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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「食戟のソーマ 神ノ皿」 ー

 白状すると、実は第1話の録画をミスって観られなかった作品その1。つまり、他の作品と違って1話目での評価も出来なければ、1話で何してたかも分からない状態の2話目を観なきゃいけないっていう。まー、続編作品に関してはいちいちそういう部分気にしなくていいから楽だけど。それにしても放送局少なすぎんよー。

 前クールから随分空いたかな、と思ったけど確認したら1年半前だったのでいうほど久しぶりでもないのね。ただ、前クールの時点で既に適当にしか観てなかったからあんまり印象が残ってなかったんだろうな。「どのへんから再開するのかしら」って思ったらかなり半端なところで終わってた。いきなり食戟ど真ん中って。本来なら盛り上がるべきところなんだろうけども、多分原作もこの辺りの時点ですでに惰性でやってる感が強かったので、あんまり劇的な盛り上がりにはならない気はするな……。アニメって、最終的にどこまでやるんだろう。原作最終回までいくのかしら。

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 恋せよ女の子、第16話。ほんまになんやねん毎週毎週……青春の塊しか転がってない。もう、毎回泣きながら観てる。

 今週は来栖さん。もう、彼女の頑張りと成し遂げた偉業に拍手喝采である。ギスギスしてしまった武蔵との関係性は、まずは自分の意識を確認するところから始める必要があった。もう誰がどう見ても恋愛感情以外の何物でもないのだが、来栖さんの場合、「1、だって相手はあの武蔵じゃん?」「2、自分みたいな性根の腐っていた人間が今更恋愛なんてしていいはずない」「3、部活のためにも、こんな感情はあってはならない」という三重苦をもって全力で自分の気持ちを否定している。しかし、そこを一つ一つ解体して真理へと至る道。

 まず、武蔵という対象をはっきり認識するために使われた絶対的指標は、まさかの去年卒業した先輩だった。武蔵が箏曲部を守り通そうとした根源的な理由となる人物、それすなわち来栖さん自身が現在箏曲部で頑張る理由を作った人物でもある。普段女の子相手にも大した反応を示さない武蔵も、部長相手なら心からの笑顔を見せる。そんな武蔵の様子に「勝てないッ」と思ってしまう来栖さん。そうしてよその女に対する武蔵の反応を見て、「取られる」と思ってしまったことで、自分の感情がどうしようもないくらいに自覚される。

 そして、太刀打ちできない自分を思い知らされ、また内へ内へと沈み込もうとしたその矢先のこと、本当に彼女はこの数ヶ月で人として大きく成長したのだ。「このままでは元の木阿弥だ」ってんで一念発起、すぐに思いを言葉に乗せて、武蔵への誠意と熱意を見せつける来栖さん。あそこで彼女がすぐに立ち上がり、戦えたことは本当に眩しくて素晴らしいことだ。あの一瞬のために、彼女はこれまで精一杯「禊」を行ってきたのだろう。あそこで立ち上がれる人間なら、大丈夫、武蔵の隣に立つ権利もあるだろうし、きっと武蔵だって来栖さんのことを見てくれる。そして、そんな彼女の感情に最後の後押しをするのが滝波ってのがまた……この顧問、もしかして異世界転生とか経験したチートキャラなんじゃあるまいな? 

 こうしてブレイクスルーを果たした武蔵・来栖間の関係性。武蔵の方が相変わらずの様子なのでまだまだ時間はかかるだろうが、来栖さんが正しい道のりを理解したのだからきっと大丈夫なのだろう。そして、見事に学祭のステージを成功させたことで「うまくいった」ことが如実に伝わる作劇の卒のなさ。バックステージで武蔵が部員全員を鼓舞するくだり,もう最終回でもいいんじゃないかっていうくらいの達成感がある。

 そうしてうまくいったカップルもあれば、武蔵以上の朴念仁のせいでちぐはぐな関係性もある。来栖さんの場合は遠慮や負い目からくるちぐはぐだったが、さとわちゃんの場合、純粋に「理解できてない」だけだから……。そりゃま、チカの「お前は小学生か!」みたいな態度もどうかとは思うが、さとわちゃんの方だって「普通に考えて自分がこんな状態になるのはおかしいから間違った感情だろう」っていう判断は似たり寄ったりの精神性。実にもどかしい方向に似た者カップルである。このねじれの解消には一体どちらから働きかければいいのかと思っていたら……なんと、どっちでもなかった。「部活、遊んでる場合じゃない」という圧倒的向上心を共有したことで、今までのちぐはぐも何処吹く風。目的を一つにした部員たちの前ではちょっとした恋愛がらみのゴタゴタなんてほんのノイズでしかなかったってことだ。ここまで部員を一致団結させる部長の人徳の凄まじさが伺えるが……。まぁ、さとわちゃんたちの問題はまだ根本的に解決はしてないので、今後も何かのタイミングでさとわちゃんのオロオロっぷりは見られるかもしれません。

 それにしても、箏の高校生大会の日程ってそんな残酷な設定になってんのかよ……まぁ、多分一般人の部と日程が分かれてないせいなんだろうなぁ。インターハイとかと同じ感覚でやろうとすると後悔してしまうってのはなかなか残酷な話よね。武蔵はもうすでにやりきったみたいな顔してるけど、チカたちからしたらここでハンパじゃ終われない。さぁ、いよいよ2クール目の本番が始まるぞ。

 

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 まさかのストップモーションワロタ、第2話。なるほど、確かに1話目の感想で「流石に毛のもふもふ具合とかはズートピアには勝てないけど」って書いたが、「だったら実際の毛糸で作ってやんよ」というダイレクト対策があるとは思わなんだ。これ、全編ストップモーションアニメだったらそれはそれで面白そうだけど(発狂するわ)。

 順当にお話が進んでいる第2話。やっぱり原作読んだことある作品なのであんまりシナリオ部分について語るべき部分はないんだけど、改めて見るとほんとひでぇ世界設定の作品だ。世界設定の時点で色々無理があるのは完全に「ズートピア」と一緒なんだよね。あっちは「小さいネズミ系生物のための街があるよ」っていう展開のおかげでドーナツゴロゴロシーンとかが面白おかしく描かれ、マフィアのボスの登場シーンなんかも印象的になったわけだが、冷静に考えて「小さい生き物」たちが他の生物にほど近い場所で同様に生活空間を分け合って生きていくのって不可能だろうし、基本的にメリットがないんだよな。「いや、無茶だろ」って思うけど、この世界における動物種ってのはおそらく現実世界における国籍や人種に該当するもの。つまり、そこの違いには目をつぶって、みんなが「平等」に生きていける社会を作ることこそが正義なのである。ちょいと肌の色が違うくらいなら問題はないが、そもそもの生物種が違うと幾ら何でも共存共栄は……なぁ。もしもうっかり食堂でネズミを踏んづけたらそれだけで殺人罪になるんだよね。どうしようもねぇよ。あと、ネズミ用の食器や料理が併設されてる食堂ってのもイメージがわかないよな。この世界には何万種類の日用品が存在していることだろう。

 まぁ、そんなわけで世界設計の時点で相当無茶をしている作品だが、コンセプトがその上を行く頭がイかれてるとしか思えないものになっている上、原作だと絵が濃いのが功を奏して(?)強引に丸め込まれる事態になっている。「どうやってこんなにも違う動物たちが共存しているんだ?!」とマジレスしようとも、「うるせぇ、とりあえずSEXさせんぞ」と言われたら、もう黙ってしまうしかない。しかし、絵として立ち現れる違和感はそんなコンセプトで強引にごまかせるようなものではなく、ことにアニメとして「動き」を伴えばこの無茶なデザインはさらに浮き彫りになってしまう…………。

 はずなのだが、何故かこれが成立する。1話目の感想にも書いたが、やっぱりこの「なんとなく成立しちゃってる感」は恐ろしい。ラストシーンはネットなんかでもよく見かけるおかげで今作を代表する「頭のおかしいケモナー漫画」の一コマとして象徴的なシーンなのだが、このシーンを見ていろんなものがどうでもよくなってくる。様々なサイズ・デザインの動物たちがどれもこれもヒトをベースにしたモーションで動きまくるこの世界はなんとも珍妙な印象になるのだが、ついにウサギが脱ぎ、下着姿でちょいとしなをつくってやることで、「もう、この世界のケモノはこれでいいんだろうな」という諦観にも似た絶対的相互理解が得られる。この世界における「種」は、すべてがこの悪ふざけのようなワンシーンのために用意された、圧倒的アニマル地獄なのだ。まさに理性より本能に訴えかける局面なのだ。原作を書いている板垣娘も大概だが、これを十全にアニメ化してしまったスタッフも、本当にどうかしている。

 日本語には、こういう状況を表現する最適な言葉がある。「いいぞ、もっとやれ」だ。

 

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 2日連続で映画館へ。こういうのって不思議と波があってね。スケジュール的にもモチベーション的にも。行こうと思える時に一気に行かないと、私みたいな出不精の人間はすぐに言うだけになってしまう。そして、今作は少し前から上映していた作品なのだが、とにかく話題になってないせいで上映回が見る見る減っていき、「そのうち行こう」と思ったらすぐに日に2回になり、ついには1回だけになり。しかも朝一の9時前とかいうかなりキツい時間帯しか残ってなかった。真面目か! 出勤日か! 社会人か!(社会人だよ) まー、お仕事にいくのに9時出社だったら嫌だけど、アニメ見るためならしょうがないかー、ってんで早起きして行ってきました。こういうところは割と真面目なー。

 

<以下、ネタバレ要素などあるので未視聴注意>

 


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 観てきました。現時点でも色々と視聴したい映画の選択肢はあるのだけど、とりあえず上映本数が多くて時間調整がしやすかったこの作品から。散々いろんな映画の前に予告を流されまくったので、「これって映画によくある、クライマックスとかいいシーンは全部観ちゃってるから本番でそんなに盛り上がらないパターンでは……」って心配してたんだけど、流石にそんなことなかったね。うむうむ、良い作品だったと思いますよ。個人的には(もうあんまり詳細は覚えてないけど)「ここさけ」よりも第一印象が良かった気がしますね。「あのはな」とは単純に比較できないんで判断できないけど。視聴中にボロボロ泣くなんてことは特に無い映画なんだけど、今回はそうして露骨に「泣かせ」の方向に切り込んでおらず、じわっと観ていて満たされるような、そんな不思議な映画になっています。なお、念のために警告しておくと、「無駄に歳を重ねたけど何者にもなれないお前たち」には余計なところでザクザク刺さって致命傷になる可能性があるので気をつけましょう。だいたい青春の痛みとかを書いてる作品っておっさんに優しくないんや……。この映画を観て死にたくなるような大人にはなっちゃダメだぞ。おじさんとの約束だ(おじさんは爆裂四散して死ぬ)。ちくしょう、岡田麿里の奴め……。

 

 

<以下、一応ネタバレ注意的なやつ>

 


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BEM」 5→4

 というわけでこちらが今期最後の一本になります。だいぶ半端な時期に終わるよなぁ、って思ったけど、一応新番組もまだ2話目とかだからそこまではみ出てはいないか。今後は様々な媒体でアニメが配信・放送されることになって「クール」という概念もどんどんあやふやになっていくのかしらねぇ。ちなみに今期感想の本数は34本。史上類を見ない閑散期となった前クールに比べると増加しているが、節目の秋クールとしては着実に数は減っている。そして、少ない割にはそれなりに充実したクールだったようにも思えたものである。まー、多くの作品がネット配信に移っている中でそっちを追いかけてないことが原因なのかもしれんのだが……できれば今後も「数を減らしてクオリティを上げて」っていう方向性で業界全体がまとまってほしいものである。

 閑話休題、そんな中での今作であるが、正直あんまり何がやりたいのかわからない作品だった。いや、やりたいことはわかるよ、「早く人間になりたい!」を本当に1クール作品として描き切るのが目的だ。わたしゃ原作の方を知らないのでそっちでベムたちがどんな苦悩を経験していたのかは定かでないのだが、勝手なイメージだと今作ほど殊勝に、ただそれだけを唱え続けてアニメが終わったってこともないだろう(2クールあったようだし)。今作は本当に「人間になりたい」と願うベムの執念を中心に、同じ立場のベラ・ベロの二人が「本当に人間になりたい?」ってんで様々な視点から「人間とはなんぞや」を問うというもの。流石にそれだけのネタだったら現代では陳腐なものになってしまうわけで。多少のグロなんかも混ぜることで単純なヒューマニズムに終わらないだけの新鮮味を盛り込めればよかったのだが、正直、あんまりそうしたプラスアルファは感じられなかった。一応人間社会も上下に分けることで「一番怖いのは人間」的なまとめ方に着地させており、倫理的にもそれなりの落とし所ではあるが、「それで満足するならもうちょっと前に結論出てねぇかなぁ」という気もする。

 やっぱり分からんのは「何故、今になってこの形でリメイクしようとしたのか」なんだよな。最近のリメイクで言えば「どろろ」なんかは意味がわかるし、例えばちょっと前の「ガッチャマン(クラウズ)」みたいな「タイトル借りてるだけで全然違う作品やんけ!」みたいな流れも意味は分かるのだが、今作はせっかくリビルドしたというのに、「現代ならではの旨味」みたいなものが感じられず、やっぱり話としては古臭いままなのである。まー、もし当時のファンが見たら「懐かしさもありつつ今のアニメになってる」と思うのかもしれないが、我々にとっては単なる「なんか地味なアニメ」である。いっそ「妖怪」要素を振り切ってもっと全力のキモグロバトルアニメにでもなってれば見どころもあったのだろうが。

 とりあえず「めっちゃ怖いくせに声はM・A・O」っていうベラが面白かったのでそこはそれでよしとしよう。

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○「僕のヒーローアカデミア(第4期)」 ー

 流石にもう点数つける意味もないのでこの扱いにしよう。ちなみに、土曜の本放送は録画ミスで補足できておらず、「チクショウッ、無理な視聴体制が祟ったか!」と自分の迂闊さを呪ったものの、マンパで再放送してくれたので逃さずにすんだという裏事情があったりする。さらにちなみに、今期はすでに1話目を取り逃がしている作品が複数あって、今後の視聴をどうしようかちょっと迷ってる。我が家の視聴体制の事情で地上波とBS・CSを別々の機器で捕捉しなきゃならんのでどうしても漏れが出てきやすいのよねぇ。

 まぁ、そんな事情はどうでもいいのだが、気づけば4期目だそうで、もう大長編である。1期が1クール、2期3期が2クールずつでおよそ1年分。今期はどれくらいやるんじゃろ。基本的な座組が変わらないのはやはりジャンプ作品の強みで、これまで通りに安心して見ていくことができるだろう。一応長崎さんが「総監督」名義に変更されているのだが、多分そこまで大きな影響はない……と思いたい。それ以外にもちょいちょい人員が変わってるポストもあるみたいなんだけどね。こればっかりは息の長い作品なら仕方ないことだ。大元のボンズが変わってないんだからそこまで問題ないじゃろ。1話目を見た限りだとあんまりアクションシーンとかがなかったのでわかんないけどね。

 ちょうどこの辺から、私がジャンプをあんまり追えてない時期にも入ってくるので、そろそろヒロアカの筋もぼんやりしてくる。嫌いな作品ではないので、これまで通りにまっすぐ作品を進めてくれるといいんだが。

 

 

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○「ライフル・イズ・ビューティフル」 5

 こんなに綺麗にきららジャンプを決めてるくせにきらら作品じゃないのか……。もう、最近はきらら作品じゃない方が飛んでるんじゃなかろうか(シャミ子飛んでたっけ?)。

 業界ではある意味おなじみの「マイナー系アクティビティ萌え作品」の新作。てっきりタイトルから「さばげぶ!」「C3部」なんかのサバゲ的な流れなのかと思いきや、なんと扱っているものはライフル競技。しかもクレーとかじゃなくてレーザーライフルという。流石にマイナー路線を突き進みすぎだろ……と思ったけど、考えてみたらきらら作品だって「よさこい」とかやってるしな。しかし、これは仮にオタクがハマったとしても始めにくいジャンルだよな……。

 当然私もこの競技についてはなんも知らんし、1話目はポカンとしながら見守るしかない状態。まぁ、弓道に近い部分もあると言えばあるので、「単にレーザーで照準合わせるだけでヒットが出る競技が面白いのか?」みたいな根源的な部分には多少理解が及ぶ方かもしれないが、それでもやっぱり不思議な感覚。まぁ、そこの魅力を掘り下げていく作品にならなければいけないのだから、丁寧に見守っていけばきっとライフルにも詳しくなれる……かどうかは謎。

 アニメとしてはなかなか丁寧で、作画もキャラの描画も悪くない。萌え系のキャラ造形のそのまんまみたいなところはあるが、分かりやすいのは悪いことではないだろう。そして驚いたのは、この手の作品では定番になる「部員集め」のくだりがものの数分で終了してしまったこと。たまたま経験者が四人集まっているという状態なので、お約束の導入部分もすっ飛ばされ、我々素人からするとなかなか大変である。普通はこういうアニメって作中にも素人が出てきて、その子に教えるために解説が自然に入ってきたりするもんだけどね(ゆるキャンにおけるなでしこポジション)。それがない状態でどんな掘り下げにするんだろうと心配になるが、もしかして競技的な側面はそこまで重要ではないのかしら? でも、流石にベタなキャラクターがダラダラしてるだけでは成立しない気がするけどなぁ。

 ベースになっている部分は割と良さそうな手触りだが、この先が全く読めないこと、そしてやっぱりマイナー競技なのでなかなか真に迫って理解しにくいことがネックになるので現時点ではプラマイゼロの判断としておこう。今後のドラマ作りの方向性で両極端に分かれていきそうである。なお、キャストについてはあんまり聞いたことがない名前が多いのでこれまた黙って見守るしかない。「声優のようで声優じゃないけど少し声優」なMachicoが初主演か。この子も不思議なポジションだが、ホリプロ声優を追っていると常にその辺にいるのでやたら認知度が高いっていう。

 

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「キャロル&チューズデイ」 6→6

 できれば今シーズン最後の感想記事はこれにしたいな、と思ってちょっと寝かせてたんだけど(「ありふれ」がずれ込んだため)、結局まだ一本残ってるもんだから最後にはならなかったっていう……まぁ、でも結果オーライですよ。良い作品でしたよ。

 ぶっちゃけ、最終話が無ければもうちょい評価も変わっていた可能性はあるのだが、今作で「最終回が無ければ」っていう仮定自体が全く無意味なので考えてもしょうがない。全てはあそこへ向かうための物語だったのだから。なんだろ、厳密にいうと「物語」っていうよりも「要素を着実に置いていくプロット」そのものっていう気もするんだけどね。ほんとに、個々の要素だけを取り出してみるとすごく幼稚というか、無垢というか、まっすぐな作品なのよね。政治の抗争にしろ音楽観の違いにしろ、取り立てて難しい言葉で説明する必要がないような「見ればわかる」要素ばかりなので、あらすじを書き出そうとすればすごくシンプル。何も複雑なことはやってないし、なんなら一本調子で退屈なくらいだ。

 しかし、そうしてバラまいた要素が全て「奇跡の7分間」でハマるべきところにかっちりとハマっていく気持ち良さは格別である。「そうそう、こうなるんだよね、めでたしめでたし」っていう感覚が非常にプリミティブな達成感をもたらしてくれる。このドラマ作りは、すごくシンプルなようでいて、おそらく繊細なバランス調整の結果なし得たものなのだろう。

 まぁ、その過程で退屈なエピソードもあったし、ちょいといびつな部分も無いわけじゃないので総体として「傑作」と言えるかどうかは見る人によって変わってくると思うが、個人的には最近アニメでぐっと増えてきた「音楽」をメインに扱った作品の中でも、また新しい1ページを刻む記念碑的作品になったんじゃないかと満足している。アイドルでもなく、活劇でもなく、ただひたすら「音楽」だけを流し、しかもそれがアニメファンにはそこまで耳馴染みの無い洋楽の類でこれだけ心惹かれるものに仕上がっているのだから、やっぱりナベシン監督の見せ方が上手いということなのだと思う。

 やっぱりこれって、どっちかっていうとアニメのフィールドじゃなくて洋画のイメージの世界だよねぇ。こういう、「今までのアニメでは扱われてないけど、世間一般の創作物ではお馴染みで好まれているもの」ってまだまだ他のジャンルにたくさんあると思うので、そういうのを引っ張ってアニメ作品にリビルドできるクリエイターがもっとたくさん出てくると、私のようなズボラで偏狭なアニメファンにはありがたいのです(もっとアンテナを高くしろって話だけどさ)。

 

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