最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
12月15日 ドラフト模様(ELD×3) ピック順 【Alessi】→【Chrolony】→【Sangriter】→【Tanaka】→【Thraxi】
今週も5人戦。実はこれでも割と頑張って集まった方で、臨時参加がなければまたもキャンセルになってしまうところだった。どうにも人数が安定しないが……まぁ、普通に考えたら成立すらしえないような環境でよくこれだけ保ってると考えるべきか。 実は、のんき構えてたんですが、改めて確認したら「テーロス還魂記」の発売が1/24(1月第4週)で、いつも通りにプレリの先行購入があるとすればその1週間前(1/18 or 19)には手に入ることが判明しました。つまり、エルドレインは最大でも残りあと4週。流石に年始(1/4)は無いと思うので(わからんけどね!)、実質3週程度ということになります。まぁ、正直あんまり思い残すところはないのだけど……未練を残さないように頑張っていきたい所存。 来週についてはまだ未確認なんだけども、特に異論がなければいつも通りの土曜昼開催で進めていきたいです。レギュラー面子の中で「しばらく離脱」という腰抜け野郎が出てきてしまったため、レギュラーのみだと全員参加で5人戦になります。早めの確認をよろしく。
さらにさらにもう1つ連絡事項(というか腹案)がございまして、「エルドレインがあとわずか!」と煽っておきながら、もし機会があれば年末か年始の特別番組としてアホ企画を実行したいというプランがあります。一部の人間には話しているんですが、「長年僕がコツコツ溜め込んできた過去のパックでやるカオスドラフト」というフォーマットです。現在我が家には、過去の30を超えるセットのパックがそれぞれ1パックずつストックされています。いつかどこかで遊ぼうと考えてたんですが、我々コミュニティの趨勢を考えると、今後これ以上人数が増えるということもなさそうだし、放出しといた方がいいかな、と思ったもので。まぁ、ぶっちゃけカオスドラフトって普通のドラフトよりもデッキが弱くなるし、つまらなくなっちゃうものなのだけど……。 個人的には、やるなら人手の多いときかなぁ、と思ってるんですが、皆さん年末年始のご予定はどのようにお考えでしょうか。ドラフト面子候補はお誘い合わせの上、企画に乗ってくれるとありがたいです。まぁ、ダメならこのままパックは死蔵させとくだけだからね。すごい値段のパックもありますよ。
PR ずっと珀音のターン、第24話。姫坂の見せ場も充分に大きかったが、やはり跡を追う珀音がそこに重ねてくるのは至極当然のこと。姫坂があれだけの艱難辛苦を乗り越えてたどり着いた圧倒的な「正解」を見せたというのに、今回のタイトルは「その先」。なんだか残酷な話である。 姫坂は「部活もの」として完全な「集団」を目指したお話。血のにじむ努力、涙ながらのチームワーク。そうしたものを皆でつなげてたどり着いた新たな王者の道。しかし珀音の場合、基本的には神崎というたった1人の天才を中心に回っている「個」のチーム。見せ方も、見え方も自ずと違ったものになってくる。 神崎の個性は「正解の音が見える」というもの。これもさとわちゃんやチカと同じように天賦の才として処理されているので理屈は一切ないのだが、少年漫画的なお約束を考えると、「正解の音が見える」→「正解の音しか弾けない」ってんで、ライバルキャラなんかでは大体主人公側が乗り越えるべき踏み台として設定されることが多いキャラ造形だろう。まぁ、来週以降の展開で実際にそうなる可能性はあるが、神崎が普通の「正確さキャラ」と違うのは、本人がその音を良しとしていない部分である。「正解の音しか弾けない」ことをすでに本人が弱点(嫌な点)と見なしており、それゆえにこれまで本気を出さなかったというキャラ。すでに弱点は克服している状態と言える。そして皮肉なことに、そんな神崎に最後の一押しを与えたのは他ならぬ時瀬の演奏だったという。もちろん顧問の山本との連携が最大の見どころではあるのだが、そうして二人三脚でつないできた「先」への希望が、時瀬の音によってブレイクしたというのは出来すぎたお話である。事前にチカのおばちゃんが「以前のように正確なだけの音ならば時瀬が勝てる」とフラグを立てておいたのに、珀音はその「先」へときっちりたどり着いた。この辺りのマッチメイクは、少年漫画的な見せ場としても申し分ないものだろう。 そして毎度のことながら、今作はそうした「音の見せ場」について、全力で「奏でる」ことに邁進している。残念ながら私の耳では「一音の深み」って言われてもよくわからないが、そこからの音の変質、異様な緊張感の演出については、客席にいるような緊張感を伴い、固唾を飲んで見守るシーンになっていた。箏の音階を「数学」と例えていた山本が引っ張り上げた神崎が、たった1つの正解を超えたその先で新たな真実にたどり着くという観念的なシーンも、様々な側面から切り出すことで妙な共感を与えられている。おそらく原作時点で完成していた描写なのだろうが、アニメになって音を伴うことで、改めてその完成度が上がったのではなかろうか。 「先」を見せつけられた時瀬の面々は当然意気消沈するわけだが、そこを押し上げたのは流石の部長である。3つの高校にはそれぞれの理由で「最後」が待っている。姫坂は「王者奪還を見せつける最初で最後のチャンス」、珀音は「去りゆく顧問への手向けとなる最後の演奏」、そして時瀬は「部を作り上げた部長との最後の全国」。どれもこれも志は互角。最後に勝つのはどこなのか。本当の本当に先が読めません。 ちなみに円陣のシーンが気になって確認したのだが、チカとさとわちゃんは肩くんでなくてサネーチカー武蔵っていう並び。気になるさとわちゃんの隣は光太と来栖さんであった。光太はほんとに女子とのスキンシップに迷いがねぇな。
「Dr.STONE」 5→5 もう最終回シーズンなんやなぁ……早い……んだけど、今期はあんまりここからまとめて最終回って感じでもないんだよね。何しろ、万策尽きた作品が山のようにあるせいで放送スケジュールがガッタガタだから……。2019年10月期は、深夜アニメ業界崩壊の決定的転換点として歴史に刻まれるシーズンになったかもしれません。 さておき、こちらの作品はそんな業界の惨状もなんのその。特に大きな崩れもなく2クールの放送を終えることができた。ぶっちゃけ原作既読だったせいでそこまで真剣には観てなかったのだが、「ちゃんと求められてるものは提供できてるジャンプアニメ」になってたっていうだけでも不満は無いよね。放送開始時には「なんかあっさりしてんなぁ、アニメ化にあたってはしょりまくるカット地獄は勘弁してほしいなぁ」という心配をしていたのだが、2クールでの進行全体をみるとどうやら杞憂だったようだ。確かにサクサク進んでる印象はあるのだが、このインスタント感はそもそも今作のセールスポイントなんだよね。一部では「ジャンプのなろう作品」なんて揶揄されることもある通り、基本的に千空というチートキャラがあらゆる技術体系を体得しているので、それをアウトプットして「たまたまそこにあったちょうどいい材料」を組み合わせることで技術レベルを上げていく。なろう的なテイストがあるのは間違いない。ただ、今作はそうしたチート要素をきちんと「ジャンプ的な漫画のお約束」と融合させることで嫌味さを中和しており、「技術発展」と「キャラの成長」が程よくブレンドされている。千空以外のキャラクターが何を考えて、どのように動くのかをみる方が、本来の今作の楽しみ方なのだ。個人的に一番「あぁ、ジャンプだなぁ」と思いながら見てたのはマグマの存在。「敵キャラ」「改心」「格好いい見せ場」が綺麗に要素として回収されていき、単なる馬鹿のはずなのに物語の上での魅力をちゃんと構築できているのだ。もちろんクロムだってゲンだって、スイカだってキャラはきっちり立っている。この辺りの見せ方は、やはりジャンプ漫画という悠久の歴史のノウハウがあってこそだろう。 そして今作の場合、ジャンプ漫画が一番苦労して作り上げるはずの「格好いい必殺技」要素を全部科学技術でまとめあげているのがずっこいところ。尾田栄一郎はおそらく「ゴムゴムの何か」を作るときに必死にそのネタをひねり出しているのだろうが、今作の場合、最大の見せ場になるはずのそのシーンを「サルファ剤」で片付けてしまえる。もちろんそうなるようにプロットを構築する苦労はあるのだろうが、ジャンプ漫画でお約束の最強議論とか、どう見ても弱そうな技に対する失望感とか、そういったものが「だって現実の科学だし」という圧倒的後ろ盾のおかげで盤石なものにできるのである。かてて加えて、僕ら男の子はやっぱり「科学の付録で何かを作る」というテーマ設定が大好きなのである。進研ゼミの実験キットなんかがすごく欲しくなっちゃうし、ディアゴスティーニの組み立て工作に憧れてしまったりするのである。漫画の主人公が「さぁ、今から携帯電話を作ってみよう」とかいったら、それだけでワクワクしてしまうのはしょうがないことだろう。 原作時点でこうした体系は完成しているので、アニメはそうした要素を出来るだけ損なわぬように構築していくだけのお仕事。「だけ」といってもそれが簡単じゃないわけだが、例えば一歩間違えば単なるクソ要素にしかならない千空の口癖なんかはかなりデリケートなバランスで不快にならないように見せ方を考えている。コミカルでテンポの良い「サクサク感」はアニメで見せられる最大のポイントで、音や画を入れたことでリズムが崩れてはぶち壊しになる。そのあたりでつまづきが感じられなかったということは、今回のアニメ化は成功したということだ。まー、「ここで終わるのかよ」とは思ったが……分割2期だろうし、制作スケジュールの関係でここでまとめるしかなかったんだろうね。 さて、2期はどこまでいくのかしらねぇ。もしかしたら私がジャンプから離れたあとの部分まで進むかもしれないので、そのあたりまで行ったらもっと真剣に視聴できるかも。
まさに「8話目」の内容やんけ……最終話? 第8話。まぁ、私だって学習能力はあるので「そうなれば(このペースで進めば)そうなる(劇場版に続く)やろ」くらいのことは予想できてたけど……ここでかよ。ここでお預けなのかよ。とりあえず、六合塚さん殺したら承知しねぇからな。 しかしまぁ、ここ2〜3話くらいは流れのままに進んでいる感があり、宗教編はどこにどう盛り上がりがあるのかわかりにくいお話だったのだが、最終回ってことでいきなり色々ぶっ込みすぎだろう。如月さんがカミングアウトし、そこから梓澤に肉薄。その割に、コングレスマン法斑(宮野)にはたどり着けずとも、せめてテレビシリーズのうちに梓澤との決着くらいはつくかと思ってたけど……かえってややこしい状態まで引っ張り上げての終わり。うーむ、このままいくともしかしたら梓澤がトップにいく可能性はあるんだよな……最終的にはおじいちゃん(代銀)を排除した上で法斑VS梓澤でビフロスト側の最終決戦になるのかな。ミハイルを抱き込んだ時点で法斑の勝ちは固い気もするが、未だに彼のモチベーションはさっぱり表に出てきてないので、これまでのシリーズの「敵キャラ」と全然違って、何にも見えてこないのがすげぇ怖いわ……。 今回とにかく目についたのはカリカリしっぱなしのミハイルの言動。前回嫁さんと大変な目にあっちゃったもんだから激おこなのはしょうがないのだが、これまでのような冷静さがすっかりなくなり、怒るにしても短絡的だし、行動そのものも短慮が目立つ。奥さん一人のためにここまで変わってしまうものか、と解釈できなくもないが、いささかストーリーの都合が過ぎるかなぁ、というのは気になるところ。何がそんなに気になるって、ここまでのシナリオでもずっと気になり続けていた要素に、「結局、慎導とミハイルは何でそんなにお互いを信頼しあってるんだ?」っていう謎があったから。過去に同様に家族を失っているという情報こそあったものの、そこから無条件で信頼の置けるマブダチ相棒ポジションになるまでには、何かもう1つ大きな山を超える必要がありそう。それがどっかで明かされるのかな、と思っていたのだが、先にそれを前提とした「確執」イベントがきてしまった。視聴者側からすると「何でこんなに仲がいいんだ?」がわからないうちに「今までの友情なんてぶち壊しだ!」っていう展開になったわけだ。下積みがあればこその衝撃展開だが、今回のはそうした土台部分が不安定だったもんだから、ミハイルが勝手にカリカリしてぶっ壊れていったように見えたのかもしれない。でも、このまま二人が袂を分かって殴り合うのが先の展開の中心だよなぁ。 そうしたメインプロットを外して考えると、あまりに大胆過ぎる最終話の構造は正直割と好み。具体的には、六合塚さんが巡る「今の一係はどうなっているのかインタビュー」という構造。律儀に全員にインタビューして周り、その中には唐之杜さんまで含まれているという。カットをぶつ切りにして繋いでいくインタビューのシーケンスはいかにもな尺の削り方ではあるのだが、こうして細切れにしてみていくことで、実はまったく一枚岩じゃないという、癖の強い一係の全容が見えてくるようで面白い。雛河なんてこれまで一度たりともスポットが当たったことがなかったのに、ほんのちょっと「常守朱の一係を信じている」と漏らすだけで信頼感ぶち上がるからね。他にも、廿六木&入江のコンビも突っ込んでみると割と考え方が違っていて、特に廿六木の方はだいぶ監視官に感化されて丸くなり、「こいつ、もしかして劇場版で死ぬのでは……」くらいの空気を出しているのが憎らしい。入江が六合塚さんの前職(前々職か)に触れているのも、初代からのファンには嬉しいサービスである。案外、オリジンを辿れば入江と六合塚さんは近いところもあるのかもしれん。 そうして「今の一係」を巡りつつ、今回は「僕らの元祖一係」もそれなりに連携をとっての活躍を見せてくれている。何といってもついに直接言葉を交わした常守&狡噛はそれだけでも名シーンであるが、個人的にはやっぱり常守×霜月ですかね……。いや、ごめんやっぱり美佳ちゃん大好きやねん。六合塚さんのインタビューに対しても臆面もなく「神を疑うことなかれ」と唱えてるところとか、これだけキャラが変わっても霜月美佳がブレてないってことを教えてくれる。随分余裕でシビュラ(局長)と話せるようにもなってるんだけど、局長からは「善良な一般市民」という太鼓判をもらいつつ、その先にまだ何らかの可能性を見せているもんだから……。霜月さん、どっかで突然免罪体質に目覚めたりしねぇかなぁ。 まー、まだまだ謎は多過ぎるので「最終回」っつっても何も語れないのが残念だが、とりあえず、僕は一ファンとして餌が与えられるのをただひたすら口を開けて待ち続けるばかりです。とにかく、出来るだけ早くお願いしますね。
なんだこれ、なんだこれ、11話。 いや、確かにもうわけの分かんねぇアニメだな、とは思ってましたよ。でもまぁ、ほら、そういう作風だと思うじゃん。近いところでいうなら「フリップフラッパーズ」みたいなもんだと思うじゃん。もしくは最悪「ぱすてるメモリーズ」みたいな世界観も考えるじゃん。でも、まさかの○○○○○○○だったとは。いや、どんでん返しとしてはベタな展開ではあるのだが、大事なのはネタそのものじゃないんだよね、どういう風に見せるかってことなんだ。まさかこんなチャーハンアニメが、こういう展開になるとは思わないじゃん。さすがにびっくりしたし、なんならちょっと泣きそうになったわ。10話もの間たっぷりと積み上げてきた姉妹の絆は伊達じゃないわ。 ネタバレしないように書くと何がなんだかわかんないが、真面目にアニメを見てれば、報われる作品ってのはやっぱりあるもんやなぁ。 なんと素朴な英雄譚か、第10話。今時こんなにわかりやすく駆けつけてくれるヒーローっています? レゴシ、今時のアニメじゃなかなか見かけないタイプの主人公だよなぁ。 前回は本当にドロドロとした闇要素ばかりが表出した回だったが、まるでその反動のように、今回は晴れがましい克己と発奮の物語。合間にハルの遺書公開が入ったのでその部分はややドロドロ気味ではあるが、一応彼女のアイデンティティを作り上げた成り行きを描いているわけで、それはそれとして受け止めてあげないと。 今回触れるべきは3匹。まずはゴウヒンからにしようか。彼は闇市の監視人としてたまたまレゴシの無茶苦茶を見つけたから助けに来てくれたわけだが、そこから一度は見放すようなそぶりを見せて、それでも無鉄砲な若者を放っておけなくて助太刀に駆けつけた。以前出会った時の頑なな感じからはとてもそんなことをしてくれる輩には見えなかったのだが、やはりレゴシのあまりのまっすぐさに心打たれたということだろうか。彼がシシ組と表立ってぶつかってしまうと、今後の闇市のコントロールが難しくなる気がするけど大丈夫なんだろうか。 そして、いざ駆けつけてくれたゴウヒンの強いこと強いこと。誰もが目を背けてしまうような超危険集団シシ組、数十匹のライオンのみで構成されてるというわかりやすい「武力」のチームであり、ノープランのレゴシ1匹でカチ込んだところでどうしようもなかったはずなのだが、なんと2人になったら一気にラストステージまで駆け上がれてしまった。「シシ組、意外としょぼいやんけ」という気もするのだが、それを可能にしたってことはゴウヒンのステータスが最強クラスだったってことなのだろう。まぁ、そりゃ犬・猫・熊って並べたら熊が強い……か? まぁ、とにかくそんな彼(+竹ボウガン)の力でこの世界でもっともデンジャーな組織もなんとかなってしまった。やってみるもんだね。 そうして無事にお姫様の下へたどり着くことができたのがレゴシ。彼は本当にマシーンのごとくひたすら自分の目的に向かって突き進むな。これまでは色々と思い悩んでいたのでアクションが鈍かったが。いざハルとの関係をはっきりさせようと決めてからの行動は早い。そしてルイへの失望も彼のエネルギーに変わったのかもしれない。理知的なルイの真逆をいくかのように、何も考えずにただ動ける分だけ動く。シンプルな行動理念だが、今回ばかりはそんな考え無しの行動が正解だったということだ。ただひたすら匂いだけを追いかけるあたりがイヌ科。そのくせ群れじゃなくて単独で動くあたりが、もしかしたらレゴシのこの世界での「異質さ」の表れなのかもしれない。ちなみに、シシ組のチンピラに「お手をする」っていうくだりの罵倒を浴びせられていたけど、この世界で「お手」っておかしくない? 現実世界に置ける人間的な存在がおらんと「お手」っていう文化は生まれない気がするのだが……謎である。 そして、今回の主役は何と言ってもハルだろう。彼女の自虐と諦観。「走馬灯は自分で作る主義」という初めて聞くポリシー。これまでの人生でも散々諦めを繰り返してきたという彼女だからこそ至れる境地なのだろうが、それにしたってとんでもねぇ脳内だ。少し前までの彼女だったなら、そのまま走馬灯を完走してすんなりとライオンの胃の中に収まっていたことだろう。途中まで、彼女自身も自分がそうなると信じて疑っていなかった。しかし、走馬灯を回していったらその中に明らかにおかしな異物が紛れ込んでいたという。英雄は2度くる。走馬灯と、現実と。レゴシの姿を思い出し、ハルの生き様は変わった。それは、「好きな相手」として思い浮かべていたルイにも実現できなかったちょっとした奇跡だ。小さなうさぎの、小さな夢が叶った瞬間だ。彼女の生き様はこの世界の理不尽の塊みたいなものなので全てを理解するのは難しいが、おそらくそんな理不尽な人生だったからこそ、ぶち壊してくれる相手にも同じような理不尽さが必要だったのだろう。無茶苦茶な相手を見つけてしまったハルが、今後どのようにして自分の人生に新しい「意味」を見出していくことになるだろうか。 それにしても、「心を込めて蹂躙してあげよう」っていいセリフだよな……。土師さんボイスでそんなこと言われた日にゃ、おとなしく蹂躙される以外の選択肢は無いわ……。
うわぁ〜、家族問題のバイキング形式や〜〜〜、第9話。いや、これまででもお腹いっぱいの家庭しか登場しなかったのに、まだまだ追い討ちかけてくるのかよ。途中まではギリギリ「まぁ、現代社会って家族の抱える悩みも多いからね……」くらいの感じで耐えられてたけど、流石にここまでくるとギャグじゃねぇかと思えてくるな。「1人1能力の仲間を集めて戦うタイプのバトル漫画」みたいな感じで、部員全員がそれぞれに違う種類の問題を抱えて勝負に挑む。ドメスティックバイオレンス青春テニスアニメである。なんだこれ。 さーて今回の星合さんは、「モンペの親に責め立てられた結果精神崩壊」「末っ子が兄弟と比べられた結果親父に虐待されて怪我して出場停止」「後妻が実子ばっかり可愛がってるせいで連れ子はトラブルだらけ」の3本です。さらに既出の家庭の問題は1つも解決していません。すげぇラインナップだ……。こうしてみると「過去に虐待されてた」っていう雨野のケースが一番ましな気もする(今どうなってるか知らんけど、本人の様子をみる限りではそこまでひどくなさそう)。 1本ずつ見ていこう。まずは前回登場して問題が加速していたモンペ家庭の月ノ瀬。母親に問題があることは昔から分かっていたことなので、なんとか折り合いをつけるべくなあなあでごまかしてきた部分があったようだが、あまりに苛烈な攻めに業を煮やし、今回ついに彼は明確に壊れた。ベッドに横たわる幼女を目の前に完全に目のハイライトを消してトリップしてしまう様子はマジで怖かったのだが、これまでのように「青春の痛み」とか「家族との戦い」ではなくて完全に自己に埋没するかのような症状が出てしまったので、それだけ病巣の深さが見えておっかない。これまで「なんとかやってきた」のではなく、「こんな状態になるまで放置してしまった」ってことなんだろうなぁ。狂ってしまう方向性に共感はできないが、そうなってしまうこともなんとなく理解は出来る。何しろ本人もよくわからずにやってしまっているのだ。あの状況で妹ちゃんを監禁したところで、そのうち露見して自分の「嘘」が暴かれることは自明なのに、後のことなど考えずに自分の世界に逃げ込んでしまっている。そこではただひたすら自分の利益のみが優先され、妹ちゃんはもちろん、他のテニス部の仲間に迷惑がかかることを考えていない。これまでの事例と比べても、救いようがない状態。あの後、一体どのツラ下げて練習試合に臨んだというのだろう。そして、その後で一人帰宅できたんだろうか。多分悠汰がつきっきりで見てくれてるとは思うのだが……あの状況、仲間でもどうしようもないだろうに……。 さて、月ノ瀬だけでも大問題の状況でさらにダイレクトアタックを仕掛けてきたのは、今度は曽我の家庭である。こちらは「父親とそりが合わない」という、中高生の男子にはお約束の状況。それだけだったらモンペ母にテニスをやめろと言われている月ノ瀬の家と大差ないところだが、男親の強みはやはりパワーだ。なんと体罰からの障害事故というコンボを決められ、まさかの出場停止に追い込まれる。他の家ではトラブルの元になりがちな母親との関係性がいいだけに「ここだけ父親がダメかー」というのは残念無念(まぁ、眞己という上位互換みたいな家庭もあるけど)。そして今後どれだけ頑張ろうとも埋められない「試合に出られない」というハンディキャップ。もう、この時点で全部員の可哀想ランキングでトップタイに躍り出るレベル(流石に月ノ瀬を抜けるとは思えないが)。メンタルがタフそうな曽我はフィジカルでつぶしたろ、というスタッフの最悪なプロットが光る(光らせるな)。 そして最後に控えしは、口調からしてどうやら母親とは血が繋がっていない様子の竹ノ内。こちらは現時点ではそこまで大きな問題にはなっていないのだが、「血が繋がってないけど関係が良い」という布津家の事例の後なので単純に重い。妹ばかり可愛がっている様子がうかがえるので、月ノ瀬家のような面倒なトラブルではないものの、母親の感情が単純なヘイトであるという救えない事情もある。最終的に家族愛で解決できないやつだ。これでもし妹ちゃんが怪我でもしてたら話はもっとこじれていたのだろうが、親父さんが良い人っぽいこともあり、現時点では一番穏やかな家庭ではある。まー、妹ちゃんがいなければ月ノ瀬地獄も訪れなかった可能性はあるのだが……。 そして、次々に新しい地獄が名乗り出る中で、このアニメのすごいところは1つたりとも家庭の問題が解決していないってところである。今回フォローに回っていた悠汰だって前回Cパートで泣きつかれていたことの後日談は一切無いし、主人公・眞己の親父がどんな風に暗躍しているのかも気になるところ。このアニメ、マジで2クール無いとどうしようもないだろうけど……2クールなんですかね? オリジナルのこのクオリティで継続できるならすげぇけど。
「この音とまれ! 〜王者・姫坂女学院編〜」の放送はいつからですかのう、第23話。完璧に主人公だったやん。かずさ以外にも誰を主人公にしてもいいけど、どこから切り取ってもそこそこ北宇治の領域。やっぱり「実力主義で、学年は関係なしにオーディションで決めます」は嫌でもドラマになるよな……。 というわけで、地区予選三番勝負、まずは姫坂のターン。こちらの学校のカラーは「とにかく揃えることに特化し、どんな超絶難度のフレーズでもピシャリと合わせてくる」というもの。技巧に特化した強さってのは少年漫画的お約束だと「技に頼って心が伴ってない!」なんていうんで主人公チームに負けてしまう傾向もあるのだが、冷静に考えて、「技ばかりに特化して心が伴わない」なんてのは常識ではあり得ない状態なんだよな。技を手にいれるにはそれだけの努力が必要。そんだけ熱心に練習に取り組めるなら、気持ちだって自ずとついてくるものである。姫坂という存在は、そんなお約束の「強豪校」のイメージを単なるイメージで終わらせず、実際にその中で行われた悲喜こもごもの努力の結晶をはっきりと見せてくれる存在である。「北宇治がライバルに回ったらどうなっているか」を、敵サイドから描いているようなものだ。 当然、実力主義の争いならば負ける人間が出てくる。学年関係なしと言われてしまえば、中川夏紀がそうであったように、後輩に蹴落とされて涙を呑む人間が出てくるのだ。そんな人間を単なる悲劇のヒロインで終わらせず、姫坂という学校の志の体現者として見せてくれるのが青春模様の最大の語り口。まるで加部ちゃん先輩のように、倒れてもくじけなかった穂積さんの頑張り。そんな彼女を支えるように、団結して全国を目指すという姫坂の闘志の表れ。ベタな展開には違いないが、この王道こそが、やはりジャンプ漫画として、部活漫画として最良の展開だろう。 そして、本作の場合はそうした努力の成果をはっきり楽曲として提示してくれるので有無を言わさぬ説得力がある。なるほどとんでもない楽曲。これを20人以上で合わせることができるとなると、その練習量は尋常ならざるものだったことは想像にかたくないだろう。確かに時瀬も猛練習していたわけだが、それはつまり、ライバル校だって同じくらいがむしゃらに練習しているということなのだ。誰もが認めた姫坂の「完成品」。これを覆すのは、次なる珀音か、それとも時瀬か。次は謎のハイパー顧問が支える珀音のターンである。 それにしても……今回は完全に姫坂のターンだと思っていたが、そんな中でもピンポイントで撃ち抜いてくる来栖・さとわの両名は本当に素晴らしいヒロインである。さとわちゃんについてはさとわ×晶の方の進展も今後とも注目していきたい所存。
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プロフィール
HN:
Thraxi
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男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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