最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
さとわちゃんに強引に大好きのハグに持ち込まれた晶が、振り絞るように「さとわのお箏が好き」って漏らす未来が見えた、第19話。いや、そんなわけないんだけどね。そんな関係じゃないんだけどね。才能と努力のあまりに残酷な「対峙」。その全てが青い鳥の童話に収まっているかのようで。 今回は圧倒的晶回。これまでその内面がなかなか見えてこなかった曲者、堂島晶。しかし今回、改めて彼女の回想シーンが描かれることで、そこに沈んでいた暗く深い澱のような感情が詳らかにされた。もう、これを見てしまうと……そりゃさとわちゃんが悪いわ……。いや、別に彼女に悪気はないし、あの時の大会はむしろさとわちゃんが被害者みたいなところもあったんだから不幸な事故以外の何物でもないのだが、世間を巻き込んでしまうようなどでかい才能が暴走すれば、本人の意図せぬところでも甚大な影響を及ぼしてしまうというのは考えうる事態なわけで。中学生さとわちゃんの想いは一番届けたかった母親には届かず、あげく大会をむちゃくちゃにしてしまってせいで一人の奏者の人生にも取り返しのつかない傷をつけてしまった。誰も悪くないというのにこれだけの不幸。仕方がない、乗り越えていくしかない。 正直、椿会の顛末を見るにもうちょっとやりようはあったんじゃねぇかという気もするんだ。堂島兄が本当の本当に輝かしい才能を持つ人物だったのだとしたら、財政云々よりも前に業界全体が彼の才能を守る方向で動くべきだっただろう。単にリーマンになって働くためだけに足を洗ってしまい、まだ余裕がある晶さんに全てを押し付けてしまったのだとしたら、それは兄の怠慢でもあり、家族や業界の怠慢でもある。特に偉そうにしてるあのババアはどう見ても金銭的に余裕がありそうだったし、あれだけの非常事態で手をこまねいて見ているだけじゃなく、なんとかお兄ちゃんに箏を続けさせる方向に話を持っていけばよかったのに。 まぁ、終わってしまったことはしょうがないのだろう。結局「才能の欠落」という見たくもない現実だけを叩きつけて去っていった兄を追いかけるため、晶さんは暗い暗いお琴地獄でもがき苦しむことになる。「努力は報われる」「努力に勝る天才なし」。そんな聞こえの良い言葉もあるが、自分にできるベストを尽くし、それこそ物語の主人公のような見事な働きを見せた晶を待っていたのは、鳳月さとわという理不尽な才能の大渦。兄に打ち勝つための2年間が成就したと思ったその瞬間に、突然横から殴りかかってきた別な台風からの貰い事故みたいな展開。そりゃ立ち直れないし、徹底して闇落ちするのも避けられない。やっぱり、こればっかりはさとわちゃんのせい。 しかしまぁ、そこからなんとかして乗り越えていくからこその人生ドラマなわけで。晶のどうしようもなく沈んだ内面を前に、時瀬箏曲部も総当たりの体制で応えようと奮戦する。そして、彼女が磨き上げた「水の変態」のおかげで気持ちは届いたはずだった。おそらくチカも、来栖も、三馬鹿だって、今日からはこれまでと違った目線で晶のことを見ることになったであろう。あいつらは本当に、素直でまっすぐな連中なんだよ。そして、当然その音を一番受け止めなきゃいけなかったのはさとわちゃんなわけで。 しかし、その先陣を切ったさとわちゃんの攻撃は、今一歩のところで晶の心の最奥には届かなかった。忌憚のない気持ちをぶつけ、自分の恥ずかしかった過去まで晒し、ありのままの自分で、最大限の評価と陳謝、そして請願を行うさとわちゃん。このムーブがすぐに実行に移せるようになっているのが現在のさとわちゃんの強みだし、彼女の成長の表れだ。もうひと押しで晶の闇を払うこともできたかもしれない。しかし残念、もう一歩。多分、来週が対晶の最終戦争。箏曲部の力を一つにしての総力戦になることだろう。大丈夫、ここまでくれば、チカも武蔵も強いはずだから。 そうして晶さんがさとわちゃんと必死の攻防を繰り広げていたわけだが、その片手間でちゃんと箏曲部の指導もできてたのはやっぱり偉いよな。個人的に気になったのは晶さんのサネを評して哀れんでいた部分。確かに先週あたりから「サネはチカと同じパートで比べられるのは大変だよな」と思っていたわけだが、ここで晶さんが「才能と努力」の写し鏡としてこの二人の関係性を拾ってくるとは。もしかしたら、晶さんの復帰劇でキーパーソンになるのってサネなのかしら? だとしたらこれ以上ないくらい格好いいな。ほんと、箏曲部は無駄な部員が1人もいないのが素敵である。
PR 弥生ちゃんキターーーーー!!! 第3話! こうして旧作キャラが満を辞して登場するだけで盛り上がっちゃうのがチョロいファンってやつでね。いや、でもまさか狡噛・ギノさんを先に出しておいて貯めてからの六合塚さんだとは思わんやんけ。ちゃんと弥生ちゃんのカムバックをなんともいえない笑顔で迎えてる唐之杜さんが映し出されるのもポイントよね。ねぇ、今どんな気持ち? 具体的にいうと昨晩はどんな気持ち?! さておき、そんなCパートだけで盛り上がってしまったが、もうとにかく大変である。これ、1時間ぶっ続けで垂れ流していい情報量じゃねぇんだよ。しかも全くユーザーフレンドリーじゃなくて、まさか今回の都知事選の事件が1週間で終わらないとは思ってなかったよ。今週展開された伏線やら設定やら、ちゃんと1週間後まで覚えてて対処しなきゃいけないのは大変だ。いや、それくらいは流石に視聴者サイドがなんとかせぇやって話だろうけど、いろんなところに不確定のままぶら下がってる情報が多すぎて、どれをどの袋にしまったらいいかわからない状態での1週間待機って結構キツいよ。特に今作を面倒臭いものにしているのが宮野たちが率いている謎の賭け事集団「ビフロスト」と呼ばれる連中で、こいつらが何してるのかはまだまだ全然明らかになっていないのである。一応、シビュラのお株を奪うようにして別に巨大な人工知能(なんちゃらロビン)を用意してシビュラの裏をかくようにこの街を好き放題してやろう、みたいな企みは見て取れるのだが、女性と老人の方は権力や遊興目的での暗躍だと納得できるとして、宮野ボイスの若者はもう1つ何かに絡んでるのが間違い無いんだよね。そして、そんなお偉方連中の手駒となって動く「インスペクター」と呼ばれる実働部隊もそれぞれに思惑があるみたいだし。今回の廃棄区画でのゴタゴタは、どうやらそうした「インスペクター」たちの勝手な思惑が関係しているみたいなんだよね……そりゃ公安が全容を理解できるわけがないし、どこから辿ればゴールにたどり着けるか見当もつかない。一応、今回の事件では廃棄区画のオトコオンナを打倒すればクリアになるのかもしれないが……都知事選はそれで処理できたと言っていいものかどうか。 もう、謎は何重にも積み重なっている状態なので黙って見守るしかないが、過去のシビュラの奮闘を見守る側としては、「どうやって街頭スキャンをかわし切って暗殺チームを送り込んだのか」はやはり気になる部分。そりゃね、かつての某事件を彷彿させるわけでね。そのあたりがザルになっちゃうとシビュラの信頼も地に落ちてしまうので、なんとかその謎だけでもきちんと解明してほしいもんである。そりゃ、そのほかの部分も解決できれば言うことなしなんだけど。どうやらアイドル議員の方は単なる悪党ではなくてシビュラのメンタルスキャンに関わる特異性を持ってるやつっぽいんだよなぁ。今回対立候補の猪木(仮)の方ばっかりでてきて彼女が出てこなかったのは、次回が彼女を中心に回るっていう前フリなんだろうし。 3期に入っていろんなところが混迷を極めるシビュラ統治圏だが、やはりキーワードになるのは「開国と移民」。それを認めるか認めないかで市民感情が分かれているというのが都知事選では端的な火種になっているし、シビュラという法の網をわざわざ解放してまで行った開国であるために、どうしたってそこにはシビュラの弱点が透けて見える。悪い奴らからしたらこれ以上ないくらいに「付け入る隙」である。果たしてどんな手段でこの国の中枢に悪い虫が入り込んでいるのか。シビュラさんもそのあたりの処理には躍起になっているはず。まさかの成り代わりなんてことは勘弁してくれよ。 そうしてこの世界を取り巻く大きな物語も展開しつつ、今回はチンピラ執行官2人の掘り下げもぼちぼち進んできた。慎導と行動を共にする入江の方は純粋に「スラム育ちのちょい悪にーちゃん」くらいのキャラっぽい奴で、「尖ってるぜぇ」っていう割に今のところ肉弾戦は敗戦の方が多い。「あなたは今暴行を受けている可能性が高いです」って言われるのも不憫である。それにしても、今期はやたらとスラム街っぽいところで諏訪部順一が生活してるよな(歌舞伎町シャーロック・ノーガンズライフ)。あと、中村悠一は今期めっちゃ事件の捜査ばっかりやってる(歌舞伎町シャーロック・バビロン)。 もう1人のチンピラ、廿六木(とどろき)に関しては、回想シーンも挟んで毎度のことながらヘヴィーな過去が明らかになった。まぁ、ヘヴィーじゃなきゃ執行官にはならないんだから当たり前だけど、若干ギノさんちとかぶるような部分もあるかもしれないな。「血統と犯罪係数の因果関係は証明されていない」だそうですよ。ギノさんが聞いたらなんていうでしょうかね。廿六木は思い切り猪木の闘魂注入を食らうなど、今のところ噛ませっぽい情けない挙動が多いのだが今後活躍するチャンスはくるんだろうか。 そして主人公コンビ・慎導とミハイルの二人の闇の深さもまだまだ気になるところ。過去に肉親を殺された事件を追ってわざわざ公安にまでやってきたというが、なんとその後援者になっているのはあの常守朱と「首が飛ぶゲームで遊びたい」でおなじみ霜月美佳ちゃんであった。さらに今回入江たちの口から「朱ちゃんはおかしくなっちゃったかわいそうな監察官だろ?」みたいなことを言われていたわけだが、さて、結局朱ちゃんは今どういう立場で、どこで何をしているのだろうか……狡噛さんがあれだけシャキシャキ動いているし、彼女のサポーター(?)である美佳ちゃんがバリバリ働いてるんだから、きっと朱さんも今まで以上にこの国の治安のために動いているはずなのだが……来週、六合塚さんが何か教えてくれないかなぁ。
リークは続くよどこまでも……。どうなんやろな。わたしゃあくまで末端なので情報の大元がどういうものなのかはよくわからんのだが(写真を見る限りではどこかのショップがパックを剥いた様子)、こういうのって続けざまに流れてくるようなもんなんだろうか……。まぁ、きてしまったものはしょうがない。繰り返しになるが、リークが嫌だって人はここで回れ右やで。
○ギミックまとめ 前回の情報で新キーワード「escape」と再録要素の「信心」「英雄譚」について触れたが、今回はさらに「ニクスへの旅」から「星座」能力の再録も確認され、無事にエンチャントであることに意味が追加された。ちなみに「星座」はそれ自体に意味のある能力語ではなく、単に「あなたのコントロール下でエンチャントが戦場に出た時」という条件を1つにまとめただけのシンプルなものである。ただ、前回と違っているのは、前回の星座持ちが全て自身もエンチャントだった(つまり、自分が場に出た時も能力が誘発した)のに対し、今回は今のところどの星座持ちもエンチャントではない。旧作では単にアホみたいにエンチャントをかき集めていれば自然にシナジーが構築されていたが、今回は「供給する側」と「される側」が分かれているので、バランスを考えなければいけないということだ。 あと、これは完全に個人的な話なので「分かってたわ」といわれるかもしれないが、個人的に「なんか微妙やなぁ」と思っていたescape能力だが、フラッシュバックと違って「使っても追放されない」という特徴があることに気がついてちょっと評価が変わった。フラッシュバックは「2回使う」ことが前提の能力で、escapeは「何度も繰り返し使える能力」なのだ、そりゃおとなしめに調整されるに決まってるわな。そうして「繰り返し」になることを防ぐ安全弁として設定された「墓地のカードを規定の数だけ取り除く」という追加コストだが、こちらは前回の情報で出ていた「4枚追放」以外にも当然バリエーションがあった。とにかく自分の墓地を貯めることが長生きするコツである。また、パーマネントだけの効果かと思ってたが今回ソーサリー版のescapeも確認された。フラッシュバックと違い、墓地から唱えてもそのまま墓地に戻る点に注意が必要。かつての「回顧」能力みたいなもんやな。 (恐ろしい無気力)Dreadful Apathy (2)(W) C エンチャント・オーラ エンチャント(クリーチャー) エンチャントされたクリーチャーは攻撃もブロックもできない。 (2)(W):エンチャントされたクリーチャーを追放する。 今回の「平和な心」枠。デザインとしては「絞首束縛」の完全アップグレードで、起動コストが低減し、舞台から退場させるのもかなり簡単になっている。「絞首束縛」の存在したイニ影環境は昂揚条件があったためにエンチャントを墓地に送ること(そしてクリーチャーを追放すること)に意味があったが、今回は信心能力なので、相手クリーチャーを場に残さないことが重要になってくる。一応これ自体が白の信心を1持つわけだが、相手の方が信心深そうだったらさっさと起動して盤面から消し去ってしまった方が安心ということだろう。何はともあれ必須除去だし、星座誘発の役割もこなせるオールラウンダー。普段以上に優先度は高いはず。 (運命のちらつき)Flicker of Fate (1)(W) C インスタント 対象のクリーチャーかエンチャントを追放し、その後、それをそのオーナーのコントロール下で戦場に戻す。 そのものズバリ「ちらつき/Flicker」の名を持つ明滅呪文。最大の特徴は過去にあまりタッチしていなかったエンチャントにも触れるようになった部分(現役の「テフェリーの時間改変」も触れるが、あれは自軍パーマネントのみである)。例えば強化オーラを貼ったクリーチャーが殺されそうな時にクリーチャーとオーラのどちらを守るかという選択肢が生まれたし、先に除去系のオーラを使っておいて、もっと面倒なカードが出てきた時に張り替える使い方も可能。また、今回は「場に出た時に普通の呪文みたいな効果がある」オーラも多数登場しており、そうした呪文の使い回しにも運用できる。相手クリーチャーのオーラを剥がすのも思いのままである(ちゃんと貼られてるクリーチャーを追放しようね。相手のオーラを追放した場合、戻ってきた時にエンチャント先を選べるのは多分相手の方だ)。なかなかいやらしい戦術が狙えそうな1枚。 「不退転の意志/Indomitable Will(CHK)」 C パッとこのカードの情報を観た時に「あぁ、再録のオーラだね」と一発で気づける俺って結構偉くない? これ、神河物語で一回登場しただけの雑魚コモンやで。一応瞬速オーラってことで今回およびがかかったようで、瞬間的な星座条件の達成や信心の水増しに一役買ってくれる1枚。ただ、素の能力が地味なのでそこまでニーズがあるかと言われると……。せっかく帰ってきたのにあんまり扱いはよくなさそう。ボロスで速攻を狙う英雄的デッキが組めた時のカードかな。 (ケイラメトラの祝福)Karametra’s Blessing (W) C インスタント 対象のクリーチャーはターン終了時まで+2/+2の修正を受ける。それがエンチャントされているか、エンチャント・クリーチャーであるなら、追加でターン終了時まで呪禁と破壊不能を得る。 テーロスを知らない人のために簡単に確認しておくと、テーロスはギリシャ・ローマ神話をベースにした次元で、そこには圧倒的な力を持つ神たちが存在している。中心的な力を持つ単色の「主神」5柱と、サブの役割を果たす2色の「小神」が10体の計15体がおり、その中で白緑を担当する「収穫の神」がケイラメトラである。ちなみに緑単色のナイレアが「狩猟の神」であり、同じ色を持ってるくせに肉食とヴィーガンみたいに対立してるなんて小話もある。まぁ、そんなケイラメトラの力が白い増強呪文になった、って言うだけの話なんだけども。1マナで+2はごく普通の性能だが、ニクス生物(エンチャント)ならなんと破壊不能と呪禁という圧倒的防御性能を見せる。この2つを同時に付与されたら、あとはサクらせるくらいしか対処法が無い。ついでに「オーラを貼ったクリーチャー」の面倒を見てくれるあたりは随分優しくなってるところで、「オーラを貼ったクリーチャー」=「除去されるとアドを失う重要なクリーチャー」なわけで、守る手段が絶対的なのは文句なしでありがたい。いつも通りの増強と侮るなかれ、これは結構な爆弾かもしれんぞ。 (失われし部族のレオニン)Leonin of the Lost Pride (1)(W) C クリーチャー・猫、戦士 3/1 〜が死亡した時、対象の、対戦相手の墓地にあるカードを追放する。 テーロスのレオニンは、「オレスコスの王、ブリマーズ」という圧倒的君主に統治されていて治安も良いし義理にも篤い。アジャニとは盟友関係にあり、かつての物語でも色々と手を貸してくれた良いやつら。そしてデザインがまとまっていることの多いレオニンの中でもテーロス・レオニンは割といろんなネコ科生物の外見を持っているのでバリエーションも豊富である。さておき、そんなレオニンの一角を務めるウィニーは「第六隊の刃」とだいたい一緒だが、死んだ時に墓地を1枚潰せるというちょっとしたスパイスが効いている。今回のセットならとりあえずescape持ちを潰しておけば潜在的に1枚分の利益を得られるような気がするし、そうした対象がいなくても将来的にescapeの燃料になりかねないカードを消せるのは意味がある。ウィニーの流れをキープしつつの保険としては悪くない。
(敬虔な旅人)Pious Wayfarer (W) C クリーチャー・人間、スカウト 1/2 星座・対象のクリーチャーはターン終了時まで+1/+1の修正を受ける。 堅実に星座能力を運用する小兵。1マナ1/2と最低限の能力だが、一応毎ターンエンチャントが展開できるなら2/3相当だ。能力は自分に使う必要もないので、自軍で一番強いカードを補強する一種の「賛美」持ちと考えてもいいかもしれない。1マナコモンなのだからそこまで大それた仕事を求めるわけでもないだろうし、細かい戦闘を左右できるというだけでも相手からしたらそれなりのプレッシャーだ。瞬速持ちのエンチャントを多めに用意しておくとトリックにもなるのでかなり良い感じ。エンチャントパワーに自信があるなら2枚3枚と固めどりしてしまうのもありかもしれない。まぁ、こいつ自身がエンチャントじゃないので、入れすぎると純度が下がっちゃうのが難点だが。 (哲学の幻霊)Eidolon of Philosophy (U) C エンチャント クリーチャー・スピリット 1/2 (6)(U)、〜を生贄に捧げる:カードを3枚引く。 「幻霊/Eidolon」はラヴニカで初登場したスピリットの一種。特に決まった個性は持ち合わせていないのだが、テーロス世界においては全てエンチャント生物。前回のセットではオーラも兼用する「授与」能力の持ち主が多かったが、今回は授与が無いので割と普通の生物。エンチャントカウントを水増しする役割に加え、一応終盤の大技を兼ね備えている。ただ、流石に能力が使えない1マナ1/2はあんまりおよびでないので、この7マナの効果をどうしても確保したいという遅いデッキのみが登用可能になると思われる。そう考えるとスタメンはちょっと厳しいかもしれない。「エンチャントの起動型能力のコストがやすくなる」みたいなエンチャントが登場すれば可能性は広がるのだが……(実際作られてそう)。 (魚形化)Ichthyomorphosis (2)(U) C エンチャント・オーラ エンチャント(クリーチャー) エンチャントされたクリーチャーはすべての能力を失い、基本のパワーとタフネスが0/1で青の魚になる。 見たこともない英単語の名前に度肝を抜かれたが、調べてみると「ichthyo-」というのは「魚の」を表す接頭語らしい。「ichthyology」で魚類学、「ichthyophobia」なら「魚恐怖症」だそうです。発音は「イクシオ」なのでカード名は「イクシオモーフォジア」になるか。まぁ、どうでも良い話題から触れたけど「蛙化」などの亜種のオーラである。「蛙化」より1マナ重いが、その分パワーが0になってほぼ完璧な無力化が可能になる。さらにこの世界では「オーラが残る」というのも一応自分のメリットだが、貼ってある相手クリーチャーも残るのでそこはトントンか。今回はセット全体を見ても+1/+1カウンターをいじる能力はそこまでフィーチャーされていないので、青除去としての優先度はかなり高い。たまにescapeでカウンター乗せて戻ってくる奴はいるけど、そういう奴には貼らなきゃ良いだけの話である。しかし、なんで魚なんだろう。
(隠された洞窟のナイアード)Naiad of Hidden Coves (2)(U) C エンチャント クリーチャー・ニンフ 2/3 あなたのターンでない限り、あなたが呪文を唱えるコストは(1)少なくなる。 「ナイアード」は青のニンフに与えられた名。この世界のニンフ(授与能力をもつクリーチャーサイクル)は色によって種族名が異なっており、白から順番に「アルセイド」「ナイアード」「ランパード」「オリアード」、そして「ドライアド」となっている。旧作の「雨雲のナイアード」は青の筆頭コモンとして恐れられ、集められればそれだけで押し切れるヤベェ奴だったっけ。今回はそんな授与能力がなくなってしまったが、イゼットが推す「相手ターンに呪文を唱える」の応援団に任命された。呪文タイプの制限はないのでテフェリーがいればソーサリー、ビビアンがいればクリーチャーのコストだって安くなる。相手ターンにまとめて動こうという完全に受けのデッキならなかなか危険な存在と言える。現在もインスタントタイミングを売りにしているシミック系のフラッシュデッキが流行っているが、そうしたデッキに何かセンセーションを起こせないだろうか。こいつ自身が単なる3マナ生物だから流石に構築は無理かなぁ。 (ニクス生まれの海護衛)Nixborn Seaguard (2)(U)(U) C エンチャント クリーチャー・マーフォーク、兵士 2/5 圧倒的バニラ。一応エンチャント族だし、さらに信心が2つある上に場持ちも良いので、青の信心をコンセプトにしたデッキなら案外バカにできないお仕事をこなしてくれる。ちなみに4マナ2/5は「アーデンベイルの聖騎士」など、そのほとんどが白に与えられていたが、青もイクサランの「源流の歩哨」を皮切りに「賽銭ガニ」が続き、着実に実績を伸ばしている。過去の先輩たちを思い出せば、その厄介さはイメージしやすいはず。相手が嫌がることは積極的にやっていこうよ(青なりの生き方)。 (厳格な放逐)Stern Dismissal (U) C インスタント 対象の、対戦相手のコントロールするクリーチャーかエンチャントをそのオーナーの手札に戻す。 今回の基本バウンス。「送還」がエンチャントも戻せるようになった上位種かと思いきや、そう簡単にあのベテラン選手が自分より強いカードを許してはくれない。自軍パーマネントを戻して救済したり、再利用する道は封じられている。リミテッドに限れば、バウンスの対象なんてもんはだいたい相手陣営なのでほとんど問題ない気もするが、今回はオーラに187能力が付いているデザインも多く、それらが戻せないのはやっぱり残念。まぁ、そうやっていたずらに複雑な選択を増やさないための措置なのだろうけど。ちなみに、過去のテーロス環境でもエンチャントに絡めたバウンスが開発されており、それがクリーチャーと一緒にオーラを全部戻す「傲慢」だった。どっちがいいかは悩ましいところだが、やっぱり手軽なのはこっちですかね。いや、多分ベストアンサーは同じくテーロスの「航海の終わり」なんだろうけども。
(トリトンの波乗り)Triton Waverider (3)(U) C クリーチャー・マーフォーク、ウィザード 3/3 星座・〜はターン終了時まで飛行を得る。 「ウェイブライダー」といえばZガンダムが変形する飛行形態のことだが、このクリーチャーはその変形機構をカードとして取りこんだもの。ではない。いかにもコモンらしい星座戦力であり、「4マナ3/3なら物足りないけど、これが3/3フライヤーなら強いよね」という間をとった形。「短剣帆の飛空士」が3/2だったことからもそのギミックはわかりやすい。愚直なアタック戦力なので、エンチャントギミックを極めたいという人は無理して集める必要もないかもしれないが、結局リミテだとこういうストレートなラインが一番安定するのよね。 (ヤツメウナギの血)Aspect of Lamprey (3)(B) C エンチャント・オーラ エンチャント(あなたのコントロールするクリーチャー) 〜が戦場に出た時、対象の対戦相手は手札を2枚捨てる。 エンチャントされたクリーチャーは絆魂を持つ。 なんでウナギにこんな能力があるんだろうな。各色に満遍なく配置された「普通の呪文を適当なオーラに込めました」シリーズ。過去の先輩でいうと何故か初代ラヴニカに各色1枚ずつ配置されていた同型オーラが源流となっており、黒はその中の「不死の断片」と同様、4マナで「精神腐敗」が使える。オーラ自体の効果は時代を鑑みて再生付与から絆魂へとスイッチしているが、まぁ、どちらも鬼強い効果でもないので使用感はそこまで変わらないだろう。アド1枚の「精神腐敗」が場に残って一応の効果を発揮するのだから額面上はアド2枚分。「不死の断片」同様に「ちょい重いけど出せれば仕事するよな」という枠。ただ、これらのオーラに共通する難点として、対応してクリーチャーを除去られるとメイン(?)の効果の方も活かせないというリスクがある。とりあえず環境のインスタント除去については真っ先に頭に叩き込む必要がありそうだ。
どんなタイトルやねん、第5話。しかしこのタイトルがやたらしっくりくるお話ってのがまた面白い。自分の感情をしっぽに託すこの感じがいかにも人外の理。この世界の住人は耳やらしっぽやら、おそらく不随意と思われる身体の部位に感情が迸りすぎて大変そうだが、こうしてみると人間よりも感情の表れが多いってのはむしろ良いことなのかもしれませんな。 前回のひりつくような空気からは一転、ある意味「日常パート」に戻ってきたとも言えるお話。あれだけの大立ち回りを演じておきながらレゴシとビルの関係性が不問ってのはどうなんだろうという気もするが、世間的には「大成功の公演」だったのだから表立って事を荒立てるわけにもいかないか。あとは本人たちの間での問題だが、レゴシは「怒りに任せて自分を解放した」という事実については悪びれる様子もなく、単に「大それたことしちゃったなぁ」という面倒臭さというか、身の丈に合わないおおごとにばかり困っているようだ。ビルの方はイデオロギーの時点でレゴシとソリが合わないのだから揉めるのは当然だが、自分の方が「不法」なのはわかっているわけで、今から改めてレゴシとやりあうという気もないようだ。何より、ルイが(渋々ながら)ことをおさめてくれたのが大きいのだろう。結局、ひとしきり話題になりはしたものの、あの夜の公演のことはそれぞれの胸に秘めたままで時間はすぎていくことになる。 こうなると、あとはレゴシの内面の問題。自分は何故あれだけ荒れてしまったのかは、おそらく一月の間ぼんやりとは考え続けたのだろう。その結果導かれた結論は、やはり「ウサギの血」の特別さ。確かに肉食については「不法」であり、品行方正なレゴシはそんなことをやろうとも思わずに生きてきたのだろうが、だからと言ってあそこでビルにブチギレる理由もなかったはず。だとしたら、「血を持つこと」、つまり「肉食願望」が怒りの対象なのではなく、「ウサギを捕食対象と認識してしまうこと」に怒りが収まらなかったということ。それを理解したレゴシは、自分と「ウサギ」について改めて考える必要が出てしまったわけだ。周りの連中が割といいやつばっかりなので救われてる部分はあるけど、これ、状況次第ではアイデンティティクライシスにつながりかねない問題だよね。気立ての良いジャックには感謝しないと。 そうして、再び巡り合ってしまうレゴシとハル。二人はそれぞれに見え方が違っているのが当たり前で、再会した時にもハルの方は「あの時の狼」と思い出すのが精一杯で、「一度寝た男」なんて勘違いしていたくらいに適当な印象。対してレゴシの方は、下手したら1ヶ月延々ハルのことを考えていたのだ。そりゃ熱量に差があって当然のこと。童貞臭を隠そうともしないレゴシと見ての通りのミラクルビッチであるハルのコミュニケーションはいわゆるビッチもの(?)の一幕のようでもあるが、決定的に他の世界と異なるのは、そうした「上下関係」以外にも、持って生まれた生き物としての性質が加味されているということ。ハルの方は、これまでオオカミときちんと関係を持ったことはなかったのだろう(そりゃそうだ)、改めてレゴシと対面し、自分の中に眠っていた「被捕食者」としての本能を嫌という程に感じてしまった。面白いのは、そうして「被害者」側が有無を言わさず丸め込まれているというのに、レゴシの思考はあくまでも単なる童貞思考なのである。どれだけウサギを見てもあの日の夜のような激情が呼び起こされることもないし、当然ハルの内心での葛藤なんて想像できるはずもない。そのなんともちぐはぐなやりとりが、滑稽でもあり、哀れでもあり。ある程度全体像が見えているハルの方が先んじて「身を引こう」という判断を下したところで、レゴシはそれに気づかずもう一歩を踏み出す。残念ながら、こうなってしまうとなかなかウサギが狼から逃げ出すのは難しそうだ。さて、どっちが「食べられる」側になることやら。 今回のコンテはなんと京極尚彦が担当していた。考えてみりゃ「宝石の国」の監督なんだからつながりがあるに決まってるんだけど、なんだか贅沢に人員を使わせてもらってる感じがたまりませんな。あと、エンディングテーマも色々種類があって贅沢。「Le Zoo」って、どういう意味なんだろ。
冒頭の新幹線のシーンの座席の向きおかしくなかった? 第5話。いや、どうでもいいんだけどさ、東京から京都に向かってる最中なら二人席(D/E席)は進行方向右手になるはずなんだよね。一応「いっぺん関空まで行ってから新大阪→京都のルートをとった」なら成立するんだけども。 ほんとどうでもいい話からはじめてみたが、基本的に原作通りの進行なのでいじる部分がそこまで多くないからである。ただ、毎回毎回「これ、初見だったらどう反応したらいいんだろうな」という展開ばかりで本当にドキドキしているのは間違いない。自分が初見だったら「ものすげぇアニメにぶつかっちまったなぁ」と食い入るように観ていたはずだ。それだけ、きちんと原作の持つ毒気というか、どうしようもない絶望感みたいなものはアニメにも載せられている。当然カットも多いので口惜しい部分はあるのだが、それでもこれだけスパッと展開しているとその目まぐるしさに気を取られて「削られた部分」にまで気を回す余裕もないや。 そして、やっぱり曲世が登場する回のインパクトはたまらない。原作でもそうなんだよ。実際に登場するシーンはそこまで多くないし、当然正崎と面と向かって会話なんかできないので、出てきたとしても電話越し、モニタ越しで直接の対話なんてもう今後は無い。そのために登場シーンはかなり限られてくるのだが、いわば「一番おいしいところを持っていく」メインヒロインなわけでね。いや、「一番まずいところで出てくる」が正しいんだけども。今回もラストシーンでの登場は文句なしでインパクト絶大でしたしね。きっちり異様さが引き立つ絵面が作れているのはお見事だ。 そして、今回は何と言っても「中学生・曲世愛」の登場である。作中でも「インモラル」という言葉が出ていたが、倫理的にも色々問題のあるキャラクター展開。そりゃ画面には何一つ問題のある映像なんて映らないのだが、青山穰の熱演も相まって、そのどうしようもない魔性がふらりひらりと見えかけては消える。セーラー服ってのがまた憎らしいね。脇できちっとスーツを着こなす瀬黒がこの話を聞いてるっていうシチュエーションもなんとも言えないものがある。それにしても、青山穰は最近こういうインパクトのでかい役でよく声を聞く気がするな。昔からアニメにはちょいちょい出ている人だったはずなのだが、個人的には「ヘボット」での出演以降、やたらその声が耳につくようになった。その辺りの時期からアニメの出演も増えてるし、なんか業界的な流れがあったのかもしれない。 閑話休題、次で2巻は終わらなそうなのであと2話かな? 個人的なお願いとしては、「これ以上瀬黒を可愛らしく描かないでほしい」ってことなんですが……ねぇ……。
桜井役の櫻井でちょっと笑った、第4話。「桜井隆幸」がフルネームらしい。もう、大体本人じゃないかな。櫻井が顧問やってる部活って大体いい仕事するイメージがある。吹奏楽部しかり、将棋部しかり。 さておき、今期のオリジナルアニメで気になる作品があるとするなら、これになるのかもしれない。非常に地味な作品ではあるのだが、かなり丁寧に作られているし、素直な中にも時にピリッと刺激になる要素も混ざっていて意外と飽きない。まぁ、刺激を混ぜすぎたせいでエンディング映像が問題になったりもしたが、解決したらしいのでそこは見なかったことにしよう。実際、あのエンディングダンスはかなり目を引くしいい出来には違いないんだよな。元ネタがあったというのは確かに(著作権的な意識が)いただけない部分はあったが、そこからちゃんとキャラごとのアレンジを加え、見せ場にすると同時にキャラの造形にも一役買っているのだからやっただけの意味はあるのだ。「シャキシャキ踊れるデブ」という見応えのある映像も素敵で、実は今作の女性キャラの中では彼女が一番魅力あるんじゃないか疑惑もある。今回も生徒会のシーンで不思議なインテリジェンスを感じさせてたし。意外と万能キャラ? その他にも、今作はなぜか中学生男子のママンにやたら力を入れているという一面もあり、登場するおかーさん方がなんだか可愛らしいというのも推せる点。まぁ、その分親父は……。 テニスの描写についても実写撮りこみか何かの技術を使っているようで自然かつダイナミックな動きが実現している。ヘタクソ中学生のテニスなので目を見張るようなプレイなんかは出てこないが、1つ1つの動作に「地に足がついている」印象があり、細かい部分からも真摯な姿勢が伺える。あとはそうした技術を駆使してどんな作劇をおこなっていくかっていう話。そしてまぁ、これは地味なんだけども……。でも、分かりやすい部活ものの展開だから見やすいし今後に期待も持てるじゃない。超次元テニヌと違って「初心者でもちゃんと練習すれば上手くなるかも」と「頭を使って、効率よく練習して勝てるテニスを目指そう」という2つの目標はそれなりに理解が及ぶし応援もしたくなる部分。今回のチーム分けのくだりは「まだそんなにピンとくるほどキャラの印象ないよ?」とか「そもそも今までなんでそんな適当な組成でやってたんだ」といった疑問もないではないが、主人公の力で少しずつ変わっていくテニス部の情景としては一番分かりやすい伝え方だったのだろう。あとはこないだの虐待の子みたいに、1人1人の部員のバックグラウンドを掘り下げ、それをプレイにフィードバックしていくだけだ。上手くその辺りで個性が出せればよいのだけど。 そして、このまま晴れやかに青春が謳歌できればよかったのだが、どうやらそう簡単にはいかないようで……。今回のくだりのおかげで、見逃した1話目の要素は大体補完できた気がしますね。
11月2日 ドラフト模様(ELD×3) ピック順 【Thraxi】→【Logical】→【Chrolony】→【Serra】→【Tanaka】→【Alessi】→
2週間空いてのドラフト。まぁ、ある程度落ち着いてきたらそこまでドラフトにがっつかなくてもいいですからね、っていうか、メンバーの過半数がアリーナ使ってるのでそこまで切迫したドラフト欲求がなくなってるってのも事実なんですが。ただ、やっぱりアリーナドラフトって完全に別ゲーって印象があり、具体的にはもう本当にマーフォーク死ねよなんですけど、そろそろ運営の方も現状を鑑みてボットのピック傾向いじってくれないもんですかね。マーフォーク・バウンス・カウンター、どれもこれも遅くまで流れすぎやろがい。 閑話休題、そんなわけで、機械の力に頼らない人力のみのドラフトの良さを再認識するための温故知新のドラフトなわけですが……やはりこのピック模様を見ると「これが……人間なのか……」と慄然とするのである。まぁ、今回は卓全体で見たらかなりうまいこと棲み分けてるので理想的といえば理想的なのだが……。うーん、カオス。
次回はメンバー2人がどこぞに逢い引きに行く予定があるらしいので完全にお休みです。翌週についてはまたメール確認ですかね。さらに翌週は毎年恒例のあのアレだし、11月中は変則日程になるかもしれません。
好事魔多し? 第18話。しかし、まさかこんな形で晶が乗り込んでくることになろうとは。とはいえ、今回のことが本当に「魔」なのかどうかもわからないというのが、現在の時瀬の強みといえるんだろうな。 曲の名前は「天泣」。コンセプトが判明したことでオープニングやエンディングの映像にもクリアに意味が表れていろんなところがスッキリ。さとわちゃんが真剣に考えて出してくれた「天弓」でもよかったかもしれないが、そこに滝浪の圧倒的顧問力を加えてさらなる進化を遂げる。こうして曲のコンセプトを具体的なイメージに合わせていくことで、部員の中での統制が取りやすくなるという意味もあるのかもしれない。それにしても、さとわちゃんがまっすぐ「部活が好き」って言えるようになってるのは改めて素晴らしいことだわね。 そして、滝浪の顧問力がさらに上に突き抜けるかのように、新たな指導者として晶がやってくる。もともとババアの差し金であり、当然滝浪くらい空気の読める人間ならその裏にあるのが純粋な善意なんかじゃないってことはわかったのだろうが、それでも彼は申し出を受け入れることに決めた。そこに「今の部員たちなら、どれだけ強めに殴っても耐えられるだろう」という信頼感があるのは間違いないだろうが、もう一つ「晶もなんだかんだで指導してくれるに違いない」という信頼がなければ、彼は申し出を断ったはず。あのわずかな面談の時間で晶の心の底の底まで見抜いたのだとしたら、もう顧問が云々っていうよりエスパーの類である。まぁ、とりあえず現時点では「技術の底上げが必要なのは事実だったし、都合のいい話なので多少のリスクは覚悟の上で利用することにした」っていう感じなのかな。 そうしてやってきた晶という異物に対しての反応も、チカとさとわちゃんは滝浪と同じである。さとわちゃんは晶との最初の練習よりも前に、そしてチカは初めての指導の時に、「実際にこの部には技術力が足りなすぎるのだ」という自分たちの弱さを認めた。それを改善するためには、晶の人となりを、そしてさとわちゃんとの因縁を気にしている余裕は無いのだ。そうして意味を理解した上での飲み込めたのがこの2人っていうのはいかにもこの部活らしい構図ではある(一応、武蔵も受け入れる側の体制だったようだが)。 一方、反対派の先鋒に立ったのは来栖さんだった。今週もドキドキ席替え大作戦で可愛い姿を見せてくれた来栖さんだが、彼女からしたら見知らぬ外部の人間がさとわちゃんと部活を壊していくんじゃないかと不安だらけ。何しろ「昔の私みたいに」とはっきり言っちゃってるくらいに心当たりがあるわけで、「壊す」側のメンタリティが理解できれば警戒水準を上げざるを得ない。そして案の定部活の空気が重たくなったところで危機感を訴えるわけだが、それを乗り越えるのはやっぱりイケメンムーブのチカ。そして過去の恐怖を乗り越えたさとわちゃんである。この2人に説得されたら、そりゃ他の部員も考えを改めないわけにはいかない。そして、存分にメリットの方を享受してやろうの精神で改めて戦いを挑むわけだ。現時点でちょい不安なのはサネですかね。同じパートを受け持って比較しやすいチカが例によってものすげぇ勢いで成長していくので、いつかの光太みたいに焦りをマイナス方向に働かせなきゃいいけど。 そうして箏曲部と対峙する晶の方はというと。正直、前回の演出とはちょいイメージが変わったのは、彼女の母親との対面シーンである。晶がさとわちゃんに対してなみなみならぬ感情を抱いているのは事実であり、なんとかして彼女を否定してやろうと思っているのは間違いないのだろうが、それが母親と同じモチベーションというわけではない。年寄りがギャーギャー騒ぐ跡目争いや家の格式についてのあれこれについては晶も馬鹿馬鹿しいと思っている部分があるようで、さとわちゃんとの和解が成立するとしたら、そのあたりの考え方の近さによるだろう。今のところずっと目のハイライトが落ちっぱなしの晶だが、今後彼女が闇状態を抜け出すことができたなら、それこそ箏曲部にとっては大きな武器になるはず。 そして、今回彼女が指導していたパートで改めて感じたことだが、やっぱり今作は音の見せ方が上手い。彼女が練習で指摘し、実演して見せた「綺麗な音」と「汚い音」の違い。そりゃま、我々素人にわかりやすいようにかなりオーバーにやってくれてるんだろうが、確かに音を聞いたら彼女が酷評する「下手さ」の部分はちゃんと浮き彫りになるように作られている。そして指導の通りに音をつないでいくと、そのまま真っ直ぐ「箏の魅力」が理解できるように音が生み出されていくのだ。「箏なんて難しいし聞いてもよくわからん」というのが今作をアニメにする上で最大のハードルだったと思うのだが、一切妥協せず、「音の物語」として作り込まれているのは本当にありがたい。今後は、晶の奏でる音にも変化があったりするんでしょうかね。
出し惜しみ無しは良い判断、第2話。そりゃな、8話しか無いんだったらいくらトータルでの時間が長いとは言っても、温存しておくほどのゆとりは無いよな。 というわけで、圧倒的存在感で登場した狡噛&ギノさんの最強コンビ。意外だったのは、なんとあの狡噛が外務省の直轄で無事にお仕事に復帰していること。劇場版ラストで帰国する旨は告げられていたが、そこから一体どんな取引の末に再び日本の地を踏むことになったのだろうか。その間には相変わらずありとあらゆる思惑が交錯するシビュラとのやりとりがあったと思われるが、おそらく常守朱が間に立ち、狡噛慎也という男の有用性をシビュラに説いたのだろう。また、シビュラも少しずつその実態を変容させている部分があり、狡噛を「赦す」余地が生まれていたということでもある。もちろん、その逆で狡噛がシビュラを「許す」ことになったのも大きな変化であろう。彼がその胸中にどんな野心を固めて帰国したのかは想像するしかないが、常守朱が全てを抱えて「裁きを待つ身」であると独白する中、狡噛だけがシビュラと向き合わないというわけにもいかない。再びシビュラの懐に飛び込んだ監視官とその猟犬。今回の物語で二人はどんな役割を担うことになるのか。 まぁ、ぶっちゃけ今回のシリーズでこのアニメが完結するわけでもないだろうし、もしかしたら大きな変化は起こさないまま、あくまで新人たちのレベルでの戦いを描くストーリーになるんもかもしれないけど。実際、今回鳴り物入りで登場した狡噛さんのお仕事は「先輩の強さを見せつけるだけ見せつけて退場する」というシンプルなもの。そりゃな、どれだけ新人2人が有能だったとしても、狡噛・ギノ・須郷と並んだ百戦錬磨の外務省トリオを相手取ったらひよっこ以外の何ものでもないからな。こうして歴代シリーズのキャラがジョーカー的な強さを持って帰ってくるのは嬉しい反面、扱いが難しそうで不安な部分もある。活躍してほしい気持ちもあるし、適当に触るくらいならこのままなんとなく「圧倒的ヒーロー」の立場でそっとしておいてほしい気持ちもある……。悩ましいところだな。なお、何は無くともそのカップリングを見ているだけで心がそわそわするのは無条件で素晴らしいところである。今回一押しだったのは美佳×ギノなわけですが、もちろん狡×ギノだって圧倒的に本筋である。そして無視できない美佳×常……。え? 狡噛×常森? 知らないカップリングですね。 まぁ、そうして旧作キャラがヒーローとして登場したことでひとまず安心した部分もあるので、あとは心置きなく新作パートでの作劇を楽しんでいこう。ただまぁ、現時点では本当に素直な「刑事物」っぽい仕上がりに止まっており、PSYCHO-PASSシリーズならではっていう筋立てではないのだけど。突然のサブプライム事件についても、シビュラの抜け道が随分ずさんで「シビュラさん、そんな適当な不法行為を認めるようなザルシステムじゃなかったはずなのに」という公式との解釈違いみたいな部分はある。まぁ、おそらくこれまで経験したことのない「開国」という転換期において、法的にも行政的にも処理が追いついてない部分が多く、そのあたりのゴタゴタを上手いこと利用されたのだと好意的に解釈しておこう。それだけトラブルが多いと踏んだからこそ、シビュラだって外務省という橋頭堡の部分に最強スターズを取り揃えたのだ。 そうして人員が外務省(つまり対外政策)に割かれてしまったら国内治安が不安になってしまうわけだが、なんとかサポートしようと加入してきたのが今回の主人公2人というわけである。一応確認しておくと梶くんの方の名前が慎導灼(しんどうあらた)、中村の方が炯(けい)・ミハイル・イグナトフ。相変わらずすげぇネーミングである。慎導の方は謎のチート能力「潜る」を持っており、どう考えてもプロファイリングとかの域を超えた異能で他人の心理状態をトレスできる(サイコパスを追う、というフレーバーなのかも)。刑事としては最高すぎる能力だが、一応「完全にメンタルに入り込むのでやりすぎると危ないかも」「周りに止めてくれる相棒がいないと多分自爆する」といったペナルティもある。ただ、現時点ではどう考えもメリットの方がでかいので圧倒的チート感がある。一方ミハイルの方は単なる荒事担当っぽいのだが、2人が本当に信頼しあっているパートナーであるというのは慎導の方の能力を使う上で欠かせない設定。多分この二人の最強っぷりには今後もあまり疑念の余地はないだろう。 他方で、狡噛たちが突然出てきちゃったせいで今のところかませ犬以外の何物でもないのが執行官のチンピラ二人組。幸い、慎導たちが割と無茶する連中なので「お高く止まったエリートさんがヨォ」みたいな空気はなくなりつつあり、特に諏訪部の方(入江という)はだいぶ歩み寄ってる状態ではある。できることなら今回の新規執行官3人にも格好いい舞台を用意してほしいもんである(もちろん、雛河さんもそうなるに越したことはないが)。 2つ目の事件は都知事選がらみの関係者の不審死。どう考えても怪しいのはアイドル陣営っぽくて、この世界で色相を濁らせずに済むやつってのは大抵ろくなもんじゃない。しかもCVは日笠である。「アイドル役の新キャラかー、CV誰だろうなー」って思って見てたらいきなり日笠歌唱が始まった時の安心感。この人、バーチャル世界にログインすると殺戮狂ですよ(GGO並みの感想)。
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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