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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ピーター・グリルと賢者の時間」 5→4

 まぁ、ショート枠だし……。

 なんだろ、こんな作品を放送するにも、タイミングってあるよなぁ、と感じてしまう作品。これが1年前に放送されていれば「ハイハイ、バカみたいなエロギャグね。まぁ、乳首が見えてればそれでいいんじゃない?」くらいの当たり障りの無い(?)感想で終わっていたと思うのだが、如何せん「異種族レビュアーズ」という事例が先んじてしまい、「バカみたいなエロギャグでも突き抜ければ立派に独自性は出るもんだな……」ということに気づいてしまったため、改めて「もうちょっと吹っ切れればよかったのに……」という感想が付加されてしまった。

 いや、この作品で何を吹っ切ればいいのかはよく分からないし、現時点でもそれなりに吹っ切れてる部分はあったと思うのだが、ゲスアニメになるならもう一歩踏み込める余地があったんじゃないかという気はするんだよね。そもそもピーターグリルはオーガ娘たちの言う通りにさっさと子種をばら撒けば問題は解決してたんじゃないかって思ってしまうし(その思考自体が問題ではなかろうか)。

 まー、やっぱり最大の問題は「エロアニメなのにエロさが一切ない」っていうところなんじゃないかしら。多分そこを真に迫って描いちゃうとギャグでは済まなくなるっていう境界線があるんだろうね。そして、境界線の向こう側を見たいなら最初からエロアニメを見ればいいからね。何回も書いてる気がするけど、私はあんまりエロアニメには興味ないんだわ。ギャグアニメとしておもろい方が嬉しいです。

 ちなみに、奇形乳のキャラが多めなのでむしろ作中ではエルフっ娘の方が好きです。絶対にいらない情報だな、これ。

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 エェ女ばっかりやな……第19話。確実に女子更衣室を覗いてた丹羽さんと仁科は完全にギルティ。

 試合結果の方は実にあっけなく開陳された。まぁ、そこでもったいぶってもしょうがないけど、やっぱり最後は強豪相手に一歩及ばず、大吾たちの初戦はほろ苦い幕切れとなった。でもまぁ、周りの人間も言ってる通りに「初陣にしては上出来」ってのが素直な感想で、上出来っていうかむしろ出来過ぎの感すらあった。意外とチョロいぞ地区予選、って思ったけど、次の大会でも優勝するためには結局おんなじところを倒さないといけないのよね……。

 で、今回からは次の試合へ向けての切り替えのお話。沢さんという隠し球を手に入れてレベルアップが図れたかと思ったが、やはり台所事情の苦しさは変わらない。そこでキャプテンが多少焦ってしまうのは致し方ないところだが、未だ相楽のモチベーションは同列に並んだ訳ではない。そこんところがまだ見えてないあたりは大吾君もまだまだである。しょうがないよね、父も姉もみんなして野球バカの家庭に生まれてしまったもんだから、野球に全力を注げない人間がいるなんてことを考えもしないのだ(小学生の時のお前はなんだったんだって話だが)。大吾のことをよくわかっている睦子は問題ない。負けん気が強くて大吾同様に悔しさを滲ませるアニータ・仁科あたりもモチベーションは維持できるし、丹羽さんは反抗するなどという選択がない。デブはまぁ、デブだからいいだろう(あと千里は絶対に要領よく手を抜いてると思う)。

 となると問題は沢・相楽コンビといういつもの流れだが、先の大会で、沢さんの姿勢は随分変わっていた。まだまだ「手のかかる子供の面倒を見るおねーさん」みたいなスタンスは崩していないのだが(同級生のくせに)、それでも大吾の夢にいくらか付き合ってやろうという気になっている。彼のやる気に刺激されたか、あの大会でのミチルちゃんとの対戦で何か思うところがあったのか。基本がゼロだったベクトルが確実にプラスへと傾いた。しかし、そんな沢さんの変化についていけないのが相楽であった。彼女の場合、「めんどくさい」が最大の理由なのは間違いなかろうが、「無理するとまた弥生が壊れる」というのも大きな懸念になっていたようである。彼女の中で守るべきものは、「自分の生活≒沢さん」くらいで、やっぱり掛け替えのないものなのである。しかし、ここで練習について文句を言っても、なかなかサボり好きとの差別化が図れない。結局、専門のトレーナーがいない現状では、どこからがオーバーワークなのかは分からないわけで、中学生同士で喧嘩をしても根本的な解決は難しかったはずなのだ。

 しかし、終わりは割とあっさり訪れた。睦子の進言と同時に、大吾がノックダウン。まぁ、言うても彼もたかだか中学生だしね……精神の昂りに身体がついていかなかったのだろう。なんともみっともない話ではあるが、一応睦子からフォローをもらっているので救われている部分はある。大吾がいなくなったことで、みんなが少しだけ大吾の存在意義を確認し、歩み寄るきっかけにはなったのであろう。みんなして気のいい奴らでよかったな。今回はとにかく相楽の動向に注目が集まった訳だが、休日の私服姿でくつろぐ相楽、そして部室でのお着替え相楽などのサービス満点である。沢さんとのカップリングもいろんな姿が見られて眼福。やっぱりこの2人で「さわと相楽」みたいな日常百合漫画をやってもらった方がニーズに合致してるんだろうな……。

 そしてそして、やはりメンバーの不足というのは如何ともしがたい部分なのでメスが入ることになりそうなのだが……え? 千里の姉??! いや、今回明らかにキャストロールの位置がおかしかったんだよね。脇役のはずなのに何故かメンバーの中にいきなり食い込んできてたのよ。これはどう考えてもメンバー入りする流れなんだろうなぁ。まさかの藤井家2人目参戦かよ……そして娘さん2人の名前がわかってるのに藤井の名前は藤井なのかよ……。

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「ハクション大魔王2020」 5→5

 嫌いじゃないのヨ。なんでだろね、この土曜のタツノコ枠は大体こういう評価になりがち。ヤッターマンは飛び道具風味が強かったけど、こっちは思った以上に狙いが定まった、良作……とまではいかずとも「無難に見せる枠」くらいに収まったんじゃなかろうか。

 結局もともとの「ハクション大魔王」がどんなアニメだったのかは分からんのだが、今作の「ちっちゃい子供達のお仕事探しサポート」というテーマ設定は単発エピソードが連なるこういう作品には割とマッチしていた気がする。同じようなテーマでは「HUGっとプリキュア」があったわけだが、こちらの方がよりダイレクトなお仕事体験レポートアニメになっていて、「ヤッターマン」の時ほどではないにしろ、ちゃんと見終わった後にちょっと賢くなったような気になれる。子供達がこの作品を見て新しい仕事に興味を持つかどうかは微妙だが、もともと興味のあったお仕事のエピソードなら、存外はまり込んで見られるんじゃないだろうか。かくいうおじさんもアニメ回は流石に笑っちゃいましたね。いや、別に私がアニメ業界に就職したいわけではないが……ああいうアニメ演出を思いっきりメタった作品づくりも、今となってはすごく当たり前に受け入れられるようになったもんだなぁ。ここから「SHIROBAKO」へステップアップするお子さんが出てきてもいいじゃない(果たしてそれはステップアップなのだろうか?)。

 ラストを飾る要素がちょっとした恋愛要素だったり、実は縦筋の物語も悪くないデザインで、最初に目を引いたカンちゃんの悟りきった世代観が、アクビたちとの交流を通じて「夢を持つ子供」に成長する様子もどこか真に迫っている。鉄オタ友達のマリオがあれよあれよと恋愛の当て馬になっていく展開はちょっと笑ってしまった。「達観した現代っ子」「極度の鉄オタ」とマイナス要素しかないクソガキのはずなのに、最後にちゃんと主人公になってるんだよね。

 数年経って改めて見直したい作品かと言われたら絶対そんなことはないのだが、このコロナで暗澹たる時代、多少なりとも子供達に希望が与えられたのなら、お仕事としては充分なんじゃなかろうか。

 あとはまぁ、最後に当然中の人の話なんだけど、結局最後まで聞いてても「これ、島袋美由利なんだよなぁ」というのが魂レベルで理解に至らなかった。ほんと、変幻自在でベースを掴ませない役者である。

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「食戟のソーマ 豪ノ皿」 ー→5

 とりあえず長期シリーズお疲れ様です。あんまり点数付けに意味はないだろうけど、こうして時間をかけてちゃんと完結まで製作される長編アニメって最近のジャンプ漫画では貴重なので、それだけでも一定の評価を得るべきではあるだろう。

 ま、やっぱりシリーズ通じての不満点はラストバトルでもかわりゃしなくて、本当にこのアニメは「料理が美味いのかどうかもよく分かんない割にあんまり吹っ切れてもいないのでメインテーマがごっつ地味」という問題を抱えっぱなし。いや、アニメの問題じゃなくて、原作漫画の問題でしかないのだけども。アニメではさらに、そうして「よくわかんねぇ料理について、審査員のリアクションでそのすごさを表現するよ」という料理バトル漫画のお約束要素をどう表現するかっていう課題が追加されるのだが、そこも別に大して目を引くようなもんじゃないのよね。長期シリーズになっちゃうと、ジャンプ的インフレの表現が「リアクション芸」だけでは限界を迎えてしまう。そう考えると、先人たちの料理漫画ってのはやはり偉大である。

 しかしまぁ、そうした難点は今シーズンで始まったものではないし、一応最後のシリーズは「もう最後だから何やってもいいや」ってんで多少ネジの外れた要素もあったので、過去作に比べればプラスに転じたとみることもできるだろう。コロナで製作が滞ってしまったが、その甲斐あってか映像のクオリティは最初から最後まで安定していたので、目に見えた欠点は無いと言っていい。その上で、ラストでの見どころは何といっても薙切が迎えるハッピーエンド。いやぁ、えりなさんはとてもまっすぐにヒロインやってるのよね。「メインヒロインであり、なおかつ最大のライバルでもある」っていう関係性はジャンプ漫画の中でも珍しくてデリケートな要素だったと思うのだが、最後まで高潔であり、最後まで愛らしくあった。薙切さんの可愛らしさだけでも最後まで観た甲斐があったというものだ。あ、でもコックコートに乳袋ができるのは納得いかんけど。絶対そんな素材じゃねぇだろ。もっとすっきりしたラインでプロポーションを表現してくれた方がかえってフェッティシズムに満ちるということが何故分からないのだ(個人の感想です)。

 あ、あと個人的に司・竜胆カップルが好きなので2人が程よくいちゃついてくれてたのもよかったです。最終的にこの2人が結婚したりすると、地獄のような家庭が生まれそうでちょっと妄想してしまう。親が優れた料理人だと地獄になるっていう薙切の教訓、今後の時代に活きてくるといいですね。何の心配だ。

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 いい最終回だった…………最終話! たっぷりとした後日談、良作の条件ですなぁ。

 まずもってタイトルからして心憎い。忘れるはずもない第1期の最終話が「Dear My Friends」なのよね。時間的な隔たりの大きなシリーズになってしまったが、通底する製作理念が一貫していることがよく分かる名付けである(ちなみに、ついでに確認したら2期のラストも「Eternal Party」となっている)。アニメ版超電磁砲は、とにかく4人パーティが中心の物語。だからこそ、最後にオリジナルでちょっと黒子の出番を追加し、原作になかった要素を盛り込んでいるわけだ。食蜂と黒子のファースト(?)コンタクトは危険な香りしかしないよな……。

 しかしまぁ、今回の大団円については、流石にこの4人だけで終わるわけにもいかない。関わったみんなが幸せになってくれればこそ。そこにはもちろん操歯さんとドッペルゲンガーも含まれるだろうし、スカベンジャーの面々だって含まれる。スカベンジャー最後のドタバタシーン、清ヶの真実を知った後に見ると全然違う構図に見えてすげぇ新鮮だった。「清ヶの清ヶを見せろ!」はあかんやろ……。リーダーは最後に貫禄を見せつけて、無事に幸せを勝ち取った。そして、新たに御坂さんとの友情を確かにするのである。ここにいたり、彼女も間違いなく、御坂さんの「大切な友達」だ。

 そして第3期の総括として、前半戦の面々も片っ端から登場。婚后さんが幸せかどうかはよく分からないが、御坂さんとの距離がさらに近づいたことを実感したので喜びを噛み締めているだろう。妹と正式に接触してしまったので、今後は面倒ごとに振り回されそうな気もするけども。そして警策さんも幸せ。ドリーも幸せ。彼女たちの健やかな成長を末長く願っています。それが食蜂さんの最大の願いなのだから。

 そして、今作を見ていると原作では気づかなかったポイントに気づかされることが多いのだが(いかに私が原作を適当にしか読んでいなかったかが分かるのだが)、御坂VSドッペルの対決の持つ意味も、今の今まで気づいていなかった。最後のクライマックスとなる落雷シーン。御坂さんはドッペルの願いを聞き届けて彼女のボディを破壊する。御坂さんは「なんてことをやらせるんだ」と文句をいい、ドッペルの方も「汚れ仕事をさせてすまない」と詫びているわけだが、実際にはこのシーン、ドッペルが想定していたよりもはるかに重い意味を持っていた。何しろ御坂さんがこの学園都市で生きている意味の1つは、「望まざる命を持って生まれてしまったたくさんの妹を守るため」であるのだ。自分の過去の過ち、そして学園都市の科学という過ちが生み出した大量の「ドッペルゲンガー」。御坂さんは、何があっても妹たちを守り抜くと誓い、そのためにこれまで孤独な戦いを続けてきた。そんな彼女に対し、「望まざる命を終わらせてくれ」と頼むことが、どれほど残酷なことなのか。

 しかし、御坂さんはそれをドッペルに訴えたりしない。生まれること、死ねないことは、ドッペルたちの責任ではない。どこまでいっても、身勝手な科学の業。生み出した人間たちのエゴなのだ。それをわかっているからこそ、御坂さんはドッペルに安易に「生きろ」などと言わずにとどめを刺す選択をする。どれだけ辛くとも、生まれてきた者たちの願いを叶えるために動く。1つの「魂」を終わらせることが御坂さんにとってどれほど辛いことだったのか。それが垣間見える飛行船上のラストシーンである。

 結局、学園都市の暗部が無くならない限りは、御坂さんの苦しみは続いていく。しかしそれを他人に押し付けて悲劇のヒロインぶらないのは御坂さんの強さであり、そんな彼女の強さを支えているのが「大切な友達」なのであろう。そうして彼女たちの交流を描いて締めることで、この超電磁砲の物語は締めくくられるのである。

 改めて、良い最終回であった。

 

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「彼女、お借りします」 5→4

 楽しむとしたら、とにかく並み居るヒロイン勢を愛で続けるという楽しみ方になるだろう。雨宮天・悠木碧・東山奈央・そして高橋李依。揃った4つの選択肢。キャストの濃さで言えば充分すぎるカロリーが摂取できるし、キャラデザは安定しているので女の子を愛でるには文句はない。

 さて問題は、残念ながら今作がそうして女の子たちが和気藹々と青春を謳歌する美少女動物園ではないということである。真ん中にいる男、これをどう処理すべきかである。だって……見てて全く楽しくないんだもん……最低の男主人公なんてのはアニメの中では割と定番で、魅力を感じない、人として最低の行動をする、そもそも行動原理が分からないなど、ひどいキャラはいくらでもいるだろう。しかし、今作の主人公の最大の問題は「見ていて気持ちよくない」というところである。「理解できない」ではない、「気持ちよくない」である。元々、「えー、ヤらせてくれるわけでもない見知らぬ女性に2万円払ってデートするとか、どういう感覚なら出来るんだよ……」とも思っていたが、まぁ、冷静に考えて「1日雨宮天とデートできる券」があるなら、多分私は2万払うだろう。えぇ、払いますとも。となれば、作中の水原がそれくらいの存在ということなら、どれだけ妄想フルパワーだとしても「理解」はできなくないのだ。ただ、この主人公の言動は、そうした打算から一歩先の行動理念の部分に問題がある。行き当たりばったりで、常に自分のことしか考えない最低の精神性。時に「彼女のことを思って」みたいなことを言っているが、突き詰めればそれも自己保身や自己欺瞞の表れ。そして、そんな精神を支える最大の要素として表れるタームが「彼女」なのである。流石にこの考え方は、嫌いである。嫌な奴である。そんな奴に可愛い女の子が振り回されるのを見ていて、気持ちいいわけがないのである。

 そして、これだけ文句を並べ立てた後に真逆のことも書く。同じように最低の精神性を持つキャラとして、主人公の元カノがいる。この女もなかなかのタマである。でも、こっちの最低女は見ていて楽しい。そして、これは私の性癖に依拠するものである。クソ女可愛い。CVが悠木碧ならなお可愛い。そうしてみるなら、最低男と最低女が付き合えば丸く収まる気がするのだが、今作のメインプロットは絶対そうならないデザインである。そこがまた気持ち悪い。結局、「男が最低だ」なんてこたぁ瑣末な問題なのだろう。「もっと女の子が幸せになるお話ならいいのに」と思って見ていると、主人公が邪魔なだけなのである。なんだこの結論。

 まさかの2期決定、この話がまだまだ続くとなると、さらにたくさんの女の子がこの最低のお話に巻き込まれていくのだろうか。個人的には同じマガジンのドロドロ話だったら「ドメスティックな彼女」の続きが見たいんですが、あれはもう2期が無いんですかね。

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「天晴爛漫!」 5→3

 やぁみんな! 毎度おなじみP.A.WORKS大好きおじさんだよ! おじさんなんだけどね! どうしたもんかな!

 最近はP.A.が少しずつ空回りの度合いを増している気がする。雰囲気はまだ楽しめた「天狼」、楽しむのにだいぶ根気を必要とした「フェアリーゴーン」とオリジナルの流れが癖の強い方向へ傾いており、今回はその流れに棹さす形。まだ誰もやったことがないアニメを作りたいというやる気は買いたいところだが、どうにも企画のアイディアばかりが先走り、内容が付いてきてない印象がある。映像部分の安定感やモーションの見せ方など、映像作品としての技術力は相変わらずなのだが、そうした技術の積み重ねを持ってみせるアニメとして、今作は残念ながら魅力を発信し続けることができなかった。

 なんでだろ。こっちが勝手に期待しすぎてるんだろうか? でもさ、アメリカ横断レースアニメだって言われてこれを見せられて納得できる人間がどれくらいいるんだろう。「おいしいラーメン屋があるんですよ」っつって連れて行かれた店で大した特徴もないハンバーグを食べさせられるような、そんながっかり感があるのだ。そういうお腹になってないし、なってたとしてももっといい店知ってるんだけど、みたいな状態。この設定を活かすシナリオを組もうっていう意識が感じられないんだよな。ほんと、なんで「レースアニメ」にしようと思ったんだろう。別に車に関する部分を全部取っ払って「文明開化期にアメリカに流れたトンチキ日本人奮闘記」にしてしまえばドタバタやカルチャーギャップの部分は楽しめるシナリオが組めたと思うんだが。

 また、そうして組まれた「ドタバタ劇」にもいまいち入り込むことができない。小雨のキャラだけは嫌いじゃないのだが、それ以外のキャラの依って立つところがなんともぼんやりしていて、例えばデカブツ兄弟がもともと身分詐称してあんだけ悪さしてたという事実が、正体を明かした途端になかったことにされるのが釈然としない。弟の方、あんな性格だったら絶対に悪巧みに加担してなかっただろうに。他にもいろんなキャラが意味ありげに配置されているのに最終的にツダケンを集団でボコるためのアイテム扱いだし、みんなして「レーサー」なのにレースの手腕の差なんかはさっぱりわからないし、マシンの差別化も一切行われていない。ダメだ、もう一回書きたくなった。「なんでレースアニメにしようと思ったんだろう」。

 うーむ、出来ればP.A.には昔の心意気を取り戻してじっくりびっちり染み込むような傑作を作って欲しいものである。

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「ノー・ガンズ・ライフ(第2期)」 4→5

 「殺伐とした水瀬いのりキャラ」部門で優勝を狙う作品。ちなみに対抗はキャロル・マールス・ディーンハイム。

 終わってみれば、やっぱりそれなりの満足感のある作品。スタート時は「なんかもっさりしてるよなぁ」と思ったものだが、この作品はストーリー部分をどうこうするよりも前に、アニメでの使命はハードでボイルドな雰囲気を出来る限り画面上に表出すること。そのために、多少爽快感を犠牲にしたとしても重苦しい空気を優先させてもっちゃりした作劇にしたのだろう。いや、事の真偽は分からんけど、シナリオの進行を見るとそう感じる。そして少なくとも私はそのように理解し、納得したのだから、今作の目指す方向性としては間違ってなかったんじゃなかろうか。錆と硝煙の世界観ってのも、意外と難しいテーマなのである。

 2期に入り、ベリューレンとの関係がもつれにもつれ、各々の過去の掘り下げも深度を増していく。正直、設定を見た時点でもっと早くに言及すると思っていた十三の「武器として生み出された悲劇」について、ここでようやく掘り下げることができるようになった。そのほかにも前半で描かれたメアリーとヴィクターのヘンテコ兄妹関係、そして常に中心にあり続ける鉄朗の生きる意味。どれもこれも、2期分の長さがあったからこそ語ることが出来た内容だ。やはり、ある程度の長さがある作品で腰を据えてやってくれるだけでも、シナリオ部分の印象はよくなるものである。

 そうして決して幸せじゃないお話がジリジリと続く中で、少しでも晴れやかさを加えるために女の子たちが頑張ってくれているのが、つまりは水瀬いのりキャラ部門とかなわけである。メアリーも充分可愛いのであるが、ほら、まぁ、ちょっと足りない要素があるから、その分をペッパーがね。いや、何とは言わないけど。唇の厚みとかなら、今作は割とみんな充実してますね。

 とにかく、原作ありでこの世界観の作品が長期で続いてくれるのは喜ばしいことなのではなかろうか。まだまだお話は途中も途中。今後の展開はいくらでも盛り上がる要素がありそうなので、もし余裕があるのなら3期まで待たせてもらうことになるだろう。まー、連載が月刊誌だし、いつになるかは見当もつかないが……。

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 精神を病んだ社会人の駆け込み寺です。寺の中で、さらに神経はすり減っていきます。

 


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