忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[403] [404] [405] [406] [407] [408] [409] [410] [411] [412] [413]

「天晴爛漫!」 5→3

 やぁみんな! 毎度おなじみP.A.WORKS大好きおじさんだよ! おじさんなんだけどね! どうしたもんかな!

 最近はP.A.が少しずつ空回りの度合いを増している気がする。雰囲気はまだ楽しめた「天狼」、楽しむのにだいぶ根気を必要とした「フェアリーゴーン」とオリジナルの流れが癖の強い方向へ傾いており、今回はその流れに棹さす形。まだ誰もやったことがないアニメを作りたいというやる気は買いたいところだが、どうにも企画のアイディアばかりが先走り、内容が付いてきてない印象がある。映像部分の安定感やモーションの見せ方など、映像作品としての技術力は相変わらずなのだが、そうした技術の積み重ねを持ってみせるアニメとして、今作は残念ながら魅力を発信し続けることができなかった。

 なんでだろ。こっちが勝手に期待しすぎてるんだろうか? でもさ、アメリカ横断レースアニメだって言われてこれを見せられて納得できる人間がどれくらいいるんだろう。「おいしいラーメン屋があるんですよ」っつって連れて行かれた店で大した特徴もないハンバーグを食べさせられるような、そんながっかり感があるのだ。そういうお腹になってないし、なってたとしてももっといい店知ってるんだけど、みたいな状態。この設定を活かすシナリオを組もうっていう意識が感じられないんだよな。ほんと、なんで「レースアニメ」にしようと思ったんだろう。別に車に関する部分を全部取っ払って「文明開化期にアメリカに流れたトンチキ日本人奮闘記」にしてしまえばドタバタやカルチャーギャップの部分は楽しめるシナリオが組めたと思うんだが。

 また、そうして組まれた「ドタバタ劇」にもいまいち入り込むことができない。小雨のキャラだけは嫌いじゃないのだが、それ以外のキャラの依って立つところがなんともぼんやりしていて、例えばデカブツ兄弟がもともと身分詐称してあんだけ悪さしてたという事実が、正体を明かした途端になかったことにされるのが釈然としない。弟の方、あんな性格だったら絶対に悪巧みに加担してなかっただろうに。他にもいろんなキャラが意味ありげに配置されているのに最終的にツダケンを集団でボコるためのアイテム扱いだし、みんなして「レーサー」なのにレースの手腕の差なんかはさっぱりわからないし、マシンの差別化も一切行われていない。ダメだ、もう一回書きたくなった。「なんでレースアニメにしようと思ったんだろう」。

 うーむ、出来ればP.A.には昔の心意気を取り戻してじっくりびっちり染み込むような傑作を作って欲しいものである。

拍手

PR

「ノー・ガンズ・ライフ(第2期)」 4→5

 「殺伐とした水瀬いのりキャラ」部門で優勝を狙う作品。ちなみに対抗はキャロル・マールス・ディーンハイム。

 終わってみれば、やっぱりそれなりの満足感のある作品。スタート時は「なんかもっさりしてるよなぁ」と思ったものだが、この作品はストーリー部分をどうこうするよりも前に、アニメでの使命はハードでボイルドな雰囲気を出来る限り画面上に表出すること。そのために、多少爽快感を犠牲にしたとしても重苦しい空気を優先させてもっちゃりした作劇にしたのだろう。いや、事の真偽は分からんけど、シナリオの進行を見るとそう感じる。そして少なくとも私はそのように理解し、納得したのだから、今作の目指す方向性としては間違ってなかったんじゃなかろうか。錆と硝煙の世界観ってのも、意外と難しいテーマなのである。

 2期に入り、ベリューレンとの関係がもつれにもつれ、各々の過去の掘り下げも深度を増していく。正直、設定を見た時点でもっと早くに言及すると思っていた十三の「武器として生み出された悲劇」について、ここでようやく掘り下げることができるようになった。そのほかにも前半で描かれたメアリーとヴィクターのヘンテコ兄妹関係、そして常に中心にあり続ける鉄朗の生きる意味。どれもこれも、2期分の長さがあったからこそ語ることが出来た内容だ。やはり、ある程度の長さがある作品で腰を据えてやってくれるだけでも、シナリオ部分の印象はよくなるものである。

 そうして決して幸せじゃないお話がジリジリと続く中で、少しでも晴れやかさを加えるために女の子たちが頑張ってくれているのが、つまりは水瀬いのりキャラ部門とかなわけである。メアリーも充分可愛いのであるが、ほら、まぁ、ちょっと足りない要素があるから、その分をペッパーがね。いや、何とは言わないけど。唇の厚みとかなら、今作は割とみんな充実してますね。

 とにかく、原作ありでこの世界観の作品が長期で続いてくれるのは喜ばしいことなのではなかろうか。まだまだお話は途中も途中。今後の展開はいくらでも盛り上がる要素がありそうなので、もし余裕があるのなら3期まで待たせてもらうことになるだろう。まー、連載が月刊誌だし、いつになるかは見当もつかないが……。

拍手

 精神を病んだ社会人の駆け込み寺です。寺の中で、さらに神経はすり減っていきます。

 


拍手

「デカダンス」 7→6

 初期配点7点はチャレンジでしたね。いや、でも別に間違ってたとは思わないけど、序盤の3話分くらいは8点9点分の魅力があった。そこからの落とし前の付け方に関しては、「まぁ、そうなるかなー」という感じである。毎週感想を書く中で微妙にテンションがついてってない感が出てたんじゃなかろうか。

 いや、でも6点です。全く悪い作品じゃないし、人に聞かれたら「面白いから見ていいんじゃない?」とは言える。単にちょっと、シナリオが「2時間のオリジナル劇場アニメ」っぽいかな、という程度である。そりゃ片付けないよりはよっぽどいいけど、最初のトンチキな設定の割には無難なまとめ方になったな、と。じゃぁどんなまとめ方だったらよかったんだよ、と言われると答えは無いのだが、「パワー配分って難しいよね」とだけ書いてお茶を濁しておこう。

 改めて本作の要点を確認しておくと、手垢のついた「バーチャルゲームもの」をひっくり返す初期設定がかなり攻めていたのが最大の売り。「ゲームと現実の意味の与え方」という話は「SAO」の時にも何度も出てきたことだが、SAOは「ゲーム側が現実を侵食してもいいじゃない」ってんで狂ったゲーマーを中心に勢力を広げる話。そして奇しくも、この作品も構図は同じなのだ。主人公は黒衣の剣士キリトではなく、作業服姿のおっさんカブラギ。そしてゲーム世界の中で出会うのはAIのアリスではなくてタンカーのナツメ。そして最大の違いは、「視点の位置」が最初からナツメ側にあったこと。つまり、思い切り乱暴にまとめると、本作は「アリス視点から見たSAO」みたいな状態だったわけだ。ただ、単にそうして視点をひっくり返したというだけではなく、ひっくり返すことによって「ゲームの中の真実」の意味付けを大きくし、シナリオの緊迫感を出すことが可能になっている。ただ、SAOは「ゲームだけどゲームじゃない!」ってんでどんどん深刻さを増していく方向にシナリオが進むのに対し、今作の場合は「現実だけどゲームなんすわ」ってんでどんどんふざけた要素が追加されていく。最終回のドナテロ特攻なんかが分かりやすい例で、最終的なハッピーエンドを迎えるために、命がけのあれこれも全て「ゲームの中で」片付けられるようになった。もちろんナツメ側からみればそれは「命がけ」であり、「人類の発展」であるのだが、我々視聴者側から見ると「ゲームのバージョンアップ」で終わったというのをどう処理したらいいものか。この辺りは意見の分かれるところなんじゃなかろうか。

 とはいえ、今作の最大の見どころはそうしたシナリオの新規性の是非ではなく、一貫したメリハリの付け方だったとは思うけどね。ふざけたようにしか見えないサイボーグのデザインも、そんな姿で必死にサバイバルとか能力バトルとか恋愛ドラマとかやるのかよ、っていうギャップが笑えるし、そんなサイボーグたちにも負けじと百面相を披露するナツメの魅力は最初から最後まで今作最大の牽引力だった。最終的に何を考えたところで、「でもナツメは可愛かったよね」と言われたら、それは一も二もなくイエスなのである。人類は右手がサイコガンの男にも憧れるけど、右手がマジックハンドの女の子に憧れる部分もあるのだなぁ。

 人類の教訓:とりあえず、子安に見つからないように生きよう。

 

拍手

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完」 ー→ー

 記録の管理上、一応記事立てしとくけど一切情報量がない。しょうがない、そういう巡り合わせである。

 でもまぁ、とりあえず長丁場のシリーズを最後(だよね?)まで完結させたステッフにはお疲れ様と言えるんじゃなかろうか。どういう終わり方になるかと思っていたけど、想像以上に普通に幕引きした。こんだけ捻くれたキャラ属性を売りにしてたくせに、落とし所は普通なんやな、っていう。結局、徹頭徹尾主人公がキモいという印象は変わらなかったなぁ……ヒロイン勢に目を向け続ければそのあたりの嫌悪感を緩和させることは出来るかとも思ったし、実際最終シーズンはヒロイン勢もクリティカルな動きが多かったので目を惹く部分が多かったのだが、如何せん「なんでこんな子たちがあいつに惹かれるかさっぱりわからん」という反射が起こるので結局ヒロイン勢にも目がいかないっていう。

 早見・東山成分が満たしたかったら北宇治に行けばいいんじゃないかな(もうどっちも卒業してる)。

拍手

「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」 5→6

 なかなかファニーな作品であった。終わってみれば結構盛り上がったんじゃなかろうか。とりあえず、お菓子食いまくり子ちゃん可愛い。特に声が(いつもの)。あんだけ食ってるのに別にデブじゃないのはずるい。

 上しゃまトークから入ってるけど、こういう作品で女の子が可愛いのはちゃんと大事。それだけちゃんとキャラが立ってるってことだからね。タイトルからうっかり「金持ちバカボン刑事が中心なのかな」と思ってしまいがちだが、大助を取り巻くそれぞれのキャラの魅力がちゃんとアピールできているのは良いことだ。「富豪」という要素は毎度の刹那的すぎる明細表で明らかだったが、単にバカみたいに金を使って事件を解決するというドラえもん的な要素ではなく、そこから一歩進んで「金を使えるということは、こんな解決策にもつながる」「金を積んだところでどうしようもないこともある」というオリジナルのデザインに発展。最終的には金に踊らされた人間が裁かれるなんてことはなく、大助と神戸家という闇の中心に収束していくデザインも非常に見やすい。もちろん、大助と加藤の男二人の友情物語としての見どころも的確だ。チート的な要素が単なるアホらしい武器になるのではなく、それ自体がテーマとして多面的に切り取られているのをみると、やはり設定は使いようだな、というのがよくわかるのである。まぁ、最大の疑問は「これ、どこからどこまでが筒井康隆なんだろう」ってことなのだけれど。

 まぁ、簡単にまとめると「鈴江さん可愛い」だ(結局そこかよ)。最近の坂本真綾はトチ狂った役が多いので、こうしてまっすぐに可愛い系のキャラが出てくるとちょっと嬉しくなりますね。鈴江さんのまっすぐが正しかったかどうかは置いとくとして。

拍手

 シンシアさんにもあんな純朴な頃があったのねぇ、第12話。正直、サポートが無ければ回想シーンだって分からないレベルで別人……いや、顔は変わってないはずなのにね。印象がガラッと変わるからね。

 ほんとに「絵画をめぐる詐欺のドラマ」の王道を貫き通す展開。高額の名画、それを取り巻く人間模様、売れない画家と贋作の才能。役満レベルの揃いっぷり。そしてこのキーパーソンがどうやらシンシアの元カレ……いや、今どういう関係かは知らんし、生きてるかどうかも定かじゃないが。流石にここから別な贋作師が出てくるってこともないだろう。ありがちな展開はこの贋作師を巡って、どっちが彼の才能を引き込むかっていう勝負になるのだが……いや、違うな、単に「銀と金」の話だな。まぁ、とにかくそうしてシンシアの過去が今回の事件にはへばりついているということだ。

 難しいのは、今回の敵キャラであるジェームス・コールマンが、どの程度の「業師」なのかが未だ見えにくいところである。少なくとも美術の鑑定眼は本物なのだろう。その上で例の彼の贋作の才能に目をつけているわけで、少なくとも真っ当な道を歩きたいような人間でないこともわかる。ただ、今作における焦点はそこではなく、いかに騙し、騙されるかという部分である。彼に詐欺の才能はあるのか? そして詐欺に騙されない才能はあるのか。今のところは単に「したたかな画商」くらいのイメージなので、積極的に詐欺やギャンブルの勝負をかけてくる前回のサムと比べると、まだ敵の大きさが分からない。

 本気のローランにかかれば、この程度の案件はどうにでもなってしまいそうな気がする。すでにアビーの配置が終わっており、そのアビーの動向に対し、相手側が警戒している様子も見えない。詐欺に関してはあまりガードが固い相手には見えないのだが……こうなると、コールマン側にもう1つくらい駒を用意したくなるわけで、やっぱりそれはシンシアの元カレ……なんでしょうか?

 シンシアがいつのまにあんなのんだくれになってしまったのかは気になるところだが、そんなことより気になるのは「シンシアってマジの本名だったのかよ」っていう部分ですね。もしかしたらローランもそうなのかな。こいつら、詐欺師のくせにそういうところは割と雑よね。

拍手

 やってみる価値ありまっせ! 最終話! まー、こうなればこうなるやろ。大団円である。

 いや、文句はあるけどな。結局、問題解決にあたってのすべての鍵がほぼ後出しみたいな要素ばっかりだったからあんまりトラブルシューティング自体に達成感は無かったのよね。ジルさん便利すぎだし、デカダンス換装パーツがあんなに簡単に手に入るとも思ってなかったし、オメガが強いんだか弱いんだかもよく分からんかったし。一応伏線というか、最後のカタルシスにつながったのはカブラギさんのリミッター解除でしたかね。

 ただ、そうして割と行き当たりばったりみたいな終わり方にはなったのだが、じゃぁ何が不満かと言われるとそれも特にない。そうなってほしいエンディングが、なってほしい通りに実現しているだけである。細かい部分の見せ方はやっぱり面白いものが多くて、個人的には「最後にナツメがカブラギさんのことを信じて精一杯頑張ってるよ!」という姿を見せているはずなのだが、冷静に考えてみると、ナツメさん、今週何一つ役に立ってはいないんだよ。意味のある行動は1つも取ってない。そりゃそうだ、今更たった1人のタンカーが頑張ったところで何が変わるもんでもないだろう。しかし、そうしたナツメの姿をみてカブラギの心が動かされて力になるなら、それは意味があるのだ。「力になる」と言っても、それは奇跡のパワーが云々とかじゃなく、単に「ナツメの無鉄砲な性格が最終的にカブラギさんのリミッターを外すきっかけとなる」という結びつき。人間には頑張ったところで限界はあるだろうが、それを文字通りの意味で解除できるのがサイボーグなのである。2人の関係性は、多分これで良いのだろう。

 他にも、ドナテロさんの勢い任せの特攻なんてのは普通のアニメだったら自己犠牲の象徴としてクライマックスに持ってくる部分だが、この世界ではそれが単なる「キャラロスト」でしかないなんてところはどこまでもゲーム。これまで完全に差別化が図られていた人間とサイボーグ(素体)という違いが、ドナテロさんの特攻によって「サイボーグがギアという外身を脱ぎ捨てて、完全に人間と同じ地平に立つ」ことにもつながってくる。まぁ、ぶっちゃけリブートしたデカダンス(跡地)はどう考えてもソシャゲとして面白くなさそうなのだが、多分これまでのように「夷狄を狩るエキサイティングゲーム」としての見せ方ではなく、「旧来より地球に生きてきた人間というヘンテコ種族とコミュニケーションを図るゲーム」として生まれ変わったのだろう。みた感じサイボーグ連中の娯楽ってあんまり多くなさそうだし、とりあえず見慣れないことができればそれでいいんじゃなかろうか。だって、サ終確定のゲームのラストミッションっていうだけであんなに復帰組がなだれ込んでくるっていう時点で……楽しそうで何よりです。

 最後までナツメはナツメのままでブレずにいたが、ガドル退治の必要がなくなった結果の右手があの様子で、「ますますマジでロックマンみたくなってるやん」とか思ったり。もう、人間たちだって周りにたくさんのサイボーグが溢れてる状態になっちゃったので、サイボーグとのハイブリッドみたいなナツメさんのギミックにも驚く必要がないんでしょうね。いや、でもガドルと触れ合える状態はやっぱり抵抗がある気がするが……(その辺りもパイプの存在が伏線になってはいるのだが)。最終的に、タンカーたちはどれくらい世界の真実を知ることになったんでしょうか。そして、システムはこの現状をどれくらいの理想度で容認しているんでしょうか。また、何か悪い「バグ」が出てきたらこの世界もまたひっくり返るのかな……いや、2期はないか……。

 

 

拍手

「放課後ていぼう日誌」 6→7

 最終話が夏真っ盛りのお話だったのは、やっぱりそういうスケジュールだったんだろうなぁ。コロナの影響で時間はかかってしまったが、きちんと時間をかけただけの結果が得られた、素直に楽しい、可愛いと言える作品であった。

 きららに見えてきららじゃない系作品(なげぇな)の標準的なフォーマットだったとは思うのだが、そうした類型の中できちんと良さが発揮される作品作りになっていた。いくつか例をあげるなら、1つにはキャラの立て方。主人公のヒナは「釣りなんて面白くなかろう」という真っ当な女子高生のセンスを持ち、「いきもの苦手」というさらなるハードルが与えられたはずなのだが、そこからゆっくり1クールかけて困難を乗り越え、釣りにハマっていく過程が同様に初心者である視聴者に寄り添っている。宗教勧誘のように「釣りって楽しいよネ!」とか言われたら「女子高生はそんなこと言わん」と違和感が先立つところだが、ヒナちゃんの描いたハマり傾斜は自然なものに見えて、理想的な「物語を引っ張る主人公」になっていた。夏海は幼馴染の「引っ張り回すキャラ」という第1面から導入されて、「実は賢い」「とても優しくてヒナのことを考えてくれてる」「でも典型的な野生児要素も持ち合わせている」というギャップの見せ方が魅力。この2人の関係性が描かれる「片田舎の女子高生絵巻」としても魅力的。部長と大野先輩のさりげない年上ムーブの優しさと激しさも良いスパイスになっており、顧問のビールバカも含めて、5人の中で閉じた世界が実にクリア。1クールで丁寧に「閉じた趣味の世界」が描かれた作品としては「ゆるキャン」に比肩するクオリティだったんじゃなかろうか。

 単に「可愛いキャラに可愛いことさせる」だけではなく、「釣りを知らない人への釣りの啓蒙運動」としても地に足がついた作劇になっており、上述の通りに「生臭い魚とか触りたくもない」というヒナがゆっくり転げていく様子が共感しやすいし、単なる宣伝番組ではなく、釣りの良いところ、悪いところ、抱えている問題点まで、「趣味として楽しんでほしいから、一からちゃんと説明するよ」という気配りがみて取れる。私のように一切釣りの経験がない人間でも、今作を観てたら「なるほど、これは楽しそうだな」と思えるようになる。こうした臨場感を与えているのは、丁寧な筋運びもそうだし、ゆったりした中でも行き届いた作画面での品質の維持が大きな功績をあげているだろう。本当に地味な絵面しかないはずなのに、画面を見ていて特に退屈に感じることがないんだよね。この辺りの理由は綺麗に説明はできないんだけど、やはり動画工房チームが持つ「うまさ」の表れなのだろうね。

 いつも通り、中の人の頑張りにも触れておきましょう。私の中でのMVPは部長役の篠原侑だろう。もともと「方言声優」って好きなジャンルなんだけど、部長の持つ空気感は方言と相まって本当に良いキャラになっていた。もちろんメインで頑張った残りの3人も文句のないお仕事ぶりである。そしてヒナのかーちゃんが千和っていう不思議な安心感ね……。千和が母親、そしてあみっけが顧問。もう、これが安心感に満ちた配置だよ……。ちなみに篠原侑は所属がアイム。千和の後輩っていう関係性だ。

 

 

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
06 2025/07 08
S M T W T F S
4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[06/26 NONAME]
[06/26 NONAME]
[06/24 デュッセル]
[06/23 デュッセル]
[06/23 名無し]
バーコード