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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「キャロル&チューズデイ」 6

 うん、いいね。非常にわかりやすく、好きなやつだね。こういうのを作ってくれるからフジテレビのアニメ編成好きなのよ。

 何アニメといえばいいんだろう。一番わかりやすいのは「渡辺信一郎アニメ」なのかな。遠慮のないオシャレ感とか、がっつり音楽性を前面に押し出した作劇、そしてちょっと時代の趨勢からはずれたような、どこか懐かしさを感じさせるデザイン性。久しぶりのナベシン作品で、しみじみとしてしまいます。そんな中でちゃんと映像技術は現代風に進歩しており、特にギター周りの絵の付け方なんかがすげぇ雰囲気がある。アコギの持ってるあの不思議な存在感というか妙な期待感みたいなものって、特別な感覚がある気がする。まぁ、小さい頃からずっと近くにギターがあったせいかもしれないけど(親父と兄貴がギターやってた。俺はろくに触ったことすらないけど)。

 ギターというと、「箱入り娘が窮屈な家のしがらみを解き放つためのギター」っていうのもなんだか定番の設定よね。最近だとなんといっても愛崎えみるさんですけどね。ギュイーンとソウルがシャウトするギターですけどね。えみるの家も堅物の兄貴がいたし、チューズデイのキャラ造形はかなりえみるに似てるな。あんなに露骨にポンコツではないが、下手したらチューズデイの世間知らずレベルの方がえみるより高いかもしれないし。出がけの電車でなんでヤギと一緒に乗車してたのかもよくわからんからな。あれなんだったんだろうな。

 非常にわかりやすいガールミーツガールで、正直いえば出会い方なんかは割と適当で、キャロルがこまけぇことを気にしない性格だとしても、もうちょい劇的な出会いがあってほしかったなぁ、とは思ったのだが、最終的に2人のファーストセッションを見てどうでもよくなった。確かに物語としては割とありきたりだし、雑多な印象もぬぐいきれないが、今作は本当に演奏シーンと演奏自体がすこぶるエモーショナルで良い。「なんとなくキーボードを引いて音の並びを生み出すアウトロー少女」と、「溢れ出る気持ちをひたすらノートに書き留める世間知らずのギターお嬢様」が初めて出会い、お互いの音と声を探り探りしながら、少しずつその音が重なり、いつしか曲になっていく。この段階的なユニゾンが非常に「それっぽい」音になっている。チューズデイの遠慮がちなギターの音が溢れてきて、自然にハモるようになる展開がまさに「音が生み出された」というその瞬間を切り取っている。あのシーンだけでも割と満足。

 まぁ、あとはここからどうやって2人のサクセスロードを描いていくか、っていう話になるので、今後の演奏シーンのウェイト次第では印象がぼやけていく可能性もあるのだが……なんとなく、このディレクションなら大丈夫な気がする。ナベシンはそういうとこ外さない気がする。良い作品になりますように。

 そしてキャストのお話。メイン二人はなんと島袋美由利と市ノ瀬加那。現時点はかなり気になる若手二人だ。やっぱり市ノ瀬加那の声は不思議と惹かれるものがある気がしますね。ちなみに今作はスケジュール的に「フェアリーゴーン」と並びの放送になるので、この時間帯は謎の市ノ瀬フィーバーになります。

 

 

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○「KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-」 3

 あぁ、無理なやつだコレ。NOT FOR MEの極みだ。

 以前から話題になっていたのは知っている。私の周りになんか盛り上がってたやつも大勢いる。でも、私は興味がなかった。そもそもの起点が「プリリズ」だったわけでしょ? あれはアニメで1話目観てもピンとこないことが多くて、1年前に「プリチャン」を少しだけ見ようと思ったこともあったけど、やっぱり特に興味を惹かれず自然消滅した。そこからの派生で出てきた野郎どものユニットの話なんて、興味が湧くはずもない。流石にそんな状態で金払ってわざわざ劇場に足は運ばないでしょう。

 幸か不幸か、そんな劇場でのムーブメントが今度は地上波に降りてきた。これ幸いと観ようと思ったのだが、1話目どころか0話目からハードルをあげる。なんか見どころを説明する特番が先週放送されてたが……「ここが見どころです」ってネタを披露するって、単にハードルあげてるだけだし、あのテンションで紹介されると、「理解できない奴は外様」みたいな雰囲気になりません? 完全に「出来上がったテンションの集団には後から素面で入っていけない」現象である。ぶっちゃけ、面白さは感じない。いや、1話目を見る限りではVery funny なのは間違いないだろうしVery interestingでもあるのだが、そこはやはりnot for meなのである。

 一応、腰が引ける原因を大きく2つだけピックアップしておこう。まず1つ目はここまで書いた通りの「一見さんお断り」の状況。何しろ、アニメ1話目は説明するふりして何も説明していないのだ。これから入ろうという人間に気を使っている様子は一切なく、完全に「分かってる人間」向けのネタ見せだ。例えるなら「gdgd」も「ロボットアニメ」も見せない状態でいきなり「てさプル」からダテコー作品を見せられるようなもんだろう。ノリも分からなければネタもいじれない。おそらく既存のファン向けにはサービスとして強い部分を押し出す必要があり、異物感だけが異様に強調された状態で展開されるのである。わかりやすい例をあげると、最初に人物紹介をしている風の展開があるが、そこで「ナレーションが名前を読んだタイミング」で画面に当該の人物がいない。初見の状態では、「今どのキャラの紹介をしたのか」が分からないのである。もちろんすぐにそれが誰なのか特定できるわけだが、だとしてもパッと観て「えっ、どこの誰のこと?」と困惑してしまう状況は、「紹介パート」として機能不全を起こしている。そして1話目は一応最終的に「なんかでかいこと」が起こったようなストーリーがまとまっていたが、そこまでの展開に一切の筋が無い。いや、あるのかもしれないけど分からない。単に個々のキャラがアクの強さを出すために野放図に動いているだけであり、何を観たらいいのか、全く視点が定まらない。すでにキャラを知っている人間にはネタに見えるのかもしれないが、普通に眺めたら単なる断片の寄せ集め、編集前のカット集でしかない。この1話目の時点で、「あ、相手にされてないな」と感じるのは致し方ないことだろう。

 not for me と感じる2つ目の原因は、「そもそも私がアニメ視聴に求めている体験ではない」ということ。アフレコ演出の部分が一番顕著だが、私はアニメ作品を見るときに参与者でありたいと思ったことはない。劇場作品でイベントとして応援上映をやるならわかるし、こういう演出が劇場作品から生まれたこの作品の「味」であることは頭では理解できるが、それを地上波放送の作品で、ご自宅で一人で見る前提のアニメで展開される意味が分からない。「そういうネタじゃん」と言われるかもしれないが、だとしたら全く面白みを感じられない人間からしたら時間の無駄である。「頭の悪すぎるシチュエーションを楽しめばいい」というなら、やはりそこには大人しく「対象となる女性キャラ」を用意してもらった方が、「視聴者」として問題なくシチュエーションを楽しむことができるだろう。わざわざそれをやらないということは、やはり「こうした方が楽しめる」層を狙ってのことであり、それすなわちnot for meなのである。

 まぁ、あまりにもドギツいものを見せられたので拒絶反応がいささか強く出てしまったので言葉も強くなるが、とりあえず、現時点でこれを楽しむ気は起こらない、というのが正直な感想である。ただ、やはりアニメという媒体を通してどんな体験を視聴者に味わって欲しいのかという部分に関しては革新的な作品であるのは事実。「自分が楽しむ」という目的を完全に捨て去り、新たな時代の試案の1つとして、観察できるかどうかで今後の視聴継続が決まるだろう。

 

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「ピアノの森(第2期)」 5→5

 変な時期になっちゃったけど、ようやく冬クールアニメの全てが完走。NHKは本当にスケジューリングが自由だよな。このままこの枠が後ろにずれていくと、このままどんどん変な時期になっていくんだろうか。なお、今期執筆した最終感想の本数は49本。ちなみに、現時点で書いている今期新番チェックはショート枠まで入れてるにも関わらず現時点でわずか30本。今期はいよいよ、目に見えて放送アニメ数が減少する時期になったようである。

 閑話休題、なんとなく観ていたアニメではあるが、終わってみれば、これはこれで悪い作品ではなかった。1期目の感想などでは「音楽アニメとしては映像部分が全く物足りない」ということを繰り返し書いており、実際、その感想は的を射ているはず。「君嘘」や「ユーフォ」と比べるとやはり全体的に大人しめで、演奏シーンが物語に及ぼす情報量も桁違いだ。積極的なアニメ化作品として比べた場合には、やはり今作は控えめな作品である。ただ、こればかりは比べる作品がちょっと段違いすぎるという話もあり、この作品が狙った部分から外れて「足りない」のかと言われると、そうでもない気もする。ちゃんとドラマとしては退屈せず観られたし、音響メインで見せる作劇についても、「とにかく音だけ聞いてくれればいいんだ」と言われてしまえば、添え物程度の映像も「邪魔にならない」と好意的に(?)解釈もできよう。これは別に嫌味とかじゃなくて、「これくらいの平均的な映像製作でやれる範囲で、身の丈にあったドラマを作るという着地点が見えていた」という評価である。

 各キャラの演奏については、画の力でみせるという手段を取らないのなら各キャラの台詞で埋め合わせるしかない。本来ならあれもこれも全部「演奏を聞けばわかるだろ!」という作り方ができればベストなのだが、残念ながら私みたいな視聴者はピアノの音だけを聞いてその良し悪しを判断することなんてできないし、多くの視聴者も同様だろう。それなら、きちんと一本の物語を完成させるためには「語らせる」ことは必要になる。何もかも、必要だからそこにあるのである。そう考えれば、ディレクションは決して間違っていない作品なのだ。わかりやすいお涙頂戴のストーリーもシンプルだが見やすく、それこそNHKのドラマだなぁ、というくらいのお手軽な印象。半ばBGMのようにして、気楽に楽しめるようになっていたのはむしろありがたかった。個人的には海と修平の微妙な友情関係はすごく好きだったよ。

 さて、ここからまた「進撃の巨人」に戻るんだよな……ギャップがすごいわ。

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<無色>
 
万神殿の祭壇 Alter of the Pantheon (3) C
アーティファクト
あなたの各色への信心と、各色の組み合わせへの信心は1多くなる。
(T):任意の色マナ1点を加える。あなたが神か亜神か伝説のエンチャントをコントロールしているなら、あなたは1点のライフを得る。
 こんなデザインもありなのかよ。なんと、「信心を無条件で増やす」というよくわからない能力を持ったマナ装置である。いわばマナシンボルが(W/U/B/R/G)と書かれているようなもの。いっそ製作チームにはそういう表記のチャレンジをしてもらっても良かったが……流石に混成マナシンボルは2つまでが限度かなぁ。普通に考えると、信心を伸ばしたいのならその色のカードを入れる方が手っ取り早いわけで、あんまりこのカードに求めたいオリジナリティのある効果ではない。ただ、当然リミテッドでは綺麗な単色信心デッキなんてなかなか組めないので、2色くらいに散った時に「あっちの色も、こっちの色も」と欲を出してこのカードを使うわけだ。ご丁寧に色マナソースにもなるので僕のようにピックで迷走しちゃう多色クソ野郎にも優しい。目指せ5色信心デッキ。それにしても「あなたが神をコントロールしているなら」ってすげぇ字面だよな。なにもんだよ。
 
青銅の剣 Bronze Sword (1) C
アーティファクト・装備品
装備したクリーチャーは+2/+0の修正を受ける。
装備(3)
 いわゆるひとつのブロンズソード。旅の始まりブロンズソード、最初の街で買えるよブロンズソード、こんぼうよりは強いよブロンズソード、早くはがねのつるぎが欲しいよブロンズソード。テーロスの冒険者にとってもこの装備は初歩の初歩。ただ、入門とはいえ武器は武器。扱うのにはそれなりの訓練も必要らしく、残念ながら「匪賊の斧」なんかよりも価格は安いが装備は重い。基本的に、繰り返しの運用が前提の装備品にとって、装備コストの劣化は性能の劣化である。あくまでこの世界の主役はエンチャントだから、装備品は大人しくしてろってこった。まぁ、その分対策される確率も低くなるんじゃないかと思ったけど、「存在の破棄」も「自然への回帰」も普通にアーティファクト割れるわ。
 
幻惑する竪琴 Entrancing Lyre (3) U
アーティファクト
あなたは、〜があなたのアンタップステップにアンタップしないことを選んでも良い。
(X)(T):対象の、パワーX以下のクリーチャーをタップする。それは、〜がタップ状態であり続ける限り、そのコントローラーのアンタップ・ステップにアンタップしない。
 オールドファンなら「懐かしい!」と思わず感涙咽び泣きそうな、「琥珀の牢」のリメイクアーティファクト。なんだろ、「琥珀の牢」って割と代表的なアーティファクトだと思ってたんだけど、今確認したら6版で再録されたのが最初で最後なんだな……まぁ、ほら、自分がMagic始めた当時のセットってどうしても印象深いしね。さておき、「琥珀の牢」よりも設置が1マナ軽く、起動コストも相手次第で軽くなる可能性は高い。でかいクリーチャーを捕まえるにはそれなりのコストがかかるが、伴う結果を考えれば多少の出費は仕方あるまい。いわゆるタッパーと違って初期投資すれば運用が楽なので、リミテッドでは間違いなく活躍できるカードだ。ちなみに余談だが、「琥珀の牢が懐かしい!」とは言ったが、実は旧作テーロスでも「脱走兵の間」の形で同じギミックがリメイクされていたりする。なんでだろね、テーロス次元はこのギミックが好きなのかな?
 
鏡の盾 Mirror Shield (2) U
アーティファクト・装備品
装備したクリーチャーは+0/+2の修正を受けるとともに絆魂と「このクリーチャーが接死を持つクリーチャーにブロックされるか、接死を持つクリーチャーをブロックするたび、そのクリーチャーを破壊する」を持つ。
装備(2)
 フレーバー最優先ながらもかなり面白い仕上がりになっている新手の装備品。イラストを見ればわかる通りに、ペルセウスさんがメデューサを倒した例のアレである。このことから分かるのは、ゴルゴンの石化能力はあくまで念であり、光学的な視線には意味を持たないということである。いや、よくわからんけど。「盾」の装備品なのでタフネスがあがるのは当然として、ついでのように呪禁がつくので、どっちかっていうとそのニーズが強そう。虎の子のクリーチャーにこれをぺたりで一安心。そしてフレーバー的な要素として「接死持ちに一方的に勝てる」というなかなか斬新な切り込み方も採用されている。ちなみに今回収録されているゴルゴンは2体だが、そのうちコモンの「毒の秘儀司祭」は接死持ちなので神話の再現が可能だ。ちなみにもう1体のゴルゴンである「ファリカの落とし子」は接死を持ってないし、しかも生贄を要求するタイプなのでこの盾を装備してても命の保証はない。……ゴルゴンの方も機能改善が進んでいるようだ……。
 
ニクスの睡蓮 Nyx Lotus (4) R
伝説のアーティファクト
〜はタップ状態で戦場に出る。
(T):色を1つ選ぶ。あなたの選んだ色への信心に等しいだけのその色のマナを加える。
 で、出た〜〜睡蓮の名を継いでマナ出しまくり奴〜〜〜! 見ての通り、「ニクスの祭殿、ニクソス」がアーティファクトに生まれ変わった姿である。べらぼうに重くはなったが、その分起動にマナが必要ないので、信心分がまるっとマナに変換される。当時の「ニクソス」と同様、専用のデッキならとんでもない量のマナをやすやすと稼ぎ出すカードである。「ニクソス」が環境次第では禁止指定されるのだからこのデザインがやばいことは開発チームも重々承知しているだろうが、4マナアーティファクト、しかもタップインという制限でこれが御しきれるという判断なのだろう。確かにマナソースが4マナってのはかなりのハードルであり、「火想者の器」がどこかで活躍してるなんてのは聞いたことがない。ただ、「ニクソス」だって序盤はマナが増えない設定だったのでそこまで爆発はしなかったわけで、それこそ4マナ、5マナ圏あたりが勝負所な気もするのだが……どうなるかな? くるかな? 来ないかな? まぁ、最悪通常レアだしそこまで値段は高騰せんやろ!(一応フラグ気味に)
 
影槍 Shadowspear (1) R
伝説のアーティファクト・装備品
装備されたクリーチャーは+1/+1の修正を受けるとともにトランプルと絆魂を得る。
(1):あなたの対戦相手がコントロールするパーマネントは、ターン終了時まで呪禁と破壊不能を失う。
装備(2)
 やたらと不穏な装備品。なんとも厨二心を刺激される形状とフレーバーだ。ペスさんが自分の悪夢から引きずり出した「裏クルソー」ともいうべき問題作で、ダイレクトに「太陽神の槍」の裏返しだから「影槍」。ちなみに過去のカードに「影の槍/Shadow Lance」というどうってことないアンコモンも存在するが、当然このカードとは何の関係もない。もともとの太陽神が持っていた槍に比べるとありえないくらいに軽量コンパクトな装備品で、1マナで出して2マナで装備、それだけで+1とトランプルと絆魂である。さすがレア、さすが伝説。リミテッドならこれ一本で怒られるのに充分なスペック。そして、この槍は当然ペスさんのヘリオッド憎しの思いがこもっているらしく、破壊不能を誇る神々ですらたやすく屠ることができるという。槍を持って戦闘関係になる必要すらなく、その辺に置いといてよきタイミングでピカーってなるだけで世界から破壊不能も呪禁も消える。意地悪な狼だって、もう意地悪できなくなっちゃうのである。ステータスの修正値が小さいので構築環境で使われるかと言われると厳しい気もするが、相手クリーチャーの硬さやしぶとさに辟易したなら、サイドボードに考慮してもいいのかもしれない。
 
魂標ランタン Soul-Guided Lantern (1) U
アーティファクト
〜が戦場に出た時、対象の、墓地にあるカードを追放する。
(T)、〜を生贄に捧げる:各対戦相手の墓地を追放する。
(1)(T)、〜を生贄に捧げる:カードを1枚引く。
 いかにもこの環境のために用意された感があるアーティファクト。場に出た時に1枚、そしてサクると全部、この墓地対策法によって相手の墓地を抑えるのはかなり簡単だ。慌てて出しておく必要は特に無くて、相手の最初の脱出カードが墓地に行った時点で初めて展開し、その1枚を処理。続けてもう1枚来そうだったら、その時にいくらかまとめてお掃除してやれば、もう相手の墓地は機能しなくなるだろう。また、万一これが機能しそうもないデッキが相手でも2マナで引き直せるのでほとんどロスはない。メインから入れておける対策カードとしては満点の出来。まぁ、追放とドローが同時にできる上に永続性もある「大祖始の遺産」の方が億倍強いやんけ、と言われるかもしれないが、まぁまぁ。
 
秘術師の使い魔 Thaumaturge’s Familiar (3) C
アーティファクトクリーチャー・鳥
1/3 飛行
〜が戦場に出た時、占術1を行う。
 「thaumaturge」っていう単語は聞いたことがなかったのだが、調べてみたら「奇跡」みたいな意味からスタートして「魔術」「魔法」を使う人のことらしい。すでに「魔術師」「魔道士」あたりの単語は使われてしまっているが、さて、日本語訳はどうなるだろうか……って思ってたら「秘術師」だった。過去に「秘術師」の名を冠したクリーチャーの訳語は全て「Thaumaturgist」だったのだが……まぁ、似たようなもんか。とにかくそんな大それた名前のやつの使い魔の割には普通のクリーチャー。「協約のペガサス」が1マナ重くなって占術をつけただけだ。「穴埋めコモンかぁ」とは思いつつも、実は案外悪いものではない。何しろ「協約のペガサス」はその地味なステータス故に毎度「微妙やな」と思われながら、気づけばどの環境でも採用される謎実績を持つのだ。やはりパワー2のフライヤーを止められる戦力ってのは大事なのである。今回はそれが白以外の色(つまり飛行が苦手な緑や赤)でも採用できるのだから、むしろペガサス以上にニーズがある可能性も。これもこれで小さな秘術だ。
 
轟く戦車 Thundering Chariot (4) U
アーティファクト・機体
(3/3) 先制攻撃 トランプル 速攻 搭乗1
 随分あっさりとした機体。まぁ、どこぞの機体次元がやりすぎたせいで、それ以来(つまりほぼ誕生直後から)機体は割と性能が制御されてる印象があるが、生まれの不幸を呪うしかないな。この機体もそこまで悪いってもんでもないが、4マナで設置した割には無難な性能。先制攻撃があるので突破力には信頼が置けるし、速攻もあるので乗り手さえ用意していれば4ターン目に出すクリーチャーとしてはそこそこ優秀。あとは相手がアーティファクト対策をどれくらい用意しているか。エンチャントにまみれた環境になるので、その対策ついでに割られるような状態になっちゃうと存在自体がごめんなさい。
 
旅行者の護符/Traveler’s Amulet(RIX)」 C
 安心性能のいつものやつ。旧テーロスにも存在していたし、「未知の岸」とのさりげない多色サポートはこの次元の定番なのかもしれない。そして実は今回は「生贄ギミックの燃料」というちょっとした追加要素も期待されているので、そっち系のデッキに行きたい人は、色数関係なしにこっそり回収しておくといいかもしれない。手軽に墓地が肥やせるので、案外今まで以上にニーズは多いのかも。ちなみに今回は死の国の亡骸が持っている思い出の品というフレーバーになっているので、これまでのものよりもなんとなく哀愁が漂っている。
 
傲慢の翼 Wings of Hubris (2) C
アーティファクト・装備品
装備したクリーチャーは飛行を持つ。
〜を生贄に捧げる:装備したクリーチャーは、このターンブロックされない。次の終了ステップの開始時に、そのクリーチャーを生贄に捧げる。
装備(1)
 太陽に向かって飛ぶのだ。デザインをみてお判りの通りにあのイカロスの物語をベースにしたカード。蝋で固めたわけではないが,まぁ、そのうち落ちるのは必然であろう。ちなみに、旧作テーロスにもイカロスを題材にしたカードは作られており、それが「性急な太陽追い」。こちらも別な意味で「そのうち落ちるやろ」というテイストが絶妙である。今回のこの装備品と「太陽追い」にどんな関係があるのかと思ったが、イラストを見ると、どうやら「太陽追い」が背負っていた飛行機械がコレのようだ。フレーバー情報では今回登場した青赤レジェンドのダラコスさんが作ったものらしく、ご丁寧にダラコスの方のイラストにもこれに近い装置が描かれていたりする。どんだけ飛ぶの好きなんだ。飛行装備品の基本形は「ニューロックの滑空翼」の設置1装備2、もしくはこれと同じ「継ぎ当ての翼」の設置2装備1。基本設計にプラスアルファの能力なのだからコモンとしては優良品。手軽に1マナで空が飛べる時点でダラコスさんは割と優秀だ。そしていざとなったら投げっぱなしのカミカゼアタックも可能。合言葉は「勝てばよかろうなのだ」。設置しといていざとなったらマナも使わずに使える能力なので、実は案外バカにできない。どうせカミカゼなので対応してクリーチャー殺されても大した痛手じゃないし。デッキに何枚入れるか悩むところだけどなー。
 
廃墟の地/Field of Ruin(XLN)」 U
 イクサランから再録された土地対策土地。当時はそこそこ採用されたカードで、やはりいつの時代も特殊土地を対策できる土地ってのは重要。一応私もアリーナでは「死者の原野」が出始めた頃に対策としてお世話になった記憶がある(まぁ、すぐにそれだけでは抑えきれなくなったが……)。そんな「原野」が禁止されたために現在はそこまで危険な土地も無いような気がするが、ファイヤーズにおける「ヴァントレス城」のようにやはり鬱陶しいカードは色々と存在している。なかなかメインから土地対策するってのも難しいので、こうして手軽に選べる選択肢が増えるのはありがたいことだろう。
 

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○「RobiHachi」 5

 スペースダンディにちょっとだけタイバニを足し、銀魂で風味を整えて5で割ったようなアニメ。というか、単なる高松信司作品だった。ぶっちゃけ、「微妙な空気の作品だ……」と思って視聴してる間は高松監督の存在を完全に忘れていて、エンドロールで見て全てが収まるところに収まった。いや、最初の提クレの時点で気づけよって話だが。

 人間、先入観というのは恐ろしいもので、これが高松作品だとわかってしまったら「なーんだ、いつも通りのやつやんけ」というくらいの超省エネ感想にまとめてしまいたくなるのだが、それと気づかずに見ていると「なんか、狙ってるところがわかるが……」みたいな悩ましさの中で見てしまう。つまり、どうあがいても人類はレッテル貼りからは逃れられないということなのだろう。本来ならばそういう部分は捨象してフラットな視点で視聴しなければならないとは思うのだが、そういう意味では(私の中で)反省点の多いアニメである。

 せっかくなので高松作品ということに気づかない時点での印象を書いていくと、「やりたいことは分かるが、全体的にピンとこない」というお話。そもそもなんで今のご時世に「弥次喜多」なんだよ、っていうところからツッコミ待ちな気もするが、それをすげぇ安易なスペースオペラ(??)に翻案して展開する作劇も、あんまり相乗効果は期待できない。作画部分は割と頑張っているような様子もありつつ、そこまで魅力的な部分があるわけでもないので「可もなく不可もなく」といったところ。全体的に狙ってダサい表現にしているのは分かるが、これが狙い通りにしっかりダサいと、「狙った通りだから……ダサいな……」という感想で終わってしまう。一周回ってそういうイジり方のギャグ、というところまで振り切れない。まぁ、お約束の串田アキラではフフッってなったけども、それ以外の部分だと……「あ、なるほど」っていうくらいの印象にしか……。

 まぁ、そんな印象だったけど「まぁ、高松信司ならこれでいいのか」という納得(妥協ともいう)もしたので、今後は失笑気味に見守っていけばいいのではないでしょうか。テーマとしては「美男高校」よりも見やすい部類ではあると思うんだけどね。ちなみに、さも知ったような調子で「今さら弥次喜多なのかよ」とか書いたが、多くの現代人同様に私も「東海道中膝栗毛」なんて触れたことがないので、どの程度の本歌取りになっているのかもよくわかっていない。一応軽く情報を眺めてみたが、やじさんが道楽付きの「実家が金持ちだけど遊びすぎて借金を作り、江戸を逃げたおっさん」、きたさんが「もともと男娼だったけど、色々と問題起こしたからやじさんと一緒に江戸を逃げた男」だというので大体同じ。やじさんはかなりロビに寄せているがきたさんとハチはだいぶ違うかな。二人が東海道を進む目的はお伊勢さん(イセカンダル)に厄落としにいく、という名目の物見遊山である。当然お伊勢さんの名物は赤福だよね。

 今後の展開でやじきたオマージュがどれくらい出てくるもんだろう。そして、それが視聴者にとって良いことなのかどうかもよく分からない。というか、多分誰も得しない……。まぁ、そんなアニメが1クールに1本くらいあってもいいじゃないですか。ん? 今期はそんなアニメが多い気がする? 同感ですなぁ。

 

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○「凹凸世界」 4

 わっかんねーやつ。なんだこりゃ。基本的に(地上波で)観られる作品については右から来た作品を左に受け流すのがポリシーなのでとりあえず極力録画・視聴するスタイルなのだが、そういうこだわりのないスタイルだと、こうしてよく分からないものに行き当たることもあるのだ。

 分からなかったのでしょうがないから調べると、もともと中国で作られ、放送(配信)されたアニメーションだという。公式の売り文句は「中国で4億視聴された大人気アニメ」とのことだが、改めて確認したら「霊剣山」の売り文句は「中国で20億ビューを突破したコミック」なので、そう考えると大した数じゃないのかもしれない。1/5霊剣山だ。ザコである。まぁ、コミックとアニメでも扱いは違うけどさ。そして、スタッフやら何やらを探してもさっぱり情報が出て来ず、スタッフクレジットもせいぜい監督・脚本程度。もしかしたら中国におけるケムリクサなのかとも一瞬思ったのだが、流石にこのCGを一人でどうにかするチャイニーズたつきはいないと思われるので、あれよりは関わっている人員は多いと思われる。

 でもまぁ、そうした作品なので基本的に抱く印象が「ケムリクサ」に似ている。結局、私はこうしたCG作画にあまり魅力を感じないということだ。クオリティもせいぜいPS2かゲームキューブくらいの印象であり、アメリカアニメみたいな日本とは違うベクトルでの超絶技巧が観られるというほどでもないし、かと言ってこれが中国オリジナルの最先端かと言われたら多分違うと思う。情報の展開が非常にごちゃついており、どうしてもCGの硬くて軽い映像は「目が滑る」という現象が起きやすい。さらに今作は画面サイズが独特の横長サイズになっており、なんだかやたら狭い空間にぐちゃっと要素を押し込めているような印象になってしまう(まぁ、うちのテレビが小さいせいかもしれないが)。もしかしたら結構な技術力がつぎ込まれているのかもしれないが、あまり心踊らないというのが正直なところ。

 そうして考えると、今作よりも圧倒的に要素が少なく、簡素ながらも観やすい画面を提供してくれていた「ケムリクサ」はやっぱり偉いな、と変なところで感心もある。「身の入らなさ」というか、「この映像で動かされる意味が感じ取れない」という部分は同じなのだが、それでもきっちり情報伝達できる映像になっているかどうかってのは、やはり細部になんらかのセンスが出るものなのだろう。まぁ、単純に「日本人向けの映像基準」ってのがあるだけなのかもしれないけどね。

 そんなわけで、頑張ってCG作劇でポップなデザインを盛り上げようとはしているが、現時点ではお話が見えないこともあって引き込まれる要素はない。でもまぁ、ここから先の展開で何か「その発想はなかった」みたいなカルチャーショックがあれば印象も変わるかも。「悪偶」だって映像部分には一切魅力がなかったのになんとなく見入ってしまったものね。そういう不思議なパワーに期待して、余裕があったら追いかけてみましょ。

 

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4月13日 ドラフト模様(RNA×3)

ピック順 【Mei】→【Tanaka】→【Alessi】→【Thraxi】→【Chrolony

 

 先週のドラフトは突然40度の高熱を出してぶっ倒れたヤツがいたために不成立(その後めちゃめちゃたほいやした)。そして今週も離脱者が出たために不成立かと思われたが、さらにその分の穴埋めするやつが現れたためにギリギリで5人戦が成立。まぁ、だいたいみんなして口を開くと「5人戦とかほんまに不健全な環境やな」としか言わないけど。

 そして、春のうららかな日差しの中のドラフト(ちょい寒かったが)、五人しかいない状態で、何のトラブルもなく進行すると思われたのだが……下手した史上最大、否、史上最低のトラブルが起こってしまったかもしれない。それは、「ピック中にパックがもうわけのわからないことになった」である。いやいや、おかしいやろ! 五人しかおらんねんで! 何でそんな状態でパックがごちゃごちゃになるんや! 事件が発覚したのは3パック目ですでに13〜14引きが終わろうというタイミング。どう考えてもカードの枚数がおかしい。具体的に言うと、本来全員の間にあるパックが13引き終了時点で2枚×5個あるはずなのに、なぜか2+2+3+3+0のパックになっている。えっ!? ゼロって何?! もう、わけがわからない。本来なら問題が起こる前まで巻き戻してピックすべきだったのだろうが、この時点ですでに巻き戻しなどできるはずもなく、「まぁ、どうせここから先はいらんコモンしかないやろ」というので、残ったカードを適当に抜き取って帳尻を合わせてピックとした。本当にぐちゃぐちゃである。この時点でピック表を照会して厳密に付き合わせれば、もしかしたら何が起こったのか判明したかもしれないが……今となっては何もかもが藪の中である。

 一応ピック表を手掛かりに確認していくと、明らかにどこかでパックの順番が入れ替わっている。具体的には、上からパックA~Eとすると、CとDが入れ替わっていると思われる。私が開けたパックDのレアが「グルールの呪文砕き」であり、上家が開けたパックCのレアは「調和の公有地」で間違いない(いつも通りに開封後に「土地〜〜!!」と言っていたため)。そして、9引きの時点でこれがずれているということは、この時点ですでにおかしくなっていたということ。しかし、実際にはこの「2パック間の順番の取り違え」だけでは上述のような珍妙な状態になるわけもなく、さらに何か別なトラブルがあったはずである。そして、明らかにおかしいのはパックAなのである(最終的にアンコが4枚になっている)。3パックにまたがる異常がいつどのようにして発生したのか。もう、誰にもわからない。ほんと、ちゃんとやろうぜ。

 

 

 閑話休題、以降は日程調整のお話です。まず、今週(4/20)に関しては通常通りのドラフトがレギュラーメンバーで開催予定です。まだ予定は不確定なので、日曜希望などの外部からの意見があれば要相談ですが、現時点では土曜14時予定。

 そしてその翌週ですが、この週はすでに土曜だろうが日曜だろうが無理と言っている人間が1人いるのでこのままでは不成立です。そして、この週はプレリリースの週であり、もし、私が土曜日(27日)のプレリに出場すれば、最近おなじみのBOX先行販売によって、翌28日の日曜日に「灯争大戦」のドラフトが可能になります。そこで、遠方の方々の参戦を(少なくとも私は)望んでいます。土曜日開催だとプレリ後に駆けつけて17時開催とかは不可能ではないですが、やはり「灯争大戦」をやるなら日曜の方がいいと思われます。バイト戦士の日程がまだ定まってないのが不安要素だけど……。

 また来週改めて告知しますが、ゴールデンウィーク頭、平成最後の週末にプレインズウォーカーを大量にデッキインしませんか?

 

 


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 ちくしょう、やっぱクッソおもろいな、第26話。最近仕事量が多すぎてジョジョの感想にまで手が回らず、ぼちぼち自然消滅するかと思われたが、やっぱりドッピオ編おもしれぇや。とりあえず、みんな思っただろうけど「とぅるるるってそんな高音だったの?!」っていう。

 まぁ、今回はとにかく斉藤壮馬演じるドッピオの薄気味悪さが最大の注目ポイント。以前ティッツァーノたちに指令を出していた時点で彼がドッピオであることは確定していたわけだが、こうして色々な表情を見せてもらえるとやはり一味も二味も違うな。つい最近「revisions」の感想でも「斉藤壮馬の変な演技好き」って書いたけど、こういうわけのわからない役で複数のテンションを演じ分けてもしっかり色が出るのが良い。あと、多分これは単にディレクション通りなんだろうけど、電話の音が「とぅるるる」だけじゃなくて受話器とるときの音とか、通話終わってから切るときの音まで全部やってるのがすげぇ細かい。ドッピオ、本当に生きていくのが大変そうだな……。

 まぁ今回はそれさえ言えれば満足。「俺の手でした」おじさんもかなり真に迫っていて面白かったし、まさかのドッピオ誕生秘話があれだけの尺でがっつり描かれるとも思っていなかったので嬉しいサプライズ。今回はほんとにドッピオ一色やな。次回までがメタリカ戦ということになるだろうが、本当にギリギリの戦いで盛り上がる部分なので、ぼちぼち終わりが見えてきた5部名物の「二転三転しすぎるバトル」をじっくり楽しみたい。

 まぁ、そうは言っても相変わらずメタリカの能力はよくわからんのだが……その辺はまた次回。あと、個人的になんかツボだったのが普通にリゾットが登場時にジョジョ立ちしてるシーンが完全に決まってた部分と、普通に「近距離パワー型」っていうスタンド分類の単語を使ってたこと。この辺りの分類が現れ始めたのって正確にいつ頃からかはよく覚えてないけど、もしタイプ分けする文化がスタンドが生まれ始めた三部の時点で成立したとしたら、承太郎たちが使ってた言葉がそのままイタリアンギャングの中でも通用してるってことなんだよな。まー、この人たちはある意味でスタンドの専門家みたいなもんだから、ちゃんと分類・研究してるのは当たり前なのかしら(まだポルナレフの影響はないよな)。

 

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