最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
ジャッキー、レギュラーなのかよ、第6話。なんかもう、画面にいるだけで空気が変わってしまう恐ろしいキャラである。今回も「肉の焼ける匂い〜」で笑ってしまった。悔しいけど、こういうキャラを作る事に関してはやっぱりこのチームは図抜けているのである。 さておき、ジャッキーの存在感とは真逆で、今回はかなり胸糞悪い方向でのシリアス展開が加速していく。毎回触れる通りにこのアニメは本当に要素だけを繰り出して粛々とシナリオを進めていく印象が強い(前回を除く)。悪く言えばすごく事務的で味気ないのだが、良い側面を見れば、それだけ余計なものがそぎ落とされ、脚本意図が分かりやすいとも言える。今回の展開なんてその最たるもので、冒頭でなずなの思い出が描かれ、さらに銀狼というこの街の守護神の信仰も描かれる。事前にこれらの要素が出てくることで、そこからあれよあれよと転がっていくシナリオラインもすんなりと「まぁ、そうなるやろな」みたいな感じで理解できる。初めて教団が登場した時にも、誰に紹介されたわけでもないのに「あぁ、なるほどなずなが教祖になってんのか」っていうのが一発でわかるしね。 そうして数奇な巡り合わせで再会したみちるとなずな。そこからの2人のやり取りは、結論から言えば「胸糞悪い」ものではあるのだが、なんだろう、不思議とすっきりした印象もあるのだ。下手したらものすごく個人的な印象なのかもしれないが、どうしてもみちるのような無鉄砲な娘っ子の行動ってのはいくらか大目に見ようと思っても、どこかで「そんな無茶すんなよ、アホか」と思ってしまう部分がある。先週の話みたいに「アホ」が突き抜けてしまえば問題ないのだが、先々週の「向こう」への出向や友だちづきあいみたいな話になってくると、「もう少し先のことを考えて動けばいいのに」という呆れみたいなものが先立ってしまう。そして、今回のお話はまさに、なずなの口を借りてそうしたみちるの浅慮を非難する内容になっているのである。主人公だからって、お仕着せの善意が許されるのか? 自分が不遇だからといって、勝手に周りの人間まで不幸だったと思い込んでいいものか? そんな、お約束で処理するなら無視してもいいくらいの違和感を、なずなは正面からグリグリと押し込んでくれた。みちるの欺瞞を、これ以上無い形で、最もふさわしい人間が暴き出してくれた。いや、別に私もみちるが嫌いなわけではないのだが、こうして一度主人公にも立ち止まって自分の行動を反省する機会を与えて欲しいとは思ってしまうのである。 もちろん、だからといってなずなの行動が正しいのかと言われればそれも違うのだろう。仮面を外さないやつはもちろん怪しいし、そのCVが子安の時点で怪しいっていうか有罪率は多分100%を突破する。そんな奴にいいように担ぎ上げられたなずなが、このまま「アイドル」として欲望を満たし続けられるとも思えない。最終的には「やっぱりみちるが正しかったのか」という風に転げ落ちてくる展開にもなるだろう。それでも、現時点でなずなの行動理念は一貫しているし、みちるの物言いは相手の立場を考えていない浅薄なものであることは間違いない。これが次回以降のお話で綺麗にみちるに大義名分を与える形で転換できるなら、シナリオも引き締まるのだが……どうだろうねぇ。 ところで、長縄まりあのこういう役もいいわね(頭では理解していても、やっぱり諸星すみれより年上という事実が認識できない)。
PR そして輪廻は戻る、第18話。ようやく全ての事情が巡り巡って戻ってきた。区切りがいいので記事立て。ん? 「他に書くアニメが全然無いからなんとなくこの作品の感想を書くことにしたんじゃないか」って? 察しのいい子供も嫌いじゃないぞ。 とはいえ、グランプリ記事でもちょっとだけ触れた程度だが、今作は当初の思惑からはどんどん違う方向にズレていったこともあり、一応気になる作品にはなっているのだ。ただ、面白いかと言われるとあまり素直に首を縦に振ることができないのは事実で、要所要所での設定がガバいというか、「戦争」のイメージとかがあまりにざっくりしすぎているので、せっかく設定を色々と盛っているのに、全体的にこけおどしっぽく見えてしまうのが残念なところだ。今回すべての真実が明かされて世界の成り立ちがわかったわけだが、「アルシアの真実」はそれなりに面白い題材だと思うのに、「結局、廃棄戦争って何が原因で起こったものなの?」みたいな根っこの部分がはっきりしていないので、「もうちょいなんかあるやろ」みたいな釈然としない部分が残ってしまうのだよね。 世界の成り立ちについて、ヒナたちがタイムリープを行なって「できることなら過去改変したい」と思いながらも実現できず、ただ現実を突きつけられたっていうのはなかなか興味深い設計だ。この手の作品ってのはどこまでいっても「過去改変が可能だったらまずスタート地点がおかしかったやんけ」というタイムパラドクスの問題を抱えているものだが、今作の場合は「過去に行くのも織り込み済みでのあの展開」だったというのなら問題にはならない。まぁ、ヒナが過去にリヒトーに出会っていたとするなら、1話目からのおちゃらけ展開の全てがおかしい気はするのだけど。そもそも、ナナが説明したリヒトーの復帰のお話だけでは、仮面をかぶった状態でエロ行為にふけっていたリヒトーのモチベーションも説明がつかないんだよな。まぁ、多分300年が経過していい加減に立ち直りかけていたところ、っていう設定だったんでしょうね。そんだけ時間が経ってるなら、学生時代に経験した不思議な「未来に飛ぶ少女」のことを忘れていてもしょうがないとは思う……けど、その子が「300年後に会いに行く」って言ってんだから、出会ったら思い出してもよさそうなもんだけどな。 他にも、A組の面々が「何もできないから口減らしのために自害した」なんてあまりにもざっくりした説明があったり、どこまで最初から構想を練っていたものなのかが怪しい部分がいくつかある。ただ、それが事実なのだと言われてしまったら飲み込むしかないし、「そういう世界」なのだと思って見直せば、もしかしたら新しい一面も見えてくるのかもしれない。 まぁ、そうして真剣に設定を考えれば考えるほど、エロ要素が浮いてしまうのだけども……リヒトーのリヒトーらしさを表現する最大のツールが「エロ」だからなぁ。でも、流石に今週分みたいなシリアス一辺倒の展開で、むりやりパンツを挟み込む必要はなかったんじゃなかろうか。最低1回はやらなきゃいけないノルマでもあるのかな。パンツ作家も大変だな。
あっちもこっちも濃厚接触、第6話。まぁ、正しい方向でエロアニメとしての任をこなしてくれている感があって非常に信頼できますね。大変けっこうなことだと思います。黒髪ロング+巨乳+レズビアン=伊藤静ボイスになるのは世界の真理。百合営業声優の草分け的存在。 相変わらず突飛な展開で「あれ? 一週見逃した?」とか不安になる展開だったが、前回も書いた通りに、どうにもクレアの目的意識がざっくりしすぎているので、その辺りの帳尻合わせが難しい印象だ。彼女の最大の目的は、今回のやりとりで「姉との接触」であることが改めて確認されたわけだが、その副産物というか、姉に出会うための端的な手段としてのコイン集めがその間に入ってくる。他の収集者たちのメインの目的はコインであり、クレアはそうじゃないというところに微妙なズレが生じているということか。さらに加えると、修一に至っては別にエレナに会いたいわけでもないし、なんならコインだってそこまで求めてない。単にクレアのことが心配だからこうしてついてきているだけ。そんな妙なモチベーションの連中なのだから、そりゃ迎え入れる方だって困惑するだろう。 その「迎え入れる方」となったのが、上述の伊藤静率いる収集者チームである。やはり収集者ってのは例えるなら全員が己の欲望のためにドラゴンボール集めてるような連中なわけで、普通に考えたら「チーム」なんて作って共闘できるはずがない。それを無理やりやっているってんだから、それなりにいびつな集団でしかるべきだ。謎集団を束ねているのは御前(小柳という名前らしい)の特殊能力である、秘密守るよチョーカーである。なんとまぁ、完全に念能力みたいな扱いになってきたな。彼女いわく「しっかりイメージして能力を貰えば具体的な能力だってもらえるんやで」とのことだが、それならもっと使いやすい能力でもよかったんじゃなかろうか。わざわざチョーカーを巻くとかじゃなくて、「自分の前で嘘をついたやつが消し飛ぶ」とかじゃダメだったんだろうか? あんまり強くなりすぎると流石に宇宙人から制限がかかるのかな。 そのあたりの能力の上限下限もよくわからないし、変身の形態も十人十色。そんな状況で、まだまだビギナーであるクレアと修一が思い切った行動にでようってんだから、リスクは相当大きいはず。今回の件だって、たまたま小柳がそれなりに話の通じる人間だったから真っ当な「交渉」として成立しているように見えるが、これが単なる悪いやつだった場合には余裕でアウト。手篭めにされた挙句に食い物にされて殺されるなんて展開だってあり得た。しかし、そこはリスクを冒してでも突っ込まなきゃいけないってんで一か八かに賭けたクレアの判断だろう。そのあたりの思い切りの良さが彼女の最大の武器なのかもね。 そして、クレアがベッドで奮戦している間に、修一の方も謎シチュエーションに突入している。女の子に突っ込むならまだしも、全裸の女の子を自分の中に突っ込まれるなんて……いや、スク水だろうがなんだろうが充分エロいのだが……というか、いっそ全裸よりもスク水の方がフェチ要素が多くてエロかった気もするけども……いや、単にクレアの方がいい身体してるからかな。まぁ、今回のケモ耳っ娘も充分可愛かったと思うぞ。なんか今までのところ、登場した女性キャラはもれなくエロい目にあってるな。そういう漫画ですか、そうですね。クレアさん、もうちょいレズ方面に積極的になってみるのはどうでしょう?
今期3つ目の野球アニメ、第6話。カタリナの投球モーション、割としっかりしてて草。 さて、今期アニメの中では割と話題になることが多くて評判のこちらのアニメ。私も私でそれなりに楽しませてはもらっているが、毎度そこまで感想を書くこともないので消化するだけにとどまっていた。ただ、1つだけ気になっていたことがあって、「これって結局なろうの文脈のはずなのに、なんで嫌悪感を持ちにくいんだろう」っていう気持ちはなんとか解消しておきたかった。今回ようやく、そのことに1つのとっかかりが見つかったので覚書程度に書こうと思ったのである。 まず第1に、女性主人公というのは(少なくとも私にとっては)アドバンテージになっているのは間違いないだろう。本作の魅力の1つがカタリナ・クラエスというヘンテコヒロインであることは疑いようがない部分だ。内田真礼による怪演が際立っているのも大きな要因だが、彼女の行動理念に嫌味が薄く、「ヒロイン」としての魅力を着実に積み重ねているのは分かりやすい見どころの1つ。なろうの男性主人公が判で押したような黒服太郎になるのに対し、女性主人公の場合には割と個性が際立つ造形が作られる印象がある。まぁ、アニメ化したまともななろう系ヒロインってこれと「本好き」ぐらいなので全然サンプルはないのだけども。 一応、こうした現象はあくまで母数の差によるもので、あまりにも粗製乱造が早かった男性系主人公はテンプレへの収束がすでに完了している状態である、というのは間引いて考える必要があるかもしれない。そして、私が知らないだけで「悪役令嬢系」もかなりの量が出てきているらしいので、なろうの本営ではすでにカタリナのようなキャラもテンプレの1人になっているのかもしれない。それでも、少なくともアニメ化作品の中でカタリナは際立っている。 そして、そんな彼女の目的が、とにかく「乙女ゲーム」に特化しているというのがこのフォーマットの白眉なところで、これまで男性主人公がないがしろにし続けていた「ラブ」の要素が、なろう世界の文脈で初めてメインコンテンツとしてスポットを当てられた形になっているのである。私の中の勝手なイメージのなろうは、オレツエーからのチーレム形成というどうしようもない流れが胸焼けを起こす原因になっており、そうした作品の場合、主人公を取り巻くヒロイン勢は、本当にオート操作でついてくるオプションみたいな存在でしかなく、全く魅力がなかった。それに対し、今作は「バトルファンタジーもの」の文脈はほぼゼロであり、主軸はとにかく「恋愛ゲーム」のプロットである。つまり、なろう的世界観があろうがなかろうが、この手の世界でやれることは「恋愛的駆け引き」ただ一本。そのため、カタリナのオレツエーならぬアタクシツエー、いや、アタクシカワイー要素は余計な方向に取っ散らかることなく、ただひたすら並み居る攻略対象(+女性陣)を籠絡するためにだけ使うことができる。こうして焦点が絞られ、変な言い方をすれば「今まで通りの」お話の遡上に乗せることで、なろう的な粗雑さとか、気持ち悪さが緩和できるようになっているのではなかろうか。 まぁ、そうは言っても相変わらずの難聴設定みたいなカタリナの鈍感さや、いまだに破滅フラグを気にしてしまう様子なんかは受け入れがたい部分もあるのだが……なんでこの子、あれだけ乙女ゲーに精通していたはずなのに、恋愛が自分のことになると鈍感を貫こうとするんでしょうね。これだけ長い時間をカタリナとして生きているのに、いまだに自己肯定感が低すぎるのは問題な気がする。いや、肯定できる人生を歩んでないからだろうけども……。すでにマリアを陥落させている状態で破滅フラグを気にしすぎているのもどうかと思う部分で、今となっては「悪役令嬢」の要素がかけらもないわけで、もう新たな人生を楽しめると判断して自粛解除に踏み切ってもいいと思うんだけどね。ところで、このゲームってマリアルートはあるんですか?
わーい、トンチキ三姉妹再び、第6話。やっぱあの3人が出てくるだけで作品が(変な方向に)締まるわね。ちなみにミューの「胸の何か」についてざわついている3人を見ると、中の人3人のファンとしては「いや、別にあなたがたも……」という気になってくる不思議。ネタにしてるのは次女だけだけど。 さておき、トンチキ要素を除けば今回は割とシリアス寄り。まぁ、一応前回の色街も前々回の学園もシリアス要素はあったわけだが、今回はいよいよミミナシの謎に迫る内容だったことに加え、「音酔い」という不穏なワードが出てきたことでエコヲとミューの関係性にも妙な空気が流れ始めている。新しい要素が出てきたというか、そもそも我々はこの世界の常識を何も知らない状態なわけで、今後どんな情報が出てきたとしても世界観がひっくり返る可能性はあるのだが、とりあえず当面の敵だと思われていたミミナシの定義がひっくり返ったのは一大事だと言っていいだろう。 この手のお話ではたまに出てくる要素である「別に敵も悪い奴じゃない」的な展開。それだけならまだしも、ミミナシが故人の亡霊的な存在であり、なおかつ環境次第ではきちんと自我を保ち、人間と共存共栄できるという事実。今回の花澤キャラの尽力により、この事実は覆しようのないものになっている。そして、ミューにとってその事実は初めて知らされるものなのだ。今後の戦闘にも大きな影響を及ぼすことになるだろうし、ジミとの関係性を考えるなら、彼女が今後の行動方針を180度転換することだって考えられる。筋肉バカで単に殴り合えばいいという世界ではなさそうだ。 そして、そんなミューが一緒に旅を続けるエコヲに訪れた異変。なんと、一般人はプレイヤーと活動を続けてイクイップメントの影響下にあり続けることで、その身体が少しずつ蝕まれ、最終的にはミミナシへと成り果ててしまうという事実。エコヲはミューの手前うまいことはぐらかしていたが、どう見てもそれは事実であるようだ。確かに、これまでのストーリー上、プレイヤーと密接な関係を保ち続けた非プレイヤーは存在していない。みんな、プレイヤーはプレイヤーで隔離して取り扱うべきであることを理解していたのだ。それはもちろんエコヲだって承知していたわけで、今回は想定外の方向からその事実がミューにバラされたことで、あんな適当な誤魔化し方になってしまったわけだ。しかしまぁ、二人の関係性を続けていれば、遅かれ早かれバレてしまったとは思うのだが……。ミューにこのまま隠しながらサポートを続けていくことで、エコヲはどんな状態に転げてしまうのだろうか。 ただまぁ、そうして「下手したらミミナシになっちゃうよ」というデンジャラスな話と、「ミミナシになっても、人間と一緒に暮らしていけるよ」という2つの事実が同時に明かされてしまったことで、エコヲの現状についても「やばい状態……なのか? そうでもないのか?」となんだか宙ぶらりんの状態になっているのも事実。そりゃま、人間であり続けた方がいいとは思うのだが、いざミミナシになったとしても、その後もエコヲがエコヲであり続けられるのなら、そこまで問題ないという考え方もあるわけで……どういう展開に持っていくつもりなんだろうか? まぁ、当面は「影響を抑える薬」とかいうよく分からん便利アイテムをもらったそうなので、この話題はしばらく出てこなくなるのかしらね。 完全にRPGのお使いイベントみたいな進行で展開している本作だが、そろそろ1つくらい大きな山場が欲しいところ。次の軍事国家で、1話完結以外のお話も出てくるかな?
我々は常にメタゲームを監視し、最適なタイミングで、最適なカードが使用できるように心を砕いています。新たな時代「zoomたほいや」に入り、環境は大きく様変わりしました。数々の悪辣な手口が横行し、環境はこれまでにない混乱を見せています。この状況で、新たな禁止カードを制定することで解決を見ることもできますが、やはり禁止カードの乱立は我々開発チームの望むものではなく、健全な状態とは言えません。 そこで我々は、逆の措置をとることにしました。混乱が大きいのなら、さらなる混乱の種をそこに加えることで、ダイナミックな環境変化を観察することができると考えたのです。健全なバランスを取るのは、常にそうしたダイナミズムの中での、プレイヤーたちの反応であるべきなのです。挑戦であることは認めましょう。しかし、我々は今、勇気を持って次のステージに進む時なのです。 本日付けで、「タイラント」の禁止を解除します。
野球回があるアニメは(略)、第5話。突然襲い来るネイキッドTRIGGER。それすなわち、包み隠さぬ今石洋之。逃れ得ぬ理不尽が降りかかる! というわけで、今までのテイストなんて完全無視で容赦無く叩きつけられるTRIGGERの源流。満艦飾マコがそこかしこに潜んでいそうな危険な下町風味に、これでもかと繰り出されるネタのオンパレード。怒涛のカット割りに野生を取り戻したかのようなキレキレのやりたい放題動線は、もはや誰にも止められない。このアニメが始まって以降、ずっとこれが見たかったような気もするし、改めてぶつけられると「完全に世界が壊れちまった……」という絶望感がないまぜになった感情が押し寄せてくる。OK、面白ければそれでいいのです。 とはいえ、やはり今作につきまとう「なんか微妙な雰囲気」は相変わらず漂っている。常に「獣人差別」というテーマを抱えているおかげで胸糞悪い話になるのはしょうがないのだが、今回その中心となった監督の迫害エピソードなんて、本当に話を前に進めるために、お約束の要素として挿入されたに過ぎず、あまり悲壮感もないし逼迫感もない。監督の身の上を考えたら大変なことなのだろうが、先週まで見てきたこの世界においては、「まぁ、そうなってたんやろな」くらいの感覚だし、何しろラジオニュースでしれっとドードー獣人の絶滅が告げられるような世界なのである。今更監督1人の命がどうなろうと、あまり問題ではないような気になってしまう。そういう意味では、やっぱりあまりストーリーテリングの上手な作品ではないような気がする。 しかしまぁ、今回ばかりはそうした細かいことはどうでもいい。とにかく狂気を煮詰めたような髄のエキスを味わうだけである。そこかしこに散りばめられたパロディ要素が実に脳に悪く、「がんばれベアーズ」のはずなのにベアーに一切敬意を表さず、真っ先にぶっ殺される選手の名前はプニキである。クマならなんでもいいっていうチーム構成なのでよくわからない動物もひしめき合っているが、どう考えても山田太郎にしか見えないシロクマなんかもいるし、チーム全体がカオスだ。最後の最後で戦ったキラーアニマルズの中にネズミが混ざっていたのだが、あれってやっぱりくまのプーを薙ぎ払うような動物キャラといえばネズミ、ってことなんだろうか。 他にも「フラミンゴ打法ってそういうことじゃねぇよ」とか、水島裕が務めるアナウンサーのあまりに刹那的すぎる愉快な放送とか、恐ろしいテンポで展開されるファニーな世界観はやっぱりクセになるのである。ふと思い出して「パンティ&ストッキング」が見たくなりますね。個人的にツボだったのは、イタチじゃなくてミンクなマリー伊丹さんが、率先して自分を(特定の)イタチに寄せていってたシーンですね。やっぱり世間的にイタチといえばあのお方なんやなぁ。
善い安元と悪い安元、第5話。この手の声質の役者って、なんかすげぇいいやつとすげぇ悪役のどっちかに振れる印象があるんだよね。稲田さんしかり、健太しかり。「今回の安元は良いやつか? 悪いやつか?」って思ってたら、割と良い方だった。なお頭は悪い模様。 ステージが次の段階に移った印象のお話。宇宙人との懇談でとりあえず変身の謎が解け(てもないけど)、その上で次の行動の指針も発表され、日常にグッバイして修一とクレアは山にやってきた。ただ、この山に入った理由もすげぇ漠然としてて、宇宙人に「多分あそこにめっちゃコインあるから」って言われただけ。めっちゃ捜索範囲が広い上に、宇宙人の野郎は接触した収集者の大多数に同じ情報を与えてしまっている様子。そんな状態なので、クレアさんが覚悟して挑んだ通り、そこら一帯は一触即発のデスゲーム模様になってしまっている。画面だけみたらまさに「キリングバイツ」のバトル展開と同じような絵面だ。 ぶっちゃけ、こんな状態で「頑張ってコイン探せよ」は割と無茶な振り方。めっちゃあるとは言われても、それが数百枚なのか数千枚なのかもよくわからないし、どれだけ多かったところで、広大な山岳地帯の中で、散らばった極小のコインを捜索する方法など、普通の人間は持ち合わせていない。そうなると、一番手っ取り早いのは「必死で探した奴を襲撃して上前をはねる」になるのは必然なわけで……これ、宇宙人は狙ってやってるんじゃねぇかな。バケモノ同士をぶつけることが目的だと考えないと、安元をわざわざ山に送り込んだ理由が無いんだよな。なんでわざわざコイン集めの障害にしかならないような奴を派遣する必要があるんだ。どう考えてもコインの回収が遅れるだけじゃんね。 とまぁ、どうにもはっきりしない部分も多いわけだが……多分それも含みでの「第2ステージ」だろう。今にして思えば、クレア宅を襲撃して殺されたあの女は単なる情弱だったってことよね。まぁ、一応街中にもコインはあるみたいだけども……。「情報戦」っていう側面はそれなりにフィーチャーされてて、クレアが重要視していた「変身ギミックの妙」がいきなり初戦で活きていたのはなかなか面白い。 他にも通常のデスゲーム設定とちょっと違っていて面白いのは、それぞれの目的意識が微妙にズレているというところ。そりゃね、「コイン集めたらいいことあるよ」くらいしか言われてない状態なのでモチベーションも人それぞれには違いないが、そもそもなんでコインを集めなきゃいけないかもよくわかってない連中だっているかもしれないし、コインに興味がない人間だっている。修一だってコインに興味がないといえば興味がない。そんな人間も駆り出されて、それぞれが違う方向を向きながらも最終的にバトルになっちゃうっていうのが、よく言えば自由度の高い部分、悪く言えばぼんやりしてて弱い部分である。まぁ、冒頭に出てきた岩田のみっちゃんみたいにイカれた連中も多そうだし、放っておいてもバトルは待った無しやろなぁ。 それにしても、今回瞬殺されたあのクズはどうみても進撃してくるタイプのやつだったのだが……あれってOKなんですかね?
怒涛のごとく、第5話。いよいよミナレの正式デビュー。初お披露目から語りも語ったり。 ほんと、「ラジオアニメ」というとんちきな構造のくせに一切抵抗がなく、ミナレの見せる(聞かせる)マシンガンなトークのみできっちり引っ張ってみせるのはお見事である。それだけ真に迫った部分があるということだろうが、とにかくミナレの中の人である杉山里穂のお仕事ぶりが見事である。まぁ、ミナレと違って中の人は生放送一発とかじゃないからなんぼでも撮り直しは効くわけだが、だとしても最終的にこれだけのものが仕上がるのなら立派なものだろう。一番大変なのって、すげぇ大変なのに「大変に聞こえないようにする」っていう部分でね。あのテンションで一気呵成に叩き込むとなれば、台本を読むだけでも重労働であるし、非常にテクニカルなお仕事。「天性」のミナレの所業を魅せるというだけでもご立派なのである。 麻藤はミナレに彼女の魅力を聞かれて「声質と滑舌、それに頭の回転の早さ」と答えていたが、彼女のトーク回しはそれだけで出来るものではなく、どこで培ったかよくわからない迫真の演技力があって初めてなされるもの。昨日まで素人だった人間が、突然アドリブだらけの台本を渡されて完璧にシーンを再現する一人コントなんてできるわけがない。もちろんそれが出来るからこそのミナレなわけだが……なんかもう、彼女が持ってるものの大きさがなろう主人公クラスのチートに見えてくるな? まぁ、多分男運のステータスに致命的なマイナスがあるのだろう。どこぞの駄女神みたいなステータス構造だな。 ちなみに、ミナレのやり遂げた仕事で自然に「声」という部分に注意を払うようになるわけだが、そうして聞いていると、このラジオ局のおっさん連中はちょっとイケボが過ぎるというたいそうな問題を抱えている。藤真秀、山路和弘の2人でダラダラと喋っているのを聞いてると、「もう、お前らがラジオやればええやんけ」と思ってしまうレベル。そこに大原さやかが合流するわけで……ラジオ局って、すごい空間なんだなぁ(この物語はフィクションです)。 結局、ミナレ初舞台が凄まじ過ぎたせいで、今回は他のパートはほとんどなし。おかげでカレー屋騒動の方がどうなってんのかよくわからずじまいだったが、あの状態から店を出る選択をしたということは……ミナレさん、やっぱりなんだかんだでショックだったんでしょうね。
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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