最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
えっ、なにこれ……第10話。1クールの10話目でやる話か? ……このアニメはこれで良いってことなのか……まじで「ギャラクシーエンジェル」とか「ミルキィホームズ」の後継たりうる絶望的な展開じゃぁないか。 起承転結のどの要素もよくわからないというのが凄まじい。「起」、雪山に薬草取りのクエスト、マオ曰く超簡単らしいんだけどたまたま吹雪いて遭難したっていう。マオちゃん先生が今更ユーシャたちをはめようとするとも思えないから、多分偶然だ。今まで一度たりともクエストでピンチになったことがないユーシャ御一行が、まさかこんなところで命の危機とは。 「承」、寝てはいけないからそれぞれの夢の話をしようとする。割と付き合いが長いと思ってたのに、各々の具体的な夢が全部初耳っていうのがまず意外だ。意外と不干渉なのかと思ったが、それぞれの取り止めのない夢の話を興味深そうに聞いているあたり、別に仲が悪いわけでもない。(セイをのぞく)3人の夢なんて、わざわざ聞かずともだいたい知ってるようなことばっかりだったけど……いや、でもやっぱりメイの夢だけは頭一つ抜け出ておかしいな。可愛いだけじゃない、キモさも兼ね備えているあたりもカオスアニメの条件といえるな。 「転」、実はこの夢もモンスターとの攻撃と判明し、最も現実を見る女(夢を見られない女)であるセイが立ち上がる。そういう意味では前回の予想通りにセイちゃんメイン回ではあるのだが……残りの3人のフリーダムっぷりがそれぞれにひどいな。ユーシャは本当にワンパターンしか思考がないのでごくごく単純。ただ、彼女の場合はタイムリープ前の記憶がどこかで引っかかってるみたいな描写があったのがちょっと怖い。偶然だったのか、なんらかの因果が働いているのか。勇者たるもの、リーディングシュタイナーくらい持っててもおかしくないよな。そして、本能のままに生きる3人は一応の理論武装を施せるメイを中心に一致団結。自分の夢だけは虚しさしか残らないというのでキレたセイを相手どり、今までにないチームワークを発揮する。魔王なんかよりもメイの方がよっぽど脅威らしい。そしてその結果が「おいしい魔王のカルタード」……。一応全力でカルタードを食べるってのがモンスター・カルタイーターの生態の伏線になって……とか多分関係ねぇな。ファイは目の前にうまいものがあればなんでもかなわないのだろうが、ユーシャは曲がりなりにも魔王だったものを食べるのはいいんだろうか……。 「結」、セイのおかげで目が覚めました、雪もやみました。めでたしめでたし。 ……なにこれ?! 改めて「最後までなにもないのだろうな」ということを確信させてくれる、ある意味ターニングポイントと言えるエピソードなのかもしれない。まぁいいや、ファイのおっぱいもエロいアングルで拝めたことだし。セイの耳の甘噛みはすでに定番になりつつあるんですが、あれって慣れてしまっていいものなんでしょうかね。ちょっと気になったのは、Aパートの段階では「寝るな〜!」っていう一連のくだりにファイが参加してないんだよ(眠そうな顔も見せない)。あれは単に腹が減って寝るどころじゃなかったのか、潜在的なスタミナの強さを見せつける描写だったのか。ファイだけ特別なのかと思ったらBパート入ったら普通に寝てたしな。このアニメについて色々詮索する方が無駄なんだろうけどさ。 PR この想区だとエクスっていうよりモンモランシだよな、第10話。逢坂くんもまさかこれだけ短いスパンでジャンヌの面倒をみる役が回ってくるとは思わんだろうな。 「どう考えてもおとぎ話の世界じゃないやんけ」でお馴染みジャンヌの想区。大丈夫、原作ファンもだいたいそう思ったから。今となっちゃぁこの辺の設定もすっかり慣れて、我々の中ではフランスはすでにファンタジーの一部ですよ。まぁ、童話と呼ばれる形態の始祖ともいえるシャルル・ペローがフランス人なんだから、多少はね。 今回の想区もテーマがシンプルなので構造自体は分かりやすい。前回のアラジンの場合は不慮の事故でアラジンが死んでしまったことと、「調律」の無情さにスポットがあたったのでレイナの物語になっていたが、今回はよりダイレクトに「運命」そのものの無情さに焦点が当たり、未だ旅の目的が定まらぬエクスの物語になっている。そして、この「従うべき運命が正義なのか」という命題は、Repageとなった現在でも続いている今作の永遠のテーマでもある。この時代のフォルテム教団はカーリーという巫女を中心にどちらかといえば「アンチ運命」に大きく傾いており、個人の思う正義のためならばストーリーテラーを打倒するのもやむなしと考える教団サイドと、とにかく想区の崩壊を防ぎ、最低限の秩序を守らんとする調律の巫女サイドの対立が浮き彫りになっている。レイナは生まれ育ちのためにこの信念を曲げることはないし、タオ&シェインも基本的にはそこを守り通そうとするだろう(まぁ、基本的には、ね……)。しかし、まだまだ「新入りさん」なエクスに限ってはそこまで覚悟が固まっておらず、今回のジャンヌのように死の運命が決まっている人物に入れ込んでしまうと、「この運命は果たして正しいものなのか」と思い悩むことになるわけだ。 本来ならこのジャンヌの想区に到るまでの冒険でもこうした「運命の理不尽」を呪うシーンはいくらか用意されており、エクス自身が少しずつその悩みを深くしていく様子が確認できるのだが、アニメでは「あそび」がほとんどないためにそのあたりの描写はここまで最低限であり、今回いきなり「エクスは首を突っ込みすぎることがあるから」とか言われてもあんまりピンと来ないのが残念なところではある。こればかりはしょうがないか。 こうしたプロットを描くのにジャンヌというヒーローが選ばれたのは、1つには悲劇のヒロインであるということもあるが、エクスに示す1つ目の事例として、「悲劇の運命を知っていても信念を曲げることのない強さ」を持った人物だったからだろう。これでいきなり自分の運命がいやでねじ曲がっちゃったカオスヒーローなんかにぶち当たったら、そりゃエクスだってもっと悩んじゃうだろうし。「運命は辛い。けれど、間違いではない」という方針が明示される今回の想区は、空白の書の持ち主にとってみればいわば入門編なのである。ロミジュリの想区とかにいくともうちょい悩むことが増えてしまうのでねぇ。ジョージとかハンスは本当に面倒臭い物語ばっかり残しやがって……。 さて、次でいよいよ最後の想区(仮)になると思われるアリスである。アリス自身はこれまで散々コネクトしてたので新鮮味は無いが、やはり気になるのはマッドティーパーティーだろう。ハッタとうさぎに会えるのが今から楽しみ。出るよね? あいつらが出てくると収集つかなくなるからなまじ出しちゃうと大変なことになるけど、出さないわけにはいかないよね? ウミガメとかハンプティは出なくてもいいけど、最低限あの2人だけは出てもらわないとアニメ化の意味がないぜ。
はいお待たせ、新しい戦隊だよ。ただ、今回はすでに謎の大和さん強すぎ特番でだいぶ顔見せしていたおかげで、1話目っていう新鮮味はあんまりないのだけれど。結局ジュウオウが最強。はっきりわかんだね。 だいたい戦隊ものの1話目ってのは「今年はそういう設定かー」っていろんなポイントを追いかけるので手一杯になってあっという間に終わってしまう。まぁ、40年以上も続けている伝統芸能であり、毎回「前作とどう違うのか」「見たことのない新奇な点はどこか」なんてのを探しながら見て、「この辺りはアレと似てる」「この設定は○年ぶりか……」みたいなことを考えてるとあっという間よね。昨年度のルパパトはあまりにも斬新すぎる設定が多くて1話目から目まぐるしく動いて期待感を高めたし、さらに前年のキュウレンジャーについてもCGバリバリのスペオペ感を高めて他シリーズとの差異を明確にしていた。そして今年は……。 うん、普通。ここのところイロモノ枠が続いていたので、とりあえず原点に戻ろうというのが大きな狙いになっているんだろうか。ジュウオウもそうだったけど、やっぱり何年かに1度はしっかり「依って立つ場所」に戻ってこないとね。温故知新ってやつよ。それにしても恐竜モチーフの帰還が早かった感はあるが……まー、我々おっさん視聴者の印象なんてどうでもいいんだよな。あっという間って言っても前作のキョウリュウからは5年以上空いてるわけで、正しい客層としてのお子さんたちは完全に入れ替わってるはずだもんな(もしまだ観てるやつがいるとしたら、そのお子さんはもう立派な戦隊マニアなのでむしろモチーフ被りは面白いと感じるだろう)。 他にも王道としては5人戦隊の形式は当然として、守り継ぐ伝説の戦士の立ち位置はギンガマンとか、それこそ最近配信を開始したシンケンあたりでもお馴染み。今になって完全ファンタジー設定の「恐竜時代からの一族」がいる状態なのはやっぱりどこかおかしい気がするのだが、実はコテコテのファンタジー色を持った戦隊ってかなり久しぶり。ジュウオウが微妙に違うとすると、ゴセイ以来となるので約10年ぶりである。数えてみてもファンタジー全振りの設定って意外と少ないんだよな。現実感との共存がなかなか難しく、長老のいかにもなデザインなんかは久しぶりで笑ってしまう。まぁ、ファンタジー+恐竜って完全にジュウレンなんだけども……。明確な差としては、ジュウレンにおける恐竜が本当に単なる恐竜(守護獣)だったのに対し、騎士竜は当時の一族が開発した「兵器」であると明示されている部分。完全にメカでしかないのかと思ったが、普通に意思疎通はしていたので恐竜との付き合い方は旧作と同じかな。あれ、でも恐竜モノで相棒が喋る設定はレアなのか。ガブティラたちはしゃべってなかったもんな。 加えて注目すべきは、それぞれの師匠として登場した「マスター」の存在。結局あの3人が死亡扱いなのかどうかはよくわからないが、こうして1話目から「それぞれの色の」師匠が付いているってのは初のパターンだろうか。いきなり画面に溢れる赤赤青青ピンクピンクっていう並びはなかなか新鮮である。緑と黒もマスターがいるんだよね、そっちは生きてるんだろうか。そして、最終的に復活したりするんだろうか。相伝の技術っていう立ち位置は今後も5人の活躍に影響を及ぼしそうである。 個人的に興味深かったのは、かなり思い切った1話目の構成。なんとロボの登場が合体済みの状態であり、レッド1人で操作してその後3つに分かれるという。さらに変身名乗りも無しに初っ端から変身後の状態で戦っていたため、今回のバトルに関しては名乗り無し。それだと物足りないので最後の最後で改めて「3本の剣」で決めポーズをとった。効果のほどは定かでないが、なかなか面白い構成。次回予告でも緑と黒が同行してる様子がなかったのだが、しばらくは3本の剣なのかしらね。あと、合体ロボは「赤がベースで他の色はオプション扱い」ってことでいいんだろうか? CM見る限りでは合体バリエーションを増やす代わりに素体としてのロボは赤だけっぽいんだよね。ゴーバスターエースみたいな立ち位置なのかしら。ロボ戦はかなり動きが激しく、恐竜モチーフらしく巨大戦には力を入れてくれそうなのは期待大。敵ユニットも戦隊ものっていうよりはウルトラマンっぽい造形だったし、なんか巨大戦にはこだわりがありそうな作劇だ。 他のアイテムは……関智一が荒ぶっているとしか……。基本的にシリアス路線の作劇のくせに、アイテムのノリがおかしいし、変身シーンではちっちゃい騎士が周りでよさこいを踊るというわけのわからない演出になっていてなんだか食い合わせが悪い。多分その辺はなるべくご陽気にやったほうが変身アイテムのインパクトが出るので売り上げが変わるんだろうが……「踊って変身する恐竜戦隊」は前回やったんだから、今回は騎士らしくもっと勇壮な変身でもよかった気がするんだよなぁ。そこだけちょっと気になった。まぁ、2週くらいで慣れるだろうけど。あと、サブヒロインのポジションがまさかのお笑いユーチューバーっていうね。これも時代なのだなぁ……。 まぁ、こうやって1話目をみて色々妄想してる時が一番楽しいんですよね。また1年間のお付き合い、よろしくお願いします。あ、ピンクの怪力設定、好きです(強き冒険者好き並の感想)。
キャストのクセがつよぉい! 第22話。前回の電話でてっきりティッツァーノが斉藤壮馬なのかと思ってたら、なんとティッツァーノが前野、スクアーロがツダケンである。幾ら何でもねっとりしすぎじゃね? もう、どんどんやれ。 一週間の休みをもらったおかげで色々と変わっているシリーズ後半戦。ただ、なぜか知らないけどよりによって今回はやたらいろんなところで作画にガタが来てた気がするんだけどね。元々のキャラ作画が異様に濃いため、崩れると結構ダメージがでかいのよね。序盤のミスタの顔とか、ラスト近辺のジョルノの顔がギャグみたいになってたので、できれば修正して欲しいところなんですが。ヤンキーボコボコシーンに至っては完全にギャグだったんだが、まぁ、あれはギャグでいいのか。 さておき、目標を新たに進むブチャラティ一行(フーゴを除く)。かつてないほどの危機に見舞われているが、何故か割とみんな落ち着いててとりあえずのランチタイムと洒落込む。この辺りの切り替えは原作でも「ファッ?!」ってなったところで、週またぎであんまり緊迫感が維持されなかったのでちょっと笑った。まぁ、焦ってもしょうがないってのは事実だ。敵が大きいことはわかっているがどれくらいの規模なのかの現実感が無いので、やたらめったら焦っても仕方ないってのは事実だろう。そのあたりの度胸が座っているのは流石のギャングである。いや、トリッシュはギャングでもなんでもないのだが……まぁ、血筋やろね。あの父にしてこの娘ありだ。いや、もしかしたら親父さんの肝っ玉の方が小さい可能性すらあるな。 こうして改めて団結力を高めたチーム一行だったが、ちょっといい雰囲気もつかの間、すぐさま追っ手が迫ってくるのは至極当然。しかもここで襲ってくるのがなんとも面倒な能力を持つクセモノ2人組ってんだから……たまったもんじゃないね。たまたまベネツィアにいたのがこの2人だったんでしょうか。多分、2人でバカンスでも楽しんでたんでしょうね。ティッツァーノとスクアーロの2人は、ペッシ&兄貴、ソルベ&ジェラードなど「必要以上に仲がいいことが多い」ギャングの中でも、ひときわ「そっち系」の雰囲気を醸し出す2人。まぁ、特にティッツァーノは絶対に1人では活動できない能力なので、自然と団結力も強くなるんだろうけども。それにしたって距離が近い。声が声なもんだから、もうその筋の人にしか見えなくなっちゃう恐ろしさ。あ、ちなみに前回出てきた斉藤壮馬は自然にドッピオ役ってことになるんですね。まぁ、流石にそこはキャストいじってくるか。 アニメでしっかりとシーンを確認できたおかげで、「トーキングヘッド時の会話はなんか棒読み」というよくわからないサブ情報が得られたわけだが、まぁ、ミスタたちがナランチャの挙動に違和感を覚えてないようなので、棒読みなのはアニメ的な演出ってことでしょうね。多分アバッキオとかにはナランチャが真面目に話しているように聞こえている……んだと思う。それにしたって明らかに攻撃があったところからのヘンテコムーブなんだからもうちょい警戒してくれよ、とは思うのだが、流石にトーキングヘッドみたいな能力にまでは頭が回らないか。念能力と違ってスタンドはもうちょい直接的な「暴力」のイメージがあって、少なくとも精神操作なんてのはほとんどなかったからなぁ。案外近いのは3部のラバーズだと思うのだが、並べてみると「他人を操れるスタンドは単体だとめっちゃ貧弱」ってのが共通しているのは面白いね。さらに後の時代になればより遠回しなサバイバーという「最弱」スタンドも出てくるし。 さて、ナランチャの奮闘は次週に続くわけだが……もうね、このあたりのお話は痛いのが苦手な人間にはかなりキツい展開が続くのでね……。ミスタがギアッチョ戦で穴だらけになるのなんかは現実味がなくて全然想像できないからいいんだけど、「舌だけ切り取られる」とか「喉にペンをぶっさす」とかはリアルにいたそうで見てられない。今回作画がへちょかったのはもしかしたらそういう痛いの苦手民への配慮だったのかもしれない。 そうそう、横道の話題に触れておくと、今回でOPEDが変更になりましたね。ハセガワダイスケもこれで立派なジョジョシンガー認定だ。ほぼネタバレみたいな映像も混じっていたわけだが、まぁ、ここまできたらあとは最後まで一気に行くだけだろう。オープニングはこれまでのバトルのダイジェスト的な側面もあり、個人的には(何故か)イルーゾォの勇姿がもう一回見られたのがちょっと嬉しい。そしてエンディングの柱彫刻は、なんと既出のスタンドが全部彫り込まれているという贅沢品。すげぇセンスである。未登場の連中はまだ描かれてないっぽいんだけど、今後は登場後に余ってるスペースに順次彫り込まれていくんでしょうか。でないと物足りないよね。まぁ、最後の最後に登場する某スタンドはすでにあそこに登場してるわけですが……。
<以下ちょっとネタバレ含みなので一応折り返し>
変態だよなぁ……、第11話。変態は変態に通じて、すなわち和合へと至る。 まぁ、予定通りの元鞘ではあるのだけど、ちゃんと全員が意思表示できているので最終的に憎まれ役がいなくなってるのは良いね。いや、多分「沙綾がもっとしっかりしてればいいのに」とは思ったけどね。結局、チュチュが蔵に乗り込んできたタイミングで沙綾でも有咲でもいいから思いっきりチュチュをぶん殴って「うるせぇ! うちのおたえを横取りするな! これは俺の女だ!」って言ってればそれで万事解決してたお話なんですよ。沙綾たちはそれを望んでいたのだし、おたえだってその言葉を待っていたのだ。しかし、お互いにそれが出来なかったからこそのいざこざ。時に思いやりは事態をややこしくさせる。 今回の流れを見て、本当に「気が利く」人間ほど厄介なものはないということを痛感させられる。チュチュの提案に対し、おそらく一番ありえないと考えていたのはおたえ自身だったのではなかろうか。「自分がポピパを離れるなんて考えもしなかった」と言っている通り、別にRASに骨を埋める気なんてこれっぽちもなかったし、メンバーだってそう言って自分を呼び止めるもんだと思っていただろう。「いや、チュチュが勝手に言ってるだけで、私はRAS辞めるってちゃんと言ったじゃん」と。しかし、いざチュチュの弁舌を聞いて、むしろ周りの方が「気を利かせて」しまった。そんな時にいち早く察してしまったのが、沙綾と有咲という世話役2人だったのは致し方ないところ。「もしかして、おたえの技術ならRASで大成した方がいいのか? ポピパに残って欲しいというのは単なるエゴではないのか?」と考え始めると、2人の中でおたえに残ってもらう大義名分がなくなってしまった。「おたえはもしかしたら、RASでもっともっとレベルを上げて頂点を目指す方が幸せで、本人もそれを望んでいるかもしれない」と考えてしまった時点で、おたえを引き止めることが出来なくなり、むしろ本人の「意思を尊重して」、黙って送り出すという選択肢すらあったのだ。二人の空気に感化されて香澄までそんな風に思いはじめてしまったし、みんながこんな様子じゃりみだって口出し出来るはずもない(多分、最後までおたえのことを信じて疑っていなかったのはりみだったのではなかろうか)。 こんなやるせないすれ違い。まぁ、ちゃんと膝を突き合わせて話し合えば片付く問題なので根は深くないのだが、それでも一度感じてしまった違和感を元に戻すのはそれなりに勇気がいる。そこに踏み込めるのは、世紀のKY女子高生、戸山香澄のお仕事だったわけだ。香澄なりに一応気を遣ってモジモジしていたが、最終的に「面倒だからギター引こうぜ、もう、音楽で語れよ」と言い出してのギターソロ。二人の関係を語る上で、余計な言葉よりもギターの方が何倍も雄弁である。そして、香澄のギターに響き合うように、おたえからは詞が生まれ、歌になった。「どないやねん」という展開ではあるが、仕方がない。これが花園たえの世界、ハナゾノランドである。そりゃぁ有咲さんも苦笑い。お互いにうまく言葉を伝えられなかったけど、歌えば心は繋がる。そんなキズナが、この1年で出来上がっていたのである。みんなそんなことは知っていたはずなんだけど、やっぱり当たり前と思っていることもちゃんと言葉にしないとね、というお話でしたとさ。沙綾は、今回の一件はちょっと反省した方がいいかもしれんね。気遣いは時として残酷にもなりうるんだ、と。まぁ、どれだけお姉さん役でも、まだまだ高校生だもの。 こうしておたえは一となり全となった。花園たえが世界を作り、花園たえの物語が生まれた。彼女の笑顔をみるために、この世界はあったのである。もう、それでいいじゃないか(おたえ過激派なりの意見)。今回はダイレクトにたえ×香澄を再確認しているのだが、それだけじゃなくてポピパ全方位×おたえなんだよな。やっぱり沙綾との繋がりは強いし、今回真っ先にキーボードの前に立った有咲の奮闘もポイント高い。いちいち蚊帳の外みたいだったりみにもちゃんとラストでフォローが入るあたりがニクいね。 そして今作の偉いところは、こうした気まずい物語を作っておきながら、最終的に悪役が誰もいないっていうところ。ちょっともやもやしてしまったポピパメンバーは「それもこれもお互いが大切だからね」という結論になるし、諸悪の根源たるチュチュにしても、別に間違ったことは何もやっていない。彼女なりの正義を貫き、筋を通した。その結果ポピパの中で最も大切なものを再確認させる役割を担ったのだから、むしろ感謝されるべき存在ですらある。しっかりチュチュの人間性を補強するためにパレオのほんの一言を挟むだけで随分印象も変わったし。ああ見えて、パレオもきっと周りをよくみる気遣いの人なんだろうなぁ(ちなみに蔵に持ち込んだお菓子はあの上松さんお得意の「魔法のマカロン」である)。前回マスキングが案外いいやつだったのも合わせて、RASのメンバーもみんなして良い子なのである。今回トータルで一番損な役回りだったのはレイヤだった気もするけども……まぁ、多分そのうち有能なギターを紹介されると思うから我慢して。 今回おたえが突然作り上げたオリジナル楽曲「Returns」。どうやら主催ライブでの新曲はこれになるみたいだな。てっきりキズナミュージックがそこに収まるんだと思ってたんだが……いや、最終回にとっておくだけかな。これで「ナカナイナカナイ」に加えて今期だけでおたえソングが2曲も追加されたわけだ。まぁ、おたえは一であり(略)
うーん、いろいろひどい、第9話。みんなして極限状態だから何が起こってもしょうがないとはいえ……いよいよもって下衆な展開は徹底的にゲスい方向にいくようになりましたね。 結局、前回のリヴィジョンズ基地襲撃作戦は失敗に終わった。いや、人質の救出は成功したのだから完全失敗とまではいかないと思うのだが、それでも一番肝要だった量子脳破壊計画に失敗して転移できなかったのだから、まぁ、現場に向かわなかった人間から「なんでダメだったんだ」と叩かれるのも一部ではしょうがないことではあるが……それをマリマリがやっちゃったのはなぁ……いや、慶作がいなくなった(死んだ?)んだから、取り乱すのは当たり前なんだけど、目の前で仲間を失った現場にいた方がショックだってことくらいは考えられそうな子なんだけどな……テンパったんやろなぁ、基本的に予想外の展開にはとことん弱い子だから。いや、概ね全方位に弱いけどさ。 マリマリが切れてしまい、なだめ役となる慶作を失ったことで大介たちチームは本格的に空中分解。ここにきて、慶作の偉大さが再確認できる。それは特に大介に顕著だったようで、自分がこれまでいかに慶作に支えられてきたかを思い知らされる羽目になったし、やることなすこと上手くいかなくて最悪の結果にたどり着いてしまったことで、「あれ? もしかして俺の運命って大したことないんじゃね?」ということにようやく(ホントにようやく)気づくことになった。「根拠のない自信」という唯一にして最大の後ろ盾を失った大介は、突然借りてきた猫のように大人しくなってしまう。うーむ、こうしてみると慶作はいた方がよかったのか、いない方が早くこの局面にたどり着いたとみるべきか……。 そして限られた資源の中での限界生活を強いられている渋谷の民は、目の前に「失敗したかもしれない」人がいたら、そりゃもう叩きたくなる。このあたりの「衆愚」のどうしようもなさはこの作品に通底するテーマ設定ではあるのだが、失敗と見たらその責任者である黒岩さんに引責辞任を求め、あろうことか、先の指導者であった牟田を呼び戻してしまった。トントン拍子だが、人ってのはここまで安易に間違った選択ができるものかどうか……でもなぁ、実際に現場にいたら何が正しいかなんてわからんよなぁ。「帰れるかも」という期待が「ごめん、帰れなかった」で戻ってきたときの失望感というのはそう簡単に埋め合わせられるものではなかったのだろう。結局、ニコラスの企みも絡んで自体は最悪の方向へ。牟田が自業自得の死、そして黒岩さんの無念の死。 ただ、改めて考えるに、現状では未だ黒岩さんの選択が正解だったと断じることもできないのである。まぁ、「正当だった」とは言えるかもしれないが、多数の幸せを考えたとき、もしかしたらさっさとリヴィジョンズに降る方が最終的に(いろんな意味で)楽に終われたかもしれないのだ。まぁ、ミロがいるから事態はそう簡単には終わらないだろうが、現時点では牟田勢力も抑圧され、さらに黒岩さんまで失うというどん詰まりの状態。さらにチハルを殺されたリヴィジョンズ側も手段を選ばぬようになり、暗躍するニコラスはやりたい放題、そして残されたムキューもなりふり構わぬ行動に出はじめた。まぁ、確実に人員は減っているし、ミロもそろそろ黙って見ているだけではないだろうが……未だにどこに正義があるのかもわからない世界。果たして正解はどこに。そして正義はどこに。
「転生したらスライムだった件」 5→4 うん? 終わり? でも次回もある? どうやら次回(次々回)は番外編という位置付けで本編とは繋がらないお話になるみたいだが、どうせ評価なんてそんなに変わらなかろうし、感想ラッシュになると執筆も大変になるのでとりあえず一段落したここでまとめてしまおう。 まぁ、一言でいえば「飽きた」な。やっぱなろう系はなろう系だしなぁ……。事前に原作は読んでいたので大体どういう展開になるかは知っていたが(アニメでは未読の部分まで進んだが)、やっぱり主人公がスライムであることに意味がなく、「転生したらどんな能力でも消化吸収して自分のものにできる能力を持ってるし魔力も底なしにあるので大体のことは思い通りにできる超生物だった件」が正式タイトルである。一応作中では強敵相手に苦戦する場面もないわけではないが、どんな状況でも何故かスカした態度は崩すことなく、最強の魔王はアホにすることによって打倒可能に。主人公を賢くするのではなくて敵をバカにすることで爽快感を出すというのはお約束のお話だが、果たして本作はそんな爽快感が本当に得られたんだろうか。リムルは最初は典型的なやれやれ系くらいの印象だったのに、能力をつけていくにつれてどんどん周りをナメくさってる感じになってしまったのがいただけない。やっぱりこの手のチート物語で主人公を魅力的に描くのは難しいものだ。 幸い、映像部分は崩れも少なく、特筆すべき見どころこそ無いものの、ストレスを感じるような失点もなし。そういう意味ではまだ恵まれたアニメ化だったとは思うのだが、それならずっと見ていたいかと言われたら別の話なわけでね。もうちょっと続きが気になるお話じゃないと、やっぱり「良いアニメだ」という結論にはならないだろう。時流に乗って受け入れられるというのなら結果オーライではあるが、あんまり後世に語り継がれるような作品にはならないのである。まぁ、もともとなろう系ってそういう文化なんだろうけどね。 言葉もない、第20話。ひたすらに涙、涙のお話である。こうして示される強さ、そして走るということ。もう、この1話だけでも作品の全てが詰まっていると言っても過言ではないだろう。 神童の力走に対する残りのメンバーの姿勢が、それぞれの思いを表している。個人的に一番強かったな、と思うのはユキである。おそらく一番辛かったのは彼だったろう。目の前にあんな様子の神童をずっと置いて、それでも黙って送り出さなければいけない状況。何度も何度も、神童の手を取って「やっぱりやめよう」と言いたい衝動に駆られたはずだ。ユキだけの判断だったならば、「何もそんな無茶までして走る必要なんてないだろう」と合理的に判断して止めていたかもしれない。しかし、残りの8人の顔がよぎればこそ、神童を止めることなどできなかった。そして何より、目の前の男が一番走りたいと願い、その強い想いを邪魔することなどできないことを理解していたのだ。神童の強さの裏に隠れた、ユキの強さにも賞賛を送りたい。もちろん、朝の段階で神童のことがわかっていたメンバーは全員が同じ気持ちを抱えていたであろうことも。一番仲のいいムサなんて本当に大変だっただろうに。 そしてこのタイミングで明かされるハイジの胸中。まぁ、今となっては始まりがなんだったかなんて些細な問題だ。すでに全員が走り始めた後であり、そのことを後悔している者など誰もいない。あとは、結果を出すだけだ。 マニアのマニアたるお話、第9話。ついに待ちに待ったメイちゃんメイン回であるが、なんだろ、割と不遇なシチュエーションばっかりだったような気が……。こないだの姫様回でもそうだったけど、結局誰がメインでも最終的にファイが最強すぎるんだよな。 カルタードの謎に迫る、ファン垂涎の(?)お話である。あまりにも雑多にカルタードのあれこれが明かされていき、単なるマニアだったらなんだか神通力が切れてドン引きしてしまいそうな要素もちらほら見受けられたが、大丈夫、メイの愛はそんなことでは揺るがない。むしろカルタードの神秘を目の当たりにし、より根の深い方向への愛情を確固たるものにしたようである。一応事前知識が多い状態(文献)で挑んでいるのはメイだけなので、例えばカルタードが魔術アイテムではなくて単なる農作物だったことなんてのは知ってたんだよね。もしかしたらマニアの間では常識なのかな。メイがマニアの中でも上位の激オタクだったから貴重な貴重な情報を聞きかじっていたという可能性もあるな。少なくともセイが知らなかったレベルだから、やっぱり一般的には「どないやねん」という事象なんだろう(ユーシャやファイが知らないのは仕方ないとして)。 あくまで、メイはそうした事実をその目で見ることが目的であり、そこで一山当てようとか、タルカ族をだまくらかして悪用してやろうなんて考えているわけではないので、本当にただ純粋な好奇心を満たすだけのお話。おかげでヤマなしオチなしイミなしである。まぁ、こういうお話もいかにもえんどろ〜っぽいとは言えるが……「よく分からん地方の祭りに巻き込まれる」っていう展開、最近どこかで似たような遣る瀬無さに遭遇したな、って思ったけど、多分「ミリオンアーサー」のたくわん祭りだ。こういうシュールすぎる投げっぱなしなネタ回しはどこかで「ギャラクシーエンジェル」なんかに繋がってる気もしますね。 気づけばメイは今回「ドヤァ!」と声に出して言ってないんスね(顔では散々醸し出してたけど)。そんなことしてる暇もないくらいに色々と見るべきものがあって大変だったってことでしょうかね。他の面々に関しては、ユーシャはぶっちゃけ今回ほとんど何もしてない。単に変な格好で崖を駆け上っていただけ。ファイは相変わらずの野生っぷりでやりたい放題。やっぱりパーティの切り込み隊長はこの子である。特別な祭りの装束だって彼女のおっぱいは侵害できない。そして対照的にツルンでストンなセイさん。ひんにゅーは、ステータスだよ……。何気にばっちり着替えシーンが描かれてるのにあんまりエロくないのはこの作品ならではである。メイさんとかさりげなくガーターベルト(?)をチラ見せしたり、セクシー要素も結構あるはずなんですけどね。 次回予告の感じからすると次回はセイちゃんメイン回なんでしょうかね。もうそろそろ1クールの終わりが見えてきたが、この作品は……エンドロールじゃ終わらないんだよ。 |
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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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