最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「Lapis Re:LiGHTs(ラピスリライツ)」 6→5 今期終了作品の正式な1本目はこちら。非常に攻めた作品だったはずなのだが……どうなんだろう、こういう姿勢は「攻め」とも言えるけど「守り」とも言える気がする……。 1話目視聴時点では「その発想は無かった。見たことない展開になったら嬉しい」と期待票を投じた。映像部分はかなり力が入っているのがわかったし、そうして美麗なグラフィックで描かれた世界は「魔法ファンタジー+アイドル」という、これまでに有りそうで無かったもの。この足し算がどのように相乗効果を生み出すものかと期待していた部分はあったのだが……。 なんか、純粋に1+1は2ですよね、みたいな答えだった。別に悪いことは無いんだ。おそらく、これはこれで最低限「不満になりそうなポイント」は潰しているし、筋立てを見たら至極真っ当な1クールアニメにもなっている。大きな取りこぼしのない力作だと評価することは充分可能である。ただ……取りこぼしは無かったかもしれないけど、そこから新たな顧客を「取り入れる」も無かった気がするのよね。 個人的に気になったのは、やはり「魔法学院もの」という独自性が、ほとんど「アイドルアニメ」の要素として新規性に結びつかなかったことだ。考えてみりゃ、これまでの数多のアイドルアニメも実は最初から「魔法少女もの」に近い要素っていうのはあって、例えば「ラブライブ」にしろ「うたプリ」にしろ、ライブ演出でおよそ現実的とは言えない超世界が展開されるのはよくある話。今作が違っているのは、それが単なるイメージであるのか、実際にその世界で起こっている現象としての「魔法」なのかという部分だが、その違いは、視聴者にはあまり差が無いのだ。奇跡を起こすヒロインってのは、アニメの中ではお馴染みのものであり、そこには別に「魔法」という設定を必要としていなかった。 そう考えると、結局新しい舞台を用意したが、やってることは他作品と差別化できてない、ということになる。あとは「魔法ファンタジー」ものとしての楽しみを取るか、アイドルアニメとしての盛り上がりを取るか。おそらく制作サイドの売り込みは後者のウェイトが大きかっただろうし、私個人もそっち方向での期待が強かったと思うのだが、残念ながらあんまり「アイドルもの」要素が世界観に埋め込まれてなかったんだよね。オルケストラの力がそのままパワーになるという分かりやすい「エネルギー変換」なのだが、今まで重なっていなかった部分を重ねるのではなく、単に貼り付けただけでは深みは出ない。作品を見ていても「ここからここまでがライブしてるからアイドル的な要素」という風にかなりぶつ切りの印象になっており、例えるならウマ娘たちがレースを終えて「レースはレースとして置いといて」っつってライブ始める感覚が近いかもしれない。もう少し歌うことや人前に立つことの意味を考えてもらえれば、アイドルとしてのヒロイン勢にも意味が生まれたんじゃないかと思うんだけども。 まぁ、これらの感想は「せっかく変な設定作ったならフル活用しろよ」という余計な要望を前提としているので、「ソシャゲとのメディアミックスの皮切り、あくまでキャラ紹介のイメージビデオみたいなもんだよ」と言われるなら、かなり贅沢で高品質だったとは言えると思う。できれば、余計なことを考えずに徹底して「アイドルになった」彼女たちの活躍を改めて見てみたい気もするな。ラストも今後を見据えた終わり方になってたし、もう少し別方面での展開があるなら追いかけてみよう。
PR 観客席の父兄に緊張感がねェな、第18話。ノゴロー、どんな役割で出てきたのかと思ったら、「ミチルちゃんが揺れる」っていう割とダイレクトな影響があって笑った。野生の元メジャーリーガーがフラフラしてんじゃねぇよ。 もう、「ここまで来たら」あとは気力の勝負か。睦子が繋いだ最後のチャンス、千里はそつなくこれを繋ぎ、相楽・沢のコンビもこれに続く。そして決めるは我らが大吾。出来過ぎには違いないが、これこそが野球漫画、というか「漫画野球」なので致し方ない。結局、ミチルちゃんは土壇場で繰り出した虎の子のオーバースローすら大吾に瞬殺されて完全なるかませ犬ポジションになってしまったので本当にかわいそう。最終兵器にするなら一球目を投げた時にストライクを入れなきゃいけなかったのだが、そりゃね、ここまでずっとサイドで投げてて、いきなり練習なしでオーバーに切り替えたらコントロールは定まらねぇよな。魚住の判断でもうちょい早めに投げてれば展開も違ったのだろうが、風林は完全に舐められてたからなぁ。 みごと勝ち越しを果たした風林だったが、さらにもう1イニング守らなきゃいけないというのが最後の正念場。沢さんが3イニング目でいよいよ崩れてきたが、「久しぶりの投球だから少し乱れてきたか」程度で済むのはやっぱりすごいんだよね。このチーム、その沢さんに至る前に2イニング持たずに降りてる人間が2人もいるんですが。ただ、沢さんの肘はすでに壊れているものだとばかり思っていたのだが、どうやら過去の傷は癒えているらしい。相楽もその辺りの話は聞いておらず(まぁ、もうピッチャーやらないって話だったので話題にものぼらなかっただろう)、真偽のほどは定かでないのだが、沢さんの様子を見る限りではおそらく本当なのだろう。これまでは純粋に「めんどい」というのでマウンドに上がらなかったわけだが、やろうと思えばローテーションの一角を担うこともできてたわけだ。 個人的に気になったのは、そうして相楽は本当に心配してくれてて、回想シーンではわざわざ医者の診断を受けるとことまで同席しており「ん? ご家族の方かな?」くらいの気にかけようなのだが、同様に一緒にプレイしてたはずの千里には全くそうした気遣いが見られないところ。そうだよな、千里だって沢さんがどういう状況なのかは知ってて当たり前なんだよな。相楽があんだけ心を痛めながらピッチングを見守っていたのに、千里のやつは「あちゃぁ、言っちゃったぁ」と完全に対岸の火事。故障しながら奮闘している沢さんを見ても、特に何か感じた様子もなかった。おめぇのスタミナがあればもうちょい沢さんも楽できたんだけどな? どうも、軽めのサイコパスみたいなキャラになってる気がするな……。藤井さん、おたくの娘さん、ちょっと危ないですよ。 とにかく、そうして沢さんが最後のひと頑張りでミチルを抑えようと頑張り、もつれもつれて魚住戦。最後の打球の行く先は……疲労困憊の睦子のところ……。これ、もう負けた方がいいよねぇ……県大会行ったところで、今の投手陣じゃ限界があるだろうし、大義名分で言えばまだミチルさんに頑張って欲しいし。どういう意味での「ナイスゲーム」となるのやら……。
レベル5ってすげぇなぁ、第24話。いや、今更の話なんだろうけどさ、どう考えても人間の限界超えてるのよね。ある意味でなろう世界以上の圧倒的チートのはずなんだけど……それが正面切ってアホっぽい感じにならないのは何故なんでしょうね? 前回からスタートした怪獣大決戦がAパートの山場。とにかくでかいゴジラVSとにかくでかい砂鉄怪人。学園都市の土壌、砂鉄多すぎね? という気がしなくもないが、その辺は御坂さんの能力がなんとかしてるのだろう。そもそも土壌の鉄分含有量なんて正確に知らんので案外能力の射程内からかき集めたらあれぐらいはキープ出来るのかもしれんし。そして、ただ磁力を用いて鉄を集めるだけではなく、それを人型に成形し、細部まで完璧に操るところまでが能力者の力。絶対に脳のキャパを超えてるはずなんだけど、能力者の計算って人間の脳の限界は超えたものを感覚的に処理するものだと解釈してるので(黒子の11次元演算とかね)、多分御坂さんも「ロボットの操縦」とかより「自分の手足を動かす延長線」くらいの感覚で巨人を操っているんじゃなかろうか。まぁ、だとしたら「微細な粒子を相手の内部に侵入させて」のところがかなりハードな気はするのだが。「内部で何かをぶちぶち切ってる手応えがある」とか、どういう感覚でわかるんでしょうかね。 まぁ、とにかくそうして御坂さんはすっかり巨大戦闘に慣れてしまっている様子。純粋なパワーだけならドッペルゲンガーを圧倒するが、別に殴り合いで勝つことが相手の目的ではないというのが重要なポイント。ドッペルはもともとレーダー施設を使って突き止めようとしていた飛空船の姿を、御坂さんの砂鉄を逆用することで見つけるという頭脳プレイを展開。その辺はさすがの人工知能である。目的を達したのでそこで巨大戦は終了し、あとは動機をめぐる核心へと迫っていく。まずドッペルのところに駆けつけたのは操歯本人。彼女は未だドッペルの真意を理解しきれていないところがあるが、衝撃的な提案により、自己犠牲で事態の収束を図る。さて、そんな「自分」の判断を見てドッペルは何を思うか。毎週書いているのでいい加減ウザい気もするが、やはり操歯VSドッペルの討論パートは最大の聞きどころである。この2者については単なる「一人二役」ではない。ドッペルはあくまで「操歯のドッペル」なので、その2者は本来なら声に差があってはいけないのだ。つまり、「本質的には全く同じ声のはずだが、主義主張によって人格が分かれた2役」を作らなければならない。うむ、これこそまさに役者業。そこにぬかりないのが種﨑敦美という役者のお仕事なのである。シビレますね。 結局微妙なすれ違いを生じさせたまま、「自己との対話」が終わりを告げて次のフェイズへ。危うく死にかけた操歯を助けてくれたのはもちろんリーダーである。ピンチの時に駆けつけてくれる元敵キャラっていうだけでテンション上がりますよね。リーダーがちょっと恥ずかしそうにしてるのを後ろで薬丸が笑ってるのが楽しい。あと、ナルの紙製飛行機がどうやって飛び上がったのかは原作コミックではよくわかってなかったのだが、なるほど、ちゃんと射出装置も紙で作ってるのだね。ここまでがっつり共同戦線を張ったら、もう御坂さんだってスカベンジャーの一員みたいなもんですよ。次のシリーズでも彼女たちとの仲の良さが描かれるはずなのだが……アニメ化は何年後ですかねぇ……。 テレビシリーズの締めは、おそらくそんなスカベンジャーとの関係ではなく、やはり最後は黒子・初春・佐天との4人組の友情確認で終わりになるはず。コロナのせいで随分長引いてしまったが、この度のシーズン中も、たっぷりとこの4人の間の絆を確認することができました。佐天さんが幸せに笑えるエンディングをお願いしますね。
キャストロールも国際色豊か、第11話。残念ながらフランス語とか中国語のキャストに関してはそれがうまいのか下手なのかさっぱりわからんな……。ローランとシンシア、フランス語話す時だけ露骨に声質が変わるの笑ってしまう。 アメリカ・シンガポールと渡り、次なる舞台はフランス。タイトルが「Snow of London」なのでややこしいのだが、絵画という芸術をテーマとした謀略戦が、芸術の国を舞台に繰り広げられる。飛行機レースは詐欺のテーマとしてはちょっとわかりにくかったが、絵の価値を高めたり落としたりといった詐欺行為はいかにもなテーマなので、今回は分かりやすくどんでん返しを連発する展開が期待できるんじゃなかろうか。「ギャラリーフェイク」みたいなお話だと思えばいいわけだしね。1話目からいきなり想定外の方向に進んだので、今までのお話の中でもつかみは一番面白い。ちなみに、11話目から新章突入ってことでどういうシリーズ構成になってるのかと思ったけど、どうやら3つのストーリーが5話ずつで15話っていう構成になってるらしい。相変わらず、配信アニメだと自由に枠が作れて良いわね。いや、それならバキとかも好きなようにやれたんじゃねぇかって気もするんだけど、一応13話基準のシーズン区切りを意識するのって、やっぱり最終的に地上波で放送することを前提にしてるからなんですかね? さておき、シンガポールの主人公がアビーだったとするなら、今回はどうやらシンシアが中心になるようだ。もちろん事の発端はエダマメからだが、ローランとの絡みを嫌がっていた彼もいきなりの失敗でローランを引き寄せて「いつもの面子」が集まってしまった。一応今回はエダマメが「依頼主」みたいな形になってはいるが……最終的にはお世話になった小さな下宿屋に心ばかりのお礼をすることが目的なので、数億ドルやらなんやらという大仰なお話ではなく、こじんまりとした結末を迎えて欲しいという気持ちもあるな。ぶっちゃけ、エダマメだけじゃなくて他の連中だってもう一生働かなくても食えるくらいの稼ぎはあっただろ。 個人的に嬉しかったのは、アビーの様子が随分変わっていたところ。エダマメに対する態度も随分柔らかくなっていたし、表情や振る舞いなど、全体的に角が取れて丸くなっている。再会した時の様子からすると、彼女が前に言っていた通りに、一仕事を終えてからは一人で好きなように生きているのだろう。ローランたちとは本当にビジネス上での関係なだけで、彼女自身は生粋の詐欺師ってわけじゃないしね。そのまま祖国で幸せに過ごしてほしい気持ちもあるのだが、「暇つぶし」感覚でこうやって詐欺の片棒を担ぎにくるあたり、倫理的な部分はあまり褒められたものではないようだ。 そして、倫理観という部分で一番ポンコツなのはやっぱりシンシアなのだろう。今回のターゲットとは過去に因縁があるようで、エダマメの計画の尻馬に乗るというか、率先して悪い方に引っ張るような動きを見せて完全に私怨の解消を狙っている。どうしても、一味の中で一番危なっかしいのがシンシアのような気がするので、彼女が活気付くとよくない予感しかしないのだが……さて、どうなりますことやら。
色々シュール、第11話。カブラギさんがデカダンスコアに埋め込まれてくるくるしていくところ、どこまでが本気でどっからがギャグなのかよくわかんねぇな。 およそ予想通りの展開にはなっているか。システム側からしたら別にデカダンスを保全する必要もないから、いざとなれば廃棄になるよね、っていうところまでは読んでいた部分だが、まさか、成長したバグ(オメガ)がシステム側にまで介入するほどの超パワーを手にいれるとは思わなかった。いや、なんだその無茶な成長は。ポリゴンピクチュアズ版のゴジラも真っ青な放射熱線を吐き出し、およそ視認不可能と思われるターゲットに先制攻撃を見舞った。あれはもう、どう考えても相手側の兵器がそこにあると把握していなければできない狙撃である。おそらく熱源感知とかそういう文脈の機能なのだろうが、もともとがうさぎくらいの大きさだった地上生まれのバグが、いきなり大気圏を飛び越えての感知&反撃を見舞えるようになるってのは、流石に進化というにもやりすぎじゃなかろうか。実際にそれができてしまったということは、つまりもともとガドルの「遺伝子」にはそれくらいのポテンシャルがあったということなのだろう。本来ならばそれをシステム側で管理して、ユーザーのレベルアップに合わせてステータス強化していくのが正しいゲーム運営なのだろうけど……タガが外れて、いきなりレベルマックス状態のチートボスが出現してしまったと。まぁ、いくらチートでも「ゲームがシステムに攻撃する」ところまで設定してるのは問題ありすぎだけどね。 とにかく、そんな奇跡の大進化を遂げたオメガに対し、デカダンスは蟷螂の斧。ゲームが成立するはずもなく、システム側はさっさとクローズを決定。その瞬間にフギンさんが退場しちゃったのって、あれは「フギンはデカダンスの管理保全のためのシステム」っていうことだったんでしょうかね。ってことは入れ替わった奴はシステム内でより高位の管理者ってことになる。ゲームの内容なんて一切考えずにクローズ&デリートを速やかに決定させられるくらいに。 まぁ、クローズしたところでサイボーグ連中はログアウトすればおしまい(もう一回オメガが大気圏越えのポテンシャルを発揮すればわからんが)。しかし、そうなったらタンカーたちはどうなるのか。「また新しく始めればいいじゃないの」と言ってたところを見ると、おそらく現在デカダンスで管理されているタンカー以外にも、少なくとも人間の遺伝子データとか復旧のための手立てはどこかに保管されてるんだろうね。今のデカダンスがまとめて潰されても、人間なんてちょっといじってやればまたすぐ増えるだろうって寸法だ。そして当然、この状況で地球に降りているサイボーグなんてものはバグだから放っておいてもいい。その2つは、オメガと一緒に消えてくださいという。 この2つを守ることを使命としたカブラギさんの選択は、「コアをデカダンスと結んで再起動すること」である。うーむ、そもそもデカダンスのパンチが効かなかったところから話が始まってるはずなのだが……今更それを復旧させる意味ってあるのかしら。まぁ、システムが見放した時点で、地球上の最大戦力がデカダンスなのは間違いないが、それが効くならわざわざこんな事態にならなかったわけでねぇ……。何か考えはあるのかしら。ミナト司令までそんなカブラギさんの熱気にあてられてしまって、もうどうにも止まらない青春の衝動。まぁ、きっと愛が奇跡を起こすのだろう。そして、またいざとなったらジルがなんとかしてくれるかもしれない。ドラえもんのような女である。
「無限の住人-IMMORTAL-」 5→6 一応今期終了作品の1つ目と言えるのだが、例によってネトフリ地上波降りアニメなので今期作品と言っていいものかどうかは微妙。今後はこういうシーズンにとらわれない作品展開が増えていくだろうし、どうしたものかとはちょっと考えなきゃいけないところである。 さておき、そうして終わった作品だが、いつも通りの反省すべき点がある。反省するのは作品の方ではなくて私の視聴体制の方で、ぶっちゃけ、途中あたりで少し心が離れてしまった時期があったのだ。今作はなんというか、非常にクセの強い作品に違いない。元々沙村作品なので一筋縄ではいかんだろ、という心構えはあったつもりなのだが、序盤は割と1話完結の小話が多く、「まぁ、結局不死の主人公っていう時点でチートだし、毎週変な敵が出てきて斬っていくだけの話なんかなぁ」と思って観ていたら、ちょっと油断が生まれていわゆる「ながら見」の状態に移ってしまっていた。ネトフリ作品だからリアルタイムでの感想を持つことを軽んじてしまったことも反省点かもしれない(そういう意味で、やはり私のアニメ視聴は感想を書くところまででワンセットにしなければいけないのだ)。 そうして少し目を離すと、今作はこちらが意図しない方向にヌルッと動いている。これだけ有名な作品なのだ。その辺のなろう系作品と同じような単純な筋立てだと思って観てはいけない。あっという間に人間関係がもつれて、「今何が起こってるんだ?」というのが分かりにくくなった。割と序盤から伏線を張ってキャラが動いてることもあり、やはり細かい要素を取りこぼしてしまうと、それは加速度的に損失を広げていく。そういう意味で、視聴にかなり失敗してしまったのは大いに反省するところである(コイツ、しょっちゅう反省してるな)。まぁ、そうして反省してるということは、「多分、これもっとちゃんと見とけばもっと面白くなったやろな」という結論になっているということ。 ネトフリアニメってのは予算があるらしいのだがそこまでびっくりするような映像展開があるというわけではなく、今作も作画的に安定はしていたものの、グロシーンは露骨な規制が入ってしまったり、そこまで手放しで褒めるような映像の作品ではない。ただ、そうして制約が多い中で、沙村広明の非常に癖の強い作劇をなんとかアニメの流れの中に落としこもうとして色々と実験的な演出を取り込んでいたのは間違いない。まぁ、おかげでさらに適当に見てたら分かりにくい要素は増えてしまったのだが、ちゃんと原作の特異性を取りこぼさずに再現しようとする製作姿勢は正しいものだったと思う。「原作ありアニメ」をちゃんとアニメたらしめる努力が見えるというのは、それだけでも評価の対象になる。あとはまぁ、そうして築き上げた「沙村ワールド」が合うか合わないか。私はとにかくこの人の描く女性像が好きでね。「波よ聞いてくれ」もそうだったけど、本当に図太い女ばっかりで見ていて気持ちが良い。元々ギャグ漫画のあのテンションがぴったりかなーと思っていたのでこういうシリアスな作品だとどう映るかは不安もあったのだが、シリアスとは言っても今作はイカレ野郎だらけのクレイジーシリアス。そんなイカレ野郎の中でも力強く生きている女性たちを見るだけでも元気がもらえる気がした。絶対に書かなくてもいいことだが、当然私の最推しは槇絵さんである。こんなに純度の高い桑島キャラはなかなかいない。「最強」「どっか壊れてる」「ヤンデレに両足突っ込んでるレベルの純愛」「色気しかない」「そして死ぬ」。100点満点中1212点です。 男性キャラもアカン奴しかおらんかったけど、CVの妙も含めるならベストは尸良さんかなぁ。こういうキャラが縦横無尽に駆け回ることができた2クールっていうだけでも、その刺激の量は充分伝わるだろう。どのキャラクターも(良くも悪くも)人生がハツラツとしていて、こんだけ死んでるのに無駄な死に様ってのがあんまり無いのが良い。元々「不死身」を描いた作品なんてどうやっていじるんだよ、って思ってただけに、「いや、そこまで掘り下げろとは頼んで無いが……」っていうくらい徹底してその「不死性」をフィーチャーした作品作りが成立してるあたり、やっぱりその辺のチートキャラを転がすだけの作品とは違うな、という貫禄を感じた。今度、機会があればちゃんと原作を読んでみないとな、とは思いました。 こういうアニメがじっくり作れるなら、ネトフリみたいな別方向からのアニメ製作の土壌が培われるのは大歓迎だねぇ。
情熱大陸か、第10話。大手術に至るまでになんで別エピソード挟むんだろう、と思ってたら、なるほど、手術道具の開発者のお話ね……一応体調不良の「患者」は出てきたけど、相変わらず症状が軽いっていう……。 しかし、今回はず〜っとサイクロプスの生態について考え続けてたらあっという間に終わってしまった。単眼族がいること自体は別に良いのだが(まぁ、蜘蛛の目と人間の目の数の差に比べれば大差ないですからね)、その種族がどうにも現代社会で生きにくそうにしているのがかわいそうである。「目はいいんだけど遠近感が掴みにくい」とか、「目はいいんだけど動くものを見るとすぐ酔う」とか、長所をすぐにデメリットで消してしまう生き様がなんだかかわいそう。そりゃ自虐キャラにもなろうってもんだ(「レビュアーズ」でも自己承認度が低かったよなぁ)。まー、ああやって工房に多数のサイクロプスがいたことを考えれば、その目の精度のおかげで手工業でなら職人に向いてるってことなのだろうけど。これが機械制になってくるとどんどん厳しくなりそうで不憫だ。いつの時代もこういう職人芸は残っていくことになると思うのだけど、アラクネ族とかの棲み分けがどうなっていくのかが気になるところだ。 他にも、「元々の生態的な意義を考えたらその眉毛おかしくね?」って思いながらずっと見てたんだけど、まさか最後に自分から眉毛をいじってくるとは思わなかった。「目を保護するのが目的なんだったら、(人間における)片目の方に寄ってるのはおかしいのでは……って思ったら、自ら「偏ってるんですよ〜」って申告してきた。いや、親方の眉毛も同じように偏ってたぞ。あれって自分で手入れした結果なんですかね? 他にも「火花が飛ぶ危険性の高い工房にあの目のサイズは死活問題じゃね?」とか、「そもそも危険の多い工房で働く服としておかしくね?」とか色々出てきたんだけど、まぁ、この世界は元から色々おかしいんだから、ディティールを気にしていては角を矯めて牛を殺す結果になりかねない。むしろそういう部分はおおらかに受け止めて、細かい「異種族もの」のテイストを味わうのが正しい見方であろう。個人的に気に入ってるのは、そんな風に遠近感に欠けて一点集中で見つめちゃうメメちゃんに対して、目の数が数倍も違うアラーニャさんの視界の広さがこっそり描写されてる部分。後ろを歩いてきたサーフェのお茶を振り返りもせずに受け取れたのって、あれは蜘蛛の目が後ろにも効いてることの表れなのよね。 そんなわけで、それぞれの種族が個性を活かしながら、自分たちの分野で頑張っている。来るべき大手術に向けてクトゥリフ先生も少しずつ準備を進めているが、さて、触手ってどれくらいの周期で生え変わったりするんでしょう。そしてどんな味がするんでしょう。自分の恩師の足をかじれって言われたグレン医師はどんな気持ちなのか……まぁ、昔からずっと同じようなやり取りをしてるから慣れちゃってるんだろうけど。先生から教育されて触手をかじることに抵抗がなくなり、寝ぼけてうっかりサーフェの尻尾を噛んじゃうグレン医師とか良いかもしれませんね。サーフェさんもそういう設定なら喜んで受け入れてくれそう。今回も嫉妬するのに忙しかったサーフェだが、そろそろグレン先生がそういうところで一切心配する必要が無いのだっていうのは理解してほしいもんである。まぁ、今回のメメちゃんの場合、目以上にでかいものがあったので、その部分は不安もあったかもしれないが……いや、でもサーフェも十分でかいんだよな(アラーニャもでかければクトゥリフ先生だってでかいぞ。助けてルララちゃん!)。おっぱいぐりぐりされても顔色ひとつ変えずに注意する主人公、現代アニメだとレアすぎる。 さて、そんなサイクロプス成長物語を挟みつつ、いよいよ次回がクライマックスとなりますか。問題は竜闘女様をどうやって説得するかだが……もう方策は考えてるっぽいわね。 ゆに様ですら永遠の夏休みが終わったというのに俺ときたら……第20話。永遠に求められない夏休みも辛いもんだにゅい。ほんとゆに様は正しいことしか言わないにゅい。明日から、明日から頑張るにゅい……。 正直、以前ねねが増えた時点で「こんなもん、画面の映像情報の量だけでもパンクするんじゃねぇの?」と心配になったものだが、まだまだこんなもんじゃおわらねぇ。まだネコが増えるんだ。れいくんは初の男の子(っぽい)キャラ。そしてCVがダルイゼン。こないだシンドイーネさんが出撃してきてたし、確実にこの街はビョーゲンズに侵食されている。これでグアイワルが来れば完璧だな、って思ったけど、番組のカラー的にグアイワルは来ない気がする。むしろバテテモーダはワンチャンあるか。いや、知らんけど。とにかくまた1体キャラが増えて世界観が渋滞起こしてんのは間違いない。 でも大丈夫だ、この世は無情、数多のキャラクターは刹那的な消費の激流に流されていく。せっかく当て馬として登場した森村さんだったが、朝陽が不自由な二択で苦し紛れの返答を頑張った結果、わずか2週で撃沈。んなアホな。もうちょい頑張ってくれ。いや、今回のことはどう考えたって友達の子(ミカ)が悪いんだけど……なんやあのアホ毛指は。あいつがおらんかったら森村さんはなかなか告白まで踏み込めなかっただろうけど、ロングスパンでの関係構築には成功したかも知れんのに。まー、森村さんも思いっきり切り替えてたみたいだし、後の事考えたらこれがベストの形なんだけどねー。さすが幼女向けアニメ、ドロドロ三角関係で長い事引っ張ったりはしないのだ。これを見た幼女たちは、将来的にもダラダラと引っ張らずに切り替えて男を探すようになれるな!(如何かと思う) こうして、当て馬で適度にお互いのことが意識できるようになったゆめと朝陽だったが、そこに余計なまでの後押しをする刺客として差し向けられたのが新キャラのれい君だ。いや、なんの目的で地上に降りたかはさっぱり分からんけど。そもそもお空の上のドリーミーキングダムに王家があるのかどうかも分からんけど。でも、女王様は間違いなくいるんだよな。女王様とれい君は関係者なのだろうか。絶対違うよなぁ。人間型の王家とネコ型の王家が並立してる政治体制なのかもしれんな。正直、そんなこと考える意味は一切ないのだろうけど、今作に関しては妙なところにあとあとの伏線貼られてるんじゃねぇかって余計なことを気にしてしまう。最悪、今回れい君が朝陽に言った「君も選ばれし王子だ」が伏線だったらどうしようってちょっと心配してる。そうなると、朝陽のママさんも女王ってことになるのだがCVだけで考えれば女王でもおかしくないんですよ(どっちかっていうと魔女だが)。もうダメだ、ただでさえ処理案件が多いのに余計なことしか考えられねぇ。 伏線といえば、個人的には勝手に「伏線であってほしいなぁ」と思うのはときわちゃんの「恋愛してみたいなぁ」発言ですね。彼女は想像以上の脳筋だったので多分そういうことは現時点で一切考えてないと思うが、43話くらいで「ときわちゃんの初恋」っていうエピソードが挟まったらドキドキしません? 出会いの場はスポーツジムとかでいいんじゃないでしょうかね。他にも意味深に登場を匂わせることこ先輩の新メカとか、なんで今作は気になる要素がダラダラと垂れ流されているのでしょう。マジで勘弁してくれ。 ちなみに一番勘弁して欲しかったのはラストの夢占いでした。先生、私未だに、学生時代の「やべぇ、宿題終わってねぇ」とか「テストの対策してねぇ」みたいな夢を見ることがあるんですけど……さっさと仕事を終わらせるみゃ。…………どの仕事でしょうか……。
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |