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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「くまクマ熊ベアー」 4

 クマが活躍するネトゲ世界……つまりはインフィニットデンドロなんとかの世界と大体同じだクマ。……世界初の本格的VRMMO多すぎ問題。

 なんの引っかかりも残さずにスルスルと入ってくる、重湯のようなアニメ。1話見終わって、残った感想としては「なにもゴールデンカムイと同時期に放送しなくても……」くらいである。「くまみこ」、「ユリ熊嵐」、意外と熊アニメって多いんだな。しかし、最大の問題は今作が熊である意味が何一つ無いという部分だろう(まぁ、ユリ熊だって熊じゃなくてもいいんだけどさ)。猫だろうが犬だろうがアライさんだろうがなんでもいいんだけど、なんかたまたま熊の着ぐるみを着ている。そして、行動にクマ要素は何一つ関わってこないという。そのくせこのタイトルってのはある意味詐欺のような気もするが、視聴後に「まぁ、クマがいたな」っていう印象しか残ってないのだからこのタイトルは大正解なのである。どうしたらいいんだこんちくしょう。

 毎度おなじみ「ゲームの実況動画見せられても問題」は今作でも健在で、「ゲームなんだから徹底してお気楽に楽しめばいいじゃん」という突破口を見出した「防振り」みたいな作品が出てきたにも関わらず、今作は残念ながらゲーム世界でがっつりお涙ちょうだいをやってしまっている。イベントだしなぁ。ガラハド殺してアイスソード奪うのと同じくらい、どこぞの村人が死んでも心痛まんしなぁ。さらに現状では主人公のチート要素に一切説明も無いので、本当に1話目は「単にクマ装備強いよ。まぁ、攻撃方法にクマ関係ないけど」ということがわかるだけなのである。まぁ、チートもののチートに説明を付されたところで「どうせチートじゃん」となるだけなので、1話目はとにかく暴れるだけ暴れるようにして説明をすっ飛ばすのも演出としてはアリなのかもしれんけどね。よくもまぁこんなに情報量を削れたものだ。

 むしろここまで無味無臭だと、この先1クールの時間を与えられて何をやるのかは気になってくるな。あと、中の人が河瀬真希というのも一応の注目ポイントだろうか。ここまで割とクール目の女の子が多かったが(苦無さんがクールかどうかは分からんが)、今回もあの調子でずっと淡々とイキり続けるんでしょうかね。

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○「戦翼のシグルドリーヴァ」 6

 またここも杉田と中村の遊び場になるのか……梶田まで呼んできてんじゃねぇよ。

 なんか色々と気合が入ってそうな1本。初回1時間スペシャルってだけでも気合の入り方が確認できるが、原作者が「リゼロ」の人らしく、この人は毎回作品のスタートを1時間スペシャルでやってもらえる特殊能力でも持ってるんだろうか(リゼロも初回は1時間だった)。まぁ、こうして一気にやってもらえると話の全体像が見やすくなるのでありがたいですけどね。

 気合の入った1話目には、まず先に懸念材料を上げていこう。とりあえず「すごくいろんなところで見たことがある設定と、そこから脱却できるか微妙っぽい流れ」というのは引っかかる。ネウロイにせよBETAにせよマターにせよ、突然現れて容赦無く人類を脅かし、物語が大体「人類はその人口のN割を失った」から始まるお約束。今作は「ヨーロッパ北部はほぼ占拠された」という描写だったが、奇しくもストパンのヨーロッパ大戦と同じ時期に放送開始っていう。まぁ、空戦ものはストパンみとけばよくね? みたいな風潮はあるけど、そこに切り込んでいく勇気がないと寡占市場は打破できないからね。

 ただ、そんな「よくある」設定への懸念に加え、「コトブキ飛行隊」が示してしまった「空戦ものはすげぇわかりにくい」という難点もある。いや、ほんとは戦車だって戦艦だってわかりにくいんだろうけど、ガルパンはそれを異様なまでの描き込みで打破してしまったというイレギュラー中のイレギュラーなのでノーカン。「コトブキ」の時は、「戦闘機の戦いって、どうしても差し迫った感じがないから地味……」っていう問題が露呈した。理由は色々あるが、例えば戦闘のレンジが広過ぎてカメラの押し引きに限界があるところとか、基本的に「一発当たれば致命傷」という状況なので、傷つきながらの戦いでドラマが作りにくいとか、外から描写しても何がすげぇ戦いなのか分かりにくくて平板になりがちとか、とにかく問題はてんこ盛り。「コトブキ」はここにさらに「結局何と戦いたかったんや」っていう全体像の問題もあって鳴かず飛ばずで終わってしまった。

 今作を見ていても同じ懸念は残っていて、どれだけCG技術が発達してグリングリン動かそうにも、やはり戦闘機のバトルはピンとこない要素が多い。「迫力がある」と言えなくもないのだが、それが生き死にのバトルとしてどう関わってくるのかは実感しづらい。この辺りの問題を打破できない限り、わざわざ戦闘機を中心とした設定はプラスには働きにくいだろう。

 ただ、そんな懸念はありつつも、各所に力を入れてるんだなぁ、ということが伝わってくる作劇は評価したい。特に、1話目でお披露目となったメインの4人のキャラの立ち方は割と好き。そりゃま、みんなしていわゆる「萌えキャラ」を目指している非常にあざとい設定ではあるのだが、キャラデザが丸っこくて可愛らしく、表情芝居や細かい動きまで手が回っているので、女の子が中心のシーンは見ていて退屈しない。出来れば1人きりで飛行機に乗ってるシーンなんて短くして、ずっと基地でカレー食っててほしいくらいである。まぁ、そうなっちゃうとやはり製作理念からずれていくのだろうが……。とりあえず「続きを見て、この基地の連中の人間関係はどうなっていくんだろうね」ということが気になるくらいの出だしにはなっていたんじゃなかろうか。

 あとはこうして毎回ネウロイ……じゃなくてピラーを倒していくだけの展開になるのだろうが、気になるのは、どれくらいの鬱要素を叩き込んでくるかである。なんか、約1名キャラデザのせいですぐに満開して散華しそうな奴がいるのも気になるんだが、そもそも「リゼロの作者」っていう時点で先入観バリバリで見ちゃうよね。いや、でも「突然現れた正体不明の人類の敵」「その敵に対して、戦う手立てだけ与えてやろうというとかいう中途半端な神」「その神の娘って言われてるのに、死神と煽られてる不穏な主人公」と並んでると、これ、単なるモンスター討滅ものでは絶対おわんないからね……。普通に考えて、ピラーの動きにも絶対「神」が加担してるよね。「主人公にとにかく苦難を背負わせるために作り出された戦況なのだよ」とか言われても納得するなぁ。つまり、神っていうか存在Xなのでは。

 とりあえず、ご祝儀相場で期待票を投じておくので、せっかくのオリジナルアニメ、新しい流れを生み出せるように頑張って欲しいもんである。

 

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○「神達に拾われた男」 4

 安元が転生してころあずに生まれ変わるのか……イマジナリーショタになるくらいなら、いっそ女体化にチャレンジしろよ。

 カルピスの原液みたいな濃度のなろうである。何も隠す意図が無いようなのでいっそ清々しいくらいであるが、こういう作品を見るにつけ、やはり「作り手側も読み手側も、一体何がモチベーションになっているのだ……」という疑問は尽きない。いや、作り手側を貶めるつもりはないが、此の期に及んでこういう作品を読みたいと思う読者層って本当に何なんだろう。諸説ある中で「なろう読者は実はおっさんども」っていうのがあるが、「ブラック企業で働いてたら嫌気がさしたから転生してチートショタ人生を満喫するぜ」に満たされるおっさん世代がいるということなのだろうか。俺の周りにも精神を病んだおっさんはいくらもいるが、なろうに逃げている姿は見たことがないのだが……。

 一応他の作品との差別化を図っていくらか認識しやすくしたいな、と思ったのだが……特に思いつかないな。どうしよう。「大量のスライムを飼育する」とかがオリジナル要素と言えなくもないのだが、結局大した説明もなしに「いろいろ便利なスライム」がでてくるので、結局これってチート能力をスライムっていう道具に置換しただけで新しいことは無いんだよな。もうちょいスライムの生態とかに突っ込んだ描写があるのかと思ったら、「なんか、そういうスライムができた」っていうだけでディティールは全く不明だし。結局描写のためにはスキルにレベルふるし。「触ると罪人だけ区別するオーブ」っていうのが一番笑ったな。どんな原理だよ。罪人の定義は何よ。魔女狩りの道具みたいにとりあえず赤く光るとかじゃないのか。あとは「高い方からレベルが3つ」っていう概念も考えどころの多いポイントで、主人公の「精神的苦痛耐性」が「家事」と同レベルで表示されてるってことは、これ、あらゆる人生経験に経験値とレベルを割り振ってるってことになる。怖くない? あのオーブに触って「床オナ level100」とか表示されたら。あ、そういうエロ漫画ありそうだな。

 まぁ一応1話目ということで映像部分に瑕疵は見当たらないが、だからと言って良さそうな部分も特にない。制作してるスタジオが「100万の命〜」と同じところなのね。他の実績が「俺の娘のためなら〜」。……ある意味で非常に由緒ある会社になるかもしれんな。

 

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○「魔王城でおやすみ」 6

 今週に入ってから、勇者的な下野紘を見るのが3度目なんだが? なんなんだろね、こういうバイオリズムみたいなのね。AT-Xだと番組の後ろに声優による実写コーナーがあるんですが、登場するのが下野・松岡っていう、どっちが突っ込んだらいいのか悩ましいコンビなんですよ。今作で実写コーナーにいのすけを使えないあたりに何かの限界を感じる。まぁ、別にこの2人でいいんですけどね。なんでオタクは松岡くんを見てると心が安らぐのだろうか。

 さておき、今作も実は原作ちょっと既読。「トニカクカワイイ」は1巻でやめちまったのだが、今作は何巻か続けて読んだ。私の秘密の「漫画喫茶ログ」を確認したところ、1年前の春に2巻まで読んでる(「トニカクカワイイ」も同じ日に読んでたので、多分サンデーの棚を見てたんだろう)。2巻以降は読んでいないのだが、おそらく最初に手にとった時に案外悪くないと思ったけど「続けて一気に読むタイプの漫画でもないな」って保留して、そのまま忘れたのだと思われる。なんかね、こういう「異世界でやる日常モノ」みたいなテイストは割と好きなジャンルなのかもしれない。他にも「ドラゴン、家を買う」とか「魔物たちは片付けられない」なんかも読んでいるので。そういう意味では、「全部知ってるわけじゃないけど、印象は悪くない漫画」というくらいの不思議な距離感の作品である。

 アニメで点数をややあげたのは5点ばっかりだと差がでなくて面白くねぇな、っていう忖度もあるのだが、まぁ、多少加点めでもいいんじゃないでしょうか。製作が動画工房、監督が山﨑みつえっていうなら期待値も高そうだし、1話目でのテンポの作り方も気が利いている。今作の難しいところは、「安眠」がテーマなのでギャグに振るにしてもあんまりハイテンポで振り回すわけにはいかないということ。もちろん姫の暴虐パートは好き放題やってもらって構わないわけだが、最終的にはいつも「スヤァ」に戻ってこなければいけない。そこの呼吸の作り方みたいな部分は、ちゃんと気にして作っていることが感じられる。ガチャガチャとやかましい魔王城の背景設定なんかも丁寧だし、緩すぎず詰めすぎずのバランスを保ちながら、このままのんびりと展開してもらえばいいんじゃなかろうか。

 あとはまぁ、水瀬いのり単独作品みたいな趣きですからね。オープニングから飛ばし気味だが、「常に眠そうないのすけボイスで安眠動画」っていうだけでもニーズはあるだろう。今期はここにチノちゃんも重なってくるのか。コーヒーで寝かせまいとするいのすけVS何がなんでも眠いいのすけ。名勝負である。

 

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○「トニカクカワイイ」 5

 タイトルを見ても「ウエサカカワイイ」しか思いつかない。それはともかくとして、今の若い子は「言葉の意味はよく分からんがとにかくすごい自信だ」って言われても何のことか分かんないよね。

 まぁ、トニカクカワイイ作品であろうか。今作については、一応原作1巻だけ既読。1巻だけ読んで「ホントに中身が無いな」って思って続きは手に取らなかったか、もしくは1巻しか出てない時点で手にとって、そこで終わりだったか。でもまぁ、この手の作品で中身があるってどいうことやねん、という気もするので、別に中身がどうってのはさしたる問題ではない。問題はどちらかというと、作者のプライベートに関することでな……いや、だってさ、あんだけ大々的に業界を巻き込んでの結婚の後にこんな作品書くなよ……俺らは作者より嫁のことの方をよっぽど知ってるんだよ。「それが声優」の原作を書いていつの間にか懐に潜り込んだあやつのことをよく知ってるんだよ。そんな中で、どう見ても「これ、作者が結婚して得た実感から描いてる作品だよな……」と(事実かどうかは別にして)思われる作品を描かれても……ドン引きよ。

 いや、別にいいけどさ。ノロケ話を作品に昇華してると考えれば文句ないクリエイティビティだよ。これでむしろお嫁さんのキャラが「荒ぶる鷲のごときファイナンシャルプランナー絵本作家」とかだったらまじでヒくけど、そこはちゃんとサンデー漫画になってますからね。現実とファンタジーの線引きくらい僕にもできますけどね。いや、でもやっぱり、事細かな結婚情報をか提供されると……「少なくともおめぇ、自分が結婚してなかったら描いてないだろ」とは思うわけですよ。結婚生活がどんな様子かは(嫁のTiwtterの様子以外は)知るすべもないわけだが、まぁ、なんやかんやでうまくやってるようで何よりですね。何がうまくいってるかって、ちゃんと今作もバーターでぶっこんで来てるところだ。「キャスティング協力:青二プロ」って、東映作品でおなじみのやつやんけ。こんなところで強権発動させるのやめーや。あ、でもおかげでかな恵ちゃんも仕事もらってるわ。ありがとう。

 そんなわけで、原作読んだ時には「畑の野郎、久米田にいじり殺されてしまえ」と思っていたわけだが、改めてアニメになり、至極真っ当に描かれると、これはこれでちゃんと成立してる作品なのは偉いな。「完全一目惚れだけから結婚した夫婦」っていうおかしさを描く作品なのだから、アホみたいなのろけ展開も、都合の良すぎるヒロインの感情も、特に大きな問題ではない。前提条件としてそこが処理されて、あとは「結婚ラブコメ」をやっていくだけである。デザインは何も間違ってない。すっきりしている分、むしろ賢いとすら言える。この作品を見て何を感じとったらいいのかは分からないが、作中であんだけ言ってるんだから、読者も「とにかくかわいい」と思えばいいのではなかろうか。まぁ、バックグラウンドにリアル嫁がちらつくと絶対そうならないのだけども。「トニカクアラブル」っていうスピンオフとか描いてよ。旦那でも嫁でもどっちでもいいから。

 

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○「ゴールデンカムイ(第3期)」 5

 北海道観光局、もうちょいコラボ先は考えた方がいいのでは……まさかアニメの提供にまで食い込んでくるとは驚きだが、考えてみりゃ鳥取県がスポンサーになってるアニメとかもあったな。よし、聖地巡礼で骨身を凍えさせろ。

 気づけばもう第3期なのね。早いもんだ。まぁ、やってることは特に変わらないのでホッとするばかりなのだけど。続き物なのであんまり特筆すべきこともないのだが、1話目から復習もほとんど無しでのいきなりの樺太編スタートである。実は網走までは漫画喫茶で全巻読んでたんだけど、樺太編から先はまだ読んでないんでここからは私も未知のゾーンに入る。アニメ放送前に溜まってる既刊分だけでも読もうと思って忘れてたんだよなぁ。まぁ、新鮮な気持ちで見られるのもまた良きかな。

 スタッフは多少の入れ替わりこそあったが監督やスタジオレベルでの変更はないので大きな取りこぼしはないだろう。それに加えて、2期はどうしても2クールの間に網走までやらなきゃいけないってんでいろんなところで忙しない部分やカットも多かったのだが、ここから先は割と連載に近づいていくところだろうし、あんまり急ぐ必要もないんじゃなかろうか。原作読んでないから分からんけど、少なくとも1話目を見る限りでは焦っているような雰囲気は感じられない。いつも通りに一切隠すところのない筋肉祭りが花開き、本当に現代アニメの中では貴重で希少な「そっち方面」の唯一の作品と言っていいだろうまぁ、希少は事実だけど貴重かどうかは分からんな。

 個人的にはもう、杉本の声を聞いてるだけでホッとする部分もあるし、相変わらずの谷垣のいじられ方も元気が出る。写真何枚持ってんだ。アシリパさんとの合流まではしばらくかかりそうだから女の子成分がちょい足りない気もするが、まぁ、アシリパさんにもそんなもんは求めてなかったしな。おとなしく筋肉を見守ることにしよう。

 

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○「ひぐらしのなく頃に」 5

 まさかの島みやえい子! そこそのまんま使っていいのかよ。それだけでちょっとテンション上がるな。この調子で「why, or why not」も欲しいし、当然「奈落の花」も欲しい。

 「なんでこのタイミングでリメイクなんだろう」という疑問は当然のことであるが、最近はこの疑問も浮かんでは消え、浮かんでは散っていくのであまり気にしないことにしよう。まぁ、誰かが「そろそろアニメを視聴する世代も一周してると思うんで、過去の名作でもリメイクしたらもう一山稼げませんかね?」って提案しているのだろう。実際に旧作の放送開始は2006年だ。どう考えても世代は一回りしている。一回りせずに居座っているおっさんの方が悪いのである。

 リメイクってぇと、「何がどう変わってしまうのか」というのは重要な問題であり、その最たるものがキャスト変更。どんなアニメでも、まずはキャストの変更で一悶着あるはず。しかし、今作は何と、14年前とキャストの変更が一切無い。まじで無い。すげぇなヲイ。そりゃま、作中の重要キャラが17歳のまま止まったキャスト2名とかで繰り広げられるので年齢なんてものともしないのかもしれんが。実際、そこまで違和感は無かったしね。これで「やっぱり年取ったキャストには無理だよ!」みたいな実績ができると、他のリメイク作品が新キャストを採用する大義名分ができるのだが、今作は出来ちゃってるので残念ながら(?)そういう事例にはならなかった。まぁ、大川さんが多少辛そうだったが、多分加齢じゃなくてブランクのせいだろうしな。

 キャストは変わらないが、当然製作体制は全く異なっている。スタジオはディーンからパッショーネに変更。パッショーネなんて、旧作放送時にはまだ存在すらしてなかったスタジオだが、最近は寡作ながらも悪くない結果を出しているところなので、案外期待はできる。旧作は途中で作画が死んでしまった嫌な事件があるので、その部分だけでも「リライト」されるなら一応ありがたいとは思えるだろうか。パッショーネのカラーに合わせたためか、キャラデザが全体的に丸みを増し、CGでの処理もあいまってだいぶぬるぬるしている。まぁ、デフォルメパートのまるまるコロコロ感を強めて、シリアスホラーとのギャップを際立たせるのが狙いなのだろう。これはこれでアリだと思う。全体的に、悪くはない要素でまとめられてはいるのだが……やっぱりこうなると「なんでリメイク?」という疑問が……いや、そこは割り切ろう。もう、知らん視聴者の方が多いなら、これは立派な新番組に違いない(つい最近までAT-Xで再放送してたんだよなぁ)。とりあえず、私も久しぶりのひぐらしワールドで懐かしさに浸ろうと思います。

 

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○「秘密結社鷹の爪団 ゴールデンスペル」 ー

 ショート枠だわ。そりゃそうか。

 鷹の爪団、久しぶりだなぁ。なんか媒体を変えていろんなところで製作は続いていたらしいのだが、基本的にテレビ放送以外はチェックしないので、最後に見たのは「カウントダウン」(2009年)だったのだろうか。つまり10年以上ぶり……!?!? すげぇな、作品に歴史ありだけど、俺にも歴史ありすぎ。

 しっかりとコロナ後の世界に対応したネタ回しになっていたり、相変わらず鮮度と勢いが勝負のネタは変わらない。吉田君の声がちょっと歳取ったよな、というくらいだろうか(そしたら他のキャラも歳取ってるんだろうけど、変わんねぇっつうか分かんねぇ)。相変わらずの雰囲気には癒される部分もあり、呆れる部分もあり。今日も元気そうで何よりです。これ、ちゃんと1クールやるんだろうか。

 

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○「無能なナナ」 6

 タイトルを見て「七人のナナ」を思い出したおっさんたち、元気にしているかい。お互い歳は取ったが、頑張っていこうな。

 至極どうでもいい話題から入ったのは、一応1文目に何を書いたらいいかを配慮した結果である。ほら、私も一応ネタバレには注意するタイプの民なので。まぁ、次の段落からこの文章なので意味は無い気もするけど。こういうトリックを仕掛けてくる作品も久しぶりだねぇ。ほんとのほんとに警戒してなかったもんだから、正直びっくりしたよ。昔懐かしい「喰霊-zero-」を思い出すわね。

 正直、放送時間の3/4は「しょーもないアニメやなぁ」と思って見ていた。「能力者」の設定がすげぇ頭悪そうだったし、「人類の敵」のデザインにしろ何にしろ、全てがチープ。映像製作がブリッジなのでその辺は推して知るべしだが、キャラデザも随分もっさりしてるし、そりゃまぁ、十把一絡げの適当アニメだという第一印象もやむなしである。そして、そんな腑抜けた印象を与えることこそが製作側の狙いだったってんだから腹の立つ。うーむ、1話目だから一応最低限の注意で見ておいてよかったわ……序盤で必要ないと判断して切ってたらどうなっていたことか。

 色々と伏線の張り方や要素の置き方が丁寧で、例えばタイトルの「無能なナナ」というのもヒロインのナナなのか相手のナナオなのかを錯誤させている。途中でナナが出てきたときに「あれ? どっちだ?」と思うが、すぐに彼女に能力があることがわかり、「無能なのは男の方かー、でも、絶対この感じは何か能力持ってるレベル0の無能力者タイプだもんなー」って思って見てると、クライマックスでいきなり能力を発動。「やっぱりキャンセル系最強じゃん」と思って、この時点でタイトルが回収できたと思って油断してしまう。人間、一度底が割れたと判断すると、その下にさらに何かがあるとは考えないものだ。そして最後には「真の無能」が明かされるというどんでん返し。ちゃんとそれまでの能力の下支えの説明してくれるところも親切である。実際には限定になってるかどうかは分からないけど、そうしようとしてるということが分かるだけでも説得力は上がるものだ。後から見るとナナオの方が「人類の敵」と呼ばれていたのも伏線になってるわけで、腑に落ちる要素が多いのである。これは良い脚本だ。

 ただ、こうなるとあとは気になってくるのが「さて、2話目以降は何するんやろ」という部分で、1つのショートショートとして成立してしまっているだけに、この先の展開は蛇足になりはしないかと不安である。いや、流石に2話目以降が蛇足になることはないか。ある程度精緻な脚本が組めるスタッフなのだろうと想定して、期待はしておこう。何にせよ「メインヒロインがクソ女」「そしてCVがるみるみ」というだけでも満貫分くらいはあるのだから。人類はちゃんと大久保瑠美に仕事を与えるから偉い。

 

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