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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「とある科学の超電磁砲T」 6→7

 2クールアニメだったけど、冬に始まって秋に終わるスケジュールになってしまった。まぁ、こうしてむしろ長いこと楽しめたのはありがたいと、ポジティブに考えた方がいいのかもね。

 やっぱり好きな作品である。好きな作品だからって長く続けばいいかというとそうでもなくて、ぶっちゃけ2期の後半はマジであんまり覚えてなかったから刺さらない内容もあるにはあったはずなんだが、今期はきちんと原作通りの話をたっぷりとやってくれる展開なので筋立てに綻びは生じない。また、大覇星祭→ドッペルゲンガー編という2本が素直に面白いエピソードなのよ。個人的には大覇星祭はほんとに好きで、特に婚后さんたち脇役チームが活躍してくれるくだりが大好きだったし、クライマックスでの食蜂さんの必死の戦いも胸が熱くなる。きちんと「ド派手な能力バトル」の体裁を維持しながらも、「ド派手な能力」を使わないキャラでも同じくらいに活躍できる脚本が取り揃えられてるのがえらいのよね。長期シリーズっていうとどうしてもキャラが増えて、それを活躍させようとすると散漫な印象になりがちなのだが、不思議と今作はそうした「薄まった」印象がない。御坂さんは御坂さん、黒子は黒子。そしてフレンダに警策さんにスカベンジャーの面々まで、脇役は脇役なりのフル回転でそれぞれの魅力を見せてくれる。もちろん、佐天さんは言わずもがなだ。

 そうして活躍するのが全部女の子ってのが今作のずるいところではあるのだが、多分このシナリオなら野郎がどんぱちやっててもそれなりに楽しいとは思う。でもまぁ、やっぱり可愛い子がいっぱい出てくる方が素直に嬉しい。コロナの影響で多少作画の部分が不安になることも無いわけではなかったが、最終的には充分満足いくクオリティで、古参・J.C.STAFFの面目躍如だ。そして、脚本構成で常に一貫して見せるべき点を維持し続けた采配がお見事。3期に入って多少製作スタッフは入れ替わっているはずなのだが、そこは監督を中心にしっかりとコンテ・演出をコントロールし、アニメ化に大きな意味を持たせてくれた。「原作ありの作品をどうアニメかするか」っていうのはアニメ作品の永遠のテーマだと思うのだが、個人的にはこの長井さんくらいのバランスで追加要素を盛り込むスタンスが1つの正解なんじゃないかと思いますね。原作はそれだけでも満足いく作品だし、このアニメを観たからって原作の価値は一切下がらないが、それに加えて、アニメにはアニメならではの良さがプラスされている。これだけ長きにわたって、本当にありがたい話である。

 さて、ここまでやってくれたのだから、当然その次も……と期待したくなるのがファン心理である。ただ、残念ながらこの続きとなると原作があんまり残ってない……。いやいや、2期と3期の間には7年もの我慢の時間があったのだ。きっと4期だっていつかは……。ほら、こうなると最初からババア声だって言われ続けてた黒子がどんどん有利になっていくぞ。御坂さんの中の人、子供が中学生になっても女子中学生の役をやり続けて欲しいです。今作のキャスト陣に幸多からんことを。特に、佐天さんに幸あれ。

 

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 実に良いハーレムエンドですな、最終話。圧倒的爆発案件ながら、特に問題なく祝福できそうな、そんな幸せに満ちたエンディング。それにしてもスカディ様がちょっと可愛くなりすぎじゃないですかね? 街の最高権力者があのモーションで迫ってくる状態、一般市民に断る権利はあるのだろうか?

 これまでのヒロイン勢が総出演で街の平和をお祝いするだけ、という実に潔い後日談。普通後日談といったらその前には大きな事件があるわけだが、今作の場合はヒロイン全員が関わるような壮絶なバトルがあったわけでもなし、本当に「なんとなくお祭り騒ぎで集まったみんなで楽しくやろうよ」という、理由もクソもない会合。しかしまぁ、そこにこそグレン医師の人徳があるのだと思えば、このエンディングこそがリンドヴルムに幕を降ろすのに最適なお話だったということなのだろう。

 ヒロイン全員集合ということで、従者や端役に至るまで(少なくとも女の子は)みんな画面の中にいる。その中で、明確に「グレン先生争奪戦」に名乗りをあげているのは4名。幼馴染という最強の切り札を持つサーフェ、正統派お嬢様としての格式と真っ正直な心で勝負するティサリアさん、闇キャラからの光堕ちという異色の経歴を持ち、手練手管でライバルを蹴落とすアラーニャ、そして圧倒的権力と、メンバー唯一の「ロリ」という武器を持つスカディ様。誰が勝ってもおかしくない名勝負である(まぁ、流石にアラーニャが勝ったら少しおかしい気はするが)。さぁ、今度はここから「To LOVEる」みたいな純正ハーレムを始めればいいわけだな。どうせそのうちルララ・イリィ・メメだって正式参戦する流れだろ? 参加しなくて良いのは蛸壺の中の師匠と、頭が完全に腐ってる苦無さんくらいのもんである。苦無さんブチギレのくだり、定番の流れなのに無性に面白かった。あの人、やっぱダメな人だと思うわ。

 そしてそんな定番の流れの中にも的確にマニアックなポイントを用意しているのが今作の見どころ。中でもサーフェさんの口内触診のシーンは「誰が得するんだこれ?! ……俺か?」みたいなわけのわからない倒錯がクセになりそうである。蛇舌とか絶対に性癖になかった要素だと思うのだが、しっかりフェティズム要素として落とし込んであるので「これはこれでエロい気がしてきた……」と不思議な充足感がある。こういう部分を見てても、「やっぱり人間とラミアの恋愛って大変そうだなー」とは思うけどさ。まぁ、スキュラとの関係性よりはまだマシかな。アラクネもそういう意味では大変そう。

 以上の考察より、グレン先生がくっつくのが一番簡単なのはメメさんということになるわけだが、人間とサイクロプスのつがいって、どんな子供が生まれるんだろう。流石に1.5ってわけにはいかないから、確率で単眼になるのかな。どっちが優性遺伝子かによるとか……(そもそも生物種として生殖可能なのか知らんが)。まだまだわけのわからないことは多い世界ですな。

 リンドヴルムは、今日も元気です。

 

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「ド級編隊エグゼロス」 5→4

 可もなく不可もない作品だったとは思うのだが、トータルの印象ではやや不可寄り。タイトルやコンセプトの狙い方に比して、アニメがすげぇ無難な出来になってしまったのはなんともモヤる。

 エロバカに関しての話は「ピーターグリル」でやっちゃったので大体同じなのだが、こちらはショート枠でもないのでやっぱり毎週ちゃんと観たくなるようなインパクトが欲しかった。今作の場合、特に映像部分でのダレ方が気になってしまい、エロいとかバカだとか以前に単に「アニメとしてあんまり観たくない」という状態になってしまっているのが残念無念。他の作品との差別化要素が「ヒーローもの」っていう部分だったのだから、バトルや変身ギミックあたりで魅力を発信できれば多少は見る目も変わったのかもしれないが……。

 一応フォローしておくと、一番の楽しみは的キャラ・キセイ蟲のキャスティング部分である。確実に狙っていると思われるその設定は、私くらいの世代のファンにはドストライクなベテラン女性声優陣。1話で御前が出てきた時には「まぁ、エロいキャラっていうと定番だからな」と思った程度だが、そこから毎週クドいくらいに同じような世代のキャストをブッ込んできていた。そうしてゲストキャラをなんとなく眺めるくらいがメインの楽しみになっちゃってましたな。あとはまぁ、メインヒロインの雲母のキャラも悪くはなかったか。エロアニメってぇと開けっぴろげがお約束だが、一応形の上では最大限の恥じらいを見せてくれていたので、そこも救いといえば救い。まー、これもやっぱりお仕着せではあったけどなぁ。

 この辺りで一回「エロバカネタアニメ」はお休みにしません?

 

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 サブタイトルのセンスおかしくね? 第22話。一応確認したら「フジヤマ☆パラダイス」という楽曲があるのでそのパロディなのだろうが、その曲が80年代の歌謡曲なのよね……幼女向けアニメにつけるタイトルじゃないやろ。しかも聞きに行ったら雰囲気も怪しげな曲だったし……。

 さておき、今回は中心がナニ、というタイプのお話ではないので「つなぎ」の1話と言えるのかもしれないが、メインで語るべきネタがないということで野放図なとっちらかり方に拍車がかかるし、何気ない態度でがっつり伏線入れてそうなのが恐ろしい。どうやら今回の展開を考えるに、悪夢の女王様が本拠地にしてるのって杉山先輩のところみたいだね……ずっと副会長が怪しいって思ってたのだが、よりダイレクトにゆめちゃんに影響を与えるところに関わっているようだ。まぁ、まだ確定の描写が無いので一応保留ではあるが、①杉山先輩の夢だけユメシンクロできない→何者かによって先輩の夢がブロックされている。 ②ゆに達が杉山先輩の家に入っていった→別に調べてたわけではなくて単に帰宅。 といった感じでほぼ確定事項になりそうである。問題は杉山先輩本人がそうした事象をどれくらい知っているかなのだが……まぁ、今回の対応を見る限りでは何も知らずに単に現世での依り代として場所を借り受けられてる感じかなぁ。悪夢の女王様の目的がなんだか分からないので、そこに人間がどの程度絡んでいるかも判断のしようが無いのよね。ただまぁ、お空の上の女王様が直接ゆめちゃんたちに会って対話をしていることを考えるなら、悪夢の女王様だってそうして人間と話をしている可能性は充分あると思うんだけども。

 しかし、そう考えるとすでに「杉山先輩の夢には入れない」っていう伏線が張られてたことに全然気づいてなかったのはちょっと悔しいな。いや、別に真剣に考えるようなことでもないだろうけども。悪夢の女王様、悪いやつなのかどうかもまだ分からないし、この世界に「敵対する」っていう概念があるかどうかも怪しい。むしろ部下にかなり具体的に行動目標を伝えてくれるので、それなりに指導者としては良い人なんじゃないか説もある。悪夢の女王様がわざわざフリップまで用意して説明してくれる親切なオペーレーターであるのに対して、お空の上の女王様は割と適当だからな。特にれい君関係は説明が少なすぎてどうしようもない。ゆめちゃんたち、ドリーミーメイト関係の情報のほとんどは直接女王様に聞くんじゃなくて、間接的にゆに様から状況提供受けてるやん。

 次週も脇の話っぽいのだが、お友達3人衆の一人に明確にスポットがあたるのは初めてかな? ちなみに個人的な推しキャラは朝陽のママンです。中学1年生の息子とはまだまだ良い関係性っぽくて安心する家族ですよね。朝陽くんの反抗期はもうちょい先かな。

 

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「宇崎ちゃんは遊びたい」 5→5

 俺は一人カラオケをディスる奴を許すつもりはない。それがネタだとしてもだ。カラオケは、1人で行っても楽しいもんだ。店員さんは別に受付でなんとも思っていない。そうだね? OK、それじゃ話を進めよう。あ、一人焼肉だってなんぼのもんじゃいです。個人的に妙なハードルがあるのは「一人でラーメン屋以外の飲食店」。これ、むしろ飲み屋に入るおっさんとかなら楽々クリアできるハードルなんだろうけどな。

 なんの話だっけ? あ、そうだ宇崎ちゃんだ。今作の不満点をあげるとするなら、宇崎ちゃんは別にウザくないというところである。なんや、単に普通の可愛い後輩じゃん。問題があるとするならむしろ「先輩は不能っス」みたいな部分であり、あんなSUGOI DEKAIが目の前でフラフラしてるのになんで何もしようとしないのだろう。どう見ても懐いている後輩があれだけアプローチしてるんだから、さっさとギアあげてけよ。そのあたりが一番納得いかんところである。ウザく見えるのも見えないのも受け手の心がけ次第。宇崎ちゃんは、ウザくないのだ。

 まぁ、そうしてなかなかくっつかない距離感を保ち続けているのは外野のニーズに従ったものなので文句を言ってもしょうがないのだけども。この関係性がニュートラルで自然なものであると納得してしまえば、あとはまぁ、やっぱり宇崎ちゃん可愛いよね、っていう部分は素直にプラスで良い。そして今作の面白い部分は、外野に「二人を煽りながら観測を続けるサポーター」という現実じゃありえないようなシステムを搭載してるところ。これ、割とありがちに見えるけど、実は結構良い設定だと思った。それこそ都合が良すぎるキャラではあるのだが、視聴者レベルでのツッコミとか冷やかしを適宜いれていく舞台装置って、手っ取り早く「欲しいエッセンス」だけを抜き取る分にはインスタントでわかりやすいのよね。結局、twitterみたいなweb媒体から伸び出したこの手の「イチャイチャ見守り系作品」は、こんな感じで良いのでしょう。

 あと、謎の鳥取コラボとかも意味は分からんけど面白かったよ。これまたてっとり早くネタが稼げるので、どうしても同じような展開になりがちな日常系ギャグのアクセントにはちょうどいい。鬼太郎に続いての鳥取アニメ、なんか鳥取は恵まれてる……のかなぁ。鳥取回の妖怪演出、やたら気合入っててすげぇ楽しかったのよね。あれ、最終的に「妖怪アニメすきー」っていう結論になりそうな気もするが……まぁいいや、2期もやるらしいけど、この関係性、2クール目も引っ張るほどの伸びしろあるんだろうか……。あ、ママンメインで話進めりゃいいのか。

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「ピーター・グリルと賢者の時間」 5→4

 まぁ、ショート枠だし……。

 なんだろ、こんな作品を放送するにも、タイミングってあるよなぁ、と感じてしまう作品。これが1年前に放送されていれば「ハイハイ、バカみたいなエロギャグね。まぁ、乳首が見えてればそれでいいんじゃない?」くらいの当たり障りの無い(?)感想で終わっていたと思うのだが、如何せん「異種族レビュアーズ」という事例が先んじてしまい、「バカみたいなエロギャグでも突き抜ければ立派に独自性は出るもんだな……」ということに気づいてしまったため、改めて「もうちょっと吹っ切れればよかったのに……」という感想が付加されてしまった。

 いや、この作品で何を吹っ切ればいいのかはよく分からないし、現時点でもそれなりに吹っ切れてる部分はあったと思うのだが、ゲスアニメになるならもう一歩踏み込める余地があったんじゃないかという気はするんだよね。そもそもピーターグリルはオーガ娘たちの言う通りにさっさと子種をばら撒けば問題は解決してたんじゃないかって思ってしまうし(その思考自体が問題ではなかろうか)。

 まー、やっぱり最大の問題は「エロアニメなのにエロさが一切ない」っていうところなんじゃないかしら。多分そこを真に迫って描いちゃうとギャグでは済まなくなるっていう境界線があるんだろうね。そして、境界線の向こう側を見たいなら最初からエロアニメを見ればいいからね。何回も書いてる気がするけど、私はあんまりエロアニメには興味ないんだわ。ギャグアニメとしておもろい方が嬉しいです。

 ちなみに、奇形乳のキャラが多めなのでむしろ作中ではエルフっ娘の方が好きです。絶対にいらない情報だな、これ。

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 エェ女ばっかりやな……第19話。確実に女子更衣室を覗いてた丹羽さんと仁科は完全にギルティ。

 試合結果の方は実にあっけなく開陳された。まぁ、そこでもったいぶってもしょうがないけど、やっぱり最後は強豪相手に一歩及ばず、大吾たちの初戦はほろ苦い幕切れとなった。でもまぁ、周りの人間も言ってる通りに「初陣にしては上出来」ってのが素直な感想で、上出来っていうかむしろ出来過ぎの感すらあった。意外とチョロいぞ地区予選、って思ったけど、次の大会でも優勝するためには結局おんなじところを倒さないといけないのよね……。

 で、今回からは次の試合へ向けての切り替えのお話。沢さんという隠し球を手に入れてレベルアップが図れたかと思ったが、やはり台所事情の苦しさは変わらない。そこでキャプテンが多少焦ってしまうのは致し方ないところだが、未だ相楽のモチベーションは同列に並んだ訳ではない。そこんところがまだ見えてないあたりは大吾君もまだまだである。しょうがないよね、父も姉もみんなして野球バカの家庭に生まれてしまったもんだから、野球に全力を注げない人間がいるなんてことを考えもしないのだ(小学生の時のお前はなんだったんだって話だが)。大吾のことをよくわかっている睦子は問題ない。負けん気が強くて大吾同様に悔しさを滲ませるアニータ・仁科あたりもモチベーションは維持できるし、丹羽さんは反抗するなどという選択がない。デブはまぁ、デブだからいいだろう(あと千里は絶対に要領よく手を抜いてると思う)。

 となると問題は沢・相楽コンビといういつもの流れだが、先の大会で、沢さんの姿勢は随分変わっていた。まだまだ「手のかかる子供の面倒を見るおねーさん」みたいなスタンスは崩していないのだが(同級生のくせに)、それでも大吾の夢にいくらか付き合ってやろうという気になっている。彼のやる気に刺激されたか、あの大会でのミチルちゃんとの対戦で何か思うところがあったのか。基本がゼロだったベクトルが確実にプラスへと傾いた。しかし、そんな沢さんの変化についていけないのが相楽であった。彼女の場合、「めんどくさい」が最大の理由なのは間違いなかろうが、「無理するとまた弥生が壊れる」というのも大きな懸念になっていたようである。彼女の中で守るべきものは、「自分の生活≒沢さん」くらいで、やっぱり掛け替えのないものなのである。しかし、ここで練習について文句を言っても、なかなかサボり好きとの差別化が図れない。結局、専門のトレーナーがいない現状では、どこからがオーバーワークなのかは分からないわけで、中学生同士で喧嘩をしても根本的な解決は難しかったはずなのだ。

 しかし、終わりは割とあっさり訪れた。睦子の進言と同時に、大吾がノックダウン。まぁ、言うても彼もたかだか中学生だしね……精神の昂りに身体がついていかなかったのだろう。なんともみっともない話ではあるが、一応睦子からフォローをもらっているので救われている部分はある。大吾がいなくなったことで、みんなが少しだけ大吾の存在意義を確認し、歩み寄るきっかけにはなったのであろう。みんなして気のいい奴らでよかったな。今回はとにかく相楽の動向に注目が集まった訳だが、休日の私服姿でくつろぐ相楽、そして部室でのお着替え相楽などのサービス満点である。沢さんとのカップリングもいろんな姿が見られて眼福。やっぱりこの2人で「さわと相楽」みたいな日常百合漫画をやってもらった方がニーズに合致してるんだろうな……。

 そしてそして、やはりメンバーの不足というのは如何ともしがたい部分なのでメスが入ることになりそうなのだが……え? 千里の姉??! いや、今回明らかにキャストロールの位置がおかしかったんだよね。脇役のはずなのに何故かメンバーの中にいきなり食い込んできてたのよ。これはどう考えてもメンバー入りする流れなんだろうなぁ。まさかの藤井家2人目参戦かよ……そして娘さん2人の名前がわかってるのに藤井の名前は藤井なのかよ……。

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「ハクション大魔王2020」 5→5

 嫌いじゃないのヨ。なんでだろね、この土曜のタツノコ枠は大体こういう評価になりがち。ヤッターマンは飛び道具風味が強かったけど、こっちは思った以上に狙いが定まった、良作……とまではいかずとも「無難に見せる枠」くらいに収まったんじゃなかろうか。

 結局もともとの「ハクション大魔王」がどんなアニメだったのかは分からんのだが、今作の「ちっちゃい子供達のお仕事探しサポート」というテーマ設定は単発エピソードが連なるこういう作品には割とマッチしていた気がする。同じようなテーマでは「HUGっとプリキュア」があったわけだが、こちらの方がよりダイレクトなお仕事体験レポートアニメになっていて、「ヤッターマン」の時ほどではないにしろ、ちゃんと見終わった後にちょっと賢くなったような気になれる。子供達がこの作品を見て新しい仕事に興味を持つかどうかは微妙だが、もともと興味のあったお仕事のエピソードなら、存外はまり込んで見られるんじゃないだろうか。かくいうおじさんもアニメ回は流石に笑っちゃいましたね。いや、別に私がアニメ業界に就職したいわけではないが……ああいうアニメ演出を思いっきりメタった作品づくりも、今となってはすごく当たり前に受け入れられるようになったもんだなぁ。ここから「SHIROBAKO」へステップアップするお子さんが出てきてもいいじゃない(果たしてそれはステップアップなのだろうか?)。

 ラストを飾る要素がちょっとした恋愛要素だったり、実は縦筋の物語も悪くないデザインで、最初に目を引いたカンちゃんの悟りきった世代観が、アクビたちとの交流を通じて「夢を持つ子供」に成長する様子もどこか真に迫っている。鉄オタ友達のマリオがあれよあれよと恋愛の当て馬になっていく展開はちょっと笑ってしまった。「達観した現代っ子」「極度の鉄オタ」とマイナス要素しかないクソガキのはずなのに、最後にちゃんと主人公になってるんだよね。

 数年経って改めて見直したい作品かと言われたら絶対そんなことはないのだが、このコロナで暗澹たる時代、多少なりとも子供達に希望が与えられたのなら、お仕事としては充分なんじゃなかろうか。

 あとはまぁ、最後に当然中の人の話なんだけど、結局最後まで聞いてても「これ、島袋美由利なんだよなぁ」というのが魂レベルで理解に至らなかった。ほんと、変幻自在でベースを掴ませない役者である。

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「食戟のソーマ 豪ノ皿」 ー→5

 とりあえず長期シリーズお疲れ様です。あんまり点数付けに意味はないだろうけど、こうして時間をかけてちゃんと完結まで製作される長編アニメって最近のジャンプ漫画では貴重なので、それだけでも一定の評価を得るべきではあるだろう。

 ま、やっぱりシリーズ通じての不満点はラストバトルでもかわりゃしなくて、本当にこのアニメは「料理が美味いのかどうかもよく分かんない割にあんまり吹っ切れてもいないのでメインテーマがごっつ地味」という問題を抱えっぱなし。いや、アニメの問題じゃなくて、原作漫画の問題でしかないのだけども。アニメではさらに、そうして「よくわかんねぇ料理について、審査員のリアクションでそのすごさを表現するよ」という料理バトル漫画のお約束要素をどう表現するかっていう課題が追加されるのだが、そこも別に大して目を引くようなもんじゃないのよね。長期シリーズになっちゃうと、ジャンプ的インフレの表現が「リアクション芸」だけでは限界を迎えてしまう。そう考えると、先人たちの料理漫画ってのはやはり偉大である。

 しかしまぁ、そうした難点は今シーズンで始まったものではないし、一応最後のシリーズは「もう最後だから何やってもいいや」ってんで多少ネジの外れた要素もあったので、過去作に比べればプラスに転じたとみることもできるだろう。コロナで製作が滞ってしまったが、その甲斐あってか映像のクオリティは最初から最後まで安定していたので、目に見えた欠点は無いと言っていい。その上で、ラストでの見どころは何といっても薙切が迎えるハッピーエンド。いやぁ、えりなさんはとてもまっすぐにヒロインやってるのよね。「メインヒロインであり、なおかつ最大のライバルでもある」っていう関係性はジャンプ漫画の中でも珍しくてデリケートな要素だったと思うのだが、最後まで高潔であり、最後まで愛らしくあった。薙切さんの可愛らしさだけでも最後まで観た甲斐があったというものだ。あ、でもコックコートに乳袋ができるのは納得いかんけど。絶対そんな素材じゃねぇだろ。もっとすっきりしたラインでプロポーションを表現してくれた方がかえってフェッティシズムに満ちるということが何故分からないのだ(個人の感想です)。

 あ、あと個人的に司・竜胆カップルが好きなので2人が程よくいちゃついてくれてたのもよかったです。最終的にこの2人が結婚したりすると、地獄のような家庭が生まれそうでちょっと妄想してしまう。親が優れた料理人だと地獄になるっていう薙切の教訓、今後の時代に活きてくるといいですね。何の心配だ。

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