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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「社長、バトルの時間です!」 4

 ここまで潔いとなんだか清々しくはあるな。もうここ一ヶ月で何回使ったか分からない言葉、「ソシャゲアニメに成功なし」を改めて使わせてもらうことになりそうだ。

 来歴がよく分からない作品なのだが、純粋にソシャゲ企画として立ち上がり、同時に多方面にメディアミックスを仕掛けたということでよいのだろうか。ソシャゲなんて完全に水モノ、むしろハズレくじだらけの危険な博打だと思うのだが、今のご時世、ここまでオールインで攻められるということは何か勝算があったのだろうか。少なくともアニメを見てもそれはよく分からない。

 本当に「ソシャゲ」というイデアが詰まったような作品で、アニメ1話はもう、隠し立てすることなく真正面から堂々と「ソシャゲのチュートリアル」を開陳した。ここまでくると意識的にやってるというか、本当にソシャゲへの窓口としてのアニメが展開されていることの表れだと思うのだが、ちょっとでもソシャゲに触ってみた人間ならば見飽きたような、「これ、リセマラめんどくさくね?」みたいな状況を延々30分で描かれるだけというのは正直退屈である。企画としては「普通のファンタジーっぽい世界に、現代企業の要素を混ぜ込んだミスマッチが面白かろう」という起点だったのだろうが、やってることは本当にふつーのファンタジーRPGと同じで、単に単語だけを「社長」とか「労災」とかで借りてきてるだけ。そこに新鮮味はない。むしろそういうものがない世界で言葉の上だけいじり倒していた「ラストピリオド」とかの方がネタ回しとしては正しい気がする。

 設定の時点で「凡庸なRPGのスタート」で終わっていることに加えて、そうしたミスマッチに整合性をうむような設定の工夫もされていないので単に言葉遊びで終わっているし、元がソシャゲの導入なのでシナリオのディティールにも特に頓着している様子もない。主人公は典型的な「意思を持たないプレイヤーキャラ」でしかなく、そこに物語が生まれるとも思えない。どこに魅力を感じればいいのかはよく分からない作品だが……キャラデザなんですかね? そりゃリュックの中のカエル声は気になるところではあるが……。

 真面目に見ようとしても、「そこそこレベルのモンスターがいるダンジョンの奥になんで一般人の男の子が来てたの?」とか、「モンスターの尻尾がセンサーっていう発想、普通出てくるか?」とか、「なんで回避力の理由がそのセンサーだっていうのに、センサーに異物をぶつけられるのは避けないの?」とか、考えだすとアホらしくなるのでやめた方がいい。多分真面目に考え出したらこの世界自体が崩壊するしかないのだから。

 見るかなぁ……ヒロイン勢のキャストはそれなりに充実してるんだけども……。あ、青山吉能は復帰おめでとうございます。

 

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Cubwarden (3)(W) R
クリーチャー・猫
3/5 絆魂
このクリーチャーが変容するたび、1/1で絆魂を持つ、白の猫・クリーチャー・トークンを2体生成する。
変容(2)(W)(W)
 猫の王様。イコリアの元のアイディアではクリーチャータイプが重要な役割を果たし、その中で白に分配された中心種族が猫だったらしい。なんでそのまま開発が進まなかったのかと思うが、その名残で今回割とネコ科の動物は多そうだ。そしてこれがそんなネコ科の親玉的存在。4ターン目変容なら3/5絆魂を送り出しつつ、ついでにトークンが2つ。合計サイズは5/7の大盤振る舞いだ。変容の大きな弱点である「パーマネント数が増えないので対処されると一気にヤバい」という問題を猫的に優しく解決してくれる。単体でも問題なく強いし、横に伸ばす戦術が取れるので各種人間ギミックとの相性も良さそうだ。
 
In One Bite (W) U
ソーサリー
〜を唱えるための追加コストとして、あなたのコントロールするアンタップ状態のクリーチャーを1体タップする。
対象のタップ状態のクリーチャーを追放する。この呪文を唱えるためにタップしたクリーチャーに、+1/+1カウンターを1つ置く。
 「タップ状態のクリーチャーなら殺していいよ」は白のお約束。追放効果なので、4マナソーサリー「剥離」と同じ効果ということに。追加コストが必要とはいえ、それが1マナってんだから破格なのは間違いないだろう。ついでにボーナスまでもらえるってんだから、よっぽどのことがない限りは優先的に使いたい除去に決まっている。あまり一点豪華主義のデッキだとクリーチャー1体タップするだけでも手間なので、トークンなんかで水増しできるデッキの方が使いやすいかな。
 
ラバブリンクの冒険者 Lavabrink Adventurer (2)(W) R
クリーチャー・人間、兵士
3/3
〜が戦場に出るに際し、奇数か偶数かを選ぶ。
〜はプロテクション(選ばれた数の点数で見たマナコスト)を持つ。
 「無傷のハクトス」の見習いみたいな冒険者。ハクトスさんはあまりの無傷っぷりにリミテッドで時たまクソゲーを生み出してしまうクソキャラとして一部で人気だが、こちらはフレーバー優先ではなくクレバーに試合を見据えているため、かなり現実的なクリーチャーに仕上がっている。3マナ3/3はレアとしては並以下の性能だが、相手の持つ選択肢の半分を奪い去ることができるのは悪くない。そしてその半分というのを登場時に選べるのでそれなりに柔軟性もある。難しいのは、相手が何も出していない時にどっちを宣言するかだが……環境の除去次第だよねぇ。タフネス3への除去を警戒するなら、今なら「残酷な騎士」「殺戮の火」、そしてテフェリー対策になる奇数がいいのかな。でも「厚かましい借り手」(の出来事)には戻されるし、「溶岩コイル」だったらアウト。「議事会の裁き」の可能性もあるしなぁ。プレイングスキルと環境知識を問われるカードだが、まぁ、まずこいつを使うかどうかっていうところから勝負は始まってるのでね。一応、今回は黒に奇数か偶数か選んで薙ぎ払う除去が黒にあるので、「奇数」って宣言して相手が偶数のクリーチャーで対応してきたら流すっていうのが……コンボ?
 
Patagia Tiger (4)(W) C
クリーチャー・猫
3/4 飛行
〜が戦場に出た時、対象の、あなたのコントロールする人間・クリーチャーは、ターン終了時まで+2/+2の修正を受ける。
 まさに「虎に翼」である。虎に翼とは「ただでさえ強かったのに超ヤバい」を表す故事成語であるが、どうやら英語圏でもそれが導入されて普通に使われる言葉のようだ。ただ、残念ながらカード自体にトラっぽさはあまりなく、白がよくコモンで送り出す「場に出た時増強」系のクリーチャーである。5マナフライヤーにこの能力がついてる場合は「暁羽の鷲」のような「全軍+1」とか「戦飛びの鷲」のように飛行もついでに与えるパターンが多かったが、今回は本人のステータスが優れているせいか、そっち方面でのサポートはやや抑えめ。まぁ、コモンの3/4フライヤーにボーナス付きってんだからそれだけでも破格ではあるのだが。ちなみに私が初めて「とらにつばさ」を知ったのは桃鉄のカード名からなのだが、そういう人って割と多い気がするんだよな。
 
(聖域の封鎖)Sanctuary Lockdown (2)(W) U
エンチャント
あなたのコントロールする人間は+1/+1の修正を受ける。
(2)、あなたのコントロールするアンタップ状態の人間2体をタップする:対象の、対戦相手のコントロールするクリーチャーをタップする。
 スペースゴジラのコロナ関係だけでなく、ロックダウンまでしちゃうっていう。まぁ、イコリアの怪物もコロナも命がけっていう意味では一緒ではあるのだが。こちらは必死に進撃の怪物を抑え込む人間の奮闘を描いたもので、ダイレクトに人間をサポートするロード能力が最大の魅力。これがアンコモンで比較的容易に手に入るってことが、この世界で人間がどれくらい少数派なのかを暗に示しているようである。ついでに人間が集まるとプチ「制圧の輝き」まで使えるようになるので、ここからフルパワーで人間トークンをかき集めに行くムーブはリミテッドならいい感じの博打。変容を優先したいプレイヤーは人間を忌避する可能性もあり、案外集められるかもしれないし、あわよくば2枚目3枚目のこれが手に入れば「やはり一番恐ろしいのは人間……」というお約束のオチまで一直線だ。
 
捕獲球/Capture Sphere(GRN)」 C
 今回の青除去オーラはラヴニカ原産のこちらが担当。多少重たいが、遅くなりそうなこの環境を考えたら無難なところか。テーロスと違って相手がバリバリメインでエンチャント破壊を入れたりはしなそうな環境なので、信頼性は多少上がっている。
 

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○「グレイプニル」 5

 帰ってきた十字目の集団、そして帰ってきた着ぐるみデスゲーム。前クールの作品から色々と引き継いでいる感じはあるが、別に大した繋がりはない。なら書くな。

 某ガンダムの武装としてお馴染みの(??)グレイプニルだが、本作でどういう関係があるのかは不明。当然原作未読で、ヤンマガ界隈の連載って出てたけど、そもそもヤングマガジンサードってなんだ、っていうレベルである。それなりに長期連載してるみたいだから有名な作品なのかな? ぱっと見では割と素直な青年漫画らしさがある作品で、初見の印象は極端に長短が分かれる。

 良い部分は映像。キャラクターデザインは好みが分かれるかもしれないが、1話目ということもあり、細かい部分まで作画の配慮が行き届いており非常に丁寧である。CG処理されているであろう変身ギミックなんかもちょっとした異物感が新鮮だし、何より女の子の体のラインが実にエロい。ブラとパンツを丁寧に描いているということは、つまりそういう方向性の作品なのだろう。パンチラがいちいち気合入りまくりなのは素直に喜ばしい話である。制作のPINE JAMはまだあまり実績のないスタジオではあるが、「Just Because!」を作ってたところらしいので、それなりに期待しても良いのではなかろうか。

 ただ、そうして映像面はパリッと決まっているのだが、お話の細部でつじつまがあっておらず、なんだかストーリーテリングが下手なのが気になる。原作からカットされている部分でもあるのだろうか。シーン構成がぶつ切りで前後の脈絡が繋がらない。一番不思議だったのは廃工場のシーンで、変身して中に入った主人公は、今にも燃え落ちそうな廃工場でのんびりと女子高生を観察し、走るでもなく、焦るでもなく壁を壊しに行く。この時にやたら冷静すぎるのも気になるところだが、なんで壁を壊したのかがさっぱり分からない。工場内に入れてるんだから、そのまま入ってきたところから出りゃいいだろうに。入り口が炎に巻かれている描写もなく、単に壊したいから壊しただけにしか見えない。

 その後の更衣室に忍び込むシーンも、その前の昇降口のシーンとの繋がりが分からず、あの場面でスマホを返してくれなかった理由、女子生徒がプールに行ってるってことはおそらく授業中なのに主人公が平気で女子更衣室に入れてる理由、主人公があそこまで無茶してスマホを取り返そうとしている理由なんかが伝わらない。単に「更衣室に忍び込んで着替えを漁る」っていうシチュエーションがやりたかったから入れただけに見える。最後のバトルシーンで襲ってきた女の子を羽交い締めにするところもやたら淡白で流れ作業だし、あんだけフィジカルで強かった襲撃者が、目の前にコインを持ってるヒロインがいるのに改めてナイフを取り出す意味も分からない(さっさと力づくで奪えばよかろう)。なんか、1つ1つの要素が全部説明不足なのである。

 こうして見ると今後の展開もモヤっとしたものが残りそうな幕開けなのだが、それでもやっぱり画は良いのである。あと、「史上最も援交してそう(な声)の声優」殿堂入りの東山奈央がそういう方向性に振り切ったキャラをやってるのが楽しいというのもあるな。今後の展開で今回の違和感を払拭してくれる展開になれば、素直に楽しめるかもしれない。

 

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○「継つぐもも」 5

 あらお久しぶり。確認したら前作がちょうど3年前。あれ、でもそんなもんか……。もうここ10年単位でアニメの記憶なんてぐちゃぐちゃよ。

 確認したら、前期は最終的に「好きだった」と締めている。確かになんか良い印象は持っていたし、確かアニメが終わった後に漫画喫茶で1、2巻くらいは原作も読んで「うむ、確かに良い漫画だし良いアニメだったな」って確認もしたはず。ただ、その後続刊を読んでいないという事実があり、これは実は「割と先が長い作品だし、まぁ、いつでも読めるだろうから置いとこう」というズボラな精神から出たもの。こうして2期が始まったので、また原作を読むのはお預けである(アニメ放送中は未読の原作読まない勢)。

 改めて、本作の良さは割とシンプルな少年漫画的な構造と、それに似合わぬやたら根深いエロ要素である。キャラはどっちかと言うと丸っこくて可愛い系だし、そこまで露骨で放送をはばかられるようなエロ描写が出てくるわけではないのだが、少年誌的なちんこだのパンツだの言ってる割に、なんか描写が生々しい。そして全体的にフォルムがエロい。ロリババアの極みである桐葉さんが天真爛漫エロババアなのだよね。他の連中もやたらと性的な部分に積極的だったり偏執的だったりするし、もののけ絡みの事件も、執拗にエロい要素を求めてくる。そういう部分の根深さは意外に本作のオリジナリティといえるのかもしれない。

 今時のアニメとしてはありがたいことに、3年もブランクが空いたのに基本的な製作陣は変わっていない。ということは今回も前作同様のクオリティで、さらなる追加要素を増やしての展開ということになるのだろう。基盤は整っているので、いきなりのブーストをかましてもらいたい。とりあえず、「大空直美が元気そうならそれでいい」という話。個人的にはくくりさんとこのコンビが大好きなので、ガンガン絡んで活躍してほしいね。

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○「アイドリッシュセブン Second BEAT!」 5

 そこまで身を入れて視聴することのない「野郎アイドルもの」のシーズン2期目。これまで様々な女性向けアイドルアニメを観ようとして、だいたい対応できたかどうかは半々くらいだろうか。今作について、1期はどうだったかなぁ、と思って確認したら最終評価書いてなかった。脱落してるやん俺。録画保存はしているので、最終回まで観ることは観たけど、感想書けるほどの視聴体制じゃなくなって自重したんだろう。ということは、そんな作品の2期目を観てもしょうがないわけだが……。

 なんか、すごかったわ。主にツダケンが。思い返せば1期の時も「マネージャーちゃんがトニカクカワイイ」ってんで観てた気がするのだが、中の人芸の一発ネタでグッと引っ張り込まれるような感覚は因果なもの。これをきっかけに、改めて2期目を追いかけられればいいな。

 一応、視聴してるとなんとなく思い出す部分はあって、アイナナのメンバー構成なんかは「あー、こんな感じだったなー」って割とすぐに思い出すことはできたし、クドすぎるキャラ設定のおかげでなんとなく1期にどんなエピソードがあったのかも思い出せた気がする。そこに2期ならではの要素として頭のイカれたツダケンと、謎の双子設定のぶっ込みでインパクトは充分だ。今度こそ、「マネージャーちゃん可愛い」以外の感想を持つべく頑張ってみたい。TROYCAの独特の風合いの映像部分は嫌いじゃないしね。

 

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○「ミュークルドリーミー」 6

 「SHOW BY ROCKが終わってしまった悲しみを、同じサンリオキャラのアニメで癒すんや……」→「あっ(絶望的察し)」。これは……早朝サンリオアニメですわ……。

 日曜朝のアニメを開拓しようシリーズ最終章。こちらはサンリオキャラのアニメなのだが、冒頭は豊崎愛生ボイスでの脳が軟化するところで幕を開け、さらに井上喜久子ボイスの異世界女王でこの世の安寧をもたらし、その後全てをぶっ壊しに行くという完璧な1話目になっている。いや、ぶっ壊れたと思ったのは私のまなこに映った幻想かもしれないが……これは危ない匂いがしますね。主人公(?)みゅーの顔、どう見ても畜生フェイスにしか見えないんですよ。これはね、マイメロ大先輩やジュエルペットルビー先輩の跡を継ぐ、期待の新人な気がしますね。

 様子がおかしいのも、オープニングクレジットを見てすぐに頷ける。何しろ監督は桜井弘明なのだ。1話目、序盤はまだ様子見くらいの助走だったのだが、次第に「よし、身体はあったまってきたな?」みたいなノリでどんどんテンポが加速し、最終的には朝の女児向けアニメだろうがなんだろうが気にしない速度でやれることを全部詰め込んでいた。これ、1年スパンのアニメになるのかな? 1クールでもお腹いっぱいになりそうな気もするんだが。ちなみに夢の中の世界で登場したモブの造形が「デ・ジ・キャラット」の時の秋葉原のモブと完全に同じ姿なのは笑った。ついでに今作は企画協力に今千秋が名を連ね、オープニング映像の担当が大地丙太郎、エンディングアニメは岩崎良明だったりする。もう、総力戦やないか。

 ハイテンポな中でも情報が交錯しないように書き文字演出をふんだんに盛り込み(部長)、各キャラが同じ方向を向いているように見せかけて実はかなりフリーダムに散逸していく作劇は常に刺激に満ちている。やってることはプリキュアと変わらんはずなのだが、何故か肉弾戦を繰り広げるプリキュアよりもこっちの世界の方がよほど暴力的なイメージすらあるのは不思議なものだ。

 さぁ、舞台は整った、デジキャラットか、マイメロか、はたまたここたまになるのか。可能性は無限大。絶対途中で鬼畜先輩たちが乱入する話が出てくるに決まってる(リルリルフェアリルの時はコラボ回があった)。日曜朝の締めはこれで決まりだ。キマってんな。

 

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○「トミカ絆合体アースグランナー」 4

 せっかくなので、普段スルーしがちな日曜日の朝番組も少し漁ってみた。なお、これまで触ってこなかったシリーズ作品については引き続き触れないようにしてるのでご容赦を。具体的には「遊戯王」系、「デュエマ」系、あと「プリチャン」系である。この作品は、一応系列としては「トミカレスキュードライブヘッド」からの系譜ではあるが、放送局も違うし、単に「トミカをイメージしたアニメ」というくらいしか共通点は無いので新作として処理する。ちなみに、テレビ大阪主体での全国ネット番組って久しぶりらしいで。

 とまぁ、余計な前置きはしたが、やっぱり普通の朝アニメじゃなかろうか。自動車おもちゃが主体のアニメといえば、随分前に「ジャイロゼッター」はみていたのだが、「ドライブヘッド」は結局見なかったのは、あんまりアニメ的な意外性がなさそうだったから。こちらも同じようなノリならあんまり……とは思ったけど、むしろスーパー戦隊的な合体ロボのノリだな。というか「しゃべる自動車とバディを組んで地球を異星人から守ろう」っていうコンセプトが完全にキラメイジャーと一致してんだよな。車の声が鈴村健一か檜山修之かの違いである。そして、なんと監督が「妖怪ウォッチ」のウシロシンジ。ガイド役マスコットのCVが遠藤綾であることも重なり、なんか「妖怪ウォッチの中でケータが悪ふざけみたいにしてやったスピンオフ」みたいな雰囲気になっちゃうのは何だろうね。格好いいヒーローもの、ロボットもので、ロボの造形なんかはトランスフォーマーとしてそれなりに気合が入っているはずなんだけど、全体的にユルめの雰囲気なのでどこまでがマジなのかが計りにくいなぁ。

 でもまぁ、「お子さんたちは格好いいと思ってくれる」感じのデザインにはなっていると思うので、うまいこと玩具が売れるようなら多少は期待してもいいアニメなのかな……。ちなみに時間帯は、完全に「キラメイジャー」の裏なんだ……。エンディングでダンスするとこまで完全に一致だ……。なぜそこにぶつけた……。

 

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○「デジモンアドベンチャー:」 ー

 そっとしとこう。一応鬼太郎の後番組だし、視聴はしてみたが……私はデジモン文化との接点がないおじさんなのだ。もっともよく見かけるのは「みんなでカラオケ行ったら誰かが『Butter-Fly』を入れたときに流れる映像」で、私にとってのデジモンは「ネットの中の生き物」ですらない。「カラオケの画面の中の生き物」なのである。

 ただ、実際に1話目をみていて「あれ、この感じ、みたことあるじゃん……」ってなって久しぶりに思い出した。そう、約4年前に放送されていた「アプリモンスターズ」の存在を。あれは一応1年間見てたんだっけな。とにかく、以上が私とデジモンの接点の全て。よって特に興味もなければ先入観もないはずなのだが……なんかこう、作品全体から「有名作品をリメイクしなきゃいけないデリケートな気負い」みたいなものが感じられる気がするのはそれこそ先入観なのかしら。1話目として、導入として、どうにもピントがボケていて、あんまり少年向けの朝番組っぽくないんだよね。

 一番違和感があったのはとにかくいちいちテンポが遅いこと。必要以上に止まったり、セリフに間が空くシーンが多くて、せっかくいろんな顔見せになるはずの1話目なのに勢いがない。音響でもなんか引き気味の効果音やBGMが乗っているために高揚感は無い。まぁ、シリアスなシーンなので敢えてバカみたいなノリを避けたのかもしれないけど、この後徹底的にシリアスで行く作品でもなかろうし、ちょっと方向性が見えてこない。おそらく、無駄に軽薄にせずに1つ1つのシーンに重みを出そうというのは「作品の歴史への配慮」というか、何かとリメイク作品が比較されてしまうためにバカにされないように配慮してのことのような気がするのだが、もともとが可愛い(?)モンスターと一緒に戦おうっていう作品なのに、そんなに仰々しい登場シーンにしてもしょうがないと思うんだけどね。

 そもそも「アプモン」が「デジモンを現代風にアレンジして世相に合わせた作品」だったわけで、今更もう一度先祖返りする意味ってあるんだろうか? デバイスの中の古めかしいインベーダーゲームみたいな画面とか、今の子供達が見たところでさっぱり分からないし面白くもないだろう。主に「元のデジモン」を見ていた層を狙っているのだと思われるのだが、その層は、今更日曜朝のアニメを見るのかどうか……(まぁ、その頃見てなかったのにアニメ見てるおっさんもいるけどさ)。

 とりあえず、思い出補正も思い入れも無いので、1話目の感想は「そっとしとこう」です。来週以降も追い続けるかどうかは現状未定。他の日曜朝アニメが面白かったら退避してもいいかな……。

 

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○「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢の転生してしまった…」 5

 略称は「はめふら」らしいよ。もうちょいこう、タイトルを工夫する余地はないのか。無いんだろうな……現代なろう文化では「タイトルだけでとにかく読んでもらえるように全部説明する」っていうのが常識らしいのだが、せめて製品化するときに新しい名前考えてあげるとか、取り回しのいい方法は無いもんなのかね。

 さておきなろう文化らしいのだが、私が十把一絡げにするために用いている「なろう系」とは少しベクトルの異なる作品。私はアニメ以外の媒体を基本的に摂取しないために全て聞きかじったことになるのだが、どうやらなろうにも流行り廃りはあるらしく、一時期を境に流行り始めたのが通称「悪役令嬢もの」と言われるジャンルらしい。今作1話を見れば概要は分かるが、これまでの「チートスキルで主人公ポジに転生」ではなく、既存のゲーム世界の「負ける側」に転生し、なんとか敗北を回避しようとするのが主な筋。こうなると、もう「転生」という言葉だけが形の上で共通しているだけで、「なろう系」とまとめる訳にはいかない別ジャンルといえるだろう。

 素直な印象をいうなら、この設定を最初に考えた人はなかなか偉いと思う。まずそこに視点を置くっていうところからしてエポックメイキングであるし、既存のなろう同様に「ゲームとしての文化」を下敷きにしながらも、今までとは異なる目的意識のストーリーテリングが可能になる。「乙女ゲー」というと男性ユーザーからは食いつきが悪そうだが、つまりはギャルゲーなどのアドベンチャーゲームの分岐を扱ったメタ設定。よりゲーム的な楽しみ方が可能だし、「悪役令嬢」と言われるとなんとなく共通認識があるので世界設定を作り込まずとも語りが広がる。きちんと収束できるなら、これは良い試みだと思う。まぁ、おそらくそうしてどこかに源流がある「原作」が存在し、それが人気になったら一気に似たような作品がコピーとして出回ることになったのだろうが……ちなみにこないだ漫画喫茶タイムで試しに似たようなタイトルの「悪役令嬢漫画」の1巻だけ読んだのだが、それは全く面白くなくて断念してしまった(確かこの作品ではなかったはずだが)。さて、今作が「悪役令嬢もの」のどの位置にある作品なのかはさっぱり分からないが、アニメ化までこぎつけた理由はあるのだろうか。

 「思いつきは良い」というので手放しで褒めてはみたが、つまらない漫画を読んで、そして今作1話目を見て引っかかる部分があるのも事実。一番の懸念は、結局「破滅フラグ」とはなんぞ、という話。運命論的に「破滅に導かれてしまうストーリー」という下敷きがあるのだとすれば、もう、そこは転生した主人公がどう頑張ったって無駄である。ラッキーマンはどう転んでもラッキーなので絶対負けないのと同じように、破滅する令嬢が破滅する宿命のゲームであるなら、それはもう、ゲームオーバーを迎える以外の選択肢はない。逆に、「本人の振る舞い1つでどうとでも運命が変わりうる世界で、主人公はたまたま手に入れた『前世』の記憶を武器に、行いを改めて未来を改変する」という設定であるなら、バタフライエフェクトでもなかろうが、ちょいと言動を改めるだけでフラグもクソもなくなるはずなのだ。少なくとも1話目を見たらもう「弟からの破滅ルート」な無くなったように見えるし、これだけ幼い頃に「前世の知識」を手に入れたのなら、そもそも破滅ルートにたどり着く前に全然違う別の人生になるはずなのだ。そこにどの程度「運命の拘束力」が働くのかは結局作者のさじ加減次第であり、言い換えれば御都合主義。ほどよく逃れ難いように見える程度の運命を背負わされるなど、茶番にもほどがある。

 「令嬢漫画」を読んだときにはそのあたりの「都合のいい運命解釈」にぴんとこなくて諦めたのだけど、今作の場合はそのあたりの処理がどうなるものか。1話目で弟ルートが回避できたとするなら、他のルートもサクサク解決し、あとは性根を正してまっすぐな人生を送る「悪役でもなんでもない令嬢」のお話になるはずなのだが……すっきりさせてくれるかなぁ。多分くれないんじゃないかなぁ。

 まぁ、そんな懸念というか、覚悟というか、諦観があるので高望みはしないのだが、アニメとしての総体は割と良い出来だと思う。何より内田真礼のウザキャラが久しぶりにフル回転で聴けるは実に良い。ヒロインの造形は充分にキャラが立っているし、映像部分もテンポが良くて見やすい。調べてみたら監督は「みだらな青ちゃん」を担当した人のようだが、もともとSILVER LINKで大沼さんの下で活動していた人のようなので、今回も監督に抜擢されたということはそれなりに仕事が出来るんじゃなかろうか。なんとか、アニメで一発「悪役令嬢もの」の成功例を見せつけて、余計な後追いが出て来にくい状態を作って欲しいものだ(まぁ、つまらなかったらそれはそれで出て来にくそうではあるが)。

 

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