最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
12月27日 ドラフト模様(CHAOS) ピック順 【Alessi】→【Tanaka】→【Chrolony】→【Thraxi】→【Serra】→【Sea-chcken】
すみません、ちょっと開催から間が空いてしまいましたが、先日年末特別企画を行いました。それが長年(?)目論んでいたカオスドラフト。ただ、どう考えても「普通のドラフトよりも面白くない」という欠点を抱えているだろうことは理解していたので、いかに誘致したものかと考えていたわけですね。そこに、Wizardsが公式に「カオスなドラフトを推奨するセット」としてのミステリアスブースターを発表。それなら、練習がてら(?)やるならここしかないかと思っての投入です。シーズンも終盤なので、もうエルドレインにこだわる必要もなさそうだったし。 そんなわけで年末に有志を集めて開催されたイベント。本当はもっと大人数でやりたい気持ちもあったのだが、後から遅れてきた阿呆などもいて人数はいつも通りの6人。まぁ、この人数でも充分カオス感が出たからよしとするか。ルールは、それぞれが開封するパックが完全にランダム。くじ引き形式で本当に「福袋」からパックを毎回取り出していたので、次にどのパックを開封するかも知らない状態でピックするっていう形式だった。基本セットを引いちゃうと拍手喝采。 反省があるとしたら、「マスターズ」タイプのパックはそれ自体が総集編なので、あんまりノスタルジーをかきたてないのはよろしくなかったかな、という部分。弱いパック、役に立たないカードが多くあるパックはそれはそれで味わいやねん。まぁ、そんなんばっかだとやっぱりデッキがくそみたいになりそうだし、バランスはなかなか難しいのだが。ミステリアスブースターはどうなるかなー。
次回のドラフト日程はまだ未定ですが、流石に3日とか4日は開催されないんじゃないかと思われます。まぁ、普段こないような人間が突然大量のパックを抱えて降臨する可能性もゼロではないが……。順当に行けば翌週(11日)がエルドレイン最終回になりそうなので、調整はまたメールで連絡します。
PR 「炎炎ノ消防隊」 5→5 とりあえず長丁場を頑張った。例の京アニ騒動の余波で序盤の展開には色々とケチがついてしまったが、2クール完走できたことを素直に喜ぶべきだろう。 色々と惜しい作品だな、とは思う。大久保篤作品ってのは良くも悪くもアクが強く、ハマれば他では得られない楽しみがあるのだが、刺さらない時はどこかズレたようなネタ回しで実感を伴わない。「SOUL EATER」のときはこれが五十嵐卓也作品としてがっつりはまっていたのだが、今作はさらにもう一癖ある八瀬さんの演出が絡み、よりいっそう人を選ぶテイストになってしまったように思う。 正直、ギャグの取り回しが今ひとつだった気はする。間延びした印象が大きくテンポが悪い。微妙で白けた「間」みたいなものも味わいの一つという解釈も可能だが、そもそもがマガジン連載のバトルアクションものなので、緩急で描くにしてももうちょいケレン味のある方向性の方が合っていた気がするのだ。そして、バトルものとしてはやや理屈っぽいところがあり、独特の世界観がアニメの画面に乗せにくいというのも難である。シンプルに「炎を使ったバトル」というだけなら映像部分は文句なしで、個人的には下町編でのバトル展開やドラマの回し方はかなりお気に入りなのだが、クライマックスとなった兄弟対決と、そこに至るまでの個々のバトルの重ね方はなんだか冗長な部分が目立った。「炎の能力」から「加速する能力」になって「時間に干渉する能力」に至るまでの説明も流石にトンデモが過ぎて、それまでのバトル要素との乖離が目立つのが気になる。いや、そこまでかけ離れているからこそ主人公は主人公たり得るわけだが……。 まぁ、正直そうした「今ひとつ」という印象が贅沢な要求だってのは分かっているのだが、マガジンスタッフ肝いりの作品だったことを考えると、これより上のベストの作劇もあったんじゃないかとは思ってしまうのだ。原作ファンから観たらどれくらいの評点なんでしょうかね? まぁ、ここで終わりってわけではないので、ここから先の展開次第ではこの演出でよかったと思えることもあるのかも。何はともあれ「気にさせる」形になってるのは事実なわけだしね。
ヤベー奴らあああああぁぁぁ!(挨拶) どうも、僕です。年の瀬のこの時期に筋肉痛になる覚悟はできていたか? 俺はできていたね? ラウクレでコロッと陥落し、間髪いれずにこのライブ。本当にブシロードは商売上手どすなぁ! 行けばいいんだろ! 行けば! まぁ、ライブビューイングだけどさ! ちなみに今回も幼女連れのお母さんがすぐ近くに居たんだけど、会場の条件考えるともしかしたらこないだ(「フランメ」の時)隣にいた幼女じゃあるまいな。可能性は高いな。たまたま同じ時間に会場入りしたんだけど、幼女さんが物販に並んでる商品見て「ちゅちゅしゃん」って言ってるのがとんでもなく可愛かったです。あ、通報しないでください。幼女も楽しめる健全なライブだよ!(ヘドバンしまくるおっさんどもを横目に)
「真・中華一番」 4→5 そこで終わるんかーーい! おっそろしいモヤモヤ具合やんけ! 流石にそこは2クールやれや! まー、もともと最後まで作るつもりで始まった企画なんだろうけど、スケジュールの関係で1クールずつの区切りになって、のんびり構えてたらキレが悪くなったってことなんかなぁ。これでブランクがまた3ヶ月くらいならいいけど、2期の放送時期が未定なのはすげぇ気になるぞ。いや、別に慌てて観たい作品でもないけどさぁ……。自由すぎか。 正直、「アニメになったが故のプラスアルファ」などほぼ存在していない作品であった。ただ……やっぱこれおもろいわ。単純に好きだし、懐かしいし、最初は訝しげに観てた部分も「まぁ、中華一番だしなぁ」ってんで早々にどうでもよくなり、後は独特なノリに適当に便乗して楽しんでいた。令和のご時世に、改めてアニメでこんなアホみたいな作品が楽しめるってんだからそれだけで御の字ですよ。僕が「食戟のソーマ」に求めてた要素はこれなんだよなぁ。……「ソーマ」の方も「そんなこと言われても」って思うだろうけどサァ。やっぱ少年漫画におけるグルメバトルって言ったら寺沢大介に端を発するマガジンイズムの方がしっくりくるんだよな。なんでジャンプでこれが出来ないんだろうなぁ。 分割で2クールか3クールかもよくわからない展開になったが、とにかく時間と金はあるのだろう。のんびり作ってるのでアニメにも汲々とした感じはなく、本当に原作漫画をのんびり読んでるような感じで追いかけられる。その上で、時たまほとばしるイカれた演出なんかを楽しむのが正しい味わい方。「どないやねん」は遠くのお空に投げてしまいなさい。強いて「アニメならではの楽しい部分」を挙げるとするなら当然「声がついている」という部分なのだが、キャスティングのせいで途中からずっと「杉田と中村がいつも通りのに悪ノリしてるアニメ」にしか見えなくなるっていう。よりによって二人とも割と地声の音域なんだもん。隣には常にかやのんとゆきよが控えてるんでしょ? いい現場だなー。他にも下山君やら小松さんやら岩崎さんやらと脇のキャストもなんかほっこりするキャラが多くて、聞いてる分には楽しかったです。一応次クールの予告に五虎星のシルエットだけでてたけど……5人のキャスティングがどうなるかが見ものだな。ラコンに秋元羊介みたいなナイスキャスティングがあったので引き続き期待したいが、多分アルカンは稲田さんじゃないかな(適当)。ミラが誰になるかが超重要。いや、ミラほとんど喋んないけど。
「ノー・ガンズ・ライフ」 5→5 期待も予想も裏切らず、といったところだろうか。取り立てて不満も無いが、大っぴらな加点要素もないというのが原作ありのアニメの場合に一番評価に困るところである。 現代アニメではすっかり珍しくなってしまったハードボイルド主体の作品。「過去の戦乱で生み出された悲しき兵器の後日譚」というと思い出すのは「パンプキンシザーズ」あたりだろうか。あちらのバディは若くて血気に逸る女騎士(?)だったが、こちらのバディは同じく若いが複雑な生い立ちと大きすぎる運命を背負った青年。対決するのは街を牛耳る一大組織である。既存の作品と比較するのは、雛形と照らし合わせた時に「まぁ、だいたいこんな感じで進行するお話だろうな」っていう既定路線から外れていなかったことを示すため。普段の行動にある程度の制約があり、ピンチになるとリミッターが外れて暴れ出す「過去の亡霊」としての設定なんかはまさに同じ路線だろう。 もちろん、そうした雛形に則っているのは悪いことではなく、そうしてきちんと一定の世界を作り上げた上で納得のいくドラマが展開できれば作品として成立する。今作はそうした最低限のラインは文句なしに超えている。原作未完ということもあり、どうせこの1クールで完結するわけもないってんでかなりゆっくりのんびり、腰を据えてお話を展開してくれているので、若干間延びする部分こそあれ、慌てることなく丁寧に世界に没入することができるだけの受け皿がある。そういう意味では文句のないアニメ化である。 ただ、そうした美点もある意味で表裏一体なわけで、あいにく「これはアニメになってよかった!」と思えるほどの付加要素があったとも思わない。まぁ、言うだけなら簡単だがその付加要素ってのをアニメで生み出すのがものすごく大変なことなのだけど……今期アニメのご多分にもれず、ちょい作画に不安を抱えた話数があったのは残念なところ。ただでさえクセがあって重厚感のある描き込みには手間のかかる作品だったのだろうし、最初から最後まで100%で走り抜けるのは難しかったか。まー、とりあえず今回のお話で下地を作っておいて、うまくいくなら2期3期と続けてもらえばいいんじゃなかろうか。ウルジャン原作にそうしたサポートがあるかどうかは微妙なところだが……。
「BEASTARS」 7→7 文句なし。今期のアニメの拠りどころ。こういう作品が一本あるだけでも随分救われた気になるわね。 感想は毎週書いてきたし、そもそも2期決定の時点で物語としては完結してないのでここ改めて書くようなこともないのだが、とにかく全てに渡って隙のない作品。オレンジによる映像制作のベース時点で凡百のアニメとは次元が違うわけだが、そうした純正の技術力だけに寄りかかるのではなく、「使えるもの」がある状態から、さらにプラスアルファで「これを使って何が描けるか」を考えている作品である。すでに話題性充分だった原作を手にし、クセの強い画風をどのようにアニメーションとしての表現に落とし込んでいくものか、そこに妥協がない。 CGベースでは細やかな描写ができないなんてそしりは今や昔。今作では手描きでもかなりの難題となる「ケモ」要素を不気味なくらいに自然にアニメーションに落とし込んでおり、そこに現れる感情芝居はもしかしたら単なる「人間」のそれをも上回る。ケモノだったらどんな描き方を余剰分で載せていくことができるか、それを常に考えた作劇である。特に感想で何度も触れた「舞台」を意識した画面作りは大仰な青春ドラマには臭いくらいにしっくりきており、馬鹿馬鹿しいくらいに劇的だ。理不尽極まりない世界観は見ようによっては悪ふざけの域ですらあるはずなのに、そこにある様々な矛盾や違和感を吹き飛ばすかのように、生々しい生き様がそこかしこに息づいている。アニメを作るというのは本当に無から有を生み出す気の遠くなるような作業だが、今作ではそうした世界創造を七日七晩サボることなく、余計なまでに積み重ねてくれている。その結果、レゴシが、ハルが、ルイが、ジュノが、この世界に息づくのである。どのキャラも精一杯生きて、食べて、悩んでいるのだよなぁ。 2期がいつ放送になるのかはわからないが、このままでは終わらない、終われないミラクルケモノファンタジー。変な性癖に目覚めないように気をつけつつ、新たなドラマを楽しみに待ちたい。
「劇団スフィア」 *→6 今期、「何がおすすめなんですか」って聞かれるといつものように「ブログ見ろ」と答えることしかできなかったわけですが、いまいち推せる作品に乏しかった中、個人的にイチオシだと言えたのは実はこれなんです。アニメですらない。アニメじゃない。ほんとのことさ。 とりあえず間違いなくいえるのことは「やっぱ俺このユニット大好きやわ」ということ。最近ミュージックレインも第3世代の登場を打ち出し、すでに2世代前の「古株」となったスフィアの面々。年齢的にもいい具合に円熟味を増し、「アイドル」だった時代から一人一人の「個性派女優」へと確実にキャリアを重ねている。そんな中でスフィアの素晴らしいところは、ユニット間でのウェイトの差が無く、4人が全て「看板」たり得るところである。出たての頃は戸松が突出していたが、「最後」の美菜子が異形の進化を遂げることで全員に並び立ち、誰もが一筋縄ではいかない声優・女優としてその地位を不動のものとした。一人一人を見ていても変幻自在の芸幅の広さには感心するばかりだが、その4人が集まり、5本もの脚本で全て異なる立ち位置の役柄を演じてくれるという当番組の企画は、スフィアというユニットが持つ旨味を最大限に発揮できる最高の舞台だった。もう、誰が画面に写ってても面白いのである。 甲乙つけがたいが、個人的に一番のお気に入りは4本目の「渇望〜三十路の祭りに〜」だろうか。設定自体がちょうどキャスト自体の年齢層に近く、結成10周年を超えたスフィアの節目の物語としても不思議なリンクがあるようなないような(あったら困るんだけど)。とにかくブチギレる演技が多かったこともあり、リーダーである彩陽のかっ飛ばした演技が見られるのも良いし、ホスト役となってシナリオを回すのが「若女将」風の美菜子というセッティングも最高。豊崎キャラは軽薄だと味わいが増すし、タバコを加えてくたびれ果てた戸松の風貌はなぜか恐ろしいまでの説得力がある。やはり10年以上この4人を追いかけ続けた地層の積み重ねが、こうした配役の妙をさらに楽しいものにしてくれている。 一人ずつ見ていくと、彩陽はとにかく損な役回りというか、徹底したコメディリリーフを演じさせた時のノリがひたすら濃い。そういう意味でベストアクトは2作目の「血塗られたブラジャー」だろうか。表情全体を使ったムカつくキャラの造形が最高で、徹底して憎まれ役になってくれるので2作目や4作目の物語に遠慮なく没入することができる。 豊崎はどこかズレた空気感で4人の中でもアクセントになる印象があり、そういう意味ではラストの「コミックオブザデッド」での浮いた存在感が稀有である。これだけフワフワと煙に巻くようなキャラ造形を作っているのに、どこか「ありそう」と思わせる空気の匂わせ方は天然由来の成分なのだろうか。「ラブホテル602」でのビシッとスーツを決めた衣装の時に見えるスタイルの良さも、アクターとしての素地の良さを見せつけてくれている。 常に中心にあってユニットをかき回す戸松。本人のイメージそのままのカッ飛んだ役を見せてくれる時のエネルギー量は相変わらずだし、声優業でもしばしば見られる抑えた役どころでもしっかり爪痕を残すだけの存在感を放つのは声の力なのか、彼女の圧の強さ故か。彼女の目を剥いた表情はなぜか実家のような安心感があり、4作目のようなシリアスな作品の中での恫喝や激情、5作目のようなコミカルな演技の中でのおどけや一発ギャグとしても十全に仕事をしている。力に加えて技まで手にしたら最強ではないか。 そして、ここ数年のスフィアを語る上で外すことができないのは寿美菜子という屋台骨の存在。彼女が上り詰めたことでスフィアが完成したと言っても過言ではない。戸松や彩陽のような圧があるわけではないので調整役に回ることが多いイメージなのだが、彼女が中心となった4作目が一番のインパクトを残したことを考えれば、やはり裏に表に自由に出し入れできる役者としての技量が尋常ではないことの表れだ。そしてなんと言っても「ラブホテル602」での彼女の役回り……ねぇ、なんで美菜子は「そっち」のイメージがこんなに強いの? 最高かよ。 個人的には脚本ごとの好みで言えば4>3>2≧5>1くらいかな。正直、1本目の「SHELTER」はすごく安易な「マイナー劇団が思いついた寸劇」みたいな印象だったのであまりハマらなかったのだが(だから番組開始時に感想を書く気もなかった)、2作目以降で「自由すぎる集団やなぁ」というのがよくわかり、急激に盛り上がったのである。 スフィアの中で1人でも好きな声優がいる、という人はぜひ見てほしい怪作である。過去に放送していた「スフィアクラブ」とは意味合いが全然違うので、これだけでも永久保存版。っていうか、もっとこういう番組が増えればいいのに。 「アサシンズプライド」 4→5 のすたるじぃ。もう、こういうラノベアニメが懐かしいっていうテンションだけで評価をあげている感があるが、ラノベなんてほとんど接したこともない私がそんな過去の時流にノスタルジーを感じるというのも珍妙な話。今のアニメ業界がラノベ界隈をメインストリームとしなくなったことの表れといえるのだろうか。 評価の難しいところではあるのだが、もしも今作が別なシーズンに放送されていたら評価は下がってしまったかもしれない。周りにあるアニメのクオリティとの相対評価によって何かが上がったという微妙な理由は間違いなくあるだろう。それくらいに今期はシビアなシーズンになった。ただ、「他と比べてマシ」という消極的理由以外にももちろん今作を擁護する理由はいくつか存在しており、その中でも個人的にみるべきだと思ったのは、十把一絡げのなろう作品と違い、おそらく作者の中に確固たる「描きたい世界」みたいなものが確認できるということである。 「騎士」「暗殺者」「姫」などの要素は手垢のついたファンタジー要素であり、それをハーレム的「学園もの」に落とし込むのはラノベ界隈では定番中の定番。「インフィニットストラトス」とか「学戦都市アスタリスク」とか「最弱無敗の神装機竜」とかとか、そういう「なんかよく分からないバトル専門学園」ものの空気の中、さっさとハーレム要素だけにまとまってしまう展開というのはこれまで多かったが、今作ではそうした陳腐な学園要素の中にも、なんとなく「ノーブル」な要素を維持しようという意識が見て取れて、アニメスタッフも単なる美少女動物園で終わらせないように、という空気作りに気を払っている様子。常に薄暗く、どこか背徳的な匂いのする映像効果は、「騎士と魔法のファンタジー」をうまく他の作品と差別化させる要因になっている。まぁ、展開されるドラマ自体は子供騙しではあるのだが、少なくとも単なるオレツエーに終わるような適当なものでもないし、一から作った設定をちゃんと回収できてるな、と思えるのである。いや、小説なんだから当たり前の話なんだが……それすらできてない作品がどれだけ多いかを考えるとなぁ。 ちなみに、なぜかエンディングテーマがお気に入りです。こういう作風のアニソンって、最近少ないよね。楠木ともりにはこのまままっすぐ伸びてほしいなぁ。
「私、能力は平均値でって言ったよね!」 4→4 噛み合わんなぁ。多分要素としては色々と美味しい部分があった作品だと思うのだが、それが一切シナジーを生み出さずにぶつ切りになっていた。そういう意味では、純正なろう風味だけで勝負をしていた有象無象の作品群よりもタチが悪いといえなくもない。「ありふれ」や「超余裕」が吹っ切れて「これはこれでしゃーない」みたいな処理ができたのとは好対照を成す作品と言える。いや「なろうは全部なろうやんけ!」というのも正しいとは思うが、今のご時世、多分そうした一面的な見方だけでは通用しなくなっているのだろう。Narrow世界というハンデマッチの中で、どれくらい戦えるかを細分化して見ていく必要があるのだ。どう考えても徒労な気がするが、最近周りに「真面目になろうに向き合ってるニキ」が増えているので、多少なりともアニメとの向き合い方を考えなきゃな、と思っている。いや、俺の周りにも2人しかいないけど。 今作の場合に焦点となるのは大きく2つ。1つは太田雅彦作品という強力な誘致要因が空回りしていたという事実。例えば今作はオープニングの評判がよく、その辺りはまさにコロコロとコミカルな演出に秀でる太田作品の真骨頂。これまでも「みつどもえ」「うまる」「うざメイド」などの数々の傑作OPを生み出した太田雅彦は、今作でもそのセンスを遺憾無く発揮している。当然、作中でもいつも通りの演出でキャラの可愛らしさを引き立たせている部分はあったのだが、根本的に「可愛くないキャラ」は如何ともしがたい。それこそ丸井みつばや土間うまる、高梨ミーシャは魅力的なキャラクターだったわけだが、今作のマイルは、根本的に可愛げがない。そこを引き立たせようとすると、どうしても太田演出の方向性とはちぐはぐになってしまう。なろう的なマウント性質って、可愛げとは対極にある概念なので、鼻につく要素をギャグにまで落とし込みきれないとどうしても浮いてしまうのである。周りの3人も可愛らしさとは接続しきれなかったし、太田作品の見せ場であるしっとりしたギャップ部分も、どこまでがマジでどこからがギャグなのかをうやむやにしてしまっているので、なんだかいつもとは見え方が違った。 そうして「ギャグ」を掘り下げる際のもう1つの焦点が、とにかくぶっこまれ続けたパロディ要素だ。その道の有識者に教えてもらったのだが、アニメで目立ったパロディ要素、全部原作には無かったらしい。つまりアニメオリジナルの味付けとしてぶっこまれていた要素だ。それは……必要だったんだろうか……要所に挟むパロディがあまりにも紋切り型で、いわゆる「オタクが嫌う薄っぺらい要素」に見えてしまうのである。もともと主人公のキャラがどういう生い立ちだったかも定かじゃない状態で、そんなに多方面にオタ知識を蓄えるような人生を歩んでいたようにも見えなかったし、彼女が「通用しない」と分かっている異世界に来てまでそうしたパロディ要素を乱発する意味が全くない。つまり、誰がどう見ても「視聴者サービス」以外の意味がないのに、それがサービスになっていないのである(一応最終回でそうしたオタ要素のフォローが入ったのだが、どう見ても手遅れであろう)。「なろう主人公」をどのように描くのが最善手なのかという(なんだか虚しい)問題を考える上で、今作の設定は色々と反省点が多い貴重な事例であるといえるだろう。 まー、何はともあれ映像部分は常に安定していたので今期の作品の中では評価が上がってもいい気はするのだが、「太田作品なのに」という口惜しさがあるのでこの評価にしておきます。
|
ブログ内検索
リンク
最新記事
(05/17)
(05/17)
(05/16)
(05/14)
(05/14)
(05/13)
(05/12)
(05/11)
(05/11)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
アーカイブ
|