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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「Re:ステージ! ドリームデイズ♪」 5

 さばげぶですって?! そりゃまぁ、サバイバルゲームをする部活はどこに存在してても「さばげぶ」になるだろうが……むしろそっちの部活の方が気になる可能性があるな。

 さておき、新たなアイドルアニメのスタートである。CMもやってたし、新興のソシャゲからのアニメ化なのかと思って確認したら、リリースは2年前とのことなので「ガルパ」とそんなに変わらない。まぁ、バンドリプロジェクト自体はもうちょい前からスタートしてたわけだけど。とりあえず2年間ソシャゲとして運営し、きちんと軌道に乗ったということでのアニメ化っていう理解でいいのかしらね。CM中にはBDに「3rdライブの応募券」が付くって言ってたし、だいたいそれくらいの時期ってことだろう。

 アイドルアニメということで色々と比較すべきポイントもライバルも多いが、まず映像部分はそこまで魅力があるものではない。まぁ、ラブライブなどの「思い切りマネーが動いて気合い入りまくってる作品」とはレベルが違うといえばそれまでだが、幸いにして、別に粗悪品という印象も受けない。過去には「音楽少女」みたいな「どないやねん」作品もいっぱいあるわけで、今回はライブを演じた人数が少なかったとはいえ、CGバリバリの現代ライブに対抗するかのように、なんだかハンドメイド感溢れる素朴なライブ。冷静に考えて、中学生女子が2人で踊ってるだけなんだから、こんなもんでも別にいいんじゃなかろうか。プリズム云々言ってるけどライバルはプリパラでもアイカツでもない。個人的な印象としては、「アニマエール!」くらいのダンスクオリティが実現できれば、充分シナリオを彩るに足る魅力が発揮されるだろう。

 そして筋立ては実に真っ当なもので、それこそラブライブに範をとった「グループ結成のお話」がゆっくり始まっており、ゲームをさっぱり知らない人間から見てもとっつきやすいのはありがたい。「音楽少女」みたいに「すでにアイドルがわんさか」の状態だと初見から一気にモチベーションを挫かれるのでキツいが、今作はとりあえず3人だけ見てればいいので気が散らずに済む。そして、特に部長のキャラがちゃんと立ってるのが良い。和服美人(?)のくせにおちゃらけキャラで強引に話を進めてくれそうな良い先輩である。どこぞのスクールアイドルの9人目みたいな裏の決意を持ってたりしたらなお良いが、まぁ、このままでも充分活動までは持っていけるだろう。あとは残りのメンバーをどのようにして集めるか、そして、どれくらいかけて集めるか。出来ることなら、もうこの1クールは「結成秘話」に狙いを絞ってじっくりゆっくり関係性を構築してほしいもんである。まぁ、それこそラブライブっぽくなってほしいってことなんだけどね。

 主人公の設定はラブライブではなくてむしろ西住殿である。おそらく転校前に何かやらかしてたんだろうが、とにかく才能があって有名な姉の下に隠れていた、さらなる才能をひめた妹。彼女もきっと、前の大会で川に沈んだ仲間を助けようとしてライブ中に無茶をしてしまったに違いない。なんか来週引き入れる仲間はれま子っぽいし、このまま大洗戦車道まで極めてしまえば美味しいとこどりの設定ではないか。チート具合で言ったらこっちの主人公も西住殿も大して変わらんしな。

 贅沢を言うならここからさらに映像のクオリティが上がればいいなぁ、とは思うが、この頭身のキャラだし、あんまり張り切り過ぎても空回りするかもしれない。程よいバランスで、群雄割拠のアイドルアニメ業界で生き残れるポジションを見つけていってほしいものである。ちなみにキャストの中には鬼頭明里の名が混じってるのだが、確か彼女ってラブライブの方にも関わってなかったっけ? 彼女が参加してるグループで一番好きなのは、って聞かれてしまった場合、他にもわたてん5とかブレンドAとかがあるわけだけど……ワイズマンでしょうね。

 

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「八月のシンデレラナイン」 5→3

 間にバシバシ休みを入れてた影響で変なタイミングで最終回を迎える作品。これで今期は全部片付いたかと思われたが、まだジョジョが終わってないんだよな……。

 どこぞで期待のやきうアニメと言われていたのだが、あれだけ休憩を挟んでおきながら、結局作画面で回復の兆しは無く、アクションが最大の見せ場にならなければいけないスポーツアニメのくせにスポーツらしい動きがほんとダメという、なんとも救われない結果になってしまった。おかしな話だと思うんだよね。そりゃまぁ、「真に迫った動画」ってのはそれなりに技術が必要なものだってことは分かる。でも、いくらでもお手本はあるし、過去に野球をテーマにした良いアニメだってたくさんあるだろう。それこそ「パクる」勢いでそうしたものを見習って作劇していけば、最低限、「野球らしい画面」を作ることはできるはずなのだ。それが成されなかったということは、時間が足りなかったのか、予算が足りなかったのか、やる気が足りなかったのか。そして、そのどれもが足りなかったのか。

 ソシャゲ発の作品で動画部分に見るべき点が無いとなると、もうアニメが持つアドバンテージはほとんど無い状態である。シナリオを見るだけならそれこそソシャゲで足りるだろうし、ゲームなら1クールという縛りも気にしないで済む。この話数で作れるドラマというのは限りがあるわけで、最後に用意した1試合だけでなんとか形にしようという方向性も、最後に「全力のもの」が出てこなければ説得力に欠ける。そして、作劇がショボければキャラに愛着も湧かず、最後に都合よく盛り上げようなんて企みが実現するわけもないのである。まさに「一事が万事」という言葉がそのまま現れたようなアニメになってしまっている。

 救いがあるとするなら、今作のおかげで時代を超えて「大正野球娘。」が再評価される流れが出来たことかもしれない。今の時代でも色褪せない名作アニメ。いや、むしろ今の時代にこそ輝く要素が多い作品かもしれない。ほら、百合要素みたいなものが多いし。今作で鬱憤が溜まった野球ファンは、また大正時代に戻って新たな幸せを手にすればいいのではなかろうか。

 

 

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○「COP CRAFT」 5

 ツダケンの正しい使い方。まぁ、こっちが普通だよな。何が普通じゃないとは言わないけどさ。

 いわゆるバディもので、ハードボイルドな方向に進めた作品。アニメオリジナルなのかと思った確認したら、割と前に賀東招二が原作小説を書いていたらしい。なぜこのタイミングでのアニメ化なのかはわからんが、スタートが10年以上前ということを考えると、「設定がベタ」とか「古臭い」っていうのはあんまり的を射たコメントにはならんかね。

 雰囲気は悪くないと思う。主人公のキャラはちゃんと立っているし、「宇宙人(?)と共存する魔都」という設定も割とありがちではあるが、無駄に異界っぽさを出そうとしておらず、あくまでも地球の一都市として、そこに少しずつ異物を紛れ込ませる程度のものなので、「血界戦線」みたいなトンデモな画面を作る必要もなく、刺激に乏しいが違和感もない。もしかしたら同じバディものでも「タイバニ」のシュテルンビルドの方が異界っぽさは強いかもしれないくらいのレベルだ。あとはまぁ、ここでじっとりと湿り気のあるハードボイルド刑事ものをやりつつ、そこに宇宙人少女のトンチキアクションを絡めてお話を膨らませていくことになるのだろう。アニメとしての作りがいがある設定だし、いくらでも面白くする方法はあるのだから、1話目の段階では「まずは良し」としておくのが無難かと思われる。唯一懸念材料があるとすれば、スタッフが板垣伸+ミルパンセという布陣になっており、板垣さんというとどうしても「作品途中で万策尽きる」イメージが強いこと。いや、単にWUGの前科があるというだけなのだが……1話目の時点で映像は悪くない(特によくもないが)ので、なんとか気にならない程度の品質を維持し、中身で勝負できる作品になってほしいもんである。

 それにしてもなぁ、いきなり妖精兵器が出てくるとはなぁ……いや、兵器じゃねぇけど。完全に偶然のはずなのだが、1話目の展開でここまで既視感が出ることになるなんて、ゴーンの方も思ってなかったに違いない。なんで妖精って取引される時に「怪しげな液」に浸かってるんでしょうね。

 

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○「からかい上手の高木さん2」 5

 高木さんのデコは無限の広がりを見せる。秋山澪現象。いや、最初からデコだ。デコは地球を救う。

 1期と何も変わらないんだから特にコメントのしようもないが、世間的に「高木さん文化」みたいなものの広がりが何かと取り沙汰される世の中だからこそ、改めてその独自の味わいを堪能するのもよかろう。考えてみりゃ恐ろしい作品で、すでにこの「元祖」とも言える高木さんから発展し、「元高木さん」という作品が生まれて「結末」が明かされている。単なる青少年のイチャイチャどころか、その後の未来まで知ってる状態で日常を見せつけられるというのは、実は非常に高度な見せつけプレイなんじゃないかという気もする。なんやこれ、死ねや西片。

 やっぱり高木さんやってる時の高橋李依は普段のテンションと違うので聞いていて心地良い。後に続くのはやっぱり長瀞さんなのだろうか。あっちは黒沢ともよボイスってのがまたなぁ。

 

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○「魔王様、リトライ!」 3

 頭ひっぱたく時に「ヨガッ、ヨガッ」っていうところが一番面白かったです。以上です。

 これもなろー作品のようだが、この感じはいわゆる異世界転生よりもさらに昔、いっとき流行った魔王側の流れを汲む作品か。懐かしいなぁ、「はたらく魔王さま」とかね、「まおゆう」はちょっと違うかもしれんけど。いや、デザインは完全にオバロと同じだけど。多分、時期的にも同じようなもんじゃないのかな。

 オバロ設定なので、当然他の要素もどこかで見たことのあるもののオンパレード。「今のご時世はネコも杓子も異世界転生」とか自虐気味に言っちゃうあたりもむしろ今風と言ったところだろうか。「分かっててやってるから一周回って面白いでしょ?」みたいな雰囲気を出したいのかもしれないが、ギャグは一周回しちゃいけないもんだってのが私の持論なので、基本的にダメな路線である。主人公のキャラ次第ではありきたりの設定でも雰囲気だけなら面白そうにできるはずなのだが、残念ながら今作の主人公はそうした面白みが発揮できそうな才覚を持ち合わせているキャラには見えない。言ってしまえば凡百の転生者である。ターニャさんやカズマさんみたいな貫くべき己をもっと大事にしてほしい。

 いや、決定的な個性はある。CV津田健次郎である。もう、ただでさえツダケンなのに何でそこからさらに威厳を出すために低音に持って行こうとか思ったんだ。その部分だけを取り出したら確かにギャグとして成立しそうだが、逆にかわいそうになってきた。せっかくの声をもっと有効利用できたらいいのに……。今作のキャスト起用は絶妙に謎めいたところがあって1話目のちょい役で出てきたキャストも千和とかかな恵ちゃんとか、「なぜそこで?」みたいな名前が並んでいる。いっそのことそういう謎路線でわらかしてくれるならいいんだけど……そういうことじゃねぇよなぁ。ツダケンボイスの主人公が黒田崇矢ボイスの指輪つけるとか、録音スタジオのマイク調整が大変そうな世界観じゃないか。

 まぁ、キャストいじりくらいしかやることないってのが実情で、映像部分だけを切り取ったら多分「ありふれ」以下である。意識して「しょぼいゲーム風」を演出している可能性もあるが、女の子の村のモブの描写とか、いっそ棒人間でも出した方がゲームらしくて説得力があるレベル。製作スタジオの名前は聞いたことがないところで、一応調べてみたら新興の会社らしく、なんとホームページもろくに準備されてないっていう。今後の製作体制が甚だ心配である。まぁ、これが潰れたとしてもあんまり悲しくないからどうでもいいんだけどさ。

 映像部分では「ありふれ」以下だが、一応、ギャグに振れるシナリオの利便性は期待してギリギリプラス。トータルの配点は同点ってことにしておきます。こういうのを表す便利な日本語に「どんぐりのせいくらべ」というのがあります。こっちのどんぐりは、芽が出るかしら。

 

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○「ありふれた職業で世界最強」 3

 このクールなタイトル! This is Narrow!!

 見たことないのに見たことあるやつ。やってることはどこぞのスライムと完全に一緒やんけ。インターフェースも似たり寄ったりだし。でもまぁ、もうそういうところに目くじら立ててちゃやってられないわよね。「なんでミステリっていつも首が切れてるの」とか、「どう考えても犯人にとってコスパの悪いトリック使うのなんで」とか、何十年も議論されているような話に近いものがきっとナロウワールドにもあるのかもしれない。「なんでステータス画面が出るの?」「なんでダンジョンは下層に行くほどモンスターが強いの?」「そもそもダンジョンってなに?」。もう、気にしない方がいいんだ。「そういうものがある」前提で話を進めようじゃないか。

 まぁ、だとしてもこの1話目はなんかよくわからんが……。ずっとダンジョン深部ってのを表すためにやたら画面が暗いのがなぁ。見づらいんだよなぁ。製作はアスリード+よしもとぎんじという何だか懐かしい顔ぶれだが、だからって特に見どころがわかりやすいわけでもなく、時系列をちょこちょこいじって進行する導入部は見辛くてとっつきにくい。まぁ、普通の順番でやっちゃうと、ただでさえ金太郎飴のなろう作品で1話目の内容も全部何かと同じになっちゃうかもしれないからね……。普通にやったらダメ、だからって変化球を用意しようとしてもピンとこない。八方塞がりじゃん。一応「学校のクラス全体で転送されてきた」っていうのは他のなろう系とは違う部分なんだから、そこからスタートしてもよかった気がするんだけどね(そういう設定よね?)。

 そして、ありふれた職業という設定も割とタイトル詐欺みたいな部分があり、少なくとも一緒にやってきたクラスメイトに1人も同じ職業がいないなら「ありふれた」は嘘ってことになる。そして、今回大ピンチからガムシャラにやってたら覚醒しちゃったっていう展開なのだが、「モンスターの肉を食ったらレベルがあがる」っていう世界設定があるんだとしたら、今まで誰もそれをやらなかったのは本当に運が悪かった(運が良かった?)としか言いようがない部分で、主人公がそれをやったのは本当にたまたま。職業も立場も、まして性格すらもあんまり関係ない。おそらくクラスでは下層に位置する隠キャだったってことなのだろうが、何が何でも隠キャをヒーローに仕立て上げなきゃいけないなろう作品は、主人公の好感度が最悪のところからスタートしなきゃいけないから大変である。そりゃこいつ、友達おらんやろ。今にして思えば転送直後のなおふみ様は割といいやつだった気がするな。

 画面は見辛く、キャラはとっつきにくく、ストーリーは区別できない。ナイナイ尽くしの見事なナロウスタート。むしろ惚れ惚れしますね。まぁ、多分製作体制自体はそこまでひどいものではなさそうだし、スマホや孫よりは面白くなることを願っています。いや、むしろ下に下に投げ込んでいった方が新しい世界が拓けるか?

 

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○「胡蝶綺〜若き信長〜」 5

 びっくりするくらい普通の大河ドラマだ〜〜〜!! いや、びっくりする必要ないんだけど、最近のアニメっつったらトンチキ歴史ドラマしか観てなかったもんでさ。幕末がどうとか、時辰儀がどうとか。

 てっきりどこかの女性向けコミックのアニメ化なのかと思って見ていたのだが、調べたら何とこれがアニメオリジナル作品。なぜこのタイミングで、この作品なのかというのはすこぶる疑問ではあるのだが、わざわざオリジナルで作っているということでそれなりに気合は入っているようだ。製作は「薄桜鬼」などでお馴染み、一時はすっかり女性向け作品専門になっていたスタジオディーン。監督は「黒執事」などでイケメン作品に定評のある阿部記之。そしてキャラクターデザインは毎度おなじみ中嶋敦子と、画面の見栄えだけでもきちっと揃えられるスタッフが名を連ねている。最近のディーンは中盤での作画崩れなどもなく安定した作品供給が常なので、今作も映像部分については心配する必要もなさそうだ。

 そうなると問題は中身ということになるが、これがなかなかどうして悪くない。いや、ほんとに「単なる大河ドラマやんけ」で終わってしまうといえばそうなんだけど、大河ドラマは大河ドラマで悪いものではない。散々手垢がついてボロボロになってしまっている織田信長の人生も、冷静に考えてみりゃ、真面目に取り扱ったアニメ作品なんてのはほとんどないわけで、思い返せば私だって学校の授業で扱われてからは「戦国無双」で追いかけた程度のものである。改めて、彼の人生に何があったのか、どんな人物が戦国を彩ったのかなどを(フィクション混じりとはいえ)見返せるなら、それはそれで価値ある作品になりそうだ。信長の人となりも作品それぞれに様々な解釈があり、「うつけ」要素を突き抜けてばけもんみたいに扱う作品もあるが(どこぞのBASARAはやりすぎとして)、今作では「若き」と言っていることからもわかる通りにそこまで無茶な設定にはならず、地に足をつけた「程よいうつけ」として描かれているので胃もたれせずに見守ることができる。1話のラストシーンの動き次第でこの信長が「格好いいヒーロー」になるか「単なるわがまま小僧」になるかが決まるところだったが、1話のエピソードだけでもきちんと「格好いい主君」の片鱗を見せており、シナリオラインも決して悪くなさそうだという期待感がある。まぁ、そこまで飛び抜けたものになるとは思えないが、今期は「ヴィンランドサガ」も合わせて、いくらか歴史ロマンにも時間を割いて良さそうである。

 それにしても弟君が可愛いよな。特に声が。

 

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○「ヴィンランド・サガ」 5

 なげぇな。1話目(から3話目)に一気に90分放送ってのは流石に例のない話。単に放送スケジュールの関係らしいけど、今のアニメ業界だと「そんだけ余裕のある制作体制ですよ」っていうことの表れとも解釈できたりする。まぁ、WITだからあんまりその辺の心配はないだろうけど。

 ゾンビじゃない方のサガ。というか元ネタの方のサガ。原作は当時マガジンで連載開始したくらいの時期にちょろっと読んでた記憶はあるのだが、そのまま掲載がマガジンから離れてしまったり、色々と波乱の作品なので詳細は知らないし追いかけてもいなかった。だいぶ時間はかかったが、「進撃の巨人」の後枠ということはおそらく製作側もかなり気合が入った作品ということなのだろう。NHKもこのままタフな枠を確保してくれるならありがたい話だ。

 当然のように作画は安定しているし、中身が王道なのも問題なし。いや、冷静に考えりゃ結構ダークな話にもなるからNHK向きかと言われたら疑問もあるが、歴史お勉強アニメという側面も(ほんのちょっと)あるかもしれないのでこれはこれでいいのか。巨人を駆逐するアニメとどっちが相応しいかは微妙なところだ。幸い、原作時点で時代考証、文化考証はかなりきっちりやっている作品のはずなので、原作のテイストをそのまま表現できれば文句のない作品になるだろう。まぁ、1〜3話目では本当に「王道だなぁ」というくらいの感想しか出てこないので何とも言えないのだけど。

 面白いのは、担当している監督がもともと3DCG畑の人だってこと。I.G.の「いぬやしき」なんかで監督を務めていたことからもそっち方面が本業だとわかるわけだが、一見するとCG描写なんて縁がなさそうな今作でどんな展開を見せてくれるのかは気になるところだ。現時点ですでに船の描画や海面の揺らぎなんかはバリバリCGで描かれているわけだが、雪の大地との噛み合わせも案外悪くなく、この辺りがジャパニーズCGアニメの純正進化かな、という説得力がある。こういう技術を発展させてマンパワーを削減させることが、アニメ業界の生き残りの第一歩なんだろうなぁ。

 それにしても、安元は荒くれバイキングが似合いすぎるなぁ……実写で出演しても違和感なさそう。

 

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○「ナカノヒトゲノム【実況中】」 3

 ツダケンはキリンの次にアルパカやるのか……どんどん人外声優としての道を極めている気がする、いや、別に獣要素は一切ないのだけど。

 どっかの感想で「俺、デスゲーム設定の時点で好きだからなー」とか書いた気がするんだが、訂正しよう。「デスゲーム設定っていうだけでとりあえずなんとなく観ちゃうからなー」くらいである。漫画喫茶でその手の漫画ばっかり適当に手にとって飽き飽きしてしまった過去もあり、実はあんまり好きじゃないのかもしれない。そして、今作はそんな「適当なゲーム設定の漫画」の1つな気がする。まずもって、何がゲームなのか分からないし、どこを楽しめばいいのか分からない。そんな何とも頼りない1話目になってしまっている。

 SILVER LINK+大沼心という毎度の布陣なのだが、どうも淡白な印象がかえってマイナスに見えてしまっている。大沼さんといえばふわっとまるっこいキャラをコミカルに動かせるのが特徴で、色彩も若干薄めの、白く飛ばしたような現実感に乏しい画面構成が持ち味。萌えアニメやギャグアニメでこれをうまく使うと味わいになるのだが、今作の場合、なんかスカした参加者たちが上っ面だけの「天才肌」で対話するという出だしになっているので、なんとも寒々しく、内実を伴っていないような印象ばかりが先に立つ。いつも通りに「天才性を表現するのって難しいよね」という話だが、今作の場合、才能を活かすための舞台づくりの時点で訳が分からないので盛り上がりようがないのだ。

 1つ目のゲームのパンダのくだりの意味がわからないし、2つ目のゲームのコックリさんに至っては最終的に何が起きて何が解決になったのかも分からない。全て主人公(?)がノリだけで解決しているため、どうみても頭脳を使うような余地はなかったし、解決したと言われても納得できる訳がない。そして、我々視聴者が納得できないということは、舞台設定上、この「実況中」のゲームの「視聴者」が面白がるとはとても思えないのである。悪趣味な配信コンテンツなどでカウントを稼ぐ系のゲームもの作品も増えているが、そうした作品は「衆愚」をいかに描くかというのが悩ましくもやりがいのあるポイントで、刺激的だったり、露悪的だったりするコンテンツならば「まぁ、物好きが見るのかもね」と納得はできるが、少なくとも今回の1話目に面白がる要素は何一つない。これで再生数が稼げるってんなら、もうその辺でダラダラしてるだけでもそのうち1億くらいなんとかなるんじゃなかろうか。

 ゲームものなのにゲームがつまらないという致命的な欠点からスタートし、それを取り巻くキャラの引き立て方も紋切り型で新鮮味がない。この手の設定ではおなじみの「それぞれのプレイヤーに得意分野があるやで」というデザインだが、そもそも実況者って、いうほど才能が関係する仕事か? 結局、単にゲームが好きな連中が集まってるだけって話だよな……。よく分からん。

 アニメ化してるってことは、この取りつく島もない1話目からちゃんと持ち直して「ゲーム漫画」として盛り上がっているということなのだろうか。今ひとつ信用できないが、まぁ、しばらくは眉に唾をつけながら見守っていくしかないだろう。

 

 

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