視聴可能なアニメのみをフォローする」という制限を設けており、Netflixも観ようとは思わないのでこれを自然にスルー。そのまま放置の可能性もあったが、このタイミングでAT-Xでの放送が始まったために視聴が可能となり、「テレビで視聴可能であれば観なければいけない」という誓約の下での視聴と相成ったわけである。引き続き、こういう変則スケジュールでのアニメ視聴が増えていきそう。今作は厳密には2019年度作品になってしまうので、今年のグランプリにノミネートできるのかどうか問題なんかも相変わらず抱えている「A.I.C.O.」も同じ問題を抱えてるんだよなぁ。 ただまぁ、「A.I.C.O.」もそうだったんだが基本的にネトフリ配信作品はそこまで劇的に面白い作品が存在しておらず、あんまりそういう戦いには食い込んで来ないんじゃないかなぁ、という予断めいたものはある。一時は「ネトフリマネーで日本のアニメスタイルは変わる!」みたいな盛り上がり方がどっかであった気がするのだが、結局そうしたエポックメイキングな作品は出てこないんだよな。なんでなんだろね。今作も「A.I.C.O.」やなんかと同じ印象で、「まぁ、確かに制作費はあるんだろうけど、別に作品の内容に直接影響は及ぼさないよな」みたいな印象の第1話になっている。 監督は千明孝一、製作がGONZOはGONZOでも「沖縄ゴンゾ」という謎のクレジットになっており、「なんやろ?」と思って確認したらすでに解体してたとかいう見事なオチ。ゴンゾよゴンゾ、時代を超えて楽しませてくれるスタジオよ。まぁ、今作がどのような環境下で作られたものなのかはさっぱり分からないが、これまたネトフリにありがちなCGアニメーション。クオリティは可もなく不可もなくといったレベルなのだが、考えてみりゃ千明さんとゴンゾの組み合わせって、すでに20年近くも前に「LAST EXILE」を生み出している陣営なのである。当時はその先鋭的なCG作劇にたいそう感心したものだが、17年の時を経て、新しく作られたCGアニメが進化するどころか所により劣化してんじゃないかとすら思えるのはなんでなんだろう。いや、別に今作が取り立ててひどいというわけでもないのだが、やはり大きな感動を与えるようなものでもない。 ちなみに原作は微妙に既読。確か電書のお試し無料みたいなコンテンツだったのでコミックの1巻分くらいを試し読みしたような記憶があるのだが、こちらも「可もなく不可もなく」だった気がする。人類はその総人口の2/3を失いがちだし、人間がモンスターに化けちゃったら悲劇も起こりがち。配信のタイミングは「ジビエート」の半年前だったということは、これを観た後に「ジビエート」を観られたらもっと楽しめたかもしれませんね(何が?)。CGデザインで際立たせるべきは虫のデザインで、冒頭のチェイス&大格闘シーンは確かに迫力があって面白い。もうそれだけでジビエートが1万人集まっても勝てないレベルではあるが、できればそうした目に見える「見せ場」以外のパートでも、もうちょっと何か惹きつけられる要素が欲しいところ。どうしても日常パートでのキャラ絵が弱くなってしまうのはCG作劇の難所には違いない。もう10年以上も言い続けてることな気はするが、人類もなかなかアップデートには至らない。 まぁ、とりあえず観ている分に不安や不快感もないのでここから1クールを見せてもらうことになると思うが、やっぱりいつも通りの感想に落ち着くんじゃなかろうか。ネトフリって、別に製作チームの概念でもないのに最終的に到達点が似るにはなんでなんだろね? |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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