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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「球詠」 5→5

 どれだけ放送本数が少なくとも、どれだけ放送時期がずれ込む作品があったとしても、こうして終わっていく作品はきちんと存在しているのだ。今期もボチボチ最終回シーズン。その口火を切ったのは、なんとも評価の難しいこの作品から。

 結果だけ見れば平均点から平均点への推移。「まぁ、普通レベル」で終わった作品なのだが、その評価はかなりはっきりとした高低差が存在している。もう、見ていた人ならお分かりだと思うが、今作はとにかく作画が足を引っ張っていた。ぶっちゃけ、作画部分での情けなさだけで評点すれば3点がいいとこである。これがコロナの影響なのか、もともとスタジオが持っていたポテンシャルなのかは分からないが(最終回まで納品できていたとするなら、コロナは関係なかった可能性が高いが)、ファンからすればとにかく「勿体無い」という感想になるのだろう。これで「恋する小惑星」と同じくらいの制作体制で作られていたなら、もしかしたら大化けしていた可能性もあるものを。

 作画がダメだったのは、とにかく力の入っていない外注丸出しのヘナヘナキャラでも一目瞭然だが、実際の野球モーションになるときのCGモデルの使い方もかなりお粗末なのが情けなさに拍車をかけている。最近はこうしてモーション作劇をCGに頼るスタジオも増えており、我々の目が慣れてきたことを差っ引いても、全体的に「こなれた」成果が作れる時代になってきている。どちらかというとそれ以外の部分をCGのテイストに寄せることで解決を見る場合が多いが、今作の場合にはどうあがいても「CGっぽい」作画を普段から寄せて作ることが不可能だったようだ。それに加えてモデルの扱い方も全く慣れていないようにしか思えず、背景から浮く、モーションの力のかけ方がアニメとしておかしいなど、とにかくどれを取ってもマイナス要因にしかならない。ただサボるためのツールとしてCGモデルが出てくるなら、いっそ投球シーンなんかは一枚絵を適当につないでいった方がなんぼかマシだろう(実際、同時期に放送されている「メジャー」はそれで充分に機能しているのだ)。できることならば、コロナの過ぎ去った平和な世の中が訪れた際には、なんとか芳文社の全精力をもってリメイクしてほしいと、そう思ってしまうくらいの残念な作品である。

 しかし、そうして「残念だ」と悔しがるということは、「作画さえよければ」という思いが募る作品だったということでもある。「女の子の野球漫画」というよくあるようでそこまで多くないテーマだが、今作は私がよく使う「進化型きららアニメ」の先を見据えた1つの答えを提示してくれている作品だと思う。スポーツもので比較するなら「はるかなレシーブ」があったが、やはり、潜在的に野球というスポーツはドラマづくりがやりやすいという利点があり、掛け値無しで「面白いドラマ」が作れるのである。序盤は魔球を使う主人公ってことで「なんだかなぁ」と思ってみていた部分はあるのだが、いざ試合が始まると割とあっさりこれが打たれたりして、野球自体が決して超常バトルになったりしない。決勝戦では一番顕著だったが、最もウェイトを置いて描かれるが参謀役の采配と苦悩、そして勝負のあや。「単に女の子が可愛い」ではなく、どこまでも「野球ドラマがやりたい」という欲求で物語が作られているのがわかるのである(そもそも作画だけ見たら女の子は可愛くないしな)。そして、序盤から形成されていったチームの友情関係が最終戦できちんと伏線として機能しており、1人1人の選手の心情が試合の行方を左右するファクターとして説得力を持つ。自分でもなんでか分からんのだが、最終回はやたらと泣けるポイントが多かった。クライマックスとなった希の打席、ベースを回る希が芳乃を指差すシーンで泣いてしまったのはしょうがないとは思うのだが、その前の打席、バント失敗して戻ってきた稜に対して芳乃がかけた「もっと練習しようね」という一言がやたらと刺さった。消沈して戻ってきた選手にその言葉がかけられるのは、本当の友達だ。

 細部まで見ていけばきちんときららイズムを継承した「女の子のいちゃいちゃ」がありつつ、それが野球というスポーツと自然に結びついて効果的な見せ方ができている。そういう意味では非常に良い作品だった。作画のレベル次第では年間規模でも優秀賞が取れる可能性があるんじゃなかろうか。今作の大ファンの知人がいるのでちょっと引き気味で見ていたのであるが、これで安心して、原作を買おうと思う(多分、2期は作られないだろうしな……)。

 というわけで、7点の要素と3点の要素があった作品なので、均して5点。そういうこと。次のきららアニメは何かなぁ。幸せになれるといいなぁ。

 

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 前回からの伏線回収。ついに平日たほいや会まで開催されるようになってしまったので俺はもうだめだ……急速に広辞苑を食いつぶしている。……絶対に来週はやらないぞ(心の誓い)。

 


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 きゅぽーん、第7話。あれ、でも今週割と普通だったな。やっぱり構成演出のさじ加減で狂気の増減は激しいようだ。

 今作の最大の欠点は、心身ともに充溢しているタイミングでないと視聴がためらわれる点である。先週みたいな高密度エピソードを毎週叩き込まれるとするなら、生半な気持ちで視聴すれば命に関わってしまう。おかげで視聴がどんどんずれ込んで3日たってから視聴したりするわけだが、今回は身構えたほどのダメージが発生しなかったのでちょい肩透かしではあった。まぁなぁ、毎週あんな奇跡的なラッシュが持続するとは思えんしなぁ。来週以降は多少気楽に観てもいいのかもしれん。ただ、そこに不意打ちがくると怖いんだよな……。

 パーツだけとれば今回だって頭のおかしいところは散見される。一番わかりやすいのはもちろん突然のT.M.Revolutionだろうが、他にもことこ先輩の細かい所作だったり、冷静に見ると「何がしたいねん」みたいな要素はある。ただ、会話のテンポに関しては今回はかなり常識的なリズムが維持されており、そこまで気ぜわしさも感じずにすんだ。もしかしたらまいらがどれくらい暴れるかで左右される部分もあるのかもしれない。一応、謎のおもちミサイルのところとかは一瞬「ん? どうした?」みたいなところはあったけども。ちなみに、UFOにのってフラフラと悪さをするゆにたちを見ていると、何故か秋葉原で悪さをしていたぴよことPKOのことを思い出すのである。モブの扱いもどことなく「デジキャラット」っぽい雰囲気があるよね。

 今後、サンリオとゲーマーズが統合されることがあるのだろうか。

 

 

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九つの命 Nine Lives (1)(W)(W) R
エンチャント
呪禁
いずれかの発生源があなたにダメージを与えるなら、それを軽減し、〜の上に具現カウンターを1つ置く。
〜の上に具現カウンターが9個以上置かれた時、〜を追放する。
〜が戦場を離れたとき、あなたはゲームに敗北する。
 にゃーーーーーん。無茶しやがって……な構図の猫が目印の不穏なチャレンジングエンチャント。これ、この猫ちゃんにレオニンどもの生命が8個宿ってるってことなのだろうか。まぁ、「猫は9つの命を持つ」という伝承って謂れがよくわかっていないらしいので、次元を跨いだ輪廻転生物語だと解釈しても良いのかもしれない。右下のやつなんかは明らかにミラディンレオニンなんだけども。さておき、そうして9個の命を授かった猫のトップダウンデザインで、「9回までなら殴られても平気」というバーサーカーみたいなデザインになった。これが日本文化なら「100万回殴られた猫」になるのに(もしくは100日後に死ぬネコかもしれん)。「九個の発生源からのダメージを被る」ということは、本来ならば最低9ライフは失うということになる。発生源からのダメージ量は確実に1点以上なわけで、その量を気にせず全てひっくるめて「1回」とカウントできるのだから、このエンチャントを張った時点でライフが9点の状態よりも生存力は確実に高い。つまり、そうしてライフが追い詰められた状態で展開すれば、額面以上にしぶとい耐久力が得られるということ。そう考えると、なんだか危険なようにも見えるが、案外手堅いカードではある。唯一の懸念は、そうして地道なダメージ以外の方法でこのエンチャントを破壊したり戻したりする方法がある場合。エンチャントを含む全体除去ってのはそう多くはないが、現在なら「スナップダックスの神話(色マナ支払いver)」なんかは危険だろうし、そこまで使われていないが「次元の浄化」「涙の氾濫」なども一撃死のトリガーである。構築クラスで現実的な天敵としては「予言された壊滅」なんてものも。そうしたカードとぶつかってしまうリスクはあるが、相手のデッキが特大火力などの一撃の重さで勝負するデッキだった場合の耐久力は魅力。ちなみに「物語の終わり」みたいなカードで場を離れたときの誘発能力を打ち消してしまうという裏技もあったりする。そしてもう、猫は生まれ変わることはありませんでした(終わり)。
 
穏やかな光の聖域 Sanctum of Tranquil Light (W) 
伝説のエンチャント・祭殿
(5)(W):対象のクリーチャーをタップする。この能力を起動するコストは、あなたがコントロールする祭殿1つにつき(1)少なくなる。
 本殿!!!!!!!! どこまでおじさんプレイヤーの懐古心を刺激するのだ! なんと「神河物語」で登場し、それから20年近くもの間一切新作が作られなかった特殊タイプ「祭殿」に、この度一気に新作が6枚も登場したのである。ちなみにサブタイプはあくまで「祭殿」であって、神河で登場したサイクルのカード名が「本殿/Honden」だっただけなので、今回は全て「聖域/Sanctum」というカード名になっているのはちょい残念要素だ。一応、フレーバーとしては神河の施設だと思うのだけど。まぁ、とにかく新たな祭殿カードが登場し、かつての神河本殿の力も増強されたことになる。何度か書いたことがあるかもしれないが、私は昔々、一応構築戦で大会に出ていた時期もあり、最も良い成績をおさめたのが、何を隠そう、神河ブロック構築の時に使用した「不朽の理想」を軸とした本殿デッキだったのである(まぁ、それでも「あと1勝で決勝卓」どまりだけども……)。そんな思い出の本殿の新作は、なるほど今回だって夢を見させてくれる存在に違いない。並べれば並べた分だけ効果が増強されるサイクルなわけだが、白は先輩の「浄火の本殿」からは想像できなかった、タッパーという斜め上の役職。単体ではタップに5マナもかかるお荷物でしかないが、仮にこれも含めて祭殿3枚が並べば起動コストは3マナ。それなりに現実的な数字だ。何より、このカード自体が1マナと軽いため、他の祭殿の為の下準備に適している。サイクル中でも最も「数を並べる前提」が強いカード。その分、ピック中は割と遅めまで流れてくることが期待できるが……やめろよ、こういう破滅フラグで楽しそうなカードをパックに紛れ込ませるのは!(スリヴァーの時と同じで、絶対俺はやりたくてしょうがなくなるんだよ) 余談だが、今回の祭殿サイクルの日本語版は、フレーバーが全て575でまとめられている。書式からして英語版もおそらくそうした韻文なのだろうと思われるが、多分神河っぽさの演出なんだろう。なんとも典雅なものである。
 
トレイリアの大魔導士、バリン Barrin, Tolarian Archmage (1)(U)(U) R
伝説のクリーチャー・人間、ウィザード
2/2
〜が戦場に出た時、最大1体までの対象の、他のクリーチャーかPWをそのオーナーの手札に戻す。
あなたの終了ステップの開始時に、このターンにパーマネントが戦場からあなたの手札に置かれていたなら、カードを1枚引く。
 なんとまぁ、バリンさんも改めてカード化されるのか。他の有名人カードと違って、流石にバリンについては当時の物語でも活躍(?)していたのでなんとなくは知っている。まぁ、最終的には「抹消」で全てを消しとばしたジジイ、っていうイメージしかないのだけども……。さておき、バリンの特徴は初代のカードの時からバウンスを得意とするウィザードという部分。「バリンのやり戻し」なんて微妙なバウンスもあったりするが、今回はちゃんと平均値以上のバウンス性能を持って登場した。基本デザインは「霊気の達人」だが、レアで伝説なのでPWも戻せるように調整されている。そして注目はその下に書かれた珍妙なサポート。「自軍パーマネントを戻せば1ドロー」である。なかなか意識しなければ「自軍パーマネントを戻す」というアクションを積極的に取り入れることは難しいが、それだけに世間からの警戒も薄い。今回注目なのは、「尊敬される語り部、ニアンビ」との謎のレジェンドシナジーだろうか。まぁ、何を戻したいかはいろいろ考える必要はあるけども、ニアンビはインスタントで出せるので、例えば「ウーロのサクる能力スタックで戻す」なんてことをやると、(5マナかかるけど)いろんなリソースががっぽがっぽで面白い。また、秋までの期間は「聖域の門」との共闘も可能なので、何か変なシナジーが組めるかもしれない。まぁ、リミテッドだと普通にバウンス。
 

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 今期は「イエスタデイをうたって」と肩を並べる強力なラブドラマだよ、第7話。花澤力だけで比べれば互角かな……。こっちはいろんなカップリングが見え隠れするところが売りなのです。たとえば卜部アンディとか。いや、そっちは嘘だとしても、あまりにもストレートな沢×太凰がエグいんですよ。なんやねんこの露骨な組み合わせは。腕組んで立ち去るのやめろや。なお、当方確実に沢太凰派なので、おそらく太凰沢派と出会うと戦争になります。

 今回は次の対戦に向けての特訓回かと思われたが、なんと睦子の記憶が蘇る、過去の圧倒的イチャイチャ回だったという。もうね、まっすぐな中学生ラブを抱えてる睦子さんが実に可愛らしくて良いわね。そしてこのカップル(未満)、実はちょっと不思議な身長差カップルなんですよ。そのことに気づいたのは睦子が茂野家を訪れてねーちゃんと並んでるシーン。普段は大吾に対しての威圧的な態度ばかりで気づかなかったんだけど、ねーちゃんでば意外と身長が低い。それこそ高森ボイスがしっくりくる程度の身長。そして睦子ってばすらりと背が高い。大吾はまだ成長期に入っていないこともあるのだろうが、明らかに睦子よりも身長が低く、関係性の割に上下のギャップがある。この辺が中学生らしくてニヤニヤしちゃうポイントの1つである。まー、親父の血を考えれば大吾もそのうちぐんぐん身長が伸びるだろうし、今の関係性を楽しめるのもあとわずかの期間のはず。その間に、大吾は睦子との関係性を変えることがあるんでしょうかね。

 姉はもちろんのこと、母親まで出てきてすっかり家族公認の仲に(一方的に)なってしまった睦子さん。当然その関係性は部活の連中にも認知されてしまうが、沢太凰はあの通りなので特に問題ないし、デブはデブだから別にいい。丹羽さんはちょっとうらやましそうだったが、あの人の性格からしてちょっかい出してくることもない。となると、やはり二人の関係性に波風を立てるのってアニータだけなんだよな。今後のバッテリー関係に要注目だが、普通、こういうのって「女房役」の方を奪い合うもんだけど、現時点でバッテリー組んでるのが睦子とアニータってのは面白いところよね。この漫画、最終的には女性がいない世界(高校野球、そしてメジャー)まで進まなきゃいけないはずなんだが、その頃には睦子たちはどうなっているのだろうか……。

 

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 つらみ、第10話。うーむ、こういう展開になるのか……。どうしよう、誰が悪いとか一概に決められなくなっちゃったので、それぞれの心境を考えるともやっとしてしまうな。

 一番立ち位置が悩ましいのは大神であろう。シルヴァスタが何かやってるぞ、ってんで、全部製薬会社が悪かったんだ、っていう陰謀論に話がまとまれば簡単だったのだが、どうにも今回のアランの説明を聞くだに、彼のやろうとしていることは割と真っ当な社会貢献である。もちろん獣人側からすれば寝耳に水には違いないが、そもそも自分たちの素性をよくわかっていなかった獣人側に問題があるわけで、ここで「あんたらに原因があるんだから、多少こっちが無理を通すのもしゃーないやんけ」と言われてしまえば返す言葉もない。ただ、そうして「獣人であること」そのものを悪性と結び付けられてしまうと、どれだけものの理屈がわかったところで、心情面で納得できるものではないというのもしょうがない。普通の獣人でさえ「獣人じゃなかったら問題ないんだし、獣人やめろ」と言われたらいい顔はしないわけで、それが1000年ものあいだ「獣人であること」を拠り所に戦い続けてきた銀狼様ならなおさらである。

 ただ、そうは言ってもやはり今回の大神の行動は短絡的なように見えてしまうのも事実である。あそこで暴れてアランを傷つけてもしょうがないのだし、獣人感情が絶対的に自分の気持ちと寄り添うものであると想定するならば、まずは単身で暴れるのではなく、同じ危機感を持つものを増やして、世論として対抗策を練る必要があるだろう。そして、これまでの凶暴化事件の背景を考えれば、そうして「獣人でありたい」という要求を第一に掲げる獣人がそこまで多くない可能性だってあるのだ。そうなったら、大神は折れるしかないだろう。そこにあるのは主義主張の戦いよりも前に、政治である。

 ただ、そうして「獣人は産まれながらにリスクを抱えているのだから淘汰されても仕方ない」という見方が真理を含んでいるというのは認めつつも、だからといってシルヴァスタの動きが全て認められるべきかというと、これまた悩ましい。まぁ、アランは市長との関係性で何かを謀っていたわけで、やっぱり悪いやつなのは間違い無いのだろうが、それを差っ引いても、彼らの選択肢が最適解なのかどうかは疑問が残るところ。結局、人と獣人の間の歪んだ歴史の溜まった澱の部分がアニマシティなわけで、それを一発で解消する手段などあるはずもないのだろう。そして、どうしたって皆が「都合のいい答え」を求めて最短距離でゴールしようとするからこそ、軋轢が生じるのである。

 こうなると、結局「獣人側」「人間側」の間を取り持てるのは、半端もののタヌキとキツネということになるのだろうが……なんで突然ライブ始めようとしてるんですかね???

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 週一回というペースはそろそろ考え直した方がいい、という話が出ました。(最下段へ続く)

 


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天界の処罰者 Celestial Enforcer (2)(W) C
クリーチャー・人間、クレリック
2/3
(1)(W)(T):対象のクリーチャーをタップする。この能力は、あなたが飛行を持つクリーチャーをコントロールしている時にのみ起動できる。
 なんか変な方向に気を使ってるタッパー。起動コストはイコリアで活躍する「検問官」と同じ。1マナ重くなってステータスが+1/+1されており、「タッパーなんて別にステータスどうでもよくない?」という評価を考えれば、むしろ「検問官」の方が強い可能性が高い。しかし、その上でさらにタップのための条件が必要という制約があるため、全体的には弱体化していると見た方がいいだろう。まぁ、タッパーなんてリミテッドでは何しても強いのだから、多少制限強めでも構わないとは思うけども。一応、空から殴って地上は固めるっていう戦術は一貫しているのでデッキインを躊躇う必要はなさそうだ。
 
果敢な一撃/Defiant Strike(WAR) C
 お手軽スペル&お手軽ドロー。先制攻撃もつかないのでこれで戦闘結果がひっくり返ることはほとんどないが、うまく相打ちまで持っていければ儲けもの。果敢と合わせればそれなりのトリックになるのだが、今回白はあんまり果敢と噛んでいないのでそういう用法はちょい厳しいか。緑か青と組んだときに「ドロー時誘発」を加速させるのに使おう。
 
(鷹匠の達人)Falconer Adept (3)(W) U
クリーチャー・人間、兵士
2/3
〜が攻撃するたび、1/1で飛行を持つ、白の鳥・クリーチャー・トークンを1体、タップした攻撃状態で生成する。
 描かれているのはタルキール、アブザンの鷹匠。こういう役職はアブザンがなくなってドロモカになってもちゃんと活動できてるのだろうか。とりあえず、攻撃したときに仲間の鳥さんが駆けつけてくれるという鳥の愛情を一心に感じられる1枚。ただ、4マナ2/3だと高確率でこいつ自身は討ち死にするし、下手したら一緒に殴ってる鳥も討ち死にする。殴って得するタイミング、実はあんまりないんじゃないか説。一番確実なのは、こいつ自身に飛行などの回避能力を与えるパターンだろう。相手の空が手薄なら、そこから毎ターン群れをなして襲いかかる鳥葬モードに入ることが可能だ。最悪でも全軍増強などを握って「数が増える」ことに意味を持たせてから殴りに行きたい。
 
栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)」 R
 「十字軍」が永久に存在をbanされたのに、自軍だけ増強のこっちは再録されるっていう。こっちの方がよっぽどわがままなカードなのにな! 実はかなり久しぶりの再録。ウィニー構成で押し込めるデッキが組めるなら、常に投入は検討されるべきカードだし、現在はそこまでライバルとなる同型カードがないので活躍のチャンスではある。ところで、このイラストの天使は誰だろう。この特徴的な多重羽はイオナさんっぽいか(単にゼンディカー天使っていうだけかもしれないけど)。
 
(グリフィンの高巣)Griffin Aerie (1)(W) U
エンチャント
あなたの終了ステップの開始時に、あなたがこのターン3点以上のライフを得ていたなら、2/2で飛行を持つ、白のグリフィン・クリーチャー・トークンを1体生成する。
 ライフゲインギミックを支援する全自動グリフィン発生装置。「毎ターン3点はそこそこ厳しい条件かなぁ」と思うと敬遠してしまいそうなカードだが、そもそも2/2フライヤー1体で充分2マナの価値があるわけで、恒常的な生産はそこまで無理して狙う必要はない。極端な話、適当にライフゲインできたターンに出してエンドに1体トークンが出るだけでも2マナのカードとしては充分なのだ。そして当然、これを使うからには2体3体とグリフィン増産体制に入るのは待った無しだし、このカードが2枚とか出せちゃうとグリフィン祭り状態。リミテッドのデッキタイプを強く示唆するキーカードになりうる1枚だし、白単ライフは構築でも見かけるデッキなので、うまくいけばどこかにハマるパーツになるかも。
 
Speaker of the Heavens (W) R
クリーチャー・人間、クレリック
1/1 警戒 絆魂
(T):4/4で飛行を持つ、白の天使・クリーチャー・トークンを1体生成する。この能力は、あなたのライフが初期ライフよりも7点以上多く、あなたがソーサリー呪文を唱えられるときにのみ起動できる。
 どっかで「北の将軍様」って言われてたけど、確かに似てるかも……。幸い、こちらが打ち込むのはミサイルではなくて天使トークンである。いや、大量破壊兵器には違いないけど。ギミックとしてはこちらもライフゲイン応援団だが、ゲインするたびではなく、まとめてゲインして閾値を超えたら爆発する「セラの高位僧」タイプ。7点という設定がなかなか絶妙で、自身の絆魂で1回殴れば、あとは3ライフゲイン×2で条件クリア。リミテッドでもそれなりに現実味のある数字じゃなかろうか。そして一度ノルマをクリアすれば、あとは毎ターン天使トークンが出せるわけで、相手もこのライフ条件を打ち破るのがかなり困難になる。そう考えると、勝ってるときに超勝てるカードではあるが、中盤以降に窮している状態で引いたら単なる小太りで終わってしまう。まぁ、1マナクリーチャーなんだからしょうがないのだろうけど。
 
鍛え抜かれた古参兵 Tempered Veteran (1)(W) U
クリーチャー・人間、騎士
1/2
(W)(T):対象の、+1/+1カウンターが置かれたクリーチャーに+1/+1カウンターを1つ置く。
(4)(W)(W)(T):対象のクリーチャーに+1/+1カウンターを1つ置く。
 クセの強い指導教官。事前に訓練を受けている経験者大歓迎。その場合にはなんとわずか1マナでカウンター1つという大盤振る舞い。なるほど年の功は尋常では無いことがわかる。ただし、経験者がいない新卒ばっかりの現場では途端にその指導力が鈍ってしまう。ある程度慣れてる人間に現場でノウハウを教えるのは慣れているが、ズブの素人に丁寧に導入をするのが苦手という、割と古いタイプの力で教える指導者なのであろう。まぁ、時間をかければ新人さんでもものにはなるが、出来ればある程度即戦力が揃っている現場に登用したいところ。今回は「灯争大戦」同様に白緑にカウンター関係のギミックが集中しているので、そうした恵まれた仕事場を提供して存分に老害、違う、老獪ムーブを見せてもらおう。
 
Discountinuity (3)(U)(U)(U) M
インスタント
あなたのターンである限り、この呪文を唱えるためのコストは(2)(U)(U)少なくなる。
ターンを終了する。
 今回のセットはテフェリーが主役なので「時間」に関するカードがちょいちょい入っていて、当然こんなカードだって新たに生み出される。なんと「時間停止」の(ほぼ)上位互換である。実にややこしいルールを持っているカードだが、基本的な使い方は「追加ターンorカウンター」である。ほとんどの場合は相手ターンに使い、アップキープに打てば相手はドローすらできず、アンタップのみでターンを終える。追加ターンよりもちょっとだけ弱いが、そこはしょうがない。もしくは相手のメインフェイズまで待って、何か呪文を唱えたところで使えば、カウンターしつつターンが終わる。これならカードアドバンテージの部分でも安心である。「時間停止」は自ターンに使うことは稀だったが、一応、相手の除去などを打ち消す目的で使うことはできる。そして、今回の呪文はそうした「自ターンに使うカウンター」パターンの時に2マナという圧倒的な軽さで使えるようにパワーアップしたのである。さて、どんな使われ方になるだろうか。
 
心酔させる掌握 Enthralling Hold (3)(U)(U) U
エンチャント・オーラ
エンチャント(クリーチャー)
この呪文を唱えるに際し、〜はアンタップ状態のクリーチャーを対象に取れない。
あなたはエンチャントされたクリーチャーのコントロールを得る。
 毎度おなじみパクり呪文が、今回はオーラ。そして「タップ状態のクリーチャーしか盗めない」という余計な制約がかかってしまった。元になっているのはもう20年近くも前に作られた「夢のつなぎ紐」というオーラで、制限はこれと全く同じ。ただ、あちらはレアだったのであらゆるパーマネントを対象に取ることができたが、今回はアンコモンなのでクリーチャー限定である。パクり呪文はどんな形でも強いのでこれくらいの制限は大した問題ではないが、警戒持ちなどの「絶対に張れない」連中もたまにいるのがちょっと怖い。まぁ、リミテッドなら全く問題にはならないだろう。ちなみに、あくまでも唱える時の制限なので、キャスト後に対象がアンタップしても何の問題もない。
 
Library Larcenist (2)(U) C
クリーチャー・マーフォーク、ならず者
1/2
〜が攻撃するたび、カードを1枚引く。
 今回青が押すドローギミックのサポーター。カードが引けるカードはおしなべて強いはずだが、このステータスでは3マナで出して、生き残って、1回殴って、死亡して終わりというのがほとんど。キャントリップ呪文だと考えてもそこまで効率はよくない。とはいえ、これと似た設定の「大胆な盗人」は「ちょっとでも隙があればそこからアドを繋いでいく」という役割で見事にリミテッドで存在感を見せつけたし、「結局カード引ければなんだって強い」を証明してみせた。こちらのクリーチャーはパワーが低下してますます戦闘での活躍が望めなくなったが、その分青という色を考えれば飛ばしたりなんだりで活用する手段も多く用意されているだろう。新たな時代の「巻物泥棒」として活躍できるかどうか。
 
唱え損ね Miscast (U) U
インスタント
対象のインスタントかソーサリー呪文を、そのコントローラーが(3)を支払わない限り打ち消す。
 カード名はMagic世界的には「唱える/cast」のミスなわけだが、普通の英語ならミスキャストは「配役の間違い」という意味であり、描かれたシーンもトレイリアアカデミーの先生であるバリンさんが「身の丈にあった挑戦をしなさいよ」と、学生の「役者不足」をたしなめるコメントを残しているのが面白い。さておき、対象を絞ってコスト軽減を図るタイプのカウンター呪文。インスタントだけを1マナで打ち消せるのが「払拭」、そしてソーサリーだけを1マナで打ち消せるのが「被覆」だ。その2つを合体させてコストを維持するため、一応「マナ漏出」系の条件がつけられたわけだ。わずか1マナから3マナを要求できるなら文句なしで強力。全体除去や火力など、多くの呪文をこれで弾くことができると考えれば、環境次第ではメインから投入する勝負に出てもいいだろう。ただ、現在はコントロール系のデッキでもエンチャントやPWを介したビッグアクションが多く、この呪文ではすり抜けてしまう可能性が割と高い。こうした選択肢の中から、メタを読み切ってどの対策法を搭載するかを考えるのがコントロールの醍醐味だ。
 
Rousing Read (2)(U) C
エンチャント・オーラ
エンチャント(クリーチャー)
〜が戦場に出たとき、カード2枚引き、その後手札を1枚捨てる。
エンチャントされたクリーチャーは+1/+1の修正を受けるとともに飛行を持つ。
 盤面に影響も与えたい、けどカードも引きたい、という贅沢なお悩みに応えたオーラ。元になっているのは「空想の飛行」だろうか。1マナ軽くなり、単に2枚引くわけじゃないのでアドは少なくなったが、その分オーラとしての性能は上がっている。そして何より、3マナで2ドローできているのはまぎれもない事実なので、今回シミックで推している「ドローするたび」能力の誘発カードとしてはかなり優秀。上述のドローマーフォークと組み合わせれば、飛ばして殴りやすくした上でこれ自体もカードを引きまくれるので脳内麻薬は存分に生成されるはずだ。コモンオーラとしてはかなり良いレベルまで仕上がっていると思うが、あとはオーラであるという弱点をどれだけ許容できるか。クリーチャーの数は必要だろうし、まさにリミテッド向けの注目カードだ。
 
トレイリアのクラーケン Tolarian Kraken (4)(U)(U) U
クリーチャー・クラーケン
4/6
あなたがカードを1枚引くたび、(1)を支払っても良い。そうしたなら、対象のクリーチャーをタップまたはアンタップする。
 イラストを見る限りではとんでもないでかさに見えるのだが、これで4/6なのかよ(トレイリアのアカデミー、大丈夫だろうか)。クジラやサメに加えてクラーケンも参戦を表明。本当に今回は海産物が賑々しいセットになっているが、クラーケンの持ち味はサメなどと違い文字通りの「絡め手」勝負。カードを引くたびに起動するタップ能力は、最低でも毎ターンのドローフェイズで1体タップできることを意味するわけで、その時点でフィニッシャーの資格は充分だろう。性質上、相手の攻撃に合わせてアタッカーを封じる使い方はやりにくいので、出来れば自分の攻撃前に一気にドローしてラストアタックを迎えてしまいたいところ。これさえいればルーターが事実上のタッパーになるなど、シナジーも色々と考えられる。やっぱり、トレイリア界隈の生き物は伊達ではないな。
 
非実体化/Unsubstantiate(EMN)」 U
 2マナで打てるバウンスとしてみれば平均値、そしてカウンターとしてみるとアドロスがあるのでややマイナス。個々の効果でみれば決して性能の良い呪文ではないのだが、やはり一時的とはいえカウンターとバウンスの両方の役割を2マナでこなせるのは便利。青のデッキを組もうとすると、必ず一度は俎上にのるカードだ。あとはピンポイントでこの仕事が求められるかどうか、環境にある同型呪文と比べてどうか。異界月当時はそこまでニーズはなかったが、今回は果たしてどうなるか。ちなみにイラストもフレーバーも当時のままで再録されているため、まだリリアナとジェイスが普通に仲良くしてるのがちょっと悲しい。
 
(悪魔の抱擁)Demonic Embrace (1)(B)(B) R
エンチャント・オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされたクリーチャーは+3/+1の修正を受けるとともに飛行を持ち、本来のタイプに加えてデーモンでもある。
あなたは他のコストに加えて3点のライフを支払い、手札を1枚捨てることで、〜をあなたの墓地から唱えても良い。
 お手軽に悪魔と契約! 3マナでパワーが3上がり飛行までつくオーラというのはかなり強烈で、2ターン目に2/2程度のクリーチャーを出しておくだけでもすぐにゲームが決まりかねない危険性を持つ。っていうかリミテッドだとマジでそれで良さそう。さらに、もしその2/2が除去されたとしてもお手軽におかわりできる悪魔的大サービス。なんや親切すぎか。一応アドが取れないようにはデザインされているものの、ダイレクトに盤面に影響を与えるカードが事実上使い放題ってのはやっぱり怖いんじゃなかろうか。地味に星座能力との相性もいいので、テーロスのカード群と組み合わせて一花咲かせられないもんかね。
 
強迫/Duress(M20)」 C
 毎度おなじみ。やっぱり基本セットにはこれですよね。エルフさんのすげぇ嫌そうな顔もすっかりおなじみだなぁ。ちなみに再録のたびにちょいちょいフレーバーが変わったりはしていたのだが、今回はM20と完全に同じである。
 
Finishing Blow (4)(B) C
インスンタント
対象のクリーチャーかPWを破壊する。
 このセットの基本除去。しかし基本という割には新しい分野に踏み込んでおり、ついにPW対策がコモンまで降りてきたのである。PWを対象にとれる黒除去はこれまでその全てがアンコモン以上であり、赤の火力との差別化が一応は保たれていたのだが、ついにこの効果にもメスが入れられ、めでたくコモン除去でも対応可能になったのである。そりゃ「英雄の破滅」と比べたらたいそう重いが、レアリティの差を考えればリーズナブルなくらいだ。まぁ、使用機会の9割はクリーチャー除去だろうが、一応基本セットのリミテッドはPWが6種類もいるので、ラッキーパンチはそれなりに起こりうるよ。
 

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「はてな☆イリュージョン」 5→2

 まさかのタイミングで最終回が放送されたよ! おそらく世のアニメ視聴者の999割は忘れている作品だと思うが、一応放送枠としては冬新番。万策尽きたところにコロナショックの追い打ちもかかり、最終回の放送が約3ヶ月遅れでの放送になったのである。まぁ、時期を考えると今作が放送できなかったのはコロナ以前の時期の話なので、どさくさに紛れて「自分たちもそういう理由で……」みたいな放送になってるけど。

 まぁ、これで奇しくも邪神ちゃんと同じ週に最終回が放送されたっていうのもアニメ業界に語り継がれる奇跡の1つかもしれない。視聴のモチベーションのほとんどは「主役が邪神ちゃん」というところであり、もちろんそれだけでは最後まで牽引することなど不可能だ。もっと他の点で見るべき点が………………多分、無かった。いや、なんとなくキャラが可愛いってだけで展開される萌え作品なんてものは世に腐るほどあるし、そうした作品が悪いとも思わないので、マイナス要素がなければ特にくさする必要もないのだが、本作の場合、どんな製作状況だったかは今となってはさっぱり分からないが、本編時点での作画がまー、ひどかった。特別枠で作られた最終回だけ久しぶりにみて「まぁ、まだ見られるかな」とは思ったものの、それでもキャラデザのクセの強さが目について気になったし、諸々割り引いたとしても「良い画のアニメ」になっているとは言えない状況。幸せになりたくて見る萌えアニメで、キャラクター映像部分から得られる成分がゼロであれば、そりゃぁ存在自体に疑問を持たれてもしょうがないところだろう。改めて、なんでこれを放送しようと思ったんだろうか……。万策尽きて印象にも残ってない状態でこれを放送されても、何にすがって楽しめばいいのかはさっぱり分からなかった。

 とはいえ、コロナ後の世界ではどんなアニメがスタンダードになるかも分からぬ状況である。もしかしたら、このくらいのクオリティのアニメを「ひでぇなぁ」と笑っていられるのも、恵まれた時代を生きた人間だけの特権なのかもしれぬぞ、という教訓を持ったアニメだった可能性が……無い。

 

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