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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「放課後ていぼう日誌」 6→7

 最終話が夏真っ盛りのお話だったのは、やっぱりそういうスケジュールだったんだろうなぁ。コロナの影響で時間はかかってしまったが、きちんと時間をかけただけの結果が得られた、素直に楽しい、可愛いと言える作品であった。

 きららに見えてきららじゃない系作品(なげぇな)の標準的なフォーマットだったとは思うのだが、そうした類型の中できちんと良さが発揮される作品作りになっていた。いくつか例をあげるなら、1つにはキャラの立て方。主人公のヒナは「釣りなんて面白くなかろう」という真っ当な女子高生のセンスを持ち、「いきもの苦手」というさらなるハードルが与えられたはずなのだが、そこからゆっくり1クールかけて困難を乗り越え、釣りにハマっていく過程が同様に初心者である視聴者に寄り添っている。宗教勧誘のように「釣りって楽しいよネ!」とか言われたら「女子高生はそんなこと言わん」と違和感が先立つところだが、ヒナちゃんの描いたハマり傾斜は自然なものに見えて、理想的な「物語を引っ張る主人公」になっていた。夏海は幼馴染の「引っ張り回すキャラ」という第1面から導入されて、「実は賢い」「とても優しくてヒナのことを考えてくれてる」「でも典型的な野生児要素も持ち合わせている」というギャップの見せ方が魅力。この2人の関係性が描かれる「片田舎の女子高生絵巻」としても魅力的。部長と大野先輩のさりげない年上ムーブの優しさと激しさも良いスパイスになっており、顧問のビールバカも含めて、5人の中で閉じた世界が実にクリア。1クールで丁寧に「閉じた趣味の世界」が描かれた作品としては「ゆるキャン」に比肩するクオリティだったんじゃなかろうか。

 単に「可愛いキャラに可愛いことさせる」だけではなく、「釣りを知らない人への釣りの啓蒙運動」としても地に足がついた作劇になっており、上述の通りに「生臭い魚とか触りたくもない」というヒナがゆっくり転げていく様子が共感しやすいし、単なる宣伝番組ではなく、釣りの良いところ、悪いところ、抱えている問題点まで、「趣味として楽しんでほしいから、一からちゃんと説明するよ」という気配りがみて取れる。私のように一切釣りの経験がない人間でも、今作を観てたら「なるほど、これは楽しそうだな」と思えるようになる。こうした臨場感を与えているのは、丁寧な筋運びもそうだし、ゆったりした中でも行き届いた作画面での品質の維持が大きな功績をあげているだろう。本当に地味な絵面しかないはずなのに、画面を見ていて特に退屈に感じることがないんだよね。この辺りの理由は綺麗に説明はできないんだけど、やはり動画工房チームが持つ「うまさ」の表れなのだろうね。

 いつも通り、中の人の頑張りにも触れておきましょう。私の中でのMVPは部長役の篠原侑だろう。もともと「方言声優」って好きなジャンルなんだけど、部長の持つ空気感は方言と相まって本当に良いキャラになっていた。もちろんメインで頑張った残りの3人も文句のないお仕事ぶりである。そしてヒナのかーちゃんが千和っていう不思議な安心感ね……。千和が母親、そしてあみっけが顧問。もう、これが安心感に満ちた配置だよ……。ちなみに篠原侑は所属がアイム。千和の後輩っていう関係性だ。

 

 

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「フルーツバスケット 2nd Season」 5→5

 さて、無事に2期目も走りきりました。コロナ下にありながら安定してこの空気感を維持し続けてくれたことにまずは感謝である。

 正直、ラストまでの繋ぎとなるシーズンになったのでここだけを切り取って云々する意味はそこまでないとも言えるが、今回のシーズンからが「旧作アニメで放送されなかった部分」に入ったので、そういう意味での注目度は高い。これだけたっぷりの尺を使い、丁寧に追うべきシーンを拾い上げているので不満は一切ない。原作を知っている作品なのでどうしても視聴時に真剣さは欠けてしまうのだが、それも「下手なことされない」という安心と信頼ゆえの状態だと自分に適当な言い訳をしている。旧作みたいなケレン味たっぷりの見せ方ももちろん素敵だったが、今作を走りきるとなるとどうしても感情面は長期戦模様にならざるを得ない。そこは割り切って「原作に忠実であること」を最大の目標とした今作はちゃんと意義がある。

 個人的な注目ポイントは、やっぱりキャスティングの妙ですね。旧作のイメージが強くてハードル高かろう、と思っていたところを的確に「こういう見方もあるよね」という「現代のフルバ」に置き換えた第1シーズンのキャスティング時点で信頼は置いていたが、第2シーズンになり、最後の十二支である紅野、そしてもう1つの中心となるべき生徒会メンバーと、旧作では声がつかなかったキャラも「いいところ」に投げてくれている。私としては真知のくまちゃんくらいまでは「よしよし」くらいで見てた(聞いてた)けど、「公:大久保瑠美」で「スタッフゥ〜!」ってなりましたね。あと美音さんね。わかってらっしゃる。

 まぁ、そんなこんなでめでたく最後まで綴られることになったフィナーレは来年までのお預け。キャスト面で残ってる気になる点は、あとは「紅葉の成長後は声変わりするんだろうか」ですね。

 

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 (文字通り)たこ焼きみたいやな、第11話。クトゥリフ先生があれだけ燃えまくってる状態に手ェ突っ込んだグレン先生、大丈夫だったんでしょうかね。タコの触手、ものすごく燃えやすいのか?

 いろんなところでクライマックスを迎えている。なんだろ、メインの筋だけ見れば本当にまっすぐだったのに、きちんと各ヒロインが関係性を醸成してる感がある。そして個性派ヒロインが出揃っている中でもひときわ曲者だったのが、アラーニャさんであった。すっかり手術補佐の練習も板につき、なんの問題もない状態かと思いきや、まだ心の奥にくすぶってる面倒のタネを残していたという。何がすごいって、そんなアラーニャのこじらせ具合を全て理解した上で、一番いいように処理してみせたサーフェの友情パワーですよ。普通、友達だと思っててもそこまで面倒臭い特質をそのまままるっと飲み込んでしまえるものだろうか。ことがグレン先生にも及ぶ危険性があり、サーフェは本気で糾弾してもいいはずのシチュエーションなのだが、それをケロッと「やると思ってたからしょうがない」で許せてしまうという関係性。ドライなんだか、スペシャルなんだか。アラーニャさんもそんなサーフェの優しさをわかってやってる部分もあったのだが、今回のことは流石に無理筋だと思っていたのだろう。アラーニャさんの動機を考えるなら、「これはいくらサーフェでも許してくれないだろう」と思うレベルのことをやらかしてこそ意味があったのだから当然の話だ。彼女の抱えたねじくれた自己顕示と自己嫌悪のあいまった感情は、そこそこ傘木希美の領域と言ってしまってもいいかもしれぬ。認めてもらいたいのに、弱みは見せられない。そんな鬱屈した感情をサーフェが飲み込み、さらにはグレン先生に向けた特別な感情にも名前をつけた。サーフェからしたらティサリアさんに加えてさらにライバルを増やす(しかも超面倒な!)行為のはずなのだが、それをやってしまうからこそのサーフェなんだろうなぁ。まぁ、グレン先生との絆に絶対的な自信があるからこそだろうが。

 そして、そんなサーフェの知らぬところで、さらなるライバルが追加される。なんでこんなに短期間でスカディ様の可愛さがマッハで突き抜けているのだろう。「だっこ……」じゃないんだよ! やめろよ! あんた神に列席するものだろうが! 設定が完全に完璧超人と同じなんだよ。「私は天から地上に降りた」ってスクリューキッドのテーマソングの歌詞なんだよ! あなたは超越者として君臨すべきだったのに、種に交われば種にあらずでよぅ……。まぁ、しょうがない。本当にこうなるべくしてなった人格者であったのだ。そんな可愛いスカディ様に「生きる喜び」を教えるのだから、グレン先生の「治療」は真っ当なものだったのである。

 そうして全ては整い、手術の描写自体はそんなになくってあっさりクリア(まぁ、そこを見せるアニメではないのでね)。成功の報が伝わる街は歓喜に包まれ、これまでのみんなも大喜び。メメさんとイリィがひとネタかましてくれるサービスつき。そこも鳥の本能なのね……。この街の種族、本当に奇跡的に共生が成功してるんだろうなぁ……。いい街だ。

 

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 ぺこが屁で空を飛んでるとこで自分でも心配になるくらい爆笑してしまった……第21話……。いや、でもあれ卑怯じゃん。もうわけわからなすぎるじゃん。画面端をちょっとだけ横切るのやめろや。

 製作者もキャラクターもみんなしてマグロだから止まったら死んじゃう系アニメ。「まぐろ」「てっかまき」の記述はそういう伏線やで。いや、でも冗談めかして「伏線」って言葉使ってたら、マジでさくさくクッキー君3号が伏線扱いになってて笑った。ことこ先輩の手にかかればどんなものでも手がかりだし伏線になりそうだけども。ねぇ、さくさくクッキー君の2号と1号はどうしたんですか? 先輩、基本的に手を動かすタイプの研究者なので、多分とりあえず作ったけど失敗したロボットもたくさんあるんだろうな。さくさくじゃなかったんだろうな。

 前回れい君がやってきたのだから、そこから朝陽を絡めた物語が進んでいくのかと思わせておいて、そっち方面はほとんどなんもなし。一応れい君の余計なサポートのおかげで朝陽が振り回される羽目にはなっているけど……この程度ではゆめちゃんはびくともしないですね。しれっと双子に朝陽を紹介するときに「私のお友達」っていう表現を使ってて、朝陽の方も当然それをなんの抵抗もなく受け入れている。そりゃま、今の2人を表す言葉はそれ以外ないからね……朝陽君も、もう少し大きくなったら「友達なんて呼ばれたくない」って思う日が来るんでしょうかね……。

 気になるのはれい君の挙動。最後に悪夢の女王様が気にしてたけど、やっぱりれい君は「なにがしかの王族の出身」ということになるのだろうか。これまでのネコ族の動きを見ると、地上に降りてきたあとは自然と仲間を探すムーブを見せたが、れい君は既にみゅーたちの所在がわかっているだろうに、積極的にコンタクトをとる様子はなく、むしろ隠れているようにも見える。現時点ではまだ偶然なのかもしれないが、5匹のネコが邂逅した時、何かが起こるのだろうか。

 いや、正直起こってほしいんスよね。今の4匹、本当にツッコミ不在で何が起こっても止まらないし……一応すうちゃんがツッコミサイドのはずなのだが、しょせんそこはネコ側である。4人で集まってもみゅーやぺこの暴走は止まりはしない。その結果がユメシンクロ世界でのあのザマである。女の子がさ、夢の世界に入ってさ、ファンシーな衣装で夢を届けるアニメでさ、なんで他人の夢の中での話題が尻子玉なんだよ。意味わからねぇよ。

 一応今回はときわちゃんファミリーの掘り下げの意味もあったのかもしれないけど、双子のキャラがそこまで押しの強いもんじゃなかったので印象には残りづらいかな。普通、こういう「下の兄弟が多い」っていう設定だと下の兄弟が悪ガキばかりでトラブルを起こす展開が多い気がするのだが、寛太と健太はワイルドな環境で育った割には案外素直で良い子たちであった。場合にもよるが、社会不適合度合いでいったらときわちゃんの方が上だったりするかもしれない。いや、いい子だよ。いい子なんだけどね。

 さて、ここから話はどういう転がり方になるんだろうか。まずはれい君の正体を暴くところからかなぁ。いや、この世界に正体とか秘密とかどんでん返しとかいう概念があるのかどうかは知らんが……。

 

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SAO アリシゼーション War of Underworld(第2期)」 5→5

 長い長いシリーズの完結、お疲れ様でした。……って言おうと思ってたんだけど、まだ続くんかい。まー、継続は力なり。それだけ続編が作り続けられるということは、それだけの後押しがある作品なのであろう。

 引き続き、私は今作については熱心なサポーターになろうとは一切思わないのだが、最初期の見方とは随分変わってきた。最初のうちは本当に「これ、なんでゲームの話にしちゃったんだろうなぁ」ということばかりが引っかかっていたのだが、最近のラノベ・なろう系作品の発展(もしくは形骸化)を見るに、今作は最低限の責任感を持って舞台を作っているのだと認識するようになっている。いや、最初の最初、SAOにいる間は絶対その辺のなろうと同じレベルのデザインだったとは思うのだが、それこそ「継続は力なり」だ。「ソードアートオンライン」というタイトルで物語を続けていかなければならないという意識から、「形骸」だけでシナリオをつなぎ続けることは幾ら何でも不可能になった。そこから必死に争い、作品に意味を持たせるために、少しずつ「ならでは」の世界が生み出されるようになっていった。「ゲームの話じゃ真剣味が薄い」という手垢のついた文句に対して、「ゲームとか現実なんて区分は、大した問題じゃないでしょう。なんならゲームの方から現実に出てきてやらぁ」っていう斜め上の展開で、この世界における絶対正義たるキリトの存在を、どんどん正当化していく流れ。この世界はキリトがやっていることが最終的に正しくなるように積み上げられた。その結果得られた「キリトの世界」は、もう、それだけでしっかりと1ジャンルを形成するまでになった。

 もちろん、それが面白いかどうかってのはまた別問題なのだが、少なくとも観るに耐えるものになっているのは間違いない。とにかく作画作劇のクオリティは桁違いで、与えられたシナリオを最大限のケレン味で見せつけることだけを考えた採算度外視のアニメーションは文句なしに今作最大の売りになっていた。1つ1つのファクターはよくわからんものであったとしても、紡がれた断片が1つの英雄譚として「見たい」ものになったのなら、結果オーライと言えるんじゃなかろうか。ラストバトルに向けて過去作のキャラがかたっぱしから集まって暴れまわる展開なんて、そりゃ盛り上がらなきゃ嘘なわけで(劇場版の連中が出てきたのはちょっと笑った)。ここに至れば「さて、次はどんな無茶苦茶をやらかしてくれるんだろう?」と気になっているくらいである。

 しかし……結局ユージオってなんだったんだろう……別にこれ、信長と松岡君のキャラを見て当て書きしたわけじゃないよね……いや、どうだろう……。

 

 

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Lapis Re:LiGHTs(ラピスリライツ)」 6→5

 今期終了作品の正式な1本目はこちら。非常に攻めた作品だったはずなのだが……どうなんだろう、こういう姿勢は「攻め」とも言えるけど「守り」とも言える気がする……。

 1話目視聴時点では「その発想は無かった。見たことない展開になったら嬉しい」と期待票を投じた。映像部分はかなり力が入っているのがわかったし、そうして美麗なグラフィックで描かれた世界は「魔法ファンタジー+アイドル」という、これまでに有りそうで無かったもの。この足し算がどのように相乗効果を生み出すものかと期待していた部分はあったのだが……。

 なんか、純粋に1+1は2ですよね、みたいな答えだった。別に悪いことは無いんだ。おそらく、これはこれで最低限「不満になりそうなポイント」は潰しているし、筋立てを見たら至極真っ当な1クールアニメにもなっている。大きな取りこぼしのない力作だと評価することは充分可能である。ただ……取りこぼしは無かったかもしれないけど、そこから新たな顧客を「取り入れる」も無かった気がするのよね。

 個人的に気になったのは、やはり「魔法学院もの」という独自性が、ほとんど「アイドルアニメ」の要素として新規性に結びつかなかったことだ。考えてみりゃ、これまでの数多のアイドルアニメも実は最初から「魔法少女もの」に近い要素っていうのはあって、例えば「ラブライブ」にしろ「うたプリ」にしろ、ライブ演出でおよそ現実的とは言えない超世界が展開されるのはよくある話。今作が違っているのは、それが単なるイメージであるのか、実際にその世界で起こっている現象としての「魔法」なのかという部分だが、その違いは、視聴者にはあまり差が無いのだ。奇跡を起こすヒロインってのは、アニメの中ではお馴染みのものであり、そこには別に「魔法」という設定を必要としていなかった。

 そう考えると、結局新しい舞台を用意したが、やってることは他作品と差別化できてない、ということになる。あとは「魔法ファンタジー」ものとしての楽しみを取るか、アイドルアニメとしての盛り上がりを取るか。おそらく制作サイドの売り込みは後者のウェイトが大きかっただろうし、私個人もそっち方向での期待が強かったと思うのだが、残念ながらあんまり「アイドルもの」要素が世界観に埋め込まれてなかったんだよね。オルケストラの力がそのままパワーになるという分かりやすい「エネルギー変換」なのだが、今まで重なっていなかった部分を重ねるのではなく、単に貼り付けただけでは深みは出ない。作品を見ていても「ここからここまでがライブしてるからアイドル的な要素」という風にかなりぶつ切りの印象になっており、例えるならウマ娘たちがレースを終えて「レースはレースとして置いといて」っつってライブ始める感覚が近いかもしれない。もう少し歌うことや人前に立つことの意味を考えてもらえれば、アイドルとしてのヒロイン勢にも意味が生まれたんじゃないかと思うんだけども。

 まぁ、これらの感想は「せっかく変な設定作ったならフル活用しろよ」という余計な要望を前提としているので、「ソシャゲとのメディアミックスの皮切り、あくまでキャラ紹介のイメージビデオみたいなもんだよ」と言われるなら、かなり贅沢で高品質だったとは言えると思う。できれば、余計なことを考えずに徹底して「アイドルになった」彼女たちの活躍を改めて見てみたい気もするな。ラストも今後を見据えた終わり方になってたし、もう少し別方面での展開があるなら追いかけてみよう。

 

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 観客席の父兄に緊張感がねェな、第18話。ノゴロー、どんな役割で出てきたのかと思ったら、「ミチルちゃんが揺れる」っていう割とダイレクトな影響があって笑った。野生の元メジャーリーガーがフラフラしてんじゃねぇよ。

 もう、「ここまで来たら」あとは気力の勝負か。睦子が繋いだ最後のチャンス、千里はそつなくこれを繋ぎ、相楽・沢のコンビもこれに続く。そして決めるは我らが大吾。出来過ぎには違いないが、これこそが野球漫画、というか「漫画野球」なので致し方ない。結局、ミチルちゃんは土壇場で繰り出した虎の子のオーバースローすら大吾に瞬殺されて完全なるかませ犬ポジションになってしまったので本当にかわいそう。最終兵器にするなら一球目を投げた時にストライクを入れなきゃいけなかったのだが、そりゃね、ここまでずっとサイドで投げてて、いきなり練習なしでオーバーに切り替えたらコントロールは定まらねぇよな。魚住の判断でもうちょい早めに投げてれば展開も違ったのだろうが、風林は完全に舐められてたからなぁ。

 みごと勝ち越しを果たした風林だったが、さらにもう1イニング守らなきゃいけないというのが最後の正念場。沢さんが3イニング目でいよいよ崩れてきたが、「久しぶりの投球だから少し乱れてきたか」程度で済むのはやっぱりすごいんだよね。このチーム、その沢さんに至る前に2イニング持たずに降りてる人間が2人もいるんですが。ただ、沢さんの肘はすでに壊れているものだとばかり思っていたのだが、どうやら過去の傷は癒えているらしい。相楽もその辺りの話は聞いておらず(まぁ、もうピッチャーやらないって話だったので話題にものぼらなかっただろう)、真偽のほどは定かでないのだが、沢さんの様子を見る限りではおそらく本当なのだろう。これまでは純粋に「めんどい」というのでマウンドに上がらなかったわけだが、やろうと思えばローテーションの一角を担うこともできてたわけだ。

 個人的に気になったのは、そうして相楽は本当に心配してくれてて、回想シーンではわざわざ医者の診断を受けるとことまで同席しており「ん? ご家族の方かな?」くらいの気にかけようなのだが、同様に一緒にプレイしてたはずの千里には全くそうした気遣いが見られないところ。そうだよな、千里だって沢さんがどういう状況なのかは知ってて当たり前なんだよな。相楽があんだけ心を痛めながらピッチングを見守っていたのに、千里のやつは「あちゃぁ、言っちゃったぁ」と完全に対岸の火事。故障しながら奮闘している沢さんを見ても、特に何か感じた様子もなかった。おめぇのスタミナがあればもうちょい沢さんも楽できたんだけどな? どうも、軽めのサイコパスみたいなキャラになってる気がするな……。藤井さん、おたくの娘さん、ちょっと危ないですよ。

 とにかく、そうして沢さんが最後のひと頑張りでミチルを抑えようと頑張り、もつれもつれて魚住戦。最後の打球の行く先は……疲労困憊の睦子のところ……。これ、もう負けた方がいいよねぇ……県大会行ったところで、今の投手陣じゃ限界があるだろうし、大義名分で言えばまだミチルさんに頑張って欲しいし。どういう意味での「ナイスゲーム」となるのやら……。

 

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 レベル5ってすげぇなぁ、第24話。いや、今更の話なんだろうけどさ、どう考えても人間の限界超えてるのよね。ある意味でなろう世界以上の圧倒的チートのはずなんだけど……それが正面切ってアホっぽい感じにならないのは何故なんでしょうね?

 前回からスタートした怪獣大決戦がAパートの山場。とにかくでかいゴジラVSとにかくでかい砂鉄怪人。学園都市の土壌、砂鉄多すぎね? という気がしなくもないが、その辺は御坂さんの能力がなんとかしてるのだろう。そもそも土壌の鉄分含有量なんて正確に知らんので案外能力の射程内からかき集めたらあれぐらいはキープ出来るのかもしれんし。そして、ただ磁力を用いて鉄を集めるだけではなく、それを人型に成形し、細部まで完璧に操るところまでが能力者の力。絶対に脳のキャパを超えてるはずなんだけど、能力者の計算って人間の脳の限界は超えたものを感覚的に処理するものだと解釈してるので(黒子の11次元演算とかね)、多分御坂さんも「ロボットの操縦」とかより「自分の手足を動かす延長線」くらいの感覚で巨人を操っているんじゃなかろうか。まぁ、だとしたら「微細な粒子を相手の内部に侵入させて」のところがかなりハードな気はするのだが。「内部で何かをぶちぶち切ってる手応えがある」とか、どういう感覚でわかるんでしょうかね。

 まぁ、とにかくそうして御坂さんはすっかり巨大戦闘に慣れてしまっている様子。純粋なパワーだけならドッペルゲンガーを圧倒するが、別に殴り合いで勝つことが相手の目的ではないというのが重要なポイント。ドッペルはもともとレーダー施設を使って突き止めようとしていた飛空船の姿を、御坂さんの砂鉄を逆用することで見つけるという頭脳プレイを展開。その辺はさすがの人工知能である。目的を達したのでそこで巨大戦は終了し、あとは動機をめぐる核心へと迫っていく。まずドッペルのところに駆けつけたのは操歯本人。彼女は未だドッペルの真意を理解しきれていないところがあるが、衝撃的な提案により、自己犠牲で事態の収束を図る。さて、そんな「自分」の判断を見てドッペルは何を思うか。毎週書いているのでいい加減ウザい気もするが、やはり操歯VSドッペルの討論パートは最大の聞きどころである。この2者については単なる「一人二役」ではない。ドッペルはあくまで「操歯のドッペル」なので、その2者は本来なら声に差があってはいけないのだ。つまり、「本質的には全く同じ声のはずだが、主義主張によって人格が分かれた2役」を作らなければならない。うむ、これこそまさに役者業。そこにぬかりないのが種﨑敦美という役者のお仕事なのである。シビレますね。

 結局微妙なすれ違いを生じさせたまま、「自己との対話」が終わりを告げて次のフェイズへ。危うく死にかけた操歯を助けてくれたのはもちろんリーダーである。ピンチの時に駆けつけてくれる元敵キャラっていうだけでテンション上がりますよね。リーダーがちょっと恥ずかしそうにしてるのを後ろで薬丸が笑ってるのが楽しい。あと、ナルの紙製飛行機がどうやって飛び上がったのかは原作コミックではよくわかってなかったのだが、なるほど、ちゃんと射出装置も紙で作ってるのだね。ここまでがっつり共同戦線を張ったら、もう御坂さんだってスカベンジャーの一員みたいなもんですよ。次のシリーズでも彼女たちとの仲の良さが描かれるはずなのだが……アニメ化は何年後ですかねぇ……。

 テレビシリーズの締めは、おそらくそんなスカベンジャーとの関係ではなく、やはり最後は黒子・初春・佐天との4人組の友情確認で終わりになるはず。コロナのせいで随分長引いてしまったが、この度のシーズン中も、たっぷりとこの4人の間の絆を確認することができました。佐天さんが幸せに笑えるエンディングをお願いしますね。

 

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 キャストロールも国際色豊か、第11話。残念ながらフランス語とか中国語のキャストに関してはそれがうまいのか下手なのかさっぱりわからんな……。ローランとシンシア、フランス語話す時だけ露骨に声質が変わるの笑ってしまう。

 アメリカ・シンガポールと渡り、次なる舞台はフランス。タイトルが「Snow of London」なのでややこしいのだが、絵画という芸術をテーマとした謀略戦が、芸術の国を舞台に繰り広げられる。飛行機レースは詐欺のテーマとしてはちょっとわかりにくかったが、絵の価値を高めたり落としたりといった詐欺行為はいかにもなテーマなので、今回は分かりやすくどんでん返しを連発する展開が期待できるんじゃなかろうか。「ギャラリーフェイク」みたいなお話だと思えばいいわけだしね。1話目からいきなり想定外の方向に進んだので、今までのお話の中でもつかみは一番面白い。ちなみに、11話目から新章突入ってことでどういうシリーズ構成になってるのかと思ったけど、どうやら3つのストーリーが5話ずつで15話っていう構成になってるらしい。相変わらず、配信アニメだと自由に枠が作れて良いわね。いや、それならバキとかも好きなようにやれたんじゃねぇかって気もするんだけど、一応13話基準のシーズン区切りを意識するのって、やっぱり最終的に地上波で放送することを前提にしてるからなんですかね?

 さておき、シンガポールの主人公がアビーだったとするなら、今回はどうやらシンシアが中心になるようだ。もちろん事の発端はエダマメからだが、ローランとの絡みを嫌がっていた彼もいきなりの失敗でローランを引き寄せて「いつもの面子」が集まってしまった。一応今回はエダマメが「依頼主」みたいな形になってはいるが……最終的にはお世話になった小さな下宿屋に心ばかりのお礼をすることが目的なので、数億ドルやらなんやらという大仰なお話ではなく、こじんまりとした結末を迎えて欲しいという気持ちもあるな。ぶっちゃけ、エダマメだけじゃなくて他の連中だってもう一生働かなくても食えるくらいの稼ぎはあっただろ。

 個人的に嬉しかったのは、アビーの様子が随分変わっていたところ。エダマメに対する態度も随分柔らかくなっていたし、表情や振る舞いなど、全体的に角が取れて丸くなっている。再会した時の様子からすると、彼女が前に言っていた通りに、一仕事を終えてからは一人で好きなように生きているのだろう。ローランたちとは本当にビジネス上での関係なだけで、彼女自身は生粋の詐欺師ってわけじゃないしね。そのまま祖国で幸せに過ごしてほしい気持ちもあるのだが、「暇つぶし」感覚でこうやって詐欺の片棒を担ぎにくるあたり、倫理的な部分はあまり褒められたものではないようだ。

 そして、倫理観という部分で一番ポンコツなのはやっぱりシンシアなのだろう。今回のターゲットとは過去に因縁があるようで、エダマメの計画の尻馬に乗るというか、率先して悪い方に引っ張るような動きを見せて完全に私怨の解消を狙っている。どうしても、一味の中で一番危なっかしいのがシンシアのような気がするので、彼女が活気付くとよくない予感しかしないのだが……さて、どうなりますことやら。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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