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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 今作で唯一にして最大の問題はもしかしたら義妹よりも義母の方がエロくて気になることかもしれない、第8話。まぁ、甚大なる補正がかかってる可能性もあるが……こないだ某所で見た母娘の(中の人の)トークが眼福でした。

 今回はタイトルの「義妹」の方も引き続き気になるのは当たり前だが、どちらかというともしかしたら「生活」の方が注目すべき要素だったのかもしれない。何しろ今回の1話で何が起こったかというと、「悠太が沙季のことを思い、プールに誘う」→「沙季、拒絶」→「悠太頑張る」→「沙季受け入れる」というだけの話。それ以外のキャラはほとんど登場もしないし、悠太だって頑張るっつっても何か特別なことをしたわけじゃない。何となく沙季に寄り添っていただけだ。こんだけ何もない平熱な状態なのに、視聴中に特に退屈だとは思わず、環境音楽のようにその「生活」が流れていくという何とも不思議なテイストは相変わらずである。

 個人的に今作で気に入ってる部分は、音響の使い方。基本的にBGMも抑えめな演出方向になっているのだが、おかげで細かく入るSEなんかが印象深く聞こえてくる。今回でいうと、例えば沙季が聞いていたカセットテープのケースに手を触れてがちゃんと崩す音。世代じゃない人は分からんかもしれないが、確かにあの音か「カセットテープのケースの音」だった。わざわざ画で見せずにこのSEで「何かを崩さなきゃいけない」という沙季の心情を示すあたり、音の持つ効果をきちんと活かしている。

 あとこれは単純に心地よいってだけだけど、朝食シーンでトーストにバターを塗る音。よく焼けたトーストにバターナイフを乗せるザリザリという音が食欲をそそる。そして当然そんなトーストを食べる時のさっくり音。このシーンはいかに朝ごはんが美味そうに見えるかが重要なので、音の持つ力というのも案外バカにできないわけですよ。

 というわけでそんな「朝食」とか、何気ない日常のワンシーンから紡がれていく2人の関係性。今回はざっくりまとめると「沙季が余計な誤解を解いて悠太の歩み寄りを受け入れる」というお話なのだが、2人にとって、互いのイデオロギーのすり合わせというのは単なるラブコメとかと違って「家族の今後の生活」にずっと影響するもの。だからこそ悠太たちもその辺は意識して強めに主張している。そして、こうした何となくの「生活」ってのは意識したからなかなかどうなるってもんでもないのだけど、逆にちょっとしたことで大きく変わっていくものなのかもしれない。今回の沙季は、初めて悠太に朝ごはんを全部任せることにしたわけだけど、彼の口から出てくる提案はちょっと新鮮だったり、彼の何気ないパンの食べ方に不思議と興味が湧いたり。「朝ごはん文化」なんてものは各家庭で色々と違うことの代表みたいなものだが、それを意識して、ちょっとずつ合わせていける。そんな気持ちになった沙季は、間違いなく悠太へ一歩歩み寄れたのだろう。

 まぁ、そんな悠太は「何となくの習慣で」自転車を持ってきちゃったわけだけど……「生活」って、そんなもんですよね。

 
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 太陽と星、そのあまりに違う人生航路、第19話。舞台の上にたくさんの人生が交錯する。

 有馬かな、彼女の人生も波乱に満ちたものだった。芸能界、子役の世界を語る時に、やはり避けて通れないのはその親の話。どんだけ天才だろうと、どれだけ早熟だろうと子供が自分の足だけで芸能界にやってくることはないわけで、そこには大なり小なり親の思惑がついて回る。2世タレントなら「それが当然」という思惑が、そしてそうでないなら、「子供を芸能界に入れたい」という思惑が。有馬家はそれがちょっと残念な方向に出てしまったご家庭だったらしく、たまたま娘さんが才能を持ち合わせているという不幸も重なり、かなが子役になってしまったばかりに家庭崩壊のきっかけを作ってしまっていた。かな自身に何1つ悪いところはなく、彼女の口ぶりを聞けばきっと今でも決して母親のことが嫌いなわけではないだろう。それでも皆が不幸になってしまったのは、もはや芸能界に限らず、あらゆる人と人の交わりの中でも単なる不幸というしかない部類のものだ。

 むしろかなは幼いながらに必死に戦い、芸能界からフェードアウトしないというギリギリのところで踏ん張った。それが親のためなのか自分のためなのか、一時期のかなはすでに分からなくなっていたかもしれないが、アクアたちの協力もあって業界で前向きに生きられるようになり、自分がこの業界で楽しみを覚えていたという一番大切な事実を思い出せた。それでもなお、先週までは長らく鍛えていたブレーキが適度に機能していたが、この度、強火のファンである黒川あかねがそばにいたこともあり、周りの連中みんながグルになってかなを焚き付ける。ほなもう、燃え上がるしかなくなってしまう。

 有馬かなの本来の持ち味は、泣きの演技などではなく弾けるような眩しい存在感だったという。そのことを一番よくわかっていたのはあかねで、先週のサブタイトルは「太陽」。有馬かなという「役者」は、周りの人間にもバシバシ影響を与えて燃え上がらせる、太陽のような存在だ。そんなかなの影響を受けて看板役者にまでのし上がったあかねの輝きはさながら月といったところか。今作において「目の光」がさまざまな意味を持つ重要なファクターであることは1期1話から繰り返し示されていた重要な事実であり、先週もメルトくんの覚醒には「目の中の光」が重要なサインとして用いられていた。これまでたくさんのキャラクターが、独自の輝きを目に宿し、その生き様を示してきたものだ。

 そして有馬かなの「目の光」はどんなものか。そりゃもう、他の追随を許さぬ程に煌びやかに光る、無数の光源である。「太陽」の光は周りのすべてに拡散して明るく照らす。そのあまりの存在感にあかねもメロメロだし、観客だって一気に「主役」に引き込まれていく。今作にこれまで存在しなかった「太陽」という中心の存在、それが有馬かなの正体だった。

 それでは転じて、今作で一番最初に「目の光」を宿した人物は誰だったかといえば、もちろん星野アイである。その名に示され、「アイドル」の歌詞で「一番星の生まれ変わり」と表されたアイの目の光は「星」。太陽と比較することはできないが、これまた自分から光を発し、常に人々を魅了する唯一無二の光。ただ、そのあまりの距離に人々はいくら手を伸ばせども届かぬ存在でもある。そんなアイの「星」を受け継いだアクアとルビー。ルビーはまっすぐに「一番星」への階段を登っている最中だが、アクアは自己に内在する「星」を拒絶している。いや、別にアイを拒絶しているわけではないが、自分自身が輝きを発することを拒否している。芝居で輝きを発した時に自己矛盾から心を壊してしまう程に、身体が輝きを拒絶している。それは今回監督が分析していた通り、自らにとって最大の「輝き」であったアイを救えなかったという罪悪感からきているのだろう。アイを差し置いて、何を自分がのうのうと輝いていいものか。たとえその才能の断片を受け継いだとて、自ら押さえ込んではそれもそれで撞着を起こす。かくしてアクアはその目に「黒い星」を宿すこととなる。

 有馬かなは輝いた。周りに光をばら撒き、全てを照らして揺さぶった。しかし、光を飲み込む闇もまた存在する。ブラックホールの如きその漆黒に、かなの光も映らない。ただひたすら底の底に押し込めて、1人アクアは辛苦の道を往く。

 感情芝居にはいくつもの側面がある。役者が楽しいと感じればそれは最高の才能であり、観客にアピールできる格好の武器にもなるだろう。しかし、感情はポジティブなものばかりではない。苦痛だって立派な感情だ。よりにもよって「目の前で最愛の人を殺される」というシーンで求められる感情芝居。アクアは全く別方向から、パニックを起こさない方法で感情を呼び起こす。どれだけ身を削ろうとも、どれだけ黒く染まろうとも、それが彼にとっての生きる意味。

 彼の舞台は、未来につながっているのだろうか。

 
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 玄田さん、復帰できるといいなぁ……第7話。先ごろ体調不良による休業が発表された玄田さん、こちらの作品ではまだ頑張ってくれてました。まぁ、年齢も年齢だししょうがないとは思ってますけどね。ここ最近はちょっとずつ衰えも見えていた気がするし……持ち味がハードな声音の人はやはり大変だよなぁ、としみじみ思います。ちなみに隣ではさらに年配の麦さんがいつも通りにへろっと活躍されてます。すごいよね。

 タマ編完結。個人的にはここまでがコミックで事前に読んでた部分なので、来週以降の展開は何も知らなくて楽しみになってます。異世界冒険ものとしてはそこまで奇を衒ったものではなく、バトル要素なんかも割と少年漫画的な王道を行ってる作品だとは思うが、センセーの持つスキルが独特なのでその辺りの絡みで充分に個性は出せてると思ってる。元々「転移者を送り返す」と言われていた能力だったがそれはあくまで「作家として語ること」の一環であり、今回は仲間のタマに対して同様のスキルを駆使することで彼女の真価を発揮させることができた。まぁ、カイバラのグラトニーを止めた機構とかはまだ謎なのだが(有毒なので本能的に捕食を拒否しただけなのかしら?)、最弱最弱言われながら、このままどんどん傲岸不遜にチートの道を突き進みそうである。また、僧侶・武闘家・盗賊とパーティー編成もそこそこ安定してきてるし、もう1枚前衛職が揃えば(全員の動機はヘンテコだが)割と真っ当な冒険者パーティになるのかもしれない。まぁ、今作の場合「冒険」すらあまり必要ない要素なのだけど。

 あとはまぁ、冒頭の玄田さんの話でも触れたけど、「いいキャスティングだなぁ」っていうのが一番のお楽しみポイントですかね。タマ役の鈴代紗弓がハマっているのはもちろんだが、やっぱり個人的に無視できないのはその兄・レオン役の内山夕実。ゆーみんはさぁ、ここ数年でしっかり業界でも不動のポジションを手にしたよねぇ。前々から応援してた身としては、こうして中堅ポジションの世代でしっかり足跡残してくれる役者になってくれるのが一番嬉しい。ゆーみん、るみるみと実績を重ねたところになぐりこんでくる悠木碧像、あまりに解釈一致である。あとはまぁ、神谷・小野Dが楽しくやってくれてればそれで。カイバラは結局最後まで1ミリも救いのない状態で殺されたのが実にらしくってよかったですね。

 さて、この調子だと魔王殺しの転生者たちを1人ずつ排除していく流れなんだろうけど、他の連中にどんな癖の強いのが揃ってるか、今から楽しみですね。

 
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 地下資源館が聖地認定されるアニメもおかしいし、のちに梅ジャム×鹿カレーの同人誌が
出てしまいそうなアニメもおかしい、第6話。地下資源館、ちょっと面白そうやんけ。

 なんかもうね、基本的にプロットがちゃんと面白い。前回の流れから温水が修羅場に巻き込まれるだけかと思ってたら、あれよあれよとダブルデート(?)に持ち込まれてしまう意味不明な流れ、そしてその場にいる全員が絶対に悪人じゃないのにそれぞれの方向にポンコツなもんだから勝手に事態が変な方向に転がり続けるという。みんなして後のこと考えずに身体はってる(何かを犠牲にし続けている)あたりはスラップスティックな笑いである。そんでドタバタしてるからギャグアニメなのかと油断させといて、きちんと青春部分は締められるだけ締めてくるからな。その温度差で心臓がギュギュッとされてしまうこの感覚も気持ちいい。今回はなんと言っても焼塩さんの言動の全てがギュギュッとなりますよね。いや、そもそもおめぇがデートについてこなきゃよかったやんけ、とは思うのだが、告って振られたわけじゃないので友達としていろんな場所にホイホイついて行ってしまう現象はすでに八奈見からも報告されてる事例だからな。……こうしてみると鈍感だった男の方に責任があるように思えてくるが……小鞠の時の部長さんはまだしょうがなかったが、今回はやっぱ最終的に「全部綾野が悪い」でファイナルアンサーにならんか?

 まぁ、そうしてホイホイついてきてしまった焼塩。単にそれだけだったら被害は少なかったかもしれないが、よりによってお互いに「ダブルデートなのだ」という勘違いのままで展開してしまったため、温水や焼塩は綾野&朝雲を2人にしようとするし、綾野の方は焼塩を引っ張り込んで八奈見と温水だけで行動させようとする。その結果互いの意見がすれ違い、ぽろっと漏れ出てしまった焼塩さんの秘めたる気持ち。……まぁうっかりはうっかりなんだけど、そのことを責めるわけにはいかないよねぇ……そこに至るまでの彼女の追い詰められた状況も同情しかないし。2人の様子に胸を締め付けられてる焼塩の描写、見てていちいちしんどい。

 今回のプロットで評価すべきは、こうした一連の「勘違いからの悲喜劇」みたいなプロットも、きちんと今作のメインテーマである「負けヒロイン」に沿っているということ。焼塩は負けたと思って行動しており、何度も出しているように「負け終わった負けヒロインってもう単なるサブキャラなのでは?」みたいな状況を、わざわざ追い焚きして再び「負けてないかもしれないヒロイン」にまで持ち上げ、もっかい落とす。いや、今回に限っては朝雲さんだって色々迷ってたみたいだし、落とし切らずに「朝雲さんが負け側にニューエントリーする可能性すら?!」という状況で振り回す。徹底して勝ち負けを意識させてふるいにかける、考えようによっては鬼のようなシナリオライン。そして、負けを認め、その苦しさに悶えるヒロインがまた一つ輝くのである。そうして焼塩が負けてくれるからこそ、温水が発する「あいつには追いかけてくれる主人公がいない」という歯の浮くような台詞も説得力が増すんですよ。温水の「いや、女の子4人とお泊まり会とか、どう考えてもお前がハーレムものの主人公やんけ」みたいなポジションなのに別に「勝ち組」に見えない位置取りは本当に見事なものだ。

 そしてそんな主人公に「まぁ、確かに勝ててないわな……」みたいな諦観を持たせることだけが唯一にして最大の目的である八奈見さんも見事なものだ。この炭水化物の奴隷、回を増すごとにほんとに単なる糖尿病予備軍にしかなってないのに、少ないカットでヒロイン力というか、阿漕な萌えパワーみたいなものを発揮するのがとてもうまい。ずるい奴め。そんで旅行に帯同してるのがBL先輩と小鞠ちゃんというセッティングもこれまた地獄のような話で、考えてみりゃ、「イマカノに負けた焼塩を慰めようぜ」って駆り出された一団の中で「同じ男を取り合ったイマカノと負けイン」が仲良くマッサージ受けてるのも凄まじい話なのよ。小鞠ちゃんが小鞠ちゃんだったから成立してるわけで……BL先輩、どんなつもりで小鞠ちゃんを引っ張り回してんだよ……って、小鞠も楽しんでるから問題ないんだけどさ。「こういう女どうしの関係もあるよ」ってことが克明になればなるほど、今の焼塩の不便さがさらに際立っちゃうんだよなぁ。

 ……五平餅食いに行こうかなぁ……(人類は炭水化物から逃れられないので)。

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 各所で急転直下、第19話。いいねいいね、こういうどっかズレたみたいな感覚がじわじわ煮詰まっていく感覚こそが今作の良さだと思っているので、いい具合にエンジンかかってる。

 「ここは俺に任せて先に行け」が積もりに積もって局所戦闘が複数発生。「三局の戦い」ってのはるろ剣(人誅編)で使われてたサブタイなんですが、こうしていろんな戦闘が同時並行で乱立する展開はなんか好き。これももしかしたらキン肉マンに教育された結果なのかもしれんけど。そして今回はそんな無数の戦いのそれぞれに異なる意味合いがあるのがまたアツい。ヒーロー側もアマラリルク側も、みんな違ってみんな強い。

 まずは「喜」の戦い、スピリッツVSクフフさん。前回時点で「ツィベタちゃんを殺したやつ」とクフフさんはスピリッツに狙いを定めたが、今回の対話を見る限り、もちろんペーシャとレーニャの関係性は知った上でそういっているようだ。スピリッツ側からも「ツィベタを殺した」と言われるのは色々と思うところはあるだろうが、以前の戦闘や今回のクフフさんの心の揺れを見れば、彼女がツィベタのことを特別に思っているのは一目瞭然。ここで対話をえらべるのがヒーロー側の強さである。「どんな時でも笑ってやがるから、大人ってのも悪くない」というクフフさんの不思議な主張。そこには世のしがらみに巻かれて笑わずにいられない大人へのたっぷりの皮肉が込められているが、クフフさんの場合は皮肉というよりも本当に「分からない」からこそそう言っている可能性もある。クフフさんが他人を笑わせようとするのは、最終的に自身が笑いたいという欲求に帰結しているようにも見えるのだが、そんな彼女がぴくりとも笑わないツィベタちゃんにべったりになったというのも数奇な運命。

 そして娘のペペシャは、かつての母の記憶に「お酒を飲んでる時の母が好き。だって笑ってくれるから」というものがあった。「酒を飲んで、嫌なことを忘れて無理やり笑う」。それはクフフさんが馬鹿にするおかしな大人の象徴のような行為であり、生前のレーニャだってそうした「苦しい大人の顔」を見せていたのかもしれないが、それでもペペシャはそんな母の笑顔に救われた。だからこそあの時の母に近づきたい思いから酒を飲んでいる(まぁ、単に好きなんだけども)。そんな母の想いを幾らかでも理解し、思い出に残しているクフフさん。そんな相手を、スピリッツは責めることなどしないのだ。互いにレーニャ/ツィベタに寄せる思いは同じ。アマラリルクは個人の願望の発露だとスティグマは言った。それなら、別に対立せずに同じ目標のために寄り添い合うことだって出来るかもしれない。笑顔を辞めたクフフさんは、この先本当に笑える日が来るのかもしれない。彼女の脳裏に一瞬よぎった過去の記憶、果たしてその根っこはどこにある。

 続いて「怒」の戦い、ミェンロンVSドキ。互いに男を賭けた(?)戦いだったが、ミェンロン固有の状態異常ステータス付与攻撃によりドキは劣勢。眠気は怒りを削ぎ、最終的には殴り合った男の子どうしの河原で友情形成みたいな流れ。そもそもドキの怒り自体がシンプルなわがまま由来のものであり、とりあえず暴れて、発散させてやればある程度は解決するものだったのかもしれない。まぁ、最後の最後でまた余計なことして喧嘩になってたけども……こいつら見てると、アマラリルクは想像以上に対話は簡単なのかもしれないと思えてくるな。それこそ、ツィベタちゃんの例が一番不幸だっただけで。

 次の戦いは……「愛」の戦いということになるのでしょうか。インチキくせぇ愛の天使の名はイノリ。彼女の固有スキルは愛の発露というエロ漫画御用達のもので、目がハート状態になっちゃったピルツさんは薄い本の格好の的である。完全なる精神支配というスキル自体はクッソ強かったのだろうが、イノリさんはちょっと相手を間違えた。確かにピルツさんは治癒を得意とする「慈愛」に満ちた人ではある。しかし、それ以上にほら、ツンデレだから……。ツンデレさんが一番耐えられない状況、それは素直な自分が他者に愛を囁いているという状況そのものである。あまりの拒絶感から自力で精神支配を脱するピルツさん。そしてシャイと同様私も先週心配してた「救護班って戦えるの?」という不安は「当たり前じゃろがい」というので文字通りに一蹴。格好いいローリングソバットを披露してくれました。さらに注射器を模した遠距離武器などもあり、ピルツさんの戦闘力も結構多彩。他人の反応を見て楽しむだけのエセ愛の天使VSほんとの白衣の天使。決め手はなんになるんでしょうね。

 そうして3局の戦いが繋いだ塔の上での最終決戦。せっかくだから「落」の戦いとでも名付けておこうか。こちらの大ボス・ウツロさんも登場シーンで小ボケを挟む程度の余裕とサービスは見せてくれているが、積もったマイナスの感情は他3人と違ってだいぶガチめ。曖さんとシャイの2人を相手取り、遠慮なく黒い瘴気をばら撒きながらの圧巻の試合運びだ。正面でぶつかるしかない武力の対決。そしてかつての記憶では曖さんは妹にまったく歯が立たなかったはず。シャイという助力は得たものの、ここから正面切っての切り合いで太刀打ちできるものだろうか。悪の刀の実力、相当高そうです。

 そして試合はこの4局だけかと思われたが、なんと黒球の外ではスティグマが暗躍。新たなアマラリルクメンバー・クァバラさん(CV橘田いずみ!)を連れ出し、なんとこのタイミングでアマラリルクの存在を全世界に発信し、その目的と能力までもを見せつける。今回の東京襲撃の目的は謎に包まれていたが、ここまで大きな動きを見せるつもりだったとは。まー、指輪をはめるだけで手勢が増えるプロジェクトだとしたらある程度の舐めプも納得できるが……当然、そんな勝手はヒーローが許さない。飛び込んできたのはスターダスト。いきなりのトップ対決はどんな展開を迎えるか。

 アツいっすねぇ。

 
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 2本目〜。まぁ、総集編なので取り立てて感心するシーンがあるわけではないですが……「やっぱいい作品はいいな」と再確認できるだけでも意味はあるんじゃないでしょうか。結局、どんだけ傑作と呼ばれる作品でも2回目3回目とリピートして観る機会って案外少ないからね(日々のアニメスケジュールがきつすぎるのが悪い)。

 

<というわけでネタバレも何も、総集編です>

 


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 このアニメで聖地に道頓堀が入ってくるのは絶対おかしいよな……第6話。アトリにカニカマ食わせたらどんな反応するんだろう。きっとカニより美味しいというに違いない。高性能ですから。

 今回は暴力沙汰一切なしの平和な進行。騒動の火種であったキャサリンを取り込んだおかげで当座は危険性も薄くなったのか、島の平和な部分にクローズアップする穏やかなお話であった。まぁ、アトリが謎と問題を孕んだヒューマノイドであることに変わりはないので、いつまた良からぬ輩がやってくるかはわからんのだけども。こないだのスクラップ屋の親父みたいなごろつき程度だったら夏生たちの戦闘力でもギリギリなんとかなったが、どうにもアトリはそんな適当な理由で襲撃されてるとは思えないだけの不穏さがあるんだよな……今後もっとどでかい悪者たちに襲われた時に、アトリも夏生も周りの人たちを守りきれない気がするんだけど、その辺は大丈夫なんだろうか。

 まぁ、今はそんなことを気にしてもしょうがないので青春を満喫する方向で。夏生が本格的に学校活動に参加することになり、どこで噂を聞きつけたのかちょっとずつ生徒が増えているという。島全体の様子ってなかなか分からないんだけど、スクラップ屋が店構えてた「商店街」みたいなところはあったし、一応は社会が存在してる場所なんだよな。どうにも夏生周りのお話だけだと無人島でサバイバルしてるみたいな感覚になってしまうので「あれ、人いっぱい来るやん」というのでちょっとびっくりした。今回学校に増えた連中は「学校の設備が崩壊し、教師もいなくなっちゃったからもう来る意味がない」というので愛想を尽かした連中だと考えると別におかしなことは何一つしてないのだろうが、そんな連中がたかだか夏生1人の投入で戻ってくるってのも変な話ですけどね。昼日中だけ授業を受ける分には電気の存在ってあんまり関係ないわけだし。リリカみたいに電気があるならもっと勉強したいっていう志の高い子供が他にもいるのかしら。

 そう考えると、竜司が言っていた「それなりにいい男の夏生目当てで来始めた女子生徒がいるかもしれない」というのは軽口のつもりだろうが案外的を射た分析だったのかもしれない。ま、単に人が集まってるところにはさらに人が集まってくるってだけなんでしょうけどね。こんだけの規模で集団生活を営んでいたと考えると、やっぱ食料事情はどう考えても厳しい気がすんだよなぁ。「かつてのスーパーなどの施設から在庫品を補充する」っていうサルベージ生活で大人数を支えられるとも思えないし……まぁ、スイカは育ててるみたいだし、最低限の農耕程度なら安定した生産基盤はあるってことなんだろうな。見れば見るほど、やっぱりこの世界のことがよく分かってねぇな。

 分からないついでにもう1つ投げておくと、夏生のサルベージ業の方もどういう立ち位置なのかはよく分からない。現在夏生が所有している財産でダントツで貴重なのは当然アトリのはずだが、周りの設備から考えると潜水艦だって負けず劣らず貴重なものだと思うんだけど、そんな貴重な資材をあんまり有効利用してるように見えないんだよな。爺さんの時計探しとか女の子のぬいぐるみ発掘なんかより、絶対にもっと有効に使う方法あるだろ。それこそこないだの樹脂の確保みたいな、もっとダイレクトに島の生活水準の向上につながるものがありそうなもんだが……そういう調査はあんまりしないんですかね。いや、やってたからこそアトリが発掘できたのか。まぁ、そもそも潜水艦の燃料がどこから来てるかもよくわかってないんだけどさ。

 などなど、平穏な日々になるとやっぱり周りを取り囲む諸々の要素に目がいって気になる要素は多いのだが、「こまけぇことはいいんだよ」ってんでアトリがブンブンロケットパンチを振り回してればそれでいいという風潮もある。ついに歌い始めちゃったし、夏生の過去話のネタバレも一瞬でやっちゃいましたね。高耳神社における小糸とエルダの関係性と全く同じで、幼少期の夏生はアトリに命を救われた……ってことでいいんだろうか? 流石にだとしたら夏生はもうちょい覚えてそうなもんだけど……アトリが失った記憶にはまだ裏がありそうだよね。こっから幸せな方に振れるのか、ハードな方に転がるのか……。

 

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 なんで最後の提クレバックがよりによって「ニードロップミスったダルメシマン」なんだよ、第6話。流石にそこ取り上げるのはかわいそうやんけ、ただでさえ不憫なやつなのに……。

 BH! BH! BH! というわけでまるまる1話分ブラックホール戦。原作連載時には悪魔超人たちの登場で一気に読者たちがヒートアップし、ステカセの善戦でさらに加速、カーメンの醜態で4コマガイジンのように一旦座り直した我々だったが、このブラックホールの戦闘は悪魔軍の初勝利というだけでなく、全く意味が分からない上にあまりに子供向けなゆでイズム全開だったためになんか別な感情にもスイッチを入れてくれる素敵な試合となっている。アニメで初めてキン肉マンを見る視聴者ももしかしたらいるかもしれないが、流石にこの試合は「は? 何言ってんだ?」と思うパートが多かっただろう。安心してくれ、根っからのファンだって何されてるかは分からん。ゆっくりキン肉マンの味を覚えていってくれ(お口に合わなかったらバッドラックだ)。

 しかし、毎度のように原作と比較していくと、今回のアニメ化、ほんとのほんとにスタッフがガチでシナリオ検討してくれている様子がよくわかるものになっており、なんと、意味が分からなかったゆで展開を多少なりとも意味のわかるものにしようと細部をいじってくれている。原作ファンもちょっと感動したと思う一番の変更点は、意外にもダルメシマンの放ったサリベーティングシールドの効果であった。ブラックホールの影殺法を封じるための方策、かつてキン肉マンはサンマッスルという謎の発光現象で「強い光を発する」ことでリング全体を照らして影を消滅させたわけだが……ん? 強い光が影を消す? どういうことだ? ……ま、まぁ、なんか、そういうことよ。そして原作でのサリベーティングシールドは、なんとリング全体を覆ってしまうことでブラックホールの影を消すという、犬ならではの実にクレバーな対策法で……ん? 太陽を遮って影を消す? どういうことだ? ……。

 いいかいみんな、落ち着いて聞いて欲しいんだが、俺は原作を最大限楽しんだ上で、今回のアニメ放送を見た今の今まで、この展開に1ミリも疑問を持ってなかったんだ。「犬がよだれで影の対策するなんて、またアホみたいな技だぜ!」とは思っていたが、その効能に疑問は一切持ってなかったんだよ……これがゆでたまご脳だ。調教の成果だ。……ものの分からぬ幼少期はまだしも、おっさんになった今でもゆで論法に丸め込まれることってあるんだな……そうだよ、冷静に考えれば、太陽を隠すシールドを作ったら影は消えるんじゃねぇよ。単にもっとでかい影になるだけだよ……。なんで気づかなかったんだ……。

 という事実にアニメスタッフは気づいてくれたんでしょうね。「どうします、これアニメで絵的に嘘はつけますけど……」とは思ったかもしれないが、ブラックホールという「影」に対抗する手段としては、やはり「光」の方が画としても映えると判断したのだろう。アニメ版サリベーティングシールドは、単なる覆いではなく「太陽光を乱反射させて光源を増やすことにより、あたかも手術室の無影灯のように影を消す光源」という概念になりました。わざわざテリーを使って解説させるくらいにはお利口なこのアイディア……なんて優秀なアニメスタッフなんだ……。

 まぁ、もちろんその後の展開もバリバリゆでイズムなのでそこだけお利口にしたところで焼石に水なんですけどね。これもアニメで初めて気づいたんですが、ダルメシマンが影の中のブラックホールを特定するくだり、最初は「俺は開始1不運でお前本体の匂いを覚えたから、分身したとしても嗅ぎ分けられるぜ」って言ってんのに、襲撃時には「さっき本体に唾液でマーキングしておいたのさ!」って言ってんの意味わかんないよね。一応「本体っぽいやつを覚えた」→「8メンキックの時にマーキング」→「だから影に潜っててもわかるよ」ってことなんだろうけど、どう考えてもマーキングのくだりは不必要なんだよ。

 あと、これはアニメ用に分かりやすくするための改変だと思うのだが、原作だとダルメシマンの嗅覚は人の1京倍だそうですが、アニメでは「1ケイ」という音が分かりにくいということで「犬の嗅覚が人間の1億倍、そして俺の嗅覚は犬の1億倍」という表現に変更されております。こういう細かいところが気が利いてるし、序盤の攻防ではコブラツイストによる細かい絡みも追加。ブラックホールの技巧派な面もチラ見せしてくれている。

 そういや前回「多彩で小器用な超人はキン肉マンだと貧乏くじ引きがち」みたいな話をしたけど、今作になってその下馬評をひっくり返したのがブラックホールさんかもしれない。こんだけ意味のわからない能力持ちなのに最終的に2勝ですからね(ネタバレ)。今じゃすっかりスプリングマンに続いて悪魔超人軍No.3的なポジションに固まった。こんな無茶苦茶な設定の超人のくせして。ちな、私は7人の中で一番好きなのが彼だったりします。やっぱフォルムが刺さるのよなー、子供心にこの不気味さはほんとツボだったからさー。中の人の宮田俊哉も善戦してくれたんじゃないでしょうか。

 そんなBHが見事なゆで理論を展開して華麗なる1勝。新オリジナル技のフォーディメンションキルもなんの説明もなく出てきた割にはちゃんと格好いい模範的なドロップ技のデザインに仕上がっている。ぜひ、機会があったら更なるスピンオフとかで四次元殺法コンビには再活躍の場を与えてあげて欲しいです。

 

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 お久しぶり、かつ大惨事、第15話。1ヶ月ぶりの放送だというのにどえりゃー展開になっており、何があったのか思い出すのも大変だァ。

 前回まででどんな裏があったのかすっかり忘れちゃってるのが問題で、どうにも作中の雪哉や若宮の認識とずれがあるんだけど単に俺が間違ってるだけなのか、そういう筋だったのか、後で改めて前話を観て思い出さなきゃいけないかもしれない。一番の焦点はなんと言っても「猿」の存在である。鉄火場に乗り込んだ若宮と雪哉は、事実上の最高権力者のくせして現場で問題を目の当たりにした一番の当事者にもなるという贅沢仕様。何があってもおかしくない地獄絵図の中を平気でホイホイ動いちゃう若宮の行動力は凄まじいものがあるが、何かあったときに取り返しがつかないんだからもうちょい部下のことも考えて欲しい。猿の戦闘力なんて絶対に判断できないんだし、想定より強かったら雪哉はもちろん本人だって帰らぬ人になってたかもしれんのだぞ。ほんと、雪哉のこれまでとこれからの苦労が偲ばれる。

 まぁ、とにかくそんな体当たり君主のおかげで手に入った「猿」という異物の情報なのだが、2人はその存在を認識してすぐに「人間に転身する猿」だと思ったんだよね。つまり猿がベースで人が化けた姿であると。……それであってるんだっけ? 我々の目から見たら普通に「人が猿に変化させられた」ように見えるんだけどね。漠然とした記憶だと今回の発端って怪しげな薬が横行してるとかどうとかいう話からだったはず。普通に考えたら「人を狂わせてバケモノにする薬」だと思うのだが……これって単に雪哉たちが誤った認識を持ったのか、それとも何者かの悪意によって真実を誤認させられているのか、はたまたほんとにそうだったのか、どうなんだろう。なんともはや五里霧中。

 話がややこしくなるのは、この世界が我々視聴者の世界と理を異にしていることも原因である。だって、我々からしたら「猿」と「烏」だったらどう考えても「猿」の方が人間に近いわけじゃん。なんらかの遺伝子操作アンプルみたいなものを打ち込まれた結果人間が暴れ猿になってしまうなんて話、少なくとも「烏になってしまう」よりかは信じられそう。ドラゴンボールで見たし。ただ、この世界の人間はもはや「鳥」がベースであり、今回みんなが話してる感じからすると「猿」ってのは「熊」とか「狼」に近い、なんらかの凶暴な野生動物のカテゴリに入ってるっぽい。だからこそ、雪哉たちは暴れ猿を見て「人間がこんなふうになるわけないよね。普通に考えたらずる賢い猿が人に化ける能力を手に入れたに違いない!」って思うわけで。多分、テイストとして一番近いのは「人狼もの」だろうから、この世界における「猿」は漠然と「狼」あたりに置き換えるのが理解するコツなのかもしれない。

 それにしても……ここでわざわざ「猿」というモチーフを持ち込むあたり、作者は自覚的にめんどいことをやってるんだよな……ここで「猿と人の関係」に嫌でも考えを伸ばす必要があるわけで、そしたら当然「そもそもこの世界の人間ってどういう進化の系譜を辿ってんだろうな?」っていう考えんでもいいところまでイメージが伸びてしまう。我々の常識に照らし合わせたら、どう考えてもホモサピエンスは猿の方が近いわけで、鳥類から諸々すっ飛ばしていきなり人類にダイレクト接続しやがったこの世界の異質さばかりが際立つのよね。まぁ、その辺りのミスマッチというか、ヘンテコさ加減を味わいにしようってことなんだろうけども。世界の真実を掘り下げる試みとしては凄まじく面白そうなのだが、果たして解決策はあるんでしょうか。

 そして、雪哉きゅんは慣れない同世代の女の子とのトークをうまくこなすことができるんでしょうか。言われてみりゃ、前シリーズで雪哉はあんまり女の子と絡んでないんだよな。北家の従臣だとよりによって相手にしなきゃいけないのが白珠ちゃんだもんな……いい出会いになるといいですね。

 
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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↑越えられない壁
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