最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
相変わらず激烈に魅せるねぇ……第17話。よくもまぁ、毎週こんだけの展開をやって成立するもんだ。シナリオ的にも、映像コスト的にも。1話1話の単体でのクオリティだったら1期より2期の方が高いんじゃないかな。 いやいや、凄まじい内容だったとはいっても、冷静に考えりゃ「脇にいたどうでもよかったサブキャラの成長エピソード」である。本筋から考えたら別にどってことない話だし、「才能(ルックス)にあぐらかいて人生舐めてた奴が心を入れ替え、努力したら結果が実りました」というフォーマットだって大きな捻りもなくフツーの話といえばフツーの話。これを特筆すべき30分にまで持ち上げられるのはマジでアニメのパワー。今回のコンテを務めた「猫富ちゃお」っていう変な名前の人は前期から助監督名義で参加してる人らしいんだけど、動画工房周り、平牧監督周りにはまだこんだけエグい人がいるもんなんやね。 今作の面白いところ、というかズルいところは、その面白みをあけすけにメタレベルをあげて視聴者に意識させてしまっている部分。何しろ今回のお話だけで言えば、何が面白い要素なのかを全部アクアが作中でしゃべっちゃっているのだ。「それまでどうってことないと思ってた奴がいきなりすごいことやったらすごかろう」って、そりゃアクアはメルトに向かってアドバイスしてるだけなんだけど、作中で観劇しているお客と同じように、アニメを観ている我々視聴者だって、メルトという「どうってことなかった奴」が頑張って見せ場を作ったからこそ引き込まれる。「そういう話ですよ」って堂々と言われちゃってるもんで、見せ方次第ではそれがノイズになりかねないと思うのだが、本作はそうしたメタをまるっと飲み込んじゃう構造が原作時点で完成してしまっており、もう視聴者は「そういうサンプルだー!」と思いながらもビリビリと肌でその迫力を堪能するしかない。実に図々しい構造ではないか。 もちろん、こんだけしらこいことをやって成立するのは入念な配置と、全てを下支えしてなお予想外の画面を見せられる地力があればこそ。個人的にいい配置だな、と思ったのは客席にいる吉祥寺先生のポジション。彼女はメルトに対して人一倍の憎悪を抱き、彼が舞台に上がることを許していない人物であることが事前に鏑木さんから語られているわけだが、そんな彼女すら打ちのめされるのだ、という事実がメルトの成長の証として外堀を埋める役割を果たしている。ご丁寧にこないだメルトがお宅訪問した時に露骨に嫌悪感を剥き出しにして雪解けしてないことは示していたしね。そうしてキャラの置き方と演劇論でもって「メルトの成長」を示唆しつつ、そこにアバンギャルドすぎるチャレンジ映像で彼の熱情を表出させる。情理に訴える見事な演出であった。 まぁ、ここまでしてメルトというサブキャラの成長譚を掘り下げたのって、多分ここから繋がる「アクアの感情芝居」の前振りだとは思うんですが……メルトがここまでやっちゃったってことは、アクアはそこに届かない結果になりそうな気がするな……。 PR
先週からの流れでとりあえず前半は「小鞠編」の後始末。前回時点で「これ、告白先の部長も、その相手のBL先輩もちゃんとした人じゃないと小鞠の負けが正式な負けにならんぞ」という警鐘を鳴らしていたのだが、なんとまぁ、トリッキーな設定でそこを抜け切った。なんとこの2人、お互いに好き合って告白イベントまで終えてたはずなのに、認識の齟齬からすれ違っていたという状況。まー結果的には部長先輩の方がちょいと間抜けにはなってしまったのだが、あそこで小鞠の告白を受けるでもなく、断るでもなく半端な対応をしてしまった理由としては納得いく。そりゃね、目の前に「告白したのにフってきた女」がいる状態でホイホイ後輩からの告白を受ける気にならないのはしょうがないし、かといって即座に断るほどの理由もない。それなら「一旦保留」という取り繕い方をするのも理解できる。 それに対するBL先輩の対応も理解の範疇で、彼女目線だと部長は「長いこと付き合ってる同然の距離感だったから事実上カップルみたいなもんだと思ってたけどまだ告白イベントが成立してないやつ」であり、そんな奴が自分の目の前で後輩の告白を即座にシャットアウトしなかった時点で怒るのも無理はない。めんどくせー女になりかけたが、その実態は単なるピュアピュアBL彼女だったというオチ。これなら確かに、過度にこの2人の株を落とさず、正式に小鞠が「負け」るシチュエーションになるわけだ。ここまで念入りに負け要素を固めなくてもいいとは思うのだが……そこをしっかり確定させないと羊頭狗肉の名ばかりラブコメになってしまいますのでね、「負けることを、サボらない」というのが今作の大切なところ。 というわけで小鞠にも無事負けの烙印が押されたわけだが、さて、ここで冒頭の問題、「この話の落とし所は?」。ここまでで3人もの負けヒロイン(と同数の勝ちヒロイン)が登場し、さながら「負けインコレクション」みたいな様相で主人公の温水の周りには歴戦(歴敗)の精鋭が集まった。しかし、「だから何?」というプロット的な宙ぶらりん状態になってしまいかねないのもまた事実。負けた後に彼女たちが新しい恋を始めるのはそれでも良いが、それって単なる「2つの恋愛の過程」でしかなく、負けインギャラリーと言える今作の特徴が特に活かされるでもない。わざわざこの4人が傷を舐め合うようにして集まったところから新たなストリームが始まってこその「史上初の負けインラノベ」である。さて、そんなうまい展開はあるものか。 まぁ、それをこっから何話もかけて模索していくってことなんでしょうけどね。当然中心に据えられるべきは温水と八奈見の関係性。これまでの暴虐が嘘だったかのようにシリアスにきちっと焦点を合わせてきた八奈見の手により、小鞠さんが盛り上げてくれた「悲恋」的テイストは温水との間にもしっかりと残留していた。温水自身が表に出る気のない「アンチ主人公」なものでなかなか顕在化させるのが大変だが、そこは同じく負けマインドを抱えた八奈見と二人三脚で構築していくべき部分なのだろう。おそらく3人の中では純正ヒロイン力が高い焼塩がうまい具合に緩衝材となり、一仕事終えていい顔になった小鞠と共に、ひとまず「温水×八奈見」という1つの計算式だけを立式しておいて、ここから新たな「勝ち負け」の伝説が幕をあけるということだ。さて、何が出てくるものやら。正直、全く想像がつかないです。
まぁ、ロケットパンチが必殺技なら……第4話。前回がぽよよんろっく渡辺だったので忘れてたけど、そういやロボエンドカードがあるんだっけ。まさかこの絵が描かれたタイミングでは、同時期にガチのマジンガーが活躍(?)してるとは思わなかっただろうな。 高性能ヒューマノイドの高性能加減に徐々にスポットが当たっている。正直この手の話で「アンドロイドにしちゃ高性能すぎる」みたいな話ってのはあんまり出さない方がいいと思ってて、そうしてスペックに言及し始めるとどんどん嘘くささが滲み出てくるというか、お約束として処理されているアニメ的なんちゃってがどうしても意識の俎上に浮かんできてしまうのは損な気がしている。そして、今作の場合は思い切って「不気味の谷」の話にまで踏み込んでしまっており、気になるとかどうこういうレベルではなく、「この世界におけるロボット技術とはなんなのか」のレベルにまで考えを及ぼす必要性が生じてしまった。めちゃ難しいのよね。全力でアニメ絵の顔した人間が全力でアニメ絵のアンドロイドを見て「不気味の谷を超えてきたか……」って言われても、視聴者目線は「知らんがな」なんですよ。どう見てもアニメキャラなんだから。でもまぁ、そこは「この次元の人間から見たらすごくリアルってことなんだよね」と1枚フィルターを通して見る必要があることは理解してるわけで、「ビジュアルの問題と同じように、他の性能部分に関しても嘘っこなんで1枚アニメフィルターを通して見てくださいね」というアテンションになっているとも言える。そりゃね、「ものを食べられて味覚まで搭載したロボット」って意味がわからなすぎるからね(技術的によ)。その辺は「そういうもんです」と受け入れてもらわないと話が進まない。 そうして「あまりにも人間ぽいアンドロイド」が中心に据えられ、1話目で前振りしてたはずのロボット三原則を余裕でぶち抜くことで更なる特異性を表示。これにてアトリは単なる変なロボットの枠を超え、この世界の秘密を握る超存在にまで格上げされる……可能性がある。いや、まだ分からんけど。今回の調査で改めて「アトリはかつてメーカーが作ってた製品ではあるんだよ」ということが確認されたわけで、たとえばどこぞのノワールみたいな唯一無二の特権存在ではないと言われている。どっちかというと現在一緒に放送中の調理家電嫁に近い存在のはずで、「こんなスペックの常識ブレイカーがそこらじゅうにいたらやべぇだろ」という不安は募るばかり。メーカー側がリコール出して回収したとのことだが、さて、いったいどんな欠陥を備えているんでしょうね。 こちとら同時期に感情すら危うい家電嫁アニメを同時並行で視聴してるせいで、アンドロイドの性能に対する判定がガバガバなんよ。
スカイマンのカセットはいらないんじゃないかな……第4話。まぁ、以前作者がスカイマンのリライトもやってみたいって言ってたし、もしかしたら格好良く活躍できるのかもしれないけどさ。 ステカセかわい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!! もう今回はそこにつきますね。アニメになって動くステカセ、コミカルさが全力再現出来てて超可愛い。以前も言及した通り、ステカセはこの後作られたスピンオフストーリーの影響もあってすっかり読者たちの間での可愛さがアップしてしまっているわけだが、アニメは既にその設定を取り込んだかのような可愛らしさ。いや、別に原作から大きな改変はないんだけどね。 改めて思い起こすに、悪魔超人編って原作ではキン肉マンが完全にシリアス路線を受け入れた転機となるエピソードで、2度の超人オリンピックで模索した路線の完成形ではあるのだけど、それまでのルービックキューブマンとかベンキマンとかの超人の路線もまだ残ってて、悪魔超人軍その系譜を継いだ「過去のテイストの残滓」がステカセ(とバネ)だった(その証拠に悪魔騎士にはステカセ路線のキャラはもういない)。おかげで一応ギャグ的なデザインも残しつつだったわけだけど、「ウォークマン」というガジェットをこのデザインに仕上げたゆでたまご、キャラメイクのデザイン力は高いんだよな(読者募集超人というリソースがあるとはいえ)。今の世に出してもゆるキャラとして充分通じるし、シンプルなデザインの中にしっかり個性が出ているステカセ、見れば見るほどに完成度の高いキャラである。 そしてそんなステカセを見事に彩ってくれているのが、なんといってもキャストの柿原徹也である。かっきーのスキルなんて今更疑う余地もないが、持ち味である軽い声のトーンを活かして振り切れたステカセの愛嬌がたまらない。こんだけシリアスな世界観でこのステカセが出てくるだけでも嬉しいし、本人もインタビューで答えていた通り、いろんな超人のモノマネを入れてくれているのも芸達者である。まぁ、今回モチーフにした超人で明確な真似先があるのはネプチューンマンだけだけども(ウォーズマンは来週ね)。「全力で杉田のモノマネしてるかっきー」って、単なる業界の悪ふざけでしかないんだけど再現度たけえな。ちなみに今回かっきーが先んじてゼブラとマンモスマンをやってしまったため、もしオメガ編以降までアニメが作られることになったら、ゼブラ役の人とマンモス役の人は「真似したかっきーの真似」をしなきゃいけなくなりました。なんだこの状況。 そしてもう1つステカセを彩る要素を生み出してくれたのは、当然アニメの作画スタッフ。わざわざ過去の活躍シーンをダイジェスト形式で差し込んでくれたのもありがたかったが、いちいち変身する時の細かい段階の描写が面白くて、原作でも丁寧に描写してくれた「ステカセとコピー元のハイブリッド」みたいなデザインが面白い。足元ひょろひょろで上だけゴツいマンモスマンスタイル、アニメで見るとだいぶキモいことがよくわかるぞ! あと、地味なポイントとして合間に入るアイキャッチの紹介文も要注目。「ステカセは状況に応じて戦略を変えられるメタゲーム特化の超人だ!」なんて言及には「確かに!(あんま活かせてないけど)」と思っちゃったし、2枚目のアイキャッチは「旋律」と「戦慄」を引っ掛けたダジャレまで入れている。スタッフの愛を感じる細かいポイント。 今回はステカセの活躍だけで満足してしまっているが、その他の要素も軽く触れておくと、以前から気にしていた時代設定の話、やはりアニメでは有耶無耶のまま進むようである。「赤の広場」に関しての言及は基本的に全カットで、他の場所は具体的に言及してる割にはステカセたちの試合会場だけは「広場」としか言われてないのはちょっと変な感じ。その他にも原作にあった時代を感じさせるセリフは微妙に改変されており、バッファローマン登場時の「日本にこんな屋根付き球場ができたとはな!」が変更になっているのが分かりやすい。東京ドームが出来てまもなくの出来事ってわけではないと。他にもステカセがキン肉マンをコピーしてしまったくだりについて、原作だと「7年前の試合」と言及しているのだが、その辺も面倒くさいので時系列はぼやかす形に。そのくせステカセだけははっきりと「時代遅れの家電超人」呼ばわりされてんのがちょっと草。原作の時代設定でも「今はCDの時代だから時代遅れだ!」って言われてたし、そこは改変の必要無し。ひどい言われようである。 そしてダブルミーニングで「盟友」なスプリングマンも登場。彼のフォルムを見てると「アニメだとやっぱ正確に描くの大変だよなww」と思わざるを得ない無茶なデザインである(頑張ってるけど、首元のあたりがアングルによってやっぱなんか変)。まぁ、これはむしろ漫画の時にはそんな「無茶な嘘」を強引に画力で捩じ伏せている原作者を評価すべきポイントだろう。世界中探しても、スプリングマンを格好良く描ける漫画なんてこれくらいのもんだよ。スプリングマンも中の人のよっちんがいい味出してるし、ステカセを見守るスプリングマンの図、どうしても色々感じ入ってしまいますね。ちなみにこれはすぐ後で回収される伏線だが、バッファローマンがポツリと「魔雲天……」って漏らすくだりも実は結構な情緒があったりする。さぁ、他の悪魔超人たちも続くぜ。 追伸:アデランスの中野さん、割とガッツリ中野さんとして描かれててワロタ。キャストが柳原哲也なんだけど、芸人枠が多いのはやっぱりゆでたまごの交友関係からだね。そのうちバカリズムとかもどっかで出てきそう。 劇場作品、最近ちょっとご無沙汰してたんですよね。おかげでまたちょこちょこ溜まってて、これはハナから観るつもりでいた作品だったんですが、ちょっと油断してたら、もう近所の劇場では1日1回上映になってるという……いやいや、流石に早すぎない? まだ公開して2週間くらいじゃん。そんでもう1回になっちゃうのかよ……世知辛いなぁ。おかげで劇場に駆け込んだら休日でもないのに座席はほぼ満席。ちゃんと観にくる人がいる作品なんじゃん。ちなみに感覚でしかないけど劇場の男女比は3:7くらいで意外なことに女性ファン多め。なんでだろ、割とコアな作品だと思うのだが、古くからついてくれてた女性ファンがいたのかしら? 薬売り目当てだとして、「新しい」薬売りはどう見られているものか……ちょっと気になりますね。
<以下、いちおうネタバレ伏せだが、ネタとか正直分からん>
いや鶴なんかい! 第5話。鶴やとおもたら鶴なんかい、鶴やとおもたら鶴なんかい、鶴やとおもたら、やっぱ鶴なんかい。 いや先週までは1ミリもそんなこと考えてなかったよ。一切鶴要素なかったけど今週になっていきなり鶴フラグ立てて、「流石に鶴っぽすぎる」と思ったら秒で鶴だった。あまりにストレートすぎる展開でなんか笑ってしまった。そんでサブタイはそっちなのかよっていう。……ゲームのキャラメイクなんてのはこんくらい分かりやすい方がいいのかもしれませんね……。 順調に地固めが続いている。先週でミルテ周りの話がだいたい片付き、残る面子というのでいよいよきんた・ゆいの幼子コンビにスポットが当たる。これまでその関係性がな〜んか妙だな、という雰囲気だけはあったんだよ。登場時点で「いや、別にみんなそこまで親しいわけじゃないが?」という変な集まりだった田右衛門御一行、その中でも何やら変なベクトルが働いてたのがこの2人で、「なんかお互いよく知ってるっぽいのに仲良くないんだよなぁ。全部きんたの性格が悪いだけなんかなぁ」と思ってたら、なるほどそういう……いや、なるほどちゃうがな。まぁ、神様も鬼もいるこの世界、この程度の人外変化の類がいても何も不思議ではないのだが……。 何が面白いって、こうして正体を明かしたゆいの存在、別に神様が関わってるわけじゃないというさらに謎が謎呼ぶ世界設定。そりゃな、神様が何かやりましたっていうならサクナだって同程度の奇跡を起こせることになるもんな。そうではなくてあくまで「外部存在」によってゆいの奇跡がもたらされたと説明し、神じゃないその特異存在をなんと表現したらいいかと悩んだ結果、「宇宙人的サムシング」になったという。いや、まだ何も分からんし、もしかしたらほんとにゆいの変身にしか関与せず、今後のストーリーに一切絡まない謎存在の可能性もあるが。まぁ、上位神との接触も確認できてるし、この宇宙人的能登麻美子が今後もどこかで鍵を握ることにはなるんじゃなかろうか。なってくれ。宇宙人かどうかは知らんけど、UFOというにはなんか古代文明っぽさもあるんだよね。ギアの意匠は古代インカ帝国っぽさがあるのだが……なんなんだろ。とりあえずP.A.WORKS名物の北陸声優ノルマは一番手っ取り早い常連であっさりクリアである。引き続き、福井声優と富山声優の参加をお待ちしております。 そんでいつの間にやら施設レベルがちゃんと上がって色々と拡大再生産が可能になってる様子が分かりやすい。きんたの作業場にゆいの機織り小屋。初めての稲の収穫よりも前にどんどんクラフト方向が充実してるし、それに合わせてサクナの攻略エリアも確実に広がっている様子(あとかいまるがちゃんと採集してる)。きんたから鍬を渡されて「これでより効率的に耕せる」じゃなくて「鬼に立ち向かえる」が出てくるあたり、サクナ様は農耕の神じゃなくて狩猟メインの可能性がワンチャン。 それぞれの戦い、第16話。VS原作者という問題が解決し、ここから2.5次元舞台を使ってアクアの内面に切り込む話が中心になるのかと思いきや、そこには壮絶な女の戦いも関わってくるという。アクアからすると勝手にあかねとのタッグマッチみたいな様相にさせられてるの意味わからんけどな。 感情演技ができない、全てを計算づくで用意した上で芝居に挑んでしまうというのがアクアの弱点なわけだが、今回監督が言ってたように、それができてしまうというのは凄まじい才能であり、先鋭化しすぎているからこそ、今回のように完全アウェーなオファーが来てしまった時ににっちもさっちもいかなくなってしまう。全ての事情を理解した監督のおうちであかねと一緒に色々と特訓はしたみたいだが、ここまでの人生をそれだけの設計で生きてきた人間が、いきなり根本から精神的な根っこの部分を変えられるわけもない。出来るか出来ないか、一発勝負で文字通りの「大舞台」となってしまった。まぁ、ここで自分の弱さと向き合うってのも1つの人生航路だとは思うけども。 そんなアクアを巡って……ではなくなっている気もするが、意地と意地がぶつかり合う天才対決も目を離せない状態。今回完全にマウントをとりに行ったのは有馬かな。あかねの過去を掘り下げたらおあつらえ向きにドヤれる事実が見つかってしまったので使えるえぐりポイントは全部使っていく姿勢。まぁ、やっぱ基本的に性格は悪いやつではあるんです。ただ、それでもなお「善いやつ」でもあるのは間違いないので、かなをこんな性格にしてしまったのはあまりに弱肉強食の性格が強い芸能界という業界全体のせいでもあるんだろうな。幼い頃からどっぷりと抜け出せないほどに芸能に浸かってしまったかなは、その中で生き抜くため、そして誰よりも上に這い上がるため、「使えるものはなんでも使って」いくしかないのである。あえて気になる部分があるとすれば、かなの人生設計において、「アクア」という道具がどんなポジションに置かれているかということくらいである。 今回はかなに遅れをとったが、下馬評ではむしろ上にいたはずなのが黒川あかね。「天才」の名をほしいままにする天賦の「演じる」才能を持つ女。かなが芸能界で生き残ることに全力を傾けるというなら、あかねはさらにそのポイントを絞り、「演じる」ことに全力を傾けている。そういう意味ではやはり「役者」として比較するならあかねの方がポテンシャルは高いのだろう。そして今回は単なる役者対決ではなく、「アクアの彼女対決」という側面もあるわけで、容易く「殺し」にまで言及できてしまうあかねの壊れ気味の精神性は現時点では武器になる。アクアという存在自体がハナからぶっ壊れてしまっているのだから、破れ鍋に綴じ蓋の例えじゃないが、いくらかクレイジーな方が御し易い部分もあるのだろう。まぁ、「彼女」というスタンスをどう評価するかの問題であって、隣で止めてくれる人の方が真の彼女と言えるのかもしれないが。 かなVSあかね。両者一歩も譲らぬ名勝負は動画工房による全力作画でこれ以上ないくらいに煽り立ててくれている。さて、この見せ場で2人はどんな表情を見せるのか、そして、間に挟まれたアクアに活路はあるのか。 と、そこが一番の見どころには違いないのだが……実は今回一番気になったのはこの2人じゃなくて久しぶりに登場したルビーだったりする。彼女がむっつりスケベなみなみちゃんに煽られて一瞬だけ闇の深さを見せたシーンはもちろん要注目なのだが(そりゃまぁ、ルビーの立場だったら絶対そういうに決まってるしな)、個人的にツボってしまったのはそのシーンのちょっと前、「アクアは夜遅くまで何してんだろー」と彼女がぽやぽや話してるシーンのバックで飛んでいたうさぎのアイコンである。もしかしたら過去にも多用されてたのかもしれないが……このうさぎ、ちょっと表情は違うけど「アイドル」のMVでアイのバックを彩っていた模様なんですよね。なんとまぁ、ルビーはしっかりとそんな「空気」を母親から引き継いでいるのだ。ちょっとしたシーンで闇深も見せてくれるし、因縁の深さも垣間見せるルビー、こちらもなかなかの役者ではなくって? 撤回されてないので文学部ガールについての言説は有効なままですね、第3話。そもそも全国の高校に文芸部ってどれくらいあるんだろう……。 引き続きかっ飛ばし気味で勢いの落ちないアニメ。ここまで各方面に迸るカロリーに遠慮がないラブコメラノベアニメってのは初めての体験かもしれない。一応今回は3人目の「負けイン」である小鞠がメインとなるエピソードだが、なんとついに正式な「勝負」を挑んだ初のヒロインとなり、そのせいで尺が伸びたのか、初の話数跨ぎでの結果待ちとなった。まぁ、よりによってこれを書いてるのが放送から1週間以上経過した後なので世間的には結果が出た後だろうし、そもそもタイトルに書いてあるんだから結果は火を見るより明らかなわけだが……これまでの「事実上の負け」ではなく、正式な黒星が付く初のヒロインとなりそうな小鞠。今まで以上に悲壮感が漂いそうなのだが、これをうまいことギャグに収めてくれるのだろうか。 今作の迸るカロリーは本当に各方面に隙なく張り巡らされており、今まで出てきたヒロイン勢が全員どっかイカレてるのは当然として(?)、ちょい役で出てきた生徒会の人もおかしいし、なんなら商店街のおっさんが言ってることまで狂ってるので主人公のツッコミが追いつかない。こうして世界の全てが徹底してギャグに塗り固めてくれるのはとても安心だし、もう「そういう世界」だと割り切ってしまえば視聴者サイドは余計なことを気にせずギャグに身を任せることができるのがありがたい。そもそも好きな漫画に「めだかボックス」が入ってる私が「設定盛り盛りでハナからイカれた連中の集まるお話」が嫌いなわけがないんですよ。 そして本作のエロい、違う、偉いところは、そうしてギャグの種としてばら撒かれた「負けイン」勢が、確かに「ヒロイン」としては欠陥品に見えるが、「主人公」としてはきちんと立脚できているという部分。今回はほぼ食い役に徹していたせいでバーベキューの恐ろしさを伝えるだけの役割になった八奈見ですらほんのちょっとのシーンで男前っぷりを見せてくれているし、映像美として今回感心したのは焼塩と主人公が転んでしまった砂浜のシーンの細かいモーションやカメラアングルの取り方である。あのシーン1つ切り取っただけでも、「焼塩が主人公のラノベ」だったらクライマックスとして置いといてもいいくらいだ。そしてこの2人、まだ3話目だというのに展開される「水着デ合宿!」イベントに万全の調整を合わせ、お為ごかしではない全力の水着シーンを見せてくれている。焼塩は日焼け後のフェティシズム! いいね、最高だ!(CV中村悠一) そして八奈見はワンカットで叩きつける谷間の美学。こいつ、このスタイルでライバルのことを牛扱いしてたのかよ。こいつが「負け」側に回されるメタ環境、いくらなんでもわんぱくすぎませんかね? そして、こんだけ「負け」の先輩方が堂々たる立ち回りで存在感を発揮しているというのに、その重圧を押し除け、堂々と「ヒロイン」の座に上り詰めようとする小鞠の奮戦。そうだよなぁ、一度「勝負」を乗り越えなければ「負け」の烙印は押されないわけで、それがどれだけ劇的なものかで今後の印象も変わってくる。これ、真っ向勝負で相手役の部長がどう立ち振る舞うかも重要なのよね。これで適当なあしらわれ方をして男の株が下がっちゃうと、「まぁあんな男ならフられて正解じゃない。こっちからフッてやりなさいよ」みたいな大義名分が成立してしまうため、「負け」要素が大きく減退してしまうのである。部長が100点の返しをし、BL先輩もそれに輪をかけて「イイ女」ムーブを見せてこその「負け」。さぁ、どうなる次回。 先輩はおとこのこ、第17話。またも同時期のアニメと不思議なリンクを見せる展開。可愛いは、作れるんですねぇ。 というわけでお久しぶりですが、しばらくは溜まったアニメを追っかける形で通常の倍量消化していく必要があるので感想は軽めに。今作も1回くらいスキップしてもいいかと思ったけど、やっぱアマラリルクの面々が出てくるといちいち愉快なもんで無視するのも忍びないわ。 黒球の中へとさっさと突入したヒーロー御一行。どんな阿鼻叫喚の世界が広がっているかと思ったが、今のところはそこまでおっそろしいことにはなってなかった。ただ、なんとなくタイムリミットは設定されたくさいので小走り程度には急ぎましょう、くらいの感じ。そしてそこに現れるアマラリルクからの刺客1号、ドキくん。分かりやすい単細胞なパワー系おバカキャラかと思わせておいて、うちに秘めたるユメ系男子要素がミスマッチを起こすという、実にアマラリルクらしいバグり方をした一筋縄ではいかない相手だ。単なる敵、単なる悪というスタンスじゃないのもなかなか面倒くさくて、話しても分かんないけど、上手くハマれば話は通じる。いや、通じてないけど御することはできる。ピルツさんの全く狙ってなかった憎まれ口がうまいことハマり、一度は同盟関係まで行きかけたが、テルの余計な一言ですぐさま決裂。まぁ、そりゃそうよ。そしてカワイイに憧れるユメ系男子VS格好いいに憧れる男の娘(不本意)というとんでもねぇマッチメイクに。ツィベタちゃんの事例を思い出せば多分ドキくんも何かしら辛く悲しい因縁を抱えてるんじゃないかとは思うのだが、この2人のバトルはどこまで行ってもちょっとお笑い要素が入ってきちゃうのはいいんだか悪いんだか。 さらに今回のボスポジションとなりそうなウツロをサポートしているみさおボイスの謎天使に加え、今回も来てくれました、我らがアイドル・クフフさん。ツィベタちゃんの件では純粋に悲しんでくれていましたが、彼女のことは一旦乗り越えたんでしょうか。もう以前と同じ調子でかっ飛ばしてくれてますね。しばらくクフフさん劇場が見られたらそれでいいんだけどなー。
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HN:
Thraxi
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男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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