最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
大鍋で調理してる上でタバコ吸ってんじゃねぇよ、第9話。もう、なんかそこだけやたら気になって……。「灰が落ちるやろが!」ってのが一番気になる部分ではあるが、「美味しんぼ」で育った人間なので「タバコ吸う人間が料理なんて出来るわけないだろ」みたいな偏見もあります。ちなみに高校時代に行きつけのラーメン屋のオヤジはヘビースモーカーでした。 さておき、無事に長編ストーリーが完結した、と見ていいんだろうな。実はここ2回くらいは感想を書かずにスルーしてたんだけど、大きな流れの中にあるのでどういう風に落ち着くのかが予想できずに見守るしかなかったのである。あとはまぁ、お料理シーンが出なかったので文字通りに食指が動かなかったってのもあるんだけども。やっぱり飯食ってナンボの作品だと思うのよね。龍とのバトルも大事ではあるのだが、登場する龍は毎回生態レベルで違う生き物みたいに見えるし、なかなかバトルで巧妙な展開なんてのは望むべくもなくて、だいたい力押しで抑え込むからね。今回は特に地上戦ばかりだったので「この龍、幾ら何でも進化が怖過ぎだろ」っていう感想しか出てこんかったわ。 そして、「龍のデザインが毎回違いすぎる」というところから出てくる素朴な疑問なのだが、龍捕りの人たちって、毎回その龍のデザインに合わせて解体を考えているんだろうか。牛や豚なら「どこの部位が美味しいんだ」みたいなことがわかってどの個体でも同じような解体が可能だろうけど、こんだけデザインが異なる龍だと、可食部すら個体レベルで違う気がするんだけど。今回の龍の場合、あの巨大なソーラーレイ照射部分とか食えたりするんだろうか。 そして、今回は「三日がかりで解体が行われた」とのことだが、龍肉の賞味期限ってどれくらいのもんなんだろう。保存のための加工法がいくつか確認できるので、普通に考えて一般的な獣肉と同じ扱いで問題ないと思うのだが、龍が殺されてからあれだけ炎天下で放置されてたら随分腐敗も進行してしまう気がするのだが……やっぱり悪くなりそうな部分から解体してしかるべき処置をしているのかしらね。「脳油」なんてのはしばらく放っておいても問題なさそうだから後になって回収しても良さそうだけど(でも腐りかけの頭に入るのは嫌だな……)。サイズで考えれば、体積は肉牛の数百倍はありそうだし、解体には一体どれだけの人手と時間が必要になるやら……それを極めていると考えれば、やっぱり龍捕りって偉いんだな。 そして、久しぶりに登場したお料理コーナーのメインは2品。1つは「家ごとに戦争が起こる」という物騒な煮込み料理。日本各地で聞いたことがあるタイプの文化戦争誘発メニューか。見たところパプリカ・ニンニクあたりの食材は共通しているようなので、味のベースが共通していて、具材レベルでご家庭のこだわりがあるってことなんだろうな。同じ地域で結婚すると夫婦間で戦争が起こるね。そしてもう一品用意されたのは、「トリコ」みたいなサイズのカツ。こちらは衣にチーズを混ぜた「ミラノ風」と呼ばれるタイプのカツレツ。美味いんだよなぁ。そりゃミカじゃなくても独り占めしたくなるのもわかるわ。久しぶりにお腹がすく展開、良かったです。 お話としては、ジローの淡い初恋イベントとして終了したっぽいが、一応ジローの髪型が変わるという影響も残った。前にもどこかで触れたが個人的に「髪型が変化するヒロイン」というのが微妙にツボなのだが、本作における実質的なヒロインである(??)ジローの髪型が変わったことはなんとなくニヤニヤしちゃうポイントだ。ジロー、またこの街に帰ってきたいって思うようになってるだろうけど、果たしてカーチャはそれまで新しい男を作らずに待っててくれるかな……。
PR なんかもやっとしちゃった終わり方を新バンドのCMでかき消すのやめろ、第6話。やっぱバンドに入ってるヴァイオリンはインパクトあるよな……ちなみに、私は過去に初めてALI PROJECTのライブに行った時におもむろにヴァイオリンが2人だけ登場してのけぞったことがあります。モニカがあっち方向に伸びたら笑うな。普通にアリプロカバーはやりそう。 さておき、今回も情報量多めなのでいろんなところからいろんな感情を引っ張りあげられて大変である。しかし、何よりもまず考えなきゃいけないのは今作におけるRoseliaの立ち位置だろう。最後で勝つ展開であれば、「まぁ、この世界では絶対不動の王者がRoseliaなんやろな」っていう暗黙の了解が得られるだけなので簡単だったのだが、実際にはチュチュの目論見通りに敗北している。どう考えても彼女の「プロモーション」の成果であることは疑いようがなく、いわばアウェーに叩き込まれたRoseliaは盤外戦術も相まって数字の上では負けたことになる。まー、正直突然「LOUDERとEXPOSEのどっちかに投票しろ」とか言われたらそりゃ悩むけどさ。この身も二つに裂けようってもんだけどさ。作中ではおそらくそういう問題ではないのよね。あくまで、チュチュの作り出した大きなうねりの中で、RASは完全に「客を引きつける」存在になったということだ。 しかし、どうやらこの結果が完全王者たるRoseliaの根幹を揺るがすものにはなっていないようだ。いくつかの描写から彼女たちが「負けていない」ことは示されており、その中でも最たるものはレイヤの立ち振る舞いだろう。あまりに子供っぽいチュチュの行動原理に浮かない顔のレイヤは、今回の対バンにもいくらか疑問があったようだし、結果もうまく飲み込めていない様子。他のメンバーはとみると、チュチュのご意向には二つ返事のパレオ、まだデビュー戦なので他のことなんて考える余裕がないロック、そして勝負事っていうだけでなんかテンション上がってる狂犬。まぁ、このメンバーだと確かにレイヤさんがブレーキ役になってくれないと困るか。RASの内部でも、今回のイベントが本当に意味のあるものだったのかを考える動きは出てきそうだ。 とはいえ、結果として数字は出てしまっている。「負け」を突きつけられてRoseliaは落ちぶれてしまうのかというと……全くそれがなさそうなんだよな。今回一番ハラハラしたのはRoselia内部の軋轢が起こっちゃうんじゃないか問題だったのだが、よかった、その部分に関しては脚本はちゃんと考えてくれている。ただでさえバンドストーリーの1章2章とゴッタゴタしていたRoseliaが、これ以上同じような揉め事は起こしてほしくないってのが正直なところ。また揉めるようなら、それは彼女たちが成長してないってことになっちゃうからね。最初に紗夜さんがちょっとイライラしてた時には「えっ、また不和が?!」と嫌な予感が頭をよぎり、リサ姉がなあなあのうちに二人の喧嘩を諌めようとした時にも「あれ? なんか相互理解足りなくない?」と不安になったが、紗夜さんが怒りとともに口にした一言は「湊さんは優しすぎる」というもの。なんだ、ちゃんと紗夜さんは友希那の行動原理を理解した上で心配してたのね。むしろその辺についてクールな紗夜さんだからこそ、友希那のわがままに流されずに一度は釘を刺す役目を買って出られたわけだ。リサ姉は「友希那はもう大丈夫でしょ」ってんで全幅の信頼を置いているからこその放置なので、今回のゴタゴタは内部不和というよりも、メンバー間のスタンスの違いの表れと見た方がいいのかもしれない。りんりんが特に慌ててないってことは、Roseliaにとって大きな問題じゃないってことなんだ。 つまり、湊友希那は今回の結果をあまり問題視していないし、対バンをやったことが、「RASのために、チュチュのためになる」と思ってやってあげているということになる。おそらく、RASの内部、レイヤに起こっている変化こそが、友希那の狙った部分なのだろう。わがままチュチュちゃんは、きっとそのうちに今回のライブの意味を知る時がくるに違いない。まぁ、たまには年相応に調子に乗ってもいいじゃない。ちなみに、今回はEXPOSEがライブバージョンで披露されたわけだが、Bメロのところでチュチュが指揮者っぽい動きになるのは中の人のトレスですね(実際は2番でやる動きだけど)。 とまぁ、そんなわけで次回に続くわけだが、他にも拾わなきゃいけない要素がてんこ盛りなので本当に大変だ……中でも一番お気に入りは、やはり氷川姉妹のチュチュ邸探訪だろうか。まずもって、日菜のドアをぶっ壊す勢いのノックからして吹き出してしまう。この弾丸娘、本当にノンストップすぎる。そしてそんな日菜を見たパレオのイカれたテンションにも注目。そういやこの子、パスパレの行き過ぎたファンっていう設定があったんだっけ……。髪の毛の色を気にしてて、カットが変わった瞬間にちゃっかり色が変わっているあたりはさすがの敏腕キーボードメイドである。どういうシステムなのかは全然わかんないけど。そして「氷川姉妹が来たから」ってんですぐに出てくるポテト。好みをリサーチしているのは当然として、すぐに用意できるのはどんだけ備えがあったんだろう。ちなみに、チュチュも氷川姉妹を見たら結構テンションが上がってて、日菜に対して「ぜひギター力(ぎたーぢから)を見せて欲しい」なんてことも言っていた。以前「なんでチュチュは日菜という天才ギタリストが目の前にいるのに勧誘しないんだろう?」って疑問を書いたことがあったが、やっぱり、実力を理解した上で遠慮はしてんだろうな。その上で才能を見かけたらやっぱり声をかけたくなっちゃうっていう。 翻ってRAS側の注目ポイントは、なかなかみる機会が無かったレイヤ・ますきの絡みだろうか。なんだか完全に被害者サイドにまわっちゃってて気が重いレイヤに対し、ますきさんは自由にキャラを広げてどんどん面白ヤンキーになってきている。控え室でのあことの絡み、考えてみりゃ初のドラム対面なんだよな。そのあとにリサ姉(と紗夜さん)のクッキーに反応して的確なコメントくわえているのも、お菓子の狂犬マスキングらしいところ。なお、ますきさんの中の人の趣味もおかし作りだが、リサ姉の中の人は(略) さて、何はともあれ、気が重い展開なのは確かだし、下手したら界隈が荒れそうな雰囲気ではあるが、今回はRoseliaの描写にブレが無かったので、個人的にはあんまり心配はしてない。湊友希那は、もう余計な涙は流さない存在なのですよ。しかし、この世界線のRoseliaはまだLOUDERやってくれるんだよなぁ……セトリ一発目でLOUDERを用意していたあたり、友希那が込めたメッセージ性が重過ぎてな……。
バスト62㎝、第8話。つまり今期の富田美憂キャラをフュージョンさせれば貧乳で巨根の骸骨天使が出来上がることになるな?!(混ぜるな) お話1本でまとまっていた前回とは打って変わって、今回はなんとショートタイトルが過去最多の5本まとめ売り。ただ、「いい日、旅立ち2」に至ってはほとんどワンシーンみたいなもんだし、あんまり詰め込まれてる感じはしない。いや、さすがに今回はせわしなかったが……毎回異様なお祭り感が出ている作品なので、今回みたいにスペシャルなお祭りとか訳のわからんてんこ盛り展開になっても大して違和感無いのよね。 ここのところ不穏な流れになっていたカイマン・ニカイドウの関係性はうまくまとまって欲しいなぁ、と思っていたのだが、残念ながらカイマンにも思うところはあったようで、存外あっさりした別れになってしまった。カイマンの方はニカイドウのことを案じての単独行動なので彼を責めるのはお門違いであろうか。ニカイドウの方もそうしたカイマンの気遣いはなんとなく察しているのだろう、慌ててあとを追ったりはせずに遠く異国の地(?)のカイマンのことを心配するばかりである。ただ、ハングリーバグの繁盛っぷりを考えれば追いかけないのは正解な気はするけど。まさかカイマンがいるだけでそんなに営業に支障があったとは……。 そして、魔法の国に渡ったカイマンの方は完全に「新展開」である。適当な成り行きで魔法の国での住処を確保し、ニカイドウの餃子に負けず劣らずうまそうなミートパイもゲット。なんでこの作品はこんなにグロが多いのに食い物はうまそうなんだろう。魔法使い連中も別に悪人ばかりというわけではなく、なかなか情に篤い普通の人も多いみたいである。まぁ、店長の丹波は平気で人殺すだろうし、どう考えても着ぐるみの構造がおかしいとは思うのだが……ちょっとくらいおかしな連中でないとカイマンを住まわせてはくれないだろうしな。 そしてそんなカイマンが潜り込んだのがブルーナイトという一大イベントを開催しているエンさんの邸宅だったわけだが……やはり今回の主役はカイマンサイドではなくてエンさんファミリーの方よね。正直、魔法の国におけるエンさんのセレブリティっぷりを見せつけられてびっくりしている。「なんらかの組織(企業?)のボス」っていうのは今まで認識してたけど、つるんでるのがシンさんやらノイやらの頭のおかしな連中ばっかりだったので、てっきりもうちょいアングラ感溢れる組織だと思っていたのだが、どうやらこの世界ではエンさんファミリーとの繋がりがハイソサイエティのステータスになるくらいには一目置かれる存在のようである。この世界の高貴さの基準がよくわからねぇのだが……純粋に金持ってんのかな。あとは魔法の力(煙の量か?)の強さももしかしたらステータスに直結しているのかも。 ただ、よくわかんないのはそんなエンさんの華麗なるファミリーの中に、なんで藤田が入れてもらってるのかってことなんだよな。「すげぇでかい組織の下っ端のほんの一部」っていうなら納得できるんだけど、今回のイベントでわざわざシン・ノイなんかと一緒にステージに登壇してたってことは、藤田も恵比寿も「選ばれしファミリー」なんだよね。魔法の特別さを考えれば恵比寿がその地位に担ぎ上がられているのはギリギリ理解できるのだが、藤田だけは本当にちょっとした一般人レベルだし……まぁ、愛されキャラなのかしらねぇ。 賑々しい祭りの喧騒の中で、いつも通りにちょっとネジの外れたあれこれが展開していくめまぐるしい進行だけでも頭のおかしさがにじみ出ていて楽しくなってくる。エンさんは仲間思いには違いないのだが、そんな中でもキクラゲのこと気に入りすぎちゃって単なる犬バカになってるのが可愛いよね。あ、でもこの国の人間は「キクラゲのパートナーになりたい」っていう応募者がたくさんいた時点で全員おかしいわけだが……キクラゲの持つ特権的な能力については周知されてるのかしらね。 そして驚いたことに、パートナーシップ協定の条項は、容赦無くシン・ノイペアにも関わってくるという。どう見たってベストパートナーどうしで、その関係性が揺らぐことなどないと思っていたのだけど……この世界のパートナーって、結成後に入れ替わることもありうるのか。エンさんの口ぶりからすると、「欲しけりゃ力づくで略奪しろ」ってことになるのかな。まさかこの2人がそんなことを許すはずがない……と思いきや、ハイヒールに苦戦するノイのところにいきなりの襲撃者。とりあえず爆弾で吹っ飛ばすところから始めないと攻略すら始まらないノイさんすげぇ。そしてそんなノイの窮地を直感で感じ取れるシンさんもすげぇ。また二人のイチャイチャが見たいもんですな。
ズッコケ株式会社やんけ! 第9話。チビ森氏によって明かされた過去の物悲しい現実。彼女の今が出来上がったのは、世知辛い世の中の風が冷たかったからなのだ……いや、その前から随分カナモリ流が出来上がっていたような気もするけど。 無事に芝浜祭が終了し、一応は成功に終わった映像研の活動。知名度も上がったし作品の品質はそれなり。水崎氏は御両親の許可ももらったし、順風満帆で言うことなし。しかし、営業成績という側面から見ればどうしたって学生の部活動では限界があるもの。金森氏がもともとどの程度の収益を目論んでいたのかは定かでないが、確かに労働の対価としては甚だ物足りない結果だったのは間違いない。「学生の活動としてやっているうちは限界がある」。その判断から、金森が打った次の一手は、いよいよ「制作集団」としての映像研の名を世に知らしめる方策だ。 彼女のシビアかつ的確な経営のセンスは、生まれ持った部分もあるが、幼い頃に散々見せつけられた「商売の苦しさ」によるものであった。別にそれが理由で辛い幼少期を送ってきたとかいうこともなかろうが、きっと金森氏は、あの親戚のお店が好きだったのだ。わざわざ浅草・水崎の両名に包み隠さずその過去の情景を見せつけ(実際にどうやったかはわかんないけどさ)、引けぬ一線がどこにあるのかをこれ以上ない形で示してみせる。商売とは、ありとあらゆる経験や試行錯誤の結果生み出される産物なのだ。必死に身体を動かし、頭を働かせてこそ、労働の対価は得られる。働かざる者は食うべきではないが、逆に言えば働いた者は食えなければおかしいのである。 そうした金森氏の寂寥の過去が情緒溢れる作劇で描かれ、彼女のこれまでの散々な振る舞いも全てが許されるような展開であった。当然、浅草・水崎の両名もこれに大いに刺激され、新たなアニメは商店街促進のためのご当地宇宙戦争に決まった。ものの見事に金森の企み通りにことが進んでいるわけだが、まぁ、それで誰が困るということも無さそうなので大丈夫だろう。水崎氏は相変わらず好き放題に動画のこだわりをほとばしらせており、新型アダムスキーの珍妙な動きは、なるほど確かに初体験だし、奇妙なおかしさが印象に残る。 そして、水崎氏の物語は前回で一通り決着をつけていたので、いよいよクリエイターとしての素質を問われるのは浅草ということになるだろう。これまで「なんとなく」で描き続けていた彼女の脳内世界が、金森の一言で「演出されたもの」としての力を持つようになる。今までずっと思い描いてきた世界を、何百、何千という他人にも伝わるように表出させるその行為のことを、業界的には「演出をつける」というのである。「何を描くか」、そして「何を描かないか」。アニメーションだからこそ広がり続ける無限の真っ白なキャンバス。また一からの制作になればこそ、浅草氏の真の「演出力」が問われることになるのかもしれない。 ……それにしても、中盤以降のまるっこい浅草氏がやたらコミカルで可愛かったな……。 怒涛の「なんやそれ!!」、第10話。このアニメを1回見ただけで理解できる人間がいたらまじで尊敬するわ。もう、何が何やら。 前半パートはちょい趣の違う展開だった。「第2層」に潜っていた鳴瓢は、なんとかして飛鳥井木記の問題を解消しようと躍起になっていた。彼女の夢に侵入してくる殺人犯を“この世界”で一人一人排除して彼女の解放を目論む。「現実」での知識というアドバンテージがあったためにこの世界での捜査は順調に進み、排除は滞りなく進行。しかし、それでも飛鳥井の症状は治らない。やはりジョンウォーカーの排除が必須なのか……というところで、少しずつこの世界の異常が見え始める。鳴瓢が意識していないところでも垣間見える「未来の記憶」。それは飛鳥井の持つ能力ゆえかと思われたが……。 最後に思い至った殺人犯、どんな世界でも因縁深い「穴空き」。そこへ向かおうとした鳴瓢が出会ったのは、まさかの別イドから飛び込んだはずの本堂町。二つのイドが繋がっているという謎もさることながら、ここで明かされたのは鳴瓢の打ちのめされた精神性だった。彼は「現実」の事件の手がかりを掴むためにイドの中だとわかった上で行動していたはずだったが、いつしか「過去の記憶」で埋め尽くされたイドにすっかり侵食され、世界を現実だと思い込むようになった。いや、願い続けていた。イドの世界でのわずか10分が数年にも及ぶ記憶の慰めを生み出し、彼はこの世界での警官としての人生を全うすることを願っていた。今は亡き妻と娘の面影に耽溺していた。しかし、先にイドに潜っていた本堂町の存在が、如何しようも無い矛盾を彼に叩きつける。この世界は幻想。それに気付かされた今、鳴瓢がこのまま夢に甘んじるわけにはいかなくなってしまったのである。 崩壊する世界の中で、彼はせめてもの償いとしてジョンウォーカーの捜査に着手することを試みる。しかし、どこまでが天の配剤か、はたまた何者かの思惑か。ここにきて規定時間の10分が経過。穴井戸によって「第1層」に呼び戻される酒井戸。「砂漠の世界」に戻った彼に突きつけられたのは、さらに斜め上の現実である「イドの真実」であった。 穴井戸、いや、「穴空き」富久田は、脳機能がおかしくなった結果、実はイドの中でも人格を失わず、記憶を保持したまま潜ることができたという。そして、そんな彼は自分の潜ったイドが百貴のものなどではないことにも気づいていた。砂に埋もれた砂漠の世界で、手がかりである拘束具を外した「時計泥棒」は富久田本人。彼は「砂漠の世界」と「雷の世界」の類似点をうやむやにすることで、イドの真実から目をそらさせていたのであった。砂が吹き飛んだあとに残されたのは「雷の世界」の成れの果て。なぜ「第2層」で鳴瓢と本堂町が出会ったのかといえば、それは「同じ人物の同じイド」だったからこそ。 鳴瓢は自身のイドに潜り、自身のイドの中で己の存在を認識した。スタッフの恐れていた現象が起こる。イド嵐。一体何が起こるのか。富久田の狙いはなんなのか。鳴瓢は無事なのか。より深いイドにいる本堂町の安否は? 結局百貴と鳴瓢は現実で何をしていたのか? ノンストップ謎だらけ展開。救いはあるのか?! 何はともあれ、1年間お疲れ様でした。毎年毎年、プリキュアロスに戦隊ロスと情緒が大変なわけですが、今年からプリキュアと一ヶ月のズレが生まれるように調整されたので、ロスラッシュにならないだけ助かりますね。 少し前の劇場版の感想でもちょっと触れたが、個人的にはこのリュウソウはそこまで刺さらなかった作品である。まぁ、前作のルパパトが特異すぎたってのもあるんだろうけど、全体的には並か、やや下ぐらいの総評になる。この感想では何故そうして「刺さりにくかったのか」を少しずつ見ていくことになるが、先に断っておくと、それでも最終的には物寂しさを感じるくらいには愛着は生まれる。まぁ、どんな作品でも1年間付き合ってればそれくらいの付き合い方にはなるのかもしれんが、リュウソウの場合には、終盤で設定が整ってからの怒涛の展開は引き込まれる部分もあり、「前半部分でもうちょいこの個性が打ち出せてれば入り込み方も違ってたのかなぁ」となんだか惜しい気持ちもあるのだ。 低迷を感じた理由を一言で言い表すのは難しいのだが、誤解を恐れず書くなら「序盤で設定がわからなすぎた」「追加要素の導入で世界観が変わりすぎた」ということだろうか。リュウソウ族という種族が地球上で「人類」と異なった概念として存在し続けていたっていう部分を飲み込むのに随分時間がかかったし、途中から「海のリュウソウ族」が追加されたりしたし、最終的にはドルイドンの設定も全てエラスの手の内ということが明かされるにいたって、ようやく「なるほど、この地球はそういう世界だったのだな」という理解が得られる。最後まで見れば筋が通っているし不満はないのだが、視聴中はそれがふわふわした状態が何ヶ月も続いてしまうわけで、どこに主軸を置いた作品なのかを見づらくなっていたんじゃないかな、と。ドルイドン側の設定も、誰がどれくらい偉くて何が目的なのかっていうのが定まっておらず、せっかくあれだけ和気藹々とした面白集団だったのに、中盤でとっ散らかってしまったのは勿体無かった。あとは個人的に一番気になったのは味方サイドのサポートが定まらなかったこと。中盤以降では例えば新たな騎士竜との付き合いが生まれるので「サポーター」として騎士竜が大事になってくるのに、結局メインの騎士竜ではティラミーゴ以外の掘り下げがほとんどなかったので割と空気扱い。人間のサポーターではういが途中退場していつのまにかジジイにメインヒロインの座を明け渡してしまうなど、なんだか最後まで落ち着かなかった。どうやらキャストの事情らしかったのだが……もともとういに関してはあんまりサポートヒロインとして魅力を感じなかったので、その辺りの扱いの難しさは痛感したものである。 ただ、こうして難点をあげてはみたものの、ここまで書いたことにも魅力がないではない。ドルイドン側はやはりクレオンの強烈すぎるキャラクターが最後まで魅力を維持して引っ張ってくれていたのは間違いない。白石涼子による本当にクッソ腹の立つクレオンのキャラ描写はぶれることなく、あんなにクソガキテイストが前面に押し出されているのに、終盤になると彼とワイズルー様の心温まる上下関係は毎週欠かせないものになった。そりゃま、最終的に「ドルイドンって別に敵じゃないねん」っていう終わり方になるのだから中盤戦でもあまり酷い扱いができなかったのは相当な縛りになっただろうが、そのあたりをうまいことおちゃらけで緩和して逃げ切ったワイズルー様が一番輝いて見えるのは必然だったのかもしれない。味方サポートキャラに関しても、じじいとセトーの持ちネタはなんだか癖になる部分があったし、新たなマスターの登場など、掘り下げられる要素はかなり多かった。あとはまぁ、中盤の山場になるナダさんの存在な。彼のおかげでリュウソウ族への不信感がどんどん強まっていったのは勘弁して欲しかったが、やはり終わってみれば一番感情に訴えかけるエピソードになったのは間違いない。この辺りの、各方面にとっ散らかった要素を、もっと一本の芯でまとめあげるんやで、っていうのが先んじて提示されていれば、多分見やすさがだいぶ変わったんじゃなかろうか。 まぁ、僕の中でメインヒロインはバンバさんだったから、そこが可愛ければそれでいいという話もある……いや、アスナも好きなんですよ。なんなら歴代ピンクの中でも五指に入るくらいに好きな可能性もあるんだけど、アスナは本当に男前だったんで「ヒロイン」っていう立ち位置じゃなかったのよね。バンバとかカナロの方がよっぽどヒロインポジっていう。ちなみに、ちょくちょく書いてる気もしますが、歴代ピンクランキングは上からボウケンピンク・タイムピンク・キョウリュウピンクです(パトレン3号は現在審議中)。嗜好ゥ! 嗜好ゥ!
2月29日 ドラフト模様(THB×3) ピック順 【Thraxi】→【Alessi】→【Tanaka】→【Chrolony】→【Logical】→
週に一度の濃厚接触、我々のドラフトは常に無観客試合で開催されております。テーロス環境開催から二ヶ月弱が経ち、それなりに落ち着いてきた感があります。ただ、その割に意外とアーキタイプ分析とかで見えてない部分が多くて、少なくともエルドレインの時よりもドラフトで考える要素は多いかな、という印象。次の環境まではまだ二ヶ月近くありますが、しばらくは探究の時期が続きそうです。とはいうものの、実は「Mysterious Booster」の発売が近づいてるんですよね。残念ながら正規セットじゃないので特に話題にもなってないし、なんならこれを書いてる現時点で手に入る範囲内で流通する代物なのか(そもそも箱売りがあるのか)すらよくわかってません。一応発売が再来週と書いてあるので、もしやれるならプレイしたいと思ってるんですが、はてさてどうなることやら。
とりあえず次回は通常通りに開催予定ですが、これを書いてる時点ではスケジュール調整がまたややこしくなってしまったので未定です。どうしたもんかね。土曜日にやることはやると思う。
コロナの影響をもっとも致命的な形で被った作品、第7話。すでに次回が特別編成の「前編」って言ってるわけで、最低でも2週は本放送無しってことになる。まー、現代アニメにおける中国の影響を考えれば致し方無いし、現在の自粛要請下では国内スタジオすらまともに動けない可能性もあるからどうしようもないとは思うけどね……各種産業がストップしてる中、アニメだけが平常通りに放送できるわけねぇしなぁ。むしろこんな状況で動けてる業界は偉いわ。 さておき、そんな中でも一週間の休みを経てなんとか放送にこぎつけた第7話。作画面でも安定しており、単体で見れば制作スケジュールがダメージを受けたとは感じられないクオリティになっているのはありがたい。今回はコンテが二瓶氏、演出に森義博が参加しており、相変わらず充実した人脈の下で制作されているのがわかってありがたい。 原作通りに進行しているだけなので特筆すべき点もないのだが、今回は記憶を失った黒子が御坂と改めて関係性を構築するという、実に芳醇な内容になっている。改めて、二人の信頼関係っつうのはもともとお互いの人格を基盤にして築き上げられたものだったのだな、ということがうかがえる。御坂は自販機さえ蹴っ飛ばさなければお嬢様学校でも非の打ち所がない優等生。そして黒子もレベル4という高レベル能力者であり、正義感に燃えるジャッジメントの熱心な構成員。本当に全良で、有能なコンビなのである。普段があんな雰囲気になっているのはひとえに黒子の変態性のなせる業であり、彼女の行き過ぎた愛情さえ取り除けば、純粋に最高のバディとして仕事にあたることができるのだ。これだけ絶望的な状況にありながら、お互いの信頼をすぐさま構築して背中を任せあえる関係性になるんもは凄まじい。 そして、何故かは全然わからないのだが、今作のバトル展開は、同じ「とある」シリーズの中でも突出して面白くなるのである。今回の警策との初戦も、短い交渉の中にきっちりお互いの策謀が絡むし、御坂側の勝利に繋がる要因も明確なので見ていて気持ちがいい。能力者同士のバトルってのは、お互いの能力が見えない間の探り合いが面白い部分なので、こうして一触即発の空気の中で牽制しあう様子を見るだけでも見応えがあるのだ。それこそジョジョに代表される面白バトルの基本フォーマットである。御坂が最強クラスの能力者なのに決してオレツエーに終わらないのは、御坂が有名人なので一方的に相手に能力が知られているってのも大きいのでバランスが取れてるんだよね。 能力というと、今回は久しぶりに黒子のテレポートをたっぷりと見せてもらったわけだが、単なる瞬間移動のはずなんだけど黒子のモーションってどこかシャープで、格好良く見えるのは何故なのだろう。余計な効果とか音をつけずにその場にシュンと出てくるだけなんだけど、それだけで「能力の行使に熟達してんなぁ」という雰囲気が出ている気がする。こういう細かいところにも、アニメで動きがついた時の見どころがあるわけですね。 まぁ、だからこそここから2週間もお預けなのは本当に残念なんだけどね……。 挫折回、第8話。どうしてもこういうアニメには欠かせないのが挫折回なわけだが、底抜けの明るさを持つましゅましゅの場合、どんな風に受け止めたらいいのかを計りかねるので難しいところであるな。 本気の仕掛けをしてきたレイジングシグナルの面々。すでにほわんとの濃密な接触により、非常に高い目標を掲げたまっすぐなグループであることは明らかになっている3人だ。特にボーカルのララリンはほわんのことを高く評価しており、すでに実績がある身だがデビュー経験すら無いほわんたちに何かと目をかけてくれる。今回の対バンについては、結果的に「挫折」回になってしまったし、最後にララリンがかけた言葉がどこまで本気のものなのかは定かで無いが、ほわんたちにとってはかなり厳しい試練になるのは間違いないだろう。まぁ、普通に考えたらましゅましゅが崩壊することなど望んでいないだろうし、ある程度はハッパをかける目的での展開だとは思うが……彼女らのストイックさを考えると、本当にましゅましゅのノリに辟易した可能性も捨てきれないので、ちょいと心がクサクサしてしまうわね。 ましゅましゅサイドからすると「突然上から目線でそんないちゃもんをふっかけられても」という印象にもなりかねない展開ではあるのだが、同時にレイジングシグナルの過去の苦労話も明らかにされており、3人が今の地位を確立するために犠牲にしたものや、血の滲むような努力が補強されているために説得力は保持している。「音楽ってのは生半可な覚悟でやって伝えられるもんじゃないんだ」という信念は決して間違いではないし、大げさな考え方ではない。そして、そんな大仰な信念を体現するもっともわかりやすい方策として、「あえて弱者であるましゅましゅの曲調に新曲をぶつける」という容赦ない戦略が採られたのである。 ほわんたちだってちゃんとそれなりの努力はしており、相手方の研究を行い、自分たちの持ち味を再分析した上で、しっかり練習して対バンに臨んだのだ。素人バンドには充分な備えだろうし、その姿勢が間違いだったわけではない。しかし、あえてそうした「普通の精神」で挑んできたましゅましゅを返り討ちにしたのが今回のレイジングシグナル。実際、彼女らが今までのイメージを払拭するようにして叩きつけてきた「ネオンテトラの空」は良い曲だったし、新たなるレイジングシグナルを表現するものになっていた。まさに、ましゅましゅを踏み台にしてのもう一段の進化だ。あとは、そんなひどい仕打ちを受けたましゅましゅの面々が奮起できるかどうかの勝負。 まぁ、アニメ的なことを考えれば当然ここからの再起がクライマックスってことになるわけだけども。次回がまたドコユビ回になりそうなんだよな……ちょっと不安な状態で宙ぶらりんになるのは勘弁してほしいけど……頑張れ。
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HN:
Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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