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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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2月29日 ドラフト模様(THB×3)

ピック順 【Thraxi】→【Alessi】→【Tanaka】→【Chrolony】→【Logical】→

 

 週に一度の濃厚接触、我々のドラフトは常に無観客試合で開催されております。テーロス環境開催から二ヶ月弱が経ち、それなりに落ち着いてきた感があります。ただ、その割に意外とアーキタイプ分析とかで見えてない部分が多くて、少なくともエルドレインの時よりもドラフトで考える要素は多いかな、という印象。次の環境まではまだ二ヶ月近くありますが、しばらくは探究の時期が続きそうです。とはいうものの、実は「Mysterious Booster」の発売が近づいてるんですよね。残念ながら正規セットじゃないので特に話題にもなってないし、なんならこれを書いてる現時点で手に入る範囲内で流通する代物なのか(そもそも箱売りがあるのか)すらよくわかってません。一応発売が再来週と書いてあるので、もしやれるならプレイしたいと思ってるんですが、はてさてどうなることやら。

 

 とりあえず次回は通常通りに開催予定ですが、これを書いてる時点ではスケジュール調整がまたややこしくなってしまったので未定です。どうしたもんかね。土曜日にやることはやると思う。

 

 


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 コロナの影響をもっとも致命的な形で被った作品、第7話。すでに次回が特別編成の「前編」って言ってるわけで、最低でも2週は本放送無しってことになる。まー、現代アニメにおける中国の影響を考えれば致し方無いし、現在の自粛要請下では国内スタジオすらまともに動けない可能性もあるからどうしようもないとは思うけどね……各種産業がストップしてる中、アニメだけが平常通りに放送できるわけねぇしなぁ。むしろこんな状況で動けてる業界は偉いわ。

 さておき、そんな中でも一週間の休みを経てなんとか放送にこぎつけた第7話。作画面でも安定しており、単体で見れば制作スケジュールがダメージを受けたとは感じられないクオリティになっているのはありがたい。今回はコンテが二瓶氏、演出に森義博が参加しており、相変わらず充実した人脈の下で制作されているのがわかってありがたい。

 原作通りに進行しているだけなので特筆すべき点もないのだが、今回は記憶を失った黒子が御坂と改めて関係性を構築するという、実に芳醇な内容になっている。改めて、二人の信頼関係っつうのはもともとお互いの人格を基盤にして築き上げられたものだったのだな、ということがうかがえる。御坂は自販機さえ蹴っ飛ばさなければお嬢様学校でも非の打ち所がない優等生。そして黒子もレベル4という高レベル能力者であり、正義感に燃えるジャッジメントの熱心な構成員。本当に全良で、有能なコンビなのである。普段があんな雰囲気になっているのはひとえに黒子の変態性のなせる業であり、彼女の行き過ぎた愛情さえ取り除けば、純粋に最高のバディとして仕事にあたることができるのだ。これだけ絶望的な状況にありながら、お互いの信頼をすぐさま構築して背中を任せあえる関係性になるんもは凄まじい。

 そして、何故かは全然わからないのだが、今作のバトル展開は、同じ「とある」シリーズの中でも突出して面白くなるのである。今回の警策との初戦も、短い交渉の中にきっちりお互いの策謀が絡むし、御坂側の勝利に繋がる要因も明確なので見ていて気持ちがいい。能力者同士のバトルってのは、お互いの能力が見えない間の探り合いが面白い部分なので、こうして一触即発の空気の中で牽制しあう様子を見るだけでも見応えがあるのだ。それこそジョジョに代表される面白バトルの基本フォーマットである。御坂が最強クラスの能力者なのに決してオレツエーに終わらないのは、御坂が有名人なので一方的に相手に能力が知られているってのも大きいのでバランスが取れてるんだよね。

 能力というと、今回は久しぶりに黒子のテレポートをたっぷりと見せてもらったわけだが、単なる瞬間移動のはずなんだけど黒子のモーションってどこかシャープで、格好良く見えるのは何故なのだろう。余計な効果とか音をつけずにその場にシュンと出てくるだけなんだけど、それだけで「能力の行使に熟達してんなぁ」という雰囲気が出ている気がする。こういう細かいところにも、アニメで動きがついた時の見どころがあるわけですね。

 まぁ、だからこそここから2週間もお預けなのは本当に残念なんだけどね……。

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 挫折回、第8話。どうしてもこういうアニメには欠かせないのが挫折回なわけだが、底抜けの明るさを持つましゅましゅの場合、どんな風に受け止めたらいいのかを計りかねるので難しいところであるな。

 本気の仕掛けをしてきたレイジングシグナルの面々。すでにほわんとの濃密な接触により、非常に高い目標を掲げたまっすぐなグループであることは明らかになっている3人だ。特にボーカルのララリンはほわんのことを高く評価しており、すでに実績がある身だがデビュー経験すら無いほわんたちに何かと目をかけてくれる。今回の対バンについては、結果的に「挫折」回になってしまったし、最後にララリンがかけた言葉がどこまで本気のものなのかは定かで無いが、ほわんたちにとってはかなり厳しい試練になるのは間違いないだろう。まぁ、普通に考えたらましゅましゅが崩壊することなど望んでいないだろうし、ある程度はハッパをかける目的での展開だとは思うが……彼女らのストイックさを考えると、本当にましゅましゅのノリに辟易した可能性も捨てきれないので、ちょいと心がクサクサしてしまうわね。

 ましゅましゅサイドからすると「突然上から目線でそんないちゃもんをふっかけられても」という印象にもなりかねない展開ではあるのだが、同時にレイジングシグナルの過去の苦労話も明らかにされており、3人が今の地位を確立するために犠牲にしたものや、血の滲むような努力が補強されているために説得力は保持している。「音楽ってのは生半可な覚悟でやって伝えられるもんじゃないんだ」という信念は決して間違いではないし、大げさな考え方ではない。そして、そんな大仰な信念を体現するもっともわかりやすい方策として、「あえて弱者であるましゅましゅの曲調に新曲をぶつける」という容赦ない戦略が採られたのである。

 ほわんたちだってちゃんとそれなりの努力はしており、相手方の研究を行い、自分たちの持ち味を再分析した上で、しっかり練習して対バンに臨んだのだ。素人バンドには充分な備えだろうし、その姿勢が間違いだったわけではない。しかし、あえてそうした「普通の精神」で挑んできたましゅましゅを返り討ちにしたのが今回のレイジングシグナル。実際、彼女らが今までのイメージを払拭するようにして叩きつけてきた「ネオンテトラの空」は良い曲だったし、新たなるレイジングシグナルを表現するものになっていた。まさに、ましゅましゅを踏み台にしてのもう一段の進化だ。あとは、そんなひどい仕打ちを受けたましゅましゅの面々が奮起できるかどうかの勝負。

 まぁ、アニメ的なことを考えれば当然ここからの再起がクライマックスってことになるわけだけども。次回がまたドコユビ回になりそうなんだよな……ちょっと不安な状態で宙ぶらりんになるのは勘弁してほしいけど……頑張れ。

 

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 えっ、何このガチ泣き話……第8話。途中から「いつもみたいにしょうもないオチが来てくれ! この際雰囲気ぶち壊しでもいいからハッピーエンド来てくれ!」って念じながら観てたのに、そのままド直球で終わってしまった。こういう話もあんのかよー、前もって言っといてくれよー(ちょっと泣いちゃったよ)。

 まぁ、毎回エンディング担当キャラにスポットを当てたエピソードが挟まるのはお約束ではあるのだが(正確にはその回の主役がエンディングを担当してるんだろうが)、いよいよそのお鉢がノラに回ってきた。三丁目の面々の中では確実に浮いてるキャラだし、なんなら原作の雰囲気から一番かけ離れてて嫌いなキャラがノラだったのだが、こんなん見せられたら、もう邪険に扱えないじゃん……彼は彼なりに頑張って生きてるんじゃん。ちゃんと人間との心温まる交流があったんじゃん……。いや、どう考えてもあの飼い主さんとの別れ方はおかしいと思うのだが、今回のお話でそんなところを突っ込むのは野暮ってもんだわな。ノラが心に秘めた命の物語。そういうものも、このお話の中には眠っているのである。確かになぁ、彼だけが特定の飼い主を見つけず、ずっと厳しい野良暮らしを続けてる理由は、それなりのものが用意されてるべきだもんなぁ……だからってなぁ……(辛い)。

 そんなハードなノラのお話で一服の清涼剤となってくれたのはコマの存在かな。最年少で「次の季節」のことすらよくわかってないコマ。全編アニマルだらけのセラピー作品である今作の中でも、天然劇物役のモモとならんでの癒しはコマだ(まぁ、ゴンも大概だが)。今期ヒロイン勢の中でも割と上位に食い込むキャラだと思ってるんですけど、どうですかね?(黒沢ともよファン並の感想) 彼女の無垢さや天真爛漫さで、今回のノラのお話も暗くなりすぎずにちょっと救われたムードになってる。こうして、三丁目は今日も助け合って生きているのです。うまいことまとまった。

 

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「ラディアン2」 5→5

 変なタイミングでの最終回で、今期(一応春クール)一発目の終了作品になったのはこちら。NHKの制作体制はやっぱり自由だよな。こうしてあんまり枠にとらわれない制作スタイルが維持できる方が、作品のクオリティのためには良いと思う。まぁ、なかなか簡単にはできないんだろうけども。

 ひとまず、1期から続いておよそ4クールお疲れ様でございました。今時のアニメとしては珍しい枠での放送だったし、そんなに話題になるようなデザインでもなかったのは間違いないが、こうして大きな物語にきちんと決着をつけてくれるというだけでも存外ありがたいものだということが再確認できた。深夜アニメの場合、どうしても「全然区切りがよく無い状態でも1クール分適当に作る」みたいなデザインが多くてモヤモヤすることが多いのだが、今作は(終了してはいないが)ある程度見やすい区切りを意識した上での制作スケジュールが確保されていたおかげで、最終回の視聴後はなんのわだかまりもなくスッキリ出来るのがありがたい。適当な視聴体制ではあったけど、それでも「あぁ、大きな物語を一本摂取したなぁ」という満足感がある。

 作品の大枠が現代では珍しいようなわかりやすい冒険ファンタジーになっており、なるほどこれはEテレで放送するのも納得できる、という内容。1期の頃から「迫害と差別、多様さと相互理解」というテーマ設定は一貫しており、2期目となる今回はそこにたくさんの人間の思惑が交錯する「戦記物」としてのテイストも加わった。なかなか全体像を把握するのは大変だが、尺に余裕があるおかげでキャラの数の割には混乱する要素も少なく、まっすぐなシナリオラインでお子さんたちにも理解はしやすいだろう。その上できちんと問題提起がなされており、独自の世界観も維持されているので想像力を働かせる余地もある。なんだか十年単位でタイムスリップしたような古式ゆかしい設定ではあるのだが、かえって今のアニメではそれが新鮮に映るような気がした。今時、オタク向けのアニメじゃこういうのって出てこないだろうし、原作漫画を描く作家だって、分かりやすくキャッチーな方向を狙いがちなのでこうした地道な積み重ねが効いてくるデザインは作りにくそう。区別する意味はないかもしれないが、やはり元々日本の作品ではないっていう違いは、根本的なところに存在してるんじゃないかなぁ。

 アニメとしてのクオリティは可もなく不可もなくだが、今のご時世、大崩れせずに最後まで運用されたというだけでもありがたく思わにゃならんね。岸ラルケは原作ありの作品に強いっていう定説がここでもまた補強された印象。まぁ、テイストは毎回違うので「原作あり」っていうだけでくくる意味はあんまり無さそうだけど。2期目は話のサイズがどんどん大きくなっていくところで「これ、収拾つくのかなぁ」と不安になって見ていたんだけど、いちいち個性のクドいキャラがいい具合に「気になる」話の引っ張り方をしてくれて、大局の中でも個々のキャラが興味を引っ張ってくれるデザインは見やすかったんじゃなかろうか。個人的には最後の最後まで一切扱いがぶれなかったドク周りの話が好きですね。敵キャラだと後半続々登場したクセが強すぎる審問官連中も楽しかったし。

 元々の接し方としては「どうせ子供向けだし適当に見ておこう」くらいだったし、終わってみればやっぱり雑な扱いにはなってしまったのだけど、終わったと言われるとなんだか寂しい気もするし、改めて最初から見直したい気もするような作品。これくらいの付き合い方が、アニメとしては正しかったんでしょうかね。

 

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 突如としていわれなきあやちさが視聴者を襲う! 第5話! いやー、今回はRAS編を離れて久しぶりに日常に戻ってきたせいでちっちゃいカップリングで連打を決めてきましたね。一番強いのは当然のようにかすありなのだが、個人的には最近にわかに浮上してきたマス×ロクにも注目したいところですね。マクロスではないわよ。

 前回は見事なRASのMVが披露されたわけだが、それを見て「私たちも続け!」なんて身の程知らずなことを考えてしまうポピパ。そして恐れを知らずに実行できるポピパ。普段だったら有咲・沙綾の常識派(?)2人あたりで止めに入りそうなものだが、なぜか今回沙綾が割と乗り気。4対1になると有咲は止めることができなくなってしまい、勢いで素人ビデオ作成が始まってしまう。あれだけのクオリティのRASを見て何を作ったもんやねん、と思ったが、なるほど、ぽっと出のYoutuberの動画編集レベルなら素人高校生でもなんとかなるか。スライドショー形式ならリズムさえ合わせられればそれなりに見栄えがするものになるんだな。なんだか、かつてのニコ動時代を思い出してちょっと懐かしくなった(動画投稿した後のドキドキ感とか、あるよね)。

 当然RoseliaRASとは違ってポピパが狙うのはファン密着型、地元密着型のフレンドリーイメージ。ビデオの中に他のバンドがてんこ盛りで入っちゃってるし、なんなら六花なんてポピパのサブメンバーじゃねぇかってレベルでがっつり映ってしまっているのだが、それを許容出来るのがポピパの芸風ということか。まぁ、これでもしRoseliaのMVに協力しました、ってんならチュチュさんもキレるかもしれないが、ポピパの手伝いくらいならあまり気にもされないだろう。そして、周りから参加してくれた協力者たちもだいたいは楽しそうだからOK。考えてみりゃ、残り3バンドは今回のイベントに参戦すらしてないからポピパが何やろうと知ったこっちゃないんだよな。唯一友希那先輩だけは「なんでそんなことせにゃならんのよ」みたいな雰囲気だったけど、あっという間にリサ姉に丸め込まれてなんとなくの参戦になってたのは笑ってしまった。もしかしたらあの人は「そもそも動画撮影でMV?ってなにかしら?」くらいの認識の可能性すらあるな。nihongo ga shaberenaiレベルの人だしなぁ。

 そうして完成したのが「ぽっぴんしゃっふる」のMVってのも良い落としどころだったかもしれない。阿漕な商業戦術を考えればここでさらにポピパの新曲を打ち出しての選曲になりそうなものだが、現実的に考えて、ポピパメンバーが新曲を作った上でさらにMVまで作成するってのはしんどかろう。いや、STEP×STEPとかいつの間にかできてた曲もあるし、あんまりその辺は気にしない気もするけど……まぁ、RASRoseliaとの差別化を図るなら、わかりやすく楽しいポピパテイストが発揮され、なおかつまだスポットが当たっていなかった曲としてはちょうどいい選曲なんじゃなかろうか(ガルパではどうせそのうちMV映像が導入されるんだろうし)。まさかのウサギ好きにはたまらないMV。一体どんなファン層を目指しているやらな。

 まぁ、とりあえずこれで主役グループのメンツは保った形。ちょいとポピパが息抜きを果たし、次回からはどんな展開になっていくか。次回予告を見た感じではレイヤさんがいよいよ? 

 

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 面白いシーンしか存在しないアニメやんけ、第7話。野球回があるアニメは名作らしいですが(?)、今作は間違いなく名作かつ迷作である。

 うおー、ニカイドウの真実に肉薄し、いよいよカイマンが葛藤するシリアス展開になるのかー、って思ってたらそんなことは欠片も関係なくて野球回。この遠心分離機並みの振り回しっぷりが凄まじい。いや、決死の覚悟で戦いに挑んでる人間はいるし、今回だって相当な数の人間が死んだり死にかけたり既に死に終わってトドメ刺されたりしてるんだけど、相変わらずのファニーっぷりで我々視聴者もすっかりホールの毒に侵されている感覚である。人の首くらい、そりゃ飛ぶだろうし、とりあえず死体は資源だしおもちゃなのでできるだけ楽しく使おうという精神。

 盛り上がりポイントの1、とにかく可愛い上に何やら本筋に思いっきり関わってきそうな予感すらある、作中屈指のマスコットキャラ恵比寿。本体の顔は抜群に可愛く、今週もサメ着ぐるみの応援歌パートでの愛くるしさがたまらない。頭の悪そうな歌もフル回転だし、歯に衣着せぬ物言いに藤田への愛が感じられる。そしてその魔法の内実たるや……「自分から出た煙を売る」っていう行為、女子高生がパンツ売るみたいな感覚の商売なんでしょうかね……。

 盛り上がりポイントその2、恵比寿に対抗するようにしてがっつりメインヒロイン(?)の座を守るニカイドウの雄姿。久しぶりに何も気兼ね無しに餃子を焼いてる姿が見られ、さらにハングリーバグにはニカイドウを狙って新たな男キャラも出現。強引に三角関係にすることで多少はカイマンもニカイドウのことを意識するようになる? かな? 相変わらず魔法つかいらしからぬ謎の身体能力を発揮しており、魔法を使って球速を誤魔化していた藤田と違い、ニカイドウは普通にスライダーとか投げられる模様。ピッチャーがニカイドウ、そしてその女房役にカイマンっていうバッテリーが実に微笑ましいね。

 盛り上がりポイントその3、相変わらずの素敵コンビっぷりを見せつけるシン&ノイ。「ノイの一番大切な人は?」って言われて「俺かお前だろうけど」ってさらっといえるエンさんもなかなかだが、そこから色気のかけらも無いエピソードを思い出してあっさり臓物を差し出せるシンさん。そしておっぱい揉むとそれはそれでドギマギしちゃうシンさんとシンさんの心配ばっかりしちゃうノイ。もう、ずっとこの2人のスピンオフ見ててもいいくらいだな。

 さぁ、もう脇に転がってるあれこれを見てるだけで楽しくなってしまうのだが、一応カイマンとリスの謎については少しずつ真相に迫ってんのかな? ほのぼの日常スプラッタの合間に、そういう話も埋めていってもらえればそれでいいや。

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 大団円やんけ、第8話。普通にいい話になった。水崎氏は予想以上に家庭環境に恵まれすぎた贅沢完璧超人じゃのう。箸の持ち方以外は完璧やんけ。

 いよいよ学園祭当日。しかしアバンでは水崎の両親がついに娘の真実に気づくという描写が挟まれたため、「これ、もしかして水崎氏が親からダメ出し食らって上映会自体がピンチになる流れでは……」と危ぶんだのだが、なんだか想像以上に理解のあるご両親だった。1話であれだけメンインブラックに追わせてたわけだけど、あれはなんとなく父親が指示を出していただけで、そこまで深い意味はなかったのね。むしろ変な任務を言いつけられた黒服さんたちが発奮しちゃっただけっていう可能性すらあるな。

 そして、今回はそんな1話を思い出すかのような学内追いかけっこ描写が続く。絵柄のおかげで「夜は短し」における学園祭模様なんかにも近い風景が広がっているので芝浜高校はそこそこ京都大学の趣。っつうか、これだけ架空の環境に作られたイかれた高校と遜色ない学園祭模様が描かれる京大の方がファンタジーに片足突っ込んでる可能性はあるんだけど。映像研だけでなくロボ研やその他諸々の部活動が高校生とは思えないバイタリティで各々の存在感をアピールしており、部活モノらしからぬファンタジー感溢れる学園風景である。おでん部はギリギリ分かるとして(分かるか?)、カニカマ同好会は一体何をしている部活なのだろうか。

 そして、そんな中で映像研が狙うのは、学園祭の目玉企画としての徹底した宣伝工作。金森の狙いは最初から一貫しており、とにかく金になることがやりたいってんで宣伝効果の最大化を図る。当然水崎には看板になってもらいたいし、それが多少狡くても一番効果的なやり方だってのは分かって企んでいる。ただ、彼女の場合に憎めないのは「作品の出来が良いことは大前提だ」と自信を持って浅草たちに言っている部分で、「別に作品がダメだからごまかそうとしてんじゃねぇ。観てもらうためにはとにかくなんでもいいから宣伝を打って来てもらうんだろうが」と正論を説いている。彼女自身は「アニメの良し悪しなんてよくわからねーです」と言っていたはずなのだが、それでも浅草や水崎が作り上げたものには一定以上の信頼を置いているのだろう。そして、彼女の目論見はきちんと的を射ているのである。

 そうして水崎氏が作り上げた渾身の作品がたっぷりと上映されるのかと思いきや、前半パートは追いかけっこに費やされた。こちらの方が(今作における)現実世界でのアニメの描き方を見せるパートになっており、走る挙動1つ取っても様々な個性が見え、ありえないようなアクションも色々な方向から切り出して見せている。わかりやすいのは水崎氏の走り方とロボ研部長の走り方ではモーションそのものが違っているというのがはっきり分かるように描かれていることだろうか。水崎氏の走りの方がどこか軽やかで、女優としての経歴を持つ彼女の華みたいなものが現れている。ロボ研部長はどっちかっていうとギャグ寄りの走り方だが勢い任せでエネルギーがある。そうしてたっぷり前半パートで「走り」を見せておき、後半の「アニメ本編」を水崎両親が観て「この走りを描いたのは娘なんだ」と気づくという構造が心憎い。娘が娘なら親も親だな。

 また、今回は軽く触れる程度になってしまったが、序盤パートで百目鬼と一緒に音響効果をチェックしていく浅草氏の様子もなかなか興味深い。「音楽次第で印象は全然違ったものになるよ」っていうのは以前やってくれていたところだが、今回はそれをSEと劇伴を含めて実際に見せてくれており、さらにそうした音響に対する浅草のセンスも垣間見えるようになっている。音響のプロたる百目鬼もすっかり映像研の面々と呼吸が合うようになっており、同じ屋根の下で過ごす「協力者」としての関係性はばっちりだ。今回のイベントでロボ研連中も何かと良い関係が築けたようだし、映像研のコネクションは着実に広がっている。この辺も金森の手腕ゆえだろう。あとは美術部がどの程度納得しているかだけどなぁ。

 さて、今回でひとまず大きなお話は片付いたと思われるが、次回からの目標はどんなものになるだろう。すでに短いフィルムで二本も話題作を繰り出している映像研。さらなる大きな目標ができるのかどうか。

 

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 ???????? 第9話。もう、何がなんだかさっぱり分からないのだが? 多分作中の人物の誰一人として状況がわかってないのだが??? いや、ジョンウォーカーだけはこの状況を把握できてんのかなぁ……。もう、ミズハノメは害悪しか生まない可能性が……。

 なんとかもう一回まとめよう。まず、発端は本堂町のダイブからだ。彼女が鳴瓢のイド(雷の世界)に潜り、その中で初めて「イドの中のイド」を発見。さらに潜ったところ帰って来られなくなってしまった。対策を講じた井戸端の面々は追跡を行いたいが、鳴瓢のイドに鳴瓢本人を潜らせることは危険が伴うためにできないという。そこで同様に「思念の中にイドのコクピットがあるのでは」ということから、連続殺人犯の容疑をかけられた百貴室長の思念に潜ることになった。ただし、この思念については「容疑をかけられたのが百貴である」というだけでそのディティールに保証はない。そして、「イドの中のイド」に潜るためには本堂町の二の舞になっては困るため、鳴瓢と穴空き(酒井戸と穴井戸)の二人の名探偵が同時に同じイドにダイブするという新しい試みが採られることになる。そして予想通り、百貴のものと思われるイドの中(砂漠の世界)で新たなコクピットを発見。そこには飛鳥井木記の名前が記されていた。彼女は連続殺人鬼「タイマン」の犠牲者で唯一の生き残りであり、タイマンの事件は鳴瓢と百貴が捜査していたことから、一応二人の世界に同じ人物のイドがあったことは納得できる……のかな?

 ここまでが先週分。そして今週は実際に「イドの中のイド」に飛び込んでみたわけだが、なんと、その世界の中でも「夢」が存在するというとんでもない構造。便宜上、本来の鳴瓢たちが生活する世界を「現実」と称するなら、1つ目のイドの中(雷の世界・砂漠の世界)は「第1層」となり、そこから酒井戸が潜ってタイマンと殺し合いを演じた世界を「第2層」と呼ぶことになるだろう。この世界は誰の思念によって構成されたのかは定かでないが、一応現時点では「百貴の思う飛鳥井」ということになるんだろうか。とにかく、その世界は一周回って名探偵設定がキャンセルされ、酒井戸になっていた鳴瓢が再び鳴瓢に戻った上で、現実世界の記憶を持ち越すことに成功した(ついでに第1層の記憶も持っていた)。この「2回潜った結果」として戻ってきた状態がタイトルのinside-out(うらおもて)ということなのだろう。

 しかし、この第2層には鳴瓢の想定通りに「まだ事件を起こしていない既知の殺人鬼」がひしめいており、その中の1人であるタイマンはすでに飛鳥井に手を出していた。かろうじて飛鳥井を救出することに成功したが、今度は鳴瓢がこの「第2層」で眠った時に「潜ってしまう」夢、いわば「第3層」での事件が起こることになる。この第3層はミズハノメによるものではないはずなのだが、謎の感応能力を持つ飛鳥井の特性からなのか、それとも単にイドの中だからなんでもありなのか、夢世界が鳴瓢と共有され、さらに「いろんな殺人鬼が毎晩飛鳥井を殺しにくる」という訳のわからない世界。世の中に連続殺人鬼の物語は数あれど、「連続殺人被害者」の物語はなかなか無い。飛鳥井はその特異な体質故に、夜な夜な殺人鬼たちに殺され続けているといい、その先鞭をつけたのが、ほかでもないジョンウォーカーであるという。連続殺人を犯す上でのスタートラインは、やはりこの謎の存在へと収束するようだ。

 とはいえ、こうして混迷を極めた飛鳥井の設定や物語は、すべて「よく分からないイドの中の思念が伝えたもの」である。下手したら全部嘘かもしれないし、なんの意味もないかもしれない。先週時点で現実世界の百貴は「全部罠だ」と警告しているし、とてもじゃないが今回のやりとりが第1層に持ち上げられ、さらに現実にまで返ってくるとも思えない。少なくとも現在鳴瓢が経験している事象は、井戸端の面々には把握できていないだろう。もしかしたら鳴瓢が記憶の全てを持ち帰ることは不可能では無いかもしれないが、その場合でも記憶の意味は推測するしかなく、「単なる白昼夢だったのでは?」と言われたらそれまでである。普段は井戸端スタッフが全力で情報サポートしているからこそイドにも意味があるわけで、鳴瓢単身での冒険には捜査手順としての意味がないのだ。まぁ、それを言い始めたらイドの実存性だって疑わしいわけだが……。

 うーむ、毎回の結論が「来週を見るしかねェ……」のくせに、実際に翌週の放送を見ると「ますます分からねェ……」になっていくのほんとに怖い。そして、こんなに無茶苦茶なのに見続けちゃう謎の求心力……うーむ。来週を見るしかねェ……。本堂町きゅんどこ行った。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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