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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「凹凸世界」 4

 わっかんねーやつ。なんだこりゃ。基本的に(地上波で)観られる作品については右から来た作品を左に受け流すのがポリシーなのでとりあえず極力録画・視聴するスタイルなのだが、そういうこだわりのないスタイルだと、こうしてよく分からないものに行き当たることもあるのだ。

 分からなかったのでしょうがないから調べると、もともと中国で作られ、放送(配信)されたアニメーションだという。公式の売り文句は「中国で4億視聴された大人気アニメ」とのことだが、改めて確認したら「霊剣山」の売り文句は「中国で20億ビューを突破したコミック」なので、そう考えると大した数じゃないのかもしれない。1/5霊剣山だ。ザコである。まぁ、コミックとアニメでも扱いは違うけどさ。そして、スタッフやら何やらを探してもさっぱり情報が出て来ず、スタッフクレジットもせいぜい監督・脚本程度。もしかしたら中国におけるケムリクサなのかとも一瞬思ったのだが、流石にこのCGを一人でどうにかするチャイニーズたつきはいないと思われるので、あれよりは関わっている人員は多いと思われる。

 でもまぁ、そうした作品なので基本的に抱く印象が「ケムリクサ」に似ている。結局、私はこうしたCG作画にあまり魅力を感じないということだ。クオリティもせいぜいPS2かゲームキューブくらいの印象であり、アメリカアニメみたいな日本とは違うベクトルでの超絶技巧が観られるというほどでもないし、かと言ってこれが中国オリジナルの最先端かと言われたら多分違うと思う。情報の展開が非常にごちゃついており、どうしてもCGの硬くて軽い映像は「目が滑る」という現象が起きやすい。さらに今作は画面サイズが独特の横長サイズになっており、なんだかやたら狭い空間にぐちゃっと要素を押し込めているような印象になってしまう(まぁ、うちのテレビが小さいせいかもしれないが)。もしかしたら結構な技術力がつぎ込まれているのかもしれないが、あまり心踊らないというのが正直なところ。

 そうして考えると、今作よりも圧倒的に要素が少なく、簡素ながらも観やすい画面を提供してくれていた「ケムリクサ」はやっぱり偉いな、と変なところで感心もある。「身の入らなさ」というか、「この映像で動かされる意味が感じ取れない」という部分は同じなのだが、それでもきっちり情報伝達できる映像になっているかどうかってのは、やはり細部になんらかのセンスが出るものなのだろう。まぁ、単純に「日本人向けの映像基準」ってのがあるだけなのかもしれないけどね。

 そんなわけで、頑張ってCG作劇でポップなデザインを盛り上げようとはしているが、現時点ではお話が見えないこともあって引き込まれる要素はない。でもまぁ、ここから先の展開で何か「その発想はなかった」みたいなカルチャーショックがあれば印象も変わるかも。「悪偶」だって映像部分には一切魅力がなかったのになんとなく見入ってしまったものね。そういう不思議なパワーに期待して、余裕があったら追いかけてみましょ。

 

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4月13日 ドラフト模様(RNA×3)

ピック順 【Mei】→【Tanaka】→【Alessi】→【Thraxi】→【Chrolony

 

 先週のドラフトは突然40度の高熱を出してぶっ倒れたヤツがいたために不成立(その後めちゃめちゃたほいやした)。そして今週も離脱者が出たために不成立かと思われたが、さらにその分の穴埋めするやつが現れたためにギリギリで5人戦が成立。まぁ、だいたいみんなして口を開くと「5人戦とかほんまに不健全な環境やな」としか言わないけど。

 そして、春のうららかな日差しの中のドラフト(ちょい寒かったが)、五人しかいない状態で、何のトラブルもなく進行すると思われたのだが……下手した史上最大、否、史上最低のトラブルが起こってしまったかもしれない。それは、「ピック中にパックがもうわけのわからないことになった」である。いやいや、おかしいやろ! 五人しかおらんねんで! 何でそんな状態でパックがごちゃごちゃになるんや! 事件が発覚したのは3パック目ですでに13〜14引きが終わろうというタイミング。どう考えてもカードの枚数がおかしい。具体的に言うと、本来全員の間にあるパックが13引き終了時点で2枚×5個あるはずなのに、なぜか2+2+3+3+0のパックになっている。えっ!? ゼロって何?! もう、わけがわからない。本来なら問題が起こる前まで巻き戻してピックすべきだったのだろうが、この時点ですでに巻き戻しなどできるはずもなく、「まぁ、どうせここから先はいらんコモンしかないやろ」というので、残ったカードを適当に抜き取って帳尻を合わせてピックとした。本当にぐちゃぐちゃである。この時点でピック表を照会して厳密に付き合わせれば、もしかしたら何が起こったのか判明したかもしれないが……今となっては何もかもが藪の中である。

 一応ピック表を手掛かりに確認していくと、明らかにどこかでパックの順番が入れ替わっている。具体的には、上からパックA~Eとすると、CとDが入れ替わっていると思われる。私が開けたパックDのレアが「グルールの呪文砕き」であり、上家が開けたパックCのレアは「調和の公有地」で間違いない(いつも通りに開封後に「土地〜〜!!」と言っていたため)。そして、9引きの時点でこれがずれているということは、この時点ですでにおかしくなっていたということ。しかし、実際にはこの「2パック間の順番の取り違え」だけでは上述のような珍妙な状態になるわけもなく、さらに何か別なトラブルがあったはずである。そして、明らかにおかしいのはパックAなのである(最終的にアンコが4枚になっている)。3パックにまたがる異常がいつどのようにして発生したのか。もう、誰にもわからない。ほんと、ちゃんとやろうぜ。

 

 

 閑話休題、以降は日程調整のお話です。まず、今週(4/20)に関しては通常通りのドラフトがレギュラーメンバーで開催予定です。まだ予定は不確定なので、日曜希望などの外部からの意見があれば要相談ですが、現時点では土曜14時予定。

 そしてその翌週ですが、この週はすでに土曜だろうが日曜だろうが無理と言っている人間が1人いるのでこのままでは不成立です。そして、この週はプレリリースの週であり、もし、私が土曜日(27日)のプレリに出場すれば、最近おなじみのBOX先行販売によって、翌28日の日曜日に「灯争大戦」のドラフトが可能になります。そこで、遠方の方々の参戦を(少なくとも私は)望んでいます。土曜日開催だとプレリ後に駆けつけて17時開催とかは不可能ではないですが、やはり「灯争大戦」をやるなら日曜の方がいいと思われます。バイト戦士の日程がまだ定まってないのが不安要素だけど……。

 また来週改めて告知しますが、ゴールデンウィーク頭、平成最後の週末にプレインズウォーカーを大量にデッキインしませんか?

 

 


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 ちくしょう、やっぱクッソおもろいな、第26話。最近仕事量が多すぎてジョジョの感想にまで手が回らず、ぼちぼち自然消滅するかと思われたが、やっぱりドッピオ編おもしれぇや。とりあえず、みんな思っただろうけど「とぅるるるってそんな高音だったの?!」っていう。

 まぁ、今回はとにかく斉藤壮馬演じるドッピオの薄気味悪さが最大の注目ポイント。以前ティッツァーノたちに指令を出していた時点で彼がドッピオであることは確定していたわけだが、こうして色々な表情を見せてもらえるとやはり一味も二味も違うな。つい最近「revisions」の感想でも「斉藤壮馬の変な演技好き」って書いたけど、こういうわけのわからない役で複数のテンションを演じ分けてもしっかり色が出るのが良い。あと、多分これは単にディレクション通りなんだろうけど、電話の音が「とぅるるる」だけじゃなくて受話器とるときの音とか、通話終わってから切るときの音まで全部やってるのがすげぇ細かい。ドッピオ、本当に生きていくのが大変そうだな……。

 まぁ今回はそれさえ言えれば満足。「俺の手でした」おじさんもかなり真に迫っていて面白かったし、まさかのドッピオ誕生秘話があれだけの尺でがっつり描かれるとも思っていなかったので嬉しいサプライズ。今回はほんとにドッピオ一色やな。次回までがメタリカ戦ということになるだろうが、本当にギリギリの戦いで盛り上がる部分なので、ぼちぼち終わりが見えてきた5部名物の「二転三転しすぎるバトル」をじっくり楽しみたい。

 まぁ、そうは言っても相変わらずメタリカの能力はよくわからんのだが……その辺はまた次回。あと、個人的になんかツボだったのが普通にリゾットが登場時にジョジョ立ちしてるシーンが完全に決まってた部分と、普通に「近距離パワー型」っていうスタンド分類の単語を使ってたこと。この辺りの分類が現れ始めたのって正確にいつ頃からかはよく覚えてないけど、もしタイプ分けする文化がスタンドが生まれ始めた三部の時点で成立したとしたら、承太郎たちが使ってた言葉がそのままイタリアンギャングの中でも通用してるってことなんだよな。まー、この人たちはある意味でスタンドの専門家みたいなもんだから、ちゃんと分類・研究してるのは当たり前なのかしら(まだポルナレフの影響はないよな)。

 

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○「八十亀ちゃんかんさつにっき」 ー

 こ……これは……。

 戸松の……コテコテの名古屋弁……うっ……頭が……。

 ミソカツ〜ッ!!


 

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○「文豪ストレイドッグス(第3期)」 *

 え? 何期目? ってもう訳わからなくなってます。確認したら過去シリーズは分割で2クール。今回はそこから2年以上もの間が空いているので、正式な「第2期」というのが正しいような気もする。とにかくとても久しぶりの作品。何の因果か、日本のアニメ業界は森鴎外がメインで暴れ回る作品が2期連続で放送されているのである。

 あまり熱心に見ていたわけでもないので、すでに前のシリーズで何をやっていたかは1ミリも覚えておらず、シナリオ面に関して正当な評価はできないと判断して評点は避ける。いきなりモノローグで「〜年前」とか言われてもわからんし。ただ、普通の作品ならそんな状態ならもう観なくてええやんけ、という結論になるはずのところなのだが、今作はやっぱりボンズ×五十嵐卓哉のタッグが強力すぎて、今回の1話目もやっぱりどこか画面が気になる作品になっているのである。基本的に五十嵐さんの作る画面のテイストが好きなんだよなぁ。テンポがいいというか、雰囲気がいいというか。1話目なんていきなり対話のシーンが多くて、ほぼ止め絵の社長室(ボス部屋?)での交渉ごとが続くだけなのに、不思議と画面に緊張感があって見入ってしまう。まぁ、個人的には宮本充のイケてる声の効果も大きいとは思ってるけども。つい最近まで日曜の朝にギャングのボスやってましたねぇ。

 多分、なんだかんだ言って今期も最後まで観続けることになるとは思う。どこかでシナリオを総ざらいする機会があればいいんだけど、原作漫画は受け付けなくて読むのやめちゃったやつだしなぁ。

 

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○「さらざんまい」 6

 もう……マヂむり……ギブアップしょ……。

 「イクニ新作、絶対に半端な状態で視聴したら受け止めきれない」と思って週末までキープしておいたんだけど、関係なかった。週末だろうがなんだろうがこんなもん受け止めきれるわけないやろ。久しぶりのこの絶望的な感覚。これこれ、これだよ。いや、誰か助けて。

 本当に、普段自分が書いているお為ごかしのやっつけ感想なんかが全て無に帰すような、あまりに容赦ない1話目である。1話目での情報提示? 構成の妙? しらん。分からんものをただひたすら30分流し続けるだけでも、こんなにも気になる映像が出てくるのだ。流石にこれまでのイクニ作品でも、ここまで野放図で、取りつく島もない作品があっただろうか? ……いや、普通にあったかもしれん。ユリ熊もピングドラムも1話目からこんな調子だったかもしれん。クマショックの代わりのさらざんまいだ。

 正直、30分笑いっぱなしではあった。もう訳が分からないから笑うしかないやん。そして、普通だったら「こんなわけのわからないもん、来週以降も観てたら頭がおかしくなるわ」ってんで切り捨ててしまいそうなものだが、もう、我々はこれが本当に単なる一歩目でしかないことを経験で知っている。この1話目のイカレた映像が、ちゃんと「何か描くものがあって」描いているものだと信じられる。だからこその、この1話目だ。ただ、毎回本当に感心してしまうのは、本当に意味不明なのに、モーションにしろデザインにしろ、悔しいくらいにキャッチーなんだよなぁ。生存戦略にしろ断絶のコートにしろ、「なんだか分からないけど、とにかくすげぇことが起こってるし、何だか楽しそうだ」ということが滲み出てくる。今回は特に「可愛い女の子が出てくる」という売り出し方が一切なく、全裸の野郎どもがわけのわからないダンスを披露しながらアナルを掘る話だというのに、どこかエレガント、どこまでもダンサブル。なんだこれ。自分でも何書いてるかわからなくなってくるわ。これ、1クールでどうにかなるんか? 大丈夫、最終的に40%くらいは分かるようになる(かもしれない)から! こんなことユリ熊の1話目でも書いてた気がするな。

 このただひたすら感覚にのみ訴えかける30分のMVというか、PVというか、「今後何が起こるかは教えられないけど楽しいことは保証するよ」という映像。もう、それを見せてもらえただけでも満足です。今回はMAPPAが製作についているのだが、実写背景を取り込んだますます情報量の増えた映像部分が、なぜか作画のキャラとマッチしてるという何とも不思議な世界観になっている。1枚絵としての映像の妙、そこにモーションが入り、演出が入った壊れた世界の像。ダメだ、単なる電子ドラッグだ。もうどうにも止まらないやつだ。個人的に「えっ?」ってなったのは、今回コンテは監督や武内宣之氏なのでいつも通りといえばいつも通りなのだが、なんと初回演出が神保昌登氏だったことである。これまでイクニワールドとの接点は無かったと思うのだが……やべぇ2人が手を組んだ形である。圧倒的なテンポで切り出される綱渡りのようなジェットコースタームービーは彼の独擅場。もう、どうにでもしてくれ。

 そのほかにも音響面やら配役やらと話題には事欠かない。何回も書いてるけど、僕は高音域の男性声優の中では村瀬歩の声がダントツで好きなんです。まぁ、こんなとんでもない役だとどうなっちゃうかわからないけど……。さて問題、私はこの文中で、何回「わからない」と書いたでしょうか? (答え:わからない)

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<多色>
 
苦悶の侍祭 Acolyte of Affliction (2)(B)(G) U
クリーチャー・人間、クレリック
2/3
〜が戦場に出た時、あなたのライブラリを上から2枚墓地に置き、その後、あなたは自分の墓地にあるパーマネント・カードを1枚手札に戻しても良い。
 黒と緑が手を組んだらどうなるかって?! こうなるのさ。……まぁ、いつも通りだよな……最近だと「ゴルガリの拾売人」が一番近いデザインで、あっちはさらにワンサイズでかいという売りがあったが、こちらにも墓地を2枚肥やせる(そしてマナシンボルが軽い)という売りがある。「拾売人」はせっかくのいい筋肉なのに「まだ墓地に何も落ちてないし……少し出さずに待とうか……」というもどかしい瞬間も時にはあったわけで、このように自作自演で墓地を作ってくれるギミックは願ったり叶ったり。最悪でも2枚分の燃料を墓地に貯めることができるので、もし「インスタント2枚がめくれた」とかいう地獄の運勢を持っている人でも涙を拭きなさい。ちなみに、この手の「肥やしてから回収する」カードの常として、回収先のカードを対象指定する必要がない(対象をとる書式だと、新たな2枚が選べないため)。おかげで、「回収しようとしたら相手の「自然への回帰」で妨害された」みたいな不幸な事故も起こらないので超安心。やはり多色アンコは良いカード。
 
未知なるものの魅惑 Allure of the Unknown (3)(B)(R) R
ソーサリー
あなたのライブラリを上から6枚公開する。いずれかの対戦相手は、その中から土地でないカードを1枚追放し、その後、あなたは残りのカードを手札に加える。その対戦相手は、追放されたカードをマナコストを支払うことなく唱えても良い。
 赤黒とは思えない、未だかつてない特大アドバンテージを弾き出す驚異のレア。確定で5枚以上の手札が増える5マナソーサリーってだけで化け物だが、問題はその代償である。まぁ、それを差し引いても純正アド枚数は3枚分なのだから、ランプ戦術でも採ってない限りは大怪我にはならないと思うが、当然重たいカードはあまりないに越したことはない。低コストカードを固めた金太郎飴のような赤バーンやビートのための特大アド狙いが現実的な路線か。まぁ、これをマナカーブのラストに数枚仕込むと、めくった中にこのカードが混ざってて相手に使われるのは悩ましいところだが……。一応、世間ではすでに相手がファイアーズだったら無敵だとか、テフェリー置いてからなら安心とかいう話も出ているが、流石にテフェリーとの4色シナジーは現実的ではなさそう。自分がファイアーズなら「抽象からの抽出」の方が安全だろうし……、赤黒サクリファイスや赤黒騎士デッキなら面白いかも。
 
悪夢の詩神、アショク Ashiok, Nightmare Muse (3)(U)(B) M
伝説のPW・アショク
<+1>: 2/3で「このクリーチャーが攻撃するかブロックするたび、各対戦相手は自分のライブラリを上から2枚追放する」を持つ青黒のナイトメア・クリーチャー・トークンを1体生成する。
<-3>: 対象の、土地でないパーマネントをそのオーナーの手札に戻す。その後、そのプレイヤーは手札を1枚追放する。
<-7>: あなたは最大3枚までの、表向きに追放されている対戦相手がオーナーであるカードを、そのマナコストを支払うことなく唱えても良い。
【5】
 さぁてアショク君だ。「悪夢」という言葉が能力を象徴しているアショク。夢の力が強いテーロス次元はお気に入りのようで(彼は別にテーロス出身ではない)、灯争大戦で疲れた体を癒すためか、はたまた何か良からぬことを考えてか、改めてこの次元に姿を見せている。アショクの初登場は前回のテーロスだったのだが、その時には大して物語に絡んでなかったので、彼がどんな人物なのかはいまだによく分かってなかったりする。今回はちゃんと活躍してくれるといいんだけどね。
 さておき、そんなアショクさんのお仕事は毎度のことながら相手のライブラリを侵食しつつ、相手のリソースをかっさらうことにある。プラス能力の時点で一癖あるが、初期忠誠度が高く、その上で平均値以上の防壁を築けるのは文句なしに優秀。PWの活躍条件を満たしている。盤面への介入方法も持っており、これがきっちりアドに絡んでいるのも魅力。どこぞの3マナハゲに慣れてしまっている身には多少重たくも感じるが、あっちのハゲが節操なしなだけで、過去のジェイスなんかと比べても悪くないバウンス性能。相手の手札がゼロなら完全除去になるってのも見逃せないポイントで、いっそダブリエルと組んだ手札破壊デッキでも面白そうだ。最終奥義はアショクの性癖がダイレクトに出ているので直接勝ちに繋がるものかどうかは微妙だが、それまでの仕込み次第ってところだろうか。多分プラス能力を連打してればそのうちゲームエンド級には育っていることだろう。とりあえず使ってみればいいじゃない。もちろん、灯争大戦アショクと併用することで奥義の質を爆発的に高めるところまでは計算づくだろう。追放追放&追放。これでケシスコンボも安心だネ。
 
半真実の神託者、アトリス Atris, Oracle of Half-Truths (2)(U)(B) R
伝説のクリーチャー・人間、アドバイザー
3/2 威迫
〜が戦場に出た時、対象の対戦相手はあなたのライブラリを上から3枚みて、それらを表向きの山と裏向きの山に分ける。片方の山を手札に加え、残りをあなたの墓地に置く。
 なんともマニアックな助言をくれる思わせぶりアドバイザー。何しろ「半分の真理」である。人間ごときが完璧な未来など予知できるわけもないか。「相手が半分に分けるけど、片方が公開情報、片方が秘匿情報」というデザインは、一連の「嘘か誠か」の後継カードの中でも直近の「偏った幸運」で採用されていたデザイン。あちらは4枚だったので悩ましさが大きかったが、今回は3枚だけなので取れる行動はそこまで多くない。基本的に一番強くて渡したくないカードを裏向き、残り2枚が表向きだろう。もちろん、そう動くことを前提にして思わせぶりに土地を裏向きにしても良いが、表向きの2枚が納得いくものだったら相手は確実にそれをとるはずだ(表向き1枚と裏向き2枚も悩ましくていいかもしれない)。色々と楽しい駆け引きが楽しめるが、とりあえずアドが取れる上に少しは墓地も肥えるわけで、4マナのレアとしてはそこそこの効果。脱出カードが多いデッキなら、相手は墓地に送るカードのことまで考えなきゃいけないはずなので頭を抱えることになるだろう。ちなみに、このカードを見て私が真っ先に考えたことは当然「アドバイザーが増えたな?!」である。
 
青銅皮ライオン Bronzehide Lion (G)(W) R
クリーチャー・猫
3/3
(G)(W):〜はターン終了時まで破壊不能を得る。
〜が死亡した時、これを戦場に戻す。これは「エンチャント(あなたのコントロールするクリーチャー)」を持つオーラ・エンチャントであり、「(G)(W):エンチャントされたクリーチャーはターン終了時まで破壊不能を得る」を持ち、そのほかの全ての能力を失う。
 突然の授与!!!! いや、正確には授与でも何でもないが、それでも「クリーチャーがオーラになってくっつく」というギミックは完全になくなったわけではないということだ。「それって授与じゃなくてリシドじゃね?」とか細かいことを気にする人間は間違いなく単なるおっさんなので、自分が老害であることを認識すべきだ。僕もそうだ。さておき、「セレズニアカラーで破壊不能がつく3/3のライオン」ってことで、おそらく元ネタになっているのはテーロス出身の「羊毛鬣のライオン」。レアだからって何のためらいもなく2マナ3/3で出てきやがるし、その後マナが確保できれば破壊不能になってどうしようもないところも一緒。先輩は「怪物化」というよりわかりやすい形で無敵感を演出していたが、こちらは自分の毛皮を他人にかぶせることで力を分け与えるという献身的な機能で勝負。毛色が違いすぎるので比較は難しいが、甲乙付け難い名勝負である。ただ、残念なのはそんなツワモノ感溢れる先輩レアも、当時の環境でそこまで活躍してなかったという事実。出た直後はかなり注目されていたのだが……目的が合致するデッキがなかったのよなぁ。こちらのライオンも、前提として「ウィニー寄りの白緑デッキ」が必要になるのだが、さて、今の環境でそれが出てくるかどうか……能動的にエンチャントとしてふるまえないので、単体でシナジー構築がやりにくそうなのがなぁ。
 
運命の手、ケイリクス Calix, Destiniy’s Hand (2)(G)(W)
伝説のPW・ケイリクス
<+1>: あなたのライブラリを上から4枚みる。その中からエンチャント・カードを1枚公開し、手札に加えても良い。残りをライブラリの下に無作為に置く。
<-3>: 対象の、あなたのコントロールしていないクリーチャーかエンチャントを、対象の、あなたのコントロールするエンチャントが戦場を離れるまで追放する。
<-7>: あなたの墓地にある全てのエンチャント・カードを戦場に戻す。
【4】
 なんの前触れもなく突然現れた新手のPW。いや、確か公開されたブースターのパッケージ映像に顔だけは写ってたかな。こりゃまた渋いおっさんだが、こんだけエンチャント推しってことはやっぱりテーロスの現地民なんでしょうかね? ギデオンが抜けた穴を埋める新たな白のPWなのだが、緑含みの2色ってのは現在はアジャニと被る部分。アジャニさんは「癒やし手」としての能力ともっふもふの獣パワーで、「回復」「増員」「PWのお手当」などを担当するが、こちらは白緑を中心としたエンチャント推しをメインギミックに据えて差別化を図る形か。
 そして、最近は色々とトリッキーな能力の多くなったPWの中で、原点回帰したかのような非常にオーソドックスな構成である。4マナ忠誠度4で起動すれば5はそこそこの耐久性だが、プラス能力に自分を守る要素がないのでプラスとマイナスのどちらから入るかが悩ましい。普通だ。プラス能力ではライブラリを検索してアドバンテージを1枚獲得できる。普通だ。マイナス能力はちょっと変則気味だが、なんと自軍のエンチャント1枚を「払拭の光」へと変貌させる。マイナスでの単体除去は普通だ。そして奥義は一気に墓地からエンチャントを戻してゲームを決めにいく。やっぱり普通だ。全部なんとなく見たことがある気がする能力にエンチャントを絡めているので狙っている方向は非常に見やすい。エンチャントてんこ盛りデッキで使うことは大前提だが、勝負はマイナス能力の除去がどの程度の安定感を持つかだろう。ここに脆弱性が見つかると一気に不安要素が多くなる。今後の世界でついでにエンチャントが割れるカードってどれくらいあるかなぁ。
 
驚異の造り手、ダラコス Dalakos, Crafter of Wonders (1)(U)(R) R
伝説のクリーチャー・マーフォーク、工匠
2/4
(T)(C)(C)を加える。このマナはアーティファクト呪文を唱えるか、アーティファクトの能力を起動するためにのみ支払える。
あなたのコントロールする装備したクリーチャーは飛行と速攻を持つ。
 誰やねんお前なレジェンドマーフォーク。2色のレアってことはそのカラーリングの特性を表すクリーチャーになってそうなもんだが、これが「アーティファクトと装備品の応援」というよく分からないコンセプト。青がアーティファクトと仲がいいのはわかるのだが、赤い仕事なのかしら? そしてテーロスに装備品のイメージあんまり無いんだけど……謎である。まぁ、ぽっと出の有名人で、統率者戦用に作られただけって可能性もあるが……いや、だから言うほどイゼットの領分か? よく分からんが、アーティファクトにマナを与える仕事は「名高い武器職人」と同じものなので、コンセプトデッキを組むなら1マナ軽い「武器職人」でいいと思う。装備品デッキはリミテッドでも難しそうなんだよなぁ。
 
記憶を飲み込むもの Devourer of Memory (U)(B) U
クリーチャー・ナイトメア
2/1
あなたのライブラリから1枚以上のカードが墓地に置かれるたび、〜はターン終了時まで+1/+1の修正を受けるとともにこのターンブロックされない。
(1)(U)(B):あなたのライブラリのトップを墓地に置く。
 各環境で「2色のデッキデザインを定義する」ことで有名な2色アンコモン枠の青黒。今回はそこまで凝ったギミックを推しているわけではなく、この感じだと単に脱出がらみの墓地肥やしのサポーターといった感じか。他のカードでもガンガン墓地に落とせればこいつ自身が3マナを使う必要もなく、安定したクロックとして活躍してくれるはず。逆に言うと、そういうギミックがない場合にはアンブロッカブルで攻撃するのに毎ターン3マナかかってしまい、旧作のコモンである「彼方の工作員」と同じスペックになる。まぁ、それでも悪くはないんだけども。墓地に落とす枚数はチェックせず、一度に何枚落ちても+1止まりであることには注意。パンプしたいならなんらかの方法で細かく1枚ずつライブラリを削らないとダメだ。
 

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○「なむあみだ仏っ!-蓮台UTENA-」 5

 悔しいけど笑ってしまったわ。なんかもう、概念が色々ずるい。「俺様とイケてる仏たち」とかいうワードが連発する世界は、流石に耐えらえれない。「おい、釈迦!」っていう時点でちょっと面白い。まぁ、俺たちもたほいややってる時はよく「おい釈迦ぁ!」っていうけどね。今作は仏しか出てこないから釈尊の弟子シリーズは出てこないよなぁ。央掘摩羅(おうくつまら)さんの活躍とか見たかったのに。

 いわゆる擬人化物ゲームの成れの果て。刀剣乱舞に艦これ、色々と擬人化ゲームのヒット作はあるが、確か神社の擬人化はその筋からクレームが入ってぽしゃったんだっけ? これは問題なくリリースできるんやな。さすが仏教、懐が深い。神道もそういうところはフリー素材なのかと思っていたが、考えてみりゃ仏は概念だけど神社は単なる法人だもんな。そりゃ違うわな。そして、この適当な擬人化が割と出オチっぽいのがなんとも。

 いや、わからんよ。正直仏教知識なんてこれっぽっちもないから、それぞれの仏がどんなキャラでどんなエピソードがあるかなんてさっぱり分からん。もしかしたら実はすげぇ細かいところで史実(??)を踏襲したりしてるかもしれない。何しろ、こいつらはどうやら「本人(本仏?)」らしいのだ。せめて「天空戦記シュラト」みたいにさらにもう一段階落とした「人の身」であれば「まぁ、ガワだけ借りたヒーローものだから」で処理できるのだが、この作品は容赦無く本物の釈迦やら阿弥陀やらがイケメンになって神社でゴロゴロしている。成城石井で生クリームも買う。……ダメだ、やっぱりわかんねぇや。ちょっとインド人に怒られてほしい。完全にジャパナイズされた仏教の方がテーマだろうから、多分国外からお叱りはこない……いや、頑張れよ仏教。あいつら下手したら「知名度が上がるチャンスだからガンガン宣伝していいですよ」とか言い出しかねないからな。基本的に仏教って「民草に流布されるならどんどんリーズナブルな宗派になっていくよ」っていう寛容の精神の塊みたいな宗教だからな。いや、偏見だけど。たまたまうちの実家の宗派が真宗だからそう思うだけだろうけど。困った時に念仏唱えれば助けてくれるありがたい存在、仏。

 出オチなので、ぶっちゃけ「自分が釈迦だと思い込んだイカれたイケメンたちがただ遊んでいるだけ」でも通用する作品。「らしさ」なんてほとんど発揮されていないのだから有象無象の擬人化作品の中でもひどい方だと思うのだが、もう、これを仏だと言い張るその根性が面白すぎるのでどうでもよくなってきた。元のモチーフが大雑把すぎるおかげで、「刀剣乱舞」の時みたいな疎外感がないんだよな。さすがに仏像の名前だったら何となく聞いたことはあるからな。まぁ、おかげで一切名前とキャラが一致しないんだけどさ。これ、この後1クールの間ずっと何をしてるの? 仏教コントでもやるの?

 かてて加えて、確認したら制作スタジオは長編アニメの元請け初挑戦やんけ。「オレん家のフロ事情」のスタジオだって言われて妙に納得してしまったわ。もうこの手のジャンルは好きにしてくれ。ここから先「とうらぶ」になったらリタイアするし、「明治東京恋伽」くらいだったら追いかけられるし。

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○「賢者の孫」 3

 えっとね、エンディングで使われてたiRisの曲は割と好きだな。うん。

 実は原作がやや既読。例によって漫画喫茶でちょろっと読んだパターンなのだが、なんだかんだで4〜5巻読んでた「転スラ」と違って、多分こいつは1巻だけか、もしかしたら2巻くらいまで読んだんだったかしら。もうあんまり覚えていない。そしてそれがどういう経緯で手に取ったものなのかも覚えていない。すでにネットミームとして有名になった「何かやっちゃいました?」で知られるこの作品。そういう噂を知る前に読んだんだったか、知った後に確認したんだったか……それすらおぼろである。ただ、少なくとも特別な悪感情を抱くこともなく、「まぁ、どうせなろう系だからこんな感じだろ?」というくらいで読むのをやめたわけだが……。

 忘れていた、私は本を読むのが下手だったんだ。以前は「だからすごい作品でも気づけない」という意味で「下手」という言葉を使ったが、アニメになって改めて思う、読むのが下手なら、気づかない方がいいキツい部分もスルーできるってことを。いやー……キツい。なんかもう、その言葉しか出てこない。いやね、やってることは「転スラ」と一緒といえば一緒だよ。結局超強い能力持って無双するだけなんだから。よく言われる例えとして「日本人は昔から水戸黄門を愛好していたんだから、オレツエー文化は昔から変わっていない」なんて話がある。実際、言われてみればその通りなんだが、水戸黄門にしろ、そして転スラにしろ、一応印籠を出すまでの動機付けとか、印籠の得られ方でドラマを作るわけなんですよ。「ここで印籠を出すなら盛り上がるだろうな」っていう筋立てがあるんですよ。今作の場合、もう、いたるところに印籠。すきあらば印籠。空いてるスペースには隠し印籠。いや、隠してもいないな。ストラップがわりにスマホよりでかい印籠をジャラジャラさせながら歩いている。何も聞いてないのに「ところでさぁ、印籠あるんだけど」である。この勢いはむしろ清々しい。

 これまでのなろう系の「転生」は割と定義が適当で「単に転移やんけ」というものも多かったりする中、今作はちゃんと転生しているらしい。トラックじゃなくてワゴン車だったが、名誉転生職といえるIT関連のブラック社員が異世界への切符を手に入れるためのイニシエーションとして信号無視し、結果的に「賢者の孫」に。丁寧に要素を踏襲しているのは良いのだが、あらゆる要素を拾っても、「で、なんでこいつ強いの?」という部分に何一つ説明がない。たまたま才能があり、たまたま拾い主が有名人で、どんどんコネがつながっていくだけの世界。いわばこち亀で両さんじゃなくて中川が主人公になり、しかも特に社長モードで働かずに延々派出所で「僕金持ちだから常識ないんですけどね」って言ってるだけだ。すげぇコンセプト。よく成立させたな。

 才能と無能のアンバランスさも不自然で、あえてイラっとさせるようなキャラ設定を好んで選んでいるかのようにも見える。キチガ○に刃物を持たせるのは愚行の象徴であるが、本作ではそれを英雄譚に書き換えている。凄まじい錯誤だ。我々は、この理不尽と傲慢の波状攻撃にどこまで耐えられるだろうか。なんだろ、書いてたらだんだん楽しみになってきた。

 ちなみに製作はSILVER LINKだが、全体的にキャラデザがのっぺりしていて安っぽい。肝心な部分のモーションにキレを持たせるように描いており、「テンプレすぎるチンピラ」を投げ飛ばすシーンなんかは格好良く見せようとしているのがわかるが、その前後があまりにも容赦ないので完全に「そういうギャグ」である。個人的には靴の裏のブースターで飛翔するシーンの「なんかいけてるパースの止め絵」で笑ってしまった。もう、どこまでも羽ばたいて欲しい。できれば、私に鱗粉がかからないところで。

 

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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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↑越えられない壁
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