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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 怒涛の「なんやそれ!!」、第10話。このアニメを1回見ただけで理解できる人間がいたらまじで尊敬するわ。もう、何が何やら。

 前半パートはちょい趣の違う展開だった。「第2層」に潜っていた鳴瓢は、なんとかして飛鳥井木記の問題を解消しようと躍起になっていた。彼女の夢に侵入してくる殺人犯を“この世界”で一人一人排除して彼女の解放を目論む。「現実」での知識というアドバンテージがあったためにこの世界での捜査は順調に進み、排除は滞りなく進行。しかし、それでも飛鳥井の症状は治らない。やはりジョンウォーカーの排除が必須なのか……というところで、少しずつこの世界の異常が見え始める。鳴瓢が意識していないところでも垣間見える「未来の記憶」。それは飛鳥井の持つ能力ゆえかと思われたが……。

 最後に思い至った殺人犯、どんな世界でも因縁深い「穴空き」。そこへ向かおうとした鳴瓢が出会ったのは、まさかの別イドから飛び込んだはずの本堂町。二つのイドが繋がっているという謎もさることながら、ここで明かされたのは鳴瓢の打ちのめされた精神性だった。彼は「現実」の事件の手がかりを掴むためにイドの中だとわかった上で行動していたはずだったが、いつしか「過去の記憶」で埋め尽くされたイドにすっかり侵食され、世界を現実だと思い込むようになった。いや、願い続けていた。イドの世界でのわずか10分が数年にも及ぶ記憶の慰めを生み出し、彼はこの世界での警官としての人生を全うすることを願っていた。今は亡き妻と娘の面影に耽溺していた。しかし、先にイドに潜っていた本堂町の存在が、如何しようも無い矛盾を彼に叩きつける。この世界は幻想。それに気付かされた今、鳴瓢がこのまま夢に甘んじるわけにはいかなくなってしまったのである。

 崩壊する世界の中で、彼はせめてもの償いとしてジョンウォーカーの捜査に着手することを試みる。しかし、どこまでが天の配剤か、はたまた何者かの思惑か。ここにきて規定時間の10分が経過。穴井戸によって「第1層」に呼び戻される酒井戸。「砂漠の世界」に戻った彼に突きつけられたのは、さらに斜め上の現実である「イドの真実」であった。

 穴井戸、いや、「穴空き」富久田は、脳機能がおかしくなった結果、実はイドの中でも人格を失わず、記憶を保持したまま潜ることができたという。そして、そんな彼は自分の潜ったイドが百貴のものなどではないことにも気づいていた。砂に埋もれた砂漠の世界で、手がかりである拘束具を外した「時計泥棒」は富久田本人。彼は「砂漠の世界」と「雷の世界」の類似点をうやむやにすることで、イドの真実から目をそらさせていたのであった。砂が吹き飛んだあとに残されたのは「雷の世界」の成れの果て。なぜ「第2層」で鳴瓢と本堂町が出会ったのかといえば、それは「同じ人物の同じイド」だったからこそ。

 鳴瓢は自身のイドに潜り、自身のイドの中で己の存在を認識した。スタッフの恐れていた現象が起こる。イド嵐。一体何が起こるのか。富久田の狙いはなんなのか。鳴瓢は無事なのか。より深いイドにいる本堂町の安否は? 結局百貴と鳴瓢は現実で何をしていたのか?

 ノンストップ謎だらけ展開。救いはあるのか?!

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 何はともあれ、1年間お疲れ様でした。毎年毎年、プリキュアロスに戦隊ロスと情緒が大変なわけですが、今年からプリキュアと一ヶ月のズレが生まれるように調整されたので、ロスラッシュにならないだけ助かりますね。

 少し前の劇場版の感想でもちょっと触れたが、個人的にはこのリュウソウはそこまで刺さらなかった作品である。まぁ、前作のルパパトが特異すぎたってのもあるんだろうけど、全体的には並か、やや下ぐらいの総評になる。この感想では何故そうして「刺さりにくかったのか」を少しずつ見ていくことになるが、先に断っておくと、それでも最終的には物寂しさを感じるくらいには愛着は生まれる。まぁ、どんな作品でも1年間付き合ってればそれくらいの付き合い方にはなるのかもしれんが、リュウソウの場合には、終盤で設定が整ってからの怒涛の展開は引き込まれる部分もあり、「前半部分でもうちょいこの個性が打ち出せてれば入り込み方も違ってたのかなぁ」となんだか惜しい気持ちもあるのだ。

 低迷を感じた理由を一言で言い表すのは難しいのだが、誤解を恐れず書くなら「序盤で設定がわからなすぎた」「追加要素の導入で世界観が変わりすぎた」ということだろうか。リュウソウ族という種族が地球上で「人類」と異なった概念として存在し続けていたっていう部分を飲み込むのに随分時間がかかったし、途中から「海のリュウソウ族」が追加されたりしたし、最終的にはドルイドンの設定も全てエラスの手の内ということが明かされるにいたって、ようやく「なるほど、この地球はそういう世界だったのだな」という理解が得られる。最後まで見れば筋が通っているし不満はないのだが、視聴中はそれがふわふわした状態が何ヶ月も続いてしまうわけで、どこに主軸を置いた作品なのかを見づらくなっていたんじゃないかな、と。ドルイドン側の設定も、誰がどれくらい偉くて何が目的なのかっていうのが定まっておらず、せっかくあれだけ和気藹々とした面白集団だったのに、中盤でとっ散らかってしまったのは勿体無かった。あとは個人的に一番気になったのは味方サイドのサポートが定まらなかったこと。中盤以降では例えば新たな騎士竜との付き合いが生まれるので「サポーター」として騎士竜が大事になってくるのに、結局メインの騎士竜ではティラミーゴ以外の掘り下げがほとんどなかったので割と空気扱い。人間のサポーターではういが途中退場していつのまにかジジイにメインヒロインの座を明け渡してしまうなど、なんだか最後まで落ち着かなかった。どうやらキャストの事情らしかったのだが……もともとういに関してはあんまりサポートヒロインとして魅力を感じなかったので、その辺りの扱いの難しさは痛感したものである。

 ただ、こうして難点をあげてはみたものの、ここまで書いたことにも魅力がないではない。ドルイドン側はやはりクレオンの強烈すぎるキャラクターが最後まで魅力を維持して引っ張ってくれていたのは間違いない。白石涼子による本当にクッソ腹の立つクレオンのキャラ描写はぶれることなく、あんなにクソガキテイストが前面に押し出されているのに、終盤になると彼とワイズルー様の心温まる上下関係は毎週欠かせないものになった。そりゃま、最終的に「ドルイドンって別に敵じゃないねん」っていう終わり方になるのだから中盤戦でもあまり酷い扱いができなかったのは相当な縛りになっただろうが、そのあたりをうまいことおちゃらけで緩和して逃げ切ったワイズルー様が一番輝いて見えるのは必然だったのかもしれない。味方サポートキャラに関しても、じじいとセトーの持ちネタはなんだか癖になる部分があったし、新たなマスターの登場など、掘り下げられる要素はかなり多かった。あとはまぁ、中盤の山場になるナダさんの存在な。彼のおかげでリュウソウ族への不信感がどんどん強まっていったのは勘弁して欲しかったが、やはり終わってみれば一番感情に訴えかけるエピソードになったのは間違いない。この辺りの、各方面にとっ散らかった要素を、もっと一本の芯でまとめあげるんやで、っていうのが先んじて提示されていれば、多分見やすさがだいぶ変わったんじゃなかろうか。

 まぁ、僕の中でメインヒロインはバンバさんだったから、そこが可愛ければそれでいいという話もある……いや、アスナも好きなんですよ。なんなら歴代ピンクの中でも五指に入るくらいに好きな可能性もあるんだけど、アスナは本当に男前だったんで「ヒロイン」っていう立ち位置じゃなかったのよね。バンバとかカナロの方がよっぽどヒロインポジっていう。ちなみに、ちょくちょく書いてる気もしますが、歴代ピンクランキングは上からボウケンピンク・タイムピンク・キョウリュウピンクです(パトレン3号は現在審議中)。嗜好ゥ! 嗜好ゥ!

 

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2月29日 ドラフト模様(THB×3)

ピック順 【Thraxi】→【Alessi】→【Tanaka】→【Chrolony】→【Logical】→

 

 週に一度の濃厚接触、我々のドラフトは常に無観客試合で開催されております。テーロス環境開催から二ヶ月弱が経ち、それなりに落ち着いてきた感があります。ただ、その割に意外とアーキタイプ分析とかで見えてない部分が多くて、少なくともエルドレインの時よりもドラフトで考える要素は多いかな、という印象。次の環境まではまだ二ヶ月近くありますが、しばらくは探究の時期が続きそうです。とはいうものの、実は「Mysterious Booster」の発売が近づいてるんですよね。残念ながら正規セットじゃないので特に話題にもなってないし、なんならこれを書いてる現時点で手に入る範囲内で流通する代物なのか(そもそも箱売りがあるのか)すらよくわかってません。一応発売が再来週と書いてあるので、もしやれるならプレイしたいと思ってるんですが、はてさてどうなることやら。

 

 とりあえず次回は通常通りに開催予定ですが、これを書いてる時点ではスケジュール調整がまたややこしくなってしまったので未定です。どうしたもんかね。土曜日にやることはやると思う。

 

 


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 コロナの影響をもっとも致命的な形で被った作品、第7話。すでに次回が特別編成の「前編」って言ってるわけで、最低でも2週は本放送無しってことになる。まー、現代アニメにおける中国の影響を考えれば致し方無いし、現在の自粛要請下では国内スタジオすらまともに動けない可能性もあるからどうしようもないとは思うけどね……各種産業がストップしてる中、アニメだけが平常通りに放送できるわけねぇしなぁ。むしろこんな状況で動けてる業界は偉いわ。

 さておき、そんな中でも一週間の休みを経てなんとか放送にこぎつけた第7話。作画面でも安定しており、単体で見れば制作スケジュールがダメージを受けたとは感じられないクオリティになっているのはありがたい。今回はコンテが二瓶氏、演出に森義博が参加しており、相変わらず充実した人脈の下で制作されているのがわかってありがたい。

 原作通りに進行しているだけなので特筆すべき点もないのだが、今回は記憶を失った黒子が御坂と改めて関係性を構築するという、実に芳醇な内容になっている。改めて、二人の信頼関係っつうのはもともとお互いの人格を基盤にして築き上げられたものだったのだな、ということがうかがえる。御坂は自販機さえ蹴っ飛ばさなければお嬢様学校でも非の打ち所がない優等生。そして黒子もレベル4という高レベル能力者であり、正義感に燃えるジャッジメントの熱心な構成員。本当に全良で、有能なコンビなのである。普段があんな雰囲気になっているのはひとえに黒子の変態性のなせる業であり、彼女の行き過ぎた愛情さえ取り除けば、純粋に最高のバディとして仕事にあたることができるのだ。これだけ絶望的な状況にありながら、お互いの信頼をすぐさま構築して背中を任せあえる関係性になるんもは凄まじい。

 そして、何故かは全然わからないのだが、今作のバトル展開は、同じ「とある」シリーズの中でも突出して面白くなるのである。今回の警策との初戦も、短い交渉の中にきっちりお互いの策謀が絡むし、御坂側の勝利に繋がる要因も明確なので見ていて気持ちがいい。能力者同士のバトルってのは、お互いの能力が見えない間の探り合いが面白い部分なので、こうして一触即発の空気の中で牽制しあう様子を見るだけでも見応えがあるのだ。それこそジョジョに代表される面白バトルの基本フォーマットである。御坂が最強クラスの能力者なのに決してオレツエーに終わらないのは、御坂が有名人なので一方的に相手に能力が知られているってのも大きいのでバランスが取れてるんだよね。

 能力というと、今回は久しぶりに黒子のテレポートをたっぷりと見せてもらったわけだが、単なる瞬間移動のはずなんだけど黒子のモーションってどこかシャープで、格好良く見えるのは何故なのだろう。余計な効果とか音をつけずにその場にシュンと出てくるだけなんだけど、それだけで「能力の行使に熟達してんなぁ」という雰囲気が出ている気がする。こういう細かいところにも、アニメで動きがついた時の見どころがあるわけですね。

 まぁ、だからこそここから2週間もお預けなのは本当に残念なんだけどね……。

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 挫折回、第8話。どうしてもこういうアニメには欠かせないのが挫折回なわけだが、底抜けの明るさを持つましゅましゅの場合、どんな風に受け止めたらいいのかを計りかねるので難しいところであるな。

 本気の仕掛けをしてきたレイジングシグナルの面々。すでにほわんとの濃密な接触により、非常に高い目標を掲げたまっすぐなグループであることは明らかになっている3人だ。特にボーカルのララリンはほわんのことを高く評価しており、すでに実績がある身だがデビュー経験すら無いほわんたちに何かと目をかけてくれる。今回の対バンについては、結果的に「挫折」回になってしまったし、最後にララリンがかけた言葉がどこまで本気のものなのかは定かで無いが、ほわんたちにとってはかなり厳しい試練になるのは間違いないだろう。まぁ、普通に考えたらましゅましゅが崩壊することなど望んでいないだろうし、ある程度はハッパをかける目的での展開だとは思うが……彼女らのストイックさを考えると、本当にましゅましゅのノリに辟易した可能性も捨てきれないので、ちょいと心がクサクサしてしまうわね。

 ましゅましゅサイドからすると「突然上から目線でそんないちゃもんをふっかけられても」という印象にもなりかねない展開ではあるのだが、同時にレイジングシグナルの過去の苦労話も明らかにされており、3人が今の地位を確立するために犠牲にしたものや、血の滲むような努力が補強されているために説得力は保持している。「音楽ってのは生半可な覚悟でやって伝えられるもんじゃないんだ」という信念は決して間違いではないし、大げさな考え方ではない。そして、そんな大仰な信念を体現するもっともわかりやすい方策として、「あえて弱者であるましゅましゅの曲調に新曲をぶつける」という容赦ない戦略が採られたのである。

 ほわんたちだってちゃんとそれなりの努力はしており、相手方の研究を行い、自分たちの持ち味を再分析した上で、しっかり練習して対バンに臨んだのだ。素人バンドには充分な備えだろうし、その姿勢が間違いだったわけではない。しかし、あえてそうした「普通の精神」で挑んできたましゅましゅを返り討ちにしたのが今回のレイジングシグナル。実際、彼女らが今までのイメージを払拭するようにして叩きつけてきた「ネオンテトラの空」は良い曲だったし、新たなるレイジングシグナルを表現するものになっていた。まさに、ましゅましゅを踏み台にしてのもう一段の進化だ。あとは、そんなひどい仕打ちを受けたましゅましゅの面々が奮起できるかどうかの勝負。

 まぁ、アニメ的なことを考えれば当然ここからの再起がクライマックスってことになるわけだけども。次回がまたドコユビ回になりそうなんだよな……ちょっと不安な状態で宙ぶらりんになるのは勘弁してほしいけど……頑張れ。

 

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 えっ、何このガチ泣き話……第8話。途中から「いつもみたいにしょうもないオチが来てくれ! この際雰囲気ぶち壊しでもいいからハッピーエンド来てくれ!」って念じながら観てたのに、そのままド直球で終わってしまった。こういう話もあんのかよー、前もって言っといてくれよー(ちょっと泣いちゃったよ)。

 まぁ、毎回エンディング担当キャラにスポットを当てたエピソードが挟まるのはお約束ではあるのだが(正確にはその回の主役がエンディングを担当してるんだろうが)、いよいよそのお鉢がノラに回ってきた。三丁目の面々の中では確実に浮いてるキャラだし、なんなら原作の雰囲気から一番かけ離れてて嫌いなキャラがノラだったのだが、こんなん見せられたら、もう邪険に扱えないじゃん……彼は彼なりに頑張って生きてるんじゃん。ちゃんと人間との心温まる交流があったんじゃん……。いや、どう考えてもあの飼い主さんとの別れ方はおかしいと思うのだが、今回のお話でそんなところを突っ込むのは野暮ってもんだわな。ノラが心に秘めた命の物語。そういうものも、このお話の中には眠っているのである。確かになぁ、彼だけが特定の飼い主を見つけず、ずっと厳しい野良暮らしを続けてる理由は、それなりのものが用意されてるべきだもんなぁ……だからってなぁ……(辛い)。

 そんなハードなノラのお話で一服の清涼剤となってくれたのはコマの存在かな。最年少で「次の季節」のことすらよくわかってないコマ。全編アニマルだらけのセラピー作品である今作の中でも、天然劇物役のモモとならんでの癒しはコマだ(まぁ、ゴンも大概だが)。今期ヒロイン勢の中でも割と上位に食い込むキャラだと思ってるんですけど、どうですかね?(黒沢ともよファン並の感想) 彼女の無垢さや天真爛漫さで、今回のノラのお話も暗くなりすぎずにちょっと救われたムードになってる。こうして、三丁目は今日も助け合って生きているのです。うまいことまとまった。

 

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「ラディアン2」 5→5

 変なタイミングでの最終回で、今期(一応春クール)一発目の終了作品になったのはこちら。NHKの制作体制はやっぱり自由だよな。こうしてあんまり枠にとらわれない制作スタイルが維持できる方が、作品のクオリティのためには良いと思う。まぁ、なかなか簡単にはできないんだろうけども。

 ひとまず、1期から続いておよそ4クールお疲れ様でございました。今時のアニメとしては珍しい枠での放送だったし、そんなに話題になるようなデザインでもなかったのは間違いないが、こうして大きな物語にきちんと決着をつけてくれるというだけでも存外ありがたいものだということが再確認できた。深夜アニメの場合、どうしても「全然区切りがよく無い状態でも1クール分適当に作る」みたいなデザインが多くてモヤモヤすることが多いのだが、今作は(終了してはいないが)ある程度見やすい区切りを意識した上での制作スケジュールが確保されていたおかげで、最終回の視聴後はなんのわだかまりもなくスッキリ出来るのがありがたい。適当な視聴体制ではあったけど、それでも「あぁ、大きな物語を一本摂取したなぁ」という満足感がある。

 作品の大枠が現代では珍しいようなわかりやすい冒険ファンタジーになっており、なるほどこれはEテレで放送するのも納得できる、という内容。1期の頃から「迫害と差別、多様さと相互理解」というテーマ設定は一貫しており、2期目となる今回はそこにたくさんの人間の思惑が交錯する「戦記物」としてのテイストも加わった。なかなか全体像を把握するのは大変だが、尺に余裕があるおかげでキャラの数の割には混乱する要素も少なく、まっすぐなシナリオラインでお子さんたちにも理解はしやすいだろう。その上できちんと問題提起がなされており、独自の世界観も維持されているので想像力を働かせる余地もある。なんだか十年単位でタイムスリップしたような古式ゆかしい設定ではあるのだが、かえって今のアニメではそれが新鮮に映るような気がした。今時、オタク向けのアニメじゃこういうのって出てこないだろうし、原作漫画を描く作家だって、分かりやすくキャッチーな方向を狙いがちなのでこうした地道な積み重ねが効いてくるデザインは作りにくそう。区別する意味はないかもしれないが、やはり元々日本の作品ではないっていう違いは、根本的なところに存在してるんじゃないかなぁ。

 アニメとしてのクオリティは可もなく不可もなくだが、今のご時世、大崩れせずに最後まで運用されたというだけでもありがたく思わにゃならんね。岸ラルケは原作ありの作品に強いっていう定説がここでもまた補強された印象。まぁ、テイストは毎回違うので「原作あり」っていうだけでくくる意味はあんまり無さそうだけど。2期目は話のサイズがどんどん大きくなっていくところで「これ、収拾つくのかなぁ」と不安になって見ていたんだけど、いちいち個性のクドいキャラがいい具合に「気になる」話の引っ張り方をしてくれて、大局の中でも個々のキャラが興味を引っ張ってくれるデザインは見やすかったんじゃなかろうか。個人的には最後の最後まで一切扱いがぶれなかったドク周りの話が好きですね。敵キャラだと後半続々登場したクセが強すぎる審問官連中も楽しかったし。

 元々の接し方としては「どうせ子供向けだし適当に見ておこう」くらいだったし、終わってみればやっぱり雑な扱いにはなってしまったのだけど、終わったと言われるとなんだか寂しい気もするし、改めて最初から見直したい気もするような作品。これくらいの付き合い方が、アニメとしては正しかったんでしょうかね。

 

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 突如としていわれなきあやちさが視聴者を襲う! 第5話! いやー、今回はRAS編を離れて久しぶりに日常に戻ってきたせいでちっちゃいカップリングで連打を決めてきましたね。一番強いのは当然のようにかすありなのだが、個人的には最近にわかに浮上してきたマス×ロクにも注目したいところですね。マクロスではないわよ。

 前回は見事なRASのMVが披露されたわけだが、それを見て「私たちも続け!」なんて身の程知らずなことを考えてしまうポピパ。そして恐れを知らずに実行できるポピパ。普段だったら有咲・沙綾の常識派(?)2人あたりで止めに入りそうなものだが、なぜか今回沙綾が割と乗り気。4対1になると有咲は止めることができなくなってしまい、勢いで素人ビデオ作成が始まってしまう。あれだけのクオリティのRASを見て何を作ったもんやねん、と思ったが、なるほど、ぽっと出のYoutuberの動画編集レベルなら素人高校生でもなんとかなるか。スライドショー形式ならリズムさえ合わせられればそれなりに見栄えがするものになるんだな。なんだか、かつてのニコ動時代を思い出してちょっと懐かしくなった(動画投稿した後のドキドキ感とか、あるよね)。

 当然RoseliaRASとは違ってポピパが狙うのはファン密着型、地元密着型のフレンドリーイメージ。ビデオの中に他のバンドがてんこ盛りで入っちゃってるし、なんなら六花なんてポピパのサブメンバーじゃねぇかってレベルでがっつり映ってしまっているのだが、それを許容出来るのがポピパの芸風ということか。まぁ、これでもしRoseliaのMVに協力しました、ってんならチュチュさんもキレるかもしれないが、ポピパの手伝いくらいならあまり気にもされないだろう。そして、周りから参加してくれた協力者たちもだいたいは楽しそうだからOK。考えてみりゃ、残り3バンドは今回のイベントに参戦すらしてないからポピパが何やろうと知ったこっちゃないんだよな。唯一友希那先輩だけは「なんでそんなことせにゃならんのよ」みたいな雰囲気だったけど、あっという間にリサ姉に丸め込まれてなんとなくの参戦になってたのは笑ってしまった。もしかしたらあの人は「そもそも動画撮影でMV?ってなにかしら?」くらいの認識の可能性すらあるな。nihongo ga shaberenaiレベルの人だしなぁ。

 そうして完成したのが「ぽっぴんしゃっふる」のMVってのも良い落としどころだったかもしれない。阿漕な商業戦術を考えればここでさらにポピパの新曲を打ち出しての選曲になりそうなものだが、現実的に考えて、ポピパメンバーが新曲を作った上でさらにMVまで作成するってのはしんどかろう。いや、STEP×STEPとかいつの間にかできてた曲もあるし、あんまりその辺は気にしない気もするけど……まぁ、RASRoseliaとの差別化を図るなら、わかりやすく楽しいポピパテイストが発揮され、なおかつまだスポットが当たっていなかった曲としてはちょうどいい選曲なんじゃなかろうか(ガルパではどうせそのうちMV映像が導入されるんだろうし)。まさかのウサギ好きにはたまらないMV。一体どんなファン層を目指しているやらな。

 まぁ、とりあえずこれで主役グループのメンツは保った形。ちょいとポピパが息抜きを果たし、次回からはどんな展開になっていくか。次回予告を見た感じではレイヤさんがいよいよ? 

 

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 面白いシーンしか存在しないアニメやんけ、第7話。野球回があるアニメは名作らしいですが(?)、今作は間違いなく名作かつ迷作である。

 うおー、ニカイドウの真実に肉薄し、いよいよカイマンが葛藤するシリアス展開になるのかー、って思ってたらそんなことは欠片も関係なくて野球回。この遠心分離機並みの振り回しっぷりが凄まじい。いや、決死の覚悟で戦いに挑んでる人間はいるし、今回だって相当な数の人間が死んだり死にかけたり既に死に終わってトドメ刺されたりしてるんだけど、相変わらずのファニーっぷりで我々視聴者もすっかりホールの毒に侵されている感覚である。人の首くらい、そりゃ飛ぶだろうし、とりあえず死体は資源だしおもちゃなのでできるだけ楽しく使おうという精神。

 盛り上がりポイントの1、とにかく可愛い上に何やら本筋に思いっきり関わってきそうな予感すらある、作中屈指のマスコットキャラ恵比寿。本体の顔は抜群に可愛く、今週もサメ着ぐるみの応援歌パートでの愛くるしさがたまらない。頭の悪そうな歌もフル回転だし、歯に衣着せぬ物言いに藤田への愛が感じられる。そしてその魔法の内実たるや……「自分から出た煙を売る」っていう行為、女子高生がパンツ売るみたいな感覚の商売なんでしょうかね……。

 盛り上がりポイントその2、恵比寿に対抗するようにしてがっつりメインヒロイン(?)の座を守るニカイドウの雄姿。久しぶりに何も気兼ね無しに餃子を焼いてる姿が見られ、さらにハングリーバグにはニカイドウを狙って新たな男キャラも出現。強引に三角関係にすることで多少はカイマンもニカイドウのことを意識するようになる? かな? 相変わらず魔法つかいらしからぬ謎の身体能力を発揮しており、魔法を使って球速を誤魔化していた藤田と違い、ニカイドウは普通にスライダーとか投げられる模様。ピッチャーがニカイドウ、そしてその女房役にカイマンっていうバッテリーが実に微笑ましいね。

 盛り上がりポイントその3、相変わらずの素敵コンビっぷりを見せつけるシン&ノイ。「ノイの一番大切な人は?」って言われて「俺かお前だろうけど」ってさらっといえるエンさんもなかなかだが、そこから色気のかけらも無いエピソードを思い出してあっさり臓物を差し出せるシンさん。そしておっぱい揉むとそれはそれでドギマギしちゃうシンさんとシンさんの心配ばっかりしちゃうノイ。もう、ずっとこの2人のスピンオフ見ててもいいくらいだな。

 さぁ、もう脇に転がってるあれこれを見てるだけで楽しくなってしまうのだが、一応カイマンとリスの謎については少しずつ真相に迫ってんのかな? ほのぼの日常スプラッタの合間に、そういう話も埋めていってもらえればそれでいいや。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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