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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ビジネスフィッシュ」 4

 なんやねんこの作品。いや、分からんもん録画して観るなって話ですけども。とりあえず片っ端から録画して右から左にみていくスタイルだと、こういう謎めいたものにぶち当たることもあるのです。

 CGベースでアニメの技巧が云々とかいう話がほとんどできないタイプの作品なので、基本的に私の興味の対象外になる。加えてキャスト陣も専門職がほとんどおらず、「まぁ、こんなものかな」というレベルなので特にコメントもない(武田玲奈が参加してるのはびっくりしたけども)。でも……なんだろね、悪くはない気もする。

 30分をただダラダラと会話劇でつないで見せられるタイプの作品なのでドはまりするなんてことは絶対にないだろうが、それをいうたらサザエさんだって同じといえば同じだ。むしろ30分で1、2回くらいクスッとできるタイミングがあったらそれはそれでOKという考え方もある。まぁ、そういう作品はどうしたってこの粗製乱造のアニメの濁流に飲まれてしまう時代にはスルーされやすいのだが……精神的な余裕があったら来週以降も見るかもしれません。

 しかし、本当に「フィッシュ」である意味がない作品だよなぁ……主人公の魚脇は確実に魚だし、周りからも「魚だ」って認識されてるのになんの問題もないっていう。その割に他の人たちがたまに「魚っぽさ」を気にするシーンなんかもあり、いったいどういう世界観なのかと頭を抱える。そして魚脇だけが特別なのかと思ったら同じオフィスにエビもおるし……まじでどういう世界観なんだ。いや、でも多分気にしたら負けのやつだ。どうせその辺の細かい設定はあんまり意味がないだろうし。まぁ、「ドラえもんが街中歩いてても誰も通報しない」問題と同じだと思えばいいのか。ドラえもんと違って、コイツの場合本当に単なる人間と変わらないのだが……あ、違う、1つだけ差があった。何かするたびにビチャって水音がするところ。……なんか不快だな……。

 

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○「凹凸世界 Season2」 *

 番組を一旦切る目的で感想書いたけど、結局シームレスでシーズン2が始まってしまった。これ、本国ではいくらかブランクが空いてたってことなのかしら。

 1期感想でだいたいのことは書いてしまったので今回仕切り直しにあたって特に書くこともない。記事をあげているのも、番組の本数管理や後々のためのログ保持目的である。まぁ、予選第1戦を突破した時点でようやく大会側が真相を明かしたっていう設定だけど、視聴者はだいたいそのつもりでみてたわ、っていう腰砕けポイントなんかもあったが。さらに、デスゲーム設定には違いないのに何故かいきなりレースゲームが始まったりと、まるでキン肉マンの超人オリンピックみたいな自由すぎる設定である。まぁ、なんとなく盛り上がればそれでええんか。

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○「あんさんぶるスターズ!」 4

 Very very not for me。まぁ、それは大前提としてね。もう男性アイドルアニメも数が多くなりすぎて、全然把握できなくなってるよ。今回作中で出てきた「ドリフェス」っていう名称、別なゲームであったやつだよね(関連作品なのかしら)。

 Not for me は間違いないが、2話目はもういいかな、と思いながら見てたら最後の方で結構気になる展開になってしまったのはなんだかムカつく。学園でのアイドル活動アニメっていうと過去にもなんかあった(もうタイトル忘れた)が、今回は主人公チームが「落ちこぼれでアイドルになれない気がする」って言ってるのがちょっと気になる。対比的な「強力なアイドル」の事例として生徒会が君臨しており、例によって「毎年人員が入れ替わる生徒会がそんなとんでもない強権を発動できるはずないやろ」という問題はありつつも、アイドルアニメのフォーマットに従いながら、同じ学校の中で生徒会とぶつかる学園アニメっぽさもなんとなく醸し出しているのは面白そうな部分だ。まぁ、打撃攻撃ありのライブイベントやってる学校だし、何が起こっても不思議ではないのだが……。

 それにしても気になるのはヒロインの扱いである。こうした作品を見る上でモチベーションになりうるのは「真ん中に置かれてる女の子が可愛いか」という要素で、うたプリにしろB-proにしろ、女の子が健気でそれを見た野郎どもが「がんばろ」ってなってる作品は少なからずモチベーションもあがるのだが(まぁ、B-proのつばさちゃんはいろんな命運握りすぎだけど)、今作では「野郎だらけの学校に女の子が1人転校」というだけでいきなり無茶なのに、そこまでしてやってきた女の子が本当に単なる舞台装置になっているというのが良いのか悪いのか。まともなセリフが1つもなく、全ておうむ返しか相槌っていうのは、むしろ客層を考えたら徹底してる部分なのか。その割には「君が何かを変えてくれるかもしれない」とか言われてるし、大事にしたいのか邪険にしたいのか、どっちやねんと。

 とりあえず、アイドルアニメにお約束のトンチキな世界観が面白い方向に働いて独自性を発揮できるようになれば視聴は継続。2話目以降で辛くなったら大人しく諦める。明日はどっちだ。

 

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7月6日 ドラフト模様(WAR×3)

ピック順 【Tanaka】→【Thraxi】→【Alessi】→【Chrolony】→【Serra】→

 

 今週は灯争大戦でございます。一応モダホラとの2択で決はとったけど、なんとなく流れで「まぁ、灯争にしますか」みたいな感じになった。一応、通常ならこれが「最終回」になるはずなのだが……次が基本セットだからなぁ。

 以前アナウンスした通り、次回は一応M20で開催予定です。1箱買うつもりなので、パック数の関係で翌週もかな? ただ、その後の8月、9月は完全に未定なので、できたら希望を出してもらった方がいいかもしれないですな。なお、我が家にはモダホラ1戦分と灯争大戦1箱が丸々残っているので、そちらの在庫処理は強制的に開催されると思われます。(実はUnstableも残ってたりするが、多分これはこのまま死蔵する流れだろうな……)

 次回も日程は通常通りの予定です。参加希望の方はお早めに連絡を。

 

 


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○「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿-魔眼蒐集列車Grace note-」 6

 困ったらいのすけに「お兄ちゃん♡」って言わせればだいたい解決する。だいたい。

 正直、Fateシリーズの新展開アニメと言われてむしろ警戒していたジャンル。というのも、どうにも最近Fateという作品が野放図に広がっており、私の手に負えないようになっていると感じていたからである。そもそもあんまり真剣にフォローしてないし、私が摂取できるのはアニメだけなのでメディアを超えて展開を広げるシリーズがフォローしきれないのは致し方ない。正直言えばアニメ映画の「Heaven’s Feel」もよくわからないままである(一応2部も視聴したのだが、もう何が起こってるのかわからなくなって匙を投げた)。これに加えて世間を賑わすFGOとかいう高い高い壁。私の周りにいるプレイヤーが軒並みキモいというのも大きな理由で、なんかもう、「近寄らんとこ」と思わせるに充分な土壌が整っているのである。

 そんなわけで、また知らん知識からの展開だったら大人しくケツをまくろうと思っていたのだが、幸か不幸か、今作の切り口は「知ってる」ところからだった。以前、なんかの特番の時に1話だけ放送された時には「ウェイバー君は知ってるキャラのはずなのに、すっかり様変わりしてるし周りにいる連中誰やねん!」となって腰が引けたのだが、今回はきちんとそんな「誰やねん」の部分から導入、かなり丁寧に「Fate/Zero」の時代からの引き継ぎを成し遂げている。まぁ、ぶっちゃけ「Zero」も相当昔の作品なのであんまりディティールは覚えてない(何度思い出そうとしても、ケイネス先生がどんな死に方だったのか全く出てこない)のだが、とりあえず「確かウェイバーとライダーの関係性はクッソアツかった」ということだけは覚えているので、今作を見る上ではそれだけで充分ぽいのだ。ウェイバーが何をしようとも、その背後に見えるライダーの影があればこそ、あらゆるシーンに説得力が出て格好良く見えるのがずるいわ。

 そして、基本的には他のFate世界とは隔絶された独自展開になりそうなのもプラスポイントである。まぁ、「英霊を召喚して戦わせる」という肝心要の要素が一切無いのはどうかと思うが、むしろFGOとかそっち方面はその設定のタガが外れたせいで訳のわからんことになってしまってるわけで、もう完全になかったことにした方が、部外者からしたらタッチしやすいとも言える(プリズマイリヤみたいなもんだと思えばいいのだ)。今後は苦労人のウェイバー君が水瀬ボイスの妹にどんな風に振り回されることになるのかを楽しみに待てばよいのだろう。なんか、学生っぽい子にはうえしゃまもおるしな。羨ましい生活しとるやんけ。

 製作がufotableじゃなくてTRYOCAになっているが、全体的な雰囲気は「Zero」の時のデザインをきっちり踏襲しており、充分「続編」として成立している。本編のように超絶英霊バトルを展開するわけでもなかろうし、TROYCAの丁寧な作劇があれば問題なくufoクオリティを引き継ぐことはできるだろう。かてて加えて、今作の監督が「やがきみ」の加藤誠というのは嬉しいサプライズ。そうか、TRYOCAだからこういう起用が可能になるのか。総合すれば期待感の高い要素が多い作品である。

 で、結局ケイネス先生ってどうやって死んだんだっけ……。

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○「戦姫絶唱シンフォギアXV」 6

 このノリも、このテンションも、シンフォギアだぁァァァァアア!

 というわけで良い子のみんな! シンフォギア大好きおじさんだよ! 大好きおじさんはシンフォギアが大好きだから毎日欠かさずソシャゲにログインするよ。ログインするたびに「ほんとなんとかなんねぇかなこのクソゲーが」って文句言ってるよ。いや、昔に比べると各シナリオの質が上がってきているのでプレイしてて満足はしてるんだけどね、どうしてもソシャゲの常として不満点が出てくるのはしょうがないからね! しかしアリーナの戦績リセットだけは許されない……。俺の、安寧の年金生活が……(もう、微課金勢は普通に勝てない世界)。

 このままXDの話題だけでもなんぼでも書けてしまいそうなので以下略でアニメ新シリーズである。どうも周りの状況から鑑みて、テレビシリーズの最終章と考えるのが自然なようだね。水樹奈々の歌にも「Final」って入っちゃってるし。まー、どうしてもリアルライブとの連携が欠かせない作品なので、このまま延々シリーズを続けていくのも無理があるのだろう。どこかで終止符を打たないと、作品の構造上無限にお話は作れてしまうし……「無限に話が作れる」ことに関してはそれこそソシャゲに任せて、アニメとしてはここで大団円を迎えるようにするのが賢明な判断というものではなかろうか。いや、終わってほしくないけどさ。

 というわけで、話はいくらでも作れるので、「有象無象の話のパターンのうち1つ」が新シリーズということになる。ソシャゲのシナリオも本当に良いものが多くなり、ちょっと前の調の神社エピ、セレナの探検隊小話、そして最近ではクルースニクイベ、直近のトリプルガングニールなどなど、それぞれのキャラに肉薄した物語が進行するようになってきた。これだけシリーズを重ねるとほんとのほんとに「まぁ、展開はいつも同じだけどな!」ということが確認できるわけだが、究極のマンネリズムの中にもしっかりと感動ポイントと興奮ポイントがあれば無問題。そして、アニメで展開するお話はソシャゲでは得られないアクション作画というボーナスが付いているので、感動も興奮も段違いなのである。今回1話目で個人的に外せないポイントは、1発だけ見せた響・マリアの連携モード。やっぱり黄金の右腕と銀色の左腕のコンビネーションが最高に格好いい。ソシャゲシナリオでマリアさんがガングニールに一時復帰とかしてるけど、やっぱりアガートラームは良いギアである(これ、前のシリーズでも書いたな)。他にもとにかく6人の奏者が入り乱れてのアクションシーンは、今までソシャゲで延々シナリオだけを読まされ続けたファンへの大開放サービスみたいなもんである。響は水中戦闘なんてなかなか見られな映像も披露してくれて、「イヤイヤ! ガングニールはそんな風に変形しない!」と思わずツッコミを入れてしまうむちゃくちゃぶりが健全で本当に安心した。これでええねん。勢い勢い&勢い。それがシンフォギア。

 まぁ、ソシャゲでシナリオが提供されていることにはマイナス部分もあり、すでに「いいシナリオ」はたくさん浴びているのでテレビで改めて筋立てを広げられても差別化がしにくいと言う問題が生まれる可能性がある。そこにテコ入れするためにアニメシリーズでは毎回新しい敵キャラをガッと増やして強引に盛り上げにいくんだけどね。3期の時にオートスコアラーたちが一切歌わずにがっかりした反省を踏まえ、前作ではきちんとパヴァリアトリオが素晴らしい歌を披露してくれた。そして今回もキャストを見る限りではがっつり歌わせにくるラインナップ。カリオストロみたいな濃いキャストこそいないものの、このままアイドルアニメに転換するんじゃないかってくらいの布陣になっている。考えてみりゃこれで作中にアイマス・ガルパ・ラブライブと揃い踏みなんだよな。もしかして史上最強のアイドルアニメはシンフォギアだった?!

 まぁ、そんなわけでいつも通りに盛り上がっていきたいと思います。とりあえず、なんの前触れもなく当たり前のように2人で観覧車に乗るひびみくなんとかしろ。

 

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○「荒ぶる季節の乙女どもよ。」 6

 案の定だよ!! わかってた! こういうのが来るってのはわかってた! 甘美な汁でも、まして豚汁でもない。強いて言うなら岡田麿里汁200%!!

 前から噂は耳にしてたんだよね。岡田麿里がアニメ映画監督をこなし、ついには漫画原作も手がけていると。そして、その内容ってのがもうマリー節フル回転だってことも。でもまぁ、掲載誌もよくわからないし追いかけるのも面倒だったのであまり気にしないでいたのだが、当然の成り行きというべきか、これが今回めでたくアニメ化。無事にプロのスタッフが、プロの声優を引き連れて、立派なアニメにしてくれたのである。そんなことされちゃ、岡田マリーファンとしては、悶絶しながらも観るしかないじゃない。

 まぁ、岡田麿里の本質を「下ネタ」って一言で片付けるのはあまりに乱暴だし浅薄な見方なのは間違いないが、おそらく当人も世間的に「そういう方向性」のネタ回しをいじられているのは理解しているのだろう。「さよならの朝に」は下ネタって雰囲気ではなかったがやはり女性の「性」の問題をがっつり扱っていたし(あちらは出産と命の継続というテーマ設定だったが)、世間からそういう認識を与えられているなら、別に抑えるんじゃなくてそのまま伝わりやすい方向にふりきろうと考えるのが、岡田麿里の強かなところである。そして、個性の強い作家というのは、得てしてこう言う振り切り方の方が成功しやすいもの。本作も、遠慮なく振りかざしたマリースタイルが脳天を叩き割ってくれるくらいの爽快感がある。

 いや、テーマ自体は微塵も爽快ではないよ? 「青少年の性」をテーマに設定し、女子目線からこの問題に切り込んでいくわけだが、野郎の扱いに関してはまぁ……ねぇ。しょうがないじゃない。男の子はね、すぐに覚えるんだよ。しょうがない、そう言う風に出来てるんだから。ちんこってさ、非常に顕在的な外性器だから、油断するとすぐにいじるし、刺激も受けるんだよね。うちの甥っ子(幼稚園児)も何かというとちんこいじって母親に怒られてるし、もう、生まれた時からちんこいじるのは宿命なのだ。どれだけ勉強しない頭の悪い男の子だって、そっち方面に関しては熱心な自学自習を行い、独自の道を歩んでマスターになっていく。“マスター”にね!!(うまいこと言うた)。

 で、そんなことは男の子ならみんな知ってることなわけだが、さて、女性側はどうなのか。残念ながらこれは個人差があるようなのでなんとも言えない。以前どこかで見たデータでは、男性の自慰経験率は問答無用の100%だが、女性はそうではないなんてデータも一応ある。まぁ、寡聞にしてやったことないなんて人間はあまり見たことがないが……ただ、いつの時代から始めるのかはぶっちゃけ分からん。知らん。絶対アンケートとっても正確なデータなんか出ないだろうし、男からしたら永遠のブラックボックスだ。そして、今作主人公の和紗は、どうやらこの「希少な方の人種」として設定されており、そこから始まる下ネタという概念が存在しない世界だった。でも、存在してしまった。さぁ、ゲームスタートだ。

 主人公周りのキャラの設定が色々濃すぎるのはいちいち笑ってしまうが、いくらか茶化しながらも「青春と性春」を描くための曲者揃いって言う意味ではいきなり期待感しかない。女子高生の無駄づかいに対抗する、女子高生のフル活用である。逆にこんだけオブラートに包みようのないダイレクトな設定で、岡田麿里がどんなドラマ展開を持ってくるのかが今から楽しみでしょうがない。そしてこんな大役(?)を任されてしまった監督は、なんと安藤真裕である。まじかよ。僕の考えた理想のスタッフかよ。残念ながらスタジオはP.A.WORKSではないのだが、Lay-duceも「リリスパ」などを見れば映像制作の安定感については期待が持てる。安藤さんがマリーの用意した劇物をどんな風に調理してくれるのか、今から楽しみである。

 そして当然キャストの話。誰だ、こんなところに久美子と麗奈持ってきたやつは。まぁ、麗奈はすげぇ平気でSEX!って言っても違和感ないけども。そしてこういう役を任せた時のすみぺがあまりにも似合いすぎてるのって、普段の本人のキャラ作りもあってのことだろう。この文芸部、絶対ロシア文学ばっかり読まされるやつだ。主人公の中の人・河野ひよりだけが実はあまり知らない名前なのだが(知ってる気がしてたけど、実は新田ひよりと混同していただけだった)、1話目を見る限りでは万全の体制で作品にぶつかっているようである。これはいろんな意味で凄まじい試合になりそうだぞ。

 なお、ブルーハーツは単なるとばっちりじゃないか説。

 

 

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○「グランベルム」 6

 りゅーじんーまる〜〜! まさかこの時代に龍神丸の姿を見ることになるとは……いや、違うけどさ、違うけど絶対ストライク世代の人間からしたら龍神丸だよ。ちなみに登場シーンと内部機構はグランゾート。機体が崖から落ちそうなシチュエーションをコクピットから落ちそうになることで再現する謎機構。

 「オリジナルロボットアニメ」という、数多の作品が挑戦し続けては死屍累々の結果を残すジャンル。記憶に新しいタイトルにも「レガリア」なんかがあり、どうしても1話目から警戒心を持って観てしまうのは致し方ないところ。ただ、今作はロボアニメで第1に狙いそうな「ロボの格好よさ」をハナから捨てているというのは面白い。龍神丸をモチーフとした(モチーフにはしてない)丸っこいマスコットのようなロボのデザインは、これまで数多のアニメが狙ってきた路線とは一線を画すものであり、一般的な意味でのロボアクションを求めるものにはなっていない。もちろんこれはこれで格好いい描き方はあるわけで、1話目もド派手な必殺技エフェクトや各機固有のスキルなどでバトルシーンは思い切り魅せてくれているが、細やかなモーション作画なんかで差をつける必要がないだけに、見るべき点はわかりやすくなっている。

 そして、ロボアニメの場合には「なぜロボなのか」という動機付けがいちいち面倒臭いのも難点だが、今作はこれに「魔法少女バトルロイヤル」要素を加えることで「そういうもんだから」というあまりに端的な解答を提示してみせた。設定としては完全に「魔法少女育成計画」と同じで、1話目から高飛車ぴかしゃがボッコボコになる展開を見てて「嗚呼、ルーラ様……」と悲嘆にくれたりもしたのだが、幸い(?)こちらの世界には鬼畜マスコットは存在していない。純粋に魔法の力を求めての、ロボを媒介した殴り合い。多分相手プレイヤーは殺すのではなく異世界からの追放くらいでリタイアを表現できているはずなので、相手を叩く時もそこまで心は痛まない……はず。いや、最悪今回倒された赤﨑キャラが死んでる可能性もゼロではないが……まぁ、流石に1話目から主人公にそんなもらい事故みたいな悲劇は与えないやろ……多分。

 「魔法(ロボ)少女育成計画」というデザインはわかりやすいものだし、そこに丸っこくて可愛らしいメカデザインという、30年くらい回り回って新鮮なビジュアル面を合わせる。この時点で、現代アニメとしてはきっちり他との差別化が図られているのでポイントは高い。あとは「女の子だらけの殺し合いゲーム」という設定を満足させるための「女の子」要素を充足させていくわけだが、今作のもう1つの見どころに「リゼロ」のキャラデザの人をそのまま採用し、あのナツキスバルが死に戻りながら散々見せた苦悶に満ちた表情を、(ほんとは)可愛い女の子たちにたっぷりと演じさせるというサディスティックな見せ方がある。もう、どのキャラも眉間にしわ寄せすぎである。でも、コロコロしたメカデザインと合わせると不思議と収束性があり、可愛い時は可愛く、壮絶な時は余すことなく壮絶に、という描きわけは問題なく達成されているように見える。1話ということで作画は良好で、確認したら制作スタジオのNexusは「こみっくがーるず」を担当したところらしい(リゼロの製作にも関わっている)。萌えから燃えへの転化はうまく果たせているんじゃなかろうか。

 個人的には「まほいく」みたいなバトルロイヤル設定ってのはそれだけで好きなデザインなので贔屓目に見てしまう部分もあるし、今の時代に龍神丸が拝めるとは思っていなかったので、ノスタルジーも含めて色々と高得点な1本。さらにキャスティングもこれでもかというくらいにガンギマリなので隙がないのも良い。1話目から叫び声がガチすぎるぴかしゃはもちろんのこと、また同性の友人を蠱惑しようとしている種﨑敦美、今期2発目の大仕事を果たして見せた赤﨑千夏など、バトる作品としてのカロリーがかなり高い。そしてそんな荒ぶる世界の真ん中の席を用意されたのは島袋美由利である。この子は本当に器用な役者で、ここ最近は「はねバド」から続く低音クール系の役が続いていたが、ここでまたストレートな萌え系のキャラに照準を合わせている。なんでもできるとどこぞの顔文字声優みたいに印象が薄れてしまう可能性もあるのだが……これもまた声優の本懐といえるのかもしれない。

 バトルロイヤル展開ってことはまだまだ新しいキャラ、新しいキャストの殺し合いが楽しめるということなので、今後の展開も屈託のない精神で見守っていきたい。

 

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○「炎炎ノ消防隊」 5

 スーパーアニメイズムってなんやねん、って思って調べてみたら、なんか「アニメサタデー630」の廃止に伴い時間帯が事実上合併扱いとかなんとか。どゆことやねん、俺たちのシンカリオンを返せよ。まぁ、金曜深夜も土曜早朝も同じようなものってことか(だいぶ違うわ)。これで最終的に金曜深夜のMBSはアニメ4連続ですってよ。重いわ。週末重いわ。

 さておき、かなり前からバシバシCMを売ってるのでMBS系列としてはかなり売り出したい作品のように思われる。実際、気合が入っているだろうことは画面ビシバシ感じられ、davidプロらしい作画クオリティの高さを感じさせる作品に仕上がっている。いや、davidの持つ特性の本質がなんなのかはわからないけども。意外だったのは、これの監督を務めているのが八瀬祐樹ということである。八瀬さんと言ったらシャフトの生え抜きのイメージがあったのだが、来歴を確認すると実際はそうでもないようだ。ここんところはずっとシャフトにかかりっきりで新房作品のディレクションをこなしていたため、こうしてメイン名義で他所のスタジオから作品を打ち出してくるのは初めてのことである。

 笑ってしまったのは、そんな八瀬さんがどういう方向性で個性を打ち出すかと思ったら、案外新房演出の影響が見て取れたこと。通常パートでのカット割りの多さなんてのはいかにもシャフト的だし、戯画的な回想の挟み方なんかは(多分に意図的なものになるが)新房流の陰影作劇の影響も相まって「ソフトタッチのシャフト路線」みたいに見えたりもする。いや、別にそれが悪いとかいうんじゃなくて、別に師弟関係でもなかろうに、長いこと一緒に仕事をしていると似てくる部分ってのはあるものだと思っただけで。

 「似てくる」といえば今作はここ最近「プロメア」との類似点も話題になっていたが、確かに見てると「まんまプロメアに出てきたな」みたいな画面もあって笑ってしまった。どっちがパクりとかいうことでもないのだろうが、こうしてほぼ同時期に同じような切り口で作品を2つ続けて観るという経験もなかなか無いので変なデジャブみたいで面白かった。まぁ、こっちのバーニッシュは完全に意志を失って化け物になってしまうみたいだから扱いはわかりやすくなってるけど。流石に滅殺開墾はされないと思う。

 全体的に品質は高いし、後のコーナーで中の人連中が言っていたように炎のエフェクトなんかでなんぼでも個性を発揮できそうな作品ではあるのだが、1話目時点ではまだ様子見させてもらう。どんな作品も1話ってのは作画の手数が増えるものだし、シャフト的演出との相性が万全かと言われればまだ疑問が残る部分がある。個人的にはどうしても絵柄(原作)のせいで名作「ソウルイーター」と見比べてしまうため、完全に言いがかりみたいなレベルでちょっと差し引いて観てる部分はあるのかもしれない。だって面白かったんだもん、「ソウルイーター」。

 まぁ、今後グイグイ面白くなる可能性はあると思いますよ。何しろ「スーパー」アニメイズムですからね! やっぱ意味のわからん言葉やな。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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