最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
天使は天使だから天使で天使なのである、最終話! まさかこんなお話になるとは……。え、もう空に帰ってしまうのかい……。 なんとAパートまるまる演劇空間という、「少年ハリウッド」みたいな展開である。いや、流石にあそこまで徹底しているわけではないが、まさかの演劇イメージ空間で最後の追い込みとばかりに天使キャラ(幼女)のイメージを全力で叩き込んできた。基本的に「みゃー姉を中心とした犯罪の匂いがするドキドキラブコメ」として視聴している身には「ロリッ子たちの天使っぷり」はそこまで重要なファクターではないのだが、ここまで固め打ちされると「pure...and innocent...」と黙り込むしか無くなる。ここはそういう世界なのだ。 そして劇を見ていて、いまさら、本当に今更気づいたことなのだが、そうか、この世界って男性性を完全に排除するタイプの百合空間だったのか。普段みゃー姉&幼女しかいなかったから全然気にしてなかったわ。家に父親がいなくても全然違和感はないけど、流石に小学生の劇で舞台上に一人も男の子が上がってこないとちょっと違和感あるよな。女子中学校はそこそこメジャーだけど女子小学校ってさすがにあんまり聞かないからな(あるらしいけども)。演者も観客も全員女性という、なんだか一種異様な光景ではあるのだが、まぁ、最近のアニメだと珍しくもないか。 おかげで劇中にも男性は一切出てこないのだが、ひなちゃんがやっていた役が実質的な男性役を果たす……のかと思ったがそうでもないんだよな。ノアと一緒にお菓子屋を経営しているから「夫婦」の役なのかと思ったけど、名前からして女性だし、そもそも後世に「おばあちゃん」って言われてるし。つまりひなちゃんは結婚して子を成したということなのだが、相手は誰だかわからない。そして共同経営者だったノアちゃんはどこへ行ってしまったんだろう。その後孫として転生してたけども……そして天使だった花ちゃんはなんのためらいもなく女性であるひなちゃんと結ばれることを目標に堕天してきたっていう。うーむ、迷いのない世界だ……劇中とはいえこんなところでひな×花の萌芽が芽吹いて一瞬どきっとしたが、まぁ、2人とも全然そんな意識はないな。どっちかっていうと自然に夫婦役になっていたノアの方が満足げだった。 こうして演劇(イメージ)をAパートフルで使って上演。これにより、我々視聴者も我が子を見守る父兄のような気持ちになれるというなかなかレベルの高いシチュエーション設定である。もちろんみゃーさんもこの劇のクオリティにはご満悦だったが、それだけでハッピーエンドとはいかないのが今作。最後の最後はみゃーさんの後始末である。まぁ、今回はそこまでダメな側面は見せずに、わずかながらも成長を見せたみゃーさんと、それを導いた花ちゃんの関係性を再確認し、ここから改めて2人の関係性が醸成されていくのだろう、という希望を持ったエンディングであった。良いのではないでしょうか。ロリに幸あれ、百合に幸あれ、そしてみゃー姉に幸あれ。
PR 「ケムリクサ」 4→5 個人的に今作を見終わって一番のトピックは、「結局、鷲見友美ジェナって何者だよ……」っていうところですね。突然現れた変な名前だけど本人は京都出身だったりするし、声優経験ほとんどないくせにちゃんと仕事できてたり……。キャスティングはなかなか面白い作品だ。 今期話題作の1つだが、個人的にはまさにけもフレ(1)と似たような部分がある。誤解を恐れず書くなら「世間的になんかウケてる部分が多いみたいだが俺はよくわからん」ということ。 まず、今作の良いところから切り出していこう。端的にいえばたつき監督はやはり「巧い」人なのだと思う。この「巧い」にもいくつか意味はあるが、単純に1クール作品のプロットを作ったときにそつがない。今期も直前に色々と壊滅的な脚本を見せられているだけに、無難にまとめ上げる才能というのはそれだけで貴重なことはわかる。そしてさらに、彼は自分の置かれている立場を理解し、それを活用するのが巧い。ぶっちゃけ、仮にこれが全く無名の監督が突然打ち出してきた作品だったのなら、大半の視聴者は1〜2話目あたりで匙を投げていたことだろう。何もわからず、画面に引きもなく、ただよくわからないプロットが転がされているだけの状態。昨今のアニメファンの尋常ならざる気の短さを考えるに、おそらく何もなければこの作品は埋もれていくだけだった。しかし、監督は自分にネームバリューがあるのを知っている。話題を作れることを知っている。そしてある程度視聴継続してくれるファンがいるなら、後半から充分巻き返し、話題を作って視聴者を引っ張り上げられるという自信があったからこそ、こうして現代アニメの方法論に即さない「溜め」一辺倒の筋を押し通すことができたのだ。ぬけぬけとこのプロットを打ち出してコントロールしてしまうあたり、実にしたたかである。 そうして情報のコントロールが非常に巧い人物なのだな、とは思うのだが、なんだろう、私が求めている「アニメーション体験」とは微妙にズレているのだ。暴論ではあるがここでけもフレ1を持ち出すなら、私はけもフレの方が好きだ。あっちの作品は本当に何もわからないままに観て、途中から不穏な空気を感じ、それが最終的にジャパリパークと「たつきワールド」の融合という形でその全貌を見せる。そこにあるギャップと収斂が最大の見どころとなった。今作の場合は、最初から全力で「たつきワールド」であることはわかりきっている。つまりけもフレからジャパリパーク要素を取り除いた作品であり、良くも悪くも一辺倒。とにかく「あそび」がないのである。放送開始からおよそこういう世界観であろうことは予想が尽くし、結末がわかっていればこそ、そこから逆算して必要な要素を各話に配置していくだけ。非常に理知的で怜悧ですらある作品コンセプトは、確かに収束性を感じさせて一本の物語としては成立するが、これをわざわざ1クールのアニメーションで展開する意味はなんだったのかと言われると、そこで付加価値を見出しにくいのである。 結局、元が同人アニメということもあって今作はどこまでいっても「個人制作の延長」である。個人が作り上げる作品としては非常に質が高いのは事実だが、私が見たいのはもっと総合的なアニメーションなのだ。プロットがあり、絵があり、それをできうる限り見栄えのするアニメーションとして構築すること。残念ながら本作の映像ではそうした充足感を得るには至らない。至極わかりやすい例をあげるなら、最終話ラストシーンでりんが「笑う」というラストシーンが用意されており、それがベストのラストカットになることもわかっているため、そのシーンに至るまでのりんの感情は全て「最後のために」コントロールされ、最後の笑顔はきちんと作られている。しかし、逆にその直前の「泣き顔」に関しては、ほとんどモデルに変化がなく、声の演技から号泣していたことはわかるが、映像からは一切それが伝わってこない。「笑顔」と「泣き顔」になぜそのような差が生じるかというと、そこで「泣いていた」ことは過程であって、作品が表現したい要素に含まれていないからだ。しかし、私はそうしたシーンでしっかりと「泣いているアニメ」が見たいのである。そこにまで筆が回らず、コスト面、技術面から描写を減らさざるを得ないのが、今作の「個人制作の延長」としての限界なのではなかろうか。 まぁ、どれだけくさしてもやはり「ここまで出来れば充分だろう」という話ではあるのだが……つまり結論としては、「たつき監督は、この創造力をもっと組織力のある製造工程で発揮できないものだろうか」という話。……まぁ、やっぱりそういう話題になるときな臭い問題に飛び込む必要が出てきて、有象無象のゴシップ好きの餌食になるだけな気もするが……。忌憚のないアニメ視聴を楽しみたいものですね。
「賭ケグルイ××」 5→5 なんども書いてるけど、本当にナイスキャストな作品。出てくるキャストのほとんどが大好物という、なんとも歪んだ満たされ方。まぁ、こういう鉄火場「向き」の声優ばかり好きになると考えると、もしかしたら私の趣味嗜好が偏っているのかもしれない。約1名、単にアメイジンググレイス歌うために呼ばれた人もいますけども。 まぁ、だいたい原作通りだったので特に不満点は無い。1期は構成の関係ではしょられてしまった「塔」のエピソードもがっつりやってくれたし、これで原作要素は完全焼却。なんだか駆け足になっていまひとつだった1期と比べても、今期は消費すべき原作の量がそこまで多くなく、1つ1つのエピソードをじっくりやれたのでよかったんじゃなかろうか。最後に挿入された×喰のおはなしはまぁ……アニメオリジナルの即興劇ならこんなもんかね。正直、大仰に出てきた割には大したギャンブルじゃなかったので、最初から「ちょっと遊びましょ」ってオリジナルを挟んできた1期ラストの方が好みではあるんだが。 あとはもう、顔芸勝負でテンション芸勝負。そのあたりは信頼のキャスト陣に任せておけばなんの問題もないのである。やっぱり彩陽の存在感は最高だったし、ゆーみん&るみるみのさばげぶコンビが胸糞悪い関係になっているのも実に刺激的。最後のオークションではけろっとした顔で2人して登場してたけど、三理の方はリタイアしてるくせにくっついててよかったんでしょうかね? というか、最後のオークションでの票の移動って結局どうなったのか明示されていないんだけど、原作の票との辻褄はあってるんだろうか。もし3期があるときに、今回のゲームがなかったことに、みたいな処理になるとちょっと可哀想だぞ。まぁ、そこまで厳密な数字が求められるようなもんでもないから大丈夫だとは思うが。というか、そもそもアニメ3期があるかどうかもわからないけど。原作はほとんど使っちゃったから、もしアニメ化するとしても3〜4年後とかだしな……流石に無理かな。実写映画化とか、なんか不思議な力で盛り上がってる作品ではあるんだけどね。 とりあえずアニメとしてはここまで。気になる人は残りは原作を買いましょう。それが正しい販促アニメの姿ですよ。 風が、吹いているなぁ、第22話。そういえばここまでタイトルのことを考える機会ってあんまりなかったな。本当はもっと色々と意味があったんだろうけど、今回はダイレクトにカケルに、風。追い風向かい風、色々あるよ。 Aパートはキングのターン。ここまで、ぶっちゃけメンバーの中でも一番影が薄く、キャラも捉えどころがなかったキング。しかし、ここにきて自らの内面と対話する段にいたり、彼が何故こんなにも地味で、わかりにくく、そして寂しかったのかが浮かび上がる。「大学四年間」と言っても人それぞれ、色々な過ごし方があるだろう。それこそ本当に充実した「学生」だった人もいるだろうし、ああすればよかったと後悔する人間もいる。思えば長い人生のたった4年間、大した長さでも無いのだが、それでも高校生までの型にはまった生活から脱却した初めての「社会」は、色々なことを教えてくれるし、色々なことで悩みもする。 正直、キングの懊悩はなんだかわかる気がする。「大学生活にはきっと何か特別なものがあるはずだ」という漠然とした期待は、おそらく社会が作り上げた幻想。そこになんの根拠もないし、待っていて降ってくるキャンパスライフなんてものは高が知れている。それに気づいた時には手遅れなんてパターンも多く、キングはそれを理解した時には、すでにすっかり自分の殻が出来上がってしまっていた。別に目に見えて引きこもってたわけじゃない。人並みの付き合い、人並みの単位、人並みの就職活動。与えられたレールには従ったはず。しかし、そんな生活は自分が望んでやっていたわけじゃない。でも、それを他人にバカにされるのも腹が立つ。どうしようもないプライドと、どうしようもない焦燥感。そんなものに挟まれた日常に、背中はどうしても丸まってしまう。 キングとハイジの関係性もなんだか妙なもんだ。キングの「俺は一番の親友じゃないだろう」というなんとも物寂しい独白は、自分から何かを成そうとしない者特有の諦め。知り合いはいる、友達もいる。でも特別な親友はいない。そんな現実を気にしてないそぶりをすることで、ますます視界は狭くなっていく。ただ一心に一つの目標に向かっていけるハイジなんて、キングからしたら最も羨ましく、最も忌むべきものだったのだろう。それでも、今となってはそのハイジの差し伸べてくれた手が、どれだけかけがえのないものなのかがわかる。最初に出会った時にはそっと触れることしかできなかったその手は、今や自分を「あるべき場所」に引き上げてくれる。きっと今なら、グッとその手を握り返すことができるに違いない。「走ることで自分と向き合う」なんて言葉はなんとも陳腐だが、キングの場合、ハイジに映る自分をみて、ようやくそこに「本当」を見つけられたのだ。こうしてみると、「特別になりたい物語」ってのは、日常のそこかしこに潜んでいるものなのだろう。 そうしてキングがつないだたすきが、いよいよカケルに渡る。もう、ここからは何もいらないだろう。キングの必死の激走からたすきが渡った時の、明らかに「次元が変わった」ことがわかる疾風のような走り。それをみた王子は素直に「嫌になりますね」といつも通りの憎まれ口。それくらいに、カケルの走りはここにきて研ぎ澄まされた。前を走る藤岡がライバルとして機能しているからか。否、前に見えているのは自分の背中。過去に走ってきたどの自分よりも、今のカケルは速く走れる。そこには自分がいて、仲間がいて。努力では埋められない才能というものがあるなら、それは「努力した才能」だけなのだ。 風が、強く吹いている。 「エガオノダイカ」 5→2 エエエエエェェェェェエ…………、いや、そのエンディングは……ないやろ……女の子の物語ちゃうがな。人が死んでんねんで!(この言葉をこんなに正しい意味で使えるのも珍しい) 最終回視聴前までは「絵もへちょいし筋も弱いし、オリジナルで頑張ろうとしてたのは認めるけど、これだけフックが弱いと流石に減点やろなぁ」ってんで4点にしようと思ってたんだが、最終回の筋立てがあまりにもナニだったので衝撃的すぎてさらに点をさげた。いや、確かに終わり方はそういう方向でまとめるしかないんだろうけどさ、流石にインスタントすぎるし、説得力がなさすぎるだろ。あの状況でクラルス全部止めたからって、そんな状況にはならねーだろ。姫様サイドなんて全員がput into graveyardやないけ。なにわろとんねん。 今作はタイトルにもある通りに「笑顔」というのが1つのテーマになっていて、姫様は最初は天真爛漫な笑顔を見せていたのが終始ひきつるようになり、ステラサイドは表情をろくに出せない少女が少しずつ感情を表せるようになるという対比が見せ場だと思っていたのだが、この2人が出会うのも最終回のギリギリだし、そこまでの展開で結局姫様の扱いが本当に雑なので彼女の「笑顔」が戻ったことへのカタルシスがさっぱり感じられない。いや、やっぱりわろてる場合じゃない。仕事せぇよ。 作画がいろんなところでメタメタだったことに目をつぶれば、ステラサイドの物語は、まぁわかる程度のものだ。敵国に侵入してのミッションなんかは「ポケットの中の戦争」みたいな展開だが「上からの命令、軍人としての任務、そして現場での人間との対峙」なんて部分は様々なジレンマがあることはわかるし、バカバカ人が死んでいくのも常に戦場にいるのだから当たり前といえば当たり前。戦争の悲惨さ、愚かさを伝えたいというのがこのアニメの(表面上の薄っぺらい)テーマなのだろうから、そこを表すためにもステラサイドがすげぇ勢いで減っていくのはある意味当然といえる。まぁ、それにしたって里帰りバス爆破ニキはかわいそうだった気もするが。戦況がどうなって、どこで誰が戦ってるのかさっぱりわからないので「戦記物」としての体裁がまったく整っていないのがチグハグな印象を与えてしまうのよね。 そしてやはり問題が大きかったのは姫様サイドの方だろう。もともと戦争があることすら知らなかった姫様。それは周りの大人たちの配慮だったので姫様に責任は無いのだが、それにしたって箱入りがすぎる。そのくせいっぺん秘密がバレてしまってからは一気に姫様の肩に重荷がのしかかるようになり、そんなんやったらもっと早くから帝王学でもなんでも学ばせておけよ、という文句たらたら。その上で姫様が振りかざすのは「国は大事だけど、それでも敵味方どっちも死人が出るのはとにかく嫌、誰に迷惑がかかろうともひたすら嫌」というあまりに子供っぽい反応だけで、この国のどこに一番責任があるものかと頭を悩ませてしまう。そして丁寧に1話に1人ずつくらいのペースで近しい人が死んでいき、毎回のように「無茶しやがって……」のオンパレード。ノルマみたいにして死ぬくらいなら、最後のサトリナ殺す必要なかったんじゃないですかね? 「戦争ならば死ぬことは必然」は理解できるが、「戦争アニメだから無理やりでも毎回人を殺す」は流石にどうなのよ。ここでもやはり、「戦記物としてみた時にどこの戦場がどうなって、何が原因で勝ったり負けたりしてるのか」がさっぱりわからないというのが大きな足かせになっている。途中で姫様が思いついた地雷戦術のくだり、必要だったか? そこで孔明的なひらめき見せる意味ある? 全部ルルーシュに任せておけばいいやつじゃないの? うーむ、途中まで真面目にみていただけに、このプロットは流石に「もうちょいちゃんとせぇよ」と言いたくなるな。別にベタな筋立てでも構わないんだから、もうちょっと丁寧に個々人の戦争への意識を掘り下げる方向で物語を進められなかったもんだろうか……。これがタツノコ55周年記念作品やぞ。大丈夫かタツノコ。 「ぱすてるメモリーズ」 4→3 何ですか、これ?(呆れ) ……いや、1話目の時点で大体こんなもんだろうという嫌な予感はあったが……単なるクソアニメで終わるかと思っていたら、何と場外乱闘でさらにひどい顛末が待ち受けていたという、なんだか作品総体が全てを賭けたギャグだったんじゃねぇかと思うような作品だった。 コンセプトは悪くないんだよ。「人気作品の作品世界がウィルスに侵されているから治しに行くよ」という展開が万全のものであれば、その作品自体の楽しさに加えてオタクネタの披露先としていくらでもいじりようはあるのだし、毎回テイストの違いが出れば刺激が尽きることもない。考えてみりゃ私の愛する「グリムノーツ」はまさにこのデザインそのものであり、あっちはモチーフが童話など、そしてこちらはモチーフがアニメ。そこに何の違いもありゃしねぇだろうが! 違うのだ! ……違うよなぁ。権利関係はなぁ……なんでそこを全力で行ったんだよ……このご時世に権利関係のリテラシーがガバガバの製作者とか、実際にいるもんなんやな……。いや、あのトラブルが起こってなかったら面白い作品だったかと言われればそれは間違い無く「否」なんだけど、たらればのお話でさ、もしも完全に権利関係を調整し、「○○っぽいパロディ作品」ではなく、完全に「その作品」に殴り込みをかけるっていう作品が作れていたなら、かなり面白いことになったはずなんだよ。もう、どれだけ金積んでもいいからごちうさに乗り込んでチノちゃんにスタバのコーヒーを流し込み、エヴァをぶっ倒す作品を作れなかったもんだろうか。それを「Re:CREATORS」くらいの映像品質で実現できれば、伝説にすらなり得るはずだ。実際、次クールには角川の異世界作品をごっちゃにした「異世界かるてっと」が放送されることになっており、こうした「ごちゃ混ぜ」的な夢をわずかながらも実現させている。そういうチャレンジは、不可能ではないと思うんだけどな。 とりあえず、そんな夢物語は実現できず、訳のわからないやっすいパロディを最低限の作画と最低限のネタ回しでやるだけの空回りになってしまったのだから面白くなるはずもなく。しいてよかった点をあげるとするなら、なんだかすっかり馴染んでしまった年増の敵キャラポジションでちあきんぐが頑張っていたことくらいだろうか。これが「タイムボカン」みたいなゆるすぎる文脈なら受け入れられたんだろうけどなぁ……。やっぱりパロディって難しいなぁ……。 あ、久しぶりにで○こがみられたのはよかったです。
超展開キタコレ、第11話。まぁ、いつかどこかで決着をつけなきゃいけない問題だったのだろうが……それにしてもまさかこんな方向から……。 事件のピタゴラスイッチみたいな展開で、とんとん拍子に最悪(?)の未来につながってしまった。まず最初に驚くべきことは、実はユーシャたちは「過去のユーシャ」ではなく、マオと一緒にタイムワープさせられた「実績持ちユーシャ」だったということである。自分たちで起動した魔法だというのに何故かマオと違って記憶は保持できなかったが、実はその身に宿した経験値はそのままで過去の世界にたどり着いていた。つまり、これまでのお話で「充分強いやんけユーシャパーティ」と思っていた出来事は、すべて「強くてニューゲーム」状態だったということ。いや、まぁ、そんなに大したクエストこなしてなかった気もするけど……邪神やっつけたのは純粋に実力だったんだろうし、もしかしたら大食い大会も、カルタード探しも、全部強力な勇者パーティだったからこそできたことなのかも。ファイの強さなんて最初からフル回転だったもんな(あれ、でもどこぞの塔で蜘蛛型モンスターに苦戦したこともあったっけ?)。 まぁ、とにかくそうして強いユーシャパーティだったもんだから、自然とユーシャの「魔王倒したい欲求」は高まる一方。作中でも言われていたが、魔王あっての勇者である。脈々と受け継がれる伝統的マッチポンプ。溜まりに溜まったユーシャの欲求は、どこかで爆発していたのかもしれない。それを紛らわせる目的もあったのか、マオちゃんが自宅へ誘ってのお食事会。マオとセイの間で謎の友情タッグが形成されており、実はそれですら「長命の種族にしかわからぬ共感」という部分ではさりげなくマオちゃんの魔王っぽさが出ていたシーンとも言える。そうしてマオが料理を作る展開になり、そこでまさかのファイナルデッドエンド。「そこかよ!」って突っ込むよね。意味わかんないしね。 出来上がったカルタードいらずの料理の味は存分に魔王級。マオちゃんは人間界の料理も美味しく食べるくせに、自炊(魔法)だと異次元になるってのはどういう仕組みなんでしょうか。とにかく、今までで一番簡単にユーシャパーティを倒してしまったわけだが、その余波でなんとチビドラゴンまでリバース。今まで散々気にしてきたチビの「なんか強すぎるフラグ」は、このシーンで手がかりを吐き出しまくる悪食を示すためのものだったのか。そして出てくるメイゴちゃん(CV佐藤聡美)。またお会いできるとは思っていませんでしたわ。多分、前の周回の時にユーシャたちが倒したのを食ってたんやろなぁ。 マオとメイゴ、出会ってはならぬ者の再会。それでも記憶を失っている間はそれなりにうまくごまかせていたが、結局こんな歪な関係は長くは続かないということか。まさかの超レアカルタードの力で蘇ってしまう記憶(そっちかい!)、そして繰り広げられるマオの葛藤、決断、悪ノリからの暴走。ねぇ、マオちゃんってもしかしてタイムワープ前からずっとこの調子で勢い任せの処理しかしてなかったのでは? とりあえずマオちゃんが困っていることはメイゴさんもローナ姫も理解してくれているみたいだが……メイゴさんが「魔族の矜持」にどこまでこだわるかっていうのが問題だよなぁ。ユーシャたちもマオちゃんの正体を知ってしまうとなかなか決断できないだろうし……。 まぁ、この作品に限って言えば、最終回で救われない展開なんてあるはずもないだろう。みんなで笑ってお家に帰れる、そんなエンドロールが見てみたいもんですね。それにしても、胸からカルタードを取り出した時のセイの反応よ……。
「マナリアフレンズ」 5→5 2人が手を替え品を替えいちゃつく様子をただひたすら見続けるという、環境音楽のような百合アニメ。結局1クールを見終わっても、この2人が一体何者で、どんな世界で何をやってるのかもよくわからないという、あまりにも目的を先鋭化させすぎた作品である。しかし、おそらくファンのニーズを考えればそれで良いのだろう。原作を知らない人間のことなど、配慮する必要はないのだ。15分アニメは、とにかく効率重視である。 アニメの目的というのも最近はすっかり多様化しており、こうしたサプリメントのようなアニメもかなり一般化している気がする。元々は5分くらいのショート映像をYoutubeでおまけ程度に垂れ流す印象だったのだが、今作はそんなおまけ要素だけでも15分の枠を確保し、がっつり本気の作画・作劇で展開する。あるところには予算も人材もあるということなのだろう。羨ましい話だ。ただまぁ、ここから本編となるゲームに興味を持って新たに始めようっていう人間がどれくらいいるのかは微妙なところなのだが。なんか、聞いた話だとコレのBDのおまけがたいそう重要な品だそうで、アニメの方がソシャゲ特典のおまけ扱いだっていう話もある。まー、バンドリアニメだってCDのおまけみたいな扱いでアニメが付いてくるんだから、こうしたセールスを非難する道理もないだろう。作り手側だってセールスをあげるために出来ることは全力でやるだけ。その結果、半端なものが出てこないのなら、ファンもありがたいのだからWIN-WINだろう。まぁ、あんまり興味のない人間からすれば「そのリソースをもうちょっと外に向けて欲しいな」とは思うのだけども。 「上野さんは不器用」 6→6 しゅき。ずっとアニメでだらだら最後まで観てたいんだけど、これの2期があるかって言われるとかなり微妙な気がする。原作コミック買っておこうかなぁ。うーむ。 本当にちょっとしたショートギャグアニメなので刺さらない人には特に刺さらない作品だと思うのだが、個人的にはかなり多くのポイントでむやみに刺さる作品。具体的にいくつか見ていくと、①キャラ属性。今作の基本プロットって上野さんがとにかく背伸びして田中に挑んで、人間の心を持ち合わせていない田中に返り討ちにあう構図が見どころなわけだが、この「羞恥を中心とした萌え描写」が好き。嗜虐趣味の絶妙なポイントをついていて、ツンデレとはまた違ったヘンテコな辱め方が愛嬌につながっている。いや、絶対に周りにいたらウザいやつなんだけど、そもそも世界には田中が存在しないので相対的に上野さんも存在し得ないから大丈夫。 ②フェティシズム。本作のエロって、ソフトエロのふりして結構エグい攻め方するじゃないですか。一発目から形は変えているけど飲尿だし。その後も何故かわからないけど汗とか尿がやたらからむし、タイツやパンツを通じた間接的なエロ要素がやたら重要視される。そりゃま、キャラが中学生なんだからそれくらいが身の丈にあってるということなんだろうけど、この薄皮1枚で本質に食い込まないレベルのマニアックなエロさの追求が何故かツボる。別にスカトロ趣味はないのだけど、なんだろう、女子中学生の汗と涙と……やばい、文字にするとどんどんやばいやつになっていく。クレームは作者に入れてください。 ③愛情溢れる人間関係。主に山下なんですけど、今作は田中がある意味でド畜生である以外はみんな善意で成り立つ世界なんですよ。上野さんがあんな難ありの性格なのに、周りの人間は基本的に彼女に優しいし、上野さんも根はいい子なのである。山下との関係性が本当に微笑ましく、ギャグがエグい割にはその根底に流れるほのぼのした日常ムードは捨てがたい。 ④省エネながらも見栄えのする動画。原作絵からしてギャグ寄りでシンプルなデザインなんだけど、それを無理せず素直にアニメに描き上げている。かなり抽象的な描写(上野さんの髪の謎の動きとか)もあるはずなんだけど、そのあたりが漫画からアニメになるに際してちゃんと魅力になっているのは細かい部分だけど見逃せないポイントだ。タモンのちょこちょこした動きなんかはけっこう神経を使って描いてる気がするんだよね。 ⑤中の人フィーバー。まぁ、実質6割以上がここっていう話もあるんだけど……やっぱり芹澤優の上野さんが最高なんだよ。ほんとに極限まで振り切れてて。セリコにもっとガンガン汚れのギャグを振ってくれ。それを支えた影山灯の活躍も殊勲賞だし、ゲストキャラが戸松・さとりな・井口などなどの濃いキャストがフルパワーで暴れまわるので毎回ダレることなく刺激が増え続けるっていう。個別感想でも書いたけど私としてはサトリナが演った西原が最高なんだけど、とにかく全キャラがソフトエロに絡むのがたまらんね。 そうそう、どっかで指摘されてて初めて気づいたんだけど、この作品って「物語」シリーズのパロディ設定になってんのね。田中のアホ毛ってそういう意味なのかよ、っていう。八九寺が可愛かったんだからそりゃ上野さんも可愛いよな。
|
ブログ内検索
リンク
最新記事
(02/25)
(02/23)
(02/21)
(02/19)
(02/18)
(02/18)
(02/17)
(02/17)
(02/17)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
アーカイブ
|