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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 今更気づいたけど、これって「狸と狐のばかし合い」なのか、第8話。まぁ、現状では2人が直接対立する構図ではないけども……多分みちるの変身能力で直接なずなを上回るっていうのが最終的なオチに来るんじゃないかしら。そしてそのどちらも実は人間ってのもまた皮肉なお話で。

 なんともわかりやすいTRIGGERバトルとなった。アクションパート監修に今石さんが配置されており、デカブツ相手の立ち回りはまさにいつも通りの大活劇。「全部同じ味付けになっちゃう」というとそれまでなのだが、やはりTRIGGERアニメはこれが観たくて観てる部分があるので、ガンガンやってもらって構わない。もう、獣人とか人間とかいう垣根を超えて完全に「怪獣」バトルになっていたのは潔いと見るべきか。いくらなんでも「サイの獣人」というには無理がありすぎる造形で……まぁ、子安に改造されて変容してしまったのならどうしようもないわ……まさにイコリア風味の大変身でございます。怪しい薬物を投入されて犯罪者が暴れ出して獣人街をカオスに巻き込むっていう展開だけみれば、完全に「ズートピア」風味でもあるな。

 これまでどうしても「紋切り型の差別要素」が引っかかって筋立てに入り込みづらかった今作だが、今回の顛末を受けて、ようやく飲み込みやすくなってきた。いや、これまでの過程は別にフォローされてはいないのだが、ようやくみちると大神が「互いに理解し合う」という様子を明確に見せはじめたために、これまでばら撒き続けてきた「差別と偏見」がようやく下地としての意味を持ちはじめたということ。結局そこなんだよな。差別と偏見の物語を見せ続けられて、そこに特に理由がなかったことにモヤモヤしたものを抱え続けていたわけだが、それがちゃんと「融和への前提条件」に見え始めれば、その後の展開に期待できるようになるので溜飲が下がる。いや、そりゃ最初からこうなることはわかってるんだろうけども、実際に歩み寄る様子が見えるのと見えないのでは印象が違うのでね。今回はツンケンしっぱなしのみちるに対し、大神の方からちょいと歩み寄る様子を見せ、そこからはトントン拍子で二人のコンビネーションが深化。最終的には大神のダイナミック「カミングアウト」のおかげでバディとして成立した感がある。

 大神の正体が「銀狼」だったことはさほど驚くべきところではないわけだが(誰だって知ってるだろうよ)、そんな大神のハイパーパワーと肩を並べるくらいに活躍できるようになっちゃってるみちるの大変身能力の方が驚く部分かもしれない。先週のあれだけの経験で空を飛べるようになるし、あげくに大神が苦戦するレベルの巨漢ファイターすら持ち上げるパワーを手に入れるとは。翼の大きさはまだしも、持ち上げるにはそれ相応の筋力が必要なわけで、あの変身能力は単なる外形変化ではなく、根源的な「性質」の変化でなければならない。現時点でみちる(となずな)の獣人化の原因は不明ではあるが、これだけ巨大な力を付与できたと考えるなら、その後ろには巨大な組織力と陰謀があると考えるのが普通だろう。たとえば戦後に壊滅させられた生物兵器工場とか、ね。

 しかし、こうして見てるとすげぇ大雑把に人類の差別の歴史を踏襲している舞台背景になっているのは良いのか悪いのか。「ヨーロッパの東端で迫害を受ける」とか「第二次大戦下では収容されている」とか、モチーフとしては絶対にユダヤ系民族の歴史なんだよなぁ。その辺りは割とデリケートな問題な気もするんだけど、このくらいの噛み砕き方だと「モチーフ」ではなくて単なる差別の類型として処理されるもんなんでしょうかね。まぁ、大神という文字通りの「神」が導き手となって明確な救済が与えられているのは人類史とは異なる部分かもしれないが……それでも現状ではその大神すら覆しそうな力が生まれつつあるわけでねぇ。導き手が実際の「神」の領域ではなく、悩める「たまたま長命な一個人」であるっていうのは、今の体制に不安を覚える部分ではあるよね。戦後の獣人実験組からの派生が今の製薬会社、そしてそこに合流しようとしている子安もその一派と考えるのが自然なわけで……いよいよ銀狼様を超える力が、ここに生まれようとしているということか。

 ただ、そうなるとなずなの方の存在意義はよくわかるのだが(監視下の実験体だ)、みちるの方はどこから漏れて、なんでこんなところでくすぶっているのだろうか。どうしても狐と狸だと狸の方が間抜けだと思われがちだし、初期段階で見切りをつけられて廃棄されたのかしら。だとしても、みちるの戦いぶりを見たら上の連中も放っておかないような気がするが……社長の前でバトルしたことってなかったんだっけ?

 

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 ガチレズだ、第8話。みんなにそのこと公言して回ってんのかな。ガチレズだからこそ、たくさんの野郎がいる前であんな格好してても気にしないのかもしれません。何の話だ。今回もいろんな人が折に触れて脱いでくれるので、そんな文脈は無いはずなのに適宜エロい画面は保持されています。今作の女体、スレンダーなのが多すぎて不安になるんだけど、腹筋のつき方とか恥骨のあたりのラインがやたらとマニアックな見せ方になってるんですよね。ちなみに今回のコンテは現在「プリコネ」もやってるはずの金崎さん。どういうスケジュールかは分からないのだが、こっちでも作業してくれてるのね。

 1クールだとしたらそろそろラストに向けての助走が始まるくらいのタイミングだが、謎が謎を呼んで随分なカオスになってきた。その謎の中心にいるのは間違いなくエレナで、彼女が過去に何をして、現在何を思っているのかが全く明かされていないため、修一まわりの謎も深まるばかりだし、宇宙人が用意したステージの真意も色々と引っかかりが多くなっている。誰が正しいってこともないお話なのだろうが、最終的に笑うのは一体誰になるのだろう。

 主人公ポジションのくせにあまり見える世界が広くない修一君は、よりによって前回の超絶バトル間の記憶が無いらしい。彼の様子を見る限りでしらばっくれてる感じでもなさそうだし、怒りに任せて暴れまわっていたあの時のことを忘れたってのは一応本当だと思っていいのだろうか(仲間に嘘つくのはダメ、っていう小柳バインドがどの程度効くのかはよく分からんけど、安元ゴリラの話は隠してても平気なんだよな)。

 しかし、中に入って融合していた吉岡の方は、流れ込んだ修一の記憶も含めて割と覚えているっぽい。この差は「入るもの」と「入られるもの」の差なのか、それとも、修一のダメージがでかいということなのか。まぁ、修一サイドが思い出せると、吉岡さんのこれまでの人生記憶も読み取られてしまうわけで、倫理的に問題は多そうであるが……(すでに色々アウトだろうに)。

 また、「修一が忘れた記憶」はどうやら今回のことだけに留まらないという。エレナが散々匂わせてはいたのだが、彼女が修一と過去に何らかの関係を持っており、それを「エレナが意図的に」忘れさせたのは間違いないようだ。回想の断片からして、恋人要素とも言えるくらいに深い関係だったみたいだが……気になるのは、今回冒頭に流れた「もっと幼い頃の記憶」にまで消去が及んでいるということ。いや、修一の中では欠落が認識されていないので、消去というより改竄に近いのかもしれない。おそらく「一緒に帰っていた友達」の記憶も、エレナ要素と同様に何らかの埋め合わせでごまかされているのだろう。ただ、犬を埋めていた彼の記憶にまでそのあたりの「改竄」が及んでいるようなのが気になるところだが……はたして、エレナが修一の記憶に介入したのは、いつのことなのだろうか。 

 結局、エレナの消息が追えないことには修一は何も分からない。そして、当然クレアは何も報われない。「入る」「入れられる」の関係性が倒錯しきった三角関係は修一の知らぬところで激化の一途を辿るが、まぁ、この手の設定で真ヒロインに負け判定が降ることはないからなぁ。ただ、出会ってまだ1日そこらの吉岡ちゃんでも、「融合して記憶を分け合った」という肉体関係以上の濃厚接触を持ったわけで……あれ、クレアさんも油断したらあかんのかしら。でもなぁ、最終的に修一の身柄はエレナが確保する気もするしなぁ。展開だけを見ればすっかりハーレムものなのに、なんだろう、この全然羨ましくない配置は……。着ぐるみプレイが全部セックスのメタファーだと見てしまうと、とりあえず一通りの関係構築が終わってるからなぁ。

 

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 本が……できた! 第22話。なんだろ、ことここに至って、ちょっとグッときてしまうのはやっぱり積み重ねのなせる業であるなぁ。

 2期に入ってからどんどんダイジェストみたいな展開が加速している本作。今回も割とそうだったけど、本当に情熱大陸みたいな構成で、マインを中心にとことんトライアル&エラーを繰り返し、その成果と進歩について、ナレーションを交えて事実のみを淡々と連ねていく。お話としては味気ないのだが、それでも積み重ねと成長の妙は見えるようになっているので、今作はこの構成でもいいのかな、という気もしてくる。だいぶ「なろう系」というのとはかけ離れた存在になっているのだが、これももしかしてなろうの一流派として存在しているデザインなのだろうか?

 マインのやっていることは、確かになろう系主人公のそれと本質的には同じものだし、今回描かれたヴィルマの一件についても、だいぶ御都合主義的というか、描写が淡白なせいで「そこまでヴィルマが感じ入るような要素あったか?」というわだかまりは残ってしまう。それでも、そこに至るまでにマインが何度もつまづき、その度に仲間に助けられ、克己したことで解決してきた流れを思い出せば、「まぁ、マインも頑張ったからね」という結論で問題ないような気がしてくるのである。

 特になろうテイストを薄めている大きな要因として「周りの人間が割と理知的」というのがあって、1期のクライマックス(?)で描かれたルッツとの対話なんかに代表される通りに、マインは「単なる天才キャラ」みたいな持ち上げられ方をしておらず、「ダメな部分はダメだけど、なぜか余人が持ち得ない知識を生み出すことができる特異体質」みたいな認識になっている。今回いよいよ神官長がそのことに肉薄しており、マイン本人はもとより、周りの連中もこの才能をどのように扱ったものかと、手放しで歓迎せずに慎重に見守っている様子が伝わってくる。神官長もベンノさんもそうだが、マインの桁外れの才覚は認めつつも、彼女に足りないものがあることはきちんと理解しており、ダメなものはダメだとはっきり言って、たしなめ導く役割を担うキャラも多い。その辺りの人間関係が、今作をなろうっぽくせず、むしろ世界名作劇場みたいな雰囲気に仕立て上げているんじゃなかろうか。

 そうして苦労を重ねて完成した1冊の絵本。もう「本好きって本を作るのが好きなやつのことじゃねぇよ」とかいう当初のツッコミはどうでもよくなっている。ここまでの紆余曲折と艱難辛苦を考えれば、彼女がこの世界にやってきた最大の理由は、きっと本を作ることにあったのだ。このまま満足して成仏するような展開になったらちょっと怖いけど、まだまだ野望はたくさんあるんやろなぁ。

 

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 いい最終回だった……第15話。何やら次回以降は7月まで延期して事実上の夏番組扱いになるらしいので、実際分割2クールの最終回みたいなもんやね。じりじりさせられるけど、こうして超電磁砲に長いこと付き合えるのはむしろ良いことなのかもしらん。

 切った張ったの無い、純正エピローグ。本当に綺麗に全てのパーツが収束していて、1つの大きな事件が片付いたという実感に満ちている。厳密に言えば「ドリーにコピーがいたのはちょっと都合のいい話じゃない?」とかいうツッコミは出てくる可能性もあるのだが、学園都市において「クローン」の研究が盛んに行われていることは視聴者が一番よく知っていることであるし、ご丁寧に最後に御坂妹がそうして意識の伝達システムが構築されていたことを匂わせる発言までしているので、なんだか第1話から全て決まっていたかのような印象すら受ける。全ては警策さんが報われるため。そして何より、食蜂さんが幸せになるため。

 詳しくは知らないが、学園都市ってのはいろんなシリーズを見れば見るほどに心底クソみたいな環境であることが浮き彫りになっていく。考えてることが邪悪だし、やってることがひどいし、力も絶大なので太刀打ちのしようがない。御坂クラスのチートキャラですら学園都市の暗部を相手にすると主人公パワーが霞んでしまうレベルの存在であり、一個人が立ち向かうなんて無理難題もいいところ。しかし、だからこそ「全ての悪をそこに集約してしまえる」という利点(?)もあるのは事実なのだ。確かに警策がこれまでやってきたことは悪いことだろうし、命の扱い、法の精神などでジャッジメントと絶対に相入れないのは間違いないだろう。しかし、そんな彼女の「悪行」も元を正せば全ては学園都市がクソだからであり、その悪巧みが全て彼女を狂わせたのだと明示してしまえば、彼女本人に悪性を求める必要がなくなる。そのおかげで、今までのことを全部水に流してハッピーエンドを演出することができる。なんとまぁ、便利なシステムではないか。どれだけバチバチだった御坂と食蜂もタッグを組むことができるし、警策と食蜂だって、全てを木原のせいだと思えば普通に手を取り合うことができるようになる。そうして、この世界の女の子は善へと立ち返るのである(木原の血筋を除く)。

 今回のクライマックスはなんといっても、振り返らずにただ謝り続ける食蜂だろう。御坂相手にはあれだけのらりくらりと適当なことを言ってはぐらかしていた食蜂も、ドリーを前にしてはそんな態度を取ることができない。ただひたすらに真心から、彼女に謝罪の言葉を吐き続けるしかない。これまでたくさんの人を操り、軽んじてきた彼女であるが、ただ1人、自らの意思で操らないことを決めたドリーに対してだけは、不器用でも自分の言葉で話すしかない。だからこそ、あのシーンでの吐露こそが間違いなく彼女の本心なのである。彼女が抱えてきた罪だったのである。全ては浄化され、文字通りの「罪人」であった警策にも救いが与えられた。こんなにも素直なハッピーエンドはなかなか見ない。

 今後もドリーと警策は学園都市内で和気藹々と生活していくことになるはずなのだけど、どう考えても市民権(?)はないはずなので、多分食蜂がその辺の手配は全部やってくれたんやろなぁ。便利な能力やで。そうそう、「みーちゃん」という呼び方で思い出したけど、今回久しぶりに固法先輩が登場している(彼女の名前もミイである)。久しぶりだったけど、相変わらず飲んでるのはムサシノ牛乳。祝いの席ぐらい、もうちょい別なもん飲めよ。まだ成長する気か。

 

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 なんかね、途中のトークパートの密度が濃すぎて、もう色々とネタを追いきれなくなってんのよね。これってzoomたほいやだからなのだろうか、リアル空間にいないから接触密度が薄くなっているのだろうか。前回も、記事をあげてしばらくして「しんくい」のところで「三密」の絡みがあったことを思い出したんだよ。あれ、割と重要な情報だったのに書き漏らしてしまった。歳をとるってこういうことなのかしら。今回も、絶望的なトーク回しのあれやこれやを追いきれてない部分はごめんなさい。ネタ出しする人間が多すぎてコントロール効かんねん。

 


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 ミューじゃなくてミュウ表記だということに初めて気づいた、第8話。まぁ、作中では音でしか聞こえないし、元々「μ」表記だったわけだし……仕方ないね。エコヲだって音で聴いてたらエコーだし(そこは割とはっきりエコオって発音してるけども)。

 だいぶお仕着せの展開になってきたな、という印象。まぁ、今までのお話だってそこまで巧緻なことをやってるとは思わなかったが、今回、いきなりミュウたちの下へ中村悠一(トミー・ウォーカーという)が迎えに来たり、そこからトントン拍子でジミの正体に肉薄したりと、これまでのお話とは特に関係ないところから真相への最短ルートを突っ走っているような印象。これまでは一応形の上でお使いイベントみたいにして「自分の手で」手掛かりを掴んで動いていたわけで、ここで突然ベルトコンベアみたいな展開になってしまったのはちょい拍子抜けだ。

 ただまぁ、そうなってしまったことの真相もまだわかっていないので、もしかしたら今回のお話の裏にもみっしりと想定外の伏線が仕込まれて、驚くような展開が待っている可能性もゼロではないのだが……まぁ、ないよね。何か含みがあるのかと思ってたら割とあっさりニルの方の物語とも接続しちゃったしね。あくまでも分かっていないのは結局ジミが何者なのか、という部分に集約されるだけである。

 この度、繰り返しミュウがジミの「妹」であることが強調されており、クライマックスとなったジミとのリンクについても、そうして「血の繋がりがあればこそ」の一言で済まされた。これまでの展開でジミとミュウを接続する明確な証拠はなかった気もするのだが、結局血縁者っていう繋がりは確定でいいんだろうか? まぁ、厳密な意味での「血縁」ではなくて、「同族」くらいの繋がりでも構わないのだろうけども。ミュウ曰く「自分たちはプレイヤーに選ばれたミミナシ」とのことだったが、この「自分たちがミミナシ」っていうのも、どれくらい比喩的な意味を含むのか、それともダイレクトにそのままの意味なのかもまだはっきりしていない部分。そもそも「ミミナシって何さ?」という謎だって解決していないわけで、「私たちはなんだ?」→「ミミナシです」って言われても、「いや、だからそのミミナシってなんだ?」という話になるだけでね。プレイヤーと人間の区別すらよくわかってないのに、「プレイヤーなミミナシ」って言われてもなぁ。

 個人的な印象としては、その辺りのもやっとした部分が、今後語られるかどうかは五分五分といったところじゃなかろうか。きちんと「ミミナシとはなんぞや」というのが説明され、ジミたちの出生についてもちゃんと語られるのが真っ当な筋書きであろうが、このままなんとなく「ジミとミュウは変な世界から来た別なものだったんだね」というだけで謎を放り投げられる可能性も充分にある。最低限、なぜミュウがエコヲに拾われたのかくらいは解決してくれるとは思うのだが……大丈夫かなぁ。

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 当ブログは腹肉余ってる系ヒロインを応援します、第19話。普通に考えてさ、お腹に肉が乗るのなんて大して気にならないし、その分が大量に乳に乗ってるならお釣りがくるよね? え? 隣には乳が乗ってるのに腹肉乗ってないヒロインがいるって? うーん、まぁ、それなら……。

 なんであの話の次の回がこの話なんだよ、というくらいに潔いテンション芸を披露してくれた。やっぱりこの作者の本領はこっちなんでしょうなぁ。ただ、どうしたって先週から引き続いていた暗澹たる気分は引きずるわけで、どれだけ可愛いデフォルメ絵でコロコロされたところで、リヒトーの気持ちが晴れないことにはどうしようもない。ヒロインに子作りしようと持ちかけられて吐くような主人公では、ヒナちゃんよりもまず我々の方にストレスが溜まってしまうわ。

 しかも、今回のエピソードでナナさんが本格的にヒロインとしてのステージをあげた。そりゃね、300年連れ立って旅してるわけで、もうヒロインとかそういう次元の話じゃない関係性なんだけどね。ただ、今回はヒナちゃんメイちゃんのダブルヒロインもさることながら、ナナさんが突然アピールを連打して点数稼ぎに来たからね。呑んだくれ痴女で女好きの純情ロリ巨乳ババアヒロインという、属性が多すぎて過積載で道交法違反待った無しのナナさん。このデザインは実に伊藤静なので、私みたいな世代の人間からするとどうしてもえこひいきしたくなってしまう。御前に酒を飲ませたいという怖いもの見たさは、何物にも代えがたい不可解な欲求なのだ。その上で「こんなおばさんをからかっちゃダメよ」みたいなことまで言い始めたら、「そういえばあんた今人妻じゃないんだったなぁ!」みたいな展開だってありえない話ではない。俺は何を言っているんだ。まぁ、とにかくナナさんのホームラン攻勢はお見事だったと言いたいだけである。

 そうして色気あり、ギャグあり、人情話ありと多方面から一気に距離を詰めたナナさんに対し、我らがメイちゃんはひたすらギャグとエロだけで戦い続けている。今回ずっと写っていたへちょ絵メイ&へちょ絵ヒナは「もうこのままのアニメでもいいんじゃないかな」と思える程度には好き。特にメイちゃんはキャラにもあってるし。エロで攻めてるはずなのに唯一の「腹肉キャラ」としての属性を加速させてしまい、口の悪い男どもにはストレートにデブ呼ばわりされる始末。全然デブじゃないのに。あの体型でデブなんて言われたら、それこそBPOに苦情言いに行かなあかん。それでも本人は気にしている様子で、謎の千里眼で園原を引っ張り出すという超人的な能力にまで発展した。頑張れメイちゃん。いつだってあんたがナンバーワンだ。

 そうして強大なヒロインたちに立ち向かわなきゃいけないのが、メインヒロイン認定を受けている(はずの)ヒナということになる。今週は出ているシーンの8割が呑んだくれているというとんでもないヒロインだが、一皮向けて「正面から子作りを狙い続ける清純派ヒロイン」という、これまた訳のわからない属性を獲得。「おいリヒトー、ヤんぞ」まで言い出した日にゃ、この世界のヒロイン度数の計測器がエラー吐き出すしかなくなってしまう。この3人体制はちょっと贅沢すぎやしませんかね。ずっとこのままおっぱいヒロイントライアスロンみたいな作品になってくれりゃいいのに。そうも行かない設定なのがなぁ。

 

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 なんでもありになってきた、第7話。まぁ、こんだけ多種多様な能力が付与されているのだから、別に「死なない」でも問題ないわけだが……宇宙人のえこひいきがひどいのか、それとも、単に個々の潜在能力の違いないのか。

 修一は今回めでたく「レアキャラ」認定をいただいた。まぁ、認定をくだしたスバルとやらもよく分からないで使ってるっぽいのでレア要素がどこなのかはよく分からないが、確かにぐちゃぐちゃに潰したところから蘇生&変形は他の収集者にはなさそうな能力ではある。スバルは気づいていないが、さらに「中に入っていた他者との融合&他者も蘇生というミラクルを気合一発でやってるわけで、そりゃもう理屈も何もあったもんじゃなくて、単に「レアキャラだから」としか言いようがない展開である。そういう意味では興ざめではあるのだが、別にみんな平等に戦う必要もないわけで、付与された能力がスペシャルだったからどんどん強くなりますよ、というのもアンフェアではないだろう。なんでもいいから今回みたいに巨大な敵を相手にぐりんぐりん見せる動画が展開されるなら視聴者としては満足である。

 今回の流れを見るに、修一の能力を与えたのはエレナで間違いないようで、そのエレナの妄執とも言えるような壮絶な思念が今の修一の変身スタイルを構成していると考えられる。前回「能力をもらう時のイメージ次第で具体的なスキルがもらえる」みたいなことを言っていたし、おそらくそのタイミングでの取得者の才能がものをいうのだろう。エレナがバケモンクラスの能力者になっているのだから、その彼女から直々に能力をもらった修一がバケモンになるのは半ば必然ですらあるのかもしれない。

 そうして生み出されたハイパーモンスター形態の修一。可愛くおとなしい(割にはエロに積極的な)吉岡さんと融合したわけだが、多分、今回の猫モードには彼女の能力は一切絡んでないよね。前回「動物の気持ちがわかるだけ」みたいなこと言ってたし。あくまで猫っぽいデザインのみが中にいた彼女の影響を受けた部分で、残りの運動性能はおそらく修一に与えられたもの。どうやら怒りのエネルギーを滾らせることで身体能力は向上していたようだが……なんなんでしょうね。シンクロ率の高さで性能が変わったりすんのかな。だとしたら、堂々と寝取ってるのを目撃しちゃったクレアさんが何を思ったものか。

 結局、修一の能力に謎は増すばかりだし、エレナの目的もさらに分からなくなった。彼女らは単にこの山の中でコイン探ししてるだけとも思えないし……これ、1クールでどう落とし前をつけるんでしょうかね?

 

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 絵に描いたような大団円、第14話。いや、実際に画に描かれてるんだけども。こうしてエピローグ部分をたっぷり描いてもらえるのは2クール作品のありがたいところですな。そして、今作が長い歴史と安定した評価を得ている恩恵でもある。ありがとう長井監督。

 看策サイドのエピローグは来週に回されたが、それ以外の部分、つまり御坂サイドのあれやこれはたっぷりと。いちいち刺さるお話が多くて、ここまで観てきた甲斐があったというものだ。何といってもタイトルにもあがっている漢・上条当麻の主人公らしい見せ場とその後のおいしいポジションは、まさに元祖主人公の面目躍如といったところか。今回のお話を見てしみじみ内省するのは、今作のアニメが始まった当初、今から10年以上前には、わたしゃこの男を目の敵にしていたという事実である。この男を、っていうか正確には「ラノベアニメを」なんだけども、「ラノベのアニメなんてどうせ面白いわけもないし中身すっかすかや」という風に唾棄していた時代である。開始数話で上条さんの右腕が消し飛んだ展開を見た時には「なんで一介の男子高校生が片腕吹っ飛ばされた状態で戦う意思を保つことができるんだよ、おかしいやろがい」と息巻いていたりもした。今回再び上条さんの右手が飛んだことでそんな昔の話も思い出す。

 まぁ、別に「おかしいやろがい」については今観たところで感想としては変わらないだろうし、「禁書」1期の出来がいいとは思わないだろうからそこまで間違ってもいないのだろうけど、そんな過去の凝り固まった思いもはるか昔になり、今じゃ上条さんの謎ドラゴンを見ても「よく分かんないけど、御坂が幸せになるならそれでいいなぁ」とおじいちゃんみたいな気持ちで見守ることができるのである。俺の幻想もぶっ壊されているのである。上条さんの右手が光り、その先には全裸の女子中学生が現れる。それが全てである。

 あとは御坂さん周りの幸せな交友関係を確認するターン。男の中の男が上条当麻であるなら、女の中の女は婚后光子であろう。「桃李成蹊」という彼女の人生を歪め、支えた教えが改めて彼女に、そして御坂さんに巡ってくることで2人の生き様の正しさが示され、2人の関係性をこの上なく尊いものへと押し上げている。そこに湾内さん、泡浮さんも加わり、誰もが皆、友のことを思って戦ったことへの見返りを享受している。婚后さん、本当にどこまでも善良で徳の高い御仁なのだよ。末長く幸せな学園生活を送ってほしい。

 そしてもう1人、女の中の女、影のエースたる佐天涙子がいる。彼女にバットをもたせたら明日もホームランなのは、もともとアニメ1期から派生したネタである。別に野球が上手いわけでもなんでもないのに、こんなにバットが似合う女子中学生がいるものだろうか。そして先輩を見事に手玉にとるお節介婆っぷりも極まっている。佐天さんがいるからこその「超電磁砲」である。考えてみれば、彼女は今後も数々のシーンで御坂・黒子たちにも負けない活躍を見せるわけだが、これって、もともと「禁書目録」でやりたかったと思われる「無能力者が強大な能力者だらけの世界でも活躍できる」という物語の完成形なんじゃなかろうか。上条さんは「結局選ばれし者やんけ」という少年漫画お約束の流れに乗ってしまうのに対し、佐天さんはあくまでも無能力のまま。というか、ガンガン「無能力であるが故の特権」を活用していく。彼女が主人公の物語こそ、もしかしたら学園都市で描かれるべき最大のドラマなのかもしれない。まぁ、本人は一切そんなこと思わないだろうけども……。

 来週はすぐに警策サイドのエンディングも見られますかね。こちらも良いお話。今週は「かぐや様」もあったので、富田美憂特集ウィークみたいになってる感がある。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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