最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
きゅぽーん、第7話。あれ、でも今週割と普通だったな。やっぱり構成演出のさじ加減で狂気の増減は激しいようだ。 今作の最大の欠点は、心身ともに充溢しているタイミングでないと視聴がためらわれる点である。先週みたいな高密度エピソードを毎週叩き込まれるとするなら、生半な気持ちで視聴すれば命に関わってしまう。おかげで視聴がどんどんずれ込んで3日たってから視聴したりするわけだが、今回は身構えたほどのダメージが発生しなかったのでちょい肩透かしではあった。まぁなぁ、毎週あんな奇跡的なラッシュが持続するとは思えんしなぁ。来週以降は多少気楽に観てもいいのかもしれん。ただ、そこに不意打ちがくると怖いんだよな……。 パーツだけとれば今回だって頭のおかしいところは散見される。一番わかりやすいのはもちろん突然のT.M.Revolutionだろうが、他にもことこ先輩の細かい所作だったり、冷静に見ると「何がしたいねん」みたいな要素はある。ただ、会話のテンポに関しては今回はかなり常識的なリズムが維持されており、そこまで気ぜわしさも感じずにすんだ。もしかしたらまいらがどれくらい暴れるかで左右される部分もあるのかもしれない。一応、謎のおもちミサイルのところとかは一瞬「ん? どうした?」みたいなところはあったけども。ちなみに、UFOにのってフラフラと悪さをするゆにたちを見ていると、何故か秋葉原で悪さをしていたぴよことPKOのことを思い出すのである。モブの扱いもどことなく「デジキャラット」っぽい雰囲気があるよね。 今後、サンリオとゲーマーズが統合されることがあるのだろうか。
九つの命 Nine Lives (1)(W)(W) R エンチャント 呪禁 いずれかの発生源があなたにダメージを与えるなら、それを軽減し、〜の上に具現カウンターを1つ置く。 〜の上に具現カウンターが9個以上置かれた時、〜を追放する。 〜が戦場を離れたとき、あなたはゲームに敗北する。 にゃーーーーーん。無茶しやがって……な構図の猫が目印の不穏なチャレンジングエンチャント。これ、この猫ちゃんにレオニンどもの生命が8個宿ってるってことなのだろうか。まぁ、「猫は9つの命を持つ」という伝承って謂れがよくわかっていないらしいので、次元を跨いだ輪廻転生物語だと解釈しても良いのかもしれない。右下のやつなんかは明らかにミラディンレオニンなんだけども。さておき、そうして9個の命を授かった猫のトップダウンデザインで、「9回までなら殴られても平気」というバーサーカーみたいなデザインになった。これが日本文化なら「100万回殴られた猫」になるのに(もしくは100日後に死ぬネコかもしれん)。「九個の発生源からのダメージを被る」ということは、本来ならば最低9ライフは失うということになる。発生源からのダメージ量は確実に1点以上なわけで、その量を気にせず全てひっくるめて「1回」とカウントできるのだから、このエンチャントを張った時点でライフが9点の状態よりも生存力は確実に高い。つまり、そうしてライフが追い詰められた状態で展開すれば、額面以上にしぶとい耐久力が得られるということ。そう考えると、なんだか危険なようにも見えるが、案外手堅いカードではある。唯一の懸念は、そうして地道なダメージ以外の方法でこのエンチャントを破壊したり戻したりする方法がある場合。エンチャントを含む全体除去ってのはそう多くはないが、現在なら「スナップダックスの神話(色マナ支払いver)」なんかは危険だろうし、そこまで使われていないが「次元の浄化」「涙の氾濫」なども一撃死のトリガーである。構築クラスで現実的な天敵としては「予言された壊滅」なんてものも。そうしたカードとぶつかってしまうリスクはあるが、相手のデッキが特大火力などの一撃の重さで勝負するデッキだった場合の耐久力は魅力。ちなみに「物語の終わり」みたいなカードで場を離れたときの誘発能力を打ち消してしまうという裏技もあったりする。そしてもう、猫は生まれ変わることはありませんでした(終わり)。 穏やかな光の聖域 Sanctum of Tranquil Light (W) U 伝説のエンチャント・祭殿 (5)(W):対象のクリーチャーをタップする。この能力を起動するコストは、あなたがコントロールする祭殿1つにつき(1)少なくなる。 本殿!!!!!!!! どこまでおじさんプレイヤーの懐古心を刺激するのだ! なんと「神河物語」で登場し、それから20年近くもの間一切新作が作られなかった特殊タイプ「祭殿」に、この度一気に新作が6枚も登場したのである。ちなみにサブタイプはあくまで「祭殿」であって、神河で登場したサイクルのカード名が「本殿/Honden」だっただけなので、今回は全て「聖域/Sanctum」というカード名になっているのはちょい残念要素だ。一応、フレーバーとしては神河の施設だと思うのだけど。まぁ、とにかく新たな祭殿カードが登場し、かつての神河本殿の力も増強されたことになる。何度か書いたことがあるかもしれないが、私は昔々、一応構築戦で大会に出ていた時期もあり、最も良い成績をおさめたのが、何を隠そう、神河ブロック構築の時に使用した「不朽の理想」を軸とした本殿デッキだったのである(まぁ、それでも「あと1勝で決勝卓」どまりだけども……)。そんな思い出の本殿の新作は、なるほど今回だって夢を見させてくれる存在に違いない。並べれば並べた分だけ効果が増強されるサイクルなわけだが、白は先輩の「浄火の本殿」からは想像できなかった、タッパーという斜め上の役職。単体ではタップに5マナもかかるお荷物でしかないが、仮にこれも含めて祭殿3枚が並べば起動コストは3マナ。それなりに現実的な数字だ。何より、このカード自体が1マナと軽いため、他の祭殿の為の下準備に適している。サイクル中でも最も「数を並べる前提」が強いカード。その分、ピック中は割と遅めまで流れてくることが期待できるが……やめろよ、こういう破滅フラグで楽しそうなカードをパックに紛れ込ませるのは!(スリヴァーの時と同じで、絶対俺はやりたくてしょうがなくなるんだよ) 余談だが、今回の祭殿サイクルの日本語版は、フレーバーが全て575でまとめられている。書式からして英語版もおそらくそうした韻文なのだろうと思われるが、多分神河っぽさの演出なんだろう。なんとも典雅なものである。 トレイリアの大魔導士、バリン Barrin, Tolarian Archmage (1)(U)(U) R 伝説のクリーチャー・人間、ウィザード 2/2 〜が戦場に出た時、最大1体までの対象の、他のクリーチャーかPWをそのオーナーの手札に戻す。 あなたの終了ステップの開始時に、このターンにパーマネントが戦場からあなたの手札に置かれていたなら、カードを1枚引く。 なんとまぁ、バリンさんも改めてカード化されるのか。他の有名人カードと違って、流石にバリンについては当時の物語でも活躍(?)していたのでなんとなくは知っている。まぁ、最終的には「抹消」で全てを消しとばしたジジイ、っていうイメージしかないのだけども……。さておき、バリンの特徴は初代のカードの時からバウンスを得意とするウィザードという部分。「バリンのやり戻し」なんて微妙なバウンスもあったりするが、今回はちゃんと平均値以上のバウンス性能を持って登場した。基本デザインは「霊気の達人」だが、レアで伝説なのでPWも戻せるように調整されている。そして注目はその下に書かれた珍妙なサポート。「自軍パーマネントを戻せば1ドロー」である。なかなか意識しなければ「自軍パーマネントを戻す」というアクションを積極的に取り入れることは難しいが、それだけに世間からの警戒も薄い。今回注目なのは、「尊敬される語り部、ニアンビ」との謎のレジェンドシナジーだろうか。まぁ、何を戻したいかはいろいろ考える必要はあるけども、ニアンビはインスタントで出せるので、例えば「ウーロのサクる能力スタックで戻す」なんてことをやると、(5マナかかるけど)いろんなリソースががっぽがっぽで面白い。また、秋までの期間は「聖域の門」との共闘も可能なので、何か変なシナジーが組めるかもしれない。まぁ、リミテッドだと普通にバウンス。 今期は「イエスタデイをうたって」と肩を並べる強力なラブドラマだよ、第7話。花澤力だけで比べれば互角かな……。こっちはいろんなカップリングが見え隠れするところが売りなのです。たとえば卜部アンディとか。いや、そっちは嘘だとしても、あまりにもストレートな沢×太凰がエグいんですよ。なんやねんこの露骨な組み合わせは。腕組んで立ち去るのやめろや。なお、当方確実に沢太凰派なので、おそらく太凰沢派と出会うと戦争になります。 今回は次の対戦に向けての特訓回かと思われたが、なんと睦子の記憶が蘇る、過去の圧倒的イチャイチャ回だったという。もうね、まっすぐな中学生ラブを抱えてる睦子さんが実に可愛らしくて良いわね。そしてこのカップル(未満)、実はちょっと不思議な身長差カップルなんですよ。そのことに気づいたのは睦子が茂野家を訪れてねーちゃんと並んでるシーン。普段は大吾に対しての威圧的な態度ばかりで気づかなかったんだけど、ねーちゃんでば意外と身長が低い。それこそ高森ボイスがしっくりくる程度の身長。そして睦子ってばすらりと背が高い。大吾はまだ成長期に入っていないこともあるのだろうが、明らかに睦子よりも身長が低く、関係性の割に上下のギャップがある。この辺が中学生らしくてニヤニヤしちゃうポイントの1つである。まー、親父の血を考えれば大吾もそのうちぐんぐん身長が伸びるだろうし、今の関係性を楽しめるのもあとわずかの期間のはず。その間に、大吾は睦子との関係性を変えることがあるんでしょうかね。 姉はもちろんのこと、母親まで出てきてすっかり家族公認の仲に(一方的に)なってしまった睦子さん。当然その関係性は部活の連中にも認知されてしまうが、沢太凰はあの通りなので特に問題ないし、デブはデブだから別にいい。丹羽さんはちょっとうらやましそうだったが、あの人の性格からしてちょっかい出してくることもない。となると、やはり二人の関係性に波風を立てるのってアニータだけなんだよな。今後のバッテリー関係に要注目だが、普通、こういうのって「女房役」の方を奪い合うもんだけど、現時点でバッテリー組んでるのが睦子とアニータってのは面白いところよね。この漫画、最終的には女性がいない世界(高校野球、そしてメジャー)まで進まなきゃいけないはずなんだが、その頃には睦子たちはどうなっているのだろうか……。
つらみ、第10話。うーむ、こういう展開になるのか……。どうしよう、誰が悪いとか一概に決められなくなっちゃったので、それぞれの心境を考えるともやっとしてしまうな。 一番立ち位置が悩ましいのは大神であろう。シルヴァスタが何かやってるぞ、ってんで、全部製薬会社が悪かったんだ、っていう陰謀論に話がまとまれば簡単だったのだが、どうにも今回のアランの説明を聞くだに、彼のやろうとしていることは割と真っ当な社会貢献である。もちろん獣人側からすれば寝耳に水には違いないが、そもそも自分たちの素性をよくわかっていなかった獣人側に問題があるわけで、ここで「あんたらに原因があるんだから、多少こっちが無理を通すのもしゃーないやんけ」と言われてしまえば返す言葉もない。ただ、そうして「獣人であること」そのものを悪性と結び付けられてしまうと、どれだけものの理屈がわかったところで、心情面で納得できるものではないというのもしょうがない。普通の獣人でさえ「獣人じゃなかったら問題ないんだし、獣人やめろ」と言われたらいい顔はしないわけで、それが1000年ものあいだ「獣人であること」を拠り所に戦い続けてきた銀狼様ならなおさらである。 ただ、そうは言ってもやはり今回の大神の行動は短絡的なように見えてしまうのも事実である。あそこで暴れてアランを傷つけてもしょうがないのだし、獣人感情が絶対的に自分の気持ちと寄り添うものであると想定するならば、まずは単身で暴れるのではなく、同じ危機感を持つものを増やして、世論として対抗策を練る必要があるだろう。そして、これまでの凶暴化事件の背景を考えれば、そうして「獣人でありたい」という要求を第一に掲げる獣人がそこまで多くない可能性だってあるのだ。そうなったら、大神は折れるしかないだろう。そこにあるのは主義主張の戦いよりも前に、政治である。 ただ、そうして「獣人は産まれながらにリスクを抱えているのだから淘汰されても仕方ない」という見方が真理を含んでいるというのは認めつつも、だからといってシルヴァスタの動きが全て認められるべきかというと、これまた悩ましい。まぁ、アランは市長との関係性で何かを謀っていたわけで、やっぱり悪いやつなのは間違い無いのだろうが、それを差っ引いても、彼らの選択肢が最適解なのかどうかは疑問が残るところ。結局、人と獣人の間の歪んだ歴史の溜まった澱の部分がアニマシティなわけで、それを一発で解消する手段などあるはずもないのだろう。そして、どうしたって皆が「都合のいい答え」を求めて最短距離でゴールしようとするからこそ、軋轢が生じるのである。 こうなると、結局「獣人側」「人間側」の間を取り持てるのは、半端もののタヌキとキツネということになるのだろうが……なんで突然ライブ始めようとしてるんですかね??? 天界の処罰者 Celestial Enforcer (2)(W) C クリーチャー・人間、クレリック 2/3 (1)(W)(T):対象のクリーチャーをタップする。この能力は、あなたが飛行を持つクリーチャーをコントロールしている時にのみ起動できる。 なんか変な方向に気を使ってるタッパー。起動コストはイコリアで活躍する「検問官」と同じ。1マナ重くなってステータスが+1/+1されており、「タッパーなんて別にステータスどうでもよくない?」という評価を考えれば、むしろ「検問官」の方が強い可能性が高い。しかし、その上でさらにタップのための条件が必要という制約があるため、全体的には弱体化していると見た方がいいだろう。まぁ、タッパーなんてリミテッドでは何しても強いのだから、多少制限強めでも構わないとは思うけども。一応、空から殴って地上は固めるっていう戦術は一貫しているのでデッキインを躊躇う必要はなさそうだ。 「果敢な一撃/Defiant Strike(WAR)」 C お手軽スペル&お手軽ドロー。先制攻撃もつかないのでこれで戦闘結果がひっくり返ることはほとんどないが、うまく相打ちまで持っていければ儲けもの。果敢と合わせればそれなりのトリックになるのだが、今回白はあんまり果敢と噛んでいないのでそういう用法はちょい厳しいか。緑か青と組んだときに「ドロー時誘発」を加速させるのに使おう。 (鷹匠の達人)Falconer Adept (3)(W) U クリーチャー・人間、兵士 2/3 〜が攻撃するたび、1/1で飛行を持つ、白の鳥・クリーチャー・トークンを1体、タップした攻撃状態で生成する。 描かれているのはタルキール、アブザンの鷹匠。こういう役職はアブザンがなくなってドロモカになってもちゃんと活動できてるのだろうか。とりあえず、攻撃したときに仲間の鳥さんが駆けつけてくれるという鳥の愛情を一心に感じられる1枚。ただ、4マナ2/3だと高確率でこいつ自身は討ち死にするし、下手したら一緒に殴ってる鳥も討ち死にする。殴って得するタイミング、実はあんまりないんじゃないか説。一番確実なのは、こいつ自身に飛行などの回避能力を与えるパターンだろう。相手の空が手薄なら、そこから毎ターン群れをなして襲いかかる鳥葬モードに入ることが可能だ。最悪でも全軍増強などを握って「数が増える」ことに意味を持たせてから殴りに行きたい。 「栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)」 R 「十字軍」が永久に存在をbanされたのに、自軍だけ増強のこっちは再録されるっていう。こっちの方がよっぽどわがままなカードなのにな! 実はかなり久しぶりの再録。ウィニー構成で押し込めるデッキが組めるなら、常に投入は検討されるべきカードだし、現在はそこまでライバルとなる同型カードがないので活躍のチャンスではある。ところで、このイラストの天使は誰だろう。この特徴的な多重羽はイオナさんっぽいか(単にゼンディカー天使っていうだけかもしれないけど)。 (グリフィンの高巣)Griffin Aerie (1)(W) U エンチャント あなたの終了ステップの開始時に、あなたがこのターン3点以上のライフを得ていたなら、2/2で飛行を持つ、白のグリフィン・クリーチャー・トークンを1体生成する。 ライフゲインギミックを支援する全自動グリフィン発生装置。「毎ターン3点はそこそこ厳しい条件かなぁ」と思うと敬遠してしまいそうなカードだが、そもそも2/2フライヤー1体で充分2マナの価値があるわけで、恒常的な生産はそこまで無理して狙う必要はない。極端な話、適当にライフゲインできたターンに出してエンドに1体トークンが出るだけでも2マナのカードとしては充分なのだ。そして当然、これを使うからには2体3体とグリフィン増産体制に入るのは待った無しだし、このカードが2枚とか出せちゃうとグリフィン祭り状態。リミテッドのデッキタイプを強く示唆するキーカードになりうる1枚だし、白単ライフは構築でも見かけるデッキなので、うまくいけばどこかにハマるパーツになるかも。 Speaker of the Heavens (W) R クリーチャー・人間、クレリック 1/1 警戒 絆魂 (T):4/4で飛行を持つ、白の天使・クリーチャー・トークンを1体生成する。この能力は、あなたのライフが初期ライフよりも7点以上多く、あなたがソーサリー呪文を唱えられるときにのみ起動できる。 どっかで「北の将軍様」って言われてたけど、確かに似てるかも……。幸い、こちらが打ち込むのはミサイルではなくて天使トークンである。いや、大量破壊兵器には違いないけど。ギミックとしてはこちらもライフゲイン応援団だが、ゲインするたびではなく、まとめてゲインして閾値を超えたら爆発する「セラの高位僧」タイプ。7点という設定がなかなか絶妙で、自身の絆魂で1回殴れば、あとは3ライフゲイン×2で条件クリア。リミテッドでもそれなりに現実味のある数字じゃなかろうか。そして一度ノルマをクリアすれば、あとは毎ターン天使トークンが出せるわけで、相手もこのライフ条件を打ち破るのがかなり困難になる。そう考えると、勝ってるときに超勝てるカードではあるが、中盤以降に窮している状態で引いたら単なる小太りで終わってしまう。まぁ、1マナクリーチャーなんだからしょうがないのだろうけど。 鍛え抜かれた古参兵 Tempered Veteran (1)(W) U クリーチャー・人間、騎士 1/2 (W)(T):対象の、+1/+1カウンターが置かれたクリーチャーに+1/+1カウンターを1つ置く。 (4)(W)(W)(T):対象のクリーチャーに+1/+1カウンターを1つ置く。 クセの強い指導教官。事前に訓練を受けている経験者大歓迎。その場合にはなんとわずか1マナでカウンター1つという大盤振る舞い。なるほど年の功は尋常では無いことがわかる。ただし、経験者がいない新卒ばっかりの現場では途端にその指導力が鈍ってしまう。ある程度慣れてる人間に現場でノウハウを教えるのは慣れているが、ズブの素人に丁寧に導入をするのが苦手という、割と古いタイプの力で教える指導者なのであろう。まぁ、時間をかければ新人さんでもものにはなるが、出来ればある程度即戦力が揃っている現場に登用したいところ。今回は「灯争大戦」同様に白緑にカウンター関係のギミックが集中しているので、そうした恵まれた仕事場を提供して存分に老害、違う、老獪ムーブを見せてもらおう。 Discountinuity (3)(U)(U)(U) M インスタント あなたのターンである限り、この呪文を唱えるためのコストは(2)(U)(U)少なくなる。 ターンを終了する。 今回のセットはテフェリーが主役なので「時間」に関するカードがちょいちょい入っていて、当然こんなカードだって新たに生み出される。なんと「時間停止」の(ほぼ)上位互換である。実にややこしいルールを持っているカードだが、基本的な使い方は「追加ターンorカウンター」である。ほとんどの場合は相手ターンに使い、アップキープに打てば相手はドローすらできず、アンタップのみでターンを終える。追加ターンよりもちょっとだけ弱いが、そこはしょうがない。もしくは相手のメインフェイズまで待って、何か呪文を唱えたところで使えば、カウンターしつつターンが終わる。これならカードアドバンテージの部分でも安心である。「時間停止」は自ターンに使うことは稀だったが、一応、相手の除去などを打ち消す目的で使うことはできる。そして、今回の呪文はそうした「自ターンに使うカウンター」パターンの時に2マナという圧倒的な軽さで使えるようにパワーアップしたのである。さて、どんな使われ方になるだろうか。 心酔させる掌握 Enthralling Hold (3)(U)(U) U エンチャント・オーラ エンチャント(クリーチャー) この呪文を唱えるに際し、〜はアンタップ状態のクリーチャーを対象に取れない。 あなたはエンチャントされたクリーチャーのコントロールを得る。 毎度おなじみパクり呪文が、今回はオーラ。そして「タップ状態のクリーチャーしか盗めない」という余計な制約がかかってしまった。元になっているのはもう20年近くも前に作られた「夢のつなぎ紐」というオーラで、制限はこれと全く同じ。ただ、あちらはレアだったのであらゆるパーマネントを対象に取ることができたが、今回はアンコモンなのでクリーチャー限定である。パクり呪文はどんな形でも強いのでこれくらいの制限は大した問題ではないが、警戒持ちなどの「絶対に張れない」連中もたまにいるのがちょっと怖い。まぁ、リミテッドなら全く問題にはならないだろう。ちなみに、あくまでも唱える時の制限なので、キャスト後に対象がアンタップしても何の問題もない。 Library Larcenist (2)(U) C クリーチャー・マーフォーク、ならず者 1/2 〜が攻撃するたび、カードを1枚引く。 今回青が押すドローギミックのサポーター。カードが引けるカードはおしなべて強いはずだが、このステータスでは3マナで出して、生き残って、1回殴って、死亡して終わりというのがほとんど。キャントリップ呪文だと考えてもそこまで効率はよくない。とはいえ、これと似た設定の「大胆な盗人」は「ちょっとでも隙があればそこからアドを繋いでいく」という役割で見事にリミテッドで存在感を見せつけたし、「結局カード引ければなんだって強い」を証明してみせた。こちらのクリーチャーはパワーが低下してますます戦闘での活躍が望めなくなったが、その分青という色を考えれば飛ばしたりなんだりで活用する手段も多く用意されているだろう。新たな時代の「巻物泥棒」として活躍できるかどうか。 唱え損ね Miscast (U) U インスタント 対象のインスタントかソーサリー呪文を、そのコントローラーが(3)を支払わない限り打ち消す。 カード名はMagic世界的には「唱える/cast」のミスなわけだが、普通の英語ならミスキャストは「配役の間違い」という意味であり、描かれたシーンもトレイリアアカデミーの先生であるバリンさんが「身の丈にあった挑戦をしなさいよ」と、学生の「役者不足」をたしなめるコメントを残しているのが面白い。さておき、対象を絞ってコスト軽減を図るタイプのカウンター呪文。インスタントだけを1マナで打ち消せるのが「払拭」、そしてソーサリーだけを1マナで打ち消せるのが「被覆」だ。その2つを合体させてコストを維持するため、一応「マナ漏出」系の条件がつけられたわけだ。わずか1マナから3マナを要求できるなら文句なしで強力。全体除去や火力など、多くの呪文をこれで弾くことができると考えれば、環境次第ではメインから投入する勝負に出てもいいだろう。ただ、現在はコントロール系のデッキでもエンチャントやPWを介したビッグアクションが多く、この呪文ではすり抜けてしまう可能性が割と高い。こうした選択肢の中から、メタを読み切ってどの対策法を搭載するかを考えるのがコントロールの醍醐味だ。 Rousing Read (2)(U) C エンチャント・オーラ エンチャント(クリーチャー) 〜が戦場に出たとき、カード2枚引き、その後手札を1枚捨てる。 エンチャントされたクリーチャーは+1/+1の修正を受けるとともに飛行を持つ。 盤面に影響も与えたい、けどカードも引きたい、という贅沢なお悩みに応えたオーラ。元になっているのは「空想の飛行」だろうか。1マナ軽くなり、単に2枚引くわけじゃないのでアドは少なくなったが、その分オーラとしての性能は上がっている。そして何より、3マナで2ドローできているのはまぎれもない事実なので、今回シミックで推している「ドローするたび」能力の誘発カードとしてはかなり優秀。上述のドローマーフォークと組み合わせれば、飛ばして殴りやすくした上でこれ自体もカードを引きまくれるので脳内麻薬は存分に生成されるはずだ。コモンオーラとしてはかなり良いレベルまで仕上がっていると思うが、あとはオーラであるという弱点をどれだけ許容できるか。クリーチャーの数は必要だろうし、まさにリミテッド向けの注目カードだ。 トレイリアのクラーケン Tolarian Kraken (4)(U)(U) U クリーチャー・クラーケン 4/6 あなたがカードを1枚引くたび、(1)を支払っても良い。そうしたなら、対象のクリーチャーをタップまたはアンタップする。 イラストを見る限りではとんでもないでかさに見えるのだが、これで4/6なのかよ(トレイリアのアカデミー、大丈夫だろうか)。クジラやサメに加えてクラーケンも参戦を表明。本当に今回は海産物が賑々しいセットになっているが、クラーケンの持ち味はサメなどと違い文字通りの「絡め手」勝負。カードを引くたびに起動するタップ能力は、最低でも毎ターンのドローフェイズで1体タップできることを意味するわけで、その時点でフィニッシャーの資格は充分だろう。性質上、相手の攻撃に合わせてアタッカーを封じる使い方はやりにくいので、出来れば自分の攻撃前に一気にドローしてラストアタックを迎えてしまいたいところ。これさえいればルーターが事実上のタッパーになるなど、シナジーも色々と考えられる。やっぱり、トレイリア界隈の生き物は伊達ではないな。 「非実体化/Unsubstantiate(EMN)」 U 2マナで打てるバウンスとしてみれば平均値、そしてカウンターとしてみるとアドロスがあるのでややマイナス。個々の効果でみれば決して性能の良い呪文ではないのだが、やはり一時的とはいえカウンターとバウンスの両方の役割を2マナでこなせるのは便利。青のデッキを組もうとすると、必ず一度は俎上にのるカードだ。あとはピンポイントでこの仕事が求められるかどうか、環境にある同型呪文と比べてどうか。異界月当時はそこまでニーズはなかったが、今回は果たしてどうなるか。ちなみにイラストもフレーバーも当時のままで再録されているため、まだリリアナとジェイスが普通に仲良くしてるのがちょっと悲しい。 (悪魔の抱擁)Demonic Embrace (1)(B)(B) R エンチャント・オーラ エンチャント(クリーチャー) エンチャントされたクリーチャーは+3/+1の修正を受けるとともに飛行を持ち、本来のタイプに加えてデーモンでもある。 あなたは他のコストに加えて3点のライフを支払い、手札を1枚捨てることで、〜をあなたの墓地から唱えても良い。 お手軽に悪魔と契約! 3マナでパワーが3上がり飛行までつくオーラというのはかなり強烈で、2ターン目に2/2程度のクリーチャーを出しておくだけでもすぐにゲームが決まりかねない危険性を持つ。っていうかリミテッドだとマジでそれで良さそう。さらに、もしその2/2が除去されたとしてもお手軽におかわりできる悪魔的大サービス。なんや親切すぎか。一応アドが取れないようにはデザインされているものの、ダイレクトに盤面に影響を与えるカードが事実上使い放題ってのはやっぱり怖いんじゃなかろうか。地味に星座能力との相性もいいので、テーロスのカード群と組み合わせて一花咲かせられないもんかね。 「強迫/Duress(M20)」 C 毎度おなじみ。やっぱり基本セットにはこれですよね。エルフさんのすげぇ嫌そうな顔もすっかりおなじみだなぁ。ちなみに再録のたびにちょいちょいフレーバーが変わったりはしていたのだが、今回はM20と完全に同じである。 Finishing Blow (4)(B) C インスンタント 対象のクリーチャーかPWを破壊する。 このセットの基本除去。しかし基本という割には新しい分野に踏み込んでおり、ついにPW対策がコモンまで降りてきたのである。PWを対象にとれる黒除去はこれまでその全てがアンコモン以上であり、赤の火力との差別化が一応は保たれていたのだが、ついにこの効果にもメスが入れられ、めでたくコモン除去でも対応可能になったのである。そりゃ「英雄の破滅」と比べたらたいそう重いが、レアリティの差を考えればリーズナブルなくらいだ。まぁ、使用機会の9割はクリーチャー除去だろうが、一応基本セットのリミテッドはPWが6種類もいるので、ラッキーパンチはそれなりに起こりうるよ。 「はてな☆イリュージョン」 5→2 まさかのタイミングで最終回が放送されたよ! おそらく世のアニメ視聴者の999割は忘れている作品だと思うが、一応放送枠としては冬新番。万策尽きたところにコロナショックの追い打ちもかかり、最終回の放送が約3ヶ月遅れでの放送になったのである。まぁ、時期を考えると今作が放送できなかったのはコロナ以前の時期の話なので、どさくさに紛れて「自分たちもそういう理由で……」みたいな放送になってるけど。 まぁ、これで奇しくも邪神ちゃんと同じ週に最終回が放送されたっていうのもアニメ業界に語り継がれる奇跡の1つかもしれない。視聴のモチベーションのほとんどは「主役が邪神ちゃん」というところであり、もちろんそれだけでは最後まで牽引することなど不可能だ。もっと他の点で見るべき点が………………多分、無かった。いや、なんとなくキャラが可愛いってだけで展開される萌え作品なんてものは世に腐るほどあるし、そうした作品が悪いとも思わないので、マイナス要素がなければ特にくさする必要もないのだが、本作の場合、どんな製作状況だったかは今となってはさっぱり分からないが、本編時点での作画がまー、ひどかった。特別枠で作られた最終回だけ久しぶりにみて「まぁ、まだ見られるかな」とは思ったものの、それでもキャラデザのクセの強さが目について気になったし、諸々割り引いたとしても「良い画のアニメ」になっているとは言えない状況。幸せになりたくて見る萌えアニメで、キャラクター映像部分から得られる成分がゼロであれば、そりゃぁ存在自体に疑問を持たれてもしょうがないところだろう。改めて、なんでこれを放送しようと思ったんだろうか……。万策尽きて印象にも残ってない状態でこれを放送されても、何にすがって楽しめばいいのかはさっぱり分からなかった。 とはいえ、コロナ後の世界ではどんなアニメがスタンダードになるかも分からぬ状況である。もしかしたら、このくらいのクオリティのアニメを「ひでぇなぁ」と笑っていられるのも、恵まれた時代を生きた人間だけの特権なのかもしれぬぞ、という教訓を持ったアニメだった可能性が……無い。
高山の番犬 Alpine Watchdog (1)(W) C クリーチャー・犬 2/2 警戒 とても、普通の、犬。もふもふしてて可愛いし、名前やフレーバーからしていわゆる高山救助のためのセントバーナードとかサモエドとかいうやつ。見た感じはセントバーナードかな。もふもふしてて大変可愛いのだが、実物に会うと思ったよりでかくてびびったりもする。そんな人の役に立つわんこは警戒を持ったごくごく普通の犬であり、リミテッドでも「まぁ、2マナ域が足りないなら」くらいのクリーチャーではあるのだが、今回は犬好きを応援するギミックが搭載されている。それが多色アンコモンに収録された「高山の犬使い」の存在。イラストを見てもわかる通りに、なんと飼い主の方にわんこ招集能力がついているのである。これと赤の「炎血の野犬」を入れておくと、飼い主を出した時に手札に加えることができる。まぁ、大したクリーチャーではないが、間違いなくアドバンテージになるのだ。先に犬を引いちゃうと手札で得できないことを考えると、できればこの犬は2枚以上採用しておきたいところだが、問題はそんなに大量の2マナ2/2が必要かってこと。まぁ、犬好きならマストで狙わなきゃね? Idol of Endurance (2)(W) R アーティファクト 〜が戦場に出た時、あなたの墓地にある、点数で見たマナコストが3以下のクリーチャー・カードを全て〜が戦場を離れるまで追放する。 (1)(W)(T):ターン終了時まで、あなたは〜によって追放されたカードの中からクリーチャー呪文1つを、マナコストを支払うことなく唱えて良い。 なんだかよく分からない有色アーティファクト。書いてあることはかなりすごい。何しろ墓地にある3マナ以下のクリーチャー呪文が全部戻ってくるのだから。もちろん無条件でそうなるわけではなく、1ターンに1枚ずつ、起動に2マナがかかるわけだが、それでも手札以外の場所からリソースが展開できるのは紛れもない事実だし、3マナのクリーチャーを唱えればマナの面でも得が出る。考えてみれば「1ターンに1枚ずつ、低コストの呪文を唱え直せる」のだから一世風靡ルールスに近い能力のカードである。ルールスと違うのは、戦場に出た時点でストックが決まるので、何度も同じカードを使いまわしたりはできないという部分。そのため事前に墓地を思い切り肥やしておくなどの工夫が必要だし、柔軟性には欠ける。見ている方向性は明確なカードなので、何か悪いことを考えるデッキは組めそうな気がする。いっそのことアーティファクトであることを利用して「湖に潜む者、エムリー」と合わせれば、アーティファクトクリーチャーをぐるぐるして何か楽しいことができそうではないか。 約束の光 Light of Promise (2)(W) U エンチャント・オーラ エンチャント(クリーチャー) エンチャントされたクリーチャーは、「あなたがライフを得るたび、このクリーチャーの上に、その点数に等しい数の+1/+1カウンターを置く」を持つ。 ライフゲインギミックを露骨に下世話にダイレクトに応援する節操のないオーラ。「アジャニの群れ仲間」と違って、得られるカウンターはゲインライフの数に等しい「老いざる精体」仕様。つまり「活力回復」でも+3。ゲームはすぐに異次元へ。絆魂持ちに張ってやれば自給自足の終わりなき成長物語へ。単体では何もやらないオーラなので中盤のピックでは興味のないプレイヤーからスルーされる可能性が高く、危険性の割に安くピックできそうなのも魅力と言えるかもしれない。さぁ、あとは一直線。一応、意外なところからバリスタコンビのサポートが可能なカードが出てきたわけだが(絆魂は別途ご用意ください)……まぁ、所詮オーラだしね……。 Rambunctious Mutt (3)(W)(W) C クリーチャー・犬 3/4 〜が戦場に出た時、対象の、対戦相手のコントロールするアーティファクトかエンチャントを破壊する。 最高のバカ犬。もう、初見で一目惚れしてしまった。超可愛い。犬ってネコに比べてお利口さんなイメージがあるのだけど、こういうどうしようもないところも可愛いのよねぇ。まぁ、3/4で暴れんじゃねぇよ、とは思うけども。ゲーム内では飼い主に一切迷惑をかけず、相手の置物だけを叩き割る「実はそういう風に調教されてんじゃねぇか」疑惑のムーブを見せてくれる。デザインに目新しさはないのだが、この手の対策クリーチャーって大体3マナとかなので、ある程度の肉として運用できた上で場に出た時にアドが取れるデザインは珍しいかも。あとは「相手が対象を出してないけど、とりあえず肉が欲しい」っていうときに出しちゃう欲求に抗えるかどうかなんだよなぁ。ベスト飼い主は「魅力的な王子」で決まりでしょうね。魅力的なバカ犬だぁ。 Selfless Savior (W) U クリーチャー・犬 1/1 〜を生贄に捧げる:対象の他のクリーチャーは、ターン終了時まで破壊不能を得る。 甲斐甲斐しくて涙が出る犬。同様のカードには直近でも「毅然たる番犬」がおり、わんこは常に他者のためにその身を捧げてくれるのだと涙が止まらない。「毅然たる番犬」と比べると素のステータスが低下してしまったが、その分起動にマナが必要なくなったのは大きなプラス。どうせこの手のカードに戦力としての期待はそこまでかけていないのだし、小回りの効く機動性を優先したデザインの方がうまく回せるだろう。「ちくしょう! 犬がいるからあの人間が殺せない! とりあえず犬だけでも死ね!」って除去を打ってきた相手を「一心同体」で弾いたりするとすごく気持ちが良さそうだけど、なんでそんなことしたいかはよく分からない。ちなみに最大の難点は、こちらは微妙に可愛くないイラストになっているということである。いや、このアホっぽさはむしろチャームポイントなのか?……その兜いるぅ? Valorous Steed (4)(W) C クリーチャー・ユニコーン 3/3 警戒 〜が戦場に出た時、2/2で警戒を持つ、白の騎士・クリーチャー・トークンを1体生成する。 「独りぼっちのユニコーン」が本当に独りぼっちだったことを証明してしまうクリーチャー。あちらは別呪文として出来事を使わないと騎士が出てこなかったのに、こちらは自動で乗り手が付いてくる。マナ効率では圧倒的にこちらの方が良い。ただ、だからと言ってこっちが完全に優れているというわけでもなく、3マナアクションとして使えたぼっちの方が初動が早くて選択肢が多かったのは事実である。まぁ、この世界には出来事ボーナスなんてものはないので、やっぱり一括払いできた方がお得だとは思うけど。5マナで5/5相当というのは間違いなくお買い得。横並べ戦術の後押しとして。 「ヴリンの翼馬/Vryn Wingmare(ORI)」 U 「マジック・オリジン」でレアとして登場した厄介なペガサスが、何故かアンコモンに降格して登場。「スレイベンの守護者、サリア」と同様、書いてあることはかなりの問題児なのだが、当時の環境でもそこまで活躍しなかったため、大したやつではないと判断されたのだろう。確かに戦力としては最低限なので、刺さる相手以外には確かにどうでもいい馬なのだが。リミテッドで果敢デッキをやろうとしている人間にそっと出してやるとブチギレられる模様。まぁ、多分すぐに除去が飛んでくるよ。 Frantic Inventory (1)(U) C インスタント カードを1枚引き、その後、あなたの墓地にある〜という名前のカードの枚数に等しい数のカードを引く。 過去の名作「蓄積した知識」の後継となるカード。「蓄積した知識」はその圧倒的ドロー枚数で人気を博したカードだが、相手墓地もカウントするというギミックのために同型対戦で運ゲー要素を強めてしまうのが問題で、のちに自分の墓地だけをカウントするソーサリーの「棚卸し」としてリメイクされた(ちなみに今回のカード名は「棚卸し/Take Inventory」に合わせてある)。結局そちらは弱体化が激しすぎてあまり人気がなくなってしまったため、今回は改めてインスタントに戻しての挑戦だ。素体の強いカードなのは間違い無いので、スペルカウントが重要なイゼット系やシミックフラッシュ系、それに純正のコントロールデッキなんかで声がかかるかもしれない。不安をあげるとするなら、「エルズペス、死に打ち勝つ」なんかの関係で最近はちょいちょい墓地対策も積まれているので、そのとばっちりを受けると効率が大幅に低下することだろう。いっそ自分でガリガリライブラリを削るデッキのエンジンに良いかもしれない。 Lofty Denial (1)(U) C インスタント 対象の呪文を、そのコントローラーが(1)を支払わない限り打ち消す。あなたが飛行を持つクリーチャーをコントロールしているなら、代わりにそのコントローラーが(4)を支払わない限り、その呪文を打ち消す。 「疾風」に続いて、青が飛行クリーチャーを応援する1枚。今回も青白は飛行ビートがアーキタイプになるってことなんだろうか。元になっているのは1マナで1マナ要求する「魔力の乱れ」、2マナで2マナ要求する「火消し」、そして3マナで4マナ要求する「巻き込み」ということになるだろうか。見ての通り、条件を満たさないと効率が悪く、条件を満たせば平均以上という割り振りになっている。一応2マナで1マナを要求する「目くらまし」でも普通に使えるのだから悪い呪文でもなさそうだが、よほどフライヤーの布陣に自信があるのでなければ、他のカウンターを押しのけてまで採用する意味はあんまりないだろう。これまで活躍してきた「火消し」が間も無く環境を去るわけだが……ゼンディカーで新しい2マナ枠が来るかどうか。 Pursued Whale (5)(U)(U) R クリーチャー・鯨 8/8 〜が戦場に出た時、各対戦相手は1/1で「このクリーチャーではブロックできない」と「あなたのコントロールするクリーチャーは、可能なら各戦闘で攻撃する」を持つ1/1で赤の海賊・クリーチャー・トークンを1体生成する。 あなたの対戦相手の唱える〜を対象とする呪文のコストは(3)多くなる。 今回の青、コモンにサメ、アンコにクジラ、そしてレアにもクジラでなかなかのマリンワールド。そしてそんな中でもレア鯨はかなり気合が入ってフレーバー優先の愉快なデザインになっている。素体はなんと8/8のバニラ。除去に対して若干の耐性はあるものの、7マナのファッティを出した時点で、相手のマナ事情だってそこまでタイトではないだろうし、2マナくらいの除去なら割と簡単に殺されてしまうだろう。そこまでして何を表現したかったかというと、男たちのロマン、白鯨である。こいつが登場すると、相手陣営には命知らずの海賊が煽動役として登場、鯨に向かって一直線に駆け出す指揮を取ってくれる。あとは鯨に誘われた愚かな冒険者を返り討ちにするだけ……なんだけど、果たして返り討ちにするだけの陣容が揃ってるかどうかはあんまり鯨の関与するところではない。相手が接死持ちだったりすると鯨自身すら及び腰になったり。まぁ、相手にブロッカーがいなくなるので返しのクジラパンチで勝てるかもしれんけども……このヘンテコギミックに7マナ払う価値があるかどうかを判断するのはあなたです。出てきた海賊を使って「骨の粉砕」みたいなことされたらちょっとやるせない。 「謎変化/Riddleform(HOU)」 U アモンケット生まれのイゼット応援団。これが収録されていた「破滅の刻」はキーワード能力「加虐」の存在もあり、果敢を絡めたイゼットの果敢ビートがやたら強かった環境。青のくせに「呪文織りの永遠衆」のようなビートクリーチャーが活躍している様子はなんとも珍妙であった。そんな環境でのスペル戦術を後押ししていた渋い1枚がこちら。インスタントなんかを攻撃前に使わなきゃいけないのは痛し痒しだが、周りに果敢クリーチャーをはべらせれば気にならない。今後も新たなビートの形を生み出せるだろうか。 Stormwing Entity (3)(U)(U) R クリーチャー・エレメンタル 3/3 飛行 果敢 この呪文を唱えるためのコストは、あなたがこのターンにインスタントかソーサリー呪文を唱えていたなら(2)(U)少なくなる。 〜が戦場に出た時、占術2を行う。 間接的にイゼット系応援団に所属するいぶし銀のエレメンタル。インスタントかソーサリーをなんでもいいのでそのターンに唱えておけばコストはなんと6割カット。「選択」を呼び水にすれば3ターン目に着地できる戦力としてはかなりの優良株。当然、そうして軽い呪文をたくさん唱えられるように構えておけば、こいつが登場した後の果敢のタネとしても運用できるのでデザインとして一貫している。まぁ、そうして出た時のおまけは占術だけだし、そこまでびっくりするほどの肉でもないのだが……多分、そんだけインスタントやらを連打できるデッキなら「弾けるドレイク」の方がダメージは安定するだろうからなぁ。長所を活かすなら、例えば3ターン目に「ショック」で相手クリーチャーを除去しながら展開、みたいな形でアグロ寄りの構成にするべきんなんかな。 (大悪魔の器)Archdemon’s Vessel (B) U クリーチャー・人間、クレリック 1/1 〜が戦場に出た時、あなたの墓地から出たか、墓地から唱えられていたなら、これを追放する。そうしたなら、5/5で飛行を持つ、黒のデーモン・クリーチャー・トークンを1体生成する 「器/Vessel」というカード名を見て「ん? また有色アーティファクトかな」と思ったら実際はクリーチャーの名前。まだまだ出てくる異次元の発想。なんと、普通に使うとどこをどうひっくり返しても1/1バニラ。今のご時世、そんなクリーチャーはなかなか印刷されないだろう。1/1を脱却するための方法はただ1つ、文字通りに「地獄を見る」こと、そして地獄から生還すること。一度墓地に行って「何か」を手に入れることで、こいつは現世に戻ったときに脱皮することが可能になるという。うまく超進化を遂げれば1マナ5/5フライヤー。そりゃ何が何でも地獄を体験してもらいたい。現在安価での爆誕を狙うなら、噂の問題児ルールスさんにお願いするのが一番手っ取り早いし、他にも「屍豹」の変容で釣る、「死住まいの呼び声」で戻して「威迫と接死が勿体無いやんけ!」と叫ぶなど。特に「死住まいの呼び声」なら最大3体までのこいつをまとめて釣り上げて特大デーモン祭りが開催される可能性もある。いっそ「死の頂点、ネスロイ」でこいつ4体+「炎の騎兵」とか釣って一発20点(24点)パンチを叩き込むなんてコンボもありかも。手間がかかるだけに、デッキメイク欲を刺激してくれるのは間違いない。 「闇の掌握/Grasp of Darkness(OGW)」 C ミラディン生まれの高性能単体除去が2度目の再録。生まれた時はコモン、再録された際にアンコモンに昇格したが、この度またコモンに戻ってきた。拡張セットでアンコだったのにコモン落ちってどういうことやねん、とは思うが、まぁ、そういうことさ。これで黒の2マナ域は「無情な行動」との2択、いや、今回3マナ以下ならPWも除去れる「Eliminate」も作られたので3択かな。なんとも悩ましい選択肢だ。 Conspicuous Snoop (R)(R) R クリーチャー・ゴブリン、ならず者 2/2 あなたはライブラリのトップを公開したままプレイする。 あなたはライブラリのトップからゴブリン呪文を唱えても良い。 あなたのライブラリのトップがゴブリンカードである限り、〜はそのカードの持つ全ての起動型能力を持つ。 ゴブリン好きのためのゴブリンなゴブリン。ゴブリン限定での「未来予知」効果は、とにかく数に物を言わせたいデッキタイプにがっちり噛み合っている面白いギミックだ。まぁ、その分性能は2マナ2/2とごく普通だが、後のことは仲間に任せてしまえばいい。現在の環境ではそこまでの爆発力はなさそうだが、下の環境などのゴブリン愛好家たちの手によっていい具合に地雷になってくれることを祈ろう。ただ、あんまり「起動型能力を持つゴブリン」ってイメージできないんだけどね。そうか、「火花鍛治」か。 焦熱の解放 Fiery Emancipation (3)(R)(R)(R) M エンチャント あなたのコントロールする発生源がパーマネントやプレイヤーにダメージを与えるなら、代わりにそれは3倍のダメージを与える。 「倍にする」ことが大好きだったマロー。そんな彼が「倍なんてもんじゃなくてもいいんじゃないか?」と気づいて訳のわからないカードを作った結果生まれたのが「ニクス咲きの古きもの」である。「倍で足りないなら3倍だ!」というその発想は実にバカバカしく、カードとしても実際に「こんなにマナ出して何がしたいねんwww」というネタ程度ですんだ訳だが……今度は「ラースの灼熱洞」の3倍バージョン……。確かにトリプルシンボルの6マナは割とネタ枠ではあるんだが、最近はこのくらいのコスト域でも普通に使われるわけでさぁ……怖くない? 何が起こってもおかしくなくない? なくなくなくない? これ、下手したら「創案の火」と同じ環境で使われてたんだよなぁ……こんなバランスで大丈夫か? 「猛然たる顕現/Furious Rise(THB)」 U テーロスに収録されていた獰猛応援カードが早くも再録。テーロスではサブテーマ程度の扱いで赤緑にちょいちょい入っていた「パワー4以上」だが、どうやら今回はガラクとの絡みもあり、赤緑でかなり大きくフィーチャーしているようだ。機能させる条件はそこまできつくなく、一度置いてしまえば継続的に恩恵が得られるので狙いすましたデッキなら悪くないアドバンテージソースになってくれる縁の下の力持ち。できることなら遅めで引けるのを待ちたいところだが。 「ゴブリンの付け火屋/Goblin Arsonist(M13)」 C これまた可愛いところが再録。頭に被っている面晶体の破片がチャーミングで、今のところこのイラストは一度も変更されていない。やっぱり人気なんじゃなかろうか。現在は同じ能力の「脚光の悪鬼」が活躍している訳だが、これで秋まではやろうと思えば8枚体制で挑めるようになる。突き詰めてやればいいじゃない。 心火の供儀者 Heartfire Immolator (1)(R) U クリーチャー・人間、ウィザード 2/2 果敢 (R)、〜を生贄に捧げる:〜は対象のクリーチャーかPWに、自身のパワーに等しい値のダメージを与える。 なんとあの「燃えさし運び」の上位種が登場。果敢を持ちその果敢で上昇したパワーがそのまま火力になるために除去としてもクリーチャーとしてもかなり能力が向上している。「燃えさし運び」の時点でかなりのユーティリティクリーチャーだったわけで、スペルも使いこなすタイプの赤にとっては、綺麗に欲しいところを埋めてくれるナイスウィニーだ。一応先輩と違ってプレイヤーには飛ばせなくなってしまったが、そこは微差だろう。そこがOKだと例えば「著大化」や「巨怪な一歩」でスーパーシナジーになってしまうのでね。 ヘルカイトの懲罰者 Hellkite Punisher (5)(R)(R) U クリーチャー・ドラゴン 6/6 飛行 (R):〜はターン終了時まで+1/+0の修正を受ける。 フレーバーテキストの市長が気になってしょうがない(死亡)。しょうがない、こんな化け物に人間が喧嘩売っちゃいけないってことだ(死亡)。なんと一回り大きくなった「シヴ山のドラゴン」である。まぁ「なんと」とか言ってるけどシヴドラ自体が使われなくなって久しいわけだが……アンコモンでも簡単にこのスペックが実現するようになったあたり、ドラゴンヒストリーも着実に進化を遂げているのである。リミテッドではとっておきのフィニッシャーとして常にデッキに入れるかどうかを迷うことになりそう。出されば強いんだけどなー、出せればなー。 炎血の野犬 Igneous Cur (1)(R) C クリーチャー・エレメンタル、犬 1/2 (1)(R):〜はターン終了時まで+2/+0の修正を受ける。 すでに紹介した「高山の犬使い」でサーチできる犬のもう一匹の方。最近は赤で定番になっている「2マナのブレス持ち」。プレーンな仕上がりで、同じイヌ科である「燃えさし眼の狼」なんかとだいたい同じ性能だ。パンプをチラつかせて序盤から圧力をかけ、あわよくば大物との相打ちを狙っていくスタイルは常に一定のニーズがあるはず。そして「わざわざデッキインするかなぁ」みたいな微妙な気持ちを、犬使いさんが解決してくれるはず。全然飼い主の方を引かずにひたすらわんわん王国になったらそれはそれで可愛い。試合には負けそう。 |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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