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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ミューじゃなくてミュウ表記だということに初めて気づいた、第8話。まぁ、作中では音でしか聞こえないし、元々「μ」表記だったわけだし……仕方ないね。エコヲだって音で聴いてたらエコーだし(そこは割とはっきりエコオって発音してるけども)。

 だいぶお仕着せの展開になってきたな、という印象。まぁ、今までのお話だってそこまで巧緻なことをやってるとは思わなかったが、今回、いきなりミュウたちの下へ中村悠一(トミー・ウォーカーという)が迎えに来たり、そこからトントン拍子でジミの正体に肉薄したりと、これまでのお話とは特に関係ないところから真相への最短ルートを突っ走っているような印象。これまでは一応形の上でお使いイベントみたいにして「自分の手で」手掛かりを掴んで動いていたわけで、ここで突然ベルトコンベアみたいな展開になってしまったのはちょい拍子抜けだ。

 ただまぁ、そうなってしまったことの真相もまだわかっていないので、もしかしたら今回のお話の裏にもみっしりと想定外の伏線が仕込まれて、驚くような展開が待っている可能性もゼロではないのだが……まぁ、ないよね。何か含みがあるのかと思ってたら割とあっさりニルの方の物語とも接続しちゃったしね。あくまでも分かっていないのは結局ジミが何者なのか、という部分に集約されるだけである。

 この度、繰り返しミュウがジミの「妹」であることが強調されており、クライマックスとなったジミとのリンクについても、そうして「血の繋がりがあればこそ」の一言で済まされた。これまでの展開でジミとミュウを接続する明確な証拠はなかった気もするのだが、結局血縁者っていう繋がりは確定でいいんだろうか? まぁ、厳密な意味での「血縁」ではなくて、「同族」くらいの繋がりでも構わないのだろうけども。ミュウ曰く「自分たちはプレイヤーに選ばれたミミナシ」とのことだったが、この「自分たちがミミナシ」っていうのも、どれくらい比喩的な意味を含むのか、それともダイレクトにそのままの意味なのかもまだはっきりしていない部分。そもそも「ミミナシって何さ?」という謎だって解決していないわけで、「私たちはなんだ?」→「ミミナシです」って言われても、「いや、だからそのミミナシってなんだ?」という話になるだけでね。プレイヤーと人間の区別すらよくわかってないのに、「プレイヤーなミミナシ」って言われてもなぁ。

 個人的な印象としては、その辺りのもやっとした部分が、今後語られるかどうかは五分五分といったところじゃなかろうか。きちんと「ミミナシとはなんぞや」というのが説明され、ジミたちの出生についてもちゃんと語られるのが真っ当な筋書きであろうが、このままなんとなく「ジミとミュウは変な世界から来た別なものだったんだね」というだけで謎を放り投げられる可能性も充分にある。最低限、なぜミュウがエコヲに拾われたのかくらいは解決してくれるとは思うのだが……大丈夫かなぁ。

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 当ブログは腹肉余ってる系ヒロインを応援します、第19話。普通に考えてさ、お腹に肉が乗るのなんて大して気にならないし、その分が大量に乳に乗ってるならお釣りがくるよね? え? 隣には乳が乗ってるのに腹肉乗ってないヒロインがいるって? うーん、まぁ、それなら……。

 なんであの話の次の回がこの話なんだよ、というくらいに潔いテンション芸を披露してくれた。やっぱりこの作者の本領はこっちなんでしょうなぁ。ただ、どうしたって先週から引き続いていた暗澹たる気分は引きずるわけで、どれだけ可愛いデフォルメ絵でコロコロされたところで、リヒトーの気持ちが晴れないことにはどうしようもない。ヒロインに子作りしようと持ちかけられて吐くような主人公では、ヒナちゃんよりもまず我々の方にストレスが溜まってしまうわ。

 しかも、今回のエピソードでナナさんが本格的にヒロインとしてのステージをあげた。そりゃね、300年連れ立って旅してるわけで、もうヒロインとかそういう次元の話じゃない関係性なんだけどね。ただ、今回はヒナちゃんメイちゃんのダブルヒロインもさることながら、ナナさんが突然アピールを連打して点数稼ぎに来たからね。呑んだくれ痴女で女好きの純情ロリ巨乳ババアヒロインという、属性が多すぎて過積載で道交法違反待った無しのナナさん。このデザインは実に伊藤静なので、私みたいな世代の人間からするとどうしてもえこひいきしたくなってしまう。御前に酒を飲ませたいという怖いもの見たさは、何物にも代えがたい不可解な欲求なのだ。その上で「こんなおばさんをからかっちゃダメよ」みたいなことまで言い始めたら、「そういえばあんた今人妻じゃないんだったなぁ!」みたいな展開だってありえない話ではない。俺は何を言っているんだ。まぁ、とにかくナナさんのホームラン攻勢はお見事だったと言いたいだけである。

 そうして色気あり、ギャグあり、人情話ありと多方面から一気に距離を詰めたナナさんに対し、我らがメイちゃんはひたすらギャグとエロだけで戦い続けている。今回ずっと写っていたへちょ絵メイ&へちょ絵ヒナは「もうこのままのアニメでもいいんじゃないかな」と思える程度には好き。特にメイちゃんはキャラにもあってるし。エロで攻めてるはずなのに唯一の「腹肉キャラ」としての属性を加速させてしまい、口の悪い男どもにはストレートにデブ呼ばわりされる始末。全然デブじゃないのに。あの体型でデブなんて言われたら、それこそBPOに苦情言いに行かなあかん。それでも本人は気にしている様子で、謎の千里眼で園原を引っ張り出すという超人的な能力にまで発展した。頑張れメイちゃん。いつだってあんたがナンバーワンだ。

 そうして強大なヒロインたちに立ち向かわなきゃいけないのが、メインヒロイン認定を受けている(はずの)ヒナということになる。今週は出ているシーンの8割が呑んだくれているというとんでもないヒロインだが、一皮向けて「正面から子作りを狙い続ける清純派ヒロイン」という、これまた訳のわからない属性を獲得。「おいリヒトー、ヤんぞ」まで言い出した日にゃ、この世界のヒロイン度数の計測器がエラー吐き出すしかなくなってしまう。この3人体制はちょっと贅沢すぎやしませんかね。ずっとこのままおっぱいヒロイントライアスロンみたいな作品になってくれりゃいいのに。そうも行かない設定なのがなぁ。

 

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 なんでもありになってきた、第7話。まぁ、こんだけ多種多様な能力が付与されているのだから、別に「死なない」でも問題ないわけだが……宇宙人のえこひいきがひどいのか、それとも、単に個々の潜在能力の違いないのか。

 修一は今回めでたく「レアキャラ」認定をいただいた。まぁ、認定をくだしたスバルとやらもよく分からないで使ってるっぽいのでレア要素がどこなのかはよく分からないが、確かにぐちゃぐちゃに潰したところから蘇生&変形は他の収集者にはなさそうな能力ではある。スバルは気づいていないが、さらに「中に入っていた他者との融合&他者も蘇生というミラクルを気合一発でやってるわけで、そりゃもう理屈も何もあったもんじゃなくて、単に「レアキャラだから」としか言いようがない展開である。そういう意味では興ざめではあるのだが、別にみんな平等に戦う必要もないわけで、付与された能力がスペシャルだったからどんどん強くなりますよ、というのもアンフェアではないだろう。なんでもいいから今回みたいに巨大な敵を相手にぐりんぐりん見せる動画が展開されるなら視聴者としては満足である。

 今回の流れを見るに、修一の能力を与えたのはエレナで間違いないようで、そのエレナの妄執とも言えるような壮絶な思念が今の修一の変身スタイルを構成していると考えられる。前回「能力をもらう時のイメージ次第で具体的なスキルがもらえる」みたいなことを言っていたし、おそらくそのタイミングでの取得者の才能がものをいうのだろう。エレナがバケモンクラスの能力者になっているのだから、その彼女から直々に能力をもらった修一がバケモンになるのは半ば必然ですらあるのかもしれない。

 そうして生み出されたハイパーモンスター形態の修一。可愛くおとなしい(割にはエロに積極的な)吉岡さんと融合したわけだが、多分、今回の猫モードには彼女の能力は一切絡んでないよね。前回「動物の気持ちがわかるだけ」みたいなこと言ってたし。あくまで猫っぽいデザインのみが中にいた彼女の影響を受けた部分で、残りの運動性能はおそらく修一に与えられたもの。どうやら怒りのエネルギーを滾らせることで身体能力は向上していたようだが……なんなんでしょうね。シンクロ率の高さで性能が変わったりすんのかな。だとしたら、堂々と寝取ってるのを目撃しちゃったクレアさんが何を思ったものか。

 結局、修一の能力に謎は増すばかりだし、エレナの目的もさらに分からなくなった。彼女らは単にこの山の中でコイン探ししてるだけとも思えないし……これ、1クールでどう落とし前をつけるんでしょうかね?

 

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 絵に描いたような大団円、第14話。いや、実際に画に描かれてるんだけども。こうしてエピローグ部分をたっぷり描いてもらえるのは2クール作品のありがたいところですな。そして、今作が長い歴史と安定した評価を得ている恩恵でもある。ありがとう長井監督。

 看策サイドのエピローグは来週に回されたが、それ以外の部分、つまり御坂サイドのあれやこれはたっぷりと。いちいち刺さるお話が多くて、ここまで観てきた甲斐があったというものだ。何といってもタイトルにもあがっている漢・上条当麻の主人公らしい見せ場とその後のおいしいポジションは、まさに元祖主人公の面目躍如といったところか。今回のお話を見てしみじみ内省するのは、今作のアニメが始まった当初、今から10年以上前には、わたしゃこの男を目の敵にしていたという事実である。この男を、っていうか正確には「ラノベアニメを」なんだけども、「ラノベのアニメなんてどうせ面白いわけもないし中身すっかすかや」という風に唾棄していた時代である。開始数話で上条さんの右腕が消し飛んだ展開を見た時には「なんで一介の男子高校生が片腕吹っ飛ばされた状態で戦う意思を保つことができるんだよ、おかしいやろがい」と息巻いていたりもした。今回再び上条さんの右手が飛んだことでそんな昔の話も思い出す。

 まぁ、別に「おかしいやろがい」については今観たところで感想としては変わらないだろうし、「禁書」1期の出来がいいとは思わないだろうからそこまで間違ってもいないのだろうけど、そんな過去の凝り固まった思いもはるか昔になり、今じゃ上条さんの謎ドラゴンを見ても「よく分かんないけど、御坂が幸せになるならそれでいいなぁ」とおじいちゃんみたいな気持ちで見守ることができるのである。俺の幻想もぶっ壊されているのである。上条さんの右手が光り、その先には全裸の女子中学生が現れる。それが全てである。

 あとは御坂さん周りの幸せな交友関係を確認するターン。男の中の男が上条当麻であるなら、女の中の女は婚后光子であろう。「桃李成蹊」という彼女の人生を歪め、支えた教えが改めて彼女に、そして御坂さんに巡ってくることで2人の生き様の正しさが示され、2人の関係性をこの上なく尊いものへと押し上げている。そこに湾内さん、泡浮さんも加わり、誰もが皆、友のことを思って戦ったことへの見返りを享受している。婚后さん、本当にどこまでも善良で徳の高い御仁なのだよ。末長く幸せな学園生活を送ってほしい。

 そしてもう1人、女の中の女、影のエースたる佐天涙子がいる。彼女にバットをもたせたら明日もホームランなのは、もともとアニメ1期から派生したネタである。別に野球が上手いわけでもなんでもないのに、こんなにバットが似合う女子中学生がいるものだろうか。そして先輩を見事に手玉にとるお節介婆っぷりも極まっている。佐天さんがいるからこその「超電磁砲」である。考えてみれば、彼女は今後も数々のシーンで御坂・黒子たちにも負けない活躍を見せるわけだが、これって、もともと「禁書目録」でやりたかったと思われる「無能力者が強大な能力者だらけの世界でも活躍できる」という物語の完成形なんじゃなかろうか。上条さんは「結局選ばれし者やんけ」という少年漫画お約束の流れに乗ってしまうのに対し、佐天さんはあくまでも無能力のまま。というか、ガンガン「無能力であるが故の特権」を活用していく。彼女が主人公の物語こそ、もしかしたら学園都市で描かれるべき最大のドラマなのかもしれない。まぁ、本人は一切そんなこと思わないだろうけども……。

 来週はすぐに警策サイドのエンディングも見られますかね。こちらも良いお話。今週は「かぐや様」もあったので、富田美憂特集ウィークみたいになってる感がある。

 

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 ラジオアニメ……だよな? 第7話。いや、間違いなくラジオの話はしてるし、最終的にラジオ収録のお話だったけど……え、世間のラジオパーソナリティってこんな壮絶な人生じゃないと務まらないの?(んなわけあるかい)

 前回の引きからしてただ事じゃねぇってのは伝わってきたのだが、なんだかミナレさんの周りには事件を巻き起こす人間しかいない。そして、その中心には必ず鼓田ミナレがいる。というか、だいたいミナレのせい。前回も途中まではそうして「同じ建物に住んでたミナレが悪い」パターンも一応考慮に入れてたつもりだったんだけど、突撃された男のほうがシャケにも特に反応を示さなかったし、シャケが伏線だと思ってたら関係なかったので「マジの事件なのかー」と信じてしまっていた。でもまぁ、そう簡単にミステリって発生しないんですね。

 今回のミナレさん突撃エピソードは固唾を飲んで見守る部分があった。というのも、すげぇ個人的なお話なのだが、実は私も似たような体験をしたのである。いや、ここまで凄絶じゃないし別に似てない気もするんだけど、「上の階の設備不良で怖い思いをする」っていう出来事があったんですよ。まさに、今回のミナレと同じようにして浴室から天井裏に上がって、悲惨な空間を目の当たりにしたのです。幸い私の住んでいる地域にマトンはなかったのだが、一面水浸しの天井裏に呆然としたのである。確かことに気づいたのは浴室換気口からの水漏れ。その後もキッチンやらなんやらで水が滴り、今でも各所にその時のシミがまざまざと残っている。原因は上の階の住人の配管トラブル……と思いきや、なんと、真上じゃなくて斜め上の部屋だったせいで大家に談判して対処を迫ってもなかなか原因が判明しなかったっていう。集合住宅って、やっぱり色々とトラブルはあるよなー。

 そんなわけで、ミナレの屋根裏リポートが色々と真に迫っていたので必要以上に見入ってしまったのでした。まぁ、俺ならハエだらけの時点で逃げ出すし、二度と屋根裏への入り口は開けないと思うけどね。瑞穂ちゃんも含めて、女性二人とも肝が据わってんなぁ……。

 

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 まさかのニルのターン、第7話。これまでずっと単発のロードムービーみたいな展開が続いていたので、こういう切り取り方になるのはちょいと意外だった。旅する人間が違えば、各所で受ける仕打ちもずいぶん違うものでね。

 おそらく時系列としては、ニルが街を訪れたのは、先週・先々週なんかのエコヲたちの旅と同じ時期になるのだろう。学園を離れたのち、エコヲたちがいろんな人と出会っているタイミングで、ニルはこの町での一時の平穏を味わっていた。それは彼女が学園では得られなかった「友達」との時間でもあっただろうし、今までずっとプレイヤーだと迫害されてきた中では感じられなかった安寧だったに違いない。しかし、それが巨大な権力によってあまりに理不尽に叩き潰されてしまうという。基本的に周りの人間関係に恵まれてトントン拍子で歩を進めていたエコヲたちとはずいぶん違った扱い。まぁ、これが正邪の分かれ目になるってことなんだろうけど……最終的にニルはラスボスポジションで立ちはだかったりするのかなぁ。彼女が闇落ちしてしまうことは、あまりにも当然すぎて責めることもできないのだけど。

 今回の一件で改めて確認できるのは、ニルは学園で薬物摂取したせいで暴走こそしたものの、基本的に悪い奴ではないということである。多少厭世的なところはあるのかもしれないが、歳の近い友達もできるし、反体制を掲げるのも真っ当な理由があってのこと。もしこれでプレイヤーではなく普通の学生として生活できていてなら、きっと学園でもそれなりの交友関係を維持して平和な生活が送れたのではなかろうか。しかし、残念ながら彼女はプレイヤーであった。そのことが、一切の責任がないにも関わらず彼女にとっての重しになってしまう。

 そして、今回最大の謎は、そうしてニルを振り回してきた「プレイヤー」という存在が、一体どのようにして生まれているのかという部分である。なんと、下町の少年ライドは突然プラグが発生してプレイヤーになるという謎現象を経験している。彼がプレイヤーとして覚醒した後には目が血走っていたりとかなり無理していたようにも見受けられるので、もしかするとこうした突発的な覚醒はイレギュラーなのかもしれないが、果たしてニルやミューがどうやってプレイヤーになったのかは全く明かされていない。これまで「プレイヤーの誕生」という部分は掘り下げられてこなかったので、てっきりこの世界には「プレイヤーとそうじゃない人間」という2種の生物がおり、生得的に分類されるものだと思っていたのだが……そうすると、当然ニルだってどこかで「プレイヤーになってしまった」タイミングがあるわけで、ますます彼女が責を負う要素がなくなってきそう。望んでもいないのにプレイヤーとして覚醒し、その結果として人生を歪められるなんて、被害者以外の何ものでもないだろう。

 となると、記憶を失っていたミューが何故現在プレイヤーでいるのか、という部分は割と核心に近い内容ということになる。しばらくどこをほっつき歩いていたのかは今週は語られなかったが、軍事国家の対ミミナシ兵器としてガンギマリ状態だったミューさん。来週は彼女がそうしてイカレてしまうまでの顛末が描かれることになるんだろうか。しばらくは胸糞悪い話が続きそうである。

 

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 この日、僕らはまた一歩新しい道を歩み始めた。広辞苑で遊びまくっているところに、さらに謎のゲームである「広辞苑古今東西」の情報が舞い込んできたためだ。たほいやの前と後にこれもひとしきりプレイし、我々はまだ広辞苑の何も知らなかったことを多方面から思い知らされるのである……。

 


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 ジャッキー、レギュラーなのかよ、第6話。なんかもう、画面にいるだけで空気が変わってしまう恐ろしいキャラである。今回も「肉の焼ける匂い〜」で笑ってしまった。悔しいけど、こういうキャラを作る事に関してはやっぱりこのチームは図抜けているのである。

 さておき、ジャッキーの存在感とは真逆で、今回はかなり胸糞悪い方向でのシリアス展開が加速していく。毎回触れる通りにこのアニメは本当に要素だけを繰り出して粛々とシナリオを進めていく印象が強い(前回を除く)。悪く言えばすごく事務的で味気ないのだが、良い側面を見れば、それだけ余計なものがそぎ落とされ、脚本意図が分かりやすいとも言える。今回の展開なんてその最たるもので、冒頭でなずなの思い出が描かれ、さらに銀狼というこの街の守護神の信仰も描かれる。事前にこれらの要素が出てくることで、そこからあれよあれよと転がっていくシナリオラインもすんなりと「まぁ、そうなるやろな」みたいな感じで理解できる。初めて教団が登場した時にも、誰に紹介されたわけでもないのに「あぁ、なるほどなずなが教祖になってんのか」っていうのが一発でわかるしね。

 そうして数奇な巡り合わせで再会したみちるとなずな。そこからの2人のやり取りは、結論から言えば「胸糞悪い」ものではあるのだが、なんだろう、不思議とすっきりした印象もあるのだ。下手したらものすごく個人的な印象なのかもしれないが、どうしてもみちるのような無鉄砲な娘っ子の行動ってのはいくらか大目に見ようと思っても、どこかで「そんな無茶すんなよ、アホか」と思ってしまう部分がある。先週の話みたいに「アホ」が突き抜けてしまえば問題ないのだが、先々週の「向こう」への出向や友だちづきあいみたいな話になってくると、「もう少し先のことを考えて動けばいいのに」という呆れみたいなものが先立ってしまう。そして、今回のお話はまさに、なずなの口を借りてそうしたみちるの浅慮を非難する内容になっているのである。主人公だからって、お仕着せの善意が許されるのか? 自分が不遇だからといって、勝手に周りの人間まで不幸だったと思い込んでいいものか? そんな、お約束で処理するなら無視してもいいくらいの違和感を、なずなは正面からグリグリと押し込んでくれた。みちるの欺瞞を、これ以上無い形で、最もふさわしい人間が暴き出してくれた。いや、別に私もみちるが嫌いなわけではないのだが、こうして一度主人公にも立ち止まって自分の行動を反省する機会を与えて欲しいとは思ってしまうのである。

 もちろん、だからといってなずなの行動が正しいのかと言われればそれも違うのだろう。仮面を外さないやつはもちろん怪しいし、そのCVが子安の時点で怪しいっていうか有罪率は多分100%を突破する。そんな奴にいいように担ぎ上げられたなずなが、このまま「アイドル」として欲望を満たし続けられるとも思えない。最終的には「やっぱりみちるが正しかったのか」という風に転げ落ちてくる展開にもなるだろう。それでも、現時点でなずなの行動理念は一貫しているし、みちるの物言いは相手の立場を考えていない浅薄なものであることは間違いない。これが次回以降のお話で綺麗にみちるに大義名分を与える形で転換できるなら、シナリオも引き締まるのだが……どうだろうねぇ。

 ところで、長縄まりあのこういう役もいいわね(頭では理解していても、やっぱり諸星すみれより年上という事実が認識できない)。

 

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 そして輪廻は戻る、第18話。ようやく全ての事情が巡り巡って戻ってきた。区切りがいいので記事立て。ん? 「他に書くアニメが全然無いからなんとなくこの作品の感想を書くことにしたんじゃないか」って? 察しのいい子供も嫌いじゃないぞ。

 とはいえ、グランプリ記事でもちょっとだけ触れた程度だが、今作は当初の思惑からはどんどん違う方向にズレていったこともあり、一応気になる作品にはなっているのだ。ただ、面白いかと言われるとあまり素直に首を縦に振ることができないのは事実で、要所要所での設定がガバいというか、「戦争」のイメージとかがあまりにざっくりしすぎているので、せっかく設定を色々と盛っているのに、全体的にこけおどしっぽく見えてしまうのが残念なところだ。今回すべての真実が明かされて世界の成り立ちがわかったわけだが、「アルシアの真実」はそれなりに面白い題材だと思うのに、「結局、廃棄戦争って何が原因で起こったものなの?」みたいな根っこの部分がはっきりしていないので、「もうちょいなんかあるやろ」みたいな釈然としない部分が残ってしまうのだよね。

 世界の成り立ちについて、ヒナたちがタイムリープを行なって「できることなら過去改変したい」と思いながらも実現できず、ただ現実を突きつけられたっていうのはなかなか興味深い設計だ。この手の作品ってのはどこまでいっても「過去改変が可能だったらまずスタート地点がおかしかったやんけ」というタイムパラドクスの問題を抱えているものだが、今作の場合は「過去に行くのも織り込み済みでのあの展開」だったというのなら問題にはならない。まぁ、ヒナが過去にリヒトーに出会っていたとするなら、1話目からのおちゃらけ展開の全てがおかしい気はするのだけど。そもそも、ナナが説明したリヒトーの復帰のお話だけでは、仮面をかぶった状態でエロ行為にふけっていたリヒトーのモチベーションも説明がつかないんだよな。まぁ、多分300年が経過していい加減に立ち直りかけていたところ、っていう設定だったんでしょうね。そんだけ時間が経ってるなら、学生時代に経験した不思議な「未来に飛ぶ少女」のことを忘れていてもしょうがないとは思う……けど、その子が「300年後に会いに行く」って言ってんだから、出会ったら思い出してもよさそうなもんだけどな。

 他にも、A組の面々が「何もできないから口減らしのために自害した」なんてあまりにもざっくりした説明があったり、どこまで最初から構想を練っていたものなのかが怪しい部分がいくつかある。ただ、それが事実なのだと言われてしまったら飲み込むしかないし、「そういう世界」なのだと思って見直せば、もしかしたら新しい一面も見えてくるのかもしれない。

 まぁ、そうして真剣に設定を考えれば考えるほど、エロ要素が浮いてしまうのだけども……リヒトーのリヒトーらしさを表現する最大のツールが「エロ」だからなぁ。でも、流石に今週分みたいなシリアス一辺倒の展開で、むりやりパンツを挟み込む必要はなかったんじゃなかろうか。最低1回はやらなきゃいけないノルマでもあるのかな。パンツ作家も大変だな。

 

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