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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 マジでゆに様パート見てると、別に悲しくないはずなのに涙が止まらない、第25話。だってさぁ、健気すぎるんだよ……しかも、別に間違ったこと言ってないんだよ……。悪夢通販でわざわざ買ったハウツー本で人付き合いのお勉強。そして彼は本に書いてあったことをきちんと実践していて、そこに何も間違いはないのだ。それなのに、どうしたって杉山先輩との関係性には今後暗雲が立ち込めるであろうことが予測できてしまう……今作がどれだけはちゃめちゃな展開であっても構わないとは思っているが、最終回時点でゆに様が笑顔になっていない場合には、俺はスタッフを絶対に許さない。

 さておき、そんなゆに様をめぐる状況も含めて、グルグルと思い切り局面が動いたお話。「そんなあっさり行くんかい!」というツッコミすら許さないのが今作の持つベクトルの大きさ。れい君とみゅーの出会いをお空の国にセッティングするというのはちょっと意外ではあったが、言われてみれば朝陽たちの接点をそこに作るのは何の問題もなかったのだ。たまたま悪夢サイドが動き出した結果ゆめちゃんがパワーアップを迫られ、その解決策として夢を見たらそこで話が進むってのは、ある意味で実に見事な展開の回し方なのかもしれない。まぁ、そんなところも「何となく勢いで」みたいに見せているのはこの作品の矜持なのだろうが。

 そして、新必殺技を編み出すときにも徹頭徹尾「どないやねん」を叩きつける貪欲な姿勢。あらゆる必殺技の行程が最初からマニュアルに書かれているとか、プリキュアだったら絶対にあり得ない展開である。今回は特にゆに様の涙ぐましい努力によってとりせつにスポットが当たっており、みゅーのマニュアル、れい君のマニュアルなど、実は最初からメイト側の運命は全てが提示されていたというわけだ。その上でお空の上の女王様は「思ったより悪い方向に進んでいる」と言っているのだから、ゆに様はこれまで失敗ばかりしているように見えていたが、それなりに成果は出せていたってことなんじゃなかろうか。そう思わないとやるせないもの。ゆに様頑張ってる。ゆに様可愛い。ゆに様なでなでしたい。

 ちなみに今週の無駄にツボだったポイントはイケメンオーラを放ち続けるぺこですかね。多分あれ、中の人は「適当に繋いでアドリブで」って言われてると思うんだけど、エフェクトがかかるところと声がぴったり一致してたので、多分アフレコ時点でキラキラはついてたんだと思うんだよね(もしかしたら後から撮影スタッフでエフェクト合わせた可能性もあるが)。相変わらず後ろでガヤをやってるぬいぐるみ軍団がウルセェので、本当に退屈する暇が一切ないのである。今回のコンテ、大地丙太郎&今千秋っていうわけのわからない布陣になってるんだよなぁ。もう、日本のアニメのある部分の粋が集まりきってる作品である。

 あと、個人的には先生コンビのあれこれも好き。スザンヌ先生の中の人、あれだけの高音で喋り続ける役やってるの見たことないぞ。

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○「禍つヴァールハイト」 6

 前クールに比べて一気に本数が増えた今期新番チェックもおよそ一段落。「およそ」ってのは実際はまだ1本残しているためだが、これがあと2週間ほど先ということなので、とりあえずここでまとめておくと、今期新番チェックはこれで39本。1本はすでに視聴を断念したため、これに前クールからの引き継ぎ分8本を加え、トータル47本(+ショートアニメ)が今期視聴分ということになる。全盛期の60本に迫るにはまだまだだが、コロナ下の春・夏クールはどちらも40本前後だったことを考えると、だいぶ回復したと見ていいだろう。でもどうなんだろ、国内もこんな状況で、回復したように見える本数を回すだけの力が業界にあるのかどうか……。そして、それだけの本数を観るだけの体力が私にあるのかどうか。待て続報(待たんでエエ)。

 さておきこちらの作品。「君と僕の〜」に続いて、いわゆるナーロッパ的中世世界でなくて車も走っているし近現代の銃火器もある世界観。ラノベ原作かと思ったけど提供がKLabってことでどうやらソシャゲ原作らしい。最近はそれとわからないソシャゲ原作も増えてきてて、今作も「キングスレイド」同様にちゃんと「物語的な」側面が見える作劇からのスタートになっている。その上で、なんと表現したらいいか悩んでしまうようなスタートになっている。無味無臭というか、引きも抵抗も薄いというか……。何だろう、この感じは最近の作品ではあまり味わったことがない第一印象である。

 出来事の羅列としてみると、非常に淡々と物語が進んでいくので心惹かれる部分はあまり多くない。世界情勢の説明などもセリフを中心にして積み重ねられるし、その世界で起こっている出来事についても、「まぁ、いつだってゲーム世界は不安定だよね」というくらいのもの。「君と僕の〜」のロミジュリ要素のように、あからさまにこちらを引きつけようという断片的な要素が全く無いのである。ただ、そうして「惹きつけられない」というのは間違いなく事実であり、少し意識をそらすだけでスルッとお話が抜け落ちてしまいそうな不安もありつつも、その裏面として、「嫌な匂いがしない」という解釈もできる。淡々と進む物語の中には、すごく美味しそうなものがあるかは分からないが、少なくともイラっとするような要素がなく、見ていて不安になる要素もない(強いて言うならこの構造自体は不安だが)。おかげで、「結局何が起こってるんだろう?」という部分が気になるのでいつの間にか最後まで観てしまうことになり、ラストの展開で「うわぁ……」とちょっと背筋が伸びることになる。ふむ、こういう作劇の1話目は、なかなか勇気がいるんじゃなかろうか。

 制作が「横浜アニメーションラボ」というところで「聞いたことがないスタジオやな」と思っていたら、実は「Lapis Re:LiGHTS」と同じところらしい。なるほど、ラビスリもKLabの作品だったし、ソシャゲ制作から立ち上がったスタジオ構造なのだろうか。ラピスリと同じということは、映像のクオリティはかなり期待できるということになるのかもしれない。まぁ、作品全体を見れば「お前、ラピスリも初期配点高かった割にしりすぼみじゃなかったか?」という不安はあるのだが。まぁ、それはシナリオ部分の問題なのでスタジオの巧拙とは関係ない。さらに今作は監督に久しぶりの細田直人がクレジットされており、何かやらかしてくれそうな期待感はある。1話目で言えば、細かく、決して派手ではないがキュッと締めてみせるアクションシーンの作画などは細田さんらしい気配りのある見どころと言えるだろう。なんだか全体的にわからないことは多いのだが、ちらほらと「期待してみてもいいのでは?」みたいな印象が漂っているのだ。まぁ、多分ラストシーンの「うわぁ」の要素が一番大きかったとは思うのだけど。

 ここからどうなるかは全く予想できない作品なので、速やかに流し見コースに突入する可能性も充分にあるのだが、せっかくの触れたことのない作品なのだから、多少注意を払って見守れたらとは思う。

 

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 沢さんの尻のアップ〜〜〜、第22話。やはりそこは容赦無く描写する。しかし、中学生女子のケツに軟球を当てるシーンがここまでクローズアップされるアニメもなかなかあるまい。NHKがやるにふさわしい健全なアニメである。

 サブタイトルからも分かる通りに圧倒的藤井姉妹のお話。アイキャッチの姉妹の図が尊すぎて何も言えなくなってしまうが、よく考えればわずか1歳しか離れてないんだからそんなにメンタリティに差は無いはずなんだよな。その割に千代姉はやたら大人びてて、千里の方が異様に幼く見えるのは、やはり家族という役割を与えられる時、姉は姉らしく、妹は妹らしくなってしまうということなのだろうか。まぁ、さらに年の差が無い某氷川姉妹も、定義上施されたにすぎない姉と妹という地位のせいで随分性格にも差が出ちゃったしな。やっぱり、長女はしっかりしなきゃっていう意識が強くなるものなのである。ご家族もそんなおねーちゃんの苦労を分かってあげられればいいのだが……どうもな、今の千代姉のコンプレックスはどう考えても藤井の野郎が原因で構成されてるんだよな……多分藤井の性格からして悪意もなければ純粋な愛情からの接し方だったんだろうけど、考えなしのお父さんのせいで姉妹の関係性にヒビが入るなんてのもよく聞く話である。

 そうしてちぐはぐになった姉妹の関係性だが、結局気にしているのは姉の方ばかりで、妹はいつでもどこでもおねーちゃんにくっついてればいいと思っていた。しかし、そうしてのらりくらりと生きてきた天才タイプの妹が怒ることが2つだけあった。1つは、野球でやる気を失うこと。某姉妹はこれがギターに置換されたわけだが、せっかく姉を慕って始めたはずのものを、自分が理由で姉が先に諦めてしまうなんてのは許せない話。そして、自分はそれなりに努力して続けてきた野球に帰ってきたと思った姉が、グラウンドで手を抜いていればそれは怒りの対象にもなる。「見損なう」というのは、千里がこれまで発言した中でもかなり強い言葉であろう。そして、千里が見損なったのは「野球で手を抜いたから」だけではない。もう1つ許せないことがあるとするなら、それは信頼する姉のことを、姉自身が一番信じられないというその事実である。やればできる、それを知っている妹は、自分の姉を馬鹿にされるのが一番許せない。たとえ、それが姉自身の諦観だったとしても。そうして妹にケツを叩かれ、千代姉は、なんとか一歩目を踏み出すことに成功するのである。

 あとはトントン拍子だ。特に大吾とアニータ、それに仁科の選球眼は素晴らしく、きっちり見たらそれなりにレベルの高い投手が相手でも打破することが可能。気づけば想定以上に追加点を重ね、ぶっちゃけ風林野球部の練習試合としてはこれだけでも充分という成果である。相手チームはそんなピンチに奥の手を繰り出してきたが、正直、風林からすれば今ここでマリオを攻略できなかったとしてもあまり問題はない。あくまで練習試合なのだし、圧倒的格上と思われる相手を実戦で見ることができて、いくらかでも食らいつければ万々歳だろう。まぁ、そこで「少しでも勝てる可能性があるなら……」と思えてしまうのが、10点ハンデのかえってややこしいところではあるのだが。

 しかし、こうして強豪が出てくることによって、「風林中、いっそお色気作戦で中学生男子の別な何かを刺激した方が勝ち進みやすいのでは?」という可能性が浮上してくるのである。今んとこ、女の子相手だからってちょっと気が抜ける展開を経てないチームが1個もなかった気がする。沢さん、このままおねーさん的ムーブに磨きをあげて、本来なら同い年くらいの対戦相手を次々手玉に取って欲しい。そういう薄い本が欲しい(オーダー)。

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 いちいちキャラがクドいな、第3話。ジャンプ漫画のヒロインとしては随分型破りなのが出てきたなぁ。今のお子さんたちのスタンダードヒロインがこれだとしたらびっくりだな。

 ジャンプアニメが普通に面白いと、こっから先も感想書いたらいいのかどうか迷うので困りますよね(好きにしたらええがな)。まぁ、多分書かない気はするんだけど、「楽しいですよ」っていう意思表示のために一応記録をしておく。おかしいなぁ、全然こんな気持ちになった印象はないんだけど、マジでリアルタイムだと2話目以降読むのやめてた可能性はあるな。もしくは、「ふつーのジャンプ漫画の展開だから」って雑に処理してたのかもしれん。基本的に絵が荒い漫画が苦手なのであんまり集中できなかった可能性はあるな。だとしてもこの野薔薇のキャラは強烈だから印象に残ってそうなもんだけどな。

 いや、でも本当にこいつがメインヒロインかどうかも分からないんだよな。次の事件で誰か死ぬって言われてるんだから死ぬ可能性もある(絶対無いだろうが)。多分、現代のジャンプ漫画で「正ヒロイン」みたいなものを尺度付けしようとする見方自体がまちがってるんだと思う。純粋に「男も女も平等に、チームを組んで戦いますから」っていうキャラの並べ方が現代風なのかもしれません。

 そう考えると、例えば今作とデザインが大体同じBLEACHなんかと受ける印象が違うのも分かる気がしますね。「怪異を退治する呪術バトル」っていうデザインは同じだし、なんならホロウのデザイン理念なんかもかなり似てる気はするんだけど、そこに向き合う「ヒーロー像」みたいなものが時代を経て変化している。BLEACHだったら最初に織姫が「ヒロイン」としてポンと置かれて一護が動くけど、今作だと野薔薇さんは絶対にそんなポジションにならないということがこの時点で分かる。おっちゃんの歳になると、そういう当たり前のような違いも新鮮に感じられますわ。まぁ、そんだけ「ジャンプ漫画」っていうもののステレオタイプを固定しすぎてるってことなんだろうけどねぇ。

 シナリオライン以外で触れておくと、1話目の時にも感じた「バケモノの異物感」の出し方がまずうまい。CG加工で作られるクリーチャーデザインなのだが、そうしてレイヤー1枚を隔てているみたいなぎこちなさが、うまいこと「この世ならざるもの」の違和感を創出している。CGの使い方がうまいあたりはいかにもMAPPAの制作だが、今回のコンテ担当の人はどうやらポリゴンピクチュアズの系譜でもあるようなので、おそらく業界全体でそうした「新しいCGの融和策」みたいなものは率先して次のステップに進めようという動きがあるんじゃなかろうか。加えて監督独自のアクションの見せ方もあり、ベタなバトル展開も飽きずに見ることができるのはとてもありがたい。何度も言ってるけど、やっぱりこういうところでジャンプ作品は恵まれてるなぁ、と思う次第である。そして、瀬戸ちゃんがこういう飛ばし方してるのを見るのも楽しいなぁ、と思う次第である。田舎から出てきた瀬戸ちゃん、とりあえず突撃しておけばいいと思ってそう。

 

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 今週は、残念なことに最大の重篤患者である社畜ダンサー氏が欠席。私としては「患者がいないのに医療行為をする意味は無いのでは?」くらいに思っていたが、開始時刻には一応4人が集まり、「4たほだったらガチ目になるだろうし、とにかく軽めのお題を速やかに消化していこう」と、解答作成もシンキングタイムもなるべく短くするよく分からない試みが始まった。我々、日頃1問に何十分とかけてるわけですが、4人戦じゃそんなことも出来ないので真剣勝負の激戦になるか、単なる消化試合になるかのどっちか。これまでのパターンだと割と全員当て連発みたいになることも多かったが……。

 


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 タイが曲がっているのを直したことによって歴史に名を刻んだ祥子様ってすごいな、って何となく思った第3話。いや、別に何一つ関係は無いのだけど、「百合」という文化の立役者というか、1つのアイコンとして、やはりスールがタイを直すのは何らかの儀式として存在している気がする。

 さて、今期新番組もおよそ一段落し、2話目が終わって3話目に入る作品も出てきた。このあたりでぼちぼち感想を書くアニメを見定めていく必要があるが、しばらくは定まらないので様子見のメモくらいを残していくのが無難だろう。今作の場合は正直毎週感想を書きたくなるかどうかは微妙なところだが、ちょうど3話目で1つの区切りとなったので一応見ておくことにしよう。

 タイトルが「リリィ」と銘打たれていることからも分かる通りに、今作は一切のかくし立てをせずに「百合」という要素を売り出していく作品である。改めてキャラ名を見て、主人公カップルが「リリ」と「ユユ」で、組み合わせると「百合百合」になるとかいう救いの無い示唆を受け取ってしまっている。いや、もうちょいなんか、こう……。いいんだけどさ。そして、無鉄砲な新人主人公に対し、暗い過去を持つ先輩が鬱陶しいと思いながらも一計を持ってスールの契りを結び、そのうちに切れる縁だろうと思っていたら次第に深みにはまっていくと言う設計は、まさにロサキネンシスなのである。そう思って見てみれば、何となく梨璃はタヌキ顔に見えてくる気もしますわね?

 夢結様のトラウマに関しては今回で完全に払拭できたとまではいかないだろうが、思いの外早く雪解けが訪れたものである。まぁ、キャラの数が尋常じゃ無いのはこうしたメディアミックス・ソシャゲがらみの作品では無視できない要素なので、メインカップルのドロドロした交流だけで何話も費やすわけにもいかなかったのだろう。ちょっと安易すぎる展開な気もするが、特に説明不足と言う感じでもない。夢結様のどん底な心象を自室の「先輩」を持って描く部分なんかはちょっと驚かされた部分で、こうしたトリックを使ってくれると、映像部分にシャフト的なサムシングがかかっていることにもちゃんと意味を見いだせる。筋立てはベタには違いないが、決して「サボっている」作劇ではなかろう。まぁ、ひたすらお風呂シーンが続くところなんかはサボりっていうかおもねりっていうか……犬掻きする楓さんはキャラの見せ方としてはありですね。

 こうして見てると「これを先行して舞台でやったのかぁ」という部分がちょっと気になってくるのは、相変わらずブシロードがずるい部分。いや、見ないけどさ。これ以上時間を持っていくのはやめろ。

 

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○「まえせつ!」 3

 今期大空直美劇場。ここんとこ割と安定してメイン張れてるのは嬉しいところですね。関西弁が活かせる役ならなおさら。

 ただ、残念ながらそんな中の人の活躍と作品自体のクオリティは特に関係ないのである。なんかねぇ、全てがまんべんなくキツい。そりゃね、「漫才がテーマの作品」っていう時点で多分ハードルが一段上がるのは間違い無いんだよ。こっちも身構えちゃうしさ、漫画の「べしゃり暮らし」なんかもそうだけど、もしかしたら漫才として聞いたら面白いかもしれないネタ回しも、文字に起こしたり、アニメに落としたりすると、やっぱり全然違うものに変質してしまう。それで笑えってのは無理な話。ただまぁ、そうして「漫才部分で笑うことが無い」ってのは予想の範囲内だから別にいいんだよ。ただ、それ以前の問題としてやたらとテンポがもっさりしている。画面の切り替えのタイミングとか、声に合わせた表情芝居の付け方とかが全編通じておかしい気がするんだよ。具体的になんなのかを説明するのは難しいのだが、例えばボケとツッコミを展開するシーンで、なぜかいちいちカメラが切り替わってそれぞれ喋ってるキャラのアップになってたりするのはすこぶるテンポが悪いのはなんとなく伝わるんじゃなかろうか。キャラが怒声を上げているはずなのに画面の表情が全然変わってないなんてシーンもあったし、ネタも画も話も、どこまでもちぐはぐなのだ。

 まぁ、先に上げた「べしゃり暮らし」の例の場合には「別にネタを面白がらせようとは思っていない」というのがほんとのところで、あれはあくまでもスポ根とか昼ドラとか、そういう方向でのドラマ展開を描く劇画漫画として立派に成立していたので、今作も漫才以外のところでちゃんとお話が成立するならそれでいいとは思うのだが……正直、吉本が絡んでる部分に悪い予感しかない。まずもって素人キャストを平気でぶっこんでくるしね。アニメファンは名前も知らない若手漫才師が声を当てても嬉しいわけないことくらい、制作側もわかってると思うんだけど。どういう神経なんだろな。

 キャラデザの影響でどうしたってあの「らきすた」と比べてしまうなんていう無情な理由もあり、1話目で生み出された抵抗感はなかなか払拭されそうもない。ここから何か逆転策があるかなぁ……。

 

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○「憂国のモリアーティ」 5

 なんかこぅ、畠中祐はお歌が上手くなったなぁって思うの。いや、元からちゃんとしてたのかも知らんけど。もともと「うしおととら」の時に初めて知ってさ、その時まだ色々下手な状態だったけど、そこからアーティスト活動も初めて、気づいたらいろんなところにちゃんと活躍できる役者になってるのが時代の流れを感じるのよ。歌もしっかり「歌える声」になっててすごいなぁ、って。俺が止まっている間にも、若者はどんどん成長していく。

 いや、別に畠中祐は全然関係ないんだけどね。オープニング歌ってたからね。閑話休題、今作は珍しく原作既読。いつもの漫画喫茶パターンなのでコミックを持ってるわけではないが、ちゃんと1巻から読んで「割と面白いやん」というので新刊が出たら(そして漫喫に行ったら)読むようにしてるので、多分現時点での最新刊までは追えてるんじゃないかな。そろそろ終わっちゃいそうだけど、それも含めて全体で良い長さよね。最初は「ホームズものってほんと山ほどあるよなぁ、あんまり面白かった試しないんだけどなぁ」と思って手に取った記憶があるのだが、今作はちゃんと面白くて、悪役であるモリアーティサイドに新たな物語を追加して大義名分を与えつつ、ホームズの不良要素を強調することで、ホームズ自身も決して道化にならないようにその超人性を担保しつつ、モリアーティ側を主人公として活躍させる下地を作っている。この構造だけでも割と関心したし、個々の有名な事件をリライトしてしっかり「この世界」の事件として意味のあるものへと改題しているのもうまい。個人的にアイリーンアドラーの扱いが「そこをそう使うのかよ」って驚いた記憶がありますね。確かにあのアイリーンなら強いよなぁ。

 で、そんなわけで割と好きな漫画のアニメ化なのだが、1話目はあまり派手な動きはなかったのであくまで様子見。そういえば「作画がPSYCHO-PASSの人やんけ」というのも最初にコミックを手に取った理由の1つだった気がするのだが、ご丁寧に今作の制作はI.G.が担当しているのである。監督は塩谷さんではないが、野村さんもI.G.の監督としての実績は信頼できるし、大崩れはしないんじゃなかろうか。あとは策謀と騙し合い、そして謎のドンパチが魅力の本編の雰囲気をどれくらいアニメでアウトプットできるか。1話目はかなり雰囲気重視なところがあったし、少なくともぶち壊しになるようなディレクションにはならないだろう。

 あと個人的に外せないのは、ウィル役が斉藤壮馬であるというその1点に尽きる。そう、やっぱりここは彼にやってほしかった。こういう胡散臭さが振り切れてる役の壮馬はほんとにしっくりくるから好きなんですよ。あと、ちょっと感心したのはナレーションに森田順平氏を起用していたところで、「わざわざこんなところでナレーションだけに引っ張ってきたのはなんでなんだろ?」と思って調べたら、過去に彼も別作品でモリアーティをやったことがあるんだね。そういうこだわりが発揮できる作品はきっと悪いものにはならないと思うわよ。

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○「おちこぼれフルーツタルト」 5

 マネージャーが中の人のせいで全く信用できねぇ……。いや、思い返せば奴の名が一気に世に出たのもきらら作品からだったのだな……気づけばあれから11年。音楽少女は、立派なゼニゲバマネージャーになったのである。

 きららアニメは夏クールこそブランクが空いたが、今期はこれとごちうさの2本体制ということで案外しぶとく放送し続けている。「ぼちぼち原作尽きるんじゃないか?」と言われて久しいと思うのだが、関係雑誌が多いおかげで掲載作品数が稼げて、常に次の弾が装填されてるみたいな状態になるんだな。クソみたいな原作が続々アニメ化し続ける中、それなりのクオリティの作品を維持できるというだけでも頑張ってほしい文化には違いない。そして「きららアニメ」は伝統あるカテゴリだし、「アイドルアニメ」も定番中の定番になったが、「きららアイドルアニメ」ってのはありそうで無かったジャンルである。……って思って調べたら、今作の作者って「ハナヤマタ」の人なんですってね。あれも一応アイドル……ではないかな?

 ただまぁ、基本がユルめのきらら文化の中で、あんまりヒリついたアイドル戦国時代を描くような作品は似合わない。一応「アイドルになって借金を返すんや」というある意味一番生臭い展開ではあるのだが、そこに切迫感はあまり感じられず、適度に弛緩した空気の中でのお気楽アイドルである。全員で1つ屋根の下に暮らし、地元のドサ回りからスタートしているアイドルというと「WUG」のイメージがかぶるのだが、あそこまで突き詰めた「アイドル」を目指す集団になるのかどうかはまだ分からないわね。アイドルのようでアイドルでない異業種が集まってのアイドル活動っていう特徴を活かして、この「特質系アイドルアニメ」みたいなジャンルがオリジナリティを発揮できるかどうか。

 製作は最近そこまで悪くないfeel.、そして監督は「ひぐらし」と掛け持ちの川口敬一郎。どうやらここにもコロナの影響が出ているらしいのだが、川口さんはこうして複数の作品を掛け持ちしてるシーズンが多いのは謎だな。まぁ、それが足を引っ張ったっていう記憶もないので、こういうマネジメントに手腕を発揮できる人なんだと思うのだけども。1話目は軽妙ではあるもののそこまで突出した印象ではなく、ライブシーンも普通といえば普通。作画リソースの削減のためか、衣装の柄がシャフト的な変質を起こしてる部分はちょっと気になったな。シャフトは「そういう映像」で売ってるからいいけど、こういう普通の作品であの処理になっちゃうと違和感が浮き出ちゃうのでね。まぁ、そんな瑣末な部分で印象が悪くなるってこともないけども。

 今後はマネージャーがどんなお題を出して、それをどんな風に若い力でクリアしていくかで物語を紡ぐデザインになるだろうが、そうなるとやっぱり鍵を握ってるのはマネージャーなんじゃなかろうか。頑張れババア(中の人の称)。

 

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