最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「異種族レビュアーズ」 5 このアニメを見て真っ先にやったことは、富田美憂の所属事務所の確認でした。……アミューズかぁ。声優専門の事務所じゃねぇからイマイチ判断基準はわからんなー。えぇと、とりあえず初登場シーンからシームレスに「ガヴリールドロップアウト」のBD-BOXのCMに繋がったのは仕様ですか?? 奇跡かよ。 何やら話題騒然の作品。よくネット界隈で「まだアニメ化されてないジャンル、もう残ってない説」みたいなのが定期的に囁かれるのだが、これがありましたね。「風俗アニメ」です。うむ、そりゃねぇよ。いや、18禁アニメなら該当作品もあるかもしれないけど、地上波で流すとなるとなぁ……(ちなみに、今作1話目を地上波で視聴しました。後で「そういう作品かぁ」と気がついたので、余裕があったらAT-X版も確認しようと思います)。まぁ、この程度のネタ回しなら地上波でも問題はない……かな、どうかな……どっちかっていうと表現規制よりもコンプライアンス的なところにひっかかりそうなご時世だからな……。 まぁ、「なんかひでぇらしいよ」という噂を聞いた状態で見たこともあり、そこまでびっくりするような内容ではなかった。いや、オープニングとエンディングは純粋にひどい(褒め言葉)と思ったが、一応過去にもB地区戦隊SOXみたいなものも存在したわけで……あれ、そういやどっちにも小林裕介が関わってるな……そういう声優なのか? とにかく、ネタ回しは「エロさ」とかよりも「物珍しさ」の方に焦点があるので、そこまでドギツいネタがあるわけでもない。たぶん、モザイクを外してもそこまで問題はない……かな、どうかな。少なくとも、主人公たちが真正面から「エロいことするで!」と宣言している分だけ、「なんか遠回しにエロいこと描いてやろ」っていうひねた作品よりも健全な気はしますね。 制作はパッショーネ。名前だけ見ればこれほど適任のスタジオもないが、最近は評価も上がっているところだし、1話目を見る限りでは動画の取り回しも良い。デフォルメの強いデザインなので割とダイレクトな描写でもそこまでエロく見えないようになっているのは良いのか悪いのか悩むところではあるが、だからこそ成立しているネタ回しではあるだろう。是非とも制作陣には限界ギリギリに切り込む勇気を持って作劇していただきたいところですね。不安があるとすれば出オチ気味でネタが持続しないっていうのがありそうな話で、例えば「モンスター娘のいる日常」なんかはかなり重なる部分が多い作品だったのだが、モンスターのバリエーションを増やすだけだと単に印象がとっちらかってうまいことまとまらなかった気がする。今作はただひたすら外へ外へと広がるだけの作劇なので、話数を重ねた時にストーリーに重みが出るかどうか。いや、この作品の「蓄積」ってなんやねんって話だけども。……天使ちゃんが無駄に性豪になっていく展開とか? ……絶対ないやろな。 まぁ、盛り上がれるところは盛り上がる作品だろうし、このまま前例のない道を突っ走って欲しいところ。案外こういうところから「異世界ものの新しい次元」が切り開かれるのかもしれない。「違う文化・違う価値観の世界での広がり」を見せようとしているっていう点では立派に異世界ファンタジーよね。作り込みがあるかどうかは知らんけどさ。しかし……数年前の俺に天原帝国の漫画がアニメになるなんて言っても絶対信じなかっただろうなぁ……。 PR ○「地縛少年花子くん」 6 相変わらず「右から来たアニメを左に受け流す」ライフスタイルなので、特に内容もわからないままに片っ端から録画して消化していくわけだが、どうしても先入観ってのはあるもので。今作の場合、レコーダーに記録されたタイトルをみて(予約したことなどさっぱり覚えてないから)「なんか、しょうもなさそうなタイトルやなぁ、おもんないやろ」と思って視聴開始。そして、視聴1分で「なんか変な画面出てきたぞ」と意表を突かれると、そのままずるずると見入ってしまう。こういう不意打ちがあるから、やっぱりアニメ視聴はやめられない。 そんなわけで原作未読。連載が「Gファンタジー」ということで、もう、今となっては「まだあったんや、その雑誌」みたいな印象である。今確認したら、連載作品として掲載されているタイトルもピンとこないし、雑誌としての性格もよくわからなくなってるな。たぶん、漫画喫茶で手に取りにくいところにあるんだろう(今期そんなんばっかだからな)。しかし、目立たないからと言って面白くないかといえばそんなはずもなく、アニメ化した作品なのだから一定のファンはいるはず。そして、きちんとその魅力を伝えてくれるクリエイターもいるはずなのだ。 今作の最大の見どころは、何といってもそのサイケデリックなデザイン性である。珍妙な色彩設定に、丸っこくてクセの強いキャラクターデザイン。ぶっちゃけ、好きなデザインなんですよ。他の漫画家でいうとTAGROみたいなデフォルメデザインね。普通、こういうキャラってアニメ化するにあたって多少なりとも「アニメ的に」リビルドされるものだが、今作の場合はおそらくかなり原作に近いデザインになっているのじゃなかろうか。元が丸っこくてかなり頭身の低いデザインなので、ちびキャラゆるキャラ変幻自在。そして、それを取り巻くプロップの数々も行き届いたデザインの理念がある。色と、形と、そして動きで、世界全体を独特の雰囲気に仕上げている。こういう異彩を放つデザインが出てくると、それだけで俄然興味が湧いてくる。 ともすると現実感が乏しくて全てがギャグ寄りというか、軽く見えてしまいそうなデザインなのだが、ここに一味加えているのが、安藤正臣監督の演出論である。彼の得意技である「枠」と「コマ」の演出が、今回は文字通りに「コミカル(漫画的)」な間合いとテンポを生み出している。コマを割ることですぐにキャラが世界から乖離するのだが、それによって多少なりとも背景作画にかかるストレスを軽減する役割もありそうだし、何よりもぽんぽん展開するお気楽パートの雰囲気にマッチしている。氏が得意とする「コマ割の演出」はこれまで「クズの本懐」「ハクメイとミコチ」「彼方のアストラ」など担当した全てのアニメにみられるものだったが、その都度「何故コマを割るのか」ということに違う意味合いを持たせているのが興味深い。それが「空虚さと動かなさの補強」であったり、「ゆるりとした時間の流れの可視化」であったり、純粋に「時間の節約と説明の効率化」であったり。今作も、手癖で描いている部分はあるのかもしれないが、丸っこいキャラのテンポの良い掛け合いがコマの持つ空間的な狭さによって収まるところに収まっている。この感覚は実に気持ちが良い。 まぁ、ぶっちゃけこれだけ褒めていても「お話はたぶん普通の漫画」ってことになる気がする。1話目は何もわからない状態で見た恩恵もあり、「ギャグなの? シリアスなの?」と最後までハラハラしながら見ていた。2話目以降は花子くんとヒロインの関係性も固まった上で進行していくのでこうしたドキドキ感は薄れるだろうが、まだまだ花子くんの底が見えないので、度肝を抜くような「怪異」の話が出てくることに期待してもバチは当たるまい。最悪、ヒロインの可愛い様子だけを見ててもそれなりに時間は繋げそうだしね。 そして、当然のように大きなウェイトを占めている重要な要素として、「緒方恵美のねちっこいお仕事」がある。この人の演技も、ぼちぼち立木さんとか若本節とか、そういうお家芸にまで昇華された感があるよな。お相手は鬼頭明里。ほんとに引く手数多で大忙しになってきたわね。ちなみに、安藤正臣作品といえば何と言っても安済知佳である。いや、ごめん嘘、「アストラ」には出てないわ。単に「クズの本懐」の印象が強いだけだわ。今回も登場したんで、なにかちかぺストリームが起こらないかと勝手に期待してるだけです。 ○「推しが武道館いってくれたら死ぬ」 6 わたしゃここ最近の推しを初めて生で見たのが武道館だったんだけど、死ぬか。まぁ、当日は確かに死を覚悟したな。次の死に場所はメットライフになるといいな。 原作既読。これまた「ランウェイ」「ケンガン」同様の漫画喫茶パターンだが、確か2巻くらい出てるタイミングで手にとって、それ以来新刊が出たら読むようにしている。何が面白いかと聞かれると答えにくいけど、「女オタクもの」でうまいこと波長があうとキャラがすごく馴染みやすいんだ。これとか「トクサツガガガ」とか。女オタクならなんでもいいのかってぇとそうでもなくて、腐女子推しの別作品なんかで「なんか違う……」って刺さらなかった作品も結構あるんだけど、本作のえりぴよの場合、フルスイング具合が生々しくて良い。あとはまぁ、この設定でナチュラルボーン百合漫画になってるってのも意外なところでね。いや、後から考えりゃ普通のラブコメと解釈できるんだけど、この設定で男女間の物語じゃなくて百合デザインにしようって考え方はなかなか斬新だったと思いますよ。世間一般の流れを見ればわかるけど、一つのものにハマった時のパワーって、案外女性の方が強かったりするし。 今作も「いつかアニメ化したらいいなぁ」と思っていた作品で、少し前にCMで声がつくようになったところで「そろそろ来そうだな」とは期待していた。その時のCVが早見沙織だったのでみさおの声で限界クソオタクをやってくれたら最高だと思っていたのだが、流石にそこは変わってしまった。早見バージョンも聴いてみたい気はするが、変わった先がファイルーズあいならしょうがない。実際、このパワーは文句なしで適役だ。まさか主役に抜擢された2作品がどちらも「臭そうな女」役っていうのはなんの巡り合わせだ……(臭くないよ、たぶんね)。 そうして無事にアニメ化されたわけだが、スタッフが山本祐介+エイトビットというのはかなり嬉しい展開。テンション高めのギャグロマンスなのでどんな切り口で飛び出してくるかはまだまだ未知数だが、真剣さが増せば増すほど病巣が重篤になるタイプでいえば監督が以前やった「ワルキューレ・ロマンツェ」とも繋がっているといえばそうかもしれない。キャラデザの線の細さなんかも近いものがあり、思い切りブラッシュアップされたアニメ版のキャラデザは、アイドルの可愛らしさも含めて問題なく楽しめそうだ。 今作はオタク側の視点が中心になるのは間違いないのだが、地下アイドルという悩ましい対象についての描写も手抜かりなく展開していく。そして、アニメで動くチャムの面々は、そこらのアイドルアニメよりも気合が入っているようなしっかりした動画で彩られている。そっち方面でも見せ場が増えてくれば、もしかしたらアニメファンからチャムファンが出てくるかもしれない。まぁ、なんだかフランシュシュを彷彿させるアイドルだが……(センターしか共通点ないけど)。オープニング歌唱なんかもあって2、5次元としての活動も期待できるところだし、アホな作品なのに予想外の広がりを見せてくれることを期待しています。 そして、アイドルグループは割と若手で占められてるのに、その周りのスタッフに無駄にがっつりキャストを据えているという謎……。このアニメの誰かと握手会があるなら、わたしゃ当然売り子の太ったおばちゃん(の中の人)の列に並びます。
○「ケンガンアシュラ」 5 ダンベル何キロでも持てる?! ダンベルでおなじみサンドロビッチ・ヤバ子の2作目のアニメ。多分アニメ業界的にはそっちの方が座りがいいけど、普通に考えたらこっちの方が代表作。改めてひでぇペンネームだ。 まぁ、正直新番組でもなんでもないんだけど、ネトフリからようやく地上波に降りてきての放送なので一応書いとく。正直、ネトフリでしかみられない作品はわたしゃノータッチなので、こうして改めて枠が確保されると助かりますね。今後はこういう形態で制作・放送される作品も増えてくるんだろうか。アニメ業界の業態変化に、オールドファンはついていくのが大変である。 さておき本作。原作は既読。いつも通りの漫画喫茶だが(今期だけ見ると俺の漫画喫茶依存率やばいな)、今作の場合は割と序盤の方から気に入ってて、ずっと漫画喫茶に通うたびに新刊をチェックする感じで通読していた。「オメガ」の方も現在ちゃんと読んでます。まぁ、そうして漫喫がメインなのであんまりディティールまで詳しく読んで覚えてっていう作品でもないのだが……面白いという印象だけは間違い無いので、アニメ化が決まった時には「やっぱりな」と思いつつも喜ばしかったですね。そして、その形式がCGモデルバリバリのこんなスタイルだと知った時にはなんとも複雑な気分にはなったが……まぁ、時代も進んで、CG筋肉もだいぶ見られるようにはなったかもしれない。正直言って「普通のアニメで見たかったなぁ」という気持ちはあるが、まぁ、そこまで邪魔になるもんでもないので、ひとまずシリーズをちゃんと最後まで作れそうな体制になっているならそれを喜ぶべきなのかもしれない。 映像面に慣れてしまえば、あとは中身を楽しむだけである。私の考える今作の魅力は大きく2つ。1つは、「闘士と企業」という二段構えの陣営描写。いわば「金色のガッシュベル」みたいな体制といえば当たらずと言えども遠からずだが、プレイヤーと出資者の間の関係性にドラマがあり、加えて闘士どうし、経営者どうしのドラマなんかも裏に表に複雑に絡み合って物語が進んでいく。陰謀策謀が渦巻くケンガン仕合は一筋縄ではいかぬのだが、最終的にはやっぱり野郎どもの拳と拳のぶつかり合いになるので収束点がわかりやすいのも良い。「オメガ」に入った今になって、山下一夫が辿り着く境地が凄まじいのが本当に笑えるんだ。これ、もうキャスティングするなら本当にチョーさんしかいないんだよなぁ。 そしてもう1つの売りは、シンプルなバトル漫画のくせして、ほんとのほんとに、読み終わるまで仕合でどっちが勝つかわからないというドキドキ感である。実際の仕合になるととんでもない量の選手がひしめくようになるのだが、これだけ大規模なトーナメント戦を、序盤からラストまで一切手抜きせず、中だるみ無しで緊張感を維持しながら描き切った漫画というのは寡聞にして他に思いつかない。王道バトルなのに、展開に王道が通用しないのである。普通の漫画なら強いだろうキャラが、思わぬ伏兵にポンと負ける。それでいて、その仕合の顛末にわだかまりはなく、勝つべくして勝つという演出が成立するのだ。そのあたりのショーマンシップが非常に気持ちの良い漫画だ。上記のような読書スタイルだったのであまり推しキャラみたいな概念はないのだが、今回CMに映った闘士の面々を見てて、あえてあげるならコスモとアギトは好きかな。全然違うタイプだけど、「番狂わせっぷり」がすげぇ盛り上がった印象がある。 まぁ、そんな感じで原作は面白いので、アニメも是非その面白さを踏襲できるように願っている。今のところ1クール分みたいだけど、どの辺りまで進むんですかね。できればあんまり性急にならず、腰を据えた展開を期待したいところだ。 ○「虚構推理」 5 推理しろよ。いや、何を推理したらいいのかわからんけども。そう言えば今期はまだなかった妖怪もの(妖怪ウォッチ除く)。何故かこういう作品って安定供給される傾向にあるけど、日本人と物の怪たちの切っても切れない関係性の表れでしょうかね。 原作はちょっとだけ既読。例によって漫画喫茶のあのあれである。原作者が城平京だということが目に留まり、まぁ、知らない作家でもあるまいと思って漫画に手を出したのだが、冒頭の一言の通り「いや、推理しろよ」と思ったことだけぼんやり覚えている。手に取った当時は2巻だか3巻くらいまでしか出てなかったと思うのだが、そこまで読んでも特にミステリになる気配もなく、単なる妖怪バトル漫画になりそうだったので興味を失ってそこから先は追いかけてない。今回アニメ化されたと聞いて久しぶりにみたわけだが、やっぱり「推理しろよ」と思ったわけだ。いや、目的が違う作品なら違う作品で開き直ってもらえればいいだけなんだけど、作者とタイトルから持ったイメージとは随分かけ離れてたもんでな。 正直、今回はそうして「推理しないけどな」ということをわかった上でみているし、なんとなく筋立てに見覚えがある(そりゃそうだ)ので割とフラットな状態での視聴が叶った。おそらく今作の場合は推理がどうとかバトルがどうとかいう以前に、メインヒロインが可愛いことの方が大事なのだろう。なまじ会話がメインの筋立てになってしまっているのでアニメでも画面の動きに乏しく、1枚絵で可愛い女の子がどれだけ写せるかが勝負みたいなところがある。幸い映像に関しては悪くないデザインではあるので、いっそ開き直って一眼一足の少女萌えというよくわからないジャンルに花開くならそれはそれでOKなのかもしれない。まぁ、その場合は結局没個性になるので他の作品との差別化に苦労しそうであるが。 監督の後藤圭二に関しては随分久しぶりに名前を見る気がしたのでどれくらいぶりだったのか確認したら、最後に監督した作品に「エンドライド」の名前が掲載されててそっ閉じした。忘れよう、最後に監督したのは「戦国コレクション」だったことにしよう。良い作品だ。
最初のリークのおかげでほとんどカード残ってなかったな。
蠱惑的なユニコーン Captivating Unicorn (4)(W) C クリーチャー・ユニコーン 4/4 星座 - 対象の、対戦相手のコントロールするクリーチャーをタップする。 一応このセットのタッパーといえるだろうか。それなりに重いし、毎ターン起動するような安定性もないし、基本的に自分のターンに誘発させることしかできないので防御用には回せないが、その分ステータスが普通にでかい。いわゆるタッパーというよりも、最近白が推している「攻撃時のサポートクリーチャー」と考えれば実はかなりやりよるコモン。こいつを出した次のターンにエンチャントを2つ同時に展開できればそれだけでもゲームが決まりかねないほどのダメージを叩き出せるだろう。そうでなくても、相手がそれを警戒して攻撃を控えてくれれば仕事としては充分だ。 夜明けのキマイラ Daybreak Chimera (3)(W)(W) C クリーチャー・キマイラ 3/3 飛行 〜を唱えるためのコストは(X)少なくなる。Xはあなたの白への信心である。 コスト削減に信心を利用したコモン。コモンだったら5マナで3/3飛行でも我慢できるレベルの能力だし、1マナでも軽くなれば優良枠に入る。そして、普通にデッキを組んだら優良に決まっている。最高の展開は、2ターン目に「ダクソス」みたいなダブルシンボルの白クリーチャーを展開してからの3ターン目降臨。今回コモンに2マナのダブシンがいないので狙うとしたらアンコ頼みになるが、一応1ターン目2ターン目と続けて展開すればコモンだけでも3ターン目は可能だ。まぁ、そこまで上手くいかずとも4ターン目なら問題なし。こいつ自身もダブルシンボルなので信心を増やしたいというデッキ全体の流れは理にかなっている。白をやるなら何枚集めても構わない、環境を規定しそうな1枚だ。 栄光を携える者 Glory Bearers (3)(W) C エンチャント クリーチャー・人間、クレリック 3/4 あなたのコントロールする他のクリーチャー1体が攻撃するたび、それはターン終了時まで+0/+1の修正を受ける。 こうしてイラストに黒人白人が並んでると「これもコンプラか……」って考えてしまうようになってしまったんですが、そもそも他の次元における人種の差って、どういうレベルで存在してるんでしょうね。多分現地民からしたらレオニンやらマーフォークやらがいるから肌の色の違いなんて誤差なんだろうけど。さておき、そんなコンプラおばちゃんたちは、他のクリーチャーを優しくサポートするシールド系クリーチャー。過去には何の条件もなしに自軍タフネスをあげてくれた「古参兵の武具師」みたいなクリーチャーもいたのだから余計な制限が増えたといえるわけだが、その分おばちゃんたちもそれなりのステータスなので殴り値が高いし、なぜだかエンチャントなので星座がらみならそれだけで加点。穴埋めというには存在感のあるクリーチャーだ。しかし、今回エンチャント認定されるクリーチャーの基準がわかりにくいよなぁ。カードとしては枠が違うので判別はしやすいはずなのだが、意識してないとすぐに忘れそう。 轟く歩哨 Rumbling Sentry (3)(W)(W) C クリーチャー・巨人 3/6 〜が戦場に出た時、占術1を行う。 ドーン!と轟いた結果何が起こるかというと、ちょっとだけ未来が見える。……ささやかな気遣いだ……。まぁ、あって困るもんではないのでいいんだけどね。5マナ3/6は文句なしで鬱陶しい固さなので出された方はそれなりに嫌だが、出した方も別に満足感はないという悩ましいライン。できれば入ってないデッキが組みたいタイプのクリーチャーか。 歩哨の目 Sentinel’s Eye (W) C エンチャント・オーラ エンチャント(クリーチャー) エンチャントされたクリーチャーは+1/+1の修正を受けるとともに警戒を得る。 脱出・(W)、あなたの墓地の他のカードを2枚追放する。 お手軽に使える脱出入門編のオーラ。最低限の効果しかないが、これでも立派に星座誘発はできるし、最小のコストで脱出できるので、あまり墓地ケアを意識せずとも自然に再利用できるのが売り。どちらかというと脱出ギミックのデッキよりも星座やオーラをフィーチャーしたデッキ向け。白赤の英雄的誘発にも。それにしても目が怖い。ドライアイなるで。 陽光たてがみのペガサス Sunmane Pegasus (3)(W) C クリーチャー・ペガサス 2/3 飛行 (1)(W):〜はターン終了時まで警戒と絆魂を得る。 書いてあることは結構奮発してもらっている。エンチャントでもないし墓地にも絡まないので何一つこの世界にお友達はいないのだが、4マナ2/3飛行はリミテッドの平均値だし、次のターンから絆魂警戒付きで殴れるので独立独歩で完結している。デッキのシナジーを気にしないタイプの「リミテッドなんて肉を適当に入れとけば勝てんだろ」デッキ向けのクリーチャーだ。そして、ことセレズニアカラーとかだとそういうデッキが強いんだ。絆魂の効果をフル回転させるためにはオーラを貼ってやるのが手っ取り早いので、オーラ多めのデッキなら主軸になりうるスペックだ。 卓絶した特使 Transcendent Enboy (1)(W) C エンチャント クリーチャー・グリフィン 1/2 飛行 あなたがオーラ呪文を唱えるためのコストは(1)少なくなる。 白緑が推すオーラ戦術のダイレクトサポーター。今回はそこかしこにコスト軽減系のクリーチャーが隠れているので、なかなかカードの効果を額面上の値だけで判断しにくいな。しかもこいつはコモンでザクザク手に入るので、2枚3枚と並べて格安オーラデッキを組むことも可能。まぁ、そんなにオーラがデッキインされるかはわからないが。ちなみに今作でのオーラの数を調べておくと、白がアンコ2コモン3、青がアンココモンに1枚ずつ、黒がアンコ2コモン3、赤がアンココモンに2枚ずつ、緑がレア1枚とアンココモンに2枚ずつ、そして白青の多色が1枚。こうしてみると、実はそこまで色による差はないので、最多の白がベースならどの色と組んでもそこそこオーラは手に入る気がする。ただ、あんまり重たいオーラはなくて1〜3マナが多いので、このクリーチャーがそこまで求められる気もしないが……まぁ、フライヤーだし、エンチャントだし。なんか立ち姿(飛び姿?)がシュールだし。 記憶からの束縛 Chain to Memory (U) C インスタント 対象のクリーチャーは、ターン終了時まで−4/–0の修正を受ける。占術2を行う。 毎度おなじみ、青のパワー下げちゃうよインスタント。最近の比較対象は、3マナでドローできる「混迷」、そして1マナで諜報2がついてた「眩惑の光」。見ての通り、占術2のこちらは「幻惑の光」と大体同じってことになる。あちらはインスタント・ソーサリー応援団や諜報応援団という支援もあってリミテッドでは比較的使用されたカードだが、今回も「相手のターンに呪文」の候補としてデッキインが見込めるだろう。この手のカードはもともと相手ターンに使うことが多いので無理なく温存できるし、1マナキープするだけでいいので展開の邪魔にならないのもよい。遅めに回収できる割には、案外あなどれない1枚。 神性の否定 Deny the Divine (2)(U) C インスタント 対象のクリーチャー呪文かエンチャント呪文を打ち消す。その呪文がこの方法で打ち消されたなら、それをオーナーの墓地に置く代わりに追放する。 この世界の基本カウンター。今回はこれに加えて4マナ占術2の「記憶流出」がコモンの選択肢となる。まぁ、普通に考えると優先順位が高いのはこちらだろう。3マナだし、追放効果のおかげでどんなカードに対しても優位性は保持できる設計だ。クリーチャーとエンチャントを押さえておけば、この世界のデッキは8割は対処できるってことになるだろう。一応確認しておくが、脱出能力による墓地からの登場も「唱えて」いるので打ち消すことができるぞ。おそらく環境的にはいつものように「動かないと勝てない」世界だと思われるので受けの戦術はそこまで人気がなさそうだが、相手ターンに呪文を唱えたいイゼット系であればその限りではない。何故カウンターが必要なのかを考えた上での採用を。 精鋭の教官 Elite Instructor (2)(U) C クリーチャー・人間、ウィザード 2/2 〜が戦場に出た時、カードを1枚引き、その後手札を1枚捨てる。 場に出た時にルーター1回、それだけのクリーチャー……。まぁ、地味である。別に悪い能力ではなくて、過去にも同じような効果だった「難破船あさり」はそこそこ採用されてたし、赤ルーターでは「ケルドの略奪者」は最近でもフル回転でリミテッドの便利屋さんだった。ただ、これらの先輩カードに共通するのは「ステータスが基準以上」ということ。こちらのウィザードは本当にギリギリといったところか。まぁ、こいつ自身も大した役割がなく、適当な戦闘で墓地に行くまでが仕事だと考えれば、これ1体で墓地2枚分と計算できなくもないが。脱出ギミックの多いデッキでなければわざわざスロットを割く必要もない気がするな。 変幻の秘術師 Protean Thaumaturge (1)(U) R クリーチャー・人間、ウィザード 1/1 星座 - あなたは、〜がこの能力を持つこと以外は他の対象のクリーチャーのコピーとなることを選んでも良い。 今回の「クローン」枠。毎回手を替え品を替え新作を生み出し続ける枠だが、今回は星座ギミックを採用して特徴を出した。良い点は3つ。1つは常に戦場で最強のクリーチャーをコピーし続けられるという連続運用の実現、1つは星座なので他のカードを展開しながら自動的に能力を使えること、そして1つは久しぶりに相手クリーチャーをコピーすることもできるようになったこと。特に追加コストがいらないという部分はこれまでのクローンの中でも使いやすくなっているポイントで、デッキさえチューンすれば、今までのクローンには無かったモーションも可能かもしれない。自分が出したエンチャントクリーチャーが強いなら、すぐにそいつの真似をしながら行動に移れるのだ。転じて悪い点は2つくらいあるだろうか。1つは出た時点ではまごうことなく1/1なので、その瞬間を狙われるとダメダメだし、万一エンチャントが引けないと一生そのままという点、そしてもう1つは場に出てからのコピーなので187能力や+1/+1カウンターがらみの能力を真似しづらいという点。こちらは後者が割とキツくて、世に溢れるクリーチャーの多くは、「場に出たときの一仕事」を見込まれて登用されることが多い。その部分がコピーできなければ、結局あまり旨味がないという話だ。まぁ、リミテッドならそこまで気にはならないだろうが、「灯の分身」のように構築クラスで使われるデザインにはなりづらいだろう。 激浪の亀 Riptide Turtle (1)(U) C クリーチャー・亀 0/5 瞬速 防衛 「激浪/Riptide」という単語は、老人プレイヤーにとっては実に懐かしい響き。20年近く前の環境であるオンスロートブロックでは、混乱極めるオタリアで次元を操る様々な研究を行う集団(人間とセファリッドだ)がおり、そいつらの名前が「激浪計画/Riptide Project」といった。彼らの研究の一端として現れたのが、不確定性を持つ「変異」というギミックになってゲームに影響を及ぼしたものである。そんなわけで「激浪」という名前を聞くだけで「おっ、変異かな?」と思ってしまうわけだが、こんだけ長い前振りをしながらも、当然この亀はそんな昔話とはなんの関係もない。そして、それ以上に書くこともあんまりない。瞬速だけが特徴として与えられているが、パワーが無いので相手クリーチャーを返り討ちにしたりもできない、本当に壁で亀だ。ただ、瞬速なので「相手のターンに呪文」デッキならクリーチャーを水増ししながらコンセプトを研ぎ澄ませることは可能。こういうカードを突っ込んでも、肝心の「相手ターンに呪文を唱えた時にボーナス」のカードを引かないと本当に仕事がないのが辛いところだが。 神秘の賢者 Sage of Mysteries (U) U クリーチャー・人間、ウィザード 0/2 星座 - 対象のプレイヤーは、自分のライブラリを上から2枚墓地に置く。 さぁ、ライブラリを削る時間だ。今回はアンコモンにこれと、直接4枚削るソーサリーの「甘美な忘却」が収録されており、コモンには与えた戦闘ダメージ分ライブラリを削る「高波の神秘家」というクリーチャーもいる。レアリティの高さは気になるが、性能と枚数はライブラリ破壊を狙うギリギリのラインといったところか。ただ、大きな問題が2つ。1つは当然脱出の存在で、なんでわざわざ相手に塩を送りまくる戦術を採らにゃならんのかという話。そしてもう1つは、今回自分のライブラリを削るニーズが一定以上あるわけで、そういうデッキを組みたい人間によって、普段よりも早くこの手のカードがピックされてしまう危険性が高いということ。まぁ、対戦相手がそういうデッキなら友情パワーに期待もできようが……総じて、この世界でライブラリを削って勝とうとするのはなかなかのマゾチャレンジということである。……望むところだっ! ……まぁ、冷静に考えて、自分のライブラリを削るのに使った方が良さそうではある。1マナで展開して早ければ2ターン目にも動けるので脱出デッキならキーカードになりうる1枚。今回青は黒と組んだ時の掘削速度がかなりのものになりそうなので、自分の残り枚数には注意だ。 死者の眠り Sleep of the Dead (U) C ソーサリー 対象のクリーチャーをタップする。それはそのコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。 脱出・(2)(U)、あなたの墓地の他のカードを3枚追放する。 いわゆる塩漬け効果のみに特化したシンプルな妨害呪文。本当に最低限で、しかもこの手の呪文ではかなり間引いて考える必要があるソーサリーという設定。守りよりも攻めに使った時の方が効果が高いので、アグロ気味のデッキでアクセントに使うくらいでないとちょっとスペックが付いてこない印象。かつてこの設定で活躍できたカードというとクリーチャー役も兼ねて打点が高かった「氷の猛進」、そしてまんまクリーチャーの「霜のオオヤマネコ」ぐらいだろうか。単純なソーサリーというだけでは使えるタイミングがかなり制限されてしまうだろう。一応このカードのみの利点として、墓地さえあれば4マナで一気に2体寝かせる選択肢があるという部分。これまた状況は限定されるが、他にも脱出ギミックを活かせば墓地に直接送り込んだり、ルーターで捨てておいていざという時の決め技に使ったりという展開はあり得るか。こうしてみると、脱出の与える汎用性ってのも存外バカにならない。 星明かりのマント Starlit Mantle (1)(U) C エンチャント・オーラ 瞬速 エンチャント(あなたコントロールするクリーチャー) 〜が戦場に出た時、エンチャントされたクリーチャーはターン終了時まで呪禁を得る。 エンチャントされたクリーチャーは+1/+1の修正を受ける。 これもまぁ、カウンターの一種と捉えていいかもしれない。瞬速で、場に出た時の効果で一瞬だけ呪禁を得るという、ちょっと変わったデザイン。ずいぶん昔、インスタントタイミングで出すとターンエンドにサクられる通称インスタントメントというカード群が存在したが、それを現代風にアレンジし、場に出た時だけの効果が純粋にプラスに感じられるように調整された。エンチャントだけどコンバットトリックだしカウンター。星座誘発がインスタントでできるので奇襲性も高くなる。様々な要素にシナジーがあるのでカード単体での影響力はなかなかのものだが、根本的な効果が低いこと、オーラとしての弱点が払拭されたわけではないことには注意が必要。そもそもクリーチャーがいないと使えない時点でオーラはどこまでいってもデリケートな存在。エンチャント環境だからと調子に乗って入れすぎないよう。 明日の目撃者 Witness of Tomorrows (4)(U) C エンチャント クリーチャー・スフィンクス 3/4 飛行 (3)(U):占術1を行う。 シュタインズゲートの歌の歌詞みたいな名前の、コモン大型フライヤー枠を担うスフィンクス。スフィンクスといえば予知がおなじみなので占術とセットになっていることが多く、最近では同じステータスの「雲読みスフィンクス」が青の屋台骨として大活躍してくれた。確か似たようなスフィンクスがテーロスにもおったよな、と思って確認したら、実際はキマイラだった。あれ? そうだっけ? まぁ、似たようなもんや……(ガバガバの種族認識)。とりあえず3/4フライヤーなのでそれだけで活躍は保証されているが、肝心の占術設計は旧作より渋め。場に出ただけで仕事をしてくれないのでカード効率に不安が残るし、安定運用できるようになるまではかなりの時間が必要になるだろう。まぁ、ないよりあったほうがありがたいし、膠着状態になれば当然実力を発揮してくれるが……こいつが生きてる上で膠着した状態ってなかなかない気がするんだが。一番ありそうなのは、相手も同じクリーチャーを出しての3/4でのにらみ合いなんだよな。 啓蒙の敵 Enemy of Enlightenment (5)(B) U エンチャント クリーチャー・デーモン 5/5 飛行 〜はあなたの対戦相手の手札1枚につき−1/−1の修正を受ける。 あなたのアップキープの開始時に、各対戦相手は手札を1枚捨てる。 カード名が「啓蒙の敵」ってことで、つまり相手がピカッと知性を輝かせることを憎んでいる。そしてこの能力ってことは、これ即ち、Magicだと手札がたくさんある人が賢い人ということだ。相手がたくさん手札を持ってるお利口さんだと場に出られないことすらあるが、6マナのクリーチャーが出る頃には出せないってこともないだろう。そしていざ出撃できれば、あとは毎ターン相手をどんどんアホにしていって、最終的には5/5だ。相手次第で実力はピンキリだが、少なくとも1ターン生き残れば手札破壊でアドバンテージは得られるわけで、3/3くらいでもアンコとしては優秀である。同じような能力を持つ「ニクサシッド」がレアだったことを考えれば妥当な設定か。ただ、この手のカードは当然「手札をめっちゃ捨てさせるデッキ」に入れたくなるが、その手のデッキは早期に相手の手札を空にした上で、相手の「今引き」を極力避けるためにデッキの速度もあげる必要がある。あんまり6マナで不確定なクリーチャーは求められないかもしれない。ちなみに、多人数戦で出そうとすると大体即死するので統率者戦には向きません。 残酷な医師 Grim Physician (B) C クリーチャー・ゾンビ 1/1 〜が死亡した時、対象の、対戦相手のコントロールするクリーチャーはターン終了時まで−1/−1の修正を受ける。 なんでゾンビのくせに医療行為やってんだよ、って思ったらフレーバーに答え書いてあった。はた迷惑な話だ……そして、なんでそんな痴呆老人がこの能力になってるのかも謎。死ぬときに誰かに強制オペでもすんのかな。さておき、トンチキなフレーバーの外見で一瞬わかりにくいが、こちらは「よろめくゴブリン」の種族変更クリーチャー。「よろめくゴブリン」ゾンビでもあり、単にゴブリン要素が抜けたので、一応弱体化といえば弱体化してるか。先輩クリーチャーもそうだったが、1マナクリーチャーが単体で大体2〜3マナのクリーチャーとも相打ちが取れるのでなかなか使いやすい。サクりエンジンに組み込むのもお約束だし、うまくやれば1対2交換も可能だ。穴埋めには程よいし、さっさと墓地に行ってくれて構わないので脱出のための燃料としてもそれなりに。アホみたいに速いウィニーデッキにやり込められないようにするにはちょうどいい、1マナの安全弁みたいな存在である。 死の夜番のランパード Lampard of Death’s Vigil (1)(B) C エンチャント クリーチャー・ニンフ 1/3 (1)、クリーチャーを1体生贄に捧げる:各対戦相手は1点のライフを失い、あなたは1点のライフを得る。 いわゆるひとつのサクリ台。サクった際の見返りが1点ドレインと大した効果ではないので、やはり「サクった結果」ではなく「サクるという行為」の方に価値を見出していると考えるべきだろう。今回は赤にそれなりの数の「生贄に捧げたとき」という誘発条件が設定されており、そのサポーターの1つに見込まれている。そして最大効率を狙うならやはり「相手のクリーチャーをパクってサクる」のムーブを実現したいところで、今回用意されている該当スペルは4マナの「裏切りの先触れ」だ。4マナといつもよりちょい重いが、コモンで手に入るので先んじて一気にかき集めておけばこうしたサクリ台の価値は跳ね上がることになる。まぁ、最悪でも2マナ1/3の壁だし、いざとなったら自分をサクれば1点は吸える。黒は信心を参照するカードの数もそこそこなので、こうしてなんとなく場にキープできる低マナ域はそこそこ大事だぞ。
モーギスの好意 Mogis’s Favor (B) C エンチャント・オーラ エンチャント(クリーチャー) エンチャントされたクリーチャーは+2/−1の修正を受ける。 脱出・(2)(B)、あなたの墓地の他のカードを2枚追放する。 ミノタウルスボディを持つ赤黒の小神・モーギスさんの名を冠するのは、各色に与えられたわけでもなかった脱出持ちオーラサイクルの黒。「脱出つきのオーラ」は白・黒・赤のみに存在しており、白赤に用意されてるのはボロスの英雄的ギミックのサポート、そして黒にあるのは黒が脱出本舗だからだと思われる。で、そんな中でもかなりテクニカルな立ち位置にあるのがこれ。増強オーラとしても運用できるが、タフネス1を処理する除去としても機能するのが黒ならではの部分で、除去として使えばすぐにこのカードが墓地に落ちるので、また次のタフネス1を狙い撃つことが可能になるわけだ。脱出持ちカードは戻すためのコストが被るのでデッキに大量に投入しにくいところだが、このカードの場合はコストが軽く、重ね貼りしてタフネス2以上を片付けるプランもあるので、案外複数枚入れてても大丈夫かもしれない。 ○「22/7」 4 ぼくぁこういう作品好きですよ。だってほら、こういうのがあってこそ、相対評価で「あぁ、職業声優って大切な仕事なんだな」って理解してもらえるし……。 というわけで、とにかくキャストが気になりすぎる作品。我々の精神の限界に挑戦しているかのような棒と棒の競演。ここまでいくといっそ清々しくて見応えがあるが、SAN値がゼロになる方が早そうだ。メンバーの中には案外達者な子もいるものだが、それだけに出来ない方の印象が強烈である。ただまぁ、こうしたメディアミックス・リアルライブ前提のアイドルアニメってのは構造上致し方ない部分があるのも事実。ライブなどのイベントで露出する時間を確保するためには、どうしたって新人枠から青田買いをする必要があり、シリーズ開始時には声優としての技術は伴わないものである。思い返せばラブライブだってWUGだってバンドリだって、どれもこれも最初は「うえっ」となったものである。そこから「声優」としてやっていきたいかどうかは、あとは個人レベルでの判断になる。声優業界全体の志の問題ではなく、あくまで作品単位、ジャンル単位で長期的に見守る必要はあるだろう。 そうして中の人問題に必死に目をつぶり耳を塞げば、ぶっちゃけ面白そうな部分は多い。秋元康ってのはアニメオタクからすると悩ましい存在で、現在のアイドル業界の荒稼ぎっぷりはあまり良い印象を持たれていない。ただ、やっぱりそうして毛嫌いしている部分以外に見るべき部分があるのは事実なわけで、流行の仕掛け人として、間違いなく埒外のセンスを持ち合わせた人物ではあるのだ。過去にアニメ作品に関わった事例には「AKB0048」があり、あちらも今作同様の棒問題を抱えながらも、「アイドルアニメって言われてこんなプロジェクトが飛び出す発想力おかしいやろ」と度肝を抜かれたし、デザインそのものの斬新さは評価されるべきものであった。まぁ、個人的には作ってる音楽自体にも疑問はあるんだけど……知り合いの影響で某グループの某曲くらいは聞いたことがあるのだが、全体評価だと、グループとしてのダンスパフォーマンスは良いが歌唱は壊滅的、音楽についても、曲は良いのに歌詞があまりに薄っぺらでバカバカしくなるっていうのが率直な感想。 閑話休題、今作のプロット自体は面白そうな部分も多いのがなんだか腹の立つところで、これまでアイドルアニメは掃いて捨てるほど存在したが、すべての起点を「そういう運命だから」でばっさり切り捨てたのは初めてみたわ。さらにネルフもびっくりの地下組織に、アダムもびっくりの「壁」の存在。アイドルアニメを打ち出そうとしてこの発想はなかなか出てこないだろ。そういう意味では、今後どんな展開になってくるのかは非常に気になるのだが……ただ、大外の枠で攻めてる分、基本構造で損してる部分は多いと思うんだよね。アイドルものとかソシャゲアニメで、とにかくダダダッと差別化しないキャラを乱立させる導入は印象が悪いってことを、なぜ業界は学んでくれないのか。初見だと本当にキツいんだよな。まぁ、それも中の人エフェクトのせいかもしれないけど……あとは自分のメンタルとの勝負だなぁ。 ところで、途中で出てきた雪かきのたとえって、何一つうまいこと言えてないよね。最初「どういうことや?」って思って、説明を聞いた後でも「うん……どういうことや?!」ってなった。どうにも台詞選びが拙いなぁ。 ○「ぼくのとなりに暗黒破壊神がいます。」 5 網野さんが可愛かったんですが、あれはどこでコミカライズされてるんですかね? タイトルと冒頭の入り方だけで「あぁ、これは中病激発ボーイの2期ですわ……」と思ってハナから点数下げたろ思って観てたんですが、だいぶ様子が違った。よりギャグ寄りで、よりゆるくて、なんか最終的に憎めなかった。ちょっと悔しい。まるっこいキャラでコロコロされるとそれだけでなんとなく好感度が上がってしまう部分があるんだけど、これもリズムの良さのおかげなのかしら。 ネタ回しは「厨二病いじり」以外の何物でもないはずなんだけど、1話目からしてすでにあんまり厨二病が関係ないところまで派生してる。というか、今作でメインのギャグキャラって、厨二病のあいつよりも隣にいるひでぇやつの方なのでは。そこと主人公の空回りっぷりで笑いに繋がってるので、「激発ボーイ」で感じてた「厨二病をバカにしちゃうと、それはそれで痛々しいんだよな……」みたいな抵抗感が薄い。まー、どっちもテンプレとして切り出しているという部分は同じなのであんまりそこに執着は感じないんだけども。あとは多分、厨二病の方のボケよりも突っ込み側の見せ方がメインの作品なので、純粋に分量のおかげでそこまで厨二病描写での負担がかからないってのも理由かも。キャラの数もメインが3人って決まっちゃえば見やすくなるし、一話目としてはありがたい入り方ですよ。 あとは中の人要素ね。だってルルーシュとスザクがこんなところで立場入れ替えてドタバタしてるって考えるだけでちょっと面白いじゃん。福山側が厨二病じゃないってのもなんだか不思議な気分だが、櫻井のノリ的にそこまで重篤な厨二病っぽくならんのでギャグが軽く済んでいる部分もあるかもしれない(福山側が厨二だと、どうしても隣に六花が欲しくなる)。そして厨二病と言われる作品ではもしかして皆勤賞なんじゃねぇかと思ってしまう赤﨑千夏の謎の巡り合わせ。ちーさま、もしかしたら真礼以上に厨二要素てんこ盛りなのでは?
「ガンダムビルドダイバーズ Re:RISE」 5→4 終わってへんやんけ。まぁ、途中から「どう考えても1クールの話じゃねぇな」とは思ってたんで分割だったのは助かった気もするんですが。四月からこれの続きを追いかけるモチベーションがあるかなぁ……。 一言で言うと「ガンダムでやらんでいい」である。初代「ファイターズ」で盛り上がったものが「ダイバーズ」になってからピンとこなくなった要因の1つに「どうせネトゲなんやろ?」というよくわからんモチベーションの低下があり、「ガンプラのクオリティがゲームにも影響するんだ!」と力強く言われたところで、やっぱり「ファイターズ」の頃のようにダイレクトに響くイメージは損なわれているし、ネトゲにしたことでなんでもありのタガが外れてしまい、「ガンプラに乗って戦える夢のようなゲーム」が、かえって現代技術に近いような、凡庸な舞台設定にまで堕してしまった。そして、今作はそんな「ネトゲ」設定をフルで活かそうとした結果なのだろうが、やっぱり世に溢れるネトゲものに埋没するかのようにどんどんアイデンティティを見失ってしまったような印象だ。 筋立てとして、「アニメじゃない、ほんとのことさ」というのが最後に明かされるネタなわけだが、おそらく制作側だって、そんなことは途中でなんとなくバレてることはわかってるはず。大ネタではあるが、今更ネトゲだと思ったら命がけでしたっていう展開もありきたりになってしまっているので、それがガンプラだろうがソードでアートだろうが大した差はない。それがどんでん返しとして機能しないことはしょうがないことだろう。ただ、むしろ気になるのはそこじゃなくて、作中人物たちと視聴者の意識の乖離である。視聴者側が割と早い段階で「少なくとも運営が課したミッションではないみたいだし、何かネット世界でのイレギュラーとか、そういう異世界的な事件なのかなぁ」と思っているのに、カザミを代表として、キャラクター側はあくまでも「運営に与えられているはずのGBNのミッション」としてバトルに参加している。いちいち白々しく「そういうイベントいらねぇんだよなぁ」みたいに愚痴って「報酬はいつ配られる?」とか「クリア条件はなんだ?」とか、ゲームだと思ってます感を強調されると、どうにもしつこくて興が醒める。ネトゲものという大定番をやるのだとしたら、もうちょい筋立ての部分にひねりを加えて、デスゲーム的なものに転がり落ちていくまでの顛末はこけおどしも交えて描くべきだった。バトル自体がそこまで明確な勝敗基準があるものではなく、なんとなくで終わってしまうのも「頭使って戦います」という流れに無いのが辛い。一応旧作ではガンプラを色々とカスタマイズして勝ち進む要素があったはずなのに、今作はとにかく機体は敵より強い前提だし、地形効果を活用しての軍事作戦なんかは、どんどんなろう系アニメの「賢い軍師を気取ってるやつ」に近づいてしまっている気がする。どこを取っても、「ガンダムだから」という旨味を活かせるデザインになっていないのだ。 まぁ、バトルの描写自体は悪いものではないのだが……敵側に基本的に意思がなく、本当に「ミッション」としてのバトルをこなしていくことになるのでドラマが見出せいないのもキツい。意地と意地のぶつかり合い、生き様の激突がガンダムなのだったら、その辺りの背景がない純正の「ガンプラがただ格好良く戦いたい」というデザインは空回りしてもしょうがないだろう。 さて、2期目はいよいよ本拠地へ突入ってことになるんだろうけど……この状況で石田彰の説得は無理だと思うんだけど、どういう展開になるのか……気になるような、どうでもいいような。
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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